JP3037451B2 - 延伸装置 - Google Patents

延伸装置

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JP3037451B2
JP3037451B2 JP3062619A JP6261991A JP3037451B2 JP 3037451 B2 JP3037451 B2 JP 3037451B2 JP 3062619 A JP3062619 A JP 3062619A JP 6261991 A JP6261991 A JP 6261991A JP 3037451 B2 JP3037451 B2 JP 3037451B2
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金太郎 相原
正 本多
正司 小林
英世 蝋山
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日本石油化学株式会社
株式会社高分子加工研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば帯状体を幅方
向に延伸する横延伸方法等の延伸方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂などからなる帯状体
を横方向に延伸して横方向の強度を増加させる横延伸装
置が知られている。
【0003】このような横延伸装置としていわゆるテン
ター装置がある。テンター装置は、一対のチエンコンベ
アを「ハ」の字形に末広がり軌道を取るように配置し、
そのチエンコンベア上にグリッパやピンを立てたもので
ある。このグリッパやピンにより帯状体の両耳端部を把
持し、チエンコンベアの駆動に応じてその末広がり軌道
に沿って帯状体を横方向に延伸する。
【0004】他の横延伸装置として特公昭57−303
68号公報および特開昭62−97825号公報に開示
されたものがある。これは、同一平面内または一定角度
で末広がり軌道を持つように配置した互いに逆回転する
左右一対のプーリとその回転方向に互いに末広がり円弧
軌道を取る半円外周に沿って案内される1組の循環ベル
トを有する横延伸装置である。この横延伸装置は、上記
左右一対のプーリの中間に帯状体を導入し、その両耳端
部を左右のプーリの外周部とベルトの間に挾んで把持し
プーリの末広がり軌道に準じて帯状体を横方向に延伸す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したい
ずれの横延伸装置においても、帯状体の横延伸はこれら
の両耳端部を何らかの方法により把持しながら横方向に
引き伸すように引っ張ることにより行なわれる。したが
って、装置の動作開始直後などで諸条件の調整が不十分
で例えば延伸すべき帯状体の温度が充分に上昇していな
いとか両耳の把持機構の調整が不十分であるとか、フィ
ルム等の帯状体に形成したスリットが不十分である場合
などに、これらの帯状体の両耳端部を把持しても装置の
動作とともに外れてしまうという問題点がある。
【0006】特に、横方向にスリットを形成したフィル
ム等の帯状体を上述したような横延伸装置を用いて横延
伸する場合において、動作開始直後で未だスリットを形
成しないときあるいは形成されたスリットが不完全な状
態にあるとき、横方向に延伸しようとすると、両耳端部
の把持が外れることが多い。
【0007】一旦外れてしまった膜・繊維材の両耳端部
を再度横延伸装置に把持させるのは作業上大きな手間と
なり、生産性も低下しコストアップにつながる。
【0008】本発明はかかる従来技術の問題に鑑みてな
されたものであり、作業性を向上することができるよう
にした延伸方法およびその装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、帯状の被延伸材の両耳端部を挟持して該
被延伸材を幅方向に延伸する延伸手段と、前記被延伸材
の延伸方向への抵抗力を低下させる抵抗力低下手段とを
具備し、該抵抗力低下手段には該被延伸材を延伸方向と
交差する方向に沿って切断可能な切断手段と、前記延伸
手段による前記被延伸材の延伸が正常に行われていない
場合に限り前記切断手段で該被延伸材を切断可能とする
切断駆動機構を設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明は、帯状の被延伸材の両耳端
