JPS62114869A - 穴あきワ−ク研磨用治具および研磨装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば切削工具であるスローアウェイチップ
など、穴を有するワークを研磨する際に、このワークが
装着される冶具およびこの冶具がセットされてワークの
研磨を行なう研磨装置に関するものである。

［従来の技術］ 鋳造や鍛造あるいは焼結などの方法で製造されるワーク
として、例えば切削工具であるスローアウェイチップを
焼結により成形した場合、はみ出し不要部分としていわ
ゆるパリが残存している。

このパリは部品の機能上有害であるため除去する必要が
あり、このパリを除去するとともに、加えてワークの表
面を滑沢にする方法として、バレル研磨が行なわれてい
る。このバレル研磨は、多数のワークとともに、研磨剤
として、ワークの材質の種類に応じて研磨石をバレルタ
ンク内に入れ、このバレルタンクを回転させることによ
り行なわれるものである。

［発明が解決しようとする問題点コ 上記方法でワークの研磨を行なうと、ワークか互いに衝
突しあうので、これにより打痕がついたり欠けたりして
チップが損傷したり、あるいは破損してしまうなどの不
具合があり、かつ、量産性も劣るものであるので、いか
にしてワークに悪影響を与えずに大量のワークを同時に
バレル研磨し得るか、その手段か望まれていた。

本発明は、このワークをバレル研磨する際に、ワークが
互いに衝突することのないように工夫されたワーク装着
用の冶具および研磨装置を提供することを目的とするも
のである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、特に穴のおいているワークを対象とするもの
であり、次のような構成を有することを特徴としている
。

まず、本発明の冶具は、バレルタンク内にセットされる
もので、多数の穴あきワークに対して刺し通される線状
体と、この線状体が刺し通さ、れた穴あきワーク相互間
に間隔をとるためのスペーサとから構成されている。

また、本発明の研磨装置は、バレルタンクと、バレルタ
ンクを正逆いずれの方向にも回転させ得る駆動装置と、
バレルタンク内にセットされ多数の穴あきワークに対し
て刺し通される線状体と、線状体上のワーク相互間の間
隔をとるためのスペーサとから構成されている。

［作用コ 多数の穴あきワークを刺し通した線状体を、研磨剤が入
れられたバレルタンク内にセットし、バレルタンクを回
転させると、ワークは、スペーサにより互いに離されて
いるので衝突することなく研磨される。また、所定の時
間経過後、回転方向を逆に切り換えると、最初の回転で
研磨し得ながった部分を研磨できる。よって、ワークは
均一に研磨される。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明する
。

第１図は、本発明の研磨装置の一実施例として示した遠
心バレル研磨機である。この遠心バレル研磨機は、一対
のフライホイールＩの円周上における対称の位置を回転
軸として４側のバレルタンク２が回動自在に装着されて
おり、フライホイールｌは、このフライホイールｌの回
転軸に取り付けられた駆動装置３によって１００〜２Ｑ
Ｏｒ、ｐ、ｍで回転し、かつ、バレルタンク２も、この
バレルタンク２の回転軸の一端に駆動装置３から掛は渡
されたベルト４によって回転が伝達されてフライホイー
ル１とほぼ同一の回転数で逆方向に自転し、かつ、ワー
クが均一に研磨されるように、この回転方向は正逆方向
に切り換えてワークの研磨を行なう構成のものである。

そして、バレルタンク２内に、被研磨体であるワークと
ともに、研磨剤として種々の研磨石やコンパウンドを密
閉してフライホイールｌおよびバレルタンク２を回転さ
せることによりワークが研磨される。

第２図は本実施例におけるワークとして取り上げたスロ
ーアウェイデツプ５　（以下チップ５と呼ぶ）である。

このデツプ５は、各種研削盤のボルダ−の先端に取り付
けられ、工作物を切削する刃部６およびバイトへの取り
付は孔７が形成された刃物工具材料であって、主に焼結
によって成形されるものである。

第３図および第４図は、本発明の冶具の第１実施例を示
す図であって、図中符号８．９は左右一対の円板であり
、これら円板８．９の側面には、研磨剤の流動を偏らせ
ないための通過孔１０が１２ｇ設けられている。これら
円板８．９のうち、図において左側の円板８の内側面の
前記通過孔ＩＯの外周部には、チップ５が刺し通される
線状体として、チップ保持棒１１が溶接手段により円板
８に対して垂直で、かつ当間隔に１２本固定されており
、また、円板８の内側面の中心からは、先端に雄ねじ部
１２が形成されたシャフト１３が溶接手段により垂直に
固着されている。右側の円板９の中心には前記雄ねじ部
１２が挿入されるための孔１４が設けられているととも
に、前記デツプ保持棒１１が挿入される挿入孔１５がそ
れぞれ設けられている。

そして、チップ保持棒１１の先端より筒状のスペーサＩ
６とチップ５を、交互にその穴を利用して刺し通した後
、右側の円板９を、その孔１４を雄ねじ部１２にはめる
とともに、挿入孔１５をチップ保持棒ｌ】の先端にはめ
てから、ボルト１７を雄ねじ部１２にねじ込んで円板９
をシャフト１３に締め付は固定することによりチップ５
の装着および本治具の組み立てが行なわれる。

