JPS6211556Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プレートを下面より、電気ヒータ、
ガスコンロ等の加熱手段でもつて加熱することに
より、プレート上の調理物を加熱調理するホツト
プレート等の調理器に関する。

現在ホツトプレートは、食卓上に載置して、焼
き肉、焼ソバ等を手軽に調理できる調理器として
多く家庭に普及しているものである。このホツト
プレートの構成は、第１図及び第１図のＡ−
A′断面図である第２図に示すように、内面がフ
ツ素樹脂加工を施された調理物１を調理するプレ
ート２、このプレート２の下面に熱伝的に配設さ
れたヒータ３、このヒータ３を覆う如くプレート
２の下面に固定された熱反射板４及びプレート２
を断熱的に支持する外枠５から成る。この外枠５
は、左右一対配設された取手６，６、プレートを
適宜間隔をもつて断熱的に支持するためのスペー
サ７、及び足８を具備して成る。このホツトプレ
ートにおいて、調理物たとえば肉等を焼く場合に
は、肉等がひつつかないように、或いはプレート
２の調理物への熱伝導を良くするために食用油を
少量ひいておいて肉を焼く。すると、肉から流出
した油とも混つてプレート２上に油が溜まり、こ
のプレート２に水分を含んだ食物、例えば野菜等
を載せると油がプレート２外へ四方八方に飛び散
り、プレート２の取手６は勿論、このホツトプレ
ートを載置しているテーブル等のプレート２の周
囲にあるもの全てに油が付着して汚れるものであ
つた。そのため、飛び散つた油の後始末に多大な
労力を要したり、ホツトプレートを使用する場所
が限定される等の不都合があつた。

本考案は上記欠点を解決するためのもので、プ
レートを囲繞する如く、プレート高さより高く形
成したガードを設けることにより、油の飛び散り
を防止すると共に、手などがプレートに直接触れ
て火傷等をしないようにする調理器を提供するも
のである。

以下実施例をホツトプレートの場合について、
図面に従つて説明する。なお、従来と同一構成に
ついては、同符号を付する。

第３図の斜視図及び第３図のＢ−B′断熱図であ
る第４図に示すように、下面にヒータ３を熱伝的
に配設したプレート２を囲繞する如く、プレート
２高さｈ（テーブル面よりプレート２上面までの
高さ）より高く形成したガード９を設ける。この
ガード９の上端面には左右一対に取手１０，１０
が設けられており、又下端面にはこのガード９及
びプレート２を支持する支持足１１が設けられて
いる。このガード９は、熱不良導性の材料で形成
されており、このガード９に、スペーサ７でもつ
て適宜間隔をもつてプレート２が取着されてい
る。従つてプレート２の熱がガード９に伝つてガ
ード９が高温になることはない。

上記構成のホツトプレートでもつて調理物を加
熱調理すれば、プレート２から飛び散つた油は、
ガード９内面に衝突、付着して下方へ流れる。従
つて、プレート２より飛び散つた油は、ガード９
外へ飛びちることなくこのガード９でもつて回収
される。なおこのガード９内面に油溜め部１２を
設けておけば、ガード９からこのホツトプレート
を載置しているテーブル等に油が滴下することは
ない。又、このガード９が高温にならず、プレー
ト２に手が触れて火傷をする火傷防止用枠として
も働くので非常に安全である。

又、他の実施例として、第５図の斜視図及びこ
の第５図Ｃ−C′断面図である第６図に示すよう
に、四角筒状のガード１３を外枠１４とプレート
２との間に適宜間隔をもつてプレート２を囲繞す
る如く設ける。このガード１３は、下端面に外方
に向けて突起を形成した係止具１５が取着されて
おり、この係止具１５が、外枠１４の内面に設け
られたガード支持凹部１６に弾性的に係合するこ
とにより固定されるものであつて、着脱自在に設
けられるものである。この外枠１４のガード支持
凹部１６は、外枠１４内面に垂直方向に複数個形
成されており、調理物によつて段階的にガード１
３の高さを調整することができる。このホツトプ
レートにおいて、外枠１４の高さ及びプレート２
の高さは同一に形成されており、ガード１３を一
番下まで下げれば、ガード１３は、プレート２と
外枠１４との間に収納され、外枠１４及びプレー
ト２の高さより上方に突出しない。従つて、この
ホツトプレートは収納時にはコンパクトになり、
使用時には、ガード１３を上方へ引き出すことに
よつて油の飛び散り防止ガード１３がプレート高
さｈより高く形成される。なおこのガード１３の
内面側下端には全周に亘つて油溜め部１７が形成
されている。第７図に示すように上記構成のホツ
トプレートで調理物１を加熱調理すれば、プレー
ト２より飛び散つた油は、プレート２を囲繞する
如く、プレート２上面より高く形成されているガ
ード１３に衝突、付着して下方へ流れ、ガード１
３内面の下端に設けられた油溜め部１７に回収さ
れる。又、清掃する場合は、ガード１３を取りは
ずして行えば良い。

なお、本考案の実施例をホツトプレートの場合
について説明したが、ガスクツキングテーブル等
のプレートを具備する調理器でも良く、ホツトプ
レートに限定するものではない。

本考案は、以上の如くプレートを下面より加熱
手段でもつて加熱することにより、プレート上の
調理物を加熱調理する調理器に於いて、上記プレ
ートを囲繞する如く、プレート高さよりも高く形
成したガードを、プレートに対して着脱可能とな
すと共に、該ガードの下端部には油溜め部を形成
したものであるから、調理物を調理する際に、油
がプレートの外へ飛び散つて周囲を汚すことがな
く、又ガードに飛び散つた油も油溜め部に貯溜さ
れるので床面等を汚すこともない。又、上記ガー
ドはプレートに対して着脱自在となつているので
その清掃作業についても頗る簡単に行なうことが
できるという多々顕著な効果を奏し得るものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のホツトプレートの斜視図、第
２図は第１図のＡ−A′断面図、第３図は本考案
実施例の斜視図、第４図は第３図のＢ−B′断面
図、第５図は他の実施例の斜視図、第６図及び第
７図は第５図のＣ−C′断面図。 １：調理物、２：プレート、９，１３：ガー
ド、ｈ：プレート高さ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレートを下面より加熱手段でもつて加熱する
   ことにより、プレート上の調理物を加熱調理する
   調理器に於いて、上記プレートを囲繞する如く、
   プレート高さより高く形成したガードを、プレー
   トに対して着脱可能となすと共に、該ガードの下
   端部には油溜め部を形成した事を特徴としてなる
   調理器。