JPS6210142A - フエノ−ル樹脂発泡体組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は優れた難燃性を有するレゾール型フェノール樹
脂発泡体組成物に関する。

レゾール型フェノール樹脂発泡体は、通常液状のレゾー
ル型フェノール樹脂に酸性硬化剤１発泡剤および界面活
性剤を配合して発泡硬化させることにより製造され、そ
の発泡体は耐熱性、耐燃性、低発煙性、寸法安定性。

耐溶剤性および低温特性などの点で他のプラスチック発
泡体には見られないすぐれた特性を有するところから各
種用途に利用されている。

しかしながらフェノール樹脂発泡体は単体のままでは難
燃性という点で必ずしも満足できるものではない、その
ため難燃剤の添加、あるいは仙薬剤による難燃化等が考
えられる。

さて難燃剤の添加方法としては、難燃剤単独で発泡体製
造時に添加する方法および難燃剤をフェノール樹脂中に
混合分散添加する方法が従来性われている。

しかしながら前者方法の場合、発泡体系内に均一に添加
分散させるのが困難であり、耐燃性にバラツキが生じや
すく準不燃に合格する発泡体を安定的に得ることは困難
である。

また後者の方法の場合、固体粉末または高粘度液状難燃
剤を配合すると樹脂の粘度を著し〈上昇させるため、発
泡体製造の際、撹拌混合が困難で良好な発泡体を得るこ
とが難かしかった。されに混合の問題以外にも、多くの
難燃剤は、レゾール型フェノール樹脂と混合すると、フ
ェノール樹脂を変質させ、混合後１時間以上経過すると
、発泡不良が生じ、この経過時間が長引くにつれ、発泡
状態はますます悪化する欠点があった。従って、このよ
うな方法においては、限定された配合剤、限定された作
業性とそれに対応する装置、限定された発泡条件の設定
などが必要であるため、これに起因する発泡体製造コス
トの高騰と、発泡体品質の不備又はバラツキという欠点
を除くことが出来なかった。

このような難燃化方法はまだ多くの問題が残されている
。

また、難燃性を有した酸性硬化剤としての利用が考えら
れるアルキルリン酸モノおよびジエステルはフェノール
フオーム用硬化剤として用いたとき難燃性は高まるもの
の酸強度が弱いため、発泡体のセルが不均一になり、ま
た発泡倍率や独泡率を低下させるなどフオーム物性が悪
く満足すべきフェノールフオームが得られないのが実状
である。

そこで我々はアルキルリン酸モノおよ゛びジエステルの
難燃性に着目し、耐性硬化剤成分として鋭意検討を行な
った結果、従来技術の欠点を改善し優れた難燃性を有す
るフェノール樹脂発泡体用組成物を提供するに至ったも
のである。

即ち、本発明はレゾール型フェノール樹脂と酸性硬化剤
、発泡剤および界面活性剤を含むフェノール樹脂発泡体
組成物において、硬化剤として低級アルコールのリン酸
モノおよびジエステルおよび芳香族スルホン酸の２種を
含有させることを特徴とする優れた難、燃性を有するフ
ェノール樹脂発泡体組成物を見い出したものである。

本発明は、硬化剤として低級アルコールのリン酸モノお
よびジエステルと芳香族スルホン酸とを、予め界面活性
剤、発泡剤とを混合分解させたレゾール型フェノール樹
脂に配合することにより優れた難燃性を有するフェノー
ル樹脂発泡体組成物を提供することにある。

本発明においては、難燃剤を使用せず難燃性もった液体
の硬化剤として使用するため、フェノール樹脂の変質を
生することなく、また撹拌過程における増粘現象を避は
得るため、発泡機の生産性を低下させることもなく、発
泡体を製造することができるので経済的に極めて有利な
方法である。

未発明において使用されるレゾール型フェノール樹脂初
期縮合物はフェノール類とアルデヒド類とを当モル比あ
るいはアルデヒド過剰でアルカリ性触媒の存在下に反応
させることにより製造される。

フェノール類としては、フェノール、クレゾール、エチ
ルフェノール、プロピルフェノール、ビスフェノールＡ
、ビスフェノールＦが挙げられ、フェノール類と反応す
るアルデヒド類としてはホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、パラホルムアルデヒド等が挙げられる。

