JPS62141209A - 人工礁及びその取付施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、沿岸近くで波の伝搬や海底等の砂の移１Ｉ
ＩＩＪを制御する人工礁に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来、沿岸近くの波や砂を制御する離岸堤としては、消
波ブロックを海中に積み上げる方式が一般的である。

ところで上記方式によるときは、多量のブロックの現場
への輸送及び構築場所の海底の基ＴａｆＭ工等のため工
期が長く、建設費が高くなる。特に水深が深い場合は使
用材料等が増加し、コストアップする。しかも、構築後
も洗堀や沈下に対する継続的な補修が必要であるため多
くのランニングコストがかかる。さらに、堆砂効果等が
ない場合や老朽化した場合の堤体の移動、撤去に多くの
コストと時間がかかる。

また、ブロックを積み上げているので離岸堤表面には、
無数の凹凸やすき間があり危険なため離岸堤自体をスペ
ースとして利…することはできない。一方、離岸堤近傍
域も流れが速く波が砕波しブロックに打ち上げられる危
険性があるため、海洋制スポーツやレクリエーションの
Ｉｉ　［として有効利用することができなかった。

そのためかねてより上記問題点を解消する離岸堤や潜堤
のような人工礁が切望されていた。

本発明は上記要望に応えるためなされたらのである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る人工礁は、可１尭性膜からなる袋体が海
水などの流動体が注入充填された状態で固定用治具によ
り海底に固定された構成としたものである。

〔実施例〕

以下、この発明に係る人工礁Ａ及びその取付施工方法の
実施例を第１図ないし第８図に塁づいて説明する。

図中符号１は、袋体である。袋体１は塩化ビニールシー
トのような可撓性の膜材からなり、偏平半球状の頭部２
と底壁３とからなっている。底壁３の外周には鍔部４が
設けられており、この鍔部４には、ボルトを挿通するた
めのボルト挿通孔５が設けられている。また、半球状の
袋体１の高さは水深と略同−に形成されている。

また、上記袋体１を取付け、海底面６に固定する固定用
治具７はスチール、合成樹脂性などで治與ユニツｔ−７
ａを組み立ててリング状に形成されている（第３図）。

そして、その外周及び幅は前記袋体１の鍔部４と略同−
に形成されている。また、この固定用治具７にはアンカ
ーポルｌ−８を挿通する複数のポル１へ孔９が設けられ
ている。

次に、前記袋体１を海底面６に取付りる施工方法につい
て説明する。

まず、固定用治具７を、ボルト挿通孔９に挿通された複
数のアンカーボルト８により海底面６に固定する（第５
図）。この場合アンカーボルト８の長さ、埋込み部の形
状並びに本数は、人工礁の構築場所の海底地盤や波、潮
流等作用外力の大きさに応じて人工礁△を確実に固定で
きるものを選定する必要がある。

次いで、袋体１を固定用治具７上に広げ、固定用治具７
に設けられたボルト１０を鍔部４のボルト挿通孔５に挿
通し、ナツト止めして固定覆る（第６図）。

次いで、固定用治具７に固定された袋体１内に、この袋
体１に設けられた注水口１１から海水１３を圧入充填し
、海水１３により袋体１内に内圧がかかった状態に保つ
（第７図）。

上述のような施工方法により複数の人工１＋１！　Ａを
汀線１２から一定の距離で汀線１２どほぼ平行に構築す
る（第８図）。

しかして、上記実施例の人工礁及びその取付施工方法に
よると、袋体１が可撓性膜でできているため、折畳んだ
状態で簡単に輸送することができ輸送費が安価となる。

また、取付固定する場合も、特に地ならしやマウンド構
築などの基礎施工をすることすく、固定用治具７をアン
カーボルト８で固定するだけＣよく、袋体１にｉＮ水を
注入充填するだけでよいのでＩ　ＩＩがきわめて短期間
ですむとともに材料費し安く、水深の深い場所でも使用
材料はわずかに増加するだけですみ、コストが著しく安
くなる。

