JPS62129092A - 針送りミシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は針が加工布に突き刺さっている間に針棒が送
り歯と同期して布送り出し側へ揺動され、加工布を送る
ようにした針送りミシンに関するものである。

（従来技術及び発明が解決しようとする問題点）従来、
この種のミシンにおいては、上軸の等速回転運動が偏心
輪等を含む運動伝達機構を介して針棒及び送り歯に伝達
され、その針棒が不等速の正弦曲線運動を行うとともに
、送り歯もミシンベッド上で不等速の送り運動を行うよ
うになっている。このミシンにおいて、大きな加工布や
湾曲部を有する加工布の辺縁に沿って縫目を形成する際
にその布送りを円滑に行うため、加工布の送り出し側に
布送り方向と直交する軸線の周りで回転する送りローラ
を装着した場合、その回転制御の方式として次の２つの
ケースが提案されている。

すなわち、 （ａ）　　一定の低速度で連続的に回転させる制御方式
（ｂ）　　送り歯及び針による送り運動と同期して高速
で間欠回転させる制御方式 ところが、前記（ａ）項の制御方式では、送りローラが
一定速度で回転されるのに対し、送り歯及び針の布送り
が不等速運動であるため、両者間において送り速度の差
が顕著に生じる。そのため、加工布に余計な引っ張り力
が加わって加工布を傷めたり、縫ずれが生じたりすると
いう問題がある。

また、前記（ｂ１項の制御方式では、送りローラを送り
歯及び針の送りと同期して間欠的に回転させるための制
御機構が複雑になって製造コストが高騰するという問題
がある。

（発明の目的） この発明は上記の問題を解消するためになされたもので
あって、その目的は加工布を傷めたり縫ずれが生したり
するおそれを未然に防止することができるとともに、送
りローラを間欠回転させるような複雑な機構を必要とせ
ず、構成が簡単で安価に製造することができる針送りミ
シンを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するためにこの発明においては、加工
布の送り出し側にて前記ミシンベッドの上面に回転可能
に支持されるとともに、前記加工布をミシンベッド上面
に対して押圧可能に配置され、加工布押圧状態で加工布
送り方向へ回転されることにより加工布に送りを付与す
る送りローラと、その送りローラを一定速度にて連続的
に回転駆動する駆動手段と、前記針による布送りが送り
ローラによる布送りとほぼ同速度になるように、前記針
棒と駆動軸との間に設けられ、前記駆動軸の回転運動を
ミシンベッド上面と平行な面上における針棒の等速揺動
運動に変換する第一の運動変換機構と、前記送り歯によ
る布送りが前記針によろ布送りとほぼ同速度になるよう
に、その送り歯と前記駆動軸との間に設けられ、前記駆
動軸の回転運動をミシンベッド上面と平行な面上におけ
る送り歯の等速送り運動に変換する第二の運動変換機構
とを設けている。

（作用） 従って、送りローラが一定速度にて連続的に回転される
とともに、針及び送り歯による布送りが前記送りローラ
による布送りとほぼ等速で遂行される。そのため、加工
布がその形状、種類とは無関係に円滑に移送される。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って説
明する。

さて、この実施例のミシンにおいて、第１図に示すミシ
ン本体１のミシンアーム１ａ内には、第２図に示す上軸
２が回転可能に支持されている。

また、前記ミシン了−ム１ａ内には、針棒支枠３が下端
において軸支体４により布送り方向と直交する一水平軸
線を中心にして揺動可能に支持されている。

針棒支枠３上には針棒５が上下動可能に支持され、その
下端には針６が取付けられている。そして、前記針棒支
枠３の揺動に伴い、針棒５が布送り方向に沿って往復揺
動されるようになっている。

また、前記ミシンベッド１ｂ内には糸輪捕捉器（図示し
ない）が配置され、上軸２の回転に伴って作動されて、
前記針６との協働によりミシンベッド１ｂ上の加工布Ｗ
に縫目を形成するようになっている。

第２図に示すように、前記上軸２の左端には針棒クラン
ク７が固定され、その−側のクランクビン８と前記針棒
５上の針棒抱き９との間にはクランクロッド１０が設け
られている。そして、前記上軸２の回転に基づく針棒ク
ランク７の回転によりクランクロッド１０及び針棒抱き
９を介して針棒５が上下動される。そして、前記針棒ク
ランク７、クランクロッド１０．針棒抱き９により針上
下動機構Ｍが構成されている。