このようにチップ５が装着された本実施例の冶具の使用
方法ならびにその作用について説明すると、先に説明し
た遠心バレル研磨機のバレルタンク２の中に、このバレ
ルタンク２の回転軸と平行となるようにシャフト１３を
位置させてこの冶具を入れる。そして、遠心バレル研磨
機を運転させると、冶具はバレルタンク２の回転に従っ
て回転し、装着されたチップ５は回転流動する研磨剤に
よって研磨されるが、このときチップ５はスペーサ１６
によって互いに隔離されて衝突しないので、損傷や破損
のおそれがなく研磨される。

この場合チップ５が治具に保持されており、一定の姿勢
で研磨される。このため、研磨部位が偏るおそれがある
が、この研磨装置は回転方向を切り換える構成としであ
るので、一方向回転による研磨後、回転方向を切り換え
ることにより、チ・ツブ５は研磨される部位が偏ること
なく均一に研磨される。また、研磨剤は両円板８．９の
通過孔１０を通過しながら流動するので、研磨剤は偏る
ことなくバレルタンク２内を流動する。

なお、本実施例では冶具を固定することなくバレルタン
ク２内に密閉したが、何らかの手段でバレルタンク２内
に固定してもよい。

第５図は本発明の冶具の第２実施例を示す図であって、
この実施例では、上記のチップ保持棒１１をシャフト１
３に対して斜めに６本固定し、円板９をはめた際に全体
がいわゆるつづみ状となるように構成されたしのである
。

第６図は本発明の冶具の第３実施例を示す図であって、
この実施例においては、チップ５およびスペーサ１６が
装着される線状体として、螺旋状に巻かれた棒１８を円
板８．９間に設けたもので、この螺旋状の棒Ｉ８は、そ
の両端が両円板８．９の内側面に突設された把持部■９
によって着脱自在に把持されている。

第７図および第８図は本発明の冶具の第４実施例を示す
図であって、この実施例ではシャフト１３から十字状に
シャフト２０が延設され、そのうち、隣り合う二つのシ
ャフト２０ａは、先端部が内方向に伸縮する伸縮機構を
有する伸縮シャフトであり、これらシャフト２０および
２０ａの先端には円弧状に溝が形成された支持片２１が
取り付けられている。

そして、チップ５およびスペーサ１６が装着される線状
体としてはリング２２が用いられている。このリング２
２の内径は、前記支持片２１の円弧状の溝に沿って描か
れる径とほぼ同径に形成されたものであって、チップ５
およびスペーサ１６を交互に装着してから、前記シャフ
ト２０の支持片２１の溝にリング２２を沿わせ、次に伸
縮ンヤフト２０ａを縮めてから伸縮シャフト２０ａに取
り付けられた支持片２１の溝の上方に位置させ、伸縮シ
ャフト２０ａを伸ばすことによりリング２２がそれぞれ
の溝にはめ込まれろことにより、固定されている。なお
、この実施例ではノヤフト２０．２０ａはノヤフト１３
に当間隔にス　ニ・日　！ｌシ　Ｌ）　　＋＋１１ｆ１
．１　　ス以上の第２ない・し第４実施例の冶具におい
ても、先の第１実施例と同様に、チップ５はスペーサ１
６によって互いに隔離されて衝突しないので、損傷や破
損のおそれがなく研磨されるものである。

なお、上記実施例では遠心バレル研磨機を例示したが、
本発明はバレルタンクを用いるらのであれば種々の研磨
装置、例えば、回転バレル研磨機、振動バレル研磨機に
適用でき、さらにそれが湿式または乾式であるかを問わ
ない。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の冶具および研磨装置によ
れば、バレル研磨によって穴あきワークを研磨する際に
互いに衝突しないようにスペーサか設けられた冶具によ
り、ワークどうしの衝突による打痕や欠損あるいは破損
など、ワークに対して悪影響をおよぼすことなく大量に
バレル研磨が行なえ、さらに、バレルタンクは、所定の
時間回転した後、回転方向を逆に切り換えて回転させら
れるので、ワークは研磨されろ場所が偏ることなく均一
に研磨されろという優れた効果を奏才ろ。

【図面の簡単な説明】

第１図は遠心バレル研磨機の斜視図、第２図はチップの
斜視図、第３図および第４図は本発明の第１実施例を示
す図であって、第３図はその一部断面側面図、第４図は
その正面図、第５図は本発明の第２実施例を示す斜視図
、第６図は本発明の第３実施例を示す側面図、第７図な
いし第８図は本発明の第４実施例を示す図であって、第
７図はその側面図、第８図は第７図におけるＡ−Ａ線に
沿う矢視図である。 ２・・・・・・バレルタンク、５・・・・・・チップ（
穴あきワーク）、１１．１８．２２・・・・・・チップ
保持棒、螺旋状の棒、リング（線状体）、１６・・・・
・・スペーサ出願人　日本バレル興業株式会社 第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）バレルタンク内にセットされ、多数の穴あきワー
   クが装着される治具であって、前記多数の穴あきワーク
   に対して刺し通される線状体と、この線状体が刺し通さ
   れた穴あきワーク相互間に間隔をとるためのスペーサと
   からなる穴あきワーク研磨用治具。
2. （２）バレルタンクと、このバレルタンクを正逆いずれ
   の方向にも回転させ得る駆動装置と、バレルタンク内に
   セットされ多数の穴あきワークに対して剌し通される線
   状体と、この線状体上のワーク相互間の間隔をとるため
   のスペーサとからなることを特徴とする研磨装置。