JPS62103314A - 熱処理炉用搬送ロ−ルの製造方法 - Google Patents
熱処理炉用搬送ロ−ルの製造方法Info
- Publication number
- JPS62103314A JPS62103314A JP60241796A JP24179685A JPS62103314A JP S62103314 A JPS62103314 A JP S62103314A JP 60241796 A JP60241796 A JP 60241796A JP 24179685 A JP24179685 A JP 24179685A JP S62103314 A JPS62103314 A JP S62103314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- resistance
- sio2
- manufacture
- build
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、鋼材の加熱炉のような各種熱処理炉内の被処
理物の搬送に用いられる搬送ロールのビルドアンプの防
止技術に関する。
理物の搬送に用いられる搬送ロールのビルドアンプの防
止技術に関する。
例えば、金属ストリップの熱処理においてストリップを
支持するハースロールにおいては、ロール表面に金属粉
や金属酸化物粉が付着し、ときにはロール表面層にこれ
らが食い込みビルドアンプが生じ、これが被搬送物であ
る金属ストリップに表面疵を与えるという問題があった
。
支持するハースロールにおいては、ロール表面に金属粉
や金属酸化物粉が付着し、ときにはロール表面層にこれ
らが食い込みビルドアンプが生じ、これが被搬送物であ
る金属ストリップに表面疵を与えるという問題があった
。
従来、かかる熱処理炉における搬送ロールにおけるビル
ドアンプの発生を防止するために、ロール自体の材質を
耐熱鋼で作製したり、表面を金属粉や酸化物と濡れ性の
低いセラミックスでコーティングを施すことが行われて
来た。
ドアンプの発生を防止するために、ロール自体の材質を
耐熱鋼で作製したり、表面を金属粉や酸化物と濡れ性の
低いセラミックスでコーティングを施すことが行われて
来た。
このセラミックスで表面に溶射被覆するに当って、溶射
材料として、酸化物系セラミックスの中でも耐食性、耐
酸化性に優れたZrO2が最も適したものであることも
知られている。
材料として、酸化物系セラミックスの中でも耐食性、耐
酸化性に優れたZrO2が最も適したものであることも
知られている。
しかしながら、ZrO2は23Cr 2ONiのよう
な高クロム・ニッケル鋼ロール基材との密着性が充分で
はなく、さらにロール材とZr○2熱膨張率との差によ
って作業中にセラミックス被覆の剥離を生じるという欠
点があった。
な高クロム・ニッケル鋼ロール基材との密着性が充分で
はなく、さらにロール材とZr○2熱膨張率との差によ
って作業中にセラミックス被覆の剥離を生じるという欠
点があった。
この欠点を解消するために、ZrO2にSiO2をat
配合して容積膨張の緩衝材とすることが、特開閉58−
144414号公報に開示されている。
配合して容積膨張の緩衝材とすることが、特開閉58−
144414号公報に開示されている。
かかる熱処理炉用搬送ロールは、適度の耐熱衝撃性と金
属あるいはその酸化物との濡れ性を低下せしめることに
よる耐ビルドアツプ性とを相備えたものである必要があ
るが、これらの耐熱衝撃性と耐ビルドアツプ性とは通常
相反する因子である。
属あるいはその酸化物との濡れ性を低下せしめることに
よる耐ビルドアツプ性とを相備えたものである必要があ
るが、これらの耐熱衝撃性と耐ビルドアツプ性とは通常
相反する因子である。
上記、公報に開示されている技術において、SiO2の
添加による搬送ロールの耐ビルドアツプ性の向上は、他
方においてZrO2自体の耐熱衝撃性の劣化をもたらす
という恐れがある。
添加による搬送ロールの耐ビルドアツプ性の向上は、他
方においてZrO2自体の耐熱衝撃性の劣化をもたらす
という恐れがある。
本発明の目的は、上記ZrO2に対する安定他剤添加に
よる改善された耐熱衝撃性を維持しつつ、SiO2の添
加による耐ビルドアツプ性の向上を図ることにある。
よる改善された耐熱衝撃性を維持しつつ、SiO2の添
加による耐ビルドアツプ性の向上を図ることにある。
〔問題点を解決するための手段]
上記本発明の目的は、ボンドコーティングとしての下地
層としてMCrAlY合金を用い、そのボンドコーティ
ングの上にトップコーティングとしてZrO2の溶射被
覆を施したときに達成されるという知見に基づいて完成
した。
層としてMCrAlY合金を用い、そのボンドコーティ
ングの上にトップコーティングとしてZrO2の溶射被
覆を施したときに達成されるという知見に基づいて完成
した。
ところで、上記MCrAlY合金におけるMとは、Co
、 L+ Fe基の総称である。
