JPS62121739A - 導電性樹脂成形物及びその製造方法 - Google Patents

導電性樹脂成形物及びその製造方法

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JPS62121739A
JPS62121739A JP60263548A JP26354885A JPS62121739A JP S62121739 A JPS62121739 A JP S62121739A JP 60263548 A JP60263548 A JP 60263548A JP 26354885 A JP26354885 A JP 26354885A JP S62121739 A JPS62121739 A JP S62121739A
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conductive resin
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resin molded
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JP60263548A
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Toshiaki Nakamaru
中丸 敏明
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0013Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fillers dispersed in the moulding material, e.g. metal particles

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、導電性樹脂成形物の製造方法に関する。さら
に詳しくは、ポリオレフィン樹脂と有機液状体と導電性
充填剤とを混合混練し、さらに必要ならば適宜の樹脂組
成物を添加し成形し、さらに溶媒で処理することを特徴
とする多孔質導電性樹脂成形物の製造方法に関するもの
であり得られた製品は、適度の通気性、通水性、浸透性
、導電性を有する。
[従来の技術] 従来より、(1)多孔質膜(特公昭58−32171)
は電解液中での電気抵抗が低い性質を利用して電池隔離
板として使用されているが、電極として使用する場合は
さらに低い電気抵抗が要求される。しかしながら従来の
多孔質膜では充分な導電性が得られない。
一方導電性充填剤を混合混練した樹脂成形物(2)は、
帯電防止用の包材又は容器として使用されている。
さらに導電材を均一に分散させたポリ四フッ化エチレン
からなる多孔質体がある。
[発明が解決しようとする問題点] (1)の多孔質膜は電解液中で接触面積が大きく取れる
ために低い電気抵抗が得られ、又肉厚が0.4■以下の
膜として成形可能であり電池隔離板として有用であった
が、電池用電極として使用する場合さらに低い電気抵抗
が要求される。又溶融成形したシートを多孔質にする方
法として延伸法で行っている為、素材内に多量の導電性
充填剤を残すことは困難である。(2)導電性樹脂成形
物は素材自体の電気抵抗は低いが面接触のため電極とし
て使用する場合有効な導電性が得られなかった。(3)
の導電性多孔質体は素材としてポリ四フッ化エチレンを
使用しているため高価な物となり、応用の範囲が限られ
る。
このため本発明は安価で、素材自体が導電性を有する多
孔質体を提供するものであり、適度の通気性、通水性、
浸透性、導電性を合わせ持つ多孔質樹脂成形物を提供す
ることを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明は結晶性ポリオレフィ
ン樹脂に、有機液状体、導電性充填剤とを混合混練し、
溶融状態で結晶性ポリオレフィン樹脂と有機液状体とが
均一に相溶している中に導電性充填剤を均一に分散させ
