JPS6214163Y2 - - Google Patents
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- JPS6214163Y2 JPS6214163Y2 JP3718483U JP3718483U JPS6214163Y2 JP S6214163 Y2 JPS6214163 Y2 JP S6214163Y2 JP 3718483 U JP3718483 U JP 3718483U JP 3718483 U JP3718483 U JP 3718483U JP S6214163 Y2 JPS6214163 Y2 JP S6214163Y2
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- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 8
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(a) 産業上の利用分野
本考案は落石防止施設に関し、詳しくは、落石
防止ネツトを支柱に張架された縦ロープを介して
張設するネツト支持装置を改良した落石防止施設
に関する。
防止ネツトを支柱に張架された縦ロープを介して
張設するネツト支持装置を改良した落石防止施設
に関する。
(b) 従来技術
傾斜地面の下方の道路、鉄道および家屋などへ
の落石を防止する落石防止施設として、第1図に
示すものがある。この落石防止施設1は、適数個
のネツト支持装置2を傾斜地面3に立設し、その
支柱2Aの先端2aに吊下された縦ロープ4に落
石防止ネツト5が張設され、この落石防止ネツト
5と傾斜地面3とによつて落石を一時的に貯留す
るポケツト部6が形成されている。そして、縦ロ
ープ4ならびに落石防止ネツト5の重量およびポ
ケツト部6に貯留された落石の荷重により、前記
ネツト支持装置2が傾倒するのを防止するため、
その支柱2Aの先端2aと支柱2A上方の傾斜地
面3aとの間に吊りロープ7が張架され、この吊
りロープ7は傾斜地面3aに設けられたアンカー
8により固定されている。
の落石を防止する落石防止施設として、第1図に
示すものがある。この落石防止施設1は、適数個
のネツト支持装置2を傾斜地面3に立設し、その
支柱2Aの先端2aに吊下された縦ロープ4に落
石防止ネツト5が張設され、この落石防止ネツト
5と傾斜地面3とによつて落石を一時的に貯留す
るポケツト部6が形成されている。そして、縦ロ
ープ4ならびに落石防止ネツト5の重量およびポ
ケツト部6に貯留された落石の荷重により、前記
ネツト支持装置2が傾倒するのを防止するため、
その支柱2Aの先端2aと支柱2A上方の傾斜地
面3aとの間に吊りロープ7が張架され、この吊
りロープ7は傾斜地面3aに設けられたアンカー
8により固定されている。
ところで、上記したネツト支持装置2の支柱2
Aは、従来第2図a,bに示すようにベースプレ
ート9の側面に穿設された2つの支持穴9a,9
bを縦通するピンまたはボルトなどの縦通材10
を介して回動自在に支承され、そのベースプレー
ト9は、傾斜地面3の一部でほゞ水平にならされ
た基礎地盤3Aに、2つの固定穴9c,9dを介
してアンカー11A,11Bにより固定されてい
る。一方、前記支柱2Aの先端2aには第2図
c,dに示すように縦ロープ4および吊りロープ
7をシヤツクル12A,12Bを介して取付ける
ための1対のロープ取付けプレート13A,13
Bが、第2図eに示すようにH型鋼の支柱2Aの
ウエブ部2bを挟むようにかつそのウエブ面2c
に当接して溶接などにより固着されている。
Aは、従来第2図a,bに示すようにベースプレ
ート9の側面に穿設された2つの支持穴9a,9
bを縦通するピンまたはボルトなどの縦通材10
を介して回動自在に支承され、そのベースプレー
ト9は、傾斜地面3の一部でほゞ水平にならされ
た基礎地盤3Aに、2つの固定穴9c,9dを介
してアンカー11A,11Bにより固定されてい
る。一方、前記支柱2Aの先端2aには第2図
c,dに示すように縦ロープ4および吊りロープ
7をシヤツクル12A,12Bを介して取付ける
ための1対のロープ取付けプレート13A,13
Bが、第2図eに示すようにH型鋼の支柱2Aの
ウエブ部2bを挟むようにかつそのウエブ面2c
に当接して溶接などにより固着されている。
このような構造を採用しているのは、前述した
ベースプレート9を基礎地盤3Aに強固に設置す
るために、ベースプレート9を2つのアンカー1
1A,11Bを用いて固定している結果、支柱2
Aが第2図aに示す矢符14方向に回動できない
