JPS6211643A - 共押出し多層中空容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリオレフィン層とエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体１−の少なくとも２層以上からなる多層中
空成形容器、チューブ状容器に関するものである。

詳しくは、ポリオレフィン層、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体層の少なくとも一方の層に不飽和カルボン
酸Ｓよび、その誘導体でグラフト変性ポリオレフィンを
添加することにより、ポリオレフィン層トエチレン・ビ
ニルアルコール共重合体層とが強い接着強度を有するこ
とを特徴とする。共押出し多層中空容器Ｓよびチューブ
状容器に関するものである。

従来は、ポリオレフィン層とエチレン・ビニルアルコー
ル共重合体層からなる多層シート、多層フィルムがあっ
たが、これらはポリオレフィン層とエチレン・ビニルア
ルコール共重合体層の接着強度が小さいため１間に接着
剤や接着補助剤を用いたものであった。ところｂ′−１
本発明のようなポリオレフィンとエチレン拳ビニルアル
コール共重合体を用いた多層中空容器Ｓよびチューブ状
容器に８いては、間に接着剤や接着補助剤を用いること
ができないため、成形が困難であるばかりでな（、成形
した容器は落したり、折り曲げたりすると、前記層間で
分離してしまい商品価値のないものとなってしまった。

このため、防湿性の優れたポリオレフィンとガスバリヤ
−性の優れたエチレン・ビニルアルコール共重合体を用
いた多層容器でありながら、その優れた物性を生かすこ
とができなかった。

本発明の目的は、上記の欠点を解決し、ポリオレフィン
層トエチレン・ビニルアルコール層のそれぞれの物性を
兼ね備えた防湿性、ガスバリヤ−性の優れた共押出し多
層中空容器を得ることである。

すなわち本発明は、ポリオレフィン層とエチレン・ビニ
ルアルコール共重合体層とからなる共押出し多層中空容
器に？いて、少なくとも一方の層に不飽和多価カルボン
酸、無水不飽和多価カルボン酸、エステル、アミドＲよ
びイミドからなる群より選ばれた。少なくとも１種のモ
ノマーで１０−４〜３重量％グラフト変性した変性ポリ
オレフィンを、ポリオレフィン層に添加する場合は１０
〜５０重量％、エチレン・ビニルアルコール共重合体層
に添加する場合には２〜５０重量％添加したことを特徴
とする共押出し多層中空容器である。

本発明で用いるポリオレフィンとしては、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエ
チレン・酢酸ビニル共重合体である。

マタエチレン・ビニルアルコール共重合体ハ。

エチレン含有量２０〜８０モル％、ケン化度が９６％以
上のものである。

また変性ポリオレフィンのモノマーのグラフト量は１０
　　ないし３重量％の範囲内にあることが好ましい。

グラフト率が３重量％を越すと成形時に樹脂が着色した
り、ゲル化が進み、異物フィッシュアイが発生し、成形
性が低下してしまい、またポリオレフィン本来の伸びや
熱的性質を保つこと／ｌ″−できないＯ またグラフト率が１０−４重量％以下であると目的とス
ルエチレン・ビニルアルコール共重合体層とポリオレフ
ィン層との接着性が不充分で実用不可能である。

本発明の共押出し多層中空容器の成形方法は、マスポリ
オレフィンとエチレン・ビニルアルコール共重合体をそ
れぞれ別個に溶融し、それぞれの押出機よりポリオレフ
ィンＳよびエチレン・ビニルアルコール共重合体を押出
す。この時少なくとも一方の樹脂に変性ポリオレフィン
を添加して押出す。そして押出された樹脂は、同心円状
のダイへ押し出しダイヘッド内で両樹脂を接合し、ダイ
から同時に押し出し、多層パリソンを形成し１次いで中
空成形し、中空容器、チニープ状容器とする。

このように本発明の容器は、接着剤および接着補助剤を
用いなくともポリオレフィン層と、エチレン、ビニルア
ルコール共重合体層６弥固に接着しているから、折り曲
げや落下衝撃等の過酷な使用条件でも層間剥離が３こら
ず、その実用上の効果は非常に大なるものである。

また一つの層としてエチレン・ビニルアルコール共重合
体（エチレン含有量２０〜８０モル％。

ケン化度９６％以上）を用いているから耐ガス透過性す
−すぐれ、内容物、特に酸化されやすい物の保存カ良く
、シかもエチレン・ビニルアルコール共重合体とポリオ
レフィン樹脂？組合せているので吸湿による耐ガス透過
性の低下、接着強度の低下、脱水による落下衝撃強度の
低下を防止するこトカできる。すなわちエチレン・ビニ
ルアルコール共重合体は、耐ガス透過性は優れるが、吸
水率が犬ぎく、諸物性は湿度依存性が大きいので、他の
樹脂と併用して用いることにより、エチレン・ビニルア
ルコール共重合樹脂の長所である耐ガス透過性を保持す
ることができる。

