JPS6211107Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジヨンカメラ用ホルダーに係
り、特にビユーフアインダー取付用アームを有
し、ビユーフアインダーをテレビジヨンカメラ本
体に直接取付けることなく、この取付用アームを
介してテレビジヨンカメラ本体の上部に取付ける
ことを可能としたテレビジヨンカメラ用ホルダー
に関する。

近時テレビジヨンカメラの中でも家庭用小型ビ
デオカメラが急速に普及しており、小型、低価格
でしかも操作性のよいものが市販されている。そ
の一例を第１図に示した。すなわち同図におい
て、テレビジヨンカメラ本体１にはビユーフアイ
ンダー２、レンズ３、ハンドグリツプ４が取付け
られている。ビユーフアインダー２はTTL（一
眼レフ）方式となつており、ハンドグリツプ４は
カメラ本体１に対してビス１２によつて着脱可能
に取付けられており、またハンドグリツプ４の前
部にはスタートスイツチ用操作ノブ６がスプリン
グ（図示していない。）を介して取付けられてい
る。このスタートスイツチ用操作ノブ６はカメラ
本体１の底部に設けられたスイツチ釦５と連動し
ている。したがつて撮影者がスタートスイツチ用
操作ノブ６をスプリングに抗して押せばスイツチ
釦５が押されてカメラは作動し撮影が行なわれ
る。このカメラは８ミリカメラと同程度に軽量小
型化されており、また操作性もよくなつている。

ところが一般に使用される家庭用のVTR（ビ
デオテープレコーダー）はその録画時間が連続２
時間というのが通例であり、さらに最近において
は連続６時間録画可能なVTRも出現している。
これは８ミリフイルムの１巻が数分間で終了する
のに較べて格段の相違である。このことは家庭用
ビデオカメラが８ミリカメラと同様に１カツトの
撮影時間の短いスナツプ撮影を行うと同時に、比
較的長時間にわたるカメラ撮りも行つていること
を意味する。

したがつて、家庭用ビデオカメラは８ミリカメ
ラと同程度に小型軽量で操作性と機動性を必要と
し、しかも同時に長時間撮影に際しても撮影者に
疲労を与えることなく安定した撮影を行いうる機
能が必要である。しかしながら従来はこの２つの
機能を満足させるカメラは存在していなかつた。

本考案は以上述べた現状に鑑みてなされたもの
で、家庭用ビデオカメラに、８ミリカメラと同様
な機動性と、長時間にわたる撮影の安定性という
２つの機能を併せ持たせることを可能としたテレ
ビジヨンカメラ用ホルダーを提供することを目的
としている。

本考案は家庭用ビデオカメラ等に安定した長時
間撮影を行なわせるのに、シヨルダーパツドとハ
ンドグリツプとを具えたテレビジヨンカメラ用ホ
ルダー（以下単に「ホルダー」と称する。）があ
り、またこのようにカメラを肩に載せて保持した
場合にはテレビジヨンカメラ本体に内蔵された
TTL式のビユーフアインダーではモニターする
ことが難しく、特別なビユーフアインダーが必要
であるという事実に着眼し、ホルダーにビユーフ
アインダー取付用アームを設けることによつて前
記目的を達成している。

以下図面に基いて本考案の実施例について説明
する。第２図ａは本考案に係るホルダーに小型ビ
デオカメラを取付けた状態を示す側面図、ｂはそ
の正面図、第３図は本考案に係るホルダーの斜視
図、第４図ａはその側面図、ｂは底面図である。

このホルダーに取付けられた小型ビデオカメラ
は第１図に示すカメラと同一であるので説明は省
略し以下他の部分について説明する。ホルダー本
体１１の中央部にはビス１４をカメラ本体１の底
部のハンドグリツプ取付用ねじ孔に螺合すること
によつてカメラ本体１が取付けられているが、同
時にＬ字状のビユーフアインダー取付用下アーム
１０がカメラ本体１とホルダー本体１１との間に
挾まれて取付けられている。

ホルダー本体１１の後端部にはシヨルダーパツ
ド１３がその端部に設けられた長孔１６およびビ
ス１５を介して第４図ａに示すＣ方向に摺動自在
でかつＧ方向に回動自在に取付けられている。ま
た同図実線に示すように折畳むことも可能であ
り、撮影者の体格に合わせた位置調節と持運びの
便が図られている。

またビユーフアインダー取付け用アームもその
上下のアームが相互に着脱可能であるためアーム
の形状大きさを適宜替えること等により、撮影者
の体格およびカメラの大きさに合せてビユーフア
インダーの位置を調節することが可能である。

ホルダー本体１１の前端部には小型ビデオカメ
ラから取外したハンドグリツプ４がビス１２によ
つて取付けられており、このハンドグリツプに設
けられたスタートスイツチ用操作ノブ６によつて
カメラの操作ができるので、小型カメラの場合で
あつても手を楽に支持できる位置まで伸して支持
しカメラを操作することができる。

スタートスイツチ用操作ノブ６と、カメラに設
けられたスイツチ釦５との連動機構は第５図（ａ
は断面を含む側面図ｂは底面図）に示される。す
なわちホルダー本体１１の下面にはビス１７、１
８、ワツシヤ２０、２２によつて板状の連結部材
３７が取付けられており、連結部材３７の前端部
には孔２３が穿孔されてスタートスイツチ用操作
ノブ６に設けられた凸起と係合し、また連結部材
３７の後端部は折曲げられて折曲片３１となつて
おり、この折曲片３１はスイツチ釦５に設けられ
た凹部と係合している。連結部材３７はホルダー
本体１１にピン２６を介して取付けられたＬ型ス
プリング２５によつて前端方向に付勢されてい
る。