部を挟持して該被延伸材を幅方向に延伸する延伸手段
と、前記被延伸材の延伸方向への抵抗力を低下させる抵
抗力低下手段とを具備し、該抵抗力低下手段には前記延
伸手段による前記被延伸材の延伸が正常に行われていな
い場合に限り該被延伸材を延伸方向と交差する方向に沿
って切断可能に前記被延伸材を部分的に軟化する軟化手
段を具備することを特徴としてもよい。
【0011】
【0012】
【作用】必要に応じて被延伸材を延伸方向に広がり易く
する。
【0013】即ち、例えば、延伸動作開始直後のため内
部に導入した帯状体(被延伸材)の温度が充分に上昇し
ていない場合など延伸が正常に行なわれていない場合、
横延伸手段に導入される帯状体は、切断手段により縦方
向(膜・繊維材の走行方向)に切断され、または縦方向
に容易に切断する程度に切れ目が形成される。切断され
た場合、膜・繊維材は左右2条となって横延伸手段に導
入される。完全に切断せず帯状体に切れ目を形成する場
合、その後横延伸手段により横方向に引っ張られるので
容易に切断される。いずれの場合も、横延伸手段に導入
された帯状体は、その耳部が把持されながら延伸手段か
ら左右2条の原反として導出される。延伸手段における
耳部の把持がはずれることがない。延伸手段による横方
向の延伸の動作が正常に行なわれる状態となった場合
は、切断手段の動作を停止し、これにより延伸装置は連
続的に正常な横延伸の工程に移行する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
しながら説明する。
【0015】図1および図2中、符号1は例えば幅方向
(横一軸方向)に沿うスリットを有し高密度ポリエチレ
ン層と低密度ポリエチレン層を有する多層熱可塑性樹脂
フィルム等の帯状体(被延伸材)としてのフィルム2を
幅方向に延伸する横延伸機(延伸手段)を示している。
この横延伸機1は、温水等の浴液3を貯留する温浴槽4
を有している。この温浴槽4内には、一対の延伸プーリ
5a,5bが所定間隔離間して設けられている。各延伸
プーリ5a,5bの周囲には、複数のガイドプーリ6
a,7a,8a,9a,6b,7b,8b,9bが設け
られている。各延伸プーリ5a,5bおよびその周囲の
ガイドプーリ6a,7a,8a,9a,6b,7b,8
b,9b間には無端延伸ベルト10a,10bが掛け渡
されている。すなわち、この無端延伸ベルト10a,1
0bは、延伸プーリ5a,5bのほぼ下半分の外周を経
て左右対称に循環するようになっている。これにより延
伸プーリ5a,5bと無端延伸ベルト10a,10bと
によって末広がり軌道が形成される。この軌道部分は温
浴槽4中の浴液3に浸漬されている。
【0016】符号20は切断手段(抵抗力低下手段)と
しての切断具を示す。切断具20は、フレーム34とこ
のフレーム34に装着された丸刃21を有する。27は
切断具20の丸刃21を移動させるための油圧シリン
ダ、32,33は油圧シリンダ27に加圧油を供給しあ
るいは排出するためのパイプ、42はこの加圧油を供給
あるいは排出するための加圧油供給装置である。41は
切断具20の丸刃21の受けロールである。
【0017】図3〜図5を参照して、切断具20をさら
に詳説する。図3は、図1,2の切断具20の詳細な側
面図である。図4は、この切断具20の上面図である。
【0018】これらの図において、丸刃21は膜材など
を切断するための刃部22、および軸23を有する。軸
23は「コ」の字形(図4)の支持部材24の腕部分に
開けられた穴25に軸支されている。また、軸23は
「コ」の字形(図4)のフレーム34の腕部分に開けら
れた穴36に遊嵌されている。丸刃21の軸23を軸支
する支持部材24における一対の腕部分を連結する中央
部には軸26が固定されている。軸26はフレーム34
に開けられた穴35を貫通してシリンダ27内のピスト
ン29に固定されている。シリンダ27には、ピストン
29により分けられた2つの室37,38に対しそれぞ
れ加圧油を導入あるいは搬出するための貫通孔30,3
1が設けられている。これらの貫通孔30,31にはパ
イプ32,33が装着されている。
【0019】パイプ33を介して貫通孔31から室38
に加圧油を導入し、一方貫通孔30を介して室37から
加圧油を排出することにより、ピストン29は左側に滑
動し図3,4のような状態となる。これにより、軸26
を介して支持部材24がやはり図の左側に移動される。
