JPS6213924B2 - - Google Patents

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JPS6213924B2
JPS6213924B2 JP54161091A JP16109179A JPS6213924B2 JP S6213924 B2 JPS6213924 B2 JP S6213924B2 JP 54161091 A JP54161091 A JP 54161091A JP 16109179 A JP16109179 A JP 16109179A JP S6213924 B2 JPS6213924 B2 JP S6213924B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fluorouracil
antitumor
uracil
compound
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP54161091A
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English (en)
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JPS5683420A (en
Inventor
Setsuo Fujii
Norio Saimi
Setsuo Takeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6213924B2 publication Critical patent/JPS6213924B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は抗腫瘍組成物に関する。 癌化学療法に関する研究は従来より広範囲な分
野において行われているが、核酸代謝制御をねら
いとする癌の化学療法は1940年代後半より始ま
り、核酸代謝抑制剤として先ず6−メルカプトプ
リンが合成され、次いで5−フルオロウラシルが
見い出された。 5−フルオロウラシルは1957年ダシンスキーに
よつて合成され、ハイデルベルガーらによりその
抗腫瘍活性が見い出されて以来、広い抗腫瘍スペ
クトルをもち、特に腺癌に優れた効果をもつこと
から現在臨床で最も広く用いられている抗腫瘍剤
の1つである。5−フルオロウラシルは核酸関連
代謝拮抗物質の代表的な化合物であることから、
これを基本骨格とする化合物の研究開発は現在も
なお活発に行なわれている。 本発明者も抗腫瘍効果の大なる抗腫瘍剤の開発
について鋭意検討し、その結果5−フルオロウラ
シル類1モルに抗腫瘍効果を全く有しないウラシ
ルを0.02〜10モル配合した時に、ウラシルが5−
フルオロウラシル類の抗腫瘍効果を増強し、治療
係数(LD50/ED50)が顕著に増大することを見い
出し特許出願(特願昭52−39341号、特願昭53−
14676号)した。 本発明者は上記の場合において5−フルオロウ
ラシル類に対するウラシルの配合量を更に増大さ
せた場合、1回の投与量は多量となり物理的にも
また生理的にも投与が困難となり、またウラシル
の配合量を大きくするにつれてLD50値が小さく
なる傾向がありその毒性が高まることにより、5
−フルオロウラシル類に対するウラシルの配合量
は10倍モルまでが限界であろうと考えた。 しかしウラシルの配合量を更に大きくした実験
を偶々行つたところ、5−フルオロウラシル類に
対してウラシルを10モル以下配合した場合に比
し、その抗腫瘍増強作用が一層顕著に増大される
ことを見い出し、従つて有効成分である5−フル
オロウラシル類の投与量を減少しても優れた抗腫
瘍効果が得られ、配合剤全体としても投与量を少
なくすることができることを発見した。しかも上
記のように5−フルオロウラシル類の投与量を少
なくできることにより、本発明の配合剤を動物に
投与してその体重増減を調べる毒性試験において
も更に一層毒性が低減されることを見い出した。 斯かる事実は一般に腫瘍細胞に特異的に作用す
