JPS6119586Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ビデオカメラにおけるビユーフアイ
ンダの取付構造に関するものである。

一般に、テレビジヨンカメラにおいては、使用
者が撮影画像の画質やフレーミングの状態を監視
するために、カメラ本体にエレクトリツクビユー
フアインダが取付けられている。上記ビユーフア
インダは、使用者の体型例えば顔の大きな人、肩
から目までの間の長い人、あるいは左目ききの人
等種々様々な人が使用するので、カメラ本体に対
して取付位置に十分な自由度を有する必要があ
る。特に、カメラ本体を使用者の肩に乗せて使用
するようなビデオカメラにおいては、ビユーフア
インダの接眼部がカメラ本体よりも外側に突出し
ている必要があるため、カメラの横巾が大きくな
り、収納時あるいは運搬時に不都合である。

そこで、本考案は、上述の如き従来の問題点に
鑑み、ビデオカメラ本体側およびビユーフアイン
ダ側に形成した夫々長尺なスライダ溝に、螺着に
より連結を行う連結具を挿入し、上記スライダ溝
に沿つてスライド自在な連結具を介して上記ビデ
オカメラ本体にビユーフアインダを取付けるよう
にしたビユーフアインダの取付構造であつて、上
記連結具はカメラ本体側に装着されたロツクノブ
とビユーフアインダ側に装着されたスライドナツ
トとから成り、上記スライドナツトの挿入された
ビユーフアインダ側のスライド溝の両側に沿つて
スリツプ防止用の弾性材を配設するとともに、上
記弾性材よりもカメラ本体側に突出するような弾
性材を上記スライドナツトに固着したことを特徴
とすることによつて、カメラ本体に対するビユー
フアインダの取付位置に十分な自由度を与えると
ともに、機械的な強度が大きく、取付ガタが無
く、軽量で取扱いを容易にした新規な構成のビデ
オカメラにおけるビユーフアインダの取付構造を
提供するものである。

以下、本考案について一実施例を示す図面に従
い詳細に説明する。

第１図は本考案を適用して構成したビデオカメ
ラの一実施例を示す外観図である。

この実施例において、ビデオカメラ本体１に
は、その前方に装着された撮像レンズ２を通じて
入射される撮像光について光電変換を行つて撮像
出力を得る撮像素子等が内蔵されている。上記撮
像レンズ２は、その焦点調節や絞り調節が上記撮
像出力を利用したサーボ制御によつて自動的に行
われるようになつている。また、該撮像レンズ２
のズーミングは、スイツチ３の操作に応じて電動
にて行われるようになつている。

上述の如き撮像レンズ２の取付けられているビ
デオカメラ本体１には、その上部に把手部４が設
けられているとともに、第２図に示すような取付
基板５を介してエレクトリツクビユーフアインダ
６が装着されている。

上記取付基板５は、４個の取付孔８ａ，８ｂ，
８ｃ，８ｄを通じてビデオカメラ本体１にネジ止
めされており、該ビデオカメラ本体１よりも突出
する領域５Ａに長尺な溝９が形成されている。こ
の取付基板５の溝９には、ロツクノブ１０が挿入
されている。上記ロツクノブ１０の先端にはネジ
山１０ａが形成されている。

また、エレクトリツク・ビユーフアインダ６に
は、その底壁６ａ部分にスライダ溝１１が形成さ
れており、上記ロツクノブ１０のネジ山１０ａに
螺合するスライダナツト１２が、第３図に示すよ
うに、スナツプリング１３とナイロンワツシヤ１
４とによつて脱落が防止された状態にて上記スラ
イダ溝１１に装着されている。上記スライダ溝１
１に装着されているスライダナツト１２および該
スライダ溝１１の両側には、互いに平行にゴム等
スリツプ防止用の弾性材１５，１６，１７が配設
固着されている。ここで、上記スライダナツト１
２に固着されている弾性材１６は、第３図に示す
ように、スライダ溝１１の両側に配設されている
弾性材１５，１７よりも、ｔなる長さだけ上記取
付基板５側に突出している。このような構造とす
ることによつて、ロツクノブ１０を締付けたとき
に、ビユーフアインダ６を取付基板５に固着する
ことができる。

上述の如き構成の実施例においては、ロツクノ
ブ１０とスライドナツト１２とが螺着されること
により、上記エレクトリツク・ビユーフアインダ
６が取付基板５に固着され、その取付け状態を、
第４図Ａないし第４図Ｅに示すように任意に変更
することが可能である。

すなわち、第４図Ａに示すような取付状態を初
期状態とすれば、ロツクノブ１０の位置を取付基
板５の溝９に沿つて移動することによつてビユー
フアインダ６の接眼部７を左方に大きく突させた
第４図Ｂに示すような取付状態とすることができ
る。すなわちビユーフアインダ６の接眼部７を左
眼にてのぞくことができる。また、ロツクノブ１
０の位置をビユーフアインダ６のスライド溝１１
に沿つて移動することによつて、ビユーフアイン
ダ６の接眼部７を前方に移動させた第４図Ｃある
いは第４図Ｄに示すような取付状態とすることが
できる。すなわち、ビユーフアインダ６を前後方
向に移動させることができる。さらに、ビユーフ
アインダ６を上記ロツクノブ１０を中心として90
゜回転させて、第４図Ｅに示すように各溝９，１
１が直線状になるようにすれば、ビユーフアイン
ダ６を取付けたカメラ本体１全体の巾が小さくな
るので、キヤリングケース等に収納する際にコン
パクトになるとともに、把手部４を持つて運ぶに
も不必要な突起部分が無いので、極めて運び易く
なる。

上述の実施例の説明から明らかなように、本考
案によれば、ビデオカメラ本体側およびビユーフ
アインダ側に各々長尺な溝を設け、各溝に装着し
た連結具によつて上記ビユーフアインダをビデオ
カメラに取付けているので、ビデオカメラ本体に
対して左右方向、前後方向および水平回転方向に
ビユーフアインダを任意に移動した状態にて取付
けを行うことができ、しかも、その取付状態は、
突出量の異なる弾性材を介して連結具を締め付け
ているので、確実に位置固定することができる。
従つて、所期の目的を十分に達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用して構成したビデオカメ
ラの一実施例の外観図である。第２図は、上記実
施例における要部の分解斜視図である。第３図は
同じく要部の縦断面図である。第４図Ａ、第４図
Ｂ、第４図Ｃ、第４図Ｄ、第４図Ｅは、上記実施
例におけるビユーフアインダとビデオカメラ本体
との各種の取付状態を示す各平面図である。 １……ビデオカメラ本体、５……取付基板、６
……エレクトリツク・ビユーフアインダ、７……
接眼部、９，１１……スライダ溝、１０……ロツ
クノブ、１２……スライドナツト、１５，１６，
１７……弾性材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ビデオカメラ本体側およびビユーフアインダ側
   に形成した夫々長尺なスライダ溝に、螺着により
   連結を行う連結具を挿入し、上記スライダ溝に沿
   つてスライド自在な連結具を介して上記ビデオカ
   メラ本体にビユーフアインダを取付けるようにし
   たビユーフアインダの取付構造であつて、上記連
   結具はカメラ本体側に装着されたロツクノブとビ
   ユーフアインダ側に装着されたスライドナツトと
   から成り、上記スライドナツトの挿入されたビユ
   ーフアインダ側のスライド溝の両側に沿つてスリ
   ツプ防止用の弾性材を配設するとともに、上記弾
   性材よりもカメラ本体側に突出するような弾性材
   を上記スライドナツトに固着したことを特徴とす
   るビデオカメラにおけるビユーフアインダの取付
   構造。