JPS621007Y2 - - Google Patents
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- JPS621007Y2 JPS621007Y2 JP1979133362U JP13336279U JPS621007Y2 JP S621007 Y2 JPS621007 Y2 JP S621007Y2 JP 1979133362 U JP1979133362 U JP 1979133362U JP 13336279 U JP13336279 U JP 13336279U JP S621007 Y2 JPS621007 Y2 JP S621007Y2
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- Japan
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- shaft
- gear
- steering
- wear
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Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、自動車のステアリング装置における
ステアリングギヤ装置に関する。
ステアリングギヤ装置に関する。
従来のステアリングギヤ装置ではステアリング
操作の繰返し運動とともにステアリングギヤ装置
における予荷重が減少し、これはステアリング装
置の操作感覚および応答性を悪化させている。第
1図は従来のステアリングギヤ装置における予荷
重の減少を表わし、横軸はステアリングホイール
の操作回数R、縦軸は予荷重Lをそれぞれ示す。
操作の繰返し運動とともにステアリングギヤ装置
における予荷重が減少し、これはステアリング装
置の操作感覚および応答性を悪化させている。第
1図は従来のステアリングギヤ装置における予荷
重の減少を表わし、横軸はステアリングホイール
の操作回数R、縦軸は予荷重Lをそれぞれ示す。
本考案の目的は、ステアリング操作の繰返しに
伴つて生じるセクタギヤにおける予荷重の低下を
防止するステアリングギヤ装置を提供することで
ある。
伴つて生じるセクタギヤにおける予荷重の低下を
防止するステアリングギヤ装置を提供することで
ある。
この目的を達成するために考案では、セクタシ
ヤフトの回転に伴う相対回転に因る摩耗によりあ
るいはセクタシヤフトの軸線方向の圧縮荷重に因
る長時間に渡る塑性変形によりセクタシヤフトの
軸線方向へ寸法を縮小する調整部分がセクタシヤ
フトに対して同軸的に配置され、この調整部分へ
圧縮荷重がかかりかつセクタギヤのかみ合力が増
す方向へセクタシヤフトをその軸線方向へ付勢す
る付勢手段が設けられる。
ヤフトの回転に伴う相対回転に因る摩耗によりあ
るいはセクタシヤフトの軸線方向の圧縮荷重に因
る長時間に渡る塑性変形によりセクタシヤフトの
軸線方向へ寸法を縮小する調整部分がセクタシヤ
フトに対して同軸的に配置され、この調整部分へ
圧縮荷重がかかりかつセクタギヤのかみ合力が増
す方向へセクタシヤフトをその軸線方向へ付勢す
る付勢手段が設けられる。
第2図以下を参照して本考案の実施例を説明す
る。
る。
ステアリングホイール1はステアリングシヤフ
ト2の上端に結合しており、ステアリングホイー
ル1の回転はステアリングシヤフト2、ステアリ
ングギヤ装置3、ピツトマンアーム4、リレーロ
ツド5、およびタイロツド6を介して左右の前輪
へ伝達される。
ト2の上端に結合しており、ステアリングホイー
ル1の回転はステアリングシヤフト2、ステアリ
ングギヤ装置3、ピツトマンアーム4、リレーロ
ツド5、およびタイロツド6を介して左右の前輪
へ伝達される。
第3図および第4図のステアリングギヤ装置3
は、リサーキユレーテイング式のステアリングギ
ヤ装置を示し、ステアリングシヤフト2の下端に
設けられたウオームギヤ11は、軸線方向両端に
おいてそれぞれ軸受12を介してギヤハウジング
13に固定されている。ボールナツト14は、ウ
オーム11の溝内を摺動するボール15を有し、
ウオーム11の外周にウオーム11の軸線方向へ
移動可能に設けられる。ボールナツト14は所定
