JPS6210893Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は防爆型照明器具に関するものであ
る。

従来の防爆型照明器具は、第１図および第２図
に示すように、けい光ランプである直管ランプ１
を透光性のシリンダ２に内蔵し、シリンダ２を器
具本体３の反射板４および格子状ガード５で筒状
に覆つているものであるが、直管ランプ１および
シリンダ２を軸方向に引抜いて交換清掃したい場
合、反射板４および格子状ガード５の両端部に固
定した案内板６ａ，６ｂでガイドしてあるにすぎ
ないので、第１図のようにシリンダ２を引抜く途
中において、案内板６ｂの案内孔７の孔縁を支点
として傾き、Ａ方向に傾いた場合は直管ランプ１
が格子状ガード５の格子目を通つて落下しうる
し、Ｂ方向に傾いた場合はシリンダ２とともに落
下するという危険性があつた。また、シリンダ材
料に破損しにくい柔軟性を持つ材料を使用したと
き、第２図のように外力により、最大たわみ量δ
が δ＝１／４８ Ｗｌ^３／ＥＩ Ｗ：外力 Ｅ：ヤング率 Ｉ：断面２次モーメント ｌ：支点間長さ で表されるような弾性変形を生じ、このシリンダ
２の変形により直管ランプ１を破損しやすいとい
う問題があつた。

したがつて、この考案の目的は、柔軟性をもつ
シリンダを使用できしかも反射板の清掃を阻害す
ることなく安全にシリンダおよびランプを抜き差
しできる防爆型照明器具を提供することである。

この考案の一実施例を第３図ないし第８図に示
す。すなわち、この防爆型照明器具は、反射板４
と格子状ガード５を対向的に連結して偏平筒状体
の器具本体３を形成し、この器具本体３の中間部
にガイド孔８を形成したガイド板９を固定してい
る。ガイド板９は第８図のように格子状ガード５
の横ガード５ａおよび縦ガード５ｂの交差部１０
および反射板４とガード５との連結部１１（第４
図）を避けるようにそれぞれ一対の切欠き１２，
１２′を形成し、かつこの切欠き１２により形成
されたガイド板９の３個の可動片１３で横ガード
５ａを挾着し、また反射板４は横ガード５ａに対
応した位置に固定用のだぼ１４を形成することに
より位置決め溝を形成してガイド板９の上端中央
を支持している。このガイド板９は高光反射性ま
たは高光透過性で可とう性の材料を用いる。な
お、器具本体において、１５はランプソケツト、
１６は直管ランプ１のみを抜差しすることができ
るソケツトカバー、１７はエンドキヤツプ、１８
は安定器、１９は取付脚、２０は接続管、２１は
シリンダ気密用パツキン、２２はプランジヤであ
る。

第５図はエンドキヤツプ１７を外してシリンダ
２を途中まで引抜いた状態である。この場合、抜
き出す時にシリンダ２がガイド板９にガイドされ
て移動し、直管ランプ１が脱け出すようになつて
もシリンダ２は平行に引抜け、直管ランプ１はシ
リンダ２内に保持されるので格子状ガード５の格
子目５′から直管ランプ１が抜け落ちることな
く、落下に対して安全である。また、シリンダ２
を抜く時に途中まで引抜いて手を放してもガイド
板９に規制されるので落下しにくい。また、シリ
ンダ２に可撓性のものを用いても、ガイド板９に
より、前記式でｌ≒ｌ／２となるので、たわし量は1/8 に減少し、たわみに伴うランプ破損を防止でき
る。

一方、第６図ないし第８図はガイド板９の着脱
手順を示している。すなわち、ガイド板９を取付
ける場合はシリンダ２を挿入する前に第６図のよ
うにガイド板９を縦にして第７図のように格子状
ガード５の格子目５′の対角方向に配して格子状
ガード５より挿入し、さらに第８図のようにガイ
ド板９をわん曲させて切欠き１２を横ガード５ａ
に掛けて複数の可動片１３で横ガード５ａに挾着
し、さらにガイド板９の上端部を板厚方向に押し
てだぼ１４の位置決め溝に係止する。逆にガイド
板９を外す場合は前記手順を逆に行えばよい。こ
うして工具を必要とすることなく、また別部品と
してねじ等を必要とすることなく、手の操作だけ
で簡単にガイド板９の着脱ができ、したがつて格
子状ガード５の格子目５′を通して反射板４の清
掃が容易に行える。

以上のように、この考案の防爆型照明器具は、
反射板と格子状ガードとを対向的に連結して偏平
筒状体を形成するとともにその中間部で前記格子
状ガードの横ガードに対応して前記反射板に位置
決め溝を形成した器具本体と、前記格子状ガード
の格子目を介して前記器具本体内に挿脱自在に通
されて上端中央部が前記位置決め溝に嵌合すると
ともに下端縁の一対の欠切きにより形成された複
数の可動片が前記格子状ガードの横ガードを挾着
した可とう性のガイド板と、前記器具本体の長手
方向端部より挿脱自在に挿入されて中間部が前記
ガイド板に貫通支持されるとともに両端部が器具
本体に支持されたシリンダと、このシリンダに内
装された直管ランプとを備えたため、つぎの作用
効果がある。

すなわち、反射板と格子状ガードで形成される
偏平筒状体の中間部にガイド板を着脱自在に設け
たため、反射板の清掃を阻害することなく直管ラ
ンプおよびシリンダを安全に抜き差しできるとと
もに、柔軟性のあるシリンダも使用できる。しか
も可とう性のガイド板の上端中央部を反射板の位
置決め溝に係合するとともに下端の可動片を横ガ
ードに挾着することにより、ガイド板が反射板と
格子状ガードとの間に取付けられるため、ガイド
板の着脱が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の防爆型照明器具の要部断面図、
第２図は可撓性シリンダを用いた場合の変形状態
図、第３図はこの考案の一実施例における防爆型
照明器具の要部断面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線
断面図、第５図はシリンダ取外し状態における動
作説明図、第６図はガイド板のガード挿入状態を
示す断面図、第７図はその底面図、第８図はガー
ドへの取付方法を示す要部斜視図である。 １……直管ランプ、２……シリンダ、３……器
具本体、４……反射板、５……ガード、５ａ……
横ガード、８……ガイド孔、９……ガイド板、１
２……切欠き、１３……可動片、１４……位置決
め溝を形成するだぼ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 反射板と格子状ガードとを対向的に連結して偏
   平筒状体を形成するとともにその中間部で前記格
   子状ガードの横ガードに対応して前記反射板に位
   置決め溝を形成した器具本体と、前記格子状ガー
   ドの格子目を介して前記器具本体内に挿脱自在に
   通されて上端中央部が前記位置決め溝に嵌合する
   とともに下端縁の一対の切欠きにより形成された
   複数の可動片が前記格子状ガードの横ガードを挾
   着した可とう性のガイド板と、前記器具本体の長
   手方向端部より挿脱自在に挿入されて中間部が前
   記ガイド板に貫通支持されるとともに両端部が器
   具本体に支持されたシリンダと、このシリンダに
   内装された直管ランプとを備えた防爆型照明器
   具。