る抗腫瘍剤は存在せず、抗腫瘍効果の発現と同時
に副作用の発現も避け得ず、投与量を減少させた
場合には副作用も減少するが抗腫瘍効果も低減す
るという従来の抗腫瘍剤からは全く想到され得な
いものである。 即ち本発明はウラシル又はその塩類に一般式 (式中R1及びR2は同一又は相異なつて水素原子、
テトラヒドロフリル基、アルコキシメチル基又は
アルキルカルバモイル基を示す)で表わされる化
合物から選ばれた少なくとも1種の5−フルオロ
ウラシル類をウラシル又はその塩類1モルに対し
0.1モル未満の微量配合したことを特徴とする抗
腫瘍組成物に係る。 本発明で使用されるウラシルの塩類としては薬
理学的に許容される各種の塩類が含まれ、その代
表的なものはたとえばアルカリ金属塩特にナトリ
ウム塩、カリウム塩等である。 本発明で用いられる5−フルオロウラシル類は
前記一般式(1)で表わされる化合物であり、一般式
(1)のR1、R2におけるアルコキシメチル基として
は炭素数2〜6のものが好ましく、例えばメトキ
シメチル、エトキシメチル、ブトキシメチル、ヘ
キシルオキシメチル等を例示できる。またアルキ
ルカルバモイル基としては炭素数2〜10のものが
好ましく、例えばメチルカルバモイル、イソプロ
ピルカルバモイル、ブチルカルバモイル、ヘキシ
ルカルバモイル、シクロヘキシルカルバモイル、
オクチルカルバモイル等を例示できる。斯かる一
般式(1)の化合物の代表例としては次のような化合
物が挙げられる。 5−フルオロウラシル(化合物1) 1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロ
ウラシル(化合物2) 1・3−ビス(2−テトラヒドロフリル)−5
−フルオロウラシル(化合物3) 1−n−ヘキシルカルバモイル−5−フルオロ
ウラシル(化合物4) 1−エトキシメチル−5−フルオロウラシル
(化合物5) 3−(2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロ
ウラシル(化合物6) これら化合物1〜6は公知の方法に従つて製造
される。例えば化合物1は特公昭36−3873号に、
化合物2は特公昭49−10510号に、化合物3は特
開昭50−50384号に、化合物4は特開昭50−
148365号に、化合物5は特開昭50−37787号に、
化合物6は特開昭52−68189号にその製造法が記
載されている。 本発明の抗腫瘍組成物においてウラシル又はそ
の塩類と5−フルオロウラシル類との配合割合は
ウラシルの塩類及び5−フルオロウラシル類の種
類に応じて異なり一概には言えないが、一般には
前者1モルに対し後者を0.1モル未満の微量を配
合する必要があり、通常前者1モルに対し後者を
0.01モル以上0.1モル未満配合するのが良い。 本発明においては上記のようにウラシル又はそ
の塩類1モルに対し5−フルオロウラシル類を
0.1モル未満の微量を配合することにより、5−
フルオロウラシル類の有する抗腫瘍効果を、該5
−フルオロウラシル類を本発明より多量に配合し
た場合に比し更に一層顕著に増強することが可能
となり、従つて本発明の抗腫瘍剤では有効成分で
ある5−フルオロウラシル類の投与量を減少する
ことができ、しかも斯かる5−フルオロウラシル
類の投与量減少に伴い被験動物の体重変化による
毒性試験においても一層毒性が低減されるという
極めて顕著な効果が奏される。 本発明ではウラシル又はその塩類と5−フルオ
ロウラシル類の両者を予め配合しておき、これら
を同時に投与することもできるが、それぞれ別個
の投与形態にして投与することもできる。本発明
に係る抗腫瘍剤の投与単位形態としては各種の形
態を治療目的に応じて選択でき、例えば錠剤、カ
プセル剤、顆粒剤等の経口用剤、注射剤、坐剤等
の非経口用剤等を挙げることができる。 斯かる投与単位形態に成形するに際しては、担
体としてこの分野で従来公知のものが使用され、
この分野で慣用されている手段に従つて製造され
る。斯かる種々の投与単位形態中に配合されるべ
