JPS62135308A

JPS62135308A - 木質系成形体の製造方法

Info

Publication number: JPS62135308A
Application number: JP27744085A
Authority: JP
Inventors: Sadao Ikeda; 貞雄池田; Yoshio Taguchi; 田口　喜夫
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 1985-12-10
Filing date: 1985-12-10
Publication date: 1987-06-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、木質繊維に合成樹脂等を含む結合剤を加えた
木質系成形素材を型に供給し、熱圧縮して木質系成形体
を製造する方法に関する。

（従来の技術）従来、この種の木質系成形体を製造するには、一般に、
木材チップを解繊して得た木質繊維に麻繊維やフェノー
ル樹脂等を配合し、これを軽く熱圧縮（ロールプレス）
することによりいわゆる成形用マット（厚さ、１０〜４
０ｍｍ）を形成し、次いで該マットを適宜裁断して型に
供給し、その後加熱・圧縮を行ない、最終、外形抜きを
行なって仕−ヒげる方法が採られていた。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、上記従来の製造方法によれば、成形用マ
ットの裁断と成形後の外形抜きが不可欠となって、その
分歩留りが低下し、全体に製造コストが上昇するという
問題があった。

また、単一のマットで深絞り部を有する大きな板状体を
成形すると、該深絞り部へのマット素材の流入が困難と
なって角部が薄肉化し、これに起因してスケや亀裂が生
じることが多々あった。この対策として、マット素材と
同様の素材から成るパッチ材を深絞り部分に当ててから
圧縮成形したり、または麻繊維や合成樹脂を多量に添加
することが行なわれるが、このような場合、材料コスト
の高謄を招いて成形品コストの増大が避けられないとい
う問題があった。

本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされた
もので、深絞り成形性を保証する中、成形用マットの使
用を必要最小限に抑え、もって歩留りの向上と生産コス
トの低減とを達成できる木質系成形体の製造方法を提供
することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）このため１本発明は、木質繊維に結合剤を含ませた木質
系成形素材を型に供給し、熱圧縮して木質系成形体を製
造する方法において、前記型内の深絞り部に、成形用マ
ットを該深絞り部に略倣う形状に予備成形したマット予
備成形品を供給すると共に、前記深絞り部周りに繊維状
の成形素材を集合させて成る素材集合体を供給し、次い
で圧縮成形するようにしたことを要旨とする。

（作用）上記のように構成した木質系成形体の製造方法において
、深絞り部にマフ）予ソ１１成形品を使用したことから
、マント素材のわずかの流動で深絞り成形を完了せしめ
ることが可能になり、薄肉化に起因するスケまたは亀裂
等の発生を防止できる。また、前記深絞り部以外に！ａ
維状の成形素材を集合させて成る素材集合体を用いたの
で、該素材の型内部への流入が抑えられて、圧縮成形ま
−での外形の形状出しが可能になり、後の外形抜き工程
を省略できる。さらに、マット化しない素材集合体の使
用により、高価な麻繊維や合成樹脂の使用を削減し得る
ところとなる。

（実施例）以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する
。

第１図と第２図は、本発明にか振る木質系成形体の製造
方法を実行する圧縮成形型の構造を示したものである。

これらの図において、ｌは上型、２は下型で、両者は熱
板３．４にそれぞれ固定されている。上型１の下面には
突状成形部１ａが、下型２の上面には前記突状成形部１
ａに対応する深絞り部２ａがそれぞれ形成されている。

５は下型２の外周部を囲むように設けられた保持枠で、
その北端を下型２の上方まで延ばし、該下型２上に後述
する素材集合体罰の収納空間を形成しており、上型ｌは
該保持枠５の内周面に沿って摺動できるようになってい
る。また上型ｌには多数のガス抜き孔６が設けられ、配
管７、バルブ８を介して図示を略す外部の真空引き手段
に接続している。

か＼る構成により、圧縮成形に先立ちＥ型ｌと下型２と
を加熱板３．４により予め加熱しておき、まず下型２の
深絞り部ｌａ上に適宜予備成形されたマット予備成形品
讐２をセットし、続いて前記深絞り部１ａ周りに素材集
合体−１をセットする。

マット予備成形品Ｗ２は、前記従来と同様の製法で成る
成形用マントを、別途型により、前記深絞り部２ａに略
倣う形状に成形されたもので全体の大きさも、該深絞り
部２ａ周りをわずか覆う程度とされている。

