JPS62130745A

JPS62130745A - 台車を使用した真空冶金用鋳型の交換方式

Info

Publication number: JPS62130745A
Application number: JP27101485A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Harada; 原田　新一; Yoshinobu Ishihara; 石原　義信; Hideki Otsuka; 秀樹大塚
Original assignee: Kobe Steel Ltd
Current assignee: Kobe Steel Ltd
Priority date: 1985-12-02
Filing date: 1985-12-02
Publication date: 1987-06-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は真空冶金装置に係り、より詳細には、プラズマ
溶解炉、電子ビーム（ＥＢ）溶解炉などの真空冶金装置
における鋳型の交換方式に関する。

（従来の技術及び解決しようとする問題点）゛近年、鉄
鋼材料の高品質化の要請はますます増大し、そのための
各種溶解、精錬法が開発されてきている。

例えば、高真空下で高温溶解するＥＢ溶解法、プラズマ
アークを加熱源とし或いは主たる加熱源としたプラズマ
アーク溶解法等々の特殊溶解精錬法は、不純物の低減化
と共に活性合金元素の高歩留化が可能であることから、
特に一般低合金鋼から高合金鋼に至る合金鋼の溶解に利
用されている。

かぎる溶解法においては、一般的に、原料チャージ、真
空引き、溶解（再溶解）、精錬、鋳込み、冷却、インゴ
ット引抜きなどのサイクルによって作業が連続的に或い
はバッチ式にて行われている。

ところで、上記サイクルにおいて鋳型を交換するには多
くの工数を必要とし、サイクル時間の延長等の不都合が
あった。すなわち、鋳型をサイドシフトさせる鋳型交換
方式の場合には、インゴット引抜装置を内蔵した引抜チ
ャンバ上に鋳型取付フランジを介して鋳型が取付けられ
ており、引抜チャンバが溶解チャンバに着脱可能となっ
ているため、まず、溶解チャンバを大気に開放した状態
にした後、引抜チャンバを溶解チャンバから切り離し、
サイドシフト（水平摺動）させてから、鋳型と一体とな
っている鋳型取付フランジを引抜チャンバから取外し、
しかる後、新しい鋳型と一体になっている鋳型取付フラ
ンジを引抜チャンバに取付け、逆の手順で引抜チャンバ
をサイドシフトさせて溶解チャンバに装着させるもので
ある。しかし、この鋳型交換方式では、引抜チャンバの
切離し、装着、サイドシフト、ｕＩ型取付フランジの取
外し、取付けなど取替時の工数が多いため、鋳型交換に
時間を要し、更に人手も必要とする。また、このような
構造は５ＭＩ型の重量が大きくなると。

鋳型を支持する梁等が必要となるので、適用しにくいし
、危険度も大きくなる等々の問題がある。

また、引抜チャンバが溶解チャンバに固定されている構
造の場合には、溶解チャンバの上蓋を取外し、鋳型の玉
掛けによりホイスト等で懸吊し移動し、新たな鋳型を同
様に懸吊して溶解チャンバ内に取付けることになる。し
たがって、鋳型交換に際しては一層の時間と人手を必要
とし、当然乍ら作業的に危険が伴う。

このように、従来の鋳型交換方式は特に時間を要するの
で、処理サイクル時間全体の延長化を招き、非能率的で
あった。

本発明の目的は、真空冶金装置の鋳型交換に関する上記
従来技術の欠点を解消し、鋳型の交換を迅速に、かつ、
人手を余り必要とせずに行うことができ、サイクル時間
の短縮化を可能とする新規な鋳型交換方式を提供するこ
とにある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明に係る真空冶金装置の
鋳型交換方式は、！８型を車輪を備えた走行台車方式に
すると共に、溶解チャンバと鋳型並びに鋳型と引抜チャ
ンバの間に各々シール部材を配設し、かつ、該引抜チャ
ンバに昇降装置を設け、該昇降装置の昇降によって引抜
チャンバの鋳型への着脱並びに鋳型の溶解チャンバへの
着脱を行うように構成したことを特徴とするものである
。

以下に本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
。

本発明による鋳型交換方式は、要するに、使用済鋳型と
新鋳型の交換に伴う鋳型の移送を走行台車方式により行
い、鋳型の溶解チャンバへの着脱を、引抜チャンバ（又
はその一部）の昇降によって鋳型を昇降させることによ
り行うものである。

