JPS62121265A - 被覆金属外囲体の出隅構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水密性、気密性が完全で、かつ地震や熱伸縮
等に対して伸縮自在に葺成した被覆金属外囲体の出隅箇
所において、特に、役物材の長手方向の熱伸縮に対して
良好に対応できる被覆金属外囲体の出隅構造に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

近時、構造物内、外表面に被覆金属材（主にステンレス
材）をシーム溶接して水密かつ気密で、しかも伸縮自在
にした被覆金属外囲体が盛んに研究、開発されている。

ところで、その被覆金属外囲体の出隅箇所の葺成には出
隅役物材が使用されているが、従来の出隅役物材は、そ
の被覆金属外囲体の長手方向の熱伸縮に対応するために
、構成が複雑化したり、施工が面倒となる等の問題点が
あった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで発明者は、前記問題点等を解決すべく鋭意、研究
を重ねた結果、本発明を、主板の幅方向の両側に側部立
上り部を形成し、その主板及び両側部立上り部の長手方
向の少なくとも何れか一端に彎曲状部を形成した被覆金
属材と、第１平坦部の一側に第１立上り部を形成し、他
側に比較的高さの高い第１垂直状部と、この第１垂直状
部よりも低い第１水平継手部とを連続形成し、これらの
間を第１彎曲状継手辺とし、その第１平坦部及び第１垂
直状部の長手方向端に第１屈曲部を形成した第１役物材
の第１彎曲状継手辺と彎曲状部箇所の側部立上り部をシ
ーム溶接し、出隅伸縮継手部を形成し、第１役物材の長
手方向と被覆金属材の長手方向とを交差させたものとし
、その第１役物材と対称的になるように第２平坦部の一
側に第２立上り部を、他側に比較的高さの高い第２垂直
状部を夫々形成し、第２平坦部及び第２垂直状部の長手
方向端部に第２屈曲部を一体的に形成した第２役物材の
第２屈曲部を第１役物材の第１屈曲部に重合してシーム
溶接し、第２伸縮継手部を形成した被覆金属外囲体の出
隅構造としたことにより、被覆金属外囲体の出隅箇所に
おける熱伸縮に良好に対応でき、特に役物材の長手方向
の熱伸縮に対して良好に対応でき、さらにその葺成が簡
易かつ迅速にでき、前記の問題点等を解決したものであ
る。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図乃至第９図に基づいて説
明する。

Ａは構造物の上部であって、屋根、屋上環であり、新設
、既設の場合がある。また、該上部Ａは鉄筋コンクリー
ト（図面参照）、コンクリートブロック、鉄骨、デツキ
プレート、木造等で構成されている。

Ｂは、長尺な金属製（例えば、ステンレス材等）のシー
ム溶接可能な板厚（例えば約０．２Ｉ乃至約ｌｔｍ）の
被覆金属材であって、主板１の幅方向両側に約２ｃｌｌ
Ｉ乃至約８ｃ１）の側部立上り部２．２が形成されてい
る。その主板１と側部立上り部２．２とで構成された被
覆金属材Ｂは、コイル状の金属板がロール成形機等にて
一体形成されている。この被覆金属材Ｂの長手方向の少
なくとも一端には、主板ｌと側部立上り部２，２とが一
体的に外方上向きに、適宜の曲率に折曲げ形成され、こ
れを彎曲状部３と称する（第３図参照）。この彎曲状部
３は、弾性限度内において、適宜の曲率に変化しつつ撓
むように形成されている。その側部立上り部２．２は、
彎曲状部３箇所において、その立上り高さが一段低くな
るように形成されている（第３図参照）。

その被覆金属材Ｂが構造物の上部Ａ上に、装出隅部００
箇所を形成する壁部Ｃ４に対して略直交状態になるよう
に載置されている（第２図参照）。

その壁部Ｃ１と壁部Ｃ２とは略直交するように形成され
ている。

また、上部へと壁部Ｃ，，Ｃ，の隅角箇所と被覆金属材
Ｂの彎曲状部３とで空隙部が形成されている（第６図参
照）、その被覆金属材Ｂの一側の側部立上り部２に、そ
の上部Ａにアンカーボルト等にて固着した可動吊子４の
可動舌片４ａが重合され、その可動吊子４が、その側部
立上り部２の長手方向に適宜の間隔をおいて複数設けら
れている。その可動吊子４は、吊子本体４ｂに長孔等を
介して可動舌片４ａが摺動可能に設けられて構成され、
その吊子本体４ｂが上部Ａに固着されている（第９図参
照）。