またアルカリ性触媒としては、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、ヘキサメチレン
テトラミン等が挙げられる。

本発明に用いる界面活性剤は、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル、ポリオキシエチレンソルビタンステアレート、ポ
リオキシエチレンヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンジメチルシリコーン等の非イオン活性剤の単独
あるいは併用、さらに、ドデシルベンゼンスルホネート
Ｎａ塩、ジオクチルスルホサクシネートＮａ塩、ラウリ
ルサルフェートＮａ塩、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテルサルフェー）Ｎａ塩等のアニオン界面活性
剤が上記非イオン活性剤との併用等で使用されている。

また、有機発泡剤としては、石油エーテル・ナフサ、ペ
ンタン、ヘキサンなどの揮発性石油類、酢酸エチルなど
の低分子量脂肪酸エステル、メチルエチルケトン、アセ
トン等のケトン類、メチルアルコール、エチルアルコー
ルなどの低級脂肪族−価アルコール、さらには・、塩化
メチレン、四塩化炭素、トリクロルエタン、ジクロルメ
チレン、プロロトリク口口メタン、トリフロロトリクロ
ロエタン等の低佛点ハロゲン化炭化水素等が挙げられる
。

本発明に用いる低級アルコールのリン酸モノおよびジエ
ステル類とはメチルフォスフェート、エチルフォスフェ
ート、イソプロピルフォスフェートの各々モノ、ジエス
テルの混合物であり、これらのものの１種あるいは２種
以上を混合して使用してもよい。

また本発明に用いる芳香族スルホン酸とはフェノールス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ｐ−トルエンスルホン
酸、β−ナフタレンスルホン酸、キシレンスルホン酸等
であり、いずれも強酸として作用し得る醜が好ましくこ
れらのものの１種あるいは２種以上を混合して使用して
もよい、さらに上記２種の硬化剤の配合割合は芳香族ス
ルホン酸１００重量部に対してアルキルリン酸モノおよ
びジエステルを２０から４００重駿１である。

この配合品のレゾール型フェノール樹脂に対する添加量
は樹脂１００重量部に対して５〜４０重量部、好ましく
は１０〜３０重量部である。その添加量が重量比で５１
殖部未満の場合は硬化発泡ともに不十分であり、４０重
量部を超える場合には１発泡硬化に悪影響を与え、均質
な細胞構造を有する発泡体が得られない。

また、本発明フェノール樹脂発泡体組成物に例えば有機
質、無機質のｍ雄状物質やエチレングリコール、桐油等
の可塑剤、あるいは亜鉛末炭酸カルシウム等の中和剤を
添加しても良い。

以下実施例によって本発明の詳細な説明する。

実施例１−ｔｔ、比較例１〜４ フェノール　　　　　　　　　　　　１．０モルホルム
アルデヒド（３７ｚ水溶液）２．０モル３０％苛性ソー
ダ水溶液 フェノールに対して　　　　　　　３重量％上記配合割
合で常法に従い反応を行い、反応終了後乳酸を用いて苛
性ソーダを中和し、系をｐＨ６〜７に調整する。

次に水含有量が１５重量％になるまで減圧下で脱水を行
い、レゾール型フェノール樹脂を得た。これを樹脂Ａと
する。

樹脂Ａ１００重量部に対し、整泡剤としてポリオキシエ
チレンソルビタンモノアテアレート（エチレンオキサイ
ド２０モル付加体）２重量部、発泡剤としてフレオン１
１３を２０．０重量部添加し、高速撹拌混合する。その
後、硬化剤として表−１に示すリン酸エステルと芳香族
スルホン酸を表−１に示した配合割合にてあらかじめ混
合したもの２０重量部を添加し、３０００〜５０００ｒ
、ｐ、ｍ、の高速で２０〜４０秒撹拌混合した後、直ち
に容器中に注入し、常温で発泡硬化させた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. レゾール型フェノール樹脂と酸性硬化剤、発泡剤および
   界面活性剤を含むフェノール樹脂発泡体組成物において
   、硬化剤として低級アルコールのリン酸モノおよびジエ
   ステルおよび芳香族スルホン酸の２種を含有させること
   を特徴とする優れた難燃性を有するフェノール樹脂発泡
   体組成物。