また、形状が偏平半球状をなしているので洗堀がなく、
継続的な補修も少なくてすむ。

また、袋体１は可撓性膜で形成され、滑らかな曲面体を
なしているので、人工６１６近（力も危険性がなく面性
レジャー等に広く利用できるので、海底の有効利用が図
れる。

また、こ人工ｔｋを移動させる場合も、海水１３を排出
し、アンカーボルトなどの固定装置をはず寸だけで簡単
に移動、撒去ができ、また、袋体１内に空気を注入し、
浮かせて移動さぼることもでき便利である。

なお、袋体１の材料としては塩化ビニールに限られるし
のではなく、ポリエチレンなどの合成樹脂製のもの、ゴ
ム引き布などでもよい。

また、袋体はリング状の固定用治具７を用いないで、補
強された袋体の鍔部４から直接アンカーボルト８により
海底６に固定してもよい。

また、袋体１の形状は平面視して円形のものに限られず
、第９図及び第１０図にそれぞれ示すように平面視して
楕円形状（Ｂ）、長円形状（Ｃ）のものでもよい。また
、とくに底壁３を設けず球体状の袋体を使用し、固定用
治具７に取付ける際に上部側を海水充填部とし、その他
の部分は固定用治具７のリング内に畳まれた状態にして
もよい。

また、流動体としては海水のみならず、例えば砂泥水の
ような）１４水より比重が大ぎくなるようなものを混合
または充填し、人工礁の安定性を増すようにすることも
できる。

また、人工礁の尚底面からの高さ２幅、形状及び間隔等
はその構築場所の波の波長、潮流などを考虞して、波や
漂砂の制御などその目的に合わせて設定することができ
る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この発明に係る人工礁は、可撓性
膜の袋体で形成されているので使用材料が少なく、輸送
が容易であり、また、その施工においては地ならし、マ
ウンドなどの基礎施工を必要とせず、袋体を固定用治具
に連結するだけでよいので工期が短くてすみ、極めてコ
スＩ−が安くなる。

また、袋体がコンクリートブロックのようにその表面に
堅い凹凸がないため、身体をぶつけるなどしても安全で
あり、その海域を海洋スポーツ。

レクリエーションなどに広く使用することができる。

また、袋体も種々の形状、大きさなどに容易に形成でき
、しかも取イ」固定の施工方法も簡単なため構築場所の
広狭、地形などの制約を受けることがないのでいかなる
場所でも簡単に構築することができ、更に海域の有効利
用が計れるなどの効果を得られる。

また、海域の用途変更などに伴い、人工礁の移動や撤去
の必要が生じた場合にも、短期間に、容易に、安いコス
トで移動、撤去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図はこの考案に係る人工礁Ａの実施例
を示すもので、第１図は袋体１の平面図、第２図は第１
図のＩＩ−Ｕ線部分の断面図、第３図は固定用治具の平
面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線部分の断面図、第
５図ないし第７図は人工１ａＡの取付施工順序を示すも
ので、第５図は海底面に固定用治具を固定した状態を示
す側面断面図、第６図はこの固定用治具に袋体を取付固
定した状態を示す側面断面図、第７図は袋体内に海水を
注入充填した状態を示す側面断面図、第８図は人工礁Ａ
を汀線１２に平行に構築した状態を示す平面図１、　第
９図及び第１０図は上記実施例の変形例を示す平面図で
ある。 Ａ、Ｂ、Ｃ・・・・・・人工礁、１・・・・・・袋体、
７・・・・・・固定用治具。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）可撓性膜からなる袋体が海底に対して固定され、
   前記袋体内には流動体が充填されていることを特徴とす
   る人工礁。
2. （２）人工礁固定用治具を海底に対して固定する工程と
   、可撓性膜からなる袋体を固定用治具に取付け固定する
   工程と、可撓性膜からなる袋体に流動体を充填する工程
   とからなる人工礁の取付施工方法。