JPS62103351A - 連続溶融金属めつき方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の利用分野］ 本発明は連続溶融金属めっき方法に関する。

［発明の背景〕 還元性焼鈍炉を生産ライン内に保有する連続溶融金属め
っき装置においては、第３図に示すようにストリップ２
が大気に触れないようにするため、還元焼鈍炉（図示せ
ず）とめっき浴との間に筒状のスナウト２０が配置され
ている。

スナウト２０は、内部を大気雰囲気から遮断するために
、一端が還元性焼鈍炉に接続され、他端がめつき浴中に
浸漬されている。そして、スタウトの２０内部は還元性
ガスにより充填されている。

しかし、このガス中には微量な酸素又は水分等が含まれ
ており、この酸素又は水分等が、蒸発しためっき浴中の
溶融金属と化合し、粉末のドロス１を生成する。このド
ロス１は溶融金属めっき浴面上に堆積するため、めっき
直前のストリップ２の表面に付着する場合がある。

すなわち、スナウト２０内の浴面上の堆積ドロス１は、
ストリップ２が矢印１４の方向へ連続的に移動している
ため、ストリップ２に付着する。

ストリップ２の表面にドロスｌが付着すると、ストリッ
プ２のめっき面の品質が著しく損なわれる。そのため、
現状では堆積ドロスｌをスナウト２０内のめっき浴面上
から定期的に除去している・ 堆積ドロスｌの除去は、めっき作業を中断した後、スナ
ウト２０内を還元性雰囲気から大気の雰囲気に置換した
後に行なう、堆積ドロスｌの除去はスナウト２０上部の
マンホールからマニュアルで行なっている。

このような堆積ドロスｌ除去の作業においては、堆積ド
ロス１除去のために、スナウト２０内を還元性ガスから
大気ガスに置換し、その後、大気ガスから還元性ガスへ
と置換するため、ストリップ２にめっきを行なっていな
い時間が多大になるいう欠点がある。

このようにめっき作業を長時間に渡り、しかも頻繁に中
断する必要があるため、従来のめっき方法においては生
産性が大幅に低下するという問題がある。

また、ドロスの除去作業はバッチ作業であるのに対し、
ドロスの発生は連続的であることから、ドロス除去後の
めっき作業時間に比例する形でスナウト内のドロスの濃
度が増加する。

従って、メトリー２プへのドロスの付着はドロス濃度に
ある程度比例するため、完全に防ぐことができず、製品
の品質が安定しないという問題点もあった。

［発明の目的］ 本発明は連続溶融金属めっき作業の中断時間を極力短縮
し、あるいは、めっき操業中においても連続してスナウ
ト内のめっき浴面上のドロスを完全にスナウト系外へ排
除し、ドロス付着のない安定した製品を製造することの
できる連続溶融金属めっき方法を提供することを目的と
する。

［発明の概要］ 上記目的は、一端が還元性焼鈍炉に接続され、他端がめ
つき浴中に浸漬されているスナウトの内部を通過させて
ストリップを溶融金属からなるめっき浴中へ供給するこ
とにより該ストリップのめっきを行なう連続溶融金属め
っき方法において、該スナウト内にある溶融金属浴面に
外部から気体を吹き付けるとともに、該スナウトの適宜
の位置に設けられた排出口を介して該スナウト内を吸引
することにより該スナウト内にある溶融金属浴面のドロ
スを除去することによりめっきを行なうことを特徴とす
る連続溶融金属めっきの方法によって達成される。

スナウト内にある溶融金属浴面に外部から気体を吹き付
けるための手段としては、溶融金属浴面直近に開口を有
するノズル等を用いればよい。

吹き付けは溶融金属浴の上面から行なってもよく、また
、溶融金属浴中から行なったもよい。

また、吹き付ける気体は、非酸化性気体ならばどのよう
な気体でもよい、Ｎλガス、ＨニーＮユガス等の不活性
ガスあるいは還元性ガスが用いられる。

浴面上の堆積ドロスはガス出口ノズルより噴射された気
体によりスナウト内にて浮遊ドロスとなる。浮遊ドロス
はスナウトの適宜の位置に設けた排出口を経て連続的に
吸引される。このとき堆積ドロスは金属酸化物を主体と
する灰状の粉末であるため容易に浮遊し、吸引されるの
で、スナウト内にある溶融金属浴面のドロスを容易に除
去することができる。

