JPS6212794B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6212794B2
JPS6212794B2 JP10575583A JP10575583A JPS6212794B2 JP S6212794 B2 JPS6212794 B2 JP S6212794B2 JP 10575583 A JP10575583 A JP 10575583A JP 10575583 A JP10575583 A JP 10575583A JP S6212794 B2 JPS6212794 B2 JP S6212794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
potato
present
fraction
germination
Prior art date
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Expired
Application number
JP10575583A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS601176A (ja
Inventor
Sadao Sakamura
Suketami Ichihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP10575583A priority Critical patent/JPS601176A/ja
Publication of JPS601176A publication Critical patent/JPS601176A/ja
Publication of JPS6212794B2 publication Critical patent/JPS6212794B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(a) 発明の技術分野 本発明は、新規なα−ピロン誘導体もしくはそ
の塩およびそれを活性成分として含有する植物生
長調節剤に関するものである。 (b) 技術分野 従来、植物殊に穀物、果物、野菜の生育を調節
するために数多くの化合物が見出され、また実用
化されている。殊に生長阻害物質として例えば、
安息香酸や桂皮酸の如きオキシ誘導体、フラボノ
イドの如きフエノール性化合物などの植物中から
単離された物質があり、また或る種の芳香族化合
物、テルペン系脂環化合物、アミノ酸、ペプチド
の如き植物病原菌またはその代謝産物が知られて
いる。 (c) 発明の構成 そこで本発明者らは、植物に発生する種々の菌
が産出する毒素とその構造およびその生理活性作
用について鋭意研究を重ねて来た結果、馬鈴薯夏
疫病菌(Alternaria solani)の産出する種々の化
合物のうち、一部を単離することができ、その構
造を明らかにすることができ、その活性を調べた
ところ、植物に対して生長調節作用、例えば生長
阻害作用を有していることが判つた。 本発明は、かゝる知見に基いて到達されたもの
であつて、下記一般式〔〕 〔但し、式中R1は−CH2OHまたは−CHOを示
す。〕 で表わされるα−ピロン誘導体およびその塩およ
びこれを活性成分として含有する植物生長調節剤
である。 かゝる本発明の前記ピロン誘導体〔〕は、馬
鈴薯夏疫病菌(Alternaria solani)が産出する
種々の化合物の中に含まれるので、その産出物か
ら分離することができる。有効且つ或る一定量を
得るためには、上記馬鈴薯夏疫病菌を培地中で培
養し培養液から抽出、濃縮、結晶化などの操作を
行なえばよい。例えば、馬鈴薯夏疫病菌を馬鈴薯
煎汁培地に入れ、約25℃にて数週間培養させ、得
られた培養液をクロロホルムで抽出し、抽出液
を充填カラム(シリカゲルカラム)で分画し、そ
の分画物から単離することができる。 本発明者らは、上記抽出液を13のフラクシヨン
に分画し、各フラクシヨンに対して、それぞれレ
タスの種子による生理活性を調べたところ、或る
フラクシヨンのものが根と胚軸に70%以上の伸長
阻害作用を有していることが認められた。 本発明の前記一般式〔〕で表わされるα−ピ
ロン誘導体としては、特にR1が−CHOのものは
植物の生長阻害活性が良好であり好ましい化合物
である。 本発明のα−ピロン誘導体はレタスの種子に対
して発芽阻害および伸長阻害が認められ、また馬
鈴薯の葉に対してネクロシス(壊死)が認められ