状態になつているからである。すなわち、支柱2
Aをベースプレート9に縦通材10で支承した
後、支柱2Aの先端2aに設けられているロープ
取付けプレート13A,13B、シヤツクル12
A,12Bを介して縦ロープ4や吊りロープ7を
張架する場合、ロープ取付けプレート13A,1
3Bの方向と各ロープの張力方向が一致しないと
きに、前記シヤツクル12A,12Bがロープ取
付けプレート13A,13Bに片当りして一方の
ロープ取付けプレートに負担が掛かり過ぎること
になる。したがつて、これを軽減するためにロー
プ取付けプレート13A,13Bの間隔をできる
だけ狭くする必要があるからである。
ベースプレート9を基礎地盤3Aに強固に設置す
るために、ベースプレート9を2つのアンカー1
1A,11Bを用いて固定している結果、支柱2
Aが第2図aに示す矢符14方向に回動できない
状態になつているからである。すなわち、支柱2
Aをベースプレート9に縦通材10で支承した
後、支柱2Aの先端2aに設けられているロープ
取付けプレート13A,13B、シヤツクル12
A,12Bを介して縦ロープ4や吊りロープ7を
張架する場合、ロープ取付けプレート13A,1
3Bの方向と各ロープの張力方向が一致しないと
きに、前記シヤツクル12A,12Bがロープ取
付けプレート13A,13Bに片当りして一方の
ロープ取付けプレートに負担が掛かり過ぎること
になる。したがつて、これを軽減するためにロー
プ取付けプレート13A,13Bの間隔をできる
だけ狭くする必要があるからである。
その結果、ロープ取付けプレート13A,13
Bは上述したように、ウエブ面2cに当接させね
ばならず、しかも、図示するように1つのロープ
取付けプレートについて2個所15a,15bし
か溶接できない。したがつて、溶接不良があつた
りすると各ロープの張力が十分耐え得なくなり、
ネツト支持装置2自体が破損または損傷し易い欠
点がある。一方、ベースプレート9の基礎地盤3
Aにおける設置は、2本のアンカー11A,11
Bが使用されるので、その基礎地盤3Aが土質で
ある場合には、第3図に示すように2つのアンカ
ー11A,11Bを互にフラツトプレート16
a,16bなどにより予め溶接などで井桁状のア
ンカーアツセンブリ17として製作しておく必要
があり、アンカーそれ自体の構造が複雑でかつ溶
接作業の必要な搬送の容易でないものを準備しな
ければならない欠点がある。また、基礎地盤3A
が硬い岩盤であると、2つの単体のアンカーを使
用するので、それぞれのアンカー埋込み穴を削岩
機で掘削する必要があり、その際、岩盤に対して
2つの穴を垂直かつ平行に掘削しなければなら
ず、その作業が容易でない。加えて、2つ目の埋
込み穴を掘削するとき、削岩機の振動などのため
に隣接するすでに掘削されているもう1つの埋込
み穴が影響を受け易く、さらに、岩盤にひゞが入
つたりして弱くなり支柱の立設に支障をきたす欠
点がある。
Bは上述したように、ウエブ面2cに当接させね
ばならず、しかも、図示するように1つのロープ
取付けプレートについて2個所15a,15bし
か溶接できない。したがつて、溶接不良があつた
りすると各ロープの張力が十分耐え得なくなり、
ネツト支持装置2自体が破損または損傷し易い欠
点がある。一方、ベースプレート9の基礎地盤3
Aにおける設置は、2本のアンカー11A,11
Bが使用されるので、その基礎地盤3Aが土質で
ある場合には、第3図に示すように2つのアンカ
ー11A,11Bを互にフラツトプレート16
a,16bなどにより予め溶接などで井桁状のア
ンカーアツセンブリ17として製作しておく必要
があり、アンカーそれ自体の構造が複雑でかつ溶
接作業の必要な搬送の容易でないものを準備しな
ければならない欠点がある。また、基礎地盤3A
が硬い岩盤であると、2つの単体のアンカーを使
用するので、それぞれのアンカー埋込み穴を削岩
機で掘削する必要があり、その際、岩盤に対して
2つの穴を垂直かつ平行に掘削しなければなら
ず、その作業が容易でない。加えて、2つ目の埋
込み穴を掘削するとき、削岩機の振動などのため
に隣接するすでに掘削されているもう1つの埋込
み穴が影響を受け易く、さらに、岩盤にひゞが入
つたりして弱くなり支柱の立設に支障をきたす欠
点がある。
(c) 考案の目的
本考案は上述の問題点を解決するためになされ
たもので、落石防止施設のネツト支持装置におけ
る支柱のロープ取付けプレートを、ベースプレー
トに対して支柱を回動自在に取付けることによ
り、張架される縦ロープなどの張力方向に調整す
ることができ、その結果、ロープ取付けプレート
を支柱に強固に固着してネツト支持装置全体の耐