連結部材３７にはビス１７、１８、ホルダー本
体１１に設けられたハンドグリツプ取付用のボス
２７、２８をそれぞれ挿通し、かつ摺動に差支え
ないような長孔１９、２１、３０、２９が穿孔さ
れている。以上のような連動機構を有するので撮
影者がホルダー本体の前端に取付けられたハンド
グリツプのスタートスイツチ用操作ノブ６を押せ
ばカメラ本体１のスイツチ釦５が押されてカメラ
は作動する。

次にビユーフアインダーの取付について詳説す
る。第６図はビユーフアインダー取付用下アーム
（以下単に「下アーム」と称する。）とホルダー本
体との取付状況を示す図でａは平面図、ｂは側面
図である。同図においてビユーフアインダー取付
用の下アーム１０はＬ字状をなしており、その一
端部１０ａはカメラ本体１とホルダー本体１１と
の間に挾まれて締付けられている。この際ホルダ
ー本体１１の上面には前記端部１０ａの形状に見
合つた座ぐりがほどこされており、下アーム１０
の水平方向の移動を防止している。また下アーム
の一端部１０ａの上面にはゴム状シート３５が貼
着されており、締付けの確実化が図られている。
締付けはカメラ本体１の底部に設けられたハンド
グリツプの取付用のねじ孔にビス１４をねじ込む
ことによつて行なわれる。下アーム１０の他端部
１０ｂにはプラスチツク材等から成形されたクラ
ンプ３４が固定され該クランプ３４にはビユーフ
アインダー７とカメラ本体１とを結ぶケーブルコ
ード３６が把持されている。

第７図ａはビユーフアインダー取付用上アーム
（以下単に「上アーム」と称する）と下アームと
の取付部の詳細を示す平面図、ｂは上アームを示
す正面図である。同図において、上アーム８の一
端部８ａには扁平な四角筒状の嵌挿部３２が形成
されており、該嵌挿部に下アーム１０の他端部１
０ｂが挿通されビス９によつて固定されている。
上アーム８の他端部８ｂの上面にはビユーフアイ
ンダー７が装置されており、また、その下面に
は、プラスチツク材でカメラ本体１の頭部に嵌合
する輪郭形状を有するクツシヨン部材３３が取付
けられている。ビユーフアインダー７は以上説明
したようにカメラ本体１の底部と頭部によつてし
つかり固定されて動くことはない。またビユーフ
アインダー７の接眼部７ａはカメラの中心線に対
して所定寸法だけ側方に突出した位置に取付けら
れているから、（第２図ｂ参照）カメラを肩に載
せて撮影するに際しても無理なくモニターするこ
とができる。

ビユーフアインダー７としてモニターブラウン
管を有する所謂電子式ビユーフアインダーを装置
することも可能である。電子式ビユーフアインダ
ーは他のものに較べてやゝ重いが、カメラを肩に
載せているので重さはさして問題とならない。

以上詳述したように本考案は小型ビデオカメラ
等のテレビジヨンカメラに８ミリカメラと同等の
携帯の便利さと機動性を付与すると共に、長時間
撮影に対しても撮影者の疲労が少く、安定した撮
影を可能とし、テレビジヨンカメラの性能向上に
対してきわめて大きな役割を果すものであること
は明かである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の家庭用小型ビデオカメラの一例
を示した図、第２図は本考案に係るホルダーに小
型ビデオカメラを取付けた状態を示す図でａは側
面図、ｂは正面図、第３図は本考案に係るホルダ
ーの斜視図、第４図ａはその側面図ｂは底面図、
第５図はスタートスイツチ用操作ノブとスイツチ
釦との連動機構を示す図で、ａは断面を含む側面
図ｂは底面図、第６図は下アームとホルダー本体
の取付状態を示す図で、ａは平面図、ｂは側面
図、第７図は上アームの構成および上下アームの
取付状態を示す図で、ａは一部の平面図、ｂは正
面図である。 １……テレビジヨンカメラ本体、４……ハンド
グリツプ、５……スイツチ釦、６……スタートス
イツチ用操作ノブ、７……ビユーフアインダー、
７ａ……接眼部、８……上アーム、９……ビス、
１０……下アーム、１１……ホルダー本体、１３
……シヨルダーパツド、１４，１５……ビス、１
６……長孔、１７，１８……ビス、１９，２１…
…長孔、２０，２２……ワツシヤ、２３……孔、
２５……Ｌ型スプリング、３１……折曲片、３２
……嵌挿部、３３……クツシヨン部材、３７……
連結部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) テレビジヨンカメラ本体を着脱可能なテレビ
   ジヨンカメラ本体取付け部およびビユーフアイ
   ンダー取付け用アームの取付け部を備えたホル
   ダー本体と、ビユーフアインダー取付け部を備
   えた上アームと、ホルダー本体に対する取付け
   部を備え、前記上アームと着脱可能な下アーム
   とから成るビユーフアインダー取付け用アーム
   とより構成され、前記テレビジヨンカメラ本体
   とホルダー本体との間に前記下アームを介挿
   し、テレビジヨンカメラ本体に設けられている
   ハンドグリツプ取付け用ねじ孔を利用して前記
   ホルダー本体、カメラ本体、ビユーフアインダ
   ー取付け用アームを固定用ねじで固定すること
   により、テレビジヨンカメラ本体の上部にビユ
   ーフアイダーを取付けるようにしたことを特徴
   とするテレビジヨンカメラ用ホルダー。 (2) 該ビユーフアインダー取付け用の上アームの
   テレビジヨンカメラ本体頭部との当接部はテレ
   ビジヨンカメラ本体の外形輪郭に合わせて嵌合
   可能に形成したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載のテレビジヨンカメラ
   用ホルダー。