JPS621006B2 - - Google Patents
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- JPS621006B2 JPS621006B2 JP54034269A JP3426979A JPS621006B2 JP S621006 B2 JPS621006 B2 JP S621006B2 JP 54034269 A JP54034269 A JP 54034269A JP 3426979 A JP3426979 A JP 3426979A JP S621006 B2 JPS621006 B2 JP S621006B2
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Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は単糸繊度の異なる2種以上のフイラメ
ントを同一口金から溶融紡糸する方法に関する。
ントを同一口金から溶融紡糸する方法に関する。
従来単糸繊度の異なるフイラメントを同一口金
から紡糸して同一ドラムに巻上げて、混繊糸を得
る方法は、例えば特開昭52−63417号公報や特開
昭49−102916号公報などに開示されている。これ
らの方法は、単糸繊度の異なる2種以上のフイラ
メントを同一口金から吐出し、これをそのまま引
き揃えて巻上げるものである。このような従来の
方法で混繊糸を得る場合には、混繊糸中の単糸繊
度の最も太いフイラメントと最も細いフイラメン
トの単糸繊度の比が3倍程度以下の場合には問題
なく巻取り可能であるが、前記単糸繊度の比が更
に大きな混繊糸を得ようとすると巻上げ時に太単
糸繊度のフイラメントにタルミが発生し安定して
巻取り出来ないことがわかつた。この原因につい
て検討したところ太単糸繊度のフイラメントと細
単糸繊度のフイラメントを同時に紡糸する場合に
は、太単糸繊度のフイラメントは細単糸繊度のフ
イラメントに比べて冷却が著しく遅れるため、口
金からフイラメントの固化点までの距離が細単糸
繊度のフイラメントよりはるかに長くなる。
から紡糸して同一ドラムに巻上げて、混繊糸を得
る方法は、例えば特開昭52−63417号公報や特開
昭49−102916号公報などに開示されている。これ
らの方法は、単糸繊度の異なる2種以上のフイラ
メントを同一口金から吐出し、これをそのまま引
き揃えて巻上げるものである。このような従来の
方法で混繊糸を得る場合には、混繊糸中の単糸繊
度の最も太いフイラメントと最も細いフイラメン
トの単糸繊度の比が3倍程度以下の場合には問題
なく巻取り可能であるが、前記単糸繊度の比が更
に大きな混繊糸を得ようとすると巻上げ時に太単
糸繊度のフイラメントにタルミが発生し安定して
巻取り出来ないことがわかつた。この原因につい
て検討したところ太単糸繊度のフイラメントと細
単糸繊度のフイラメントを同時に紡糸する場合に
は、太単糸繊度のフイラメントは細単糸繊度のフ
イラメントに比べて冷却が著しく遅れるため、口
金からフイラメントの固化点までの距離が細単糸
繊度のフイラメントよりはるかに長くなる。
すなわち、フイラメントの固化点から巻取り部
(第1ゴデツトロールへの糸条の接触点)までの
距離は太単糸繊度のフイラメントは細単糸繊度の
フイラメントより短い。
(第1ゴデツトロールへの糸条の接触点)までの
距離は太単糸繊度のフイラメントは細単糸繊度の
フイラメントより短い。
通常、口金からフイラメントの固化点までの区
間はフイラメントが溶融状態にあり、フイラメン
トにかかる張力は実質的に零である。
間はフイラメントが溶融状態にあり、フイラメン
トにかかる張力は実質的に零である。
紡糸中のフイラメントの張力は主に固化点から
引取点までのフイラメントにかかる空気抵抗によ
つて決定されるが、この固化点から引取点までの
距離が長い方のフイラメントほど空気抵抗が大き
くなるので、前記した理由から細単糸繊度のフイ
ラメントの巻取り時の張力は、太単糸繊度のフイ
ラメントの張力より大きくなり、したがつて細単
糸繊度のフイラメントに加えられている歪は太単
糸繊度のフイラメントに加えられている歪より大