久性を向上させることができ、加えて、各構成品
の簡素化、製作ならびに施工工数の低減を図るこ
とができる落石防止施設を提供することを目的と
する。
たもので、落石防止施設のネツト支持装置におけ
る支柱のロープ取付けプレートを、ベースプレー
トに対して支柱を回動自在に取付けることによ
り、張架される縦ロープなどの張力方向に調整す
ることができ、その結果、ロープ取付けプレート
を支柱に強固に固着してネツト支持装置全体の耐
久性を向上させることができ、加えて、各構成品
の簡素化、製作ならびに施工工数の低減を図るこ
とができる落石防止施設を提供することを目的と
する。
(d) 考案の構成
その特徴とするところは、傾斜地面に立設する
適数個の支柱の先端より吊下された縦ロープに落
石防止ネツトを張設し、この落石防止ネツトと傾
斜地面とによつて落石を貯留するポケツト部を形
成させると共に、前記支柱と支柱上方の傾斜地面
との間に支柱の傾倒を防止する吊りロープを張架
させた落石防止施設であつて、前記支柱を傾斜地
面に立設するためのベースプレートを、その下面
の1つのアンカー穴を介して基礎地盤に回動自在
に設置し、このベースプレートの側面に穿設され
た支持穴を介して前記支柱を回動自在に支承する
と共に、前記支柱の先端においては、前記縦ロー
プおよび吊りロープを取付けるための1対のロー
プ取付けプレートを、支柱のウエブ部を挟んでそ
のウエブ面から離隔した位置で対向するようフラ
ンジ部に固着し、このロープ取付けプレート間に
ロープを張架することができるスペーサ円筒を介
在させたネツト支持装置を有する落石防止施設と
したことである。
適数個の支柱の先端より吊下された縦ロープに落
石防止ネツトを張設し、この落石防止ネツトと傾
斜地面とによつて落石を貯留するポケツト部を形
成させると共に、前記支柱と支柱上方の傾斜地面
との間に支柱の傾倒を防止する吊りロープを張架
させた落石防止施設であつて、前記支柱を傾斜地
面に立設するためのベースプレートを、その下面
の1つのアンカー穴を介して基礎地盤に回動自在
に設置し、このベースプレートの側面に穿設され
た支持穴を介して前記支柱を回動自在に支承する
と共に、前記支柱の先端においては、前記縦ロー
プおよび吊りロープを取付けるための1対のロー
プ取付けプレートを、支柱のウエブ部を挟んでそ
のウエブ面から離隔した位置で対向するようフラ
ンジ部に固着し、このロープ取付けプレート間に
ロープを張架することができるスペーサ円筒を介
在させたネツト支持装置を有する落石防止施設と
したことである。
(e) 実施例
以下、本考案をその実施例に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第4図aは傾斜地面3の基礎地盤3Aに立設さ
れた適数個のネツト支持装置のうち1つのネツト
支持装置20の正面図で、その支柱2Aの先端2
aより吊下された縦ロープ4に図示しない落石防
止ネツトが張設されている一方、この支柱2Aの
傾倒を防止する吊りロープ7が張架されている。
そして、この支柱2Aを傾斜地面3に立設するた
めのベースプレート21が、その下面21aの1
つのアンカー穴22を縦通するアンカー23によ
り基礎地盤3Aに回動自在に設置され、第4図b
に示すようにこのベースプレート21の側面21
b,21cに穿設された支持穴24a,24bを
介して前記支柱2Aを回動自在に支承している。
なお、このベースプレート21は、第4図bに示
すように従来とほゞ同様の断面形状でもよいが、
第4図cに示すようにその断面が「コ」の字状の
一体物21Aとしておいてもよい。後者の場合に
は溶接作業が回避されるので品質にばらつきが生
じない上、プレス加工または溝型鋼を切断するこ
とにより容易に製作できる利点がある。一方、支
柱2Aの先端2aにおいては、縦ロープ4および
吊りロープ7を取付けるための1対のロープ取付
けプレート25A,25Bが、第4図dに示すよ
うに支柱2Aのウエブ部2bを挟んで、そのウエ
ブ面2cから離隔した位置で対向するようそれぞ
れフランジ部2dに固着されている。これは、1
つのロープ取付けプレートに対して溶接が4個所
26a〜26dで施されていて、間隔の広い1対
のロープ取付けプレート25A,25Bが、支柱
2Aに強固に取付けられている。そして、これら
のロープ取付けプレート25A,25B間には、
第4図eに示す前記ロープを張架することができ
るスペーサ円筒27がピンまたはボルトなどの縦
通材28に保持されて介在されている。
れた適数個のネツト支持装置のうち1つのネツト
支持装置20の正面図で、その支柱2Aの先端2
aより吊下された縦ロープ4に図示しない落石防
