JPS62152715A - ポリエチレンテレフタレ−トのキヤスト方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレ−トのキヤスト方法

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JPS62152715A
JPS62152715A JP60292806A JP29280685A JPS62152715A JP S62152715 A JPS62152715 A JP S62152715A JP 60292806 A JP60292806 A JP 60292806A JP 29280685 A JP29280685 A JP 29280685A JP S62152715 A JPS62152715 A JP S62152715A
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研二 綱島
Yukizou Suda
須田 勇喜三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエチレンテレフタレートシートのキャスト
方法としては、押出し口金と回転冷却ドラムとの間にワ
イヤーあるいはナイフ状の電極を設けて高電圧を印加し
、未固化シート状物上面に静電荷を析出させながら急冷
する方法(以下静電印加キャスト法という)は、例えば
特公昭37−6142号公報などで、ざらに高速キャス
1〜時でも安定や静電印加キャス1〜できるように、ポ
リエステルにアルカリ金属、アルカリ土類全屈を含有せ
しめる方法(例えば特開昭51−70269号公報など
)や、Mg、Mn、C○化合物などを含有せしめる方法
(例えば特開昭51−67392号公報、特開昭53−
34894号公報など)などが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記従来のキャスト方法には、次のような問題
点を有している。
■ 高速キャスト、すなわち冷却体の表面速度を速くし
ていくと、シート状物と冷却体表面との密着力が低下し
、フィルム表面にピン状、クレータ−状の欠点が誘発さ
れる。
■ ポリエチレンテレフタレート、特に直接重合法で1
qられるポリエチレンテレフタレートに金属化合物を添
加すると、ポリエステルの軟化点が低下するのみならず
、ジエチレングリコール(以下DEGという)が多量に
副生じポリエステルの熱安定性が極端に悪化する。
■ ポリエステルに金属化合物を添加すると、該ポリエ
ステル溶融体と冷却体との密着力は向上するが、長時間
キャストをすると、溶融体シート特にエステル交換Uず
に得た直接重合法のポリエチレンテレフタレートシート
上に長手方向のスジ状の欠点が表われる様になり、単な
る公知の口金掃除では解消しきれない表面欠点が多く発
生するようになる。
本発明は、かかる問題点を改善し、高速キャストが安定
で、しかも優れた耐熱性、表面特性を有するポリエチレ
ンテレフタレート特に直接重合法で得られたポリエチレ
ンテレフタレートシー1−のキャスIへ法を提供するこ
とを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はポリエチレンテレフタレートを主体とした樹脂
を溶融してスリット状の口金よりシート状にして押出し
、該シートに静電荷を印加しながら移動冷却体表面に密
着せしめて急冷固化しシート課するキャスト方法におい
て、押出し前の該ポリエチレンテレフタレートに予め下
記のM、P。
Sを含有せしめ、かつ、キャスト後のシートのM。
P、Sの含有量を次の範囲としたことを特徴とするポリ
エチレンテレフタレートキャスト方法。
Mの含有量;20〜1000[ppm]MとPの含有比
(M/P):0.8〜5Sの含有1:2〜1000 [
ppm]ただしMは、Zn、MCI、Mn、Coから選
ばれた少なくとも1種の金属化合物、Pはリン酸、亜リ
ン酸、リン酸エステル、ホスホン酸、ホスホン酸エステ
ルより選ばれた少なくとも1種のリン酸化合物、Sはポ
リ有機シロキザン化合物であり、MとSの数値はそれぞ
れポリエステルシートに対する脆化合物1(ppn)を
示し、M/Pは該添加金属化合物とリン化合物とのモル
比を示す。
本発明において、金属化合物(M)の含有量は、キャス
1〜後のシー1〜のポリエチレンテレフタレートに対し
てZn、MCI、Mn、Co原子換Sの重:Appmと