た状態から冷却固化の過程で導電性充填剤を多量に含有
した結晶性ポリオレフィン樹脂部分が球状に有機液状体
がその間隙に押し出される形で固液分離がおき、さらに
冷却したのち有機液状体部分を抽出除去して微細な連通
空孔を形成させることを特徴とするものであり、できた
製品は素材自体の電気抵抗が低く尚且つ多孔質体である
ため電解質中での接触面積が大きい樹脂成形物となり、
電池の電極として有用なシート又は成形物となる。
本発明の導電性樹脂成形物(虚下記の工程で製造される
■MI:1〜50なる結晶性ポリオレフィン樹脂(A)
30〜70容量%、(A)の溶融温度以上で(A)に相
溶し、かつ実質的に揮発しない常温で液体の有機液状体
(B)20〜60容量%、導電性充填剤5〜20容量%
を混合混練し溶融体を作る、その際に必要に応じて熱可
塑性エラストマー0〜24容量%、結晶性ポリオレフィ
ン樹脂100重量部に対し核剤1重量部以下、無機繊維
状充填剤0〜20容量%含有させる。
■該溶融体を冷却し既知の方法にてベレット状の樹脂成
形物を得、押出成形法もしくは射出成形法にて成形する
。溶融体は、冷却すると導電性充填剤を多量に含有した
結晶性ポリオレフィン樹脂部分が球状に有機液状体がそ
の間隙に押し出される形で固液分離がおきる。導電性充
填剤を多量に含有した結晶性ポリオレフィン樹脂は、冷
却温度と組成比に対応した大きさの球体となり該球体が
連結されその間隙に有機液状体が存在する構造が発現す
る。
■有機液状体を間隙に含む導電性充填剤を含有した結晶
性ポリオレフィン樹脂の微細な球体の集合体はさらに冷
却されることにより構造が強固に固定される。
■構造が固定された成形物は結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)及び導電性充填剤(C)に対し、不溶で、かつ有
機液状体(B)の良溶媒を用いて抽出処理を施すことに
より、有機液状体を除去し、導電性充填剤を含有した結
晶性ポリオレフィン樹脂の微細な球体集合体より成る導
電性多孔質成形物となる。
本発明の導電性樹脂成形物に使用する結晶性ポリオレフ
ィン樹脂はMIT1〜50、好ましくはMI:10〜4
5なる溶融流動性を示す結晶性ポリオレフィン樹脂であ
り、好ましくは、結晶化度が20%以上のアイソタクチ
ックポリプロピレンのホモ重合体、高、中、低密度ポリ
エチレン、プロピレンとC2〜C8のαオレフィンとの
共重合体、エチレンとC3〜C8のαオレフィンとの共
重合体、ポリブテン、ポリ4メチルペンテン1であり、
特に好ましくはアイソタクチックポリプロピレンのホモ
重合体である。
MIが1を下回ると成形物の開口度が著しく低下する。
又MIが50を越えると溶融体の粘度が著しく低下し、
押出成形もしくは射出成形が困難となる。
熱可塑性エラストマーは、成形物の可撓性を付与する性
能を有し、0〜24容量%混合する。熱可塑性エラスト
マーとしては結晶性ポリオレフィン樹脂と良好な分散性
を有することが必要であり、ポリオレフィン系熱可塑性
エラストマー[ミラストマーM5030 (三井石油化
学社製)1、スチレン・ブタジェンブロック共重合体及
びその水素添加物[クレイトンG(シェル化学社製)1
が好ましい。
上記熱可塑性エラストマーが24容量%以上混合すると
、連通空孔を埋めることになり成形物の透過能を悪くす
る。
核剤は、成形物の孔径を調節する性能を有し、結晶性ポ
リオレフィン樹脂(A)  100重量部に対して 1
重量部以下混合する。核剤としては、融点が150℃以
上で良好な高分子結晶核形成能を有することが必要であ
り、1・3.2・4−ジベンジリデンソルビトール及び
その誘導体[EC−1(イージー化学社製)、ゲルオー
ルMD (新日本理化社製)等コを使用する。上記核剤
を 1重量部以上混合すると、成形物の透過能を悪くす
る。
無機繊維状充填剤に関しては、樹脂組成物に対し必須成
分ではないが、(B)の溶解を促進しくA)、(B)、
(C)の混練性を向上させると共に成形物の強度を向上