［発明の実施例］ （第１実施例） 第１実施例を第１図に基づき説明する。

本例では、溶融金属直上に開口５を有するノズル３をス
ナウ）２０内部を通して設けである。ノズル３の他の開
口部は外部に通じている。　一方、スナウ）２０の側面
には排出ロアが設けられている。排出ロアはファン８に
接続されている。

かかる構成において、ノズル３の外部に通じる開口から
Ｎユ　あるいはＨ２−Ｎ：Ｌガス４を流入する。このガ
スはノズル３の内部を通り、一方の開口５を介して溶融
金属の表面に噴出する。

一方、ファン８を回転せしめることにより、スナウト２
０内部は吸引状態となる。その際。

ノズル３の開口から噴出するガスと相持まって、溶融金
属の表面に堆積している堆積ドロスは浮遊し、浮遊ドロ
ス６となる。この浮遊ドロス６は、スナウト２０内部が
吸引状態となっているため、排出ロアを介して外部へ排
除される。　以上のようにしてめっきを行なったところ
ストリップ２にはドロスの付着はなく、その表面には欠
陥は発生したいなかった。

（第２実施例） 第２図に基づき第２実施例を説明す□る。

本例においては、ノズル３の開口を溶融金属の浴面内の
浴面直下に設けである。また、ノズル３の他の開口はフ
ァン８に接続しである。一方、スナウ）２０の排出ロア
は、バルブ１０とフィルター９を介してファン８に接続
しである。

本例においては、開口５により噴出したガスは、浮遊ド
ロス６とともに排出ロア、バルブ１０、フィルター９、
ファン８を介して再びノズル３に戻る。

ファン８により吸引されたドロス６を含むガス４はファ
ン８の手前に設けられたフィルター９にて浮遊ドロス６
だけ捕捉される。その後、雰囲気ガスだけが再度循環し
て使用される。

フィルター９の交換はフィルター９の前後にバルブｌＯ
を設け、このバルブ間のみを大気雰囲気にして実施する
ことができるようになっている。

第２図に示す例において、めっき用雰囲気ガスを循環使
用して堆積ドロスをスナウト系外へ排除しつつめっき操
業を行なった。その結果は表に示すように、ドロス付着
によるストリップの表面欠陥発生率を大幅に抑制するこ
とができた。

表 第２実施例と第１実施例との異なる点は、Ｎ２またはＨ
？　　−Ｎ２　　ガスをめっき浴面１１へ噴射させる方
向である。すなあち、本例においては、噴射ノズル５を
スナウト内に設け、雰囲気ガスの方からめっき浴面１１
へ噴射させる構造となっている。

第１図及び第２図は本発明を説明するための単なる例示
であり、これらによって本発明が不当に制限されるもの
ではない、また、本発明に用いるガス噴射ノズルの先端
形状はスリット状、円形系、四角形状等を包含す、そし
て、ガス噴射ノズルの配置はストリップの片側のみなら
ず１両側に配置してもよい。

「発１月の効果］ めっき作業中においても連続してスナウト内めっき浴面
上のドロスを完全にスナウト系外へ排除することが回部
となった。その結果、ドロス付着によるストリップの表
面欠陥発生率を大幅に抑制することができ、安定した製
品を製造することが可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図はノズルめっき浴中に設けたスナウト内ドロスの
除去方法を示す断面図、第２図はノズルをスナウト内に
設けたスナウト内ドロスの除去方法を示す断面図、第３
図は従来のスナウト内ドロスの堆積と付着状況を示す断
面図である。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　一端が還元性焼鈍炉に接続され、他端がめっき浴中
   に浸漬されているスナウトの内部を通過させてストリッ
   プを溶融金属からなるめっき浴中へ供給することにより
   該ストリップのめっきを行なう連続溶融金属めっき方法
   において、該スナウト内にある溶融金属浴面に外部から
   気体を吹き付けるとともに、該スナウトの適宜の位置に
   設けられた排出口を介して該スナウト内を吸引すること
   により該スナウト内にある溶融金属浴面のドロスを除去
   することによりめっきを行なうことを特徴とする連続溶
   融金属めっきの方法。 ２　吹き付ける気体を不活性ガスあるいは還元性ガスと
   した特許請求の範囲第１項記載の連続溶融金属めっき方
   法。 ３　めっき浴面への気体の吹き付けをめっき浴内から行
   なう特許請求の範囲第１項又は 第２項記載の連続溶融金属めっき方法。 ４　めっき浴面への気体の吹き付けをスナウト内から行
   なう特許請求の範囲第１項又は 第２項記載の連続溶融金属めっき方法。