JPS62116127A - 熱可塑性樹脂シ−トの延伸装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シ−トの延伸装置

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JPS62116127A
JPS62116127A JP60254683A JP25468385A JPS62116127A JP S62116127 A JPS62116127 A JP S62116127A JP 60254683 A JP60254683 A JP 60254683A JP 25468385 A JP25468385 A JP 25468385A JP S62116127 A JPS62116127 A JP S62116127A
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JP
Japan
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roll
finishing
adhesion
sheet
temperature
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JP60254683A
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Nobuo Shiroishi
城石 信夫
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Diafoil Co Ltd
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Diafoil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱可塑性樹脂シート、特に製造技術、要求品
質の高度化の進んでいるポリエステルの2軸延伸フイル
ムの製造過程における延伸装置の改良に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、熱可塑性樹脂シートの縦延伸装置においては、複
数個の加熱ロールを用い、シートをガラス転移温度以上
に加熱して延伸し、場合によっては熱処理等も行なって
いる。その際延伸層の厚み斑改良や熱処理効果の増大等
を狙いとしてかなり高温に加熱することが試みられてい
る。しかし高温に加熱するとロールとシートの粘着現象
が発生するために、加熱温度は樹脂の組成その他に応じ
た上限があり、所望の加熱が出来ない場合が多い。
従来、このロールとシートとの粘着を防止するためにと
られている方法として次のものが知られている。
その一つは、ロール表面の材質を変える方法である。例
えば特公昭48−44666号公報にて提案されている
方法として、セラミック被覆ロールがある。しかし本願
の発明者が検討した結果によると、表面粗さ・が同じで
ある場合には、ただ単に材質を通常の硬質クロムメッキ
仕上からセラミック被覆仕上に代えただけでは非粘着性
は殆んど変らず、セラミック材質そのものには粘着防止
効果は認められなかった。むしろ粘着防止効果は、硬質
クロムメッキ仕上のものもセラミック被覆仕面粗度が大
きい場合、シートの表面に発生する擦り傷も両者に大き
な差異は認められなかった。
又実公昭・47−27653号公報や特開昭54−86
72号公報にはフッ素系ポリマーやエラストマー被覆ロ
ールが提案されている。しかしこれらのものは、非粘着
性は高いものの磨耗耐久性がない上に、軟らかいために
ロールの材質そのものに傷がつきやすいと云う問題があ
る。
粘着防止効果を付与するための第2の方法は、表面粗度
を犬にすることである。例えば特公昭47−49827
.特開昭48−43477号で提案されているものは、
Rmaxが1.5μm以上のものやRmaxが0.7〜
3μmの粗面仕上のロールである。
確かに粗面仕上をしたロールでは、シートに粘着による
ムラが発生し始める温度(以下粘着開始温度と呼ぶ)を
高めることが出来、粗面化の程度を増大すればする程粘
着ムラなしにシートをより高温に加温することが出来る
。しかしより高温に加温することを可能にするために粗
さを増すとシートに擦り傷が入りそれが一層目立つよう
になってくると云う二律背反の関係にある。特に従来、
通常行なわれている粗面化仕上のロールではシートに傷
が入り易い。又粗面化仕上ロールで、ロットによっては
擦り傷の入らないものもあるが、その場合は逆に粘着開
始温度が低い。
このように、従来実用化されている粗面化仕上ロールは
、粗面化仕上とは云っても実質上は粗面化は僅かなもの
で、例えばポリエステル2軸延伸フイルムの縦延伸装置
で用いられているものは高々Rmax 1μm程度であ
り、この程度の粗面化では粘着開始温度の高度化は僅か
なものである。
尚粘着ムラや擦り傷が発生した製品は外観不良のみなら
ず、特にポリエステル2軸延伸フイルムで磁気テープ用
に使用した場合はドロップアウトや出力変動をおこし、