一方、素材集合体Ｗ１は、−例として、木材チップを解
繊して木質繊維を得、これに耐水剤（パラフィン）、接
着剤（フェノール樹脂等）等から成る結合剤を２〜１０
％程度配合し、その混合物を後述する集合装置（第３図
および第４図）に供給し、所定形状に集合させて得たも
ので、中央部に前記マット予備成形品Ｗ２の覗く孔Ｗｉ
ｔが形成されている。したがって素材集合体−１を型内
に供給すれば、自動的に深絞り部２ａ周りに位置決めさ
れるようになる。

上記素材集合体罰の供給を待って、図示を略すプレス−
ヒラムを下降させると、まず−上型ｌに押されて素材集
合体Ｗｔは徐々に圧縮されて高さを減じ、続いて上型１
の突状成形部１ａに押されてマット予備成形品讐２が深
絞り部２ａ内に絞り込まれ、遂には、第２図に示すよう
に、高密度でかつ所定厚さく１〜１０ｍｍ）を有する木
質系成形体Ｐが得られるようになる。

しかして、上記の圧縮成形中、素材集合体讐１は、単純
な圧縮を受けるのみであるので、徐々に木質繊維のから
みを増して高密度となり、一方、マット予備成形品誓２
は、深絞り部ｌａ内に流入しつ−同じく高密度となり、
圧縮完了と同時に両者は一体化する。この時、マット予
備成形品Ｗ２の素材流動はわずかであるので、角部にス
ケや亀裂が生ずることがなく、高品質の木質形成形体Ｐ
が得られる。しかも素材集合体ｌｌ１ｌは、からみが少
ないため、型内部への素材流動をほとんど起さず、外形
も製品形状に仕上げられ、後の外形抜きを省略できるよ
うになる。さらに成形用マットに比し、合成樹脂の配合
量を少なくした素材集合体罰の使用により、材料コスト
の可及的低減を達成できるようになる。

こ−で、素材集合体Ｗｌを得るための集合装置は、−例
として第３図および第４図に示すように構成される。す
なわち、集合装置１１は鉄板等を屋根状に形成した散布
用容器１２と、この散布用容器１２の下部側に設けられ
て、上述した混合物Ｍを積層させる積層用容器１３とに
より概略構成されている。前記散布用容器１２の上部に
は開口１２ａが設けられており、この間口１２ａの上方
には、圧送管（図示せず）を介して供給された上記混合
物Ｍを散布する散布器１４が設置されている。また前記
開口１２ａの両側には、混合物の散布方向を規制するた
めのエア吹出口を内側に有するエア吹出容器１５　、１
５が設けられており、各エア吹出容器１５．１５には、
エア供給管１９．１９を介して切換バルブ２０により切
換えられたエアが供給されるようになっている。

また上記積層用容器１３の底部側には、該積層用容器１
３内を吸引するための吸引管１３ａが接続されており、
その上部には集合体の底面形状を規整する金網、パンチ
ングメタル等の何形部材１６が設けられている。この積
層用容器１３にはまた、その行形部材１６上方の側壁に
集合体Ｗの上面側を所望形状にすべく、混合物Ｍの積層
量を検知するための高さセンサー１７が設けられており
、さらにその底部から前記何形部材１７を貫通してブロ
ック１８が突設されている。このブロック１８は、先細
りとなるテーパ部１８ａを有しており、前記型内の深絞
り部２ａに対応する位置に設けられている。

以上の構成を有する集合装置１１を用いて素材集合体Ｗ
を形成する工程につき説明する。まず、切換バルブ２０
を開弁状態にしてエア供給管１９よりエア吹出容器１５
にエアを供給し、散布用容器１２から積層用容器１３に
至るエアの流れを形成し、続いてこのエアの流れに対し
て上記散布器１４より混合物Ｍを放出する。前記混合物
Ｍは、散布用容器１２の開口１２ａより、前記エアに乗
って浮遊状態で積層用容器１３内に降下していき、行形
部材１６上に順次堆積する。この時エア吹出容器１５か
ら吹出すエアを切換バルブ２０で切換え、または両方と
も閉状態とすることによって、混合物Ｍを行形部材１８
上の所定部位に散りばめかつ必要箇所に厚肉に堆積させ
る。またこの時前記積層用容器１３の底面側から吸引管
１３ａにより吸引して、混合物Ｍの速やかな堆積を助長
する。

