JPS6210280A - アルミニウム材用耐食親水性皮膜処理剤 - Google Patents

アルミニウム材用耐食親水性皮膜処理剤

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JPS6210280A
JPS6210280A JP14665785A JP14665785A JPS6210280A JP S6210280 A JPS6210280 A JP S6210280A JP 14665785 A JP14665785 A JP 14665785A JP 14665785 A JP14665785 A JP 14665785A JP S6210280 A JPS6210280 A JP S6210280A
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルミニウム及びアルミニウム合金製品(以
下、アルミニウム材という)の表面に親水性を与えると
ともに耐食性を賦与した皮膜を形成し得る耐食親水性皮
膜処理剤(以下、処理剤という)に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
アルミニウム材は2種々の用途に多用されているが、近
年、アルミニウム材表面に親水性皮膜を形成することが
、たとえば、熱交換器のフイ/や建材などにおける結露
防止2反射鏡の曇シ止め。
あるいは、保水性を高めてアルミニウム材表面からの水
の蒸発量を向上させるなどの手段として行なわれている
しかしながら、アルミニウム材表面にそのまま親水性皮
膜を形成するとアルミニウム材が腐食されたり、あるい
は皮膜が剥離し易かったりするために、これらを防止し
得る耐食親水性皮膜を形成する方法や処理剤について多
くの提案がなされている。しかして、その一つとして本
発明者らはさきに、クロム化合物−アクリル酸ボリマー
−フッ化物−7リカ系の親水性金属表面処理剤を提案(
特開昭60−39169号)した。
本発明者らは、この系の処理剤について検討を続けた結
果、クロム化合物として硝酸クロムを使用した処理剤で
処理した場合に特異な現象がみられることを認めた。す
なわち、硝酸クロムの濃度が高くなる場合とか、シリカ
やアクリル酸ポリマーの配合割合が少ない場合などに、
皮膜から6価クロムイオン(CrO= )の溶出がみら
れることがあることを認めた。この原因は確言し得ない
が皮膜の焼付は処理時に3価クロムの一部が6価クロム
に変化し、これが皮膜中に存在するために水と接触した
ときに溶出してくることに基づくものと推定される。
しかして、このような6価クロムイオンの溶出がみられ
る場合には、皮膜の耐食性や長期親水性の低下が同時に
発生するという問題があシ、これらの解決が望まれてい
る。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明者は、
硝酸クロムを使用する場合の6価クロムイオンの溶出を
防止し得る処理剤を得べく研究を重ねた結果、多価アル
コールや糖類を配合することによって6価クロムイオン
の溶出を防止し得、リン酸を配合することによって長期
親水性の低下を防止し得、三層構造からなる耐食親水性
皮膜を一段処理で形成し得る処理剤を得ることができる
ことを見出して本発明をなしたものである。
すなわち9本発明は、硝酸クロムがCrO3換算で2〜
20 ?/lさらに所望により6価クロムイオンをCr
0=換算で2り/を以下、アクリル酸ポリマーが固形分
で2〜202μ、フッ化物がF−として0.1〜52/
l、リン酸がPO,として0.1〜50 f/lシリカ
がシリカ/全固形分 比として0.2〜0.8.多価ア
ルコール又は/及び糖類が0.2〜20 f/l 、残
部水からなる耐食親水性皮膜処理剤である。
本発明の処理剤は、前記のような組成を有し。
水に溶解し又は懸濁しているものでろって、処理剤′を
構成する各成分の供給源は次の通りである。
クロム化合物としての硝酸クロムは、クロメート皮膜層
を形成するものであり、クロメート皮膜層の耐食性をよ
