JPS6210103Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱融着姓合成樹脂性袋などの製造にお
いて熱融着−切断装置の改良に関する。

一般に、この種の熱融着−切断装置は、第１図
に示すように、袋素材１が移送ロール２により固
定受け台３へ送られ、固定受け台３に接離する熱
融着−切断手段４により、熱融着および切断なさ
れた後、袋体刺通保持具５および支持棒６によ
り、固定されている押圧横棒７により、袋体１３
は一定枚数重積されるようになつている。

なお、８は袋体１３の融着−切断部の融着を防
止するための間けつ的に回転する枠車、９はその
枠棒、１０は下面に一定間隔をおいて小孔を設け
た空気噴射管、１１は袋体受具１２は刺通針であ
る。

そして、この熱融着−切断手段４は、第２，３
図に示すような構成になつている。すなわち、溶
断刃１４が支杆１５により、横杆組立体１６に固
定的に取付けられており、溶断刀１４の左右には
下端に電熱素子１９を有す加熱押圧体１７が、横
杆組立体１６と上下動可能なように、支持棒１８
とスプリング２１を介して取付けられている。２
０は加熱押圧部材の上部の温度上昇を防ぐための
冷却水路である。

移送ロール２により、固定受け台３上に送られ
てきた袋素材１上に横杆組立体１６が下降し、ま
ず加熱押圧体１７の下端に設けられた電熱素子１
９が当接し、袋素材１は熱融着される。横杆組立
体１６がさらに下降すると、加熱押圧体は以後下
降できないが、溶断刃１４が下降し、袋素材１に
当接して溶断する。その後、熱融着−切断手段は
原位置に向つて上昇復帰を開始する。このとき、
空気噴射管１０に圧力空気が供給され、その下面
小孔よりでる下向き空気により、袋素材１から切
り離された袋体１３の融着−切断部側は下方に圧
下され、その端部は停止している枠車８の１対の
枠枠９の間に落下する。同時に押圧横棒７が下降
して袋体１３は袋体刺通保持具の刺通針１２に刺
通され、袋対１３は一定枚数重積されると、袋体
受け具１１から除去される。

このような熱融着−切断装置における熱融着−
切断頭は単に溶断刃により、溶断していたので、
合成樹脂の顔料が溶けて、溶断刃に付着して、切
れにくくなつたり、又は、溶断刃の熱によつて袋
素材が変形し、このためシール部分も変形してシ
ール不良の原因となつていた。

そこで本考案は前記の欠点を排除するためにカ
ツターとともに押え板を用いるようにしたもので
ある。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。第４図は本考案の融着−切断装置の実施例の
一部破砕の側面図、第５図は第４図Ｂ−Ｂにおけ
る断面図である。２２ａはカツターで、上方に位
置する第１の横枠組立体２２ｃに支杆２２ｂによ
り固定的に取付けられている。２３ａはカツター
２２ａの左右に設けた加熱押圧体で、第１の横枠
組立体２２ｃの下方に位置する第２の横枠組立体
２３ｃに、支杆２３ｂにより固定的に取付けら
れ、第２の横枠組立体２３ｃは第１の横枠組立体
２２ｃに固定された支持部材２２ｄと上下に相対
移動可能なように、スプリング２３ｄを介して取
付けられている。２４ａはカツター２２ａと加熱
押圧体２３ａの間に設けた押え板で、第１の横枠
組立体２２ｃと上下に相対移動可能なように第２
の横枠組立体２３ｃを貫通する支持棒２４ｂおよ
びスプリング２４ｃを介して取付けられている。
２５は固定受け台、２６はカツター２２ａが入る
ための凹部、２７は押え板２４ａが当接する位置
に設けた耐熱性の板ゴム、２８は加熱押圧体２３
ａの下端部およびその当接する位置に設けた電熱
素子、２９は加熱押圧部材、および固定受け台２
５の温度上昇を防ぐため、電熱素子２８の後方に
設けた冷却水路である。

次にこの実施例の作用を説明する。第１の横枠
組立体２２ｃが下降すると、カツター２２ａ、加
熱押圧体２３ａ、および押え板２４ａが下降し、
まず一番低い位置にある押え板２４ａが袋素材１
に当接し、袋素材１を固定受け台２５との間に固
定する。第１の横枠組立体２２ｃがさらに下降す
ると、押え板２４ａは以後下降できないが、カツ
ター２２ａは袋素材１の切断を開始し、加熱押圧
体２３ａは袋素材１を熱溶着する。さらに第１の
横枠組立体２２ｃが下降すると、加熱押圧体２３
ａは以後は下降できないが、カツター２２ａが下
降し、固定受け台２５に設けた凹部２６に深く入
り、袋素材１を完全に切断する。

このように本考案によれば、カツターと加熱押
圧板の間に押え板を設けたので、押え板によつ
て、カツターの切断作用の間、袋素材を確実に固
定することができる。また、切断に際し、熱融着
の部分にカツターによる引張力が加わらないた
め、きれいに熱融着することができる。

なお、加熱押圧板の下端部、およびその当接面
に設けた電熱素子の後方に冷却水路を設ければ、
熱により加熱押圧板が変形することもなく、板ゴ
ムの熱劣化を防ぐことができる。

又、カツターには熱を用いない切断刃の外に熱
による溶断刃を用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱融着−切断装置の概略説明
図、第２図は第１図熱融着−切断手段の側面図、
第３図は第２図のＡ−Ａ線における切断図面、第
４図は本考案の熱融着−切断装置の一部破砕の側
面図、第５図は第４図のＢ−Ｂ線における切断面
図である。 １……袋素材、２……移送ロール、３……固定
受け台、４……熱融着−切断手段、５……袋体刺
通保持具、６……支持棒、７……押圧横棒、８…
…枠車、９……枠棒、１０……空気噴射管、１１
……袋体受具、１２……刺通針、１３……袋体、
１４……溶断刃、１５……支杆、１６……横棒組
立体、１７……加熱押圧体、１８……支持棒、１
９……電熱素子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 固定受け台と、前記受け台に接離する融着−
   切断手段とからなり、前記融着−切断手段は中
   央に切断用カツターを、前記カツターの左右に
   は熱融着用の加熱押圧体を相対移動可能にそれ
   ぞれ設け、さらに前記カツターと前記加熱押圧
   体の間には押え板を相対移動可能に設けたこと
   を特徴とする熱融着−切断装置。 (2) 融着−切断手段は加熱押圧体の押圧体、およ
   び固定受け台の加熱押圧体の当接面に電熱素子
   を有し、かつ電熱素子にそれぞれ相対して冷却
   水路を有している実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の熱融着−切断装置。