このようにして混合物Ｍの積層が進行し、容器１３の側
壁に設けられた高さセンサー１７の一部が混合物Ｍの積
層量を検知することにより切換バルブ２０が制御され、
遂にはセンサー１７の全てが混合物Ｍの積層値を検知す
るようになり、この段階で混合物Ｍの供給を停止し、同
時にエア供給管１９からのエアの供給も停止する。これ
により、所定形状の素材集合体Ｗｌが得られるようにな
り、以降、適宜手段で素材集合体罰を積層用容器１３か
ら離脱させれば、その中央部にはブロック１８により創
成された孔Ｗ１１が残るようになる。この素材集合体Ｗ
ｌは、巾に積層しただけであるので、極めて低密度であ
り、通常その厚さは、最終製品である成形体Ｐの厚さの
２０〜１２０倍に設定される。

なお、前記素材集合体罰１を前出の熱圧成形用の型に搬
送するには、上記積層用容器１３を散布用容器１２から
港脱し、吸引したま一適宜手段で該積層用容器１３を反
転し、その状態で前記熱圧成形用型（第１図）上に移動
せしめ、位置決めした後吸引を解除すれば、その前出状
態（第１図）での下型２上への供給が可能になる。

なお、圧縮成形に際しては、上記実施例における型構造
に代え、第５図に示すような型を使用することができる
。すなわち、前出の上型１における突状成形部１ｉ１（
第１図参照）を分割して、これをＬ下に摺動可能な可動
型２１とし、該可動型２１をばね２２により常時は下方
へ突出させておく。これにより、型閉じに際して、先行
する可動型２１にてマット予備成形品讐２がまず絞り込
まれ、時間遅れで素材集合体罰が上型ｌにて圧縮される
成形過程となり、その時間遅れ分、成形用マットの深絞
り部２ａ内への流入が促進されて、成形性がより向上す
るようになる。

（発明の効果）以上、詳細に説明したように、本発明は、型内の深絞り
部にマット予備成形品を供給するようにしたので、マッ
ト素材のわずかの流入で深絞り成形を完了せしめること
が可能になり、スケや亀裂の発生を未然に防止できる効
果がある。また前記マット予備成形品周りに繊維状の成
形素材を所定形状に集合させて成る素材集合体を供給す
るようにしたので、圧縮成形ま〜での外形の形状出しが
可能になって、後の外形抜き工程を省略でき、全体とし
て歩留り向上を達成できる効果がある。

さらに、マット化を不要とした素材集合体の使用により
、高価な麻繊維や合成樹脂の使用を削減でき、上記歩留
り向上と相まって木質系成形体の製造コストの大幅な低
減を達成できるようになる。

【図面の簡単な説明】第１図ないし第５図は、本発明にか−る木質系成形体の
製造方法を実行する装置構成を示したもので、第１図と
第２図は、圧縮成形型の一実施例を示す断面図、第３図
と第４図は、前記圧縮成形型に供する素材集合体を得る
集合装置の模式図、第５図は、圧１ｉｉ成形型の他の実
施例を示す断面図である。１　・・・　上型１ａ　　・・・　突状成形部Ｉ＞２　・・・　下型２ａ　　・・・　深絞り部５　・・・　保持枠１１　　・・・　集合装置１８　　・・・　ブロックＷｌ　　・・・　素材集合体Ｗ２　　・・・　マット予備成形品Ｐ　・・・　木質系成形体第１図Ｗ１素勇悟体Ｗ２　ヱソト予１偽、泳月つ品Ｐ・・不買ゑ灰形俸第２１

Claims

【特許請求の範囲】

（１）木質繊維に合成樹脂等を含む結合剤を加えた木質
系成形素材を型に供給し、熱圧縮して木質系成形体を製
造する方法において、前記型内の深絞り部に、成形用マ
ットを該深絞り部形状に略倣って予備成形したマット予
備成形品を供給すると共に、前記深絞り部周りに繊維状
の成形素材を集合させて成る素材集合体を直接供給し、
次いで圧縮成形することを特徴とする木質系成形体の製
造方法。