させる性能を有する。無機繊維状充填剤としては、チタ
ン酸カリウム針状結晶[ティスモ(天場化学社製〉]、
メタケイ酸カルシウム[NYAD (NYCo社製)]
、繊維状マグネシウム化合物[MOS (宇部興産社製
)]、等であり、20容量%以下添加する。又繊維径が
30μm以下であり、アスペクト比が15以上が適当で
ある。上記無機繊維状充填剤を20容量%以上混合する
と、成形物の透過能を悪くする。
本発明の導電性樹脂成形物に使用する有機液状体は、常
温で流動性を示し、溶融成形時に実質的に揮発しないこ
とが必要であり、かつ使用するポリオレフィンの融点以
上において該ポリオレフィンと相溶する物質である。具
体的には沸点が180℃以上、混合物の場合は、初留点
が180℃以上である。上記の特性を示す有機液状体と
しては炭素数が11〜40の範囲の単−物質又は、混合
物質の炭化水素であり、中でも流動パラフィン、ナフテ
ン系オイルが最も適する。極性基を有する有機液状体で
は、オレフィンとの相溶性が乏しく、樹脂組成物及び樹
脂成形物の安定性を損ね有機液状体がブリードしてしま
い、所望の連通空孔が得られない、炭素数が40以上の
場合、冷却初期に流動性が失われる為、結晶性ポリオレ
フィン樹脂の微細球状体の成長が妨げられ、均一な間隙
が形成されない。又炭素数が11以下では、冷却以前に
部分的に揮散し、均一な多孔質とはならない。
本発明の導電性樹脂成形物に使用する導電性充填剤は、
導体で結晶性ポリオレフィン樹脂と良好な分散性を有す
ることが必要である。上記性質を満足する導電性充填剤
としては、カーボンブラック、炭素繊維、メッキされた
炭素繊維、金属粉、アルミニウム・フレーク、アルミニ
ウム繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、鉄繊維、メッキ
されたガラス繊維等があり、中でもカーボンブラックが
最も適する。
導電性充填剤の含有量が5容量%以下であると充分な導
電性が得られず、20容量%以上であると均一な樹脂成
形物が得られない。
溶融体はMILL〜50の結晶性ポリオレフィン樹脂(
A)30〜70容址%、有機液状体(B)20〜60容
量%、導電性充填剤(C〉5〜20容量%を混合し、1
70°C以上に加熱混練することによって製造される。
有機液状体の含有量が20容量%以下であると成形物が
実質的に気体もしくは液体を透過しないものになってし
まう。又有機液状体の含有量が60容量%以上であると
、任意の形状に成形することが困難であり、成形できた
としても強度が非常に弱いものとなってしまう。
溶融体の混合混線にあたっては、既知の混練機、例えば
単軸押出機、2軸押出機、バンバリーミキサ−、ニーグ
ー等で行う。該溶融体は既知の方法及び装置を用いてベ
レット状の樹脂組成物を得る。
又混練機に直接金型を取り付は所望の形状に成形しても
よい。
押出成形もしくは射出成形の際の成形機のシリンダ一温
度は、160℃〜220℃の間に保つことが好ましい。
また一定の品質の多孔度を得るには、冷却の条件が非常
に重要になる。本発明に適する冷却温度は、組成比、目
的とする空孔率、孔径により異なるが、30〜90℃の
間の温度を中心に±5℃の温度範囲で制御するのが好ま
しい、冷却温度が90℃を越えると成形物は脆くなる、
また±5℃以上のばらつきがあると、一定の孔径を得る
ことが困難である。
成形後、有機液状体(B)の良溶媒で、しかも結晶性ポ
リオレフィン樹脂及び導電性充填剤に不溶の溶媒を用い
て有機液状体を抽出除去し、多孔質体を得る。上記性質
の溶媒としては種々のものがあるが、有機液状体の抽出
力、毒性、引火性、危険性、回収の容易さ、抽出された
成形物の乾燥等を考慮して決定すべきである。上記性質
を全て満足する溶媒としては、ハロゲン化炭化水素があ
る、例えばトリクロロフルオロエタン[フロンソルブ(
旭硝子社製)]、トリクロルエチレン[アサヒドリクロ
ール(旭硝子社製)1、塩化メチレン[メチレンクロラ
イド (旭硝子社製)1、t、t、t−トリクロルエタ
