JPS62135879A - 再使用防止粘着シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、身分証明書の写真の証明や封印、薬品容器等
の包装品の封印、証紙などとして貼着使用し、証明の偽
造、不正開封などを防止する再使用防止粘着シートに関
する。

（従来の技術） 従来の再使用防止粘着シートとして、証明印、封印など
の印刷を備えた透明フィルム表材の裏面に透明な剥離材
層を部分的に設け、更にその全面に金属蒸着層を設け、
その裏面に粘着剤層と剥離紙とを順次設けて成るものは
知られている。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の上記粘着シートは、被着体面に粘着使用された後
、これを剥がすときは、該シートは、その裏面の剥離剤
層のある部分とない部分とで分かれ、被着体面上に部分
的に蒸着層と粘着剤層の重合層が残溜する。従って、そ
の剥がした透明フィルム素材側を再び被着体面に重合粘
着しても、その残溜部上にもとの位置に正しく巾ならず
、又その重合部間に空気が混入するなどして、外観した
場合、もとの復元状態が得られず、空気層の介入で白っ
ぽく見えるなどにより、一旦剥がしたことが確認できる
が、金属蒸着層を使用するため、被着体面を外観できな
い欠点があり、例えばパスポートなどの身分証明書の写
真の上に貼付しこれを証明するなどには使用できない欠
点がある。

（問題点を解決づ−るための手段） 本発明は、上記従来の再使用防止粘着シートの欠点を解
消し、パスポートなどの証明、合格製品の認証用、封書
や包装品の封印、などに使用し、且つその証明の偽造防
止、不正な再貼着使用を防止できる粘着シートを提供す
るもので、透明フィルム素材と透明粘着剤層との間に、
透明な層内剥離性樹脂層を介在させて成る。

（作　用） 本発明の粘着シートは、全体が透明であるので、被着体
の表面の写真や文字などの表示の上面に貼着してもこれ
を透視外観できる。例えば、パスボートなどの身分証明
用の写真の上にこれを貼着しても、写真が外観できその
身分証明用として使用できる。これをｍ肴体面から剥が
すべく、その透明フィルム表材を指でつまみ上方へ引き
はがすときは、該層内剥離性樹脂層の上下面は透明フィ
ルム表材面と粘着剤層面とに夫々強く接着しているので
、その樹脂層はその内部から容易に引き裂かれる。従っ
て例えば、パスポートなどの身分証明を偽造ザるため、
写真を貼り変える際或は貼り変えた後、−口利がした透
明フィルム素材を再貼着したとき、前記樹脂層の分裂層
の対向する引裂き粗面の凹凸は、もとの状態にかみ合わ
ず、且つその対向面間に空気が介入するので、この部分
は白っぽく外観される。従って、該粘着シートは、再貼
着使用したものであり、その証明書は、偽造されようと
したこと或は偽造されたことが判る。

（実施例） 次に本発明実施例を添附図面につき説明する。

第１図は、本発明実施の１例の再使用防止粘着シート八
を示し、該粘着シー１−　Ａは、透明フィルム表材（１
）と透明粘着剤層（２）との間に透明な層内剥離性樹脂
層（３）を介在させて成り、通常、該粘着剤層（２）の
外面は、剥離紙（４）を仮粘着されて製品とする。該透
明フィルム表材（１）の表面又は天面には、必要に応じ
、証明用その他所型の文字、図形などの表示（図示しな
い）を印刷する。

該透明フィルム表材（１）は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニルなど
の透明な合成樹脂材料から成る。

該層内剥離性樹脂層（３）は、ポリエステル樹脂、変性
ナイロン樹脂、塩素化エチレンビニルアルコール、塩素
化ポリプロピレン、Ｗ素化ポリエチレン、エチレンビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、アクリル樹脂、セルロース
樹脂、エポキシＩ−ｉ′１脂、ウレタン樹脂、ｊｎ化ビ
ニル樹脂、塩酢酸ビニル共巾合体などの透明な合成樹脂
バインダーを主材とし、これに無定形シリカ、ガラスピ
ーズなどの粉末フィラー、例えば平均粒径０．５〜５ｕ
の粉末フィラーを混練混在せしめたものである。粉末フ
ィラーは、透明、不透明を問わないが、透明フィラーが
好ましい。配合比は、合成樹脂バインダー１００重Ｍ部
に対し、フィラーは１０〜１５０Ｉｔｎ部の配合がよい
。フィラー１０重量％未満の添加で岬よ、後記する該層
の引裂き分離によって生じる分裂面の粗面化が不充分と
なり、再重合貼着時の不透明性の生成が不充分で再使用
の確認が不正確となりがちである。一方１５０重世部を
越える添加では、該樹脂層の透明感が出にくくなる。