次いで、隣接の被覆金属材Ｂの他側の側部立上り部２が
、前位の被覆金属材Ｂの一側の側部室り部２に重合され
、同時にその間に可動舌片４ａが挟持される。このとき
、この挟持箇所をスポット溶接しておくこともある。そ
して、その両側部立上り部２．２の上端近く　（スポッ
ト溶接した場合、これより下側）がシーム溶接（抵抗溶
接）され、第１伸縮継手部５が形成されている。この第
１伸１）継手部５はシーム溶接した箇所の下側の側部立
上り部２，２が下方にゆくに従って次第に開いて形成さ
れている（図面参照）。その第１伸縮継手部５の上端は
、そのま＼にしたり（図面参照）、或はその上端を下方
に折返して馳折部として構成されることもある。これら
が順次繰返されて全体又は一部の被覆金属外囲体が施工
されている。

この被覆金属外囲体で、壁部Ｃ，の長手方向に直交する
被覆金属材Ｂ、Ｂ、・・・のうち最外端に位置するもの
は、その側部立上り部２の長手方向の面が、壁部Ｃ２の
上部Ａに面した垂直状面と同一面上に揃うように構成さ
れている（第１図、第２図参照）。

Ｄ、は適宜の長さで金属板製の第１役物材であって、第
１平坦部６の一側に、前記側部立上り部２と同等高さの
第１立上り部７が形成され、その他側に、比較的高さの
高い第１垂直状部８及びこの第１垂直状部８よりも低い
第１水平継手部９が連続形成されている。

第３図において、第１垂直状部８は、第１水平継手部９
に比較して長手方向が短くなっているが、第１垂直状部
８が、第１水平継手部９と略同等か又は長くなっていて
もよい（第１図鎖線部参照）。

その第１垂直状部８と第１水平継手部９の境は彎曲状に
形成された第１彎曲状継手辺１０となっている（第１図
、第３図、第４図参照）。

その第１役物材り、の第１平坦部６及び第１垂直状部８
の一端表面側（第１平坦部６の上面で、第１垂直状部８
の第１平坦部６側）に略し形の第１屈曲部１）が形成さ
れている（第３図、第４図参照）。

Ｄ８は適宜の長さで金属製の第２役物材であって、その
第１実施例としては、第２平坦部１２の一側に、その側
部立上り部２と同等高さの第２立上り部１３が形成され
、その他側に、比較的高さの高い第２垂直状部１４（第
１垂直状部８と略同等高さに形成されることが多い）が
連続形成されており、その第２役物材Ｄ２の長手方向一
端に、第１役物材り、の第１屈曲部１）に対応する第２
屈曲部１７が形成されている（第４図参照）。

その第２役物材Ｄ２の第２実施例としては、第１役物材
り、と対称的に略同等形成をなしたものであり、即ち、
第２垂直状部１４と、第２水平継手部１５が連続形成さ
れ、その第２垂直状部１４と第２水平継手部１５との境
は、彎曲状に形成された第２彎曲状継手辺１６となって
いる（第１図参照）。

その第１役物材Ｄ１の第１垂直状部８が、壁部Ｃ２の上
部Ａに面した垂直状面に略当接するようにして、第１役
物材Ｄ１が上部Ａ上に載置されている。このとき、第１
垂直状部８の下端は壁部Ｃ２から僅かに離れた状態にな
っていることが好ましい（第５図参照）。

その第１役物材り、の第１垂直状部８の長手方向と、被
覆金属材Ｂの彎曲状部３の幅方向とが適宜の角度（略直
角）に交差され、その第１彎曲状継手辺１０全体は、装
出隅部Ｃ０から外方に突出するように構成され、装出隅
部Ｃ０付近にて前記被覆金属材Ｂの彎曲状部３箇所の側
部立上り部２にシーム溶接され、出隅伸縮継手部１８が
形成されている（第１図参照）。

さらに、第２役物材Ｄ２の第２垂直状部１４が、壁部Ｃ
２の上部Ａに面した垂直状面に略当接するようにして、
第２役物材Ｄ２が上部Ａ上に載置され、第１役物材ＤＩ
と第２役物材Ｄ２とが、壁部Ｃ２の側面上で直列になる
ように構成され、第１屈曲部１）と第２屈曲部１７が重
合してシーム溶接され、第２伸縮継手部１９が形成され
ている（第１図、第４図参照）。