シ向上したいときには、6価クロム化合物、たとえば、
クロム酸(CrO=) 、クロム酸アンモニウムのよう
なりロム酸塩、あるいは重クロム酸アンモニウムのよう
な重クロム酸塩を所望に応じて配合するものである。
アクリル酸ポリマーとしては、水溶性のアクリル酸ポリ
マー(以下、樹脂という)が使用され。
たとえば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸2−エチル、メタクリル酸、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イングロ
ビル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、マレイン酸。
イタコン酸のような化合物の重合あるいは共重合によっ
て得られた水溶性のものを使用する。なお。
比較的低温、短時間の加熱処理工程中に、処理剤中に共
存するクロムイオンとキレート化反応をおこし水に不溶
性となる必要があり7分子量としては、平均分子量が1
0,000〜300,000のものであることが望まし
い。このような樹脂としては、たとえば、プライマルA
−1,A−3,A−5(商品名、ローム&ハース社)が
市販されている〇フッ化物としては、たとえば、7ツ酸
、フッ化ケイ素、フッ化ホウ素、7フ化チタニウム、フ
ッ化ジルコニウム、フッ化亜鉛などのような7ツ酸の可
溶性塩が使用される。なお、フッ化物として7ツ酸を使
用することがもっとも好ましいが、その添加効果の発現
機構は確言できないが、クロム化合物と協働的にアルミ
ニウム材に作用するとともに、シリカに対して軽度の溶
解作用を与えシリカ粒子を樹脂中に微細に分散させ、緻
密で堅牢かつ親水性、耐食性に富む皮膜を形成させるも
のと思われる。
シリカは、シリカ粉末又はシリカゾルの形で使用し、シ
リカとしては、たとえば、ヒユームドシリカあるいは湿
式法による含水無晶形のケイ酸を使用し得、市販品とし
ては、たとえば、カポシル(商品名、カボット社)、カ
ープレックス(商品名、塩野義製薬社)などがある。な
お、これらの粒子の大きさは、均一親水性、成形性、さ
らには皮膜の耐食性の面から小さい方が好ましく、平均
粒径がllRn以下、とくに1次粒子の大きさは、少な
くとも50チ以上が11Xn以下であることが好ましい
0 リン酸としては、たとえば正すン酸、ピロリン酸、ポリ
リン酸、メタリン酸、亜リン酸などが使用される。なお
、使用量が52/を以下の・ように少ない場合には、上
記の各種リン酸のアルカリ性塩たとえばリン酸ナトリウ
ム、ビロリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ヘ
キサメタリン酸ナトリウムなどの塩類も使用し得る。
多価アルコール、糖類(以下、還元剤という)としては
、水溶性で、処理剤塗布後の焼付は処理時に分解や揮発
をせずに皮膜中に残留していて有機還元剤として作用し
得るものであれば使用し得。
タトエば、エチレングリコール、グリセリン、エリスリ
ット、アラビット、マンニット及びブドウ糖、果糖など
が望ましく、単独又は二種類以上を混合して用い、とく
に多価アルコールが好ましく。
いずれの場合も処理剤塗布時に、その還元能力を保有す
る状態で処理剤に添加・混合される。
なお、水は、可溶性固形分含有量が300〜400(を
以下の上水、イオン交換水あるいは蒸留水などが用いら
れる。
しかして、このような諸成分の配合割合は、硝酸クロム
は、  CrO3換算で2〜20 f/l 、好ましく
は。
3〜12 ?/lの範囲でおることが必要であって、2
μ以下では、親水性でかつ十分な耐食性をもつ皮膜が得
られず、又、樹脂の架橋反応も十分満足する程度に行な
われず、201/を以上では、アルミニウム材表面の着
色、クロムの局部的濃縮などをおこし、皮膜の不均一化
がおこυ易く、さらには必要以上の皮膜を形成し経済的
にも不利である。
なお、皮膜の耐食性を向上させるために所望に応じて6
価のクロム化合物をCrOs換算で2 f/を以下含有
