JPS62116614A - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレツトの製造方法 - Google Patents

エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレツトの製造方法

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JPS62116614A JP60247715A JP24771585A JPS62116614A JP S62116614 A JPS62116614 A JP S62116614A JP 60247715 A JP60247715 A JP 60247715A JP 24771585 A JP24771585 A JP 24771585A JP S62116614 A JPS62116614 A JP S62116614A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は酢酸す) IJウム等の不純物の除去操作が効
率良〈実施出来、熱安定性が良好で極めて成型適性に優
れたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のペレット
を製造する方法に関する。
[従来の技術1 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は酸素遮断性、
耐溶剤性、機械的強度等の諸性質に優れていることから
、フィルム、シート、容器、繊維等の各種用途に多用さ
れている。
該ケン化物は通常エチレン−酢酸ビニル共重合体を水酸
化ナトリウム等のアルカリ触媒でケン化して製造される
が 水酸化ナトリウムは反応後火部分酢酸す) リウム
になり、それはケン化液から析出した樹脂中に含有され
る。
該酢酸す) l)ラムは共重合体ケン化物の着色、戊型
性等の品質面に悪影響を及ぼすので、可能な限り該酢酸
ナトリウムを除去することが必要である。
一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を溶融成
型してフィルム、シート等を製造するに際しては、その
取扱い面や成型加工面から該共重合体ケン化物はペレッ
ト状であることも必要とされることからエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物の製造業者にとっては酢酸す)
 IJウム等の酢酸アルカリ金属塩含有量の著しく減少
された熱安定性及び成型適性の優れた該共重合体ケン化
物のペレットを製造し、市場に提供することは極めて重
大な課題である。
かかる目的を達成するために例えば特公昭47−386
34号公報にはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
の水/メタノール混合溶液を水あるいはメタノール含有
水系の凝固液中にストランド状に押出し、得られる又ト
ランドを切断してペレットを製造する方法が記載されて
いる。
[発明が解決しようとする問題点1 上記の方法においては酢酸ナトリウムをかなり少量まで
水洗除去することが出来る程度の多孔性のペレットが得
られること、更にペレット製造時の樹脂損失が比較的少
ない等のメリットが認められるものの、本発明者等の検
討によれば、 ■ ペレットの空隙率がそれほど高くないため、成型時
の熱安定性に悪影響を及ぼさない程度の含有量まで酢酸
ナトリウムを除去しようとする場合、かなり多量の洗浄
水が必要であり、しかも洗浄時間も長くかかり、脱塩速
度が遅いこと、更には洗浄後のペレットの乾燥にも長時
間の乾燥時間を要する等、いわゆる生産性の点で改善の
余地がある。
■ 凝固液中に押出されたストランドの凝固速度がかな
り小さいので、凝固液中でのストランドの滞溜時間が長
くなり、装置が大型になる。
■ 凝固したストランドの硬度が必ずしも充分でないの
で、切断してペレット化するとその形状が不均一になっ
たり、変形したりする恐れがある等の問題点が明かとな
った・ 121題点を解決するための手段] 本発明者等は上記の課題を解決するため、鋭意研究を重
ねた結果、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のメ
タノール又は水/メタノール溶液を凝固液中にストラン
ド状に押出し、次いで該ストランドを切断してペレット
を製造する方法において上記凝固液として沸点が100
°C以下であり、かつメタノールとは相溶性を有するが
前記共重合体ケン化物は溶解させない有機溶媒を使用す
る場合、その目的が達成出来ることを見出し、本発明を
完成するに到った。
以下、本発明を具体的に説明する。
まず本発明で対象とするエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物はエチレン含量20〜60モル%、好ましくは
25〜55モル%、酢酸ビニル成分のケン化度90モル
%以上、好ましくは95モル%以上のものである。
エチレン含量が20モル%以下では高湿時の酸素遮断性
が低下し、一方60モル%以上では充分な酸素遮断性や
印刷適性等の物性が低下する。又、ケン化度が90モル
%以下では酸素遮断性や耐湿性が低下する。
又、該共重合体ケン化物は更に少量のプロピレン、イソ
ブチン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセ
ン等のα−才しフィン、不飽和カルボン酸又はその塩、
部分アルキルエステル、完全アルキルエステル、ニトリ