一方、上軸２には偏心輪１１が固定され、その偏心輪１
１上には偏心輪抱き１２が抱擁状態で支持されている。

上軸２の後方においてミシンアーム１ａ内には回動軸１
３が回動可能に支持され、その右端には回動腕１４が固
定されている。この回動腕１４は前記偏心輪抱き１２に
回動可能に連結されている。また、前記回動腕１４の左
端には揺動腕１５が固定され、その下端には前記針棒支
枠３上の揺動軸１６に係合する揺動軸抱き１７が回動可
能に取付けられている。

そして、上軸２上の偏心輪１１の回転に伴い、偏心輪抱
き工２が上下動された時、その運動が回動腕１４１回動
軸１３．揺動腕１５．揺動軸抱き１７及び揺動軸１６を
介して針棒支枠３に伝達され、その針棒支枠３及び針棒
５が布送り方向またはその逆方向へ往復揺動される。な
お、前記偏心輪１１．偏心輪抱き１２２回動１９！１４
．回動軸１３、揺動腕１５．揺動軸１６．揺動軸抱き１
７及び針棒支枠３等により針送り機構Ｎが構成されてい
る。

第２図に示すように、上軸２の上方においてミシンアー
ム１ａにはその上軸２と平行に延びる駆動軸としてのブ
ーり軸１８が回転可能に支持され、その右端にはミシン
アーム１ａの外方に位置する被動プーリ１９が固定され
ている。そして、ミシンベッド１ｂの下方に配設された
ミシンモータ（図示しない）の回転に伴いそのモータ軸
上の駆動プーリ　（図示しない）及びタイミングヘルド
２０を介して前記被動プーリ１９及びプーリ軸１８が回
転される。

このプーリ軸１８の左端には駆動用の非円形歯車２１が
固定されるとともに、前記上軸２の右端には被動用の非
円形歯車２２が固定され、両非円形歯車２１．２２が噛
合されている。そして、前記プーリ軸１８が等速で回転
された時、両非円形歯車２１．２２の噛合を介して上軸
２か不等速で回転され、その回転に基づき、面記針送り
機構Ｎ及び針上下動機構Ｍを介して針棒５が上下往復動
されるとともに、ミシンヘット１ｂ上面と平行な面上で
等速で往復揺動される。

なお、前記各非円形歯車２５．２６及び針送り機構Ｎに
より第一の運動変換機構か構成されている。

次に、送り歯及びその関連構成について説明する。第１
図に示すミシンベッド１ｂ内には第２図に示す上軸２と
平行に延びる下軸２３が回転可能に支持され、その上軸
２の不等速回転運動が上軸２及び下軸２３にそれぞれ固
定したプーリ４５゜４６及び両プーリ４．５．４６間に
掛装されたタイミングベルト４７等よりなる周知の運動
伝達機構（図示しない）を介して下軸２３に伝達され、
その下軸２３が上軸２と同期して不等速で回転されるよ
うになっている。

前記下軸２３には水平送り用偏心輪２４が固定され、そ
の偏心輪２４には送り連杆２５がその基端抱擁部２５ａ
にて抱擁状態で支持されている。

下軸２３の前方においてミシンアーム１ａ内には水平送
り軸２６が回動可能に支持され、その中間部には送り腕
２７が固定されている。そして、この送り腕２７がリン
ク２８を介して前記送り連杆２５の自由端に作動連結さ
れている。また、前記水平送り軸２６の左端には揺動体
２９が固着され、その一対の支持片２９ａには送り台３
０がその基端にて回動可能に連結されている。この送り
台３０の自由端部上面には送り歯３１が固着さている。

そして、水平送り用偏心輪２４の回転に伴い、送り連杆
２５が上下動された時、その運動がリンク２８．送り腕
２７．水平送り軸２６及び揺動体２９を介して送り台３
０及び送り歯３１に伝達され、その送り歯３１がミシン
ベッド上面と水平な面上で等速で前後動される。

前記送り歯３１に対向して前記下軸２３には上下送り用
偏心輪３２が固定されるとともに、前記送り台３０の下
部には二叉部３３が突没され、その二叉部３３が前記偏
心輪３２の外周に装着されている。そして、前記上下送
り用偏心輪３２の回転に伴い、二叉部３３を介し、送り
台３０の自由端とともに送り歯３１が上下柱律動され、
その送り歯３１がミシンベッド１ｂの針板の開口（図示
しない）を介してミシンベッド上面に出没するようにな
っている。

