JPS62131057A - ポリエ−テルケトン樹脂組成物 - Google Patents

ポリエ−テルケトン樹脂組成物

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JPS62131057A
JPS62131057A JP27179085A JP27179085A JPS62131057A JP S62131057 A JPS62131057 A JP S62131057A JP 27179085 A JP27179085 A JP 27179085A JP 27179085 A JP27179085 A JP 27179085A JP S62131057 A JPS62131057 A JP S62131057A
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thermosetting
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polyimide resin
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Noboru Umemoto
昇 梅本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は摺動特性、耐クリープ特性および粉体塗装時
の密着強度の優れたポリエーテルケトン樹脂組成物に関
するものである。
〔従来の技術〕
元来、ポリエーテルケトン樹脂は優れた耐熱性、耐燃性
、機械的性質、電気的性質、耐薬品性、耐加水分解性な
どを有している樹脂であって、電気・電子機器、一般機
器、宇宙・航空機器、自動車、熱水機器等に関連する各
種産業分野で広く利用されている。しかし、このような
ポリエーテルケトン樹脂も摺動特性の点で、充分満足で
きるものであるとは言えない。
ン、四フッ化エチレン樹脂、金属石けんなど)もしくは
潤滑油剤(たとえば鉱油、グリース、ワックスなど)を
練り込む方法が採られるが、このような方法では摺動特
性そのものは改善されたとしても、少なくとも耐クリー
プ性または粉体塗装に用いたときなどの塗装膜の密着強
度は著しく劣る。
また高分子物の耐クリープ性を改善するためには、耐ク
リープ性の優れた熱硬化性樹脂を添加する方法が考えら
れるが、ポリエーテルケトン樹脂に熱硬化性樹脂を混練
することは、ポリエーテルケトン樹脂が耐熱性樹脂であ
って成形温度は350℃以上と高く、混入する熱硬化性
樹脂は熱分解や硬化反応などを起こし、実施が困難であ
る。また、塗装膜の密着強度を向上させるためには、ま
ず溶融粘度の低いものを混練するという方法が考えられ
る。しかし、たとえば溶融粘度の低いポリフェニレンス
ルフィド樹脂(以下これをPPSと呼ぶ)を混練しても
塗膜の密着強度はほとんど改善されず、またテトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(以下これをPFAと呼ぶ)のような射出成形可
能なフッ素樹脂を混練しても耐摩耗性がかなり劣るので
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、従来の技術においてはポリエーテルケトン
樹脂固有の優れた特性を損うことなく摺動特性を付与し
た組成物に対して、耐クリープ性および粉体塗装時の塗
膜密着強度を向上させることが困難であるという問題点
があった。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この発明はポリエーテ
ルケトン樹脂に固体潤滑剤および熱硬化性ポリイミド樹
脂を添加するといった手段を採用しようとするものであ
る。以下その詳細を述べる。
まず、この発明のポリエーテルケトン樹脂は繰返し単位 を単独で、もしくはこの繰返し単位と他の繰返し単位 などとがポリエーテルケトン樹脂本来の特性が失われな
い程度に共存した重合体であって、たとえば英国アイ・
シー・アイ社製の登録商標名Udel −PEEK ト
して市販されているポリエーテルエーテルケトンのよう
な優れた耐熱性、耐燃性、機械的強度などの諸特性を有
する樹脂(以下このような樹脂をPEEKと呼ぶ)であ
り、その製造方法は特開昭54−90296号公報など
に開示されているが、その詳細については省略する。
つぎに、この発明の固体潤滑剤はポリエーテルケトン樹
脂本来の摺動特性を向上させるものであれば特に限定さ
れるものでないことは勿論であるが、たとえば、黒鉛、
二硫化モリブデン(Mo S 2 )、四フッ化エチレ
ン樹脂(以下PTF Eと呼ぶ)、二硫化タングステン
、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、窒化ケイ素、−酸化鉛など
の金属酸化物、炭化チタンなどを例として挙げることが
