JPS62120459A - 軟磁性薄膜用材料 - Google Patents

軟磁性薄膜用材料

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JPS62120459A
JPS62120459A JP60257614A JP25761485A JPS62120459A JP S62120459 A JPS62120459 A JP S62120459A JP 60257614 A JP60257614 A JP 60257614A JP 25761485 A JP25761485 A JP 25761485A JP S62120459 A JPS62120459 A JP S62120459A
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JP
Japan
Prior art keywords
thin film
thermal expansion
magnetic
coefficient
soft magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP60257614A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tamaki
玉城 幸一
Keiji Sato
圭司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tohoku Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜磁性素子2例えば薄膜磁気ヘッド。
薄膜磁気センサー等に用いられるFe−8t−At系合
金からなる軟磁性薄膜用材料の改良に係り、特に熱膨張
係数が小さくしかも磁気特性に優れた軟磁性薄膜用材料
に関するものである。
〔従来技術〕
近年、磁気応用分野では磁心が小型化、高周波化、高密
度化する傾向にあり、特に磁気記録分野では2例えば、
固定ヘッド型デジタルオーディオ。
PCM 、垂直磁気記録分野等に見られるように、高記
録密度化に伴い、狭トランク、短波長、高周波帯域の方
向に進んでいる。
磁性素子の小型化、高周波化に対しては、軟磁性材料の
薄板、薄帯が利用されつつあるが、十分に対応できる材
料であるとはいえない。そこで注目されているのが、ス
パッタ法。蒸着法、メッキ法等により製造される軟磁性
薄膜である。この薄膜は保磁力、透磁率の点で低周波領
域では劣るが。
その形状の有利さから高周波領域で7は格段に優れてい
る。すなわち薄膜、は、電気抵抗の低い金属材料に特有
のうず電流損失を著しく低減することが可能であるため
に、高周波帯域における透磁率の低下をおさえることが
できる。
一般に、薄膜は薄膜磁性素子の主要構成要素であり、そ
の中でも軟磁性薄膜は磁性素子の性能を決定するもので
ある。これにはNt −Fe系合金。
Fe−8t−At系合金、さらにはCo −Zr系合金
に代表されるようなアモルファス系磁性薄膜が試作。
検討されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記軟磁性薄膜にはそれぞれ一長一短があり
、これまでの報告では必ずしも満足のできる結果が得ら
れていない。なかでも、Fe−8i−At系合金は、媒
体の高抗磁力化に対応できる飽和磁束密度の高い材料と
して期待されているにもかかわらず、薄膜にすると透磁
率が低くなるという問題がある。これは後述するように
薄膜と基板との熱膨張係数差に起因するものである。ま
た、この合金は機械的強度は高いが、薄膜素子、特に薄
膜ヘッドとして用いる場合には膜形成後に微細加工を施
す必要があり、取り扱いの容易さ、加工の容易さの面で
よシ一層機械的強度を高くする必要がある。
さらに、この磁性薄膜はそのもの単体で用いられること
はほとんどなく、磁性材料あるいは非磁性材料からなる
基板上に前記の各種の方法で合金膜を形成し、多方面に
わたる部品として利用されている。この基板材料として
はMn −Zn系フェライト、結晶質ガラス等が用いら