して20〜11000ppである。2oppm未満では
シート形成時の静電印加キャスト性すなわち溶融体シー
1へ状物と冷却体表面との密着性が弱く、均一なキャス
トフィルムを得ることが出来ず、’+oooppmを越
えると副生成物の発生が多くなり、生成ポリエチレンテ
レフタレートの品質が低下するためである。化合物とし
て1よ酢酸塩、シュウ酸塩、安息香酸塩などの有機酸塩
、炭酸塩、ハロゲン化物、水酸化物などがあげられる。
該金属化合物の反応系への添加は、エステル化反応が実
質的に終了し、ビス−(β−ヒドロキシエチル)テレフ
タレートおよび/またはその低重合体く以下BHTとい
う)の反応率が80%以上、好ましくは90%以上にな
った時点にて添加するのがよい。反応率が80%未満で
金属化合物を添加すると、カルボキシ末端と金属化合物
との反応によりテレフタル酸金属塩のようなりHT系に
不溶の微粒子が発生し、異物となりやすい。
リン化合物(P)の含有量は、併用添加される金属化合
物の総モル数Mと、リン化合物の総モル数Pとの比(M
/P値)が0.8〜5の範囲であり、1.2〜3がより
好ましい。M/Pの値が0゜8未満の場合は、金属化合
物がたとえ20〜10ooppmの範囲に含有されてい
てもリン化合物と何らかの形で反応して溶融体シート状
物と冷却体表面との密着性が弱くなり、静電印加キャス
ト性の向上に寄与しない。一方、M/Pの値が5を越え
ると、金属化合物に起因する副反応の進行により、生成
ポリエステルの着色増加や軟化点低下がおこり好ましく
ない。
リン化合物の添加時期はエステル化反応終了後であれば
特に限定されないが、金属化合物を添加したあとに添加
するのが好ましい。リン化合物の具体例としては、リン
酸、亜リン酸、リン酸のモノ、ジ、おるいはトリエステ
ル(メチルアシドホスフェ−1−、エチルアシドホスフ
ェ−1〜、ブチルアシドホスフェ−1〜、トリメチルホ
スフェート、1〜リエチルホスフエート、トリフェニル
ホスフェ−1〜等)、あるいはホスホン酸、ホスホネ−
1〜(フェニルホスホン酸、ジメチルフェニルホスホネ
ート、ジフェニルフェニルホスホネート等)等があげら
れる。
ポリ有機シロキサン化合物(S)の含有量は、ポリエチ
レンテレフタレートに対して2〜1100opp、好ま
しくは10〜200ppmの範囲である。MとM/Pと
が上記範囲内にあっても、Sが2ppm未満では60m
/分以上の高速キャストでは密着性が不足するのみなら
ず、ポリエチレンテレフタレー1〜、特に直接重合法で
得られたポリエチレンテレフタレートの溶融体シー1〜
上に長手方向のスジ状の欠点が表われ、このためにひど
い時にはスジの近傍の溶融体と冷却体表面の間に空気・
泡を噛み込み、均一な厚みむらのない、表面欠点のない
シートが得られないのみならず、このシートを延伸、特
に幅方向に延伸した時に延伸むら・表面欠点が顕著に表
われるようになる。
一方、ioooppmを越えると、溶融体が冷却体表面
から剥離しやすく、強い密着力が得られないばかりか得
られたフィルムにクレータ−状の欠点の発生や、接着不
良、透明性悪化、表面の粗れ、α尋〜10万センチスト
ークス(CS)が好ましい。シα→噂C5未満のときは
溶融体シー1〜のスジ状の欠点改良効果が弱いのみなら
ず、得られたフィルムの透明性・接着性が悪化しやすく
なるためであり、10万CSを越えるときは、ポリエチ
レンテレフタレートとの相溶性、分散性が悪くなり、上
記スジ状の欠点改良効果もほとんどなくなってしまうた
めである。ポリ有機シロキサンはケイ素と酸素との結合
よりなるシロキサン結合を有する有機高分子化合物の総
称であり、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、メチルエチルポリシロキサン、メチルブ
チルポリシロキサン、などのアルキル、アリル、アルア
ルキル、フェニルなどを含有ポリシロキサン、ざらには
他のポリ有機シロキサンやその共重合体、ブレンド体な
どがあるが、本発明の場合、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサンざらにメチルフェニルポ
リシロキサンが特に好ましい。ポリ有機シロキサンを添
加時期はポリエチレンテレフタレー1〜の重合前、特に
エステル化反応前に添加するのが好ましいが、必ずしも
これに限定されず、少々効果は弱くなるが、重合後で溶
融押出し前に添加してもよい。
ポリエチレンテレフタレートの製造方法としては、ジメ
