JPS62112822A - 法面保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は法面安定用のロックボルトを利用して、法面
に緑化用のベランダ部を形成した法面保護装置に関する
もので、例えば急勾配を有する切土斜面や岩盤面等に用
いられる。

〔従来の技術および問題点〕

従来、急勾配の切土斜面に通用される法面保護工として
は区分ごと切土を行ないながら、法面に多数のロックボ
ルトを打設し、切土表面に施工した吹付コンクリートあ
るいは吹付モルタルとロックボルトを一体化したものな
どがある（特開昭５８−７６６１５号公報参照）。

この他、種々の法面保護工、法面保護工法が開発されて
いるが、切土斜面の吹付コンクリート面や岩盤斜面等に
おいては法面の緑化が難しく景観上問題となる場合があ
る。

この発明は上述のような従来、緑化が困難な急勾配の吹
付コンクリート面あるいは吹付モルタル面や岩盤斜面等
における緑化を法面安定用のロックボルトを利用して経
済的に行なうことを目的としている。

〔問題点を解決するだめの手段〕

この発明の法面保護装置は法面安定用のロックボルトと
、該ロックボルトを利用して法面に形成した複数のベラ
ンダ部と、ベランダ部に設けた緑化基盤とからなる。

ベランダ部はロックボルトの頭部を法面より所要長さ突
出させ、この突出部分に鉄筋や金網などで横方向に連続
するベランダ状の骨組みを組んでコンクリートあるいは
モルタル等を吹付けて形成される。

法面表面には通常、前記ロックボルトと一体化される吹
付コンクリートあるいは吹付モルタルが施工されるが、
これに限らず、法面表面が岩盤の場合や、他の法面保護
工が施されている場合にも適用できる。法面表面が吹付
コンクリートあるいは吹付モルタル面となる場合は、法
面表面とベランダ部の吹付けを同時に行なってもよいし
、あるいは先に法面表面の吹付けを行なった後、ベラン
ダ状の骨組を組んでもよい。

緑化基盤は植物を生育させるためのもので、特に規定し
ないが、例えば植物が生育するに足る養分、水分、種子
を含む培養土あるいは、種子、肥料を付着させたマント
状のもの等である。また、緑化基盤はあらがじめ成形さ
れたものである必要はなく、現場で吹付けたもの等でも
よい。

〔実　施　例〕

次に図示した実施例について説明する。

第１図はこの発明の法面保護装置の要部の構造を示した
もので、以下の手順で施工される。

■　あらかじめ吹付コンクリート面から所要長さ突出さ
せ、頭部をフックさせたロックポルｌ−１を打設する。

地山Ａへの定着はロックホルトＩの挿入孔に注入したモ
ルタル２によって行なわれる。

■　ロックボルト１の突出部上に複数本の鉄筋３を架設
する。この鉄筋３は適当な間隔で打設されたロックボル
ト１と組み合わせて、ベランダ部６の骨格を形成する。

■　ロックボルト１と鉄筋３を覆うように金網４．５を
取り付ける。この金網４．５は下地として吹付コンクリ
ート７で作るベランダ部６の形状の正確性を期するのに
重要である。

■　こうして、でき上がったベランダ部の骨組の全面に
型枠（図示せず）を取り付け、吹付コンクリート７を吹
き付ける。

■　ベランダ部６に緑化基盤８を作る。

■　緑化基盤８に植物を植えたり、あるいは種子が発芽
生育することにより緑化が完成し、全体として第４図の
ようになる。なお、図中１２は水抜きである。

また上記実施例で各ロックポルｌ−１は一本の棒状のも
のを用いているが、例えば地山が悪く、ベランダ部６を
形成する前に法面定着が必要な場合には第２図に示すよ
うにプレート９、ナツト１０で定着しベランダ部６に埋
め込む。このとき、ロックボルト１０頭部はフ・ツクさ
せない。さらにシースを用いロックボルトｌにプレスト
レスを導入する場合等は第３図に示すように法面位置で
緊張定着させ、頭部にカップラー１１で棒鋼を継ぎ足す
などして突出させてもよい。

〔発明の効果〕

この発明は上述のような構成からなり、次の効果を有す
る。

■　ロックボルトを利用して地山と一体の緑化用のベラ
ンダ部が形成され、吹付コンクリート斜面や岩盤斜面の
緑化が可能である。

■　急勾配な法面についても安定した構造であり、緑化
が可能である。

■　法面表面に凹凸があっても支障なく施工できる。

■　ベランダ部上の緑化基盤における植物の植え変えが
自白である。

■　ロックボルトの頭部を利用して、極めて容易に施工
でき、経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す縦断面図、第２図、
第３図はそれぞれ他の実施例を示す縦断面図、第４図は
斜視図（一部所面図）である。 Ａ・・・・・・地山 １・・・・・・ロックボルト、２・・・・・・モルタル
、３・・・・・・鉄筋、４．５・・・・・・金網、６・
・・・・・ベランダ部、７・・・・・・吹付コンクリー
ト、８・・・・・・緑化基盤、９・・・・・・プレート
、１０・・・・・・ナンド、１１・・・・・・カップラ
ー、１２・・・・・・水抜き。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）法面に施工された多数のロックボルトの頭部を所
   要長さ法面より突出させ、該ロックボルトの突出部を利
   用して横方向に連続する上下複数のベランダ状の骨組を
   組み、該骨組部分にモルタル類の吹付けによるベランダ
   部を形成し、該ベランダ部上に植物生育用の緑化基盤を
   設けてあることを特徴とする法面保護装置。
2. （２）ベランダ状の骨組はロックボルトの突出部間に架
   け渡した複数の鉄筋と、これらを覆い、ベランダ部の下
   地をなす金網とからなる特許請求の範囲第１項記載の法
   面保護装置。
3. （３）緑化基盤は植物が生育するに足る養分、水分、種
   子を含む培養土である特許請求の範囲第１項または第２
   項記載の法面保護装置。
4. （４）法面表面には吹付モルタルまたは吹付コンクリー
   トが施工され、ロックボルトと一体化されている特許請
   求の範囲第１項、第２項、または第３項記載の法面保護
   装置。