ン[アサヒトライセン(旭硝子社製)1、があり、好ま
しくはトリクロロフルオロエタンである。またフッ化炭
化水素は常温においても有機液状体の溶解力が非常に高
いので、抽出は加温を行わず常温で行うとが可能であり
、生産面において大きな利点となる。抽出に要する時間
は有機液状体の許容残存量により異なるが、通常、残存
量が0.5wtX以下になるように設定すべきであって
、その時間は30秒〜20分であり、好ましくは1分〜
15分である。処理時間が短すぎると残留不純物が多く
なり、長ずざると、溶媒使用量からみた経済性及び生産
面での問題が生じる。抽出の方法は、浸漬法、シャワー
法、蒸気法等種々考えられるが、溶媒の蒸発によるロス
をできるだけおさえ、かつ効率よく処理が行えるように
決定すべきである。
成形物の形状は使用する用途によりいかようにも選択で
きるが、導電性多孔質という特徴を発現させるため、実
質的に気体もしくは液体を透過させる性能を有する部位
の肉厚は0.05mm〜5mmで、その下式で定義され
る空孔率は5〜65%、好ましくは肉厚が0.1m■〜
4mmであり、その時の空孔率は15〜60%にする必
要があるが、その部位は成形物全体である必要はなく、
少なくとも一部がその性質を有しておればよい。
ここでいう空孔率とは、下式で定義されるものである。
空孔率(%) = (Vt /V2 ) Xl0Q=(
1〜W/ρV2)X100 ■l :細孔だけの体積 ■2:細孔を含めた試料全体の体積 ρ :真比重 W :試料の重量 成形物に付着した抽出溶媒は、低沸点溶媒の場合、取り
立てて乾燥工程を必要とせず、自然乾燥で行うことがで
きるが必要であれば、乾燥工程を設け、乾燥処理を行っ
ても良い。
なお、用途により該成形物の表面を親水化する必要があ
る時は、上記工程後に、コロナ処理、プラズマ処理、酸
化剤処理、界面活性剤処理を施して表面を親水化するこ
とも可能である。
また上記成形物の最大孔径は15μm以下である必要が
ある。ここでいう最大孔径の測定法は粒径が均一なポリ
スチレンラテックス[ユニホームラッテクスパーチクル
ズ(ダウケミカル社製)]を固形分濃度0.1wt%に
稀釈した液を 100m1通過させ、下式により捕捉効
率を求める。
捕捉効=(I  Cp /Cp ) X100CF:原
液のラテックス濃度 CP:多孔質体通過液のラテックス濃度粒径の小さいラ
テックスからこの捕捉効率を求め、この値が初めてto
oxになった時の粒径をもって成形物の最大孔径とする
また、ここでいう電気抵抗は^STM D 257試験
法に従い体積固有抵抗を測定した。
また、ここでいう通気度はシート状の成形物の片側に0
.8kg/Cm”の高圧エアーを導入し反対側に通過し
た空気量を測定した。
また本発明による成形物を走査電子閉微鏡で観察したと
ころ、表面には微細孔が存在しており、また断面は導電
性充填剤と結晶性ポリオレフィン樹脂からなる微小球状
体の集合体で構成され、あたかも超微粒子からなる焼結
体のような構造を呈しており、多くの曲路を有すること
が観察された。
以下に本発明を実施例によりり更に詳しく説明する。
実施例 I MI:20なるポリプロレン[に−1800(チッソ社
製) ] 37.8容量%、初留点336℃の流動パラ
フィン[KP−100(出光興産社製) ] 51.4
容量%、カーボンブラックF E F 10.8容量%
とを2軸押用機にて混合混練し水冷しベレットを作成し
た。次いで押出成形機のシリンダ一温度を 180℃に
調節してTダイをもちいて厚さ 0.1mm+のシート
状に成形した。この際、ロール温度を60℃±5℃に調
節した。
冷却固化後シートをトリクロロトリフルオロエタン[フ
ロンソルブ(旭硝子社製)]に3分間攪拌しながら浸漬
し、更に新しいトリクロロトリフルオロエタンに移して
同じ操作を3回繰り返して流動パラフィンを抽出除去し
た後、40″Cのオーブン中で10分間乾燥した。
得られたシートの物性を表1に示す。
比較例 I M I : 0.7なるポリプロレン[K−1011(
