JPS6213616Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は使い捨て式のかいろを使用するための
かいろ装置に関するものである。

（従来技術） 使い捨て式のかいろは従来販売形態のまま衣服
等に着用するなどして扱われている。そのため保
温用としては高温になり過ぎたり、保温箇所が一
定に集中し易く低温火傷を生じる虞れがある。こ
れに対し、実開昭57−134018号の考案が開示され
たが、これは袋の両面を異なる熱伝導度にしたに
過ぎず衣服等に入れて使用するが、熱い面とぬる
い面を交互に反転して調整するほかはなく、座ぶ
とん等に収めて使用するには問題があつた。

（技術的課題） そこで本考案は同一のかいろであつても、かい
ろを収容したケースの保温面つまり表面の温度を
何段階かに調整し、その後は一々反転させなくて
も快適に使用することができるようにしたかいろ
装置を提供するものである。

（技術的手段） 上記目的を達するため本考案は使い捨て式のか
いろ１の収容が可能な形態を有するケース２の一
面と略平行な仕切板３…をケース２内に多数層状
に形成し、各仕切板３…間にかいろ１による加温
温度調整用の収容部４…を形成するとともに、収
容部４…に断熱板５を介装したものである。

（作 用） 上記の手段によればかいろ１とケース２の一面
との間に仕切板３…が介在し、かつその介在枚数
を調整し、かつ断熱板５で熱を遮断できる結果、
ケース２の一面における温度を変え、それにより
希望する温度でかいろを使用できることとなる。

（実施例） 図示実施例において、ケース２は使い捨て式の
かいろ１を収容できる形状と大きさを備え、一側
を開口してそこからかいろ１の出し入れが可能で
ある。仕切板３…はそのケース２の内部に多数任
意間隔で平行に設けてあり、それらの間及びそれ
らとケース２の表皮との間の収容部４…に断熱板
５が挿入される。仕切板３…及び断熱板５…は断
熱材等熱伝導率の小さい遮熱性材料により形成さ
れ、その入手の容易なものに紙、ガラスウール、
スポンジ構造のもの、石綿、綿その他がある。
６，６′はケース２の表面を示す。５ａは指孔兼
通熱孔でかいろ１の熱を他面に通す。

７は座ぶとん、８はその中心部に設けた上記か
いろ装置Ａの収容ポケツト、９は座ぶとんカバー
１０の一側を開閉するジツパー等の閉じ部、１１
はポケツト８を中心としその周囲に熱を拡散する
シート、布等から成る熱拡散板であり、この例に
よれば座ぶとん７を前記装置Ａにより効果的に加
温することができる。

（効 果） 本考案は以上の如く構成されているので、多層
に分けられたケース２内の適所にかいろ１を挿
入、収容すると、その収容部位とケース表面６と
の間に何枚の仕切板３が介在しているかによつて
保温面つまり表面６，６′の温度が変わり、かつ
断熱板５で熱を遮断できるので、使用者はどの収
容部４…にかいろ１を収容し仕切板３を何枚使用
するかにより所望の温度を調整し、設定した温度
で快適に暖をとることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るかいろ装置の一実施例を示
すもので第１図は斜視図、第２図は仕切板の斜視
図、第３図は断面図、第４図は同上装置の使用の
一例を示す斜視図である。 １……かいろ、２……ケース、３……仕切板、
４……収容部、５……断熱板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 使い捨て式のかいろ１の収容が可能な形態を
   有するケース２の一面と略平行な仕切板３…を
   ケース２内に多数層状に形成し、各仕切板３…
   間にかいろ１による加温温度調整用の収容部４
   …を形成するとともに、収容部４…に断熱板５
   を介装したことを特徴とするかいろ装置。 (2) 仕切板３…が遮熱性材料から成る実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のかいろ装置。