の傾斜角度でセクタギヤ16とかみ合つている。
セクタギヤ16はセクタシヤフト17に固定され
ており、セクタシヤフト17の一端にはセレーシ
ヨン18が形成されて、ピツトマンアーム4がこ
のセレーシヨン18においてセクタシヤフト17
に結合している。セクタシヤフト17の他端には
調整ボルト19が設けられ、調整ボルト19の調
整によりギヤハウジング13に対するセクタシヤ
フト17の軸線方向位置が変化し、こうしてボー
ルナツト14とセクタギヤ16とのかみ合力、す
なわちセクタギヤ16における予荷重が調整され
る。
は、リサーキユレーテイング式のステアリングギ
ヤ装置を示し、ステアリングシヤフト2の下端に
設けられたウオームギヤ11は、軸線方向両端に
おいてそれぞれ軸受12を介してギヤハウジング
13に固定されている。ボールナツト14は、ウ
オーム11の溝内を摺動するボール15を有し、
ウオーム11の外周にウオーム11の軸線方向へ
移動可能に設けられる。ボールナツト14は所定
の傾斜角度でセクタギヤ16とかみ合つている。
セクタギヤ16はセクタシヤフト17に固定され
ており、セクタシヤフト17の一端にはセレーシ
ヨン18が形成されて、ピツトマンアーム4がこ
のセレーシヨン18においてセクタシヤフト17
に結合している。セクタシヤフト17の他端には
調整ボルト19が設けられ、調整ボルト19の調
整によりギヤハウジング13に対するセクタシヤ
フト17の軸線方向位置が変化し、こうしてボー
ルナツト14とセクタギヤ16とのかみ合力、す
なわちセクタギヤ16における予荷重が調整され
る。
第5図は調整ボルト19の近傍を詳細に示す。
セクタシヤフト17の上端には、半径方向へ貫通
する逆T字形の溝24が形成されている。調整ボ
ルト19は、ギヤハウジング13の外側の止めナ
ツト25により軸線方向位置を規定され、その頭
部26を溝24内へ位置させている。溝24の底
面には軸線方向へ所定深さの円柱孔27が形成さ
れる。円柱孔27内にはばね28が配置され、ば
ね28は調整ボルト19の頭部26とセクタシヤ
フトとを互いに軸線方向へ離そうとする力を生じ
る。ばね28の両端にそれぞれ配置された軸受2
9は、ばね28の取付荷重が、操舵トルクの増大
に影響を及ぼすことを防止する。下側の軸受29
の下部には油だまり30が形成される。軸受31
はセクタシヤフト17の外周面とギヤハウジング
13との間に設けられる。なお32はエンドカバ
ーである。
セクタシヤフト17の上端には、半径方向へ貫通
する逆T字形の溝24が形成されている。調整ボ
ルト19は、ギヤハウジング13の外側の止めナ
ツト25により軸線方向位置を規定され、その頭
部26を溝24内へ位置させている。溝24の底
面には軸線方向へ所定深さの円柱孔27が形成さ
れる。円柱孔27内にはばね28が配置され、ば
ね28は調整ボルト19の頭部26とセクタシヤ
フトとを互いに軸線方向へ離そうとする力を生じ
る。ばね28の両端にそれぞれ配置された軸受2
9は、ばね28の取付荷重が、操舵トルクの増大
に影響を及ぼすことを防止する。下側の軸受29
の下部には油だまり30が形成される。軸受31
はセクタシヤフト17の外周面とギヤハウジング
13との間に設けられる。なお32はエンドカバ
ーである。
調整部分としての摩耗部材34は、軸線方向寸
法がhである摩耗部35と、摩耗しない非摩耗部
36とからなり、調整ボルト19の頭部26と溝
24の上側の内壁との間にセクタシヤフト17に
対して同軸線的に配置される。第5図の実施例で
は摩耗部材34は1つしか設けられていないが、
摩耗部材34は必要に応じて軸線方向へ複数個設
けてもよい。摩耗部材34は、摩耗部35を調整
ボルト19の頭部26へ向けて、非摩耗部36に
おいて溝24の内壁に接着等により固定されてい
る。
法がhである摩耗部35と、摩耗しない非摩耗部
36とからなり、調整ボルト19の頭部26と溝
24の上側の内壁との間にセクタシヤフト17に
対して同軸線的に配置される。第5図の実施例で
は摩耗部材34は1つしか設けられていないが、
摩耗部材34は必要に応じて軸線方向へ複数個設
けてもよい。摩耗部材34は、摩耗部35を調整
ボルト19の頭部26へ向けて、非摩耗部36に
おいて溝24の内壁に接着等により固定されてい
る。