支持部材24の穴25に軸支されている丸刃21は支持
部材24の移動とともに移動され、丸刃21の刃部22
は図3,4のようにフレーム34の先端部39から突出
する。
【0020】図5は、図3,4に示したのと同じ切断具
20の側面図を示す。図3,4と同一の符号は同一の部
材を示す。図5の切断具20は、貫通孔30を介して室
37に加圧油を導入し、一方貫通孔31を介して室38
から加圧油を排出することにより、丸刃21を後退させ
フレーム34の先端部39から刃部22が突出しないよ
うにした状態である。
【0021】以上のように、シリンダ27に加圧油を導
入あるいは排出することにより、丸刃21を図3,4の
ように前進させたり図5のように後退させたりすること
ができる。すなわち、シリンダ27は、横延伸機1によ
るフィルム2の延伸が正常に行われていない場合に限り
該フィルム2を切断具20で延伸方向と直角に交差する
方向に沿って切断可能とする切断駆動機構を構成してい
【0022】図1を参照して、装置の動作開始直後で浴
液3の温度が充分に上昇していない場合など、フィルム
2の延伸が正常に行われない場合には、加圧油供給装置
42からパイプ33を介してシリンダ27の室38(図
3,4)に加圧油を供給する。また、パイプ32を介し
てシリンダ27の室37に満たされている加圧油を排出
する。これにより丸刃21は受けロール41の方向に押
圧される。導入されたフィルム2は丸刃21と受けロー
ル41との間で切断され、2条のフィルム11a,11
bとなる。
【0023】一方のフィルム11aは、その片方の耳部
をb点において無端延伸ベルト10aと延伸プーリ5a
との間に把持される。そして、フィルム11aは延伸プ
ーリ5aの外周に沿って走行し、c点で解放される。解
放されたフィルム11aはガイドロール12aにガイド
され導出される。同様にして、切断されたもう一方のフ
ィルム11bはb´点において無端延伸ベルト10bと
延伸プーリ5bとの間に把持される。そして、フィルム
11bは延伸プーリ5bの外周に沿って走行し、c´点
で解放される。解放されたフィルム11bはガイドロー
ル12bにガイドされ導出される。導出された2条のフ
ィルム11a,11bは製品としては用いることができ
ないものであるから不図示の巻き取り装置により巻き取
る。
【0024】以上のようにして各装置が正常な動作を行
なうようになるまでは丸刃21によりフィルム2を切断
し、延伸プーリ5a,5bと無端延伸ベルト10a,1
0bとによるフィルムの把持を続ける。フィルム2は中
央部で切断されているのでこの把持が外れることはな
い。また、横延伸機1に無理な力がかかることもない。
【0025】図2を参照して、延伸が正常に行われるよ
うになったときは、加圧油供給装置42からパイプ32
を介してシリンダ27の室37に加圧油を供給する。一
方、シリンダ27の室38に満たされた加圧油はパイプ
33を介して排出する。これにより、丸刃21は図2,
5のように後退しフィルム2と当接しなくなる。フィル
ム2は切断されることなく延伸装置に導入される。
【0026】導入されたフィルム2の左右両端の耳部は
延伸プーリ5a,5bと無端延伸ベルト10a,10b
とにそれぞれ把持されている。そして、フィルム2は約
100℃の温水等の浴液3中で加熱されながら延伸プ
ーリ5a,5bの外周に沿って末広がりに搬送されつつ
6 〜10倍程度横軸方向に延伸され、軌道の末端のc
点およびc′点で解放される。これにより横一軸延伸網
状体11が得られる。この横一軸延伸網状体11はガイ
ドロール12a,12bにガイドされ導出される。
【0027】以上のようにして、フィルム2の正常な横
延伸の動作が行なわれる。このようにして得た横一軸延
伸網状体11は例えば、次の工程で縦方向に延伸され割
繊された縦一軸延伸網状体や縦方向に強度を有するフィ
ルムあるいは繊維材などと積層し2軸方向に強度を有す
る強化網状体が製造できる。
【0028】図6は、本発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例では、横延伸機(延伸手段)50と切断手段
(抵抗力低下手段)としての切断具20を有する。切断
具20とその周囲の部材(受ロール41、パイプ32,
33など)は図1〜図5のものと同じものである。
【0029】この横延伸機50は筐体51を有する。こ
の筐体51内には、一対の延伸プーリ52a,52bが