る。従つて本発明の一般式〔〕の化合物は各種
植物の生長調節剤、殊に生長阻害剤として使用し
得る。 本発明のα−ピロン誘導体は、前記一般式
〔〕で便宜的に表わされるが、その互変異性体
も当然本発明に包含される。就中好ましいのは下
記一般式の構造のものである。 本発明の前記化合物〔〕を植物生長調節の目
的として使用するためには、作物等にそのまゝ使
用することもできるが、使用場所、使用目的、対
象植物の種類等によつて、水等の媒体に溶解もし
くは分散して散布してもよく、また土壌中に含浸
させてもよい。直接散布するのが好ましい。 また一般の植物生長調節剤において使用されて
いるように、溶液のみならず、水和剤、乳剤、油
剤、懸濁剤の如く液状で使用してもよく、さらに
吸着剤に吸着させて粉剤、粒剤の如く固体状で使
用することも可能であるが、溶液または懸濁状で
使用するのが好ましい。 本発明の植物生長調節剤を溶液または懸濁状で
使用する場合、その濃度は対象とする植物の種
類、状況などにより広範囲に変えることができる
が、一般には1〜100000ppm好ましくは5〜
10000ppmの範囲が適当である。 以下、実施例を掲げて本発明を詳述する。 実施例 1 (菌の培養と産出物の分離) 馬鈴薯夏疫病菌(Alternaria solani)をジヤガ
イモ煎汁培地(500c.c.の三角フラスコ中に150c.c.の
煎汁を入れたもの)に接種して25℃恒温暗所で25
日間静置培養した。この培地は100本を用意し同
時に同様の条件で培養させた。 得られた培地を合せて(15)、ガーゼで過
し、菌体760gを分離した後の培養液を濃縮し
て、1.5の濃縮物を得た。この濃縮物に塩酸を
入れてPHを3.5に調整し、クロロホルム5を加
えて、クロロホルム層を分離し、クロロホルム層
からクロロホルムを除去することによつて2.741
gの濁赤色の油状物を得た。 この油状物(2.741g)をシリカゲル120g
(WAKO gel C−200)を用いてカラムクロマト
グラフイーにより分画を行つた。展開液として、
ベンゼンと酢酸エチル混合物(9:1および1:
1)、酢酸エチルおよびメタノールを用いた。 上記油状物はA〜Mの13に分画されたが、各分
画における重量は下記の通りであつた。単位はmg
で表わした。 A(80)、B(19)、C(171)、D(41)、E
(155)、F(30)、G(50)、H(259)、I
(225)、J(104)、K(419)、L(183)、M
(98)、 実施例 2 (発芽阻害および伸長阻害の測定) 径9cmのシヤーレ中に径7cmのろ紙(東洋紙
No.2)を入れ、上記実施例1で得られたA〜Mの
各分画物を酢酸エチル(試薬特級)に溶解して、
その1mlをろ紙に浸み込ませた。風乾後デシケー
タ中で減圧乾燥して十分に溶媒を除去し、界面活
性剤(Tween80)の水溶液(濃度100ppm)を3
ml加えた。このとき各分画物の濃度は、界面活性
剤の水溶液に溶解したときに500ppmとなるよう
に調製した。一方比較対照とするため、上記紙
に酢酸エチルのみを浸み込ませ、風乾し、次いで
界面活性剤水溶液を浸み込ませたものを対象例と
した。 上記の如くして得られた各シヤーレに12粒のレ
タス種子を播き、23℃にて3日間暗所に放置し
た。24時間後、48時間後および72時間後における
発芽状態を観察し、下記式に従つて発芽阻害率を
算出した。 発芽阻害率(%)=100−試薬の発芽数(平均)/対照例の発芽数(平均)×100 一方72時間後において、胚軸と根の長さを測定
し、全体の最長値と最短値を除き、10粒の胚軸と
根の長さの平均値を求め、下記式に従つて伸長阻
害率を算出した。 伸長阻害率(%)=100−試料の胚軸(または根)の長さ(平均)/対照物の胚軸(または根)の長さ(平均
)×100 各分画物の500ppm濃度におけるレタス種子に
対する発芽阻害率および伸長阻害率は下記表1に
示す通りであつた。
【表】 実施例 3 (化合物の確認) 上記表1において、発芽阻害率および伸長阻害
率が良好であつた分画物Kについてその化合物の
構造確認を行ない、下記化合物〔〕であること
が判つた。 化合物(分画K) この化合物は、下記分析結果から次の構造であ
ることを確認した。 (1) TCL CHCl2−MeOH(98:2) Rf=0.33 (2) 溶解性 McOH、EtOH、酢酸エチル、クロロホルム