れている。この基板材料の熱膨張係数は100〜120
X107℃であり。最も大きいものでも140〜145
X10  /℃程度である。一方* Fe −Sl −
At系合金のなかでも最も代表的な合金組成領域である
FC−9〜1lLy6St −5〜7チAt合金(%は
重量比を表す、以下同じ)の熱膨張係数は約175X1
0−7/℃であり、基板のそれに比べて30〜75X1
0=/℃だけ大きくなっている。(ここでの熱膨張係数
は40〜600℃の温度範囲における値である。以下特
に断らない限り同じ温度範囲とする。)磁歪を介した熱
応力の磁気特性への寄与を最小にするために基板と磁性
薄膜の熱膨張係数を一致させるか、もしくは近づけた方
がよい。ここで、基板と磁性薄膜の熱膨張係数が異なっ
ていると次のような問題が生じる。
1)薄膜を形成する際に透磁率を改善する目的で基板を
200〜400℃に加熱することがある。
この場合、成膜後に薄膜を基板ごと冷却するが。
このときに熱収縮による歪が薄膜に導入され、このため
に透磁率が低下する。この導入された歪はいかなる処理
を行っても容易には解放されない。
2)基板を加熱しない場合でも、成膜時に機械的な歪が
導入されるのでこの解放と結晶構造の改善を兼ねて40
0℃以上の温度で熱処理が行われる。このとき基板と薄
膜の熱膨張係数が異なっていると、加熱あるいは冷却時
に薄膜に熱応力が導入されてしまい透磁率の低下をまね
く。
3)上記の熱収縮あるいは熱応力により薄膜にクラック
が発生し軟磁性薄膜としての機能を失う。
以上のような問題点があるにもかかわらず、熱膨張係数
の大きな基板材料が工業的にはまだ得られていない。
ここで、先に特願昭60−179318で熱膨張係数の
低いFe−8t−At合金軟磁性薄膜を得るためには、
そのSiとAtの合量を3〜10%に限定すれば良いこ
とを開示した。この時に熱膨張係数として150〜14
1X10 7℃が得られた。しかし。
さらに熱膨張係数の低い軟磁性薄膜材料が実現できれば
、基板材料に制約されることも少なくなシ。
磁性薄膜素子、特に薄膜磁気ヘッドの実用化に大きく貢
献できるものである。
従って本発明はこのような実状に鑑みなされたもので、
その主たる目的は熱膨張係数が小さく。
しかも透磁率、耐蝕性0機械的強度に優れ、基板とよく
密着し、しかも薄膜の緒特性を向上させた軟磁性薄膜を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は軟磁性薄膜用材料の合金組成を。
St 2〜8%、 At0.5〜2.5%、白金族元素
0゜3〜5%、希土類元素0.0.1〜2チおよび残部
Feとすることにより達成される。
すなわちFe−8t−A63元系合金の熱膨張係数はF
e含有量に大きく依存しFe量が多くなるにつれて熱膨
張係数は小さくなる。換言すれば(Si十At)量が少
なくなれば熱膨張係数は小さくなる(特願昭60−17
9318 )。これに白金族元素を添加するとさらに熱
膨張係数が小さくなることを見いだした。この−例とし
てFe、、xS 17At1.5CeO,2合金にpt
とRuをX%添加した場合の熱膨張係数の変化を図−1
に示す。(ここでは希土類元素としてCeを選んだ。)
図−1よりPt 、 Ruとも添加量が増えるに従い熱
膨張係数が小さくなっており9例えばRu 1 %添加
で2.6X10  /℃だけ小さくなっていることがわ
かる。また、5%を越えて添加しても熱膨張係数はほと
んど変化していない。一方。
0.3チ未満の場合は熱膨張係数の変化はわずかであり
、その添加効果は明らかでない。ここに示さなかった他
の白金族元素についても同様の結果が得られている。な
お、白金族元素を添加する主たる目的は熱膨張係数を小
さくすることであるが。
他の効果として耐蝕性9機械的強度、透磁率の向上があ
る。
希土類元素は主として機械的強度の向上のために添加す
るものであるが、他に耐蝕性、透磁率を改善する効果が
ある。この添加量が0.01チ未満ではその効果が明確
でなく、2チを越えて添加しても機械的強度の飛躍的な
向上は認められない。
耐蝕性、透磁率についても同様である。また、この希土