以下実施例に従い本発明の詳細な説明する。

〔実施例１〕 不飽和各週カルボン酸で約５．０Ｘ１０　　ｗｔ　％グ
ラフト変性した変性低密度ポリエチレン（三片石油化学
製アトマーＡ、ＬＢＯ１）を１０重量％添加した。エチ
レンの含量２８．５モル％、ケン化度９９．２％のエチ
レン・ビニルアルコール共重合体を中間層（厚さＱ、　
０８　ａ　）とし、該中間層の両側に内、外層として低
密度ポリエチレン（住友化学製スミ力七ンＧ２０１）を
それぞれの押出機よリ、２００°Ｃで同時に同心円状に
樹脂の通路が設けられたダイ内に供給し、中空容器を得
た。

該容器の内、外層の厚さはそれぞれ０．２１１０１１で
ある。

該容器の層間の剥離強度は２００ｇ／１５ｆｉであった
。

〔実施例２〕 不飽和多価カルボン酸を添加した変性低密度ポリエチレ
ン（三片石油化学製アトマーＡＬＢＯ１）５０重量部と
変性していない低密度ポリエチレン（三片ポリケミカル
製ミラノン５０）５０重量部を混合したものを内、外層
（厚さは、それぞれ０、’ｌ　ｒａｎ　）とし、中間層
としてエチレン含有量２Ｂ、５モ／ｌ／％、ケン化度９
９．２％のエチレン・ビニルアルコール（厚さ０．０８
　ｒｒｍ　）として実施例１と同様に成形し、中空容器
を得た。該容器の層間の剥離強度は６００ｇ／１５朋で
あった。

〔実施例３〕 不飽和多価カルボン酸を°添加した変性ポリエチレン（
三片石油化学製アトマーＡＬＢＯ１）を１０重量％添加
したエチレン含有量２８．５モル％、ケン化度９９．２
％のエチレン・ビニルアルコール共重合体を中間層（厚
さ０．０８１１１１１１　）とし、その両側に内、外層
として上記と同様の変性ポリエチレン５０重量部と変性
していない低密度ポリエチレン５０重量部を混合したも
のを内、外層（厚さそれぞれ０．２１１１１１１　）と
し実施例１．２．３と同様にして中空容器を得た。

該容器の層間の剥離強度は９００．ｐ／１５５であった
。

〔実施例４〕 不飽和多価カルボン酸で約５．０Ｘ１０’重量％グラフ
ト変性したポリプロピレン（三片石油化学製アトマーＱ
ＢＯＩ）を７重量％を添加した低密度ポリエチレンを内
、外層（厚さそれぞれ０．２　ｔａｓ　）とし、中間層
にエチレン・ビニルアルコール共重合体（エチレン含有
量６２モル％、ケン化度９９７モル％）（厚さ０．５１
１１１　）を用い、同じ押出し成形し、三層の中空容器
を成形した。

該容器の層間剥離強度は２００９　／　１５１１１１で
あった。

〔実施例５〕 実施例４で中間層に用いたエチレン・ビニルアルコール
共重合体に同実施例で用いた変性ポリプロピレンを５１
鼠％添側したものを用い、内、外層を低密度ポリエチレ
ンとし、実施例日と同様の三１−の中空容器を得た。

該容器の層間の剥離強度は３００ｇ／１５ｇであった。

ｙｚ　ｓ　、従来の同様な容器低密度ポリエチレンを内
、外層（厚さはそれぞれ０．２　＃　）エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体（エチレン含有量２８．５モル％
、ケン化度９９２％）を中間層（厚さ０．０８１＋ｔ１
ｍ）とした中空容器の層間剥離強度を比較した例を次に
示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ポリオレフィン層あるいはエチレンビニルア
ルコール共重合体１＠に、変性ポリオレフィンを添加し
たことによる層間の剥離強度の変化を示すグラフである
。 Ａ：ポリエチレン層に変性低密度ポリエチレンを添加 Ｂ：エチレン・ビニルアルコール共重合体１１へ変性低
密度ポリエチレンを添加

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリオレフィン樹脂層とエチレン・ビニルアルコール共
   重合体層の２層以上からなり、これらの層の少なくとも
   一方の層に不飽和カルボン酸およびその誘導体により１
   ０＾−＾４〜３重量％グラフト変性したポリオレフィン
   を、ポリオレフィン樹脂層に添加する場合は１０〜５０
   重量％、エチレン・ビニルアルコール共重合体に添加す
   る場合は２〜５０重量％添加したことを特徴とする共押
   出し多層中空容器。