一般には、粉末フィラーの配合は、２０〜１００重Ｍ部
が好ましい。

上記の合成樹脂バインダーと粉末フィラーとを上記の配
合量で混合し混練して得た混合物は、前記の透明フィル
ム表材（１）の裏面に所望厚さに、通常１〜１０１ＬＯ
’）厚さに、既知の塗工法、印刷法などによりその全面
に又は後記する変形例のように部分的に塗布してその樹
脂層（３）を形成する。

尚、この混合物に、そのフィラーの分散性を良くするた
め、或は層内剥離性を容易にするため、分散剤やワック
スなどを少量混入することができる。

かくして、透明フィルム表材（１）と樹脂層（３）とは
、互に強固に１体に結ｔされるが、必要に応じ、その相
互の密着性を高めるため、その透明フィルム表材（１）
の裏面に、図示しないが、予め透明なアンカーコート層
を設けてもよい。該透明な粘着剤層（２）は、アクリル
系樹脂を主体とする従来公知の透明の粘着剤から成り、
前記の樹脂層（３）の外面に適宜厚さに塗布することに
より形成される。

かくして、本発明の全体が透明な粘着シート八が得られ
そのま）パスポートなどの身分証明用として適する。尚
、該シートＡは、第２図示のように、被着体（５）例え
ばパスポートの紙面（５）に、その身分証明用の写真（
５ａ）の上面を被覆して貼着するべく使用される。この
場合、透明フィルム表材（１）と透明な層内剥離性樹脂
層（３）との間の接着強度、該樹脂層（３）と透明な粘
着剤層（２）との間の接着強度、透明な粘着剤層（２）
と被着体（６）との接着強度は、いづれも該樹脂層（３
）の層内剥離強度よりも大きく予め設定されている。従
って、この状態から写真（５ａ）を別人のものに貼り変
えるべく、該粘着シートＡの表材（１）の一端をつまみ
、上方へ引き上げるときは、該樹脂層（３）の内部にお
いて剥離し、第２図示のように、その一端において上下
に分離する。この場合該層（３）には予め粉末フィラー
（３ａ）を混在しているので、その上下の分離面はその
無数の粉粒（３ａ）によって明らかに凹凸のある粗面（
３ｂ）（３ｂ）として生成される。従って、この状態か
ら、再び粘着シートＡを粘着し上方から表装シート（１
）面を押圧して前記の樹脂層（３）の上下分Ｉｌｌ槽の
対向粗面（３ｂ）（３ｂ）を圧着合体しても、該粉粒（
３ａ）の介在により、その対向粗面の凹凸面のかみ合い
は、もとの位置でかみ合わず而もその対向粗面（３ｂ）
（３ｂ）間に空気が介入した状態で合着されるので、そ
の再粘着シートＡを外観するときは、その樹脂層（３）
の該層内剥離粗面（３ｂ）（３ｂ）の合着部は、白っぽ
く見える。これにより、該粘着シートＡが一端剥離され
再粘着された事実を確認することができる。即ちその改
ざんを予防することができる。

この実施例の粘着シートＡは、被着体が、商品の梱包箱
、封書などの場合、その封口部や印刷表示面に粘着して
使用でき、この場合、何等その表示面は粘着シートＡを
通して外観し得る。

第３図は、他の実施例を示し、その構成は、該樹脂層（
３）は、該透明フィルム表材（１）の裏面に部分的に施
したもので、その裏面に粘着剤層（２）は、該樹脂層（
３）の塗布しない部分において該素材（１）の裏面に直
接塗布形成されている点で上記実施例とは異なる。この
粘着シートＡでは、透明フィルム表材（１）と該粘着剤
層（２）との接着強度は、被着体と粘着剤層（２）との
接着強度よりも大きく予め設定しておく。かくして、該
粘着シート八を、第３図示のように、該被着体（５）の
印刷表示（５ａ）部を被覆するように粘着した状態から
剥離するときは、図示のように、該被着体（５）に貼着
の粘着剤層（２）より剥離されると同時に該透明の層内
剥離性樹脂層（３）もその内部で図示のように分離して
その対向する分離粗面（３ｂ）（３ｂ）を生ずる。従っ
て、これを再貼着しても、該粗面（３ｂ）（３ｂ）部で
不透明となり再貼着使用したことが確認できる。