きい。実際に糸条をドラムに巻上げる際には、ド
ラムフオーム、糸質に悪影響がないように第2ゴ
デツトロールと巻取り機の間でリラツクスさせて
0.1g/d程度の張力にして巻取るが、前述した
ように太単糸繊度のフイラメントと細単糸繊度の
フイラメントに加えられている歪が異なるので、
リラツクス時の弾性回復量が異なり、太単糸繊度
のフイラメントにタルミが発生することが明らか
になつた。
引取点までのフイラメントにかかる空気抵抗によ
つて決定されるが、この固化点から引取点までの
距離が長い方のフイラメントほど空気抵抗が大き
くなるので、前記した理由から細単糸繊度のフイ
ラメントの巻取り時の張力は、太単糸繊度のフイ
ラメントの張力より大きくなり、したがつて細単
糸繊度のフイラメントに加えられている歪は太単
糸繊度のフイラメントに加えられている歪より大
きい。実際に糸条をドラムに巻上げる際には、ド
ラムフオーム、糸質に悪影響がないように第2ゴ
デツトロールと巻取り機の間でリラツクスさせて
0.1g/d程度の張力にして巻取るが、前述した
ように太単糸繊度のフイラメントと細単糸繊度の
フイラメントに加えられている歪が異なるので、
リラツクス時の弾性回復量が異なり、太単糸繊度
のフイラメントにタルミが発生することが明らか
になつた。
本発明はかかる知見に基づいてなされたもので
あり、その目的は細単糸繊度のフイラメントと太
単糸繊度のフイラメントの単糸繊度の比が大きい
混繊糸を安定して生産することにある。
あり、その目的は細単糸繊度のフイラメントと太
単糸繊度のフイラメントの単糸繊度の比が大きい
混繊糸を安定して生産することにある。
すなわち、本発明は同一口金から単糸繊度の異
なる2種以上のフイラメントを同時に紡糸して引
取るに際し、細単糸繊度のフイラメント群と太単
糸繊度のフイラメント群に分割し、第1ゴデツト
ロールを大径部と小径部を有する段付ゴデツトロ
ールとなし、該細単糸繊度のフイラメント群は第
1ゴデツトロールの大径部を該太単糸繊度のフイ
ラメント群は第1ゴデツトロールの小径部を走行
させた後、両フイラメント群を合糸して巻取るこ
とを特徴とするものである。
なる2種以上のフイラメントを同時に紡糸して引
取るに際し、細単糸繊度のフイラメント群と太単
糸繊度のフイラメント群に分割し、第1ゴデツト
ロールを大径部と小径部を有する段付ゴデツトロ
ールとなし、該細単糸繊度のフイラメント群は第
1ゴデツトロールの大径部を該太単糸繊度のフイ
ラメント群は第1ゴデツトロールの小径部を走行
させた後、両フイラメント群を合糸して巻取るこ
とを特徴とするものである。
次に本発明の構成について詳述する。第1図は
本発明の一実施態様を示す工程の正面図であり、
第2図は第1図の要部を示す側面図である。第1
図および第2図において口金1から吐出されたフ
イラメントを細単糸繊度のフイラメント群2と太
単糸繊度のフイラメント群3に分割し、オイリン
グローラ4で油剤を付与し、ガイド5を経て、太
単糸繊度フイラメント群は糸条分離ガイド6の前
方を経て第1ゴデツトロール7の小径部Sを走行
させ、一方細単糸繊度のフイラメント群は糸条分
離ガイド6の後方を経て第1ゴデツトロール7の
大径部Lを走行させて後、両フイラメント群を合
糸ガイド10で合糸してから第2ゴデツトロール
8経て巻取りドラム9に巻取る。かかる構成にす
ることにより、太単糸繊度フイラメント群は第1
ゴデツトロールと第2ゴデツトロールの間におけ
るストレツチ率(又はリラツクス率)が細単糸繊
度フイラメント群より大きくなり(又は小さくな
り)、その結果両糸条に加えられている歪の量の
差が減少し、巻取り時の第2ゴデツトロールと巻
取りドラムの間のタルミの発生が防止できる。
本発明の一実施態様を示す工程の正面図であり、
第2図は第1図の要部を示す側面図である。第1
図および第2図において口金1から吐出されたフ
イラメントを細単糸繊度のフイラメント群2と太
単糸繊度のフイラメント群3に分割し、オイリン
グローラ4で油剤を付与し、ガイド5を経て、太
単糸繊度フイラメント群は糸条分離ガイド6の前
方を経て第1ゴデツトロール7の小径部Sを走行
させ、一方細単糸繊度のフイラメント群は糸条分