させることができる。
樹脂の配合割合としては、固形分で2〜20 ?/l 
好ましくは、3〜14 f/lの範囲であり、2f/を
以下では皮膜形成量が不十分となり、201/を以上で
は処理剤の安定性が減少する傾向がある。しかして、樹
脂の不溶化は、前述のように共存するクロム化合物との
架橋反応による難溶性の有機クロメート化合物の生成に
よるものであって、架橋に必要なりロム量は、 Cr(
1)又はCr(Vl)をCrO諺換算で樹脂に対して0
.2%以上添加すればよいと言われ。
本発明処理剤のクロム化合物含有量であれば樹脂の景は
、実質的に任意に変えることができる。なお、熱硬化型
の水溶性樹脂を少量加えることによって皮膜の耐食性を
向上させることは勿論可能である0 フッ化物の配合割合は、F′として、0,1〜5 y7
t 。
好ましくは、0.3〜3.597tの範囲で配合する。
F−が0.1t/を以下では、アルミニウム材とクロム
化合物との反応生成物を主体とする皮膜の良好な耐食性
が得られず、51/を以上では、処理時にアルミニウム
材の溶出やシリカとの反応がいちじるしくなることによ
って処理液の管理が困難であシ。
所望特性の皮膜を得ることが困難となる。
リン酸の配合割合は、  PO,とじて、0.1〜50
 f/l 。
好ましくは、0.3〜s y7tの範囲で配合する。P
O4が0.1f/を以下では、親水性に制限を生じ、使
用条件が緩い場合に効果があっても厳しい使用条件では
長期親水性に問題が生じる。又、sy7を以上では、親
水性は問題ないが、耐食性がやや悪くなり、とくに50
 t/を以上ではその傾向が大きくなる0 シリカの配合割合は、処理剤中の固形分含有量によって
変化し、シリカと全固形分との比、詳しくは、シリカと
〔アクリル酸ポリマー(固形分)+クロム化合物(Cr
O=換算)+シリカ+還元剤〕との重量比(以下、シリ
カ比という)が0.2〜0.8゜好ましくは、0.3〜
0.6の範囲で配合する。シリカ比が0.2以下では、
持続性のある親水性皮膜が得られず、0.8以上では、
皮膜表面が粉吹き状になり好ましくない。なおシリカ成
分は、樹脂で被覆した状態で配合することが好ましく、
シリカ粒子は均一に分散し、かつ、フッ酸との反応も適
当に制御し得る。又、皮膜の形成に当って表層部に優先
的に集まって皮膜に親水性を賦与するものである0 還元剤は、皮膜中に共存することによって、溶出しよう
とする6価クロムを3価クロムに還元させ6価クロムイ
オンとしての溶出を防止するものでアリ、処理剤中のシ
リカの分散性をよくし親水性の低下を防止する効果もみ
られるものであって。
これらの効果を発現させるために必要な配合割合は、0
.2〜20 ?/l 、好ましくは、0.3〜i o 
y7tの範囲で配合する。0.2t/を以下では、配合
効果が不十分であり、20′y/を以上になると処理剤
の安定性が悪化するとともに、上層皮膜の密着性も低下
するので好ましくない。
本処理剤の調製方法としては、たとえば、■樹脂液中に
シリカ粉末を均一に分散させ、さらに還元剤を添加した
水溶液A液と、硝酸クロム、フッ化物及びリン酸を水に
混合溶解させたB液とをそれぞれ別個に調製しておいて
、使用直前に両液を混合して使用する方法、■すべての
成分を混合して一液として調製する方法、■6価りpム
化合物を配合する場合には、他成分を一液として調製し
たものに使用直前に6価クロム化合物溶液を配合して使
用する方法、あるいは、■使用直前にすべての成分を所
定割合に混合して使用する方法など適宜方法がとり得る
ものである。ただし、6価クロム化合物を配合する場合
には、6価クロム化合物と還元剤とを使用直前まで分離
した状態でおき■、■の方法のように使用直前に両者を
混合するようにすることが好ましい。
しかして2本発明の処理剤は、従前の処理剤と同様に、
たとえば、連続した板や押出型材などの単純な形状の素
形材の場合には、ロール塗り・スプレー法などが適用で
き、複雑な形状を有する製品の場合には、はけ塗り、浸
漬法、スプレー法などアルミニウム材の形状に応じて適