又感光材として用いた場合にはハレーション、露光ムラ
等を和、きおこし製品とはならない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明が解決しようとする問題点は、粘着ムラや擦り傷
を発生させることなしに従来の粗面化ロールの場合より
もシートを大幅に高温に迄加熱することが可能であって
したがって厚み斑改良や熱処理による特性の向上あるい
は生産性の向上を計ることの出来る縦延伸装置を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の熱可塑性樹脂シートの延伸装置は、上記の問題
点を解決するために複数個のロールからなっていて、熱
可塑性樹脂をガラス転移温度以上に加熱するロールにR
maxl、0μm以上、6.0μm以下で凹部が10か
m以上あって、断面曲線の中心線より1.5μm以上高
い凸部がないように表面仕上をしたロールを用いたもの
である。
ここでガラス転移温度は差動走査熱量計を用い未延伸状
態のものについてサーモグラフを採りその吸熱ピーク点
を読みとったものとし、Rmaxおよび断面曲線の中心
線はJIS  B 0601−1970に規定されたも
ので曲率半径5μmの触針法により測定したもの、凹部
の数は上記断面曲線のその中心線から最も高い点より1
0μm低くかつ中心線に平行な線を断面曲線の抜取部分
に描きその線に断面曲線が続いて2回交叉する凹部側の
2点間を1個の凹部と定義しその凹部の数を抜取部分当
り(基準長さ当り)読取り1龍長さ当りの数に換算した
値で多数の抜取部分について求めた値の平均値である。
本願発明の発明者は、成るRmax値を設定して作成し
た通常の粗面化ロールがロットにより粘着開始温度やシ
ートに発生する擦り傷の入り方が異なると云う事実を発
見した。更に断面曲線の種々異なったロールを作成して
テストを繰返し、又粘着開始温度及び擦り傷の入り方と
ロール表面の断面曲線の関係を解析した0又ロ一ル表面
の材質と粘着開始温度および擦り傷の入り方との関係も
調べた0 その結果、前述のように粘着開始温度および擦り傷の入
り方は材質が金属やセラミックの場合、材質よりロール
表面の断面曲線の影響が極めて犬であることがわかった
粘着開始温度は、断面曲線においてRmax値ではなく
、凹部の数N (E−が特に関係し、一方擦り傷の方も
Rmaxではなく断面曲線の凸部の高さが深く関係して
いることがわかった。
つまり粘着開始温度は、Nが大きい程高くなりN≧10
になると粘着開始温度を高めるのに効果的であり、N≧
15になればより好ましく、N≧20が最も望ましい。
逆にNく10の場合は粘着開始温度を高める効果はほと
んどない。
擦り傷の入り方は、断面曲線の凸部の高さの高いもの程
入り易く、その高さが断面曲線の中心線より1.5μm
以上高くなると擦り傷が入り始めた。
又Rmaxが6.0μmを越える場合は、Nが犬であっ
ても凹部の開口部の広がりが犬になるために凹部跡がシ
ートに転写されるものも現われ特に2軸延伸フイルムの
製造の場合は、凹部の跡の転写が2軸延伸により拡大さ
れて製品フィルムに現われて来るので好ましくない。又
Rmaxが1.0未満てはN≧lOのものは作り難い0
以上の理由からRmaxは前述のように1.0μm≦R
max≦6.0μmでなければならない。
尚ロール表面の粗面化仕上の方法として従来のロールの
場合次の第1〜第3の方法が行なわれている。即ち第1
の方法は、一種類のプラスト処理方法、第2の方法は研
磨処理方法、第3の方法は第1又は第2の方法による後
に更に精密仕上を行なう方法である。
これら第1〜第3の方法は、いずれも仕上代を大きくと
り凹部の数が少なく仕上っている。
−力木発明装置で用いるロールを形成する際の粗面化仕
上方法としては次の第4〜第6の方法等が考えられる。
即ち比較的粗さの大きい砥石にて仕上代を厳密に管理し
て研磨し後に小さい仕上代で超仕上等の精密仕上を行な
う第4の方法と、プラスト処理の後に上記の精密仕上を
行なう第5の方法と、両方を組合わせた第6の方法等で
ある。
勿論第4〜第6の仕上方法に限ることなく前述のRma
x値、凹部の数、凸部の高さ等本発明の要件を満足する
粗面が形成されるのであればどのような方法のものでも
よい。
このようにして仕上げた本発明の装置にて用1.Nられ
るロールの断面曲線は第1図に示す通りである。この図
のように本発明のロールは高G)凸部力≦全くなく微細
な凹部を多く有している。
尚第2図は従来のロールの断面曲線を示すものである。
〔実施例〕
次に本発明の実施例(実施例1〜3)および従来のもの
の比較例(比較例1〜6)を示すと表の通りである。
表 用いた粗面化加熱ロール      結果の表面の断面
曲線 Rmax          N   フィルムに入粘
着開始(μ、、>   高+z’凸部(個Δ驕) るス
リキズ 温度ぐC)実施例11.5 無       
14   0   95比較例11.5 無     
  3   0   84実施例23.3 無    
   20   0   98比較例33.7  無 
       6   0   85実施例35.3 