チルテレフタレートとエチレングリコールとのTステル
交換反応によりビス−(β−ヒドロキシエチル)テレフ
タレートを得、しかるのち重縮合反応せしめる方法のD
MT法と、テレフタル酸とエチレングリコールとからの
エステル化反応によりビス−(β−ヒドロキシエチル)
テレフタレートを得、しかるのち、重縮合反応ぜしめる
方法の直接重合法とがあるが、本発明の場合、特に直接
重合法のポリエチレンテレフタレートのキャスト法に効
果が顕著にあられれ有効である。もちろんポリエチレン
テレフタレートとは、その構成単位の80%以上がエチ
レンテレフタレート単位から成るもので20%未満の範
囲内で他の共重合成分を含んでいてもよい、また、ポリ
マーにM。
P、S以外に公知の任意の添加剤、例えば滑剤、酸化防
止剤、顔料、染料、核剤、ブロッキング防止剤、熱安定
剤、充填材、可塑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色
防止剤、などを含有さけてもよい。
かくして得られたポリエチレンテレフタレー1〜を円柱
状あるいは立方体状の押出しチップ(ペレット〉に成形
する。つづいて該チップを熱風あるいは2mmH(]以
下の真空下で乾燥したのち、ポリエチレンテレフタレー
トの融点により10〜40℃高温の270〜310℃程
度で溶融させ、脱泡、計量後、口金から溶融体シー1〜
を押出す。該シー1〜を、10〜60’Cに冷却された
鏡面ロールあるいは畳ナンドブラストロール上に、静電
荷を印加させながらキャストし、シート化する。なお、
シートの厚さは特に限定されないが、25〜800μm
であるのが好ましく、50〜500μmであるのがより
好ましい。
静電荷を印加しながら冷却体表面に密着急冷するキャス
ト法は、特に限定されず、例えば特公昭37−6142
などで公知の方法であればいずれの方法でもよいが、6
0m/分以上の高速キャストにするには下記0〜0項の
方法が好ましい。
■ 静電荷を印加する電極をビン状電極(例えば特公昭
48−40904、特開昭51−41762号など)に
したり、口金(例えば特開昭59−138416号など
)にしたり、キャスティングドラムなどの冷却体(例え
ば特公昭50−8743号など)にしたり、ダブル電極
(例えば特公昭50−28108号、特公昭53−61
80号など)にしたりする方法。
■ 静電荷を印加する雰囲気を特定のガス気流下で行な
う(例えばUSP3,686,374号など)方法や、
加圧下にて行なう(例えば特開昭59−196221号
、特開昭59−196223号など)方法。
■ 静電印加法と他のキャスト法を併用する方法として
、エアーナイフと併用(たとえば特公昭51−1349
6号など)、小径押出ロールと併用(例えば特開昭51
−146560など)、エアー吸引法と併用(例えば特
公昭55−22257号など)する方法。
■ 静電印加をかける冷却体表面の材質をリントブラス
トのような表面粗面ロールを用いる方法(例えば特開昭
46−439号など) ■ 静電荷を印加する電流を交流にする方法(例えば特
開昭49−116160号など)〔発明の効果〕 このようにポリエチレンテレフタレートに添加する金属
化合物、リン化合物の量を最適化し、しかもポリ有機シ
ロキザンを特定量だけ併存させたので、高速度で安定に
キャストでき、しかも得られたフィルム表面にはクレー
タ−1泡状マーク、スジ、うねりなどの表面欠点のない
、厚みむらの小さい高品質なキャストフィルムが得られ
る。
〔実施例〕
以下に本発明の効果を比較実施例にて説明する。
実施例1 テレフタル酸とエチレングリコールとから得たエステル
化反応率が97.4%、エチレンユニットとテレフタル
酸ユニットのモル比が1.2であるBHT100部を反
応器に250’Cで貯留し、これにエチレングリコール
70.4部とテレフタル酸157.6部とからなるスラ
リーを一定速度で連続的に添加しつつ常圧下、250’
Cにてエステル化反応を行ない、生成する水を精留塔か
ら連続的に系外に留出させ、エステル化反応を終了させ
た。得られたエステル化反応生成物100部を反応器に
残し、前記と同様の方法にて再度エステル化反応を行な
った。これらの操作を合計3回繰返して行ない反応率7
5.8%のBHTを得た。
該BHTに可溶化させたのち、トリメチルホスフェート
150ppmを添加した。その後、三酸化マンチモン0
.025部を添加し、常法により283°C真空度0.