（実施例）第１図は本発明の一実施例に係る鋳型交換装置を示して
いる０図中、１は鋳型、２は溶解チャンバ、３は引抜チ
ャンバである。

溶解チャンバ２にはその底部に溶解側接合フランジ４が
設けられている。一方、鋳型１には、その上下面に各々
鋳型上面接合フランジ５及び下面接合フランジ６が設け
られており、また、下部側に台車１４が設けられている
０台車１４は両サイドに車輪７を有し、適宜長さに敷設
した走行レール８上を走行可能となっている。なお、台
車１７（すなわち、鋳型１）が鋳型交換作業時に上昇し
た後に下降しても車輪７が常に走行レール８の走行面上
に載置されるように車輪７の一方の側面に車輪径よりも
大きな寸法のガイド板を設けるのが好ましい。

鋳型１を溶解チャンバ２に装着する位置の下方には引抜
チャンバ３が配設されている。この引抜チャンバ３は内
部にインゴット引抜装置を有しており、また側部に液圧
式、空気圧式など適宜形式のジヤツキ１０が配設されて
いる。ジヤツキ１０の伸縮により引抜チャンバ３を昇降
させるため、例えば第１図に示す如く、引抜チャンバ３
の上部に１個又は複数個のフランジを設け、頂部の引抜
側接合フランジ１２と他のフランジとの間にベローズ１
１を装着し、ジヤツキ１０を引抜側接合フランジ１２に
作用するようにする。勿論、ベローズ１１を省略して引
抜ジャンパ全体をジヤツキ１０により昇降させるように
する等の変形も可能である。

上記の構成において、溶解チャンバ２への鋳型１の接合
は接合フランジ４．５相互の密着により、また鋳型１へ
の引抜チャンバ３の接合は接合フランジ６．１２相互の
密着により行われるが、その際に気密性を確保するため
に一方又は双方の接合フランジ側にシール部材９，１３
を配設する。

（作用）次に、第１図に示した鋳型交換装置の作用を説明する。

新たな鋳型１の取付手順としては、鋳型セットを別途箇
所にて組立てて車輪７を装着した後、その台車１４を走
行レール８上で走行させ、鋳込み位置にて停止する。そ
こでの位置の微調整の後、ジヤツキ１０によって引抜チ
ャンバ３の引抜側接合フランジ１２をジヤツキアップし
、ｖＩ型下面接合フランジ６に接合させる。更にジヤツ
キアップして鋳型上面接合フランジ５を溶解側接合フラ
ンジ４に接合させ、所定の押圧力が得られたときにジヤ
ツキアップを停止する。

使用済の鋳型１を取外し交換するには、上記取付手順の
逆を行い、ジヤツキアップのレリースにより引抜側接合
フランジ１２を下降させ、まず台車１４の車輪７を走行
レール８上に載置させ１次いで更に引抜側接合フランジ
１２を下降させて鋳型下面接合フランジ６との間に所定
のスペースが得られるようにしてジヤツキ１０の動作を
停止させる。その後、台車１４を鋳込み位置から所定の
位置まで走行レール８上を走行させる。次に走行レール
８上で払い出した鋳型と逆の位置に待機させておいた鋳
型を上記取付手順にて取付作業を行い、鋳型交換が終了
する。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明によれば、鋳型の交換を工
数少なく迅速に行うことができるので、サイクル時間を
短縮でき、生産量の増加を図ることが可能となる。また
、交換作業には人手を殆ど必要としないので、省力化で
き、自動化も可能であるうえ、玉掛けなどの危険を伴う
作業がなく安全性が高い、更には、鋳型の重量が大きく
なってもそれを支持する梁等を特設する必要もなく対処
でき、鋳型交換装置が簡易化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る鋳型交換装置を示す概
略断面図である。１・・・鋳型、　　　　２・・・溶解チャンバ、３・・
・引抜チャンバ、４・・・溶解側接合フランジ、５・・
・鋳型上面接合フランジ、６・・・鋳型下面接合フランジ、７・・・車輪、　　　　８・・・走行レール。９．１３・・・シール部材、１０・・・ジヤツキ、１１
・・・ベローズ、　１２・・・引抜側接合フランジ、１
４・・・台車。

Claims

【特許請求の範囲】

溶解チャンバと鋳型及び引抜チャンバを有する真空冶金
装置の鋳型交換方式において、前記鋳型を車輪を備えた
走行台車方式にすると共に、前記溶解チャンバと鋳型並
びに鋳型と引抜チャンバの間に各々シール部材を配設し
、かつ、該引抜チャンバに昇降装置を配設し、該昇降装
置の昇降によって該引抜チャンバの鋳型への着脱並びに
該鋳型の溶解チャンバへの着脱を行うように構成したこ
とを特徴とする台車を使用した真空冶金用鋳型の交換方
式。