き5−フルオロウラシル類の量は5−フルオロウ
ラシル類とウラシル及びその塩類の種類に応じて
異なり特に限定することはできないが、一般に経
口用剤では約1〜100mg、注射剤では約1〜250
mg、坐剤では約5〜400mgが望ましい。また1日
当りの投与量も5−フルオロウラシル類とウラシ
ル及びその塩類の種類に応じて異なり特に限定す
ることはできないが、通常臨床用量は1日当り5
−フルオロウラシル類として経口用剤では約1〜
400mg、注射剤では約1〜1000mg、坐剤では約5
〜1000mg程度とするのが良い。本発明の抗腫瘍剤
はその抗腫瘍効果が、5−フルオロウラシル類単
独のもの及び5−フルオロウラシル類を本発明よ
りも多量に配合したものに比し著しく大であるた
め、該単独及び高配合のものに比しその投与量を
少なくすることができ、例えば後記する抗腫瘍効
果を示す表からも明らかなように、同一の抗腫瘍
効果を得るために本発明の抗腫瘍剤は5−フルオ
ロウラシル類単独のものに比し約1/5〜1/10の投
与量で良く、また5−フルオロウラシル類を多量
配合したものに比し約1/2、場合によつてはそれ
以下の投与量とすることができるという顕著な効
果を奏する。 次に本発明の抗腫瘍剤の代表的な処方例を掲げ
る。 処方例 1 化合物2 50mg ウラシル 340mg 乳 糖 570mg コーンスターチ 30mgヒドロキシプロピルセルロース 10mg 1包当り 1000mg 上記割合で顆粒剤を調製する。 処方例 2 化合物3 50mg ウラシル 450mg 乳 糖 62mg ステアリン酸マグネシウム 18mg タルク 8mgヒドロキシプロピルメチルセルロース 12mg 1錠当り 600mg 上記配合割合で錠剤を調製する。 処方例 3 化合物5 25mg ウラシル 350mg 乳 糖 120mg 結晶セルロース 72mgステアリン酸マグネシウム 33mg 1カプセル当り 600mg 上記配合割合でカプセル剤を調製する。 処方例 4 化合物6 20mg ウラシル 450mg 乳 糖 172mgステアリン酸マグネシウム 58mg 1カプセル当り 700mg 上記配合割合でカプセル剤を調製する。 処方例 5 化合物4 50mg ウラシル 330mg 乳 糖 510mg コーンスターチ 100mgヒドロキシプロピルメチルセルロース 10mg 1包当り 1000mg 上記配合割合で顆粒剤を調製する。 処方例 6 化合物3 150mg ウラシルナトリウム塩 900mgウイテプゾールW−35 950mg 1個当り 2000mg 上記配合割合で坐剤を調製する。 次に本発明抗腫瘍組成物の抗腫瘍効果を実験例
により示す。 実験例 本発明の抗腫瘍剤の抗腫瘍効果についてザルコ
ーマ180およびAH130を用い検討した。各腫瘍細
胞106個をザルコーマ180ではICRマウス(1群6
匹)の、またAH130ではドンリユウ系ラツト
(1群6匹)の背部皮下に移植した。腫瘍細胞移
植24時間後から下記に示す割合で5−フルオロウ
ラシル類とウラシルまたはその塩類とを配合した
ものを5%アラビアゴム水溶液に溶解または懸濁
し、1日1回連続7日間経口投与した。腫瘍細胞
移植後10日目に腫瘍を摘出し、その重量を測定し
て薬剤投与群と対照群の平均腫瘍重量比から腫瘍
増殖抑制率を求めた。一方、実験前後、即ち腫瘍
細胞移植前および腫瘍摘出後の各群の平均体重を
対照群のそれと比較し、平均体重の増加度をもつ
て薬剤投与群の毒性の指標とした。対照群は薬剤
のみを除いて上記同様に実験した。結果を第1〜
6表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 表から明らかなように本発明の抗腫瘍組成物は
5−フルオロウラシル類の各単独の場合及び本発
明よりも5−フルオロウラシル類を多量に配合し
たものに比し格別顕著な効果を奏する。即ち化合
物2〜5においては本発明の抗腫瘍剤はウラシル
を配合しない各単独化合物に比し同等の抗腫瘍効
果(腫瘍増殖抑制率)を得るのに約1/10の投与量
で良く、化合物1及び6においても約1/5〜1/8の