ル、アミド、無水物や不飽和スルホン酸又はその塩等の
コモノマーを共重合成分として含んでいても差支えない
上記共重合体ケン化物はメタノール又は水/メタノール
混合溶媒に溶解して凝固液中に押し出される。
通常、該ケン化物はメタノール中でエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物をアルカリケン化後、中和して製造
されるので、メタノール溶液として用いる時はケン化反
応液をそのままあるいは適宜、濃縮又は希釈して原液と
するか水/メタノール溶液として用いる時はケン化反応
液に直接水を加えるか、ケン化反応液を適宜濃縮あるい
は希釈してから水を加えてストランド製造用の溶液が調
整される。
該溶液温度において共重合体ケン化物が析出しない様に
配慮すれば共重合体ケン化物の濃度に特に制限はないが
、通常はケン化物の濃度が10〜50重量%、好ましく
は15〜45重量%の範囲で用いられる。共重合体ケン
化物の濃度が低すぎると凝固液中でのj疑問が困難とな
す、迎”に高すぎるとペレットの空隙率が低下する。又
、メタノール単独でも勿論本発明の効果は得られるが、
原液の安定性からは水/メタノール溶媒の使用が望まし
い。
水とメタノールとの重量混合比を1/9〜7/3好まし
くは2/8〜6/4になる範囲にするのが望ましい。
水とメタノールの比が1/9以下では溶液がやや不安定
となり、ストランド析出時の空隙率が低下する恐れがあ
り、一方7/3以上では溶液が不安定となってケン化物
の析出をを招くことがあり、実用出来ない。
本発明の特徴点は、凝固液として沸点力1100℃以下
であり、かつメタノールとは相溶性を有するが共重合体
ケン化物は溶解させない有機溶媒を用いることである。
かかる特定の有機溶媒を用いることによってペレットの
空隙率が著しく向上した、即ち酢酸ナトリウムの脱塩操
作が効果良〈実施出来、しかも硬度の高いペレットの製
造が可能となると共に、樹脂損失等のトラブルも全く発
生しないのである。
共重合体ケン化物の溶液を凝固液と接触させる温度は一
10〜40℃、好ましくは0〜30℃である。本発明で
用いる有機溶媒は共重合体ケン化物の非溶剤であるので
、ケン化物が凝固液に溶解して樹脂損失を招く心配は殆
どないが、なるべく低温での繰作が安全である。上記凝
固液には必要であれば水あるいは本発明で特定した有機
溶剤以外の溶媒が少量混合されていても差支えない。
本発明で使用する有機溶媒としてはベンゼン等の芳香族
炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、ジプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、
酢酸エチル、プロピオン酸メチル等の有機酸エステル等
が挙げられるが、酢酸メチルが最も有効である。
又、凝固操作を続けていくと凝固液中には次第にメタノ
ール及び水が蓄積されてくるので、凝固効率が低下する
恐れがある時は、これらを蒸留分離すれば良い。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のメタノールま
たは水/メタノール溶液は任意の形状、通常は円形の孔
を有するノズル又はダイスより、凝固液中にストランド
状に押出される。孔の径は2〜5mm程度が適当である
又、ストランドは必ずしも一本である必要はなく、数本
〜数百本の間の任意の数で押出し可能である。
ストランド状に押出され、凝固が充分進んでからストラ
ンF、ま切断され、ペレット化される。
かかるペレット化に当っては固定力あるいは回転刃でス
トランドを切断する。
ペレット化は(1)ストランド状物を凝固液から取り出
した後、充分水洗してから切断する方法、(2)凝固液
から取り出したストランドを切断して後、水洗する方法
、あるいは(3)凝固液中でストランドを切断しこれを
取り出して水洗する方法等、任意の手段で実施出来る。
ペレットの形状は上記(1)、(2)、(3)の手段に
よって多少変わり、(1)、(2)の時は円柱状であり
、(3)の時は球状である。
成型時の作業性や取扱い面から円柱状の場合は径が2〜
5IIII6.長さ2〜51I11のものが、又球状の
場合は径が2〜5IIII1程度のものが実用的である
得られるペレットは必要に応じて酸処理等の任意の後処
理を行ない、乾燥して製品化される。
[作  用1 本発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のペレ
ットは多孔性に優れ、酢酸ナトリウムの脱塩繰作、更に
転層が生産性良〈実施され、又溶融成型時の熱安定性が
何上し、着色等の恐れがないことがらフィルム、シート
、繊維、容器等の任意の形状に成型されて食品、医薬品
、工業薬品等各種の包装材として有用である。
[実施例1 次に実施例を挙げて本発明の方法をさらに説明する。
以下「部」、1%」とあるのは特に断わりのない限り重
量基準で表わしたものである。
実施例1 エチレン含量30モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合
体の40%メタノール溶液1,000部を耐圧反応器に
入れ、攪拌しながら110℃に加熱した。続いて水酸化
ナトリウムの4%メタノール溶液40部及びメタノール
2,500部をそれぞれ2時間及び2.5時間かけて連
続的に仕込むと共に副生する酢酸メチル及び余分のメタ
ノールを系から留出させながら2.5時間ケン化反応を
行ない、酢酸ビニル成分のケン化度99.0モル%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を得た。
