JPS62139896A - プラスチツクのメタライジング法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、プラスチックのメタライジング法に関するも
のである。

〔従来技術とその問題点〕

従来のプラスチックのメタライジング法は、プラスチッ
ク成形体の表面を洗浄し、次いで表面を粗面化したのち
、無電解めっきを行い、さらに電解めっきを行って、プ
ラスチック成形体の表面に薄い金属層を形成するという
ものである。

しかしながら従来のメタライジング法は、プラスチック
成形体表面の粗面化および無電解めっきの工程管理が難
しく、このため品質の一様な製品を得ることが困難であ
るという問題があった。

〔問題点の解決手段とその作用〕

本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、プラ
スチック成形体表面の粗面化および無電解めっきの不要
なプラスチックのメタライジング法を提供するもので、
その方法は、プラスチック内に導電性高分子を分散させ
ることにより導電性を付与したプラスチック成形体をつ
くり、そのプラスチック成形体を電極として電解めっき
を行って、その表面に金属層を形成することを特徴とす
るものである。

この方法は、プラスチック成形体自体を導電化した上で
、直接電解めっきを行うものであるから、プラスチック
成形体の粗野化工程および無電解めっき工程は不要であ
る。

〔実施例〕

本発明によりメタライジング可能なプラスチックは、Ａ
ＢＳ樹脂、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリスル
フォン樹脂、アクリル樹脂、ノリル樹脂、ポリエチレン
、ナイロン、ガラス繊維強化プラスチック、炭素繊維強
化プラスチックなどである。

このようなプラスチック内にポリピロール、ポリチオフ
ェンまたはポリアニリンなどの導電性高分子を分散させ
て、プラスチックに導電性を付与する。分散の手段とし
ては次の二つの方法が適当である。その一つは、プラス
チック成形体を製造する際に、溶融または溶解状態にあ
るプラスチックに、予め製造された導電性高分子を混合
する方法である。もう一つは電解重合による方法で、プ
ラスチック成形体がフィルムのように薄い場合に適用で
きる。この方法は、例えば溶融または溶解したプラスチ
ック中にピロールを混合して、フィルムを成形し、この
フィルムを陽極に張りつけた状態で電解を行い、電解重
合によりフィルム内に導電性のポリピロールを生成する
ものである。

以上のようにして得たプラスチック成形体は導電性を有
するから、これを陰極として電解めっきを行うことによ
り、プラスチック成形体の表面に薄い金属層を形成する
ことができる。電解めっきの方法は従来と同様である。

なおプラスチック成形体の形状は、フィルム状、板状、
棒状など、どのような形状でもよい。

また電解めっきをする範囲を限定するときは、その範囲
以外の部分に絶縁性のマスキングを施してから電解めっ
きを行えばよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、プラスチック成形
体自体を導電化して、直接電解めっきを行うようにした
ので、プラスチック成形体の粗面化、無電解めっき工程
が不要となり、メタライジングを簡単に行えると共に、
品質の一様な製品を得ることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プラスチック内に導電性高分子を分散させることにより
   導電性を付与したプラスチック成形体をつくり、そのプ
   ラスチック成形体を電極として電解めっきを行うことを
   特徴とするプラスチックのメタライジング法。