離ガイド6の後方を経て第1ゴデツトロール7の
大径部Lを走行させて後、両フイラメント群を合
糸ガイド10で合糸してから第2ゴデツトロール
8経て巻取りドラム9に巻取る。かかる構成にす
ることにより、太単糸繊度フイラメント群は第1
ゴデツトロールと第2ゴデツトロールの間におけ
るストレツチ率(又はリラツクス率)が細単糸繊
度フイラメント群より大きくなり(又は小さくな
り)、その結果両糸条に加えられている歪の量の
差が減少し、巻取り時の第2ゴデツトロールと巻
取りドラムの間のタルミの発生が防止できる。
通常溶融紡糸機においては第2ゴデツトロール
の周速は第1ゴデツトロールと同速もしくは第1
ゴデツトロールの周速の±0.5%範囲内に設定さ
れている場合が多く、第1ゴデツトロールと第2
ゴデツトロールの周速が異なる場合には、装置を
簡略化するために駆動系は同一にして第1ゴデツ
トロールと第2ゴデツトロールの直径を速度差に
対応させて変更している場合が多い。このような
紡糸機において第1ゴデツトロールを段付ロール
にすると、第1ゴデツトロールの大径部の周速を
V1、小径部の周速をV2、第2ゴデツトロールの
周速をV3とすれば、段付の程度によつて第1ゴ
デツトロールと第2ゴデツトロールの周速の関係
は次の(1)〜(5)の場合が生じる。
の周速は第1ゴデツトロールと同速もしくは第1
ゴデツトロールの周速の±0.5%範囲内に設定さ
れている場合が多く、第1ゴデツトロールと第2
ゴデツトロールの周速が異なる場合には、装置を
簡略化するために駆動系は同一にして第1ゴデツ
トロールと第2ゴデツトロールの直径を速度差に
対応させて変更している場合が多い。このような
紡糸機において第1ゴデツトロールを段付ロール
にすると、第1ゴデツトロールの大径部の周速を
V1、小径部の周速をV2、第2ゴデツトロールの
周速をV3とすれば、段付の程度によつて第1ゴ
デツトロールと第2ゴデツトロールの周速の関係
は次の(1)〜(5)の場合が生じる。
(1):V1<V3、V2<V3
(2):V1=V3、V2<V3
(3):V1>V3、V2>V3
(4):V1>V3、V2=V3
(5):V1>V3、V2<V3
前記いずれの場合でも、太単糸繊度のフイラメ
ント群と細単糸繊度のフイラメント群に加えられ
ている歪の量の差は第1ゴデツトロールに通常の
ゴデツトロールを用いた場合に比べて小さくな
り、巻取り時の太単糸繊度のフイラメント群のタ
ルミ発生防止に有効であるが、特に太単糸繊度の
フイラメント群が第1ゴデツトロールと第2ゴデ
ツトロール間でストレツチされる(1)、(2)および(5)
の条件が好ましい。
ント群と細単糸繊度のフイラメント群に加えられ
ている歪の量の差は第1ゴデツトロールに通常の
ゴデツトロールを用いた場合に比べて小さくな
り、巻取り時の太単糸繊度のフイラメント群のタ
ルミ発生防止に有効であるが、特に太単糸繊度の
フイラメント群が第1ゴデツトロールと第2ゴデ
ツトロール間でストレツチされる(1)、(2)および(5)
の条件が好ましい。
段付ゴデツトロールの大径部と小径部の直径の
比率は、太単糸繊度のフイラメント群の糸条が巻
取り時にタルミを発生しないように実験的に定め
ればよいが、第1ゴデツトロールの小径部と第2
ゴデツトロール間での太単糸繊度のフイラメント
群のストレツチ率を太単糸繊度のフイラメント群
が完全に弾性回復する範囲内にする必要がある。
例えばポリエチレンテレフタレートの溶融紡糸の
場合には、第1ゴデツトロールの小径部と第2ゴ
デツトロールの間のストレツチ率は2.0%以下が
好ましい。
比率は、太単糸繊度のフイラメント群の糸条が巻
取り時にタルミを発生しないように実験的に定め
ればよいが、第1ゴデツトロールの小径部と第2
ゴデツトロール間での太単糸繊度のフイラメント
群のストレツチ率を太単糸繊度のフイラメント群
が完全に弾性回復する範囲内にする必要がある。
例えばポリエチレンテレフタレートの溶融紡糸の
場合には、第1ゴデツトロールの小径部と第2ゴ
デツトロールの間のストレツチ率は2.0%以下が
好ましい。
該ストレツチ率が2.0%を越えると、未延伸糸
の弾性回復限度を越えて部分延伸され、ウースタ
ムラ、染ムラなどが悪化するおそれがある。