止めナツト25は、ギヤハウジング13に対す
る調整ボルト19の軸線方向位置を初期的に規定
してばね27の取付荷重を調整し、こうしてセク
タギヤ16とボールナツト14とのかみ合力、す
なわちセクタギヤ16における予荷重を調整す
る。
る調整ボルト19の軸線方向位置を初期的に規定
してばね27の取付荷重を調整し、こうしてセク
タギヤ16とボールナツト14とのかみ合力、す
なわちセクタギヤ16における予荷重を調整す
る。
ばね28によりセクタシヤフト17はセクタギ
ヤ16のかみ合力が増す方向へ付勢されている
が、摩耗部35の存在により軸線方向へのセクタ
シヤフト17の移動が制限され、セクタギヤ16
のかみ合部におけるかみ合深さが一定に規定さ
れ、これによりセクタギヤ16の予荷重は一定に
調整することができる。もしばね18のみで摩耗
部35がない場合は、セクタシヤフト17はばね
18の付勢力に応じた分だけ軸線方向へ移動し、
調整ボルト19による予荷重の調整は困難とな
る。調整ボルト19による予荷重の調整後、ステ
アリングホイール1の操作回数の増大に連れて各
部のなじみ、摩耗等のためにボールナツト14と
セクタギヤ16とのかみ合が浅くなり、これは予
荷重の低下の原因となるが、このようななじみ、
摩耗等の進行に合わせて摩耗部35が摩耗し、摩
耗部材34の軸線方向の寸法縮小分だけセクタシ
ヤフト17はセクタギヤ16のかみ合力が増す方
向へ移動するので、かみ合部のかみ合深さは一定
に維持され、セクタギヤ16の予荷重はなじみ等
の進行にかかわらず一定に維持することができ
る。なお第5図では、調整ボルト19はギヤハウ
ジング13に固定されており、調整ボルト19の
頭部26はその軸線方向位置が固定された状態に
あり、ばね28は第5図において頭部26の下面
と円柱孔28の底面との間に配置されて円柱孔2
8の底面、したがつてセクタシヤフト17を下方
へ付勢し、摩耗部35の摩耗によりセクタシヤフ
ト17の上端は頭部26の方への移動を許容され
るので、セクタシヤフト17は摩耗部35の摩耗
に伴つて下方へ、すなわちピツトマンアーム4の
方へ移動する。摩耗部35の軸線方向寸法hは、
最終的な予荷重の減少(第1図の平坦部分)を考
慮して規定されている。ばね28の取付荷重は、
摩耗部35が完全に摩耗した時に零となるように
設定されるのが好ましく、この場合にはそれ以上
の摩耗部材34の摩耗が防止される。さらにばね
28のばね定数は、セクタシヤフト17の突上げ
に十分に打勝つ程度に大きいことがよい。
ヤ16のかみ合力が増す方向へ付勢されている
が、摩耗部35の存在により軸線方向へのセクタ
シヤフト17の移動が制限され、セクタギヤ16
のかみ合部におけるかみ合深さが一定に規定さ
れ、これによりセクタギヤ16の予荷重は一定に
調整することができる。もしばね18のみで摩耗
部35がない場合は、セクタシヤフト17はばね
18の付勢力に応じた分だけ軸線方向へ移動し、
調整ボルト19による予荷重の調整は困難とな
る。調整ボルト19による予荷重の調整後、ステ
アリングホイール1の操作回数の増大に連れて各
部のなじみ、摩耗等のためにボールナツト14と
セクタギヤ16とのかみ合が浅くなり、これは予
荷重の低下の原因となるが、このようななじみ、
摩耗等の進行に合わせて摩耗部35が摩耗し、摩
耗部材34の軸線方向の寸法縮小分だけセクタシ
ヤフト17はセクタギヤ16のかみ合力が増す方
向へ移動するので、かみ合部のかみ合深さは一定
に維持され、セクタギヤ16の予荷重はなじみ等
の進行にかかわらず一定に維持することができ
る。なお第5図では、調整ボルト19はギヤハウ
ジング13に固定されており、調整ボルト19の
頭部26はその軸線方向位置が固定された状態に
あり、ばね28は第5図において頭部26の下面
と円柱孔28の底面との間に配置されて円柱孔2
8の底面、したがつてセクタシヤフト17を下方
へ付勢し、摩耗部35の摩耗によりセクタシヤフ
ト17の上端は頭部26の方への移動を許容され
るので、セクタシヤフト17は摩耗部35の摩耗
に伴つて下方へ、すなわちピツトマンアーム4の
方へ移動する。摩耗部35の軸線方向寸法hは、
最終的な予荷重の減少(第1図の平坦部分)を考
慮して規定されている。ばね28の取付荷重は、