4mmHOのもとに重縮合反応を行ない固有粘度0.6
3のポリエチレンテレフタレートを得た。
該生成ポリエチレンテレフタレー1〜を常法により押出
機に供給し、280℃にて溶融させ、ギヤーポンプによ
り一定量訓測しつつ、Tダイ口金から溶融シートを吐出
させ、80m/分の周速で回転する冷却体キャスティン
グドラム表面に接する直前に10kvの直流電圧による
静電印加キャストを行ない、キャスティングドラムに溶
融体を密着させ、固化させた。該キャストシートを10
0°Cに加熱されたロール上で長手方向に4.5倍延伸
し、つづいて、95°Cに加熱されたテンター内で巾方
向に4.0倍延伸し、ざらに200 ’Cで巾方向に2
%のリラックスを許しながら5秒間熱処理をして、厚さ
25μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフイル
ムを得た。フィルムの特性を表1に示した。
同表から該フィルムのキャスl〜速度は80m/分と高
速であるにもかかわらず、溶融体と、キャスティングド
ラムとの密着性は良好であり、しかも吐出時にスジ状の
表面欠陥が発生することなく安定した品質の得られるキ
ャスト法であることがわかる。
比較例1〜2 実施例1で添加したメチルフェニルポリシロキサンのポ
リエステル中での含有母を表のように変える以外は、実
施例1と全く同様にして、48時間連続して厚さ25μ
mの2軸配向ポリエチレンテレフタレー1−フィルムを
得た。フィルムの評価結果を表1に示した。
表  1 表1からMとM/Pが特定の範囲内にあっても、S、す
なわちポリ有機シロキサンの量が最適口添加されていな
いと、80m/分という高速キャス1〜が安定にできな
いことが判る。
特許出願人   東 し 株 式 会 社1、事件の表
示 昭和60年特許願第292806号 2、発明の名称 ポリエチレンテレフタレートのキャスト方法3、補正を
する者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都中央区日本橋室町2丁目2番地5、補正に
より増加する発明の数  なし6、補正の対象 明細書の「特許請求の範囲」および「発明の(1)  
明III書 第1頁 特許請求の範囲を別紙の通り補正する。
(2)同 第4頁11〜12行目 「シート課」を「シート化」と補正する。
(3)同 第14頁5行目 r500pl)mlをr70ppmJと補正する。
(4)同 第15頁13行目 「比較例1〜2」を「比較例1〜3」と補正する。
[別紙] 特許請求の範囲 「ポリエチレンテレフタレートを主体とした樹脂を溶融
してスリット状の口金よりシート状にして押出し、該シ
ートに静電荷を印加しながら移動冷却体表面に密着せし
めて急冷固化しシート化するキャスト方法において、押
出し前のポリエチレンテレフタレートに予め下記のM、
P、Sを含有せしめ、かつ、キャスト後のシートのM、
P、Sの含有量を次の範囲としたことを特徴とするポリ
エチレンテレフタレートのキャスト方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ポリエチレンテレフタレートを主体とした樹脂を溶融し
    てスリット状の口金よりシート状にして押出し、該シー
    トに静電荷を印加しながら移動冷却体表面に密着せしめ
    て急冷固化しシート課するキャスト方法において、押出
    し前のポリエチレンテレフタレートに予め下記のM.P
    .Sを含有せしめ、かつ、キャスト後のシートのM.P
    .Sの含有量を次の範囲としたことを特徴とするポリエ
    チレンテレフタレートのキャスト方法。 Mの含有量;20〜1000[ppm] MとPの含有比(M/P);0.8〜5 Sの含有量;2〜1000[ppm] ただしMは、Zn、Mg、Mn、Coから選ばれた少な
    くとも1種の金属化合物、Pはリン酸、亜リン酸、リン
    酸エステル、ホスホン酸、ホスホン酸エステルより選ば
    れた少なくとも1種のリン酸化合物、Sはポリ有機シロ
    キサン化合物であり、MとSの数値はそれぞれポリエス
    テルシートに対する総化合物量(ppm)を示し、M/
    Pは該添加金属化合物とリン化合物とのモル比を示す。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0873844A3 (en) * 1997-04-23 1999-01-27 Mitsubishi Polyester Film Corporation Process for producing polyester composition
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