止ネツトが張設されている一方、この支柱2Aの
傾倒を防止する吊りロープ7が張架されている。
そして、この支柱2Aを傾斜地面3に立設するた
めのベースプレート21が、その下面21aの1
つのアンカー穴22を縦通するアンカー23によ
り基礎地盤3Aに回動自在に設置され、第4図b
に示すようにこのベースプレート21の側面21
b,21cに穿設された支持穴24a,24bを
介して前記支柱2Aを回動自在に支承している。
なお、このベースプレート21は、第4図bに示
すように従来とほゞ同様の断面形状でもよいが、
第4図cに示すようにその断面が「コ」の字状の
一体物21Aとしておいてもよい。後者の場合に
は溶接作業が回避されるので品質にばらつきが生
じない上、プレス加工または溝型鋼を切断するこ
とにより容易に製作できる利点がある。一方、支
柱2Aの先端2aにおいては、縦ロープ4および
吊りロープ7を取付けるための1対のロープ取付
けプレート25A,25Bが、第4図dに示すよ
うに支柱2Aのウエブ部2bを挟んで、そのウエ
ブ面2cから離隔した位置で対向するようそれぞ
れフランジ部2dに固着されている。これは、1
つのロープ取付けプレートに対して溶接が4個所
26a〜26dで施されていて、間隔の広い1対
のロープ取付けプレート25A,25Bが、支柱
2Aに強固に取付けられている。そして、これら
のロープ取付けプレート25A,25B間には、
第4図eに示す前記ロープを張架することができ
るスペーサ円筒27がピンまたはボルトなどの縦
通材28に保持されて介在されている。
上述のような構成によれば、次のように組立て
ることができ、かつ、落石防止ネツトを常時強固
に安定的に保持することができる。
ることができ、かつ、落石防止ネツトを常時強固
に安定的に保持することができる。
ベースプレート21はその下面21aに1つの
アンカー穴22が穿設されているので、その穴2
2を土質または岩盤の基礎地盤3Aに埋設された
1本のアンカー23に挿入した後、ナツト29に
より設置する。次に、支柱2Aの先端2aに固着
されている1対のロープ取付けプレート25A,
25Bのスペーサ円筒27に、縦ロープ4と吊り
ロープ7を通し、縦通材28をナツト30などで
固定した後、支柱2Aをベースプレート21の支
持穴24a,24bおよび支柱2Aのウエブ部2
bに穿設された支持穴2eを縦通する縦通材31
をナツト32で固定し、支柱2Aをベースプレー
ト21に対して回動自在に支承する。そこで、縦
ロープ4や吊りロープを引張ると、支柱2Aが縦
通材31を支点にして起き上る。このとき、支柱
2Aに固着されたロープ取付けプレート25A,
25Bの方向が、落石防止ネツトを張設するため
に適正な方向に張架された各ロープの張架方向と
異なつていると、ベースプレート21を基礎地盤
3A対してアンカー23を中心に回動することが
できるので、支柱2Aを矢符33方向(第4図a
参照)に回動させて、ロープ取付けプレート25
A,25Bと各ロープ4,7の張架方向とを一致
させることができる。したがつて、スペーサ円筒
27の中央部に各ロープの端を位置させることが
でき、スペーサ円筒27の縦通材28に対する片
当りが回避できて縦通材28介して2つのロープ
取付けプレート25A,25Bに均等の力を負担
させることが可能となる。
アンカー穴22が穿設されているので、その穴2
2を土質または岩盤の基礎地盤3Aに埋設された
1本のアンカー23に挿入した後、ナツト29に
より設置する。次に、支柱2Aの先端2aに固着
されている1対のロープ取付けプレート25A,
25Bのスペーサ円筒27に、縦ロープ4と吊り
ロープ7を通し、縦通材28をナツト30などで
固定した後、支柱2Aをベースプレート21の支
持穴24a,24bおよび支柱2Aのウエブ部2
bに穿設された支持穴2eを縦通する縦通材31
をナツト32で固定し、支柱2Aをベースプレー
ト21に対して回動自在に支承する。そこで、縦
ロープ4や吊りロープを引張ると、支柱2Aが縦
通材31を支点にして起き上る。このとき、支柱
2Aに固着されたロープ取付けプレート25A,
25Bの方向が、落石防止ネツトを張設するため
に適正な方向に張架された各ロープの張架方向と
異なつていると、ベースプレート21を基礎地盤
3A対してアンカー23を中心に回動することが
できるので、支柱2Aを矢符33方向(第4図a
参照)に回動させて、ロープ取付けプレート25
A,25Bと各ロープ4,7の張架方向とを一致
させることができる。したがつて、スペーサ円筒
27の中央部に各ロープの端を位置させることが
でき、スペーサ円筒27の縦通材28に対する片
当りが回避できて縦通材28介して2つのロープ