無      22    0  102比較例55.
0 無       8    0  87上記の表は
表面仕上の種々異なった即ち断面曲線で凹部の数N、凸
部の高さと数の異なった多面化ロールを多段縦延伸装置
の第1段目で実質的に縦延伸の行なわれる部分の低速側
加熱ロールとして使用した場合の結果を示したものであ
る。
尚表の実施例で用いられている粗面化ロールは、すべて
第4の方法により粗面化仕上をしたものであり、一方比
較例2,4.6は第2の方法、比較例1.3.5は第3
の方法により粗面化仕上を行なったものである。
又この表のデーター等は次のようにして検査しる。
た結果をまとめたものであ年粗面化加熱ロールの材質は
素地が構造用炭素鋼で表層が硬質クロムをメッキしたも
のである。又未延伸シートは押出機により溶融押出し、
スリットダイを通して55℃のキャスティングドラムに
より急冷固化したポリエチレンテレフタレート(〔η1
0.60)の非結晶化無配向の210μm厚みのシート
で、これを多段縦延伸装置に導いて先ず予熱ロール群で
82℃まで加熱し、次いで該粗面化加熱ロールに通して
第1段目の縦延伸を行ない引続き第2段の縦延伸を行な
った後ステンターに通して横延伸、熱固定、冷却を行な
い2軸延伸フイルムを製膜した0全て延伸倍率は同一で
総合縦延伸倍率4.0倍、横延伸倍率も同一で約3.9
倍、2軸延伸フイルムは厚さ約14μであった。この粗
面化加熱ロールの温度を上げて行き粘着開始温度に達す
るとシートがロールから離れにくくなりパタツキが発生
するとともにフィルムに粘着によるムラが現われた。擦
り傷は粘着間・始温度以下の温度域の時製膜したフィル
ムを検査して判定した。
この表から明らかなように比較例のうち擦り傷を発生易
いロールは、高い凸部を有し逆に擦り傷の発生のないも
のは粘着開始温度が低いことが判る。
これに対して本発明で用いるロールは、擦り傷を発生さ
せることなくしかも大幅に粘着開始温度を高めることが
出来、実質的に粘着ムラがなく非常に高温にシートを加
熱することが出来る。
本発明を適用し得るのは上記実施例に限定されるもので
はなく、又熱可塑性樹脂としてはポリエステルの他にポ
リアミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン又それらの共重合体等が挙げられ、
これらシートの縦延伸装置に適用し得る。本発明の延伸
装置はシートやフィルムの製造工程のうちのどの顆序の
どこに用いられても良い。又本発明で用いられる粗面化
ロールは、実質的に縦延伸の行なわれる部分に限らず、
ガラス転移温度以上に加熱するすべてのロールに適用出
来、ロール表面の材質も特定のものに限ることなく金属
、セラミック、ニジストマー等に適用出来、ロール表面
の仕上方法も限定されるものではない。
〔発明の効果〕
本発明の熱可塑性樹脂シートの延伸装置によれば樹脂の
ガラス転移温度以上にロールを加熱してもロールとシー
ト又はフィルムとの粘着現象が発生することなく又擦り
傷が生ずることもない。したがって厚み斑のない粘着に
よるムラのない擦り傷もない2軸延伸フイルムが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の延伸装置に用いる粗面化仕上ロールの
断面曲線を示す図、第2図は従来のロールの断面曲線を
示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 複数個のロールからなる熱可塑性樹脂シートの延伸装置
    において、該樹脂のガラス転移温度以上に加熱するロー
    ルに、Rmaxが1.0μm以上6.0μm以下であり
    凹部が10個/mm以上でかつ断面曲線の中心線より1
    .5μm以上高い凸部がないように表面仕上されたロー
    ルを用いたことを特徴とする熱可塑性樹脂シートの延伸
    装置。
JP60254683A 1985-11-15 1985-11-15 熱可塑性樹脂シ−トの延伸装置 Granted JPS62116127A (ja)

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JP60254683A JPS62116127A (ja) 1985-11-15 1985-11-15 熱可塑性樹脂シ−トの延伸装置

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JPH0542333B2 JPH0542333B2 (ja) 1993-06-28

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005132107A (ja) * 2003-10-09 2005-05-26 Toray Ind Inc ポリエステルフィルムの製造方法
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JPS4843477A (ja) * 1971-10-04 1973-06-23

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