、 L+ Fe基の総称である。
しかして、上記MCrAlY合金の一例として、NiC
oCrAl Y合金を用いた場合その成分構成は、Ni
が30〜75重量%、Coが2O〜75重量%、Crが
15〜25重量%、A15〜15重量%、そしてYが0
.3〜0.7重量%からなるもので、ロール素材とZr
O2系セラミックスに対して優れた密着性と共に、熱膨
張性がロール素材よりも小さく、更には、機械的な衝撃
に対する衝撃吸収能も大きいという性質を有するもので
ある。同ボンドコーティングは125〜175 μmの
厚みに形成される。
oCrAl Y合金を用いた場合その成分構成は、Ni
が30〜75重量%、Coが2O〜75重量%、Crが
15〜25重量%、A15〜15重量%、そしてYが0
.3〜0.7重量%からなるもので、ロール素材とZr
O2系セラミックスに対して優れた密着性と共に、熱膨
張性がロール素材よりも小さく、更には、機械的な衝撃
に対する衝撃吸収能も大きいという性質を有するもので
ある。同ボンドコーティングは125〜175 μmの
厚みに形成される。
そして、かかるボンドコーティング上に、ZrO2の安
定化剤としてのY2O3が4〜12重量%の範囲内にあ
り、且つ耐ビルドアツプ剤としてのSiO2が5〜17
重量%の範囲内にあり、且つ両添加剤の合計が13〜2
O重量%の範囲内にあるトップコーティングを形成する
。
定化剤としてのY2O3が4〜12重量%の範囲内にあ
り、且つ耐ビルドアツプ剤としてのSiO2が5〜17
重量%の範囲内にあり、且つ両添加剤の合計が13〜2
O重量%の範囲内にあるトップコーティングを形成する
。
更に別図に示すように、Y2O3 :s+02の比が
、重量比で略1:1.2のとき最も優れた耐熱衝撃性を
維持し、且つ耐ビルドアツプ性が向上した熱処理炉用搬
送ロールが得られる。
、重量比で略1:1.2のとき最も優れた耐熱衝撃性を
維持し、且つ耐ビルドアツプ性が向上した熱処理炉用搬
送ロールが得られる。
同図において、縦軸における耐熱衝撃指数は、12O0
°Cで30分間保熱後、試料を常温の水中に下半分を水
没させて水冷し、上半分は空冷状態として水温が常温に
なるまで放置するということを繰り返し行なうサーマル
ショックテストによって得た値である。
°Cで30分間保熱後、試料を常温の水中に下半分を水
没させて水冷し、上半分は空冷状態として水温が常温に
なるまで放置するということを繰り返し行なうサーマル
ショックテストによって得た値である。
ZrO2の安定化剤としてY2O3の他にMgO。
CaO等が知られているが、耐衝撃性と曲げ靭性の面か
ら、また、上記下地層との接合性、さらにはビルドアッ
プ防止剤としてのSiO2の機能を阻害しないという面
からY2O3が最も良い。しかしながら、その添加量が
12重量%を超えると、上記Si○2によるビルドアッ
プ防止の機能に悪影響をもたらす。
ら、また、上記下地層との接合性、さらにはビルドアッ
プ防止剤としてのSiO2の機能を阻害しないという面
からY2O3が最も良い。しかしながら、その添加量が
12重量%を超えると、上記Si○2によるビルドアッ
プ防止の機能に悪影響をもたらす。
SiO2は、溶射において表面の円滑、気孔封止の機能
を発揮して、耐ビルドアツプが強い皮膜を形成する。
を発揮して、耐ビルドアツプが強い皮膜を形成する。
SCI+ 22 のロール材にNi 47.5重量%
、 Co 22.5重量%、 Cr 17.0重量%、
AI 12.5重量%及びYo、5重量%からなる下
地層をプラズマガンを用いて150μmの厚みに形成し
、その上に別表に示すトップコーティング層をガスプラ
ズマを用いて400μmの厚みに形成した。
、 Co 22.5重量%、 Cr 17.0重量%、
AI 12.5重量%及びYo、5重量%からなる下
地層をプラズマガンを用いて150μmの厚みに形成し
、その上に別表に示すトップコーティング層をガスプラ
ズマを用いて400μmの厚みに形成した。
そして、熱衝撃テストとビルドアップテストに供した。
その結果、安定化剤として適量のY2O3を添加するこ
とにより、耐熱衝撃性において皮膜の剥離がない強靭な
皮膜が形成され、また、SiO2を適量添加することに
よって、ビルドアップ現象を生しない皮膜を形成し、そ
の総合評価は上記本発明の範囲内において最良であるこ
とが判る。
とにより、耐熱衝撃性において皮膜の剥離がない強靭な
皮膜が形成され、また、SiO2を適量添加することに
よって、ビルドアップ現象を生しない皮膜を形成し、そ
の総合評価は上記本発明の範囲内において最良であるこ
とが判る。
単位:重量%
〔発明の効果〕
本発明によって、Zr○2自体が持つ耐熱衝撃性と曲げ
強度を失う事なくSiO2による耐ビルドアツプ効果を
発揮できる熱処理用搬送ロールを比較的安価に得ること
ができ、さらに、ロールの寿命を延ばすことができる。
強度を失う事なくSiO2による耐ビルドアツプ効果を
発揮できる熱処理用搬送ロールを比較的安価に得ること