チッソ社製)] 37.8容量%、初留点336℃の流
動パラフィン[KP−100(出光興産社製) ] 5
1.4容量%、カーボンブラックF E F 10.8
容量%とを実施例1と同様に混合混練、成形、抽出、乾
燥した。
得られたシートの物性を表1に示す。
表2に示す樹脂成形物を2軸押用機にて混合混練し、水
冷し、ベレットを作成した。次いで実施例1と同様に成
形、抽出、乾燥した。
得られたシートの物性を表3に示す。
比較例 2〜3 表2に示す樹脂成形物を2軸押用機にて混合混練し、水
冷し、ベレットを作成した。次いで実施例1と同様に成
形、抽出、乾燥した。
得られたシートの物性を表3に示す。
[発明の効果] 上記のように本発明は、結晶性ポリオレフィン樹脂と有
機液状体と導電性充填剤とを溶融混合した後、押出成形
法もしくは射出成形法にて任意の形状に成形するもので
あって、その際の冷却温度を制御することにより、発現
する結晶性ポリオレフィン樹脂の微細球状体の大きさを
決定し、その後有機液状体の良溶媒で処理して、導電性
充填剤をとりこんだ結晶性ポリオレフィン樹脂の微細球
状体の間隙に存在する有機液状体を抽出除去し、連通空
孔を形成させ多孔質とするものである。又該成形物は導
電性充填剤を含有しているため優れた導電性を有する。
それ故、得られた製品は気体もしくは液体に対して接触
面積の大きな導電材料となる。かかる性質は面状発熱体
、シールド材、帯電防止材、電池の電極、各種センサー
、エアーフィルター等に応用することが可能である。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メルトインデックス(以下MIという)が1〜5
    0なる結晶性ポリオレフィン樹脂(A)30〜70容量
    %、(A)の溶融温度以上で(A)に相溶し、かつ実質
    的に揮発しない常温で液体の有機液状体(B)20〜6
    0容量%、導電性充填剤5〜20容量%を混合混練して
    なる均一な樹脂組成物を押出成形法もしくは射出成形法
    にて成形し、然るのち、該成形物を(B)の良溶媒で(
    A)に対しては不溶の溶媒にて(B)を抽出除去するこ
    とにより該成形物に微細な連通空孔を形成させることを
    特徴とする導電性樹脂成形物。
  2. (2)前記樹脂組成物は熱可塑性エラストマーを0〜2
    4容量%含有する組成物である特許請求の範囲第1項記
    載の導電性樹脂成形物。
  3. (3)前記樹脂組成物は結晶性ポリオレフィン樹脂10
    0重量部に対して1重量部以下の核剤を含有する組成物
    である特許請求の範囲第1項または第2項に記載の導電
    性樹脂成形物。
  4. (4)前記樹脂組成物は無機繊維状充填剤を0〜20容
    量%含有する組成物である特許請求の範囲第1項〜第3
    項いずれか項に記載の導電性樹脂成形物。
  5. (5)結晶性ポリオレフィン樹脂がアイソタクチックポ
    リプロピレンである特許請求の範囲第1項〜第4項いず
    れかの項に記載の導電性樹脂成形物。
  6. (6)結晶性ポリオレフィン樹脂がポリエチレンである
    特許請求の範囲第1項〜第4項いずれかの項に記載の導
    電性樹脂成形物。
  7. (7)有機液状体が流動パラフィン、ナフテン系オイル
    から選ばれた少なくとも1種の物質である特許請求の範
    囲第1項〜第6項いずれかの項に記載の導電性樹脂成形
    物。
  8. (8)有機液状体を抽出除去する溶媒がハロゲン化炭化
    水素である特許請求の範囲第1項〜第7項いずれかの項
    に記載の導電性樹脂成形物。
  9. (9)成形物の実質的に気体もしくは液体を透過する部
    位の肉厚が0.01〜5mmであり、かつ空孔率が5〜
    65%である特許請求の範囲第1項〜第8項いずれかの
    項に記載の導電性樹脂成形物。
  10. (10)成形物の実質的に気体もしくは液体を透過する
    部位において該結晶性ポリオレフィン樹脂の微細球状体