類元素の添加は熱膨張係数の変化にはほとんど寄与しな
い。
Si 2〜8%、 A70.5〜2.5俤の範囲では熱
膨張係数はSi量に大きく依存し。AA量にはほとんど
関係しない。しかしAtの添加により磁気異方性を小さ
くシ、透磁率の改善が可能である。すなわち、Si量と
白金族元素量で熱膨張係数を設定し。
これに熱膨張係数にはほとんど寄与しないAtおよび希
土類元素で透磁率の改善を図ることができる。
Si2〜8チとしたのは2チ゛未満では透磁率が低く8
チを越えるとAt、白金族元素、希土類元素の添加によ
っても熱膨張係数が小さくしかも透磁率の高い材料が得
られないためである。一方、At0.5〜2.5チとし
たのは0.5チ未満では磁気異方性を小さくさせる効果
が小さく、2.5%を越えるとSt 2〜8チの範囲で
は透磁率を低下させる。
また0本発明の軟磁性薄膜を製造する方法は特に規定し
ないが、ス・ゼッタ法、蒸着法、メッキ法等により任意
に選択できる。ここで規定している各元素の添加量は薄
膜の合金組成であって、この薄膜を製造するためのス・
gツタ用ターク9ット、蒸着用母合金等の組成は製造装
置および製造条件によって決定すればよい。
以下1本発明をス・ぞツタ法を用いた実施例により詳し
く説明する。
〔実施例〕
外径10 mm 、内径6諒、厚さ0.5 msの結晶
化ガラス基板(熱膨張係数130X10−7/C’)を
用いて。
この上にス・ぐツタ法により表−1に示した組成の合金
を厚さ3μm被着した。なお、白金族元素および希土類
元素の添加効果を明確にするために、大部分はSl量7
%、  la量1.5%の一定とした。
これらのス・母ツタ膜を分析した結果2表−1に示した
元素の他に3 ppm以下のS 、 5 ppm以下の
Cが検出された。また、ス・母ツタ膜の組織観察および
X線回折結果により第2相の析出は認められなかった。
膜形成の後、非酸化性雰囲気中で400〜800℃の膜
組成に応じた温度で熱処理を行い。
5 MHzにおける実効透磁率を測定した。なお必要に
応じて磁界中熱処理あるいは磁界中冷却を行った。この
結果を表−1に示す。
表−1に示した熱膨張係数は薄膜を直接測定したのでは
なく、同一組成を有する材料から3X3XL5(単位:
謔)の試料を切出し、これを測定した。
また9機械的強度の測定および耐蝕性試験には。
5crrL四方のポリイミドフィルム基板に上記と同時
に作成された厚さ3μmの薄膜を試料として用いた。
耐蝕性試験としては塩水噴霧試験法(JIS Z 23
71 )を用いた。評価方法は試料番号A2の腐食面積
を100として相対腐食面積を算出した。機械的強度は
得られた膜について引張試験を行ない、膜にクランクが
発生するときの強度とした。評価方法は試料番号&2の
強度を100とする相対評価とした。この結果を表−1
に示す。
本実施例よりSi 2〜8係□、 At 0.5〜2,
5チ。
白金族元素0.3〜5%、希土類元素0.01〜2チお
よび残部Feからなる軟磁性合金薄膜は熱膨張係数が小
さく、このため基板との密着性に優れ、しかも透磁率が
高く、耐蝕性に優れ2機械的強度が高くなっていること
がわかる。
μ下余日 〔発明の効果〕 以上のように2本発明による軟磁性薄膜用材料によれば
、基板との密着性に優れしかも透磁率。
耐蝕性1機械的強度の高い薄膜が実現される。
【図面の簡単な説明】
第1図は白金族元素(pt 、 Ru )の添加横と熱
膨張係数との関係を示す図である。 代理人(7783>弁理士池田5玉で保   1\、−
\(,1(−11′

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)重量比でSi2〜8%、Al0.5〜2.5%、白
    金族元素0.3〜5%、希土類元素0.01〜2%およ
    び残部Feからなることを特徴とする軟磁性薄膜用材料
JP60257614A 1985-11-19 1985-11-19 軟磁性薄膜用材料 Pending JPS62120459A (ja)

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