JPS6210766Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内部から立体的花、碗、端等が飛び出
す雑誌の口絵、付録、カード、デイスプレイ、ダ
イレクトメール等に使用される折丁に係り、更に
詳しくは紙を２等分して外紙と内紙との分割しか
つこれ等の外紙及び内紙を中央部で二つ折し、更
に内紙の中央部に左右対称な切込線を穿設するこ
とによつてその内部に表示片を夫々形成し、次に
内紙の中央部裏面を外紙の中央部内面に貼着し、
更に内紙内に形成された左右の表示片の外端部を
相互に貼着して構成したことを特徴とした折丁に
関するものである。

従来も例えば米国特許明細書第3858792号同第
3883069号公報等に示す如く、種々の折丁が開発
されているが、従来の折丁は単純であつて、立体
性に乏しい等の欠点があつた。

本考案に係る折丁は従来の之等の欠点に鑑み開
発された全く新規な技術に関するものである。

図により本考案に係る折丁の一実施例を具体的
に説明すると、Ａは四角形紙であつて、スリツタ
ー線ａによつて外紙１と内紙２とに２分割され、
かつこれ等の外紙１と内紙２とは夫々縦折曲線
ｂ，ｃによつ左右に二つ折し得る如く構成されて
いる。又内紙２の中央部には所定形状の切込ｄ，
ｅが夫々縦折曲線ｃを中心にして左右対称的に穿
設され、その内部に表示片３，４が形成されてい
る。

次に本考案に係る折丁の組立構成に当つては第
１図及び第２図に示す如く、先ず内紙２の中央部
に糊ｆを塗着した後、この中央部を外紙１の中央
部に両者の縦折曲線ｂ，ｃが合致せる如く貼着
し、次に内紙２の表示片３の上下端部に糊ｇをス
ポツト的に塗着した後内紙を縦折曲線ｃで二つ折
することによつて表示片３，４の上下端部を前記
糊ｇによつて相互に貼着して構成する。

本考案に係る折丁は上述の構造を有するので、
第３図及び第４図に示す如く、外紙１を左右に開
脚すると前述の如く内紙２の中央部に構成した表
示片３，４が夫々一体的に連結されて、内紙２の
間から飛び出してこれを立体的に表示することが
出来る。又上述の如き構造を有するので、内紙２
は左右に開脚しても或は左右いずれに折曲げて
も、切込ｄ，ｅの間から表示片３，４を立体的に
起立することが可能である。従つて、外紙１、内
紙２の全面に夫々異る所定の印刷を施した場合に
はこの表示片３，４を夫々景色の異る状況で表示
することが出来、変化に富み極めて効果的であ
る。上記実施例に於ては碗形（花びら形）の表示
片の例について記述したが、第５図及び第６図に
示す如く、蝶形の表示片３，４についても全く同
様にして構成し、かつ立体的に表示することが可
能である。

本考案に係る折丁は上述の構造を有するので、
外紙を開脚することによつて内紙に穿設された表
示片を飛び出させて、これを立体的に表示するこ
とが出来、しかもこの表示片の周りの背景を自在
に変化させることも可能である等の特徴を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図乃至第４図は組立及び
使用説明図、第５図及び第６図は他例の説明図で
ある。 Ａ：紙、１：外紙、２：内紙、３，４：表示
片、ａ：スリツター線、ｂ，ｃ：折曲線、ｄ，
ｅ：切込。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙を２等分して外紙と内紙とに分割しかつこれ
   等の外紙及び内紙を中央部で二つ折し、更に内紙
   の中央部に左右対称な切込線を穿設することによ
   つてその内部に表示片を夫々形成し、次に内紙の
   中央部裏面を外紙の中央部内面に貼着し、更に内
   紙内に形成された左右の表示片の外端部を相互に
   貼着して構成したことを特徴とした折丁。