摩耗部35が完全に摩耗した時に零となるように
設定されるのが好ましく、この場合にはそれ以上
の摩耗部材34の摩耗が防止される。さらにばね
28のばね定数は、セクタシヤフト17の突上げ
に十分に打勝つ程度に大きいことがよい。
第6図は摩耗部材34の例を示す。第6図aで
は、摩耗部35が均質になつているが、第6図b
では摩耗部35がさらに2つの層39,40に分
割されている。層40は層39より摩耗し易い層
として形成されている。第1図に示されるよう
に、予荷重Lの低下は、初期の段階では著しく、
しだいに緩やかとなる。第6図bの調整部材34
では、初期の段階において摩耗し易い方の層40
が、頭部26に接触して摩耗するので、初期段階
における予荷重の急激な低下に対して対処するこ
とができる。第6図cでは調整部材34は、摩耗
可能な材料によつて均質に作られ、調整ボルト1
9の頭部26の方へ突出する三角形断面に形成さ
れている。初期の段階では調整部材34において
頭部26に接触する面積は小さく、したがつて調
整部材34の軸線方向寸法の減少は著しい。
は、摩耗部35が均質になつているが、第6図b
では摩耗部35がさらに2つの層39,40に分
割されている。層40は層39より摩耗し易い層
として形成されている。第1図に示されるよう
に、予荷重Lの低下は、初期の段階では著しく、
しだいに緩やかとなる。第6図bの調整部材34
では、初期の段階において摩耗し易い方の層40
が、頭部26に接触して摩耗するので、初期段階
における予荷重の急激な低下に対して対処するこ
とができる。第6図cでは調整部材34は、摩耗
可能な材料によつて均質に作られ、調整ボルト1
9の頭部26の方へ突出する三角形断面に形成さ
れている。初期の段階では調整部材34において
頭部26に接触する面積は小さく、したがつて調
整部材34の軸線方向寸法の減少は著しい。
第7図では、摩耗部材34が省略される代わり
に、頭部26のねじ側の面に摩耗部43が環状に
設けられる。摩耗部43は、初期段階における軸
線方向寸法の減少を考慮して山形の断面に形成さ
れるのが好ましい。
に、頭部26のねじ側の面に摩耗部43が環状に
設けられる。摩耗部43は、初期段階における軸
線方向寸法の減少を考慮して山形の断面に形成さ
れるのが好ましい。
第8図は、摩耗部材34の摩耗粉がボールナツ
ト14のねじ部、および軸受31等へ悪影響を及
ぼすことを防止し得る実施例を示す。第5図の実
施例では調整ボルト19の頭部26が配置される
溝24はセクタシヤフト17の半径方向へ貫通し
て形成されているが、第8図の実施例では、セク
タシヤフト17の上端から軸線方向へ所定長さだ
け延びる円柱孔46が形成される。円柱孔46の
内周面はねじ溝47を設けられており、円柱孔4
6はプラグ48によりふさがれ、止めナツト49
はプラグ48を固定する。また止めナツト49を
用いずかしめによつてプラグ48を固定してもよ
い。円筒状の摩耗部材50はプラグ48と調整ボ
ルト19の頭部26との間に配置され、両者の軸
線方向距離を初期的にはhに規定する。摩耗部材
50の摩耗粉は、プラグ48により円柱孔46か
ら出るのを防止され、発生する摩耗粉によつて軸
受31およびボールナツトねじ部11,14,1
5が悪影響を受けるのが回避される。調整ボルト
19の頭部26とばね28との間に軸受29が設
けられて操舵トルクの増大を防止する。
ト14のねじ部、および軸受31等へ悪影響を及
ぼすことを防止し得る実施例を示す。第5図の実
施例では調整ボルト19の頭部26が配置される
溝24はセクタシヤフト17の半径方向へ貫通し
て形成されているが、第8図の実施例では、セク
タシヤフト17の上端から軸線方向へ所定長さだ
け延びる円柱孔46が形成される。円柱孔46の
内周面はねじ溝47を設けられており、円柱孔4
6はプラグ48によりふさがれ、止めナツト49
はプラグ48を固定する。また止めナツト49を
用いずかしめによつてプラグ48を固定してもよ
い。円筒状の摩耗部材50はプラグ48と調整ボ
ルト19の頭部26との間に配置され、両者の軸
線方向距離を初期的にはhに規定する。摩耗部材
50の摩耗粉は、プラグ48により円柱孔46か
ら出るのを防止され、発生する摩耗粉によつて軸
受31およびボールナツトねじ部11,14,1