できる。これらの中で、黒鉛、Mo S 2およびPT
FEを特に好ましいものとして推賞することができる。
そしてこのような固体潤滑剤をポリエーテルケトン樹脂
に添加する量は、ポリエーテルケトン樹脂100重量部
に対して7〜45重量部、好ましくは11〜35重量部
であることが望ましい。なぜならば、固体潤滑剤が7重
量部未満の少量では摺動特性の向上は期待できず、逆に
45重量部を越える多量ではポリエーテルケトン樹脂本
来の機械的強度などの貴重な特性が損われて好ましくな
いからである。
さらに、この発明の熱硬化性ポリイミド樹脂は、ポリエ
ーテルケトン樹脂と固体潤滑剤とからなる樹脂組成物の
摺動特性を損うことなく、耐りIJ −プ性および粉体
塗装時の塗膜密着強度を向上させるものであって、たと
えばビスマレイミドトリアジン系樹脂、熱硬化性ポリア
ミドビスマレイミド樹脂、熱硬化性ポリアミノビスマレ
イミド樹脂などを好ましい樹脂として例示することがで
きる。
このような熱硬化性ポリイミド樹脂の添加量はポリエー
テルケトン樹脂100重量部に対して6〜50重量部、
好ましくは10〜35重量部である。
なぜならば、熱硬化性ポリイミド樹脂が6重量部未満の
少量では耐クリープ性または塗膜密着強度等の効果は期
待できず、また逆に50重量部を越える多量では折角の
ポリエーテルケトン樹脂本来の強靭性や摺動特性を損う
ことになって好ましくないからである。
なお、前記のビスマレイミドトリアジン系樹脂とは、ト
リアジン およびビスマレイミド の2成分の熱重合反応によって製造される重合体であっ
て、たとえば三菱瓦斯化学社から市販されているビスマ
レイミドトリアジン樹脂(以下これをBT樹脂と呼ぶ)
などがその例である。また、熱硬化型ポリアミドビスマ
レイミド樹脂とは前記ビスマレイミドとアミノ酸ヒドラ
ジッドとの付加反応によって製造される熱硬化性ポリア
ミドビスマレイミド樹脂か、またはたとえばm−マレイ
ミドベンゾニックアシドクロライドとジアミノジフェニ
ルメタンとの付加反応によって製造される熱硬化性ポリ
アミドビスマレイミド樹脂などがその例であって、市販
品としては英国ブーツ社と独国テクノケミ社との共同開
発によるComp imi d e l 83やM75
1等の樹脂がある。さらに熱硬化性ポリアミノビスマレ
イミド樹脂とは、たとえば無水マレイン酸とジアミノジ
フェニルメタンとを付加反応させて得られる樹脂であっ
て、市販品としては仏画ローヌ・ブーラン社製のケルイ
ミド1050を例示することができる。
ここで、この発明におけるポリエーテルケトン樹脂、固
体潤滑剤、熱硬化性ポリイミド樹脂などは、この発明の
組成物に期待する特性を遺憾なく発揮するために、平均
粒子径を50μm以下、好ましくは0,5〜25μmと
し、組成物の組織が可能な限り均質となることが望まし
い。したがって、平均粒子径が50μmよりも大きい原
料に対しては、ハンマーミル、ボールミル、冷凍粉砕機
等によって微粉砕を行なうことが望ましい。そして、こ
の発明のポリエーテルケトン樹脂組成物は、たとえばヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて各原料粉を充分に
混合した後、熱硬化性ポリイミド樹脂が熱によって硬化
しないように、たとえば射出成形機への混合粉末の供給
量を少なくしたり、滞留時間を短くするなどして、所望
の成形体とすることが出来る。また、ポリエーテルケト
ン樹脂は元来耐薬品性に優れた樹脂であって、この樹脂
を溶解する溶媒は非常に少なく、シかも高価であって、
溶剤を回収して反復利用するとしても採算がとれないこ
とから、溶液状の塗料として利用することには問題があ
るが、溶剤を全く用いない粉体塗料には格好のものであ
り、一般に広く用いられている流動浸漬法、静電塗装法
などの塗装方法を適用することも出来る。
〔実施例〕
実施例および比較例に使用した原材料はつぎの■から■
までに示した。
■PEEK (英国アイ・シー・アイ社製:Udel−
PEEK 1501’ 、平均粒子径15 /lZm 
:] 。
■PTFE [ダイキン工業社製ニルブロンL−2、平
均粒子径5μm〕、 ■黒鉛〔日本黒鉛社製、平均粒子径1μm〕、0M o
 S 2 C米国ダウ・コーニング社製、平均粒子径1
μm〕、 ■BTBT樹脂菱瓦斯化学社製、平均粒子径24μm〕
、■熱硬化性ポリアミドビスマレイミド樹脂〔英国ブー
ツ社−独国テクツケミ社製、平均粒子径20μm〕、■
熱硬化性ポリアミノビスマレイミド樹脂〔仏画ローヌ・
ブーラン社製、平均粒子径20μm〕、■ppsc米1
1mフィリップス・ペトローリアム・インターナショナ
ル社製:ライトンP−4、平均粒子径28μm〕、 ■PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルフルオロビニルポリエーテル共重合体)〔三片デュ