そして、前記各部材２３〜３０，３２．３３により送り
歯３１に四送り運動を付与する送り両件動機構りが構成
され、その送り両件動機構り及び前記各非円形歯車２１
．２２により第二の運動変換機構が構成されている。

第１図に示すように、前記ミシンアーム１ａには下端に
押え足３４を有する押え棒３５が上下動可能に支持され
るとともに、ミシンアーム１ａの布送り出しがね側面す
なわち背面には押え上げレバー３６が回動操作可能に支
持されている。そして、この押え上げレバー３６の回動
操作に基づき、押え足３４がミシンベッド１ｂ上に位五
して加工布Ｗを前記送り歯３Ｉに押圧する使用位置とミ
シンベッド１ｂ上面から離間する不使用位置との間で上
下動される。

第１図に示すように、ミシンアーム１ａの背面には送り
ローラを支持するための第１支持部材３７が固定され、
その第１支持部材３７には第２支持部材３８が前後泣面
調節可能に支持されている。

この第２支持部材３８には第３支持部材３９がその上部
にて上下位置調節可能及び回動位置調節可能に支持され
、その下端には送りローラ４０が回転可能に支持されて
いる。この送りローラ４０は第２．第３支持部材３８．
３９間に介装されたばね４１により下方へ移動付勢され
ている。そして、前記第１支持部材３７の外側面に装着
した操作レバー４２の回動操作に基づき、前記第３支持
部材３９とともに送りローラ４０がミシンベッド１ｂ上
面から離間する不使用位置と、加工布Ｗをミシンへラド
１ｂ上面に押圧する使用位置との間で上下動される。

また、駆動手段としてのミシンモータの回転に伴う前記
被動プーリ１９の回転運動は、第３支持部材３９上のプ
ーリ４３及びベルト４４等を含む駆動伝達機構を介して
前記送りローラ４０に伝達され、その送りローラ４０が
布送り方向へ一定速度で連続的に回転される。そして、
この送りローラ４０による布送り速度は前記針６及び送
り歯３１による送り速度とほぼ同一になるように設定さ
れている。

なお、前記送りローラ４０の関連構成については、この
出願と同一の出願人による特願昭５９−１４００６６号
（昭和５９年９月１４日）の願書に添付した明細書及び
図面に記載されたものとほぼ同一であるので、その詳細
な説明を省略する。

次に、上記のように構成されたミシンの作用を説明する
。

さて、第１図に示すミシンベッド１ｂ上に加工布Ｗをセ
ットし、その加工布Ｗを押え足３４及び送りローラ４０
によりミシンベッド１ｂ上に押圧した状態で、第２図に
示す被動プーリ１９がミシンモータ（図示しない）によ
って回転駆動されると、プーリ４３及びベルト４４を含
む駆動伝達機構を介して送りローラ４０が一定速度で連
続回転され、ミシンベッド１ｂ上の加工布Ｗがその送り
ローラ４０により後方へ移送される。

また、前記被動ブーＩＪ　１９の回転に伴い、各非円形
歯車２１．２２を介して上軸２が不等速で回転される。

この上軸２の回転に伴い、針上下動機構Ｍを介して針６
が上下動されるとともに、針送り機構Ｎを介して針６が
前後に往復揺動される。

さらに、前記上軸２に同期して下軸２３が不等速で回転
され、その回転に伴い、送り生作動機構りを介して送り
歯３１に送り運動が付与される・すなわち、送り歯３１
の一部がミシンベッド１ｂ上に突出し、かつ針６が加工
布Ｗに突き刺さるとともに、送り歯３１の透孔（図示し
ない）を貫通した状態で、両者６．３１が前記送りロー
ラ４０による布送り速度とほぼ同一の速度でかつ等速で
布送り方向へ移動され、両者６．３１及び前記送りロー
ラ４０の協働により加工布Ｗが移送される。

従って、この実施例においては、送りローラ４０の回転
により、加工布Ｗを連続的に移送しながら縫目を形成で
きるため、作業効率を高くすることができる。また、針
６及び送り歯３１による布送りが送りローラ４０による
送りとほぼ同一の速度で遂行されるため、加工布Ｗに余
計な引っ張り力が加わって加工布Ｗを傷めたり、縫ずれ
が生じたりすることがなく、また大きな加工布や湾曲部
を存する加工布の辺縁に沿って縫目を形成する際にその
布送りを円滑に行うことができる。