宜の方法によってアルミニウム材表面に塗布することが
できる。
すなわち、処理剤を液温20〜40℃で塗布面に。
塗布量が70℃、10分間乾燥後の固形分として0.1
〜51汐、好ましくは、0.5〜32/lとなるように
塗布し、ついで、ioo〜250℃で10〜30秒間加
熱処理し9通常の焼付は及び6価クロムイオンと還元剤
との反応促進を兼ねた処理を行なう。ここに加熱温度、
加熱時間は、それぞれの下限値以下では、焼付は及び6
価クロムの還元不溶化反応が不十分であって皮膜の密着
性が低く、それぞれの上限値以上とくに加熱温度が25
0℃以上では、成分樹脂の分解がおこり変質するおそれ
があるものである。
このようにして樹脂の不溶化が行なわれ、アルミニウム
材表面に親水性と耐食防錆性とに富んだ皮膜を形成する
ことができる。
なお、たとえばアルミニウム材の調質などの熱処理後の
冷却を兼ねて本発明処理剤を被着させれば余熱を利用す
ることができエネルギーコストを下げ得る。さらに、皮
膜の不溶化を行なう以前ならば、処理剤を多数回に亘っ
て繰返し被着し皮膜厚を厚くすることができる。又、前
記の組成範囲内においてクロム化合物及びフッ化物の液
と、樹脂、シリカ、リン酸及び還元剤との液とを調製し
これらの液をたとえばスプレー法などで同時に吹き付は
アルミニウム材表面上で混合するようにしてもよい。
皮膜厚は、前記範囲内において必要度に応じて適宜の皮
膜厚とすることができるが、たとえば、。
0.1/R1(乾燥後)程度であっても熱交換器のフィ
ン材に要求される高度の親水性と耐食性を十分に賦与し
得るものである。しかして、とくに耐食性が要求される
場合には、前記組成範囲内において。
6価りロムイオン配合を含めてクロム化合物の多い液と
し、又とくに親水性が要求される場合には。
リン酸の添加とともにシリカの多い液を使用することに
より、同じ皮膜厚でもその皮膜特性を調整し得るもので
ある。
このようにして処理剤を焼き付けて得た皮膜は。
皮膜とアルミニウム材との境界に7フ化アルミニウム、
ケイフッ化アルミニウムなどのごく薄い層(第一層)を
生成し、ついでクロム化合物及びシリカを含む無機質層
(第二層)が比較的厚く生成し、さらに最表層(第三層
)として、シリカ、リン酸及び還元剤を含有する樹脂層
を形成し、全体として三層をなして形成される。
皮膜の耐食性は、従来の親水性塗料が、塗膜の種類、厚
さ、樹脂に対する添加物の種類あるいは量に影響される
のと異なって9本発明においては。
はぼ無機質皮膜によって一義的に決定されるため少なく
とも耐食性の面からは樹脂層の厚さあるいはシリカの添
加量に対する制約はあまりない。このため親水化処理に
対する自由度も高く、結果として従来の親水性塗料に較
べて親水性の高い皮膜を賦与し得るものである。このこ
とは、フッ化物を添加することによって前述のようにア
ルミニウム材との境界層としてアルミニウム材とのフッ
化物生成、あるいは、シリカもフッ化物により粒子表面
が活性化され樹脂との結合性が高められること、さらに
、リン酸を添加することにより、リン酸が最表層を中心
に第二層まで分布し、とくに最表層において樹脂の−C
OOH基に作用することが相俟って最表層皮膜の特性が
改善され、皮膜全体の特性がいちじるしく改善され、長
期親水性を保持するものと思われ、湿潤試験にも何ら欠
陥が認められないし、還元剤が皮膜中に存在しているこ
とによって6価クロムイオンが溶出しようとした場合、
6価クロムが還元されて6価クロムイオンが溶出するこ
とがなく、耐食性もすぐれた親水性皮膜の生成が認めら
れる。
かくして2本発明処理剤を熱交換器のフィン。
結露防止が要求される建材、曇り防止が要求される反射
鏡などの各種アルミニウム材の表面に塗布することによ
って耐食親水性皮膜を形成し得るものである。
〔発明の効果〕
本発明は、硝酸クロム、アクリル酸ポリマー。
フッ化物、リン酸、シリカ、多価アルコール又は/及び
糖類を構成成分とし、これらのそれぞれ所定竜を水に配
合したノンリンス型耐食親水性皮膜処理剤であるから、
焼付は処理中にたとえ3価のクロムである硝酸クロムが