第１役物材Ｄ１と第２実施例の第２役物材Ｄ２を使用す
る場合には、上部Ａ上に略コ字状の壁部で、装出隅部Ｃ
０が２箇所設けられているときの被覆金属外囲体の葺成
ができるものである。即ち、第１役物材Ｄ１と第２役物
材Ｄ２を直列に接合したことで長尺の役物材となり、そ
の両端の第１彎曲状継手辺１０と第２彎曲状継手辺１６
とが夫々２箇所の装出隅部Ｃｏ、Ｃｏの被覆金属外囲体
を葺成するものである。

第７図に示したものは、第１役物材り、と第２実施例の
第２役物材Ｄ！　（第１図参照）との間に第１実施例の
第２役物材Ｄｉ　　（第４図参照）を介在し、その長手
方向両側に第２屈曲部１７．１７を形成して、夫々を直
列に接合し、これを装出隅部Ｃ０に使用したものである
。このとき、第２伸縮継手部１９は、２箇所に形成され
ることになる。

さらに、第１役物材り、の第１立上り部７や、第２役物
材Ｄ２の第２立上り部１３には、隣接の被覆金属材Ｂの
側部立上り部２がシーム溶接され、第３伸縮継手部２０
が形成されている（第１図参照）。さらに、被覆金属材
Ｂが順次施工されている。

第８図に示したものは、本発明を換気口２１に応用した
取合修めを示したものである。

〔発明の効果〕

本発明においては、主板１の幅方向の両側に側部立上り
部２．２を形成し、その主板１及び両側部立上り部２．
２の長手方向の少なくとも何れか一端に彎曲状部３を形
成した被覆金属材Ｂと、第１平坦部６の一側に第１立上
り部７を形成し、他側に比較的高さの高い第１垂直状部
８と、この第１垂直状部８よりも低い第１水平継手部９
とを連続形成し、これらの間を第１彎曲状継手辺１０と
し、その第１平坦部６及び第１垂直状部８の長手方向端
に第１屈曲部１）を形成した第１役物材り。

の第１彎曲状継手辺１０と彎曲状部３箇所の側部立上り
部２をシーム溶接し、出隅伸縮継手部１８を形成し、第
１役物材り、の長手方向と被覆金属材Ｂの長手方向とを
交差させたものとし、その第１役物材Ｄ１と対称的にな
るように第２平坦部１２の一側に第２立上り部１３を、
他側に比較的高さの貰い第２垂直状部１４を夫々形成し
、第２平坦部１２及び第２垂直状部１４の長手方向端部
に第２屈曲部１７を一体的に形成した第２役物材Ｄ２の
第２屈曲部１７を第１役物材Ｄ１の第１屈曲部１）に重
合してシーム溶接し、第２伸縮継手部１９を形成した被
覆金属外囲体の出隅構造としたことにより、まず第１に
熱伸縮に対しての熱応力等による出隅箇所の変形歪や破
損の発生を防止でき、第２に出隅箇所の被覆修め構造を
極めて強固にできるし、第３に出隅箇所を水密かつ気密
にできるし、第４に出隅箇所の外観を掻めて良好にでき
る等の種々の効果を奏する。

これらの効果について詳述すると、まず第１に、本発明
は第１役物材Ｄ１と第２役物材Ｄｔと被覆金属材Ｂとが
構成要素となっており、特に、出隅箇所において、その
第１役物材Ｄ＋　と第２役物材Ｄ２とを直列に接合して
第１屈曲部１）と第２屈曲部１７を重合し、シーム溶接
して第２伸縮継手部１９が形成されている。この第２伸
縮継手部１９は、第１役物材り、と第２役物材Ｄ８を直
列に接合して長尺の役物材としたときの熱伸縮にての熱
応力等による変形歪や破損の発生を防止できる大きな効
果がある。

このような場合としては、特に、第７図に示すような上
部Ａ上に形成したコ字状の壁部で、第１役物材Ｄ＋及び
第２役物材Ｄ２に対して平行な壁部Ｃ２が極めて長い場
合に効果的である。即ち、壁部Ｃｔが極めて長いと従来
の役物材では、一体物の長尺物であるため、熱応力によ
る変形歪量が大きくなり、破損しやすくなっていたが、
本発明においては、第１役物材ＤＩと第２役物材Ｄ２と
を直列に接合して、その接合箇所に第２伸縮継手部１９
を形成したので、役物材として長尺であっても、熱伸縮
にての熱応力等による変形歪や破損の発生を確実に防止
できる。