又、本発明の粘着シートＡにおいて、−口利離されて裏
面全面に樹脂層（３）の分離粗面（３ｂ）となったシー
ト八を任意の被着体に貼着しても、その粗面（３ｂ）と
被着体との間に空気が介在し且つ粒子の反射等により、
外観上不透明に白っぽく見えて、その最貼着使用の事実
が判る。又粉末フィラー（３ａ）の介在で被着体面への
接着力が低下し最貼着使用を不適にすることができる。

次に更に詳細な実施例を例示する。

実施例１ 厚さ５０．ｕの透明な塩化ビニルフィルム表材の裏面に
、バインダーとしてアクリル系樹脂１００重量部と粉末
フィラーとして平均粒径１ＬＬの無定形シリカ５０重陽
部とを混練したものをグラビア印刷により塗布し２１Ｌ
厚さの透明な層内剥離性樹脂層を形成し、この樹脂層の
表面に、２０μの厚さの透明なアクリル系粘着剤を塗布
形成して、本発明の再使用防止粘着シー１〜を得た。こ
の粘着シートを包装紙などの紙装被着体に貼着後、該表
材を剥離した所、該透明な層内剥離性樹脂層がその層内
剥離を生じた。再び該表材を押圧し、分離樹脂層を１体
に重合Ｍ着したが、外観した所、ちとの透明性を失い、
一端剥離した層内部分において白っぽく見えた。

実施例２ 厚さ３８１Ｊ、の透明なポリエチレンテレフタレートフ
ィルム表材の裏面に、アンカーコートとして厚さ０．８
１Ｌのポリエステル系樹脂を塗布形成し、次いで、その
アンカーコート而に、バインダーとしてアクリル樹脂１
００重量部と粉末フィラーとして平均粒径２ＬＬの無定
形シリカ２０重量部を混練したものを塗布し、３ｕ厚さ
の透明な層内剥離性樹脂層を形成し、この層の表面に、
２０ＬＬ厚さの透明なアクリル系粘着剤を形成して再使
用防止粘着シートを得た。この粘着シートを包装容器の
表示面に貼着した。この状態で、その表示面の文字が明
瞭に見えた。次いで該シートの表材を剥離した所、層内
剥離を生じた。

この剥離した表材を再貼着したが、層内は白っぽくなり
、その下の文字はほとんど読むことができなかった。

（発明の効果） このように本発明によるときは、透明フィルム表材とそ
の裏側に施される粘着剤層との間に、透明な層内剥離性
樹脂層を介在せしめた粘着シートを構成したので、全体
が透明のため、これを被着体の表示部や写真面の上面に
貼着しても、外部から表示部や写真を透視できるので、
バスポートなどの身分証明用写真の証明用に貼着使用で
きる一方、これを剥がすときは、その層内剥離性樹脂層
が層内剥離するので、これを再貼着してもその一旦層内
剥離した部分は、外観したとき白っぽくみえて当初の透
明性を欠くので、再貼着使用した事実が確認でき、証明
書の偽造、その他包装箱や封書の封口の不正な開封事実
を知ることができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明実施の１例の載断面図、第２図はその
使用状態の載断面図、第３図は他の実施例とその使用状
態とを兼ねた載断面図を示す。 （１）・・・透明フィルム表材 （２）・・・透明粘着剤層 （３）・・・透明層内剥離性樹脂層 （３ａ）・・・粉末フィラー （３ｂ）・・・粗面 Ａ・・・本発明再使用防止粘着シート （５）・・・被着体 （５ａ）・・・表示 他２名 第１図 第２図 ａ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、透明フィルム素材と透明粘着剤層との間に、透明な
   層内剥離性樹脂層を介在させて成る再使用防止粘着シー
   ト。 ２、該透明な層内剥離性樹脂層は、樹脂バインダーを主
   材としこれに粉末フィラーを混在せしめて成る特許請求
   の範囲第１項記載のシート。 ３、該透明な層内剥離性樹脂層は、樹脂バインダー１０
   ０重量部に対し粉末フィラー１０〜１５０重量部を混在
   せしめて成る特許請求の範囲第２項記載のシート。