ハ字状に配置されている。各延伸プーリ52a,52b
の周囲には、複数のガイドローラ53a…,53b…が
配置されている。これらガイドローラ53a…,53b
…には無端状の延伸ベルト54a,54bが掛け渡され
ている。この延伸ベルト54a,54bは、さらに延伸
プーリ52a,52bのほぼ半周に亘って掛け渡されて
いる。これら延伸プーリ52a,52bおよび延伸ベル
ト54a,54bとによってフィルム2の両側縁を狭持
搬送する末広がり軌道が形成される。フィルム2はこの
末広がり軌道に沿って搬送されることにより横方向に延
伸され、横一軸延伸網状体11となる。末広がり軌道の
基端側には、導入ロール55が配置され、末広がり軌道
の末端側には延伸プーリ52a,52bと延伸ベルト5
4a,54bとの狭持を解除された網状体11を延伸プ
ーリ52a,52bから導出する導出ロール56が配置
されている。さらに、筐体51内に熱風を供給する熱風
発生装置(図示しない。)が設けられている。
【0030】動作開始時など、フィルム2の延伸が正常
に行われない場合、切断具20の丸刃21を図の下側へ
押し下げ、受けロール41との間でフィルム2を切断す
る。これにより、2条に切り離されたフィルムはそれぞ
れ延伸プーリ52a,52bと延伸ベルト54a,54
bとの間に把持されたまま導出される。フィルム2の延
伸が正常に行われるようになった場合、切断具20の丸
刃21を引上げ、通常の正常な延伸動作に移行する。
【0031】図7は、本発明の第3の実施例を示す。同
図において、切断具20およびその周辺の部材(受けロ
ール41など)は図1〜5の実施例のものと同じである
ので同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】図7の横延伸装置は横延伸機(延伸手段)
61を有する。この延伸機61は、温水等の浴液63を
貯留する温浴槽64を有している。この温浴槽64内に
は、一対の延伸プーリ65a,65bが所定間隔離間し
て設けられている。各延伸プーリ65a,65bの周囲
には、複数のガイドプーリ66a,67a,68a,6
9a,66b,67b,68b,69bが設けられてい
る。延伸プーリ65aおよびその周囲のガイドプーリ6
6a,67a,68a,69a間には2本の無端延伸ベ
ルト70a,71aが掛け渡されている。同様に、延伸
プーリ65bおよびその周囲のガイドプーリ66b,6
7b,68b,69b間には2本の無端延伸ベルト70
b,71bが掛け渡されている。すなわち、これらの無
端延伸ベルト70a,71a,70b,71bは、延伸
プーリ65a,65bのほぼ下半分の外周を経て左右対
称に循環するようになっている。72a,72bは左右
のベルト70a,71aおよび70b,71bがそれぞ
れプーリ65a,65bから離脱する一近傍においてプ
ーリ65a,65bのそれぞれの外周中央の溝内に挿入
した切断刃、73,74は冷却ガイドロールである。
【0033】横延伸機61に導入された2つ折り環状フ
ィルム75はガイドプーリ66a,66bおよびこれに
かかる無端延伸ベルト70a,71a,70b,71b
を内包して、延伸プーリ65a,65bの間に導入され
る。そして、環状フィルム75の2つ折り左右耳部を内
外からそれぞれ無端延伸ベルト70a,71aと延伸プ
ーリ65a、無端延伸ベルト70b,71bと延伸プー
リ65bとの間に把持する。把持された環状フィルム7
5は、延伸プーリ65a,65bの回転に伴ってこのプ
ーリの円弧軌道に準じて温浴槽64の浴液63に浸漬さ
れ、その浴液63による加熱下で横延伸される。ベルト
70a,71a,70b,71bがそれぞれプーリ65
a,65bから離脱する一近傍において、プーリ65
a,65bのそれぞれの外周中央の溝内に装入した切断
刃72a,72bにより左右の耳部を切り開いて前後2
枚の横一軸延伸網状体76,77とする。横一軸延伸網
状体76,77は、プーリ65a,65bの両側方に設
けた冷却ガイドロール73,74を経て冷却され導出さ
れる。
【0034】このような横延伸機61においては、環状
のフィルム75を導入し左右耳部の内外から把持して横
延伸を行なうため、上述の第1および第2の実施例のよ
うに種々の状態で把持が外れてしまうことがない。しか
し、浴液63の温度が充分に上昇していない場合、ある
いは横方向に形成されたスリットが未だ不良の環状フィ
ルム75を延伸する場合などは、導入した環状フィルム