ケン化終了液に50%含水メタノールを450部を仕込
みながら余分のメタノールを留出させ、樹脂分濃度38
%の水/メタノール(組成比5.8/4.2)溶液を製
造した。
液温を50℃にした前記のエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物の水/メタノール混合溶液を孔径4mmのノ
ズルよr)1.5/時の速度にてio’cに維持された
酢酸メチル凝固液槽 (巾100mm、長さ4.OOO
+nm、高さ100mm)にストランド状に押出した。
凝固終了後、シャワー水でストランドに付着した酢酸メ
チルを除去し凝固液槽の端部に付設された引外取すロー
ラー(線速2ω/分)を経て、ストランド状物をカッタ
ーで切断し、直径4mm、長さ4Iの白色、多孔性のペ
レットを製造した。
凝固液は全く濁りがなく、樹脂損失は0.1%以下であ
った。
次に得られたベレン)100部を30℃の水300部に
投入し、1時間攪拌して酢酸ナトリウムの除去操作(脱
塩操作)を行なった。この繰作を3回繰り返し、共重合
体ケン化物中の酢酸ナトリウム含有量を定量した。実験
の結果を表に記す。
対照例 夾龜例1における酢酸メチルに代えて水を用いた以外は
実施例1と同様の実験を行った。この結果ら表に併記す
る。実施例1と同様の酢酸ナトリウム含量にまで低下さ
せるには同様の脱塩操作が5回も必要であった。
実施例1における酢酸メチルに代えて酢酸エチル(実施
例2)、アセトン(実施例2)、メチルエチルケトン(
実施例4)、ジプロピルエーテル(実施例5)をそれぞ
れ用いた以外は実施例1と同じ実験を行った。その結果
を表に記す。
実施例6〜7 エチレン含量38モル%、ケン化度99.1モル%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(実施例6)及び
エチレン含量45モル%、ケン化度99.1モル%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(実施例7)を用
いた以外は実施例1に準じて実験を行った。結果を表に
示す。
実施例8〜9 水/メタノールの比率を515(実施例8)及び7/3
(実施例9)に変更した以外は実施例1と同様の実験を
行った。その結果を表に記す。
実施例10 水/メタノール溶液の代わりにメタノール溶液に溶解し
たエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物溶液を用いた
以外は実施例1と同じ実験をした。結果を表に示す。
[効  果1 本発明においては、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物のメタノール又は水/メタノール溶液を特定の有機
溶剤からなる凝固液中にストランド状に押出すことによ
り、凝固速度が早く硬度の高いストランドが得られ、空
隙率の高い多孔性に富むペレットの製造が出来て、O(
相中に含有される不純物である酢酸ナトリウムが極めて
生産性が良く、水洗除去可能でありしかも乾燥速度も向
上すること、得られるペレットが均一な形状であること
、該ペレットは熱安定性に優れること等の顕著な効果が
得られる。
(以下余白) 手続補正書(自発)5 昭和61年12月ノ2日 特許庁長官 黒 1) 明 雄 殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第247715号 2、発明の名称 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの製造
方法 3、補正をする者 事件との関係 特 許 出 願 人 体 所 大阪市北区野崎町9番6号(郵便番号530)
4、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 、補正の内容 (1)明細書第11頁第1行の rl、5/時」を「1.5ノ/時」と訂正する。
(2)明細書第12頁第1行の 「実施例2」を「実施例3」と訂正する。
以   上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のメタノー
    ル又は水/メタノール溶液を凝固液中にストランド状に
    押出し、次いで該ストランドを切断してペレットを製造
    する方法において、上記凝固液として沸点が100℃以
    下であり、かつメタノールとは相溶性を有するが前記共
    重合体ケン化物は溶解させない有機溶媒を使用すること
    を特徴とするエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペ
    レットの製造方法。 2 有機溶媒が酢酸メチルであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の水/メタ
    ノール溶液においてケン化物の濃度が10〜50重量%
    であり、水とメタノールの重量比が1/9〜7/3であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方
    法。
JP60247715A 1985-11-05 1985-11-05 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレツトの製造方法 Granted JPS62116614A (ja)

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