また、出隅箇所における被覆金属材Ｂの第１役物材Ｄ１
とのシーム溶接箇所は、彎曲状部３を有する側部立上り
部２と、第１彎曲状継手辺１０とでシーム溶接されてお
り、彎曲状のシーム溶接部となっている。その彎曲状部
３は、第６図に示すように、上部Ａと壁部Ｃ７との隅角
箇所とで空隙部を形成しており、この空隙部内での彎曲
状部３の適宜な撓みが、被覆金属材Ｂの熱応力等による
変形歪や破損の発生を防止でき、ひいては被覆金属外囲
体の出隅箇所への変形歪や破損を防止できる。

さらに、前述の第１役物材り、及び第２役物材Ｄ２との
歪防止とが相乗的に作用し、被覆金属外囲体の出隅箇所
における熱歪や破損を確実に阻止できる。

第２に、第１役物材Ｄ１と第２役物材Ｄ２の場合は、比
較的広い面積のＬ字形の第１屈曲部１）゜第２屈曲部１
７を重合し、広い範回でシーム溶接できるので、第１役
物材り、と第２役物材Ｄ２によってできる長尺の役物材
は、断面係数も大きく極めて強固にでき、このようなも
のを使用した出隅修め構造も強固にできる利点がある。

第３に、出隅箇所における第１役物材Ｄ１と第２役物材
Ｄ２と被覆金属材Ｂとは夫々がシーム溶接にて連結構成
されているため、この位置におけろ水密性、気密性は完
璧にでき、出隅箇所からの雨水等の浸入を確実に防止で
きる。

第４に、本発明はその出隅箇所において、被覆金属材Ｂ
の彎曲状部３と第１役物材Ｄ１の第１彎曲継手辺１０を
含む第１垂直状部８及び第２役物材Ｄｔの第２垂直状部
１４とが調和し、特にその出隅箇所の曲線状部として独
創的な形状となり審美なる外観にできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであって、その第１図
は本発明の斜視図、第２図は第１図を直上から見た要部
正面図、第３図、第４図は被覆金属材と役物材とを本発
明に加工する過程の斜視図、第５図は第工図Ｖ−Ｖ矢視
断面図、第６図は第１図Ｖｌ−Ｖｌ矢視断面図、第７図
は本発明の別の実施例を示す直上から見た要部平面図、
第８図は本発明を応用した換気口取合修めの略示平面図
、第９図は伸縮継手部の可動吊子箇所の一部切除した斜
視図である。 Ｂ・・・・・・被覆金属材、　Ｄ、・・・・・・第１役
物材、Ｄ２・・・・・・第２役物材、　　　１・・・・
・・主板、２・・・・・・側部立上り部、　３・・・・
・・彎曲状部、６・・・・・・第１平坦部、　　７・・
・・・・第１立上り部、８・・・・・・第１垂直状部、
　９・・・・・・第１水平継手部、１０・・・・・・第
１彎曲状継手辺、１）・・・・・・第１屈曲部、１２・
・・・・・第２平坦部、　　１３・・・・・・第２立上
り部、Ｉ４・・・・・・第２垂直状部、　１７・・・・
・・第２屈曲部、１８・・・・・・出隅伸縮継手部、 １９・・・・・・第２伸縮継手部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）主板の幅方向の両側に側部立上り部を形成し、そ
   の主板及び両側部立上り部の長手方向の少なくとも何れ
   か一端に彎曲状部を形成した被覆金属材と、第１平坦部
   の一側に第１立上り部を形成し、他側に比較的高さの高
   い第１垂直状部と、この第１垂直状部よりも低い第１水
   平継手部とを連続形成し、これらの間を第１彎曲状継手
   辺とし、その第１平坦部及び第１垂直状部の長手方向端
   に第１屈曲部を形成した第１役物材の第１彎曲状継手辺
   と彎曲状部箇所の側部立上り部をシーム溶接し、出隅伸
   縮継手部を形成し、第１役物材の長手方向と被覆金属材
   の長手方向とを交差させたものとし、その第１役物材と
   対称的になるように第２平坦部の一側に第２立上り部を
   、他側に比較的高さの高い第２垂直状部を夫々形成し、
   第２平坦部及び第２垂直状部の長手方向端部に第２屈曲
   部を一体的に形成した第２役物材の第２屈曲部を第１役
   物材の第１屈曲部に重合してシーム溶接し、第２伸縮継
   手部を形成したことを特徴とした被覆金属外囲体の出隅
   構造。