ポンフロロケミカル社製、平均粒子径35μm〕 実施例1〜6: 第1表に示す割合(重量%、以下同じ)で諸原材料を配
合し、ヘンシェルミキサーを用いて充分に混合し、混合
粉末の供給量および成形機内における滞留時間を短くす
るよう充分配慮しながら、第1表 バレル温度310〜370℃、金型温度200℃、射出
圧力1600 kg/cm2の条件下で射出成形を行な
い、得られた成形体をASTM−D621に基づく圧縮
クリープ性試験(140kg/cm2.24時間、圧縮
クリープ変形率%)を実施し、その結果を第2表にまと
めた。
一方、第1表に示す配合割合の混合粉末を、サンドブラ
ストによって表面を充分に脱脂シたアルミニウム板に、
静電スプレ一式塗装装置(仏画タム・サメス社製)を用
いて印加電圧5 Q kV、粉体噴出1i100 g/
分の条件の下で吹付け、その後375℃、30分間焼付
は焼成し、大気中で放冷して約80μm厚の粉体塗装に
よる塗膜を得た。
この塗膜について、鉛筆引っかけ試験による硬さ、描画
試験による密着強度、さらに滑り速度毎分30m、荷重
I Q kg/cm2の条件下スラスト型摩擦摩耗試験
機による摩擦係数および摩耗係数を調べた。
この際の相手材は不銹鋼5US3Q4であり、これら試
験結果はすべて第2表に併記した。なお、鉛筆引っかき
試験による硬さくH)は通常鉛筆芯の硬さを表示する9
H18H1・・・・・・HSF、 HB、 B、・・・
・・・43B(9Hが最も硬く、6Bが最も軟らかい)
の段階で評価判定したものである。描画試験については
剥離の状態で密着強度を調べ、強度をかなり優れたもの
(◎印)、良好なもの(○印)、やや劣るもの(△印)
、不良のもの(×印)および著しく不良のもの(XX印
)の5段階に評価したものである。
比較例1〜7: 第3表に示す割合で諸原材料を配合し、実施例1〜6と
同様の操作を行なって成形体を得た。得られた成形体に
ついて圧縮クリープ性試験を実施し、また諸原材料の混
合粉末を実施例1〜6と同様の静電塗装装置で塗装し、
得られた塗膜の諸性質を調べ、その結果を第4表にまと
めた。
第2表から明らかなように、実施例1〜6で得られた耐
クリープ性、硬さ、密着強度、摺動特性はいずれも好ま
しいものであった。これに対して、第4表から明らかな
ように、比較例1は耐クリープ性の改善は認められず、
しかも密着強度はほとんどなく剥れやすく、摩耗係数も
測定不能の状態であり、比較例2は摩擦係数が大きく、
耐摩耗性の点でもやや劣っている。比較例3は耐クリー
プ性、硬さ、耐摩耗性など満足できるものではなく、比
較例4は耐摩耗性がかなり劣り、比較例5.6および7
はいずれも硬さが劣り耐摩耗性は著しく劣っていて、比
較例1〜7のすべては実施例1〜6よりもかなり劣った
ものでしかなかった。
〔効果〕
以上のことから明らかなように、この発明のポリエーテ
ルケトン樹脂組成物はポリエーテルケトン樹脂本来の特
性を損うことなく、優れた摺動特性と優れた耐クリープ
性および粉体塗装に使用したときの優れた塗膜密着強度
をすべて兼ね備えたものであって、特に軸受などの摺動
部材または耐熱性もしくは機械的強度などを必要とする
耐熱構造部材などには最適の材料であるから、この発明
の意義はきわめて大きいと言える。
特許出願人  洋ベア・ルーロン工業株式会社同代理人
 鎌 1)文 −

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエーテルケトン樹脂に固体潤滑剤および熱硬化
    性ポリイミド樹脂を添加したことを特徴とするポリエー
    テルケトン樹脂組成物。 2、熱硬化性ポリイミド樹脂が、熱硬化性のビスマレイ
    ミドトリアジン系ポリイミド樹脂である特許請求の範囲
    第1項記載のポリエーテルケトン樹脂組成物。 3、熱硬化性ポリイミド樹脂が、熱硬化性ポリアミドビ
    スマレイミド樹脂である特許請求の範囲第1項記載のポ
    リエーテルケトン樹脂組成物。 4、熱硬化性ポリイミド樹脂が熱硬化性ポリアミノビス
    マレイミド樹脂である特許請求の範囲第1項記載のポリ
    エーテルケトン樹脂組成物。
JP60271790A 1985-12-02 1985-12-02 ポリエ−テルケトン樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH062874B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184254A (ja) * 1983-04-04 1984-10-19 Toray Ind Inc ポリアリ−ルケトン系樹脂組成物
JPS59187054A (ja) * 1983-04-06 1984-10-24 Toray Ind Inc 耐熱性熱可塑性樹脂組成物

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