投与量で同等の抗腫瘍効果が得られる。また本発
明の抗腫瘍組成物は、ウラシル1モルに対して5
−フルオロウラシル類を0.1モル以上配合した高
配合型組成物に対しても同等の抗腫瘍効果を得る
ために約1/2、場合によつてはそれより少ない投
与量で良いことが表より明らかである。即ちこれ
を具体的に示せば例えば第1表のウラシル1モル
に対して化合物3を0.1モル配合した高配合組成
物はこれを32mg/Kg投与したときにザルコーマ
180に対して66%、AH130に対して78%の腫瘍増
殖抑制率を示すのに対し、本発明のウラシル1モ
ルに対して化合物3を0.01〜0.08モル配合した低
配合組成物は1/2の投与量である16mg/Kgで両腫
瘍に対してそれぞれ67〜84%及び67〜85%という
更に優れた抗腫瘍効果を発揮する。また本発明の
抗腫瘍効果を化合物3単独投与した場合と比較す
ると、同等の抗腫瘍効果である68%の腫瘍増殖抑
制率を得るためには化合物3単独では150mg/Kg
を投与する必要があるのに対し、本発明の抗腫瘍
剤では上記のように16mg/Kgの投与量で十分であ
り約1/10という極めて低い投与量で十分である。
斯かる本発明抗腫瘍剤の優れた効果が他の化合物
においても同様に奏されることは第1〜6表に明
らかに示されている。 また本発明抗腫瘍剤を投与した被験動物の平均
体重は、各5−フルオロウラシル類を単独投与し
た場合とほぼ同等であり、これを5−フルオロウ
ラシル類高配合型組成物を投与した場合に比較す
ると、その平均体重は増加しており、従つて毒性
において従来のものに比し同等若しくは改善され
ていることがわかる。 以上の通り本発明の抗腫瘍組成物はウラシル又
はその塩類に5−フルオロウラシル類を微量配合
したことにより、従来のものに比し5−フルオロ
ウラシル類の極めて顕著なる抗腫瘍効果の増強が
可能となり、5−フルオロウラシル類の低投与範
囲で優れた抗腫瘍効果が奏され、またその際にみ
られる毒性も従来のものに比し改善されるという
格別顕著な効果を発揮するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ウラシル又はその塩類に一般式 (式中R1及びR2は同一又は相異なつて水素原子、
    テトラヒドロフリル基、アルコキシメチル基又は
    アルキルカルバモイル基を示す)で表わされる化
    合物から選ばれた少なくとも1種の5−フルオロ
    ウラシル類をウラシル又はその塩類1モルに対し
    0.1モル未満の微量配合したことを特徴とする抗
    腫瘍組成物。 2 R1及びR2が同一又は相異なつて水素原子、
    テトラヒドロフリル基、炭素数2〜6のアルコキ
    シメチル基又は炭素数2〜10のアルキルカルバモ
    イル基である特許請求の範囲第1項記載の抗腫瘍
    組成物。 3 5−フルオロウラシル類が5−フルオロウラ
    シル、1−(2−テトラヒドロフリル)−5−フル
    オロウラシル、1・3−ビス(2−テトラヒドロ
    フリル)−5−フルオロウラシル、1−n−ヘキ
    シルカルバモイル−5−フルオロウラシル、1−
    エトキシメチル−5−フルオロウラシル又は3−
    (2−テトラヒドロフリル)−5−フルオロウラシ
    ルである特許請求の範囲第2項記載の抗腫瘍組成
    物。
JP16109179A 1979-12-11 1979-12-11 Antineoplasmic composition Granted JPS5683420A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60199881A (ja) * 1984-03-23 1985-10-09 Nippon Kasei Kk 5−フルオロウラシル誘導体及びその製造法
JPH05310573A (ja) * 1992-05-01 1993-11-22 Dotsuto:Kk リウマチ治療薬

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