さらに、針６及び送り歯３１による布送りを等速で遂行
するために、一対の非円形歯車２１，２２を設けるだけ
でよいため、構成を簡単にして安価に製造することがで
きる。

なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな（
、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で各部の構成を任
意に変更することもできる。

（発明の効果） 以上詳述したように、この発明は加工布の送り出し側に
て前記ミシンベッドの上面に回転可能に支持されるとと
もに、前記加工布をミシンベッド上面に対して押圧可能
に配置され、加工布押圧状態で加工布送り方向へ回転さ
れることにより加工布に送りを付与する送りローラと、
その送りローラを一定速度にて連続的に回転駆動する駆
動手段と、前記針による布送りが送りローラによる布送
りとほぼ同速度になるように、前記針棒と駆動軸との間
に設けられ、前記駆動軸の回転運動をミシンベッド上面
と平行な面上における針棒の等速揺動運動に変換する第
一の運動変換機構と、前記送り歯による布送りが前記針
による布送りとほぼ同速度になるように、その送り歯と
前記駆動軸との間に設けられ、前記駆動軸の回転運動を
ミシンベッド上面と平行な面上における送り歯の等連送
り運動に変換する第二の運動変換機構とを設けたので、
加工布を傷めたり縫ずれが生じたりするおそれを未然に
防止して円滑な布送りを行うことができるとともに、複
雑な機構を必要とせず、構成が簡単で安価に製造するこ
とができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したミシンの側面図、第２図
はミシンの内部構成を示す斜視図である。 図において、１ｂはミシンベッド、５は針棒、６は針、
１８は駆動軸としてのプーリ軸、２１゜２２は非円形歯
車、３１は送り歯、３４は押え足、４０は送りローラ、
Ｌは送り生作動機構（前記２１．２２、しにより第二の
運動変換機構が構成されている）、Ｎは針送り機構（前
記２１，２２゜Ｎにより第一の運動変換機構が構成され
ている）、Ｗは加工布である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ミシンモータによって回転される駆動軸（１８）と
   、 下端に針（６）を有し、前記駆動軸（１８）の回転に伴
   って上下動されるとともに、ミシンベッド（１ｂ）上面
   より上方において布送り方向と直交する一軸線を中心と
   して布送り方向に沿って往復揺動される針棒（５）と、 前記ミシンベッド（１ｂ）上に出没し得るように、ミシ
   ンベッド（１ｂ）内に設けられ、前記駆動軸（１８）の
   回転に伴って四送り運動が付与される送り歯（３１）と
   、 その送り歯（３１）に向かって加工布（Ｗ）を押圧する
   押え足（３４）と を備え、 少なくとも前記針（６）が加工布（Ｗ）に突き刺さって
   いる間に前記針棒（５）が送り歯（３１）と同期して布
   送り出し側へ揺動され、加工布（Ｗ）を送るようにした
   針送りミシンにおいて、加工布（Ｗ）の送り出し側にて
   前記ミシンベッド（１ｂ）の上面に回転可能に支持され
   るとともに、前記加工布（Ｗ）をミシンベッド（１ｂ）
   上面に対して押圧可能に配置され、加工布押圧状態で加
   工布送り方向へ回転されることにより加工布（Ｗ）に送
   りを付与する送りローラ（４０）と、その送りローラ（
   ４０）を一定速度にて連続的に回転駆動する駆動手段と
   、 前記針（６）による布送りが送りローラ（４０）による
   布送りとほぼ同速度になるように、前記針棒（５）と駆
   動軸（１８）との間に設けられ、前記駆動軸（１８）の
   回転運動をミシンベッド（１ｂ）上面と平行な面上にお
   ける針棒（５）の等速揺動運動に変換する第一の運動変
   換機構（２１、２２、Ｎ）と、 前記送り歯（３１）による布送りが前記針（６）による
   布送りとほぼ同速度になるように、その送り歯（３１）
   と前記駆動軸（１８）との間に設けられ、前記駆動軸（
   １８）の回転運動をミシンベッド（１ｂ）上面と平行な
   面上における送り歯（３１）の等速送り運動に変換する
   第二の運動変換機構（２１、２２、Ｌ）と を設けたことを特徴とする針送りミシン。