取付けプレート25A,25Bに均等の力を負担
させることが可能となる。
このように、ロープ取付けプレートに不均等な
力の作用することがなくなるので、ロープ取付け
プレートを従来例のように近接して固着する必要
がなくなる。したがつて、ネツト支持装置におい
て最も大きい力の作用するこのロープ取付けプレ
ートを、前述したようにその間隔を大きくするこ
とができる。その結果、支柱に対してロープ取付
けプレートをそれぞれ固着にするための溶接個所
が多くなり、たとえ、溶接不良が一部存在しても
全体として固着強度を飛躍的に向上させることが
できる。
力の作用することがなくなるので、ロープ取付け
プレートを従来例のように近接して固着する必要
がなくなる。したがつて、ネツト支持装置におい
て最も大きい力の作用するこのロープ取付けプレ
ートを、前述したようにその間隔を大きくするこ
とができる。その結果、支柱に対してロープ取付
けプレートをそれぞれ固着にするための溶接個所
が多くなり、たとえ、溶接不良が一部存在しても
全体として固着強度を飛躍的に向上させることが
できる。
(f) 考案の効果
本考案の落石防止施設は以上詳細に説明したよ
うに、支柱を傾斜地面に立設するためのベースプ
レートを、その下面の1つのアンカー穴を介して
基礎地盤に回動自在に設置し、このベースプレー
トの側面に穿設された支持穴を介して前記支柱を
回動自在に支持すると共に、前記支柱の先端にお
いては、前記縦ロープおよび吊りロープを取付け
るための1対のロープ取付けプレートを、支柱の
ウエブ部を挟んでそのウエブ面から離隔した位置
で対向するようフランジ部に固着し、このロープ
取付けプレート間にロープを張架することができ
るスペーサ円筒を介在させたネツト支持装置を有
するので、ロープ取付けプレートの方向を極めて
容易に変えることができ、したがつて、ロープ取
付けプレートの荷重負担の不均等がなくなりその
損傷を軽減することができる。加えて、ベースプ
レートにあつては、その下面のアンカー穴開け作
業が減少し、とりわけ、ベースプレートの断面が
「コ」の字状の一体物とした場合は製作作業が著
しく軽減される。また、アンカーにあつては、単
体物を準備しておくだけで十分であり、その埋設
作業の軽減や基礎地盤の強度確保も容易に行なう
ことができる。
うに、支柱を傾斜地面に立設するためのベースプ
レートを、その下面の1つのアンカー穴を介して
基礎地盤に回動自在に設置し、このベースプレー
トの側面に穿設された支持穴を介して前記支柱を
回動自在に支持すると共に、前記支柱の先端にお
いては、前記縦ロープおよび吊りロープを取付け
るための1対のロープ取付けプレートを、支柱の
ウエブ部を挟んでそのウエブ面から離隔した位置
で対向するようフランジ部に固着し、このロープ
取付けプレート間にロープを張架することができ
るスペーサ円筒を介在させたネツト支持装置を有
するので、ロープ取付けプレートの方向を極めて
容易に変えることができ、したがつて、ロープ取
付けプレートの荷重負担の不均等がなくなりその
損傷を軽減することができる。加えて、ベースプ
レートにあつては、その下面のアンカー穴開け作
業が減少し、とりわけ、ベースプレートの断面が
「コ」の字状の一体物とした場合は製作作業が著
しく軽減される。また、アンカーにあつては、単
体物を準備しておくだけで十分であり、その埋設
作業の軽減や基礎地盤の強度確保も容易に行なう
ことができる。
第1図は従来の落石防止施設の全体図、第2図
aは従来のネツト支持装置の正面図、第2図bは
同図aの−線矢視図、第2図cは第2図dの
−線矢視図、第2図dは同図aの−線矢
視図、第2図eは同図aの−線断面図、第3
図は従来のアンカーアツセンブリを用いた場合の
ベースプレートの設置断面図、第4図aは本考案
のネツト支持装置の正面図、第4図bは同図aの
−線矢視図、第4図cは同図aの−線矢
視図、第4図dは同図aの−線断面図、第4
図eは同図aの−線断面図である。 1……落石防止施設、2A……支柱、2a……
先端、2b……ウエブ部、2c……ウエブ面、2
d……フランジ部、3,3a……傾斜地面、3A
……基礎地盤、4……縦ロープ、5……落石防止
ネツト、6……ポケツト部、7……吊りロープ、
20……ネツト支持装置、21……ベースプレー
ト、21a……下面、21b,21c……ベース
プレートの側面、21A……「コ」の字状の一体
物、22……アンカー穴、24a,24b……支
持穴、25A,25B……ロープ取付けプレー
ト、27……スペーサ円筒。
aは従来のネツト支持装置の正面図、第2図bは
同図aの−線矢視図、第2図cは第2図dの
−線矢視図、第2図dは同図aの−線矢