    相互の間隙によりできる空間により作られた連通空孔の
    最大孔径が15μm以下である特許請求の範囲第1項〜
    第9項いずれかの項に記載の導電性樹脂成形物。
  11. (11)成形物の体積抵抗が0.1〜10000000
    0Ωcmであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    〜第10項いずれかの項に記載の導電性樹脂成形物。
  12. (12)MIが1〜50なる結晶性ポリオレフィン樹脂
    (A)30〜70容量%、(A)の溶融温度以上で(A
    )に相溶し、かつ実質的に揮発しない常温で液体の有機
    液状体(B)20〜60容量%、導電性充填剤5〜20
    容量%を混合混練してなる均一な樹脂組成物を押出成形
    法もしくは射出成形法にて成形し、然るのち、該成形物
    を(B)の良溶媒で(A)に対しては不溶の溶媒にて(
    B)を抽出除去することにより該成形物に微細な連通空
    孔を形成させることを特徴とする導電性樹脂成形物の製
    造方法。
  13. (13)前記樹脂組成物は熱可塑性エラストマーを0〜
    24容量%含有する組成物である特許請求の範囲第12
    項記載の導電性樹脂成形物の製造方法。
  14. (14)前記樹脂組成物は結晶性ポリオレフィン樹脂1
    00重量部に対して1重量部以下の核剤を含有する組成
    物である特許請求の範囲第12項または第13項に記載
    の導電性樹脂成形物の製造方法。
  15. (15)前記樹脂組成物は無機繊維状充填剤を0〜20
    容量%含有する組成物である特許請求の範囲第12項〜
    第14項いずれか項に記載の導電性樹脂成形物の製造方
    法。
  16. (16)結晶性ポリオレフィン樹脂がアイソタクチック
    ポリプロピレンである特許請求の範囲第12項〜第15
    項いずれかの項に記載の導電性樹脂成形物の製造方法。
  17. (17)結晶性ポリオレフィン樹脂がポリエチレンであ
    る特許請求の範囲第12項〜第15項いずれかの項に記
    載の導電性樹脂成形物の製造方法。
  18. (18)有機液状体が流動パラフィン、ナフテン系オイ
    ルから選ばれた少なくとも1種の物質である特許請求の
    範囲第12項〜第17項いずれかの項に記載の導電性樹
    脂成形物の製造方法。
  19. (19)有機液状体を抽出除去する溶媒がハロゲン化炭
    化水素である特許請求の範囲第12項〜第18項いずれ
    かの項に記載の導電性樹脂成形物の製造方法。
  20. (20)成形物の実質的に気体もしくは液体を透過する
    部位の肉厚が0.01〜5mmであり、かつ空孔率が5
    〜65%である特許請求の範囲第12項〜第19項いず
    れかの項に記載の導電性樹脂成形物の製造方法。
  21. (21)成形物の実質的に気体もしくは液体を透過する
    部位において該結晶性ポリオレフィン樹脂の微細球状体
    相互の間隙によりできる空間により作られた連通空孔の
    最大孔径が15μm以下である特許請求の範囲第12項
    〜第20項いずれかの項に記載の導電性樹脂成形物の製
    造方法。
  22. (22)成形物の体積抵抗が0.1〜10000000
    0Ωcmであることを特徴とする特許請求の範囲第12
    項〜第21項いずれかの項に記載の導電性樹脂成形物の
    製造方法。(23)押出成形法もしくは射出成形法の際
    に冷却温度を制御することにより、結晶性ポリオレフィ
    ン樹脂の微細球状体の大きさが決定され、該微細球状体
    相互間にできる空間の大きさが制御されることを特徴と
    する特許請求の範囲第12〜第22項いずれかの項に記
    載の導電性樹脂成形物の製造方法。
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