JPS62111178A - 圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧縮機に関し例えば空調装置に用いる冷媒圧
縮機として有効である。

（従来の技術°〕 従来、この種の圧縮機では作動流体中に潤滑油を混入さ
せ、潤滑油ともとに作動流体の圧縮・吐出を行ない、そ
れにより圧縮機の摺動部の潤滑を行っていた。そのため
、この種の圧縮機では圧縮機ハウジング内に潤滑油が通
常溜められるという構成になっている。

しかしながら、例えば夜間圧縮機を使用しないような場
合では、圧縮機ハウジング内に潤滑油のみでなく、作動
流体である冷媒も凝縮して液状のまま溜められるという
事態が生じる。この場合、次に圧縮機を起動すると、液
化した冷媒とともに潤滑油も多量に冷凍サイクル中に導
出されてしまう。そのため、導出された潤滑油が冷凍サ
イクルを潤滑して圧縮機に戻ってくるまでの間圧縮機は
潤滑油不足の状態で駆動されてしまう。これは、圧縮機
の焼付等の原因となる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記点に鑑みて案出されたもので、圧縮機駆
動時に多量の潤滑油が圧縮機より導出されるという事態
を防ぐことを目的とする。

〔問題点を解決するための手段及びその作用〕そのため
、本発明では圧縮機に吐出通路と吸入通路とを結ぶバイ
パス通路を形成し、このバイパス通路を開閉弁により開
閉制御するという構成を採用する。

すなわち、開閉弁は吐出通路に液状の作動流体及び潤滑
油が流れる際には、バイパス通路を開き、吐出通路中を
ガス状の作動流体が流れる際には、バイパス通路を閉じ
るよう構成されている。

そのため、本発明圧縮機では起動時のみバイパス通路を
開き、作動流体とともに導出する潤滑油を吸入通路側へ
戻すことが出来る。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図に基づいて説明する。

第１図及び第２図中１は圧縮機ハウジングで、例えばア
ルミニウム合金よりなり、内部に圧縮作動部を有する。

この圧縮作動部は図示しないが、ピストン及びシリンダ
からなる圧縮室、もしくはロータ及びベーンにより区画
される圧縮室などからなり、駆動力に基づきその容積を
増減させるものである。圧縮作動部はその容積増減に基
づき冷媒を図示しないエバポレータ側から吸入し、内部
にて圧縮を行なう、そして、圧縮された冷媒は図示しな
いコンデンサ側へ吐出する。

従って、ハウジングｌには吸入通路２及び吐出通路３が
形成されている。吐出通路３は段付部４を介して径大部
５と径小部６とに分けられる。そして、径大部５内には
開閉弁７が摺動自在に配設されている。開閉弁７は段付
部４により止められ、スプリング８により段付部４側に
押圧されている。

開閉弁７は蓋付円筒状をしており、その蓋部９に直径７
ｍｍ程度の開口孔１０が設けられている。

また、円筒状部１１の内径は２０ｍｍ程度となっている
。

ハウジング１には吐出通路３と吸入通路２とを結ぶバイ
パス通路１２が形成されている。なお、このバイパス通
路１２直径は１ｍｍ程度である。

そして、開閉弁７はこのバイパス通路１２のうち吐出通
路３例の開口端に配設されている。

１３及び１４はそれぞれ吐出通路３及び吸入通路２を覆
うサービスバルブで、ネジ１５及び１６によりハウジン
グｌに固定されている。

次に、上記構成圧縮機の作動を説明する。圧縮機が起動
する前の状態では、第１図に示すように開閉弁７はスプ
リング８により図中下方向へ押圧されている。そのため
、開閉弁７はバイパス通路１２を閉じている。

圧縮機は起動した時で、特に圧縮機内に液化した冷媒が
多量に溜まっている時は、この液化した冷媒及び潤滑油
が吐出通路３より吐出される。この時、吐出された液冷
媒及び潤滑油は開閉弁７の蓋部９に衝突する。ここで、
液冷媒及び潤滑油はその質量が高いため、スプリング８
の設定力よりもその衝突時に生ずる力の方が大きくなる
。そのため、開閉弁７は図中上方向へ押し上げられる（
第２図図示）、その結果、開閉弁７はバイパス通路１２
を開き、潤滑油はこのバイパス通路１２より吸入通路２
側へ循環される。従って、潤滑油は圧縮機内部で循環す
ることになり、冷凍サイクル中に導出されるのが防止さ
れる。

次に、圧縮機の運転が定常運転となると、吐出される冷
媒は液状ではな（、ガス状のものとなる。

そのため、開閉弁７にはガス状の冷媒が衝突する。

しかしながら、ガス状の冷媒ではその質量が小さいため
、開閉弁７をスプリング８の設定力に逆らって図中上方
向に保持することはもはや出来ない。

そのため、開閉弁７は再び第１図図示の状態となり、バ
イパス通路１２を閉じる。従って、定常運転時では、圧
縮機より冷媒が全量吐出されることになり、圧縮機の運
転効率を損なうことはない。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明では起動時に潤滑油が圧縮機よ
り導出されるのが良好に防止される。そのため、本発明
圧縮機では、常に充分な潤滑がなされ、焼付等の恐れが
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本発明圧縮機の一実施例の
要部を示す断面図である。 １・・・圧縮機ハウジング、２・・・吸入通路、３・・
・吐出通路、７・・・開閉弁、１２・・・バイパス通路
。 代理人弁理士　　岡　部　　　隆 Ｃ，！！肋叶） 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 作動流体中に潤滑油を混入して作動流体の吸入・圧縮・
   吐出を行なう圧縮機において、吐出通路と吸入通路とを
   連通するバイパス通路を設けると共に、このバイパス通
   路の前記吐出通路側開口端にバイパス通路の開閉を行な
   う開閉弁を設け、この開閉弁は前記吐出通路より吐出さ
   れる流体圧力に応じて前記バイパス通路を開閉し、前記
   吐出通路中を液状の作動流体及び潤滑油が流れた際、前
   記バイパス通路を開き、前記吐出通路中をガス状の作動
   流体が流れた際、前記バイパス通路を閉じるよう構成さ
   れた圧縮機。