視図、第2図eは同図aの−線断面図、第3
図は従来のアンカーアツセンブリを用いた場合の
ベースプレートの設置断面図、第4図aは本考案
のネツト支持装置の正面図、第4図bは同図aの
−線矢視図、第4図cは同図aの−線矢
視図、第4図dは同図aの−線断面図、第4
図eは同図aの−線断面図である。 1……落石防止施設、2A……支柱、2a……
先端、2b……ウエブ部、2c……ウエブ面、2
d……フランジ部、3,3a……傾斜地面、3A
……基礎地盤、4……縦ロープ、5……落石防止
ネツト、6……ポケツト部、7……吊りロープ、
20……ネツト支持装置、21……ベースプレー
ト、21a……下面、21b,21c……ベース
プレートの側面、21A……「コ」の字状の一体
物、22……アンカー穴、24a,24b……支
持穴、25A,25B……ロープ取付けプレー
ト、27……スペーサ円筒。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 傾斜地面に立設する適数個の支柱の先端より
吊下された縦ロープに落石防止ネツトを張設
し、この落石防止ネツトと傾斜地面とによつて
落石を貯留するポケツト部を形成させると共
に、前記支柱と支柱上方の傾斜地面との間に支
柱の傾倒を防止する吊りロープを張架させた落
石防止施設において、 前記支柱を傾斜地面に立設するためのベース
プレートを、その下面の1つのアンカー穴を介
して基礎地盤に回動自在に設置し、このベース
プレートの側面に穿設された支持穴を介して前
記支柱を回動自在に支承すると共に、 前記支柱の先端においては、前記縦ロープお
よび吊りロープを取付けるための1対のロープ
取付けプレートを、支柱のウエブ部を挟んでそ
のウエブ面から離隔した位置で対向するようフ
ランジ部に固着し、 このロープ取付けプレート間にロープを張架
することができるスペーサ円筒を介在させた、 ネツト支持装置を有することを特徴とする落
石防止施設。 (2) 前記ベースプレートは、その断面が「コ」の
字状の一体物であることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項記載の落石防止施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3718483U JPS59144023U (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | 落石防止施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3718483U JPS59144023U (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | 落石防止施設 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144023U JPS59144023U (ja) | 1984-09-26 |
JPS6214163Y2 true JPS6214163Y2 (ja) | 1987-04-11 |
Family
ID=30167862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3718483U Granted JPS59144023U (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | 落石防止施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59144023U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0533532Y2 (ja) * | 1986-05-15 | 1993-08-26 | ||
JP5843467B2 (ja) * | 2011-04-20 | 2016-01-13 | Jfe建材株式会社 | 斜面落下物防護ネット構造 |
JP5780816B2 (ja) * | 2011-04-20 | 2015-09-16 | Jfe建材株式会社 | 斜面落下物防護ネット用のヒンジ支柱 |
-
1983
- 1983-03-14 JP JP3718483U patent/JPS59144023U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59144023U (ja) | 1984-09-26 |
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