75が破断したり延伸機に無理な力がかかることがあ
る。そこで、切断具20の丸刃21を受けロール41に
押圧し、その間で環状フィルム75を切断する。これに
より、上述したように延伸の動作が正常に行なわれない
場合に、環状フィルム75の破断や延伸機に無理な力が
かかることを防止することとができる。
【0035】なお、抵抗力低下手段は、上述の実施例で
は切断具20としてが、本発明はこれに限定されること
はない。例えば、丸刃でなく直刃のカッターを押しあて
て切断したり、ヒーターなどを近接あるいは当接させて
フィルムを溶断してもよい。また、フィルムを完全に切
断するのではなく、後の横延伸工程において横に延伸す
る力が加えられた際に容易に切断する程度の切れ目を入
れるものであってもよい。さらに、フィルムを熱等によ
り軟化する加熱装置(軟化手段)等を用いてもよい。要
するに、抵抗力低下手段は、被延伸材の延伸方向への抵
抗力を低下させ、延伸方向に広がり易くするものであれ
ばよい。
【0036】上記の実施例で用いた切断具20は丸刃2
1をシリンダにより駆動しているが、これに限らずモー
タあるいは手動で移動するようにしてもよい。
【0037】また、横延伸機は上記実施例のものに限ら
ず、例えばテンター装置などに対しても適用することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
必要に応じて被延伸材を延伸方向に広がり易くするの
で、被延伸材の把持が外れること等を防止でき、再び把
持させる等の作業を行なう必要がなく作業性を向上させ
ることができる。また、延伸装置に無理な力がかかるこ
ともなく、被延伸材の破断を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る横延伸装置の斜
視図
【図2】 第1の実施例の横延伸装置の斜視図
【図3】 第1の実施例で用いた切断具の側面図
【図4】 第1の実施例で用いた切断具の上面図
【図5】 第1の実施例で用いた切断具の側面図
【図6】 本発明の第2の実施例に係る横延伸装置の斜
視図
【図7】 本発明の第3の実施例に係る横延伸装置の斜
視図
【符号の説明】
1…延伸機(延伸手段)、3…浴液、4…温浴槽、5
a,5b…延伸プーリ、6a,7a,8a,9a,6
b,7b,8b,9b…ガイドプーリ、10a,10b
…無端延伸ベルト、20…切断具(切断手段:抵抗力低
下手段)、34…フレーム、21…丸刃、27…油圧シ
リンダ、32,33…パイプ、42…加圧油供給装置、
41…受けロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蝋山 英世 神奈川県横浜市港南区大久保3−35−1 (56)参考文献 特開 昭57−146636(JP,A) 特開 昭59−9025(JP,A) 特開 昭64−24723(JP,A) 特開 昭51−37962(JP,A) 特公 昭52−27756(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 55/02 - 55/16 B29D 7/00,28/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の被延伸材の両耳端部を挟持して該
    被延伸材を幅方向に延伸する延伸手段と、前記被延伸材
    の延伸方向への抵抗力を低下させる抵抗力低下手段とを
    具備し、該抵抗力低下手段には該被延伸材を延伸方向と
    交差する方向に沿って切断可能な切断手段と、前記延伸
    手段による前記被延伸材の延伸が正常に行われていない
    場合に限り前記切断手段で該被延伸材を切断可能とする
    切断駆動機構を設けたことを特徴とする延伸装置。
  2. 【請求項2】 帯状の被延伸材の両耳端部を挟持して
    被延伸材を幅方向に延伸する延伸手段と、前記被延伸材
    の延伸方向への抵抗力を低下させる抵抗力低下手段とを
    具備し、該抵抗力低下手段には前記延伸手段による前記
    被延伸材の延伸が正常に行われていない場合に限り該被
    延伸材を延伸方向と交差する方向に沿って切断可能に前
    記被延伸材を部分的に軟化する軟化手段を具備すること
    を特徴とする延伸装置。
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