ができ、さらに、ロールの寿命を延ばすことができる。
添付図はZrO2にy2OaとSiO2を添加したとき
の熱衝撃に対する影響を示す図である。
の熱衝撃に対する影響を示す図である。
Claims (1)
- 1、ロール素材上にSiO_2を添加した安定化ジルコ
ニアを溶射することによって耐ビルドアップ性を向上せ
しめた熱処理炉用搬送ロールの製造方法において、ロー
ル素材上にMCrAlY合金からなる溶射下地層を形成
し、安定化ジルコニアのための安定化剤としてY_2O
_3をY_2O_3:SiO_2との比が1:1.2〜
1:4.0の間にあるように添加することを特徴とする
熱処理炉用搬送ロールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60241796A JPS62103314A (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 熱処理炉用搬送ロ−ルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60241796A JPS62103314A (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 熱処理炉用搬送ロ−ルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62103314A true JPS62103314A (ja) | 1987-05-13 |
Family
ID=17079637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60241796A Pending JPS62103314A (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 熱処理炉用搬送ロ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62103314A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02270953A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-06 | Sugitani Kinzoku Kogyo Kk | アルミニウム合金―またはマグネシウム合金製鋳造製品用パーマネント金型 |
CN1062316C (zh) * | 1994-08-25 | 2001-02-21 | 普拉塞尔·S·T·技术有限公司 | 表面具有陶瓷热喷涂覆层的炉辊 |
JP2009299133A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Jfe Steel Corp | ハースロール |
CN108977743A (zh) * | 2017-06-05 | 2018-12-11 | 丰田自动车株式会社 | 喷镀膜的成膜方法 |
CN109402550A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-03-01 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种组织渐变高温可磨耗封严涂层及其制备方法 |
-
1985
- 1985-10-28 JP JP60241796A patent/JPS62103314A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02270953A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-06 | Sugitani Kinzoku Kogyo Kk | アルミニウム合金―またはマグネシウム合金製鋳造製品用パーマネント金型 |
CN1062316C (zh) * | 1994-08-25 | 2001-02-21 | 普拉塞尔·S·T·技术有限公司 | 表面具有陶瓷热喷涂覆层的炉辊 |
JP2009299133A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Jfe Steel Corp | ハースロール |
CN108977743A (zh) * | 2017-06-05 | 2018-12-11 | 丰田自动车株式会社 | 喷镀膜的成膜方法 |
CN109402550A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-03-01 | 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 | 一种组织渐变高温可磨耗封严涂层及其制备方法 |
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