5が悪影響を受けるのが回避される。調整ボルト
19の頭部26とばね28との間に軸受29が設
けられて操舵トルクの増大を防止する。
第9図の実施例では、hの軸線方向寸法をもつ
摩耗部材52はエンドカバー20の外側、すなわ
ち止めナツト25とエンドカバー32との間にセ
クタシヤフト17に対して同軸線的に設けられ
る。さらにセクタギヤ16とボールナツト14と
のかみ合力を付与するばね53はエンドカバー3
2の内壁とセクタシヤフト17の端面との間に配
置される。第9図の実施例における調整ボルト1
9等の要素の分解斜視図が第12図に示されるよ
うに、調整ボルト19の軸部は正方形横断面であ
り、スペーサ55は正方形の内周輪郭と外周輪郭
とを有し、セクタシヤフト17の溝24はスペー
サ55の辺の長さだけ離れる平行な側壁を有して
いる。第12図の矢印に示されるようにスペーサ
55の孔に調整ボルト19が通され、スペーサ5
5は溝24に嵌入され、また止めナツト25は調
整ボルト19に嵌めた後、点溶接等により調整ボ
ルト19に固定されるので、止めナツト25はセ
クタシヤフト17と一体的に回転し、止めナツト
25とエンドカバー32とは相対回転し、摩耗部
材52は摩耗する。この実施例でも摩耗部材52
からの摩耗粉の影響が防止される。ばね53とセ
クタシヤフト17の端面ならびに調整ボルト19
とスペーサ55との間に軸受54が設けられて操
舵トルクの増大を防止する。
摩耗部材52はエンドカバー20の外側、すなわ
ち止めナツト25とエンドカバー32との間にセ
クタシヤフト17に対して同軸線的に設けられ
る。さらにセクタギヤ16とボールナツト14と
のかみ合力を付与するばね53はエンドカバー3
2の内壁とセクタシヤフト17の端面との間に配
置される。第9図の実施例における調整ボルト1
9等の要素の分解斜視図が第12図に示されるよ
うに、調整ボルト19の軸部は正方形横断面であ
り、スペーサ55は正方形の内周輪郭と外周輪郭
とを有し、セクタシヤフト17の溝24はスペー
サ55の辺の長さだけ離れる平行な側壁を有して
いる。第12図の矢印に示されるようにスペーサ
55の孔に調整ボルト19が通され、スペーサ5
5は溝24に嵌入され、また止めナツト25は調
整ボルト19に嵌めた後、点溶接等により調整ボ
ルト19に固定されるので、止めナツト25はセ
クタシヤフト17と一体的に回転し、止めナツト
25とエンドカバー32とは相対回転し、摩耗部
材52は摩耗する。この実施例でも摩耗部材52
からの摩耗粉の影響が防止される。ばね53とセ
クタシヤフト17の端面ならびに調整ボルト19
とスペーサ55との間に軸受54が設けられて操
舵トルクの増大を防止する。
第10図の実施例では、調整部分として、摩耗
部材の代わりに変形部材56が、止めナツト25
とエンドカバー32との間に配置される。変形部
材56は、ゴムあるいは樹脂等の材料から円筒状
に形成される。変形部材56は、初期的には第1
0図aに示されるように軸線方向寸法hを有し、
ばね53(第9図)による荷重により軸線方向寸
法を徐々に減少するような長時間に渡る塑性変形
を行ない、第10図bに示されるようになる。こ
うしてセクタギヤ16におけるかみ合力の減少を
補うようにセクタシヤフト17は移動する。
部材の代わりに変形部材56が、止めナツト25
とエンドカバー32との間に配置される。変形部
材56は、ゴムあるいは樹脂等の材料から円筒状
に形成される。変形部材56は、初期的には第1
0図aに示されるように軸線方向寸法hを有し、
ばね53(第9図)による荷重により軸線方向寸
法を徐々に減少するような長時間に渡る塑性変形
を行ない、第10図bに示されるようになる。こ
うしてセクタギヤ16におけるかみ合力の減少を
補うようにセクタシヤフト17は移動する。
第11図では、テーパ状の内周面部分59を有
する変形部材60が、止めナツト61とエンドカ
バー20との間に設けられる。変形部材60は前
述の変形部材56と同様な材料で製作される。止
めナツト61の下側面62も、内周面部分59に
対応した円錐状に形成される。止めナツト61は
下側面62において内周面部分59に着座し、変
形部材60は止めナツト61とエンドカバー32
との距離は初期的には、第11図aに示されるよ