およびベンゼンに易溶 ヘキサン、水に難溶 (3) 呈色反応 2・4−DNP発色 (4) 〔α〕D=−5(C=0.88、CHCl2) (5) FD−MS m/z 331(M+) (6) EI−MS m/z 331(M+)、303、249、182 (7) HR−MS m/z 331(M+)C19H25ENO4 Found 331.1785 Calcd 331.1784 m/z 303 C18N25NO3 Found 303.1807 Calcd 303.1832 (8) UVλEtOH nax nm(ε)238(13200)、282
(3400)、320(3600) (9) IRνNaClcm−1 3400br 3200、1700、1650、
1600、1570 (10) ’H−NMR spectra(in CDCl at
400.5MHZ)
【表】 化合物のアセテートの分析値 (1) 外観 無色 〔α〕D=25.42(C=
1.4CHCl3) (2) FD−MS m/z 373(M+) (3) FT−MS m/z 373(M+)、345、302、
182 (4) HR−MS m/z 373(M+)C21H27NO5 Found 373.1872 Calde 373.1887 m/z 345 C20H27NO4 Found 345.1954 Caled 345.1941 (5) UVλEtOH nax nm(ε) 237(15300)、2
82
(3600)、321(4600) (6) IRνNaClcm−1 3200、1740、1700、1640、1
610、
1570 (7) ’H−NMR spectra (in CDCl2 at
400.5MHZ)
【表】 化合物の加水分解物の分析値 (1) 加水分解条件 1.5当量 K2CO3、H2O、EtOH、80℃、4時
間 (2) 外観 白色固体 (3) FD−MS m/z 277(M+) (4) EI−MS m/z 277(M+)、128(brse
peak) (5) HR−MS m/z 277(M+)C17H27NO2 Found 277.2051 Caled 277.2041 (6) UVλEtOH nax nm(ε) 309(2000) (7) IRζKBrcm−1 3360br、1700w、1590、1540 (8) ’H−NMR(un CDCl3 at 400.5MHZ)
【表】
【表】 実施例 4 (馬鈴薯に対する生理活性) 前記化合物を馬鈴薯(農林1号)の葉に塗布
し、その活性を調べた。すなわち、各化合物を1
μg/1μの濃度となるようにメタノールに溶
解し溶液を作つた。一方、馬鈴薯の葉を茎から切
り取り、脱イオン水を入れた容器にさし込んでお
き、葉の両側に中程に針で2つの孔を開け、一方
の側の孔に上記溶液を100μg/100μになるよ
うにゆつくり乾かしながら塗りつけた。他の側の
孔にはメタノールの100μを同様の方法により
ゆつくり塗りつけた。その結果、葉の孔の部分に
ネクロシス(壊死)が認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式〔〕 〔但し、式中R1は−CH2OHまたは−CHOを示
    す。〕 で表わされるα−ピロン誘導体およびその塩。 2 下記一般式 〔但し、式中R1は−CH2OHまたは−CHOを示
    す。〕 で表わされるα−ピロン誘導体もしくはその塩を
    活性成分として含有する植物生長調節剤。
JP10575583A 1983-06-15 1983-06-15 α−ピロン誘導体および植物性長調節剤 Granted JPS601176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10575583A JPS601176A (ja) 1983-06-15 1983-06-15 α−ピロン誘導体および植物性長調節剤

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JP10575583A JPS601176A (ja) 1983-06-15 1983-06-15 α−ピロン誘導体および植物性長調節剤

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Publication Number Publication Date
JPS601176A JPS601176A (ja) 1985-01-07
JPS6212794B2 true JPS6212794B2 (ja) 1987-03-20

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