6価のクロムに変化して皮膜中に存在し、皮膜外に溶出
しようとしても。
多価アルコールや糖類が最表層に存在していてこれを還
元し3価のクロムにすることによっで、皮膜からの6価
クロムイオンの溶出を防止し得、又。
長期親水性を良好にし得るなどすぐれた効果が認められ
るものである。
〔実施例〕
次に2本発明の実施例を述べる。
実施例 1〜8 (1)耐食親水性皮膜処理剤の調製 クロム化合物として、硝酸クロムCCr (Nos) 
=・9Hρ〕及び6価クロム化合物の三酸化クロムを。
リン酸として正リン酸(100% HsPO−)を使用
してそれぞれを混合した水溶液(A液)、及び、樹脂と
してポリアクリル酸の25重量%水溶液(商品名ブライ
マールA−11分子量s o、o o o以下、ローム
&ハース社#りに一次粒子の平均粒径0.01訓のシリ
カ粉末(商品名カポシル開−5.カポノド社製)を均一
に分散させ、さらに試薬級の還元剤を混合した水溶液(
B液)とをそれぞれ別表に示すような配合割合であらか
じめ調製した。
(2)皮膜の形成 アルミニウム材(AA3102,0.15■厚×101
00mX100を常法に従い脱脂洗浄する前処理を行な
い、この表面に前記(1)のように調製しておいたA液
及びB液を混合して調製した処理剤をロール塗布法によ
って40 ml/I11’の割合で塗布し被着させ、つ
いで温風加熱炉を使用して130℃で10分間加熱焼付
は処理を行ない皮膜を不溶性化させた。
(3)評価試験 (a)親水性の試験方法 (イ)初期親水性(テスト前):試料を常温の脱イオン
水中に1分間浸漬後、引き上げて室温に約30秒間放置
したときの水濡れ面積率で親水性を判定する水浸漬法に
よって調べた。
(ロ)長期親水性(72時間):冷熱サイクル法(−1
0℃X1hr−+−10℃〜70℃X1hr−+70℃
X1hr−+70℃〜−10℃X1hrを繰返す)を用
い、72時間放置し、その抜取)出して水浸漬法によっ
て水濡れ面積率を求めて調べた。
(b)耐食性の試験方法 塩水噴霧試験JISZ2371(1955)による方法
に従って240時間及び500時間後の腐食面積率を測
定して調べた。
(c)6価クロムイオンの溶出試験 35℃の脱イオン水中に1週間浸漬したときの6価クロ
ムイオンの溶出の有無を調べた。
(4)評 価 上記の諸試験結果は別表に示す通シであり、いずれも緒
特性を十分満足するものでありで、6価クロムイオンの
溶出も全く認められていない。
比較例 1〜3 実施例と同様にして別表に示すような配合割合で皮膜処
理剤を調製し、実施例と同様にしてアルミニウム材表面
に皮膜を形成させて、実施例と同様にして諸試験を行な
った。
これらの結果は別表に示す通りであるが、比較例1では
、硝酸クロム濃度が低く、リン酸及び還元剤を含有しな
いため耐食性、長期親水性がともに悪く、6価クロムイ
オンの溶出がおる。比較例2及び比較例3では、耐食性
、親水性は良いが。
還元剤を配合していないので6価クロムイオンが溶出し
ていることが認められ、還元剤、リン酸配合の効果が明
瞭である。
手続補正書 昭和60年10月 7日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)硝酸クロムがCrO_3換算で2〜20g/lさら
    に所望により6価クロムイオンをCrO_3換算で2g
    /lを以下、アクリル酸ポリマーが固形分で2〜20g
    /l、フッ化物がF^−として0.1〜5g/l、リン
    酸がPO^3^−_4として0.1〜50g/l、シリ
    カがシリカ/全固形分比として0.2〜0.8、多価ア
    ルコール又は/及び糖類が0.2〜20g/l、残部水
    からなることを特徴とする耐食親水性皮膜処理剤。
JP14665785A 1985-07-05 1985-07-05 アルミニウム材用耐食親水性皮膜処理剤 Granted JPS6210280A (ja)

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