うにhに規定される。ばね53(第9図)からの
荷重により変形部材60は半径方向外方へ徐々に
拡張するように長時間に渡つて塑性変形し、止め
ナツト61は内周面部分59に沿つてエンドカバ
ー32の方へ経時的に接近して、第11図bに示
されるようになる。こうしてセクタシヤフト17
はピツトマンアーム4の方へ移動する。
する変形部材60が、止めナツト61とエンドカ
バー20との間に設けられる。変形部材60は前
述の変形部材56と同様な材料で製作される。止
めナツト61の下側面62も、内周面部分59に
対応した円錐状に形成される。止めナツト61は
下側面62において内周面部分59に着座し、変
形部材60は止めナツト61とエンドカバー32
との距離は初期的には、第11図aに示されるよ
うにhに規定される。ばね53(第9図)からの
荷重により変形部材60は半径方向外方へ徐々に
拡張するように長時間に渡つて塑性変形し、止め
ナツト61は内周面部分59に沿つてエンドカバ
ー32の方へ経時的に接近して、第11図bに示
されるようになる。こうしてセクタシヤフト17
はピツトマンアーム4の方へ移動する。
実施例ではリサーキユレーテイング式ステアリ
ングギヤ装置に本考案が適用されているが、セク
タギヤ16とウオーム11とが直接かみ合う形式
のステアリングギヤ装置にも本考案は適用され得
る。
ングギヤ装置に本考案が適用されているが、セク
タギヤ16とウオーム11とが直接かみ合う形式
のステアリングギヤ装置にも本考案は適用され得
る。
このように本考案によれば、セクタシヤフト1
7に対して同軸的に設けられた調整部分としての
摩耗部材34,43,50,52あるいは変形部
材56,60により、ばね28,53によるその
付勢方向へのセクタシヤフト17の移動が制限さ
れ、セクタギヤ16のかみ合部のかみ合深さが一
定に規定される。そして、このような調整部分が
ステアリングギヤ装置各部のなじみ、摩耗等の進
行に合わせて摩耗、変形し、調整部分の軸線方向
の寸法縮小分だけセクタシヤフト17はセクタギ
ヤ16のかみ合力が増す方向へ移動するので、か
み合部のかみ合深さは一定に維持され、セクタギ
ヤ16の予荷重をなじみ等の進行にかかわらず一
定に維持することができる。
7に対して同軸的に設けられた調整部分としての
摩耗部材34,43,50,52あるいは変形部
材56,60により、ばね28,53によるその
付勢方向へのセクタシヤフト17の移動が制限さ
れ、セクタギヤ16のかみ合部のかみ合深さが一
定に規定される。そして、このような調整部分が
ステアリングギヤ装置各部のなじみ、摩耗等の進
行に合わせて摩耗、変形し、調整部分の軸線方向
の寸法縮小分だけセクタシヤフト17はセクタギ
ヤ16のかみ合力が増す方向へ移動するので、か
み合部のかみ合深さは一定に維持され、セクタギ
ヤ16の予荷重をなじみ等の進行にかかわらず一
定に維持することができる。
第1図は従来のステアリングギヤ装置における
予荷重の低下を表わす図、第2図はステアリング
装置全体を概略的に示す図、第3図はステアリン
グギヤ装置の内部をステアリングシヤフトに沿う
方向に示す図、第4図はステアリングギヤ装置の
内部をセクタシヤフトに沿う方向に示す図、第5
図は本考案の実施例の主要部を示す図、第6図は
摩耗部材の種々の実施例を示す図、第7図は調整
ボルトに調整部材としての摩耗部が設けられる実
施例を示す図、第8図は摩耗粉からの悪影響を防
止し得る実施例を示す図、第9図はエンドカバー
の外側に摩耗部材を配置した実施例を示す図、第
10図は調整部材として変形部材を利用した実施
例を示す図、第11図は変形部材の他の実施例を
示す図、第12図は第9図の実施例における調整
ボルト等の要素の分解斜視図である。 2……ステアリングシヤフト、3……ステアリ
ングギヤ装置、4……ピツトマンアーム、11…
…ウオーム、13……ギヤハウジング、16……
セクタギヤ、17……セクタシヤフト、34,5
0,52……摩耗部材、43……摩耗部、56,
60……変形部材。
予荷重の低下を表わす図、第2図はステアリング
装置全体を概略的に示す図、第3図はステアリン
グギヤ装置の内部をステアリングシヤフトに沿う
方向に示す図、第4図はステアリングギヤ装置の
内部をセクタシヤフトに沿う方向に示す図、第5
図は本考案の実施例の主要部を示す図、第6図は
摩耗部材の種々の実施例を示す図、第7図は調整
ボルトに調整部材としての摩耗部が設けられる実
施例を示す図、第8図は摩耗粉からの悪影響を防
止し得る実施例を示す図、第9図はエンドカバー
の外側に摩耗部材を配置した実施例を示す図、第
10図は調整部材として変形部材を利用した実施
例を示す図、第11図は変形部材の他の実施例を
示す図、第12図は第9図の実施例における調整
ボルト等の要素の分解斜視図である。 2……ステアリングシヤフト、3……ステアリ
ングギヤ装置、4……ピツトマンアーム、11…
…ウオーム、13……ギヤハウジング、16……
セクタギヤ、17……セクタシヤフト、34,5
0,52……摩耗部材、43……摩耗部、56,
60……変形部材。
Claims (1)
- ステアリングシヤフトの端部に設けられるウオ
ームとこのウオームの回転に応じて回転するセク
タギヤとこのセクタギヤを固定されるセクタシヤ
フトとこれらウオーム、セクタギヤおよびセクタ
シヤフトを包囲するギヤハウジングとを含み、ス
テアリングシヤフトの回転をウオーム、セクタギ
ヤおよびセクタシヤフトを介してピツトマンアー
ムへ伝達するステアリングギヤ装置において、セ
クタシヤフトの回転に伴う相対回転摺動に因る摩
耗によりあるいはセクタシヤフトの軸線方向の圧
縮荷重に因る長時間に渡る塑性変形によりセクタ
シヤフトの軸線方向の寸法を縮小する調整部分が
セクタシヤフトに対して同軸的に配置され、この
調整部分へ圧縮荷重がかかりかつセクタギヤのか
み合力が増す方向へセクタシヤフトをその軸線方
向へ付勢する付勢手段が設けられていることを特
徴とする、ステアリングギヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979133362U JPS621007Y2 (ja) | 1979-09-28 | 1979-09-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979133362U JPS621007Y2 (ja) | 1979-09-28 | 1979-09-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5650849U JPS5650849U (ja) | 1981-05-06 |
JPS621007Y2 true JPS621007Y2 (ja) | 1987-01-10 |
Family
ID=29364952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979133362U Expired JPS621007Y2 (ja) | 1979-09-28 | 1979-09-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS621007Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60256488A (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-18 | ジューキ株式会社 | ミシンにおける布送り装置 |
JP2547657Y2 (ja) * | 1992-04-07 | 1997-09-10 | ヤマトミシン製造株式会社 | 縁かがり縫いミシンの上送り装置 |
JP2014185703A (ja) * | 2013-03-24 | 2014-10-02 | Jatco Ltd | ウォームギア機構 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5073128U (ja) * | 1973-11-07 | 1975-06-26 |
-
1979
- 1979-09-28 JP JP1979133362U patent/JPS621007Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5650849U (ja) | 1981-05-06 |
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