の弾性回復限度を越えて部分延伸され、ウースタ
ムラ、染ムラなどが悪化するおそれがある。
段付第1ゴデツトロールの大径部と小径部では
周長が異なるので大径部を走行する細単糸繊度の
フイラメント群の紡糸速度は小径部を走行する太
単糸繊度のフイラメント群よりも若干速い。した
がつて、速度の異なる糸条が接触すると糸切れ、
毛羽などの原因になるので、太単糸繊度のフイラ
メント群と細単糸繊度のフイラメント群は合糸さ
れる以前に互に接触しないように糸道ガイドなど
で両者の糸道を規制することが好ましい。
周長が異なるので大径部を走行する細単糸繊度の
フイラメント群の紡糸速度は小径部を走行する太
単糸繊度のフイラメント群よりも若干速い。した
がつて、速度の異なる糸条が接触すると糸切れ、
毛羽などの原因になるので、太単糸繊度のフイラ
メント群と細単糸繊度のフイラメント群は合糸さ
れる以前に互に接触しないように糸道ガイドなど
で両者の糸道を規制することが好ましい。
太単糸繊度のフイラメント群と細単糸繊度のフ
イラメント群とを合糸する位置は第1ゴデツトロ
ール以降巻取りまでの間であればどこでもよい
が、第1ゴデツトロールと第2ゴデツトロールの
間又は第2ゴデツトロール上で合糸することが好
ましい。
イラメント群とを合糸する位置は第1ゴデツトロ
ール以降巻取りまでの間であればどこでもよい
が、第1ゴデツトロールと第2ゴデツトロールの
間又は第2ゴデツトロール上で合糸することが好
ましい。
第2ゴデツトロールと巻取りドラムの間の巻取
り張力は太単糸繊度のフイラメント群、細単糸繊
度のフイラメント群ともそれぞれ0.05g/d以上
にするのが望ましい。0.05g/dより小さいと第
2ゴデツトロール上での糸の走行が不安定にな
り、第2ゴデツトロールへの糸巻付き、糸切れな
どが発生しやすくなる。
り張力は太単糸繊度のフイラメント群、細単糸繊
度のフイラメント群ともそれぞれ0.05g/d以上
にするのが望ましい。0.05g/dより小さいと第
2ゴデツトロール上での糸の走行が不安定にな
り、第2ゴデツトロールへの糸巻付き、糸切れな
どが発生しやすくなる。
本発明において同一口金から紡出されるフイラ
メントの単糸繊度は2種以上であれば特に限定さ
れないが、実際の生産の場合の操業性を考慮する
と2〜4種類が好ましい。
メントの単糸繊度は2種以上であれば特に限定さ
れないが、実際の生産の場合の操業性を考慮する
と2〜4種類が好ましい。
又フイラメントの断面形状は丸断面でも異形断
面でもあるいは丸断面と異形断面の断面ミツクス
フイラメントでもかまわない。
面でもあるいは丸断面と異形断面の断面ミツクス
フイラメントでもかまわない。
同一口金から紡出される単糸繊度の異なる2種
以上のフイラメントを細単糸繊度のフイラメント
群と太単糸繊度のフイラメント群に分割する方法
は、単糸繊度が2種類の場合は太単糸繊度のフイ
ラメント群と細単糸繊度のフイラメント群にその
まま分ければよいが、単糸繊度が3種類以上の場
合には2つのフイラメント群に分割して各フイラ
メント群内での単糸繊度が最も太いフイラメント
と最も細いフイラメントの単糸繊度比が3倍以下
になるようにするのが好ましく、細単糸繊度のフ
イラメント群に含まれるフイラメントはすべて給
油位置で冷却固化が完了している必要があること
は言うまでもない。
以上のフイラメントを細単糸繊度のフイラメント
群と太単糸繊度のフイラメント群に分割する方法
は、単糸繊度が2種類の場合は太単糸繊度のフイ
ラメント群と細単糸繊度のフイラメント群にその
まま分ければよいが、単糸繊度が3種類以上の場
合には2つのフイラメント群に分割して各フイラ
メント群内での単糸繊度が最も太いフイラメント
と最も細いフイラメントの単糸繊度比が3倍以下
になるようにするのが好ましく、細単糸繊度のフ
イラメント群に含まれるフイラメントはすべて給
油位置で冷却固化が完了している必要があること
は言うまでもない。
本発明を実施する場合に使用する口金は、第3
図に示すごとくフイラメントを分割しやすいよう
に、各単糸繊度毎に吐出孔がブロツク状に配列さ
れているものが良好に使用される。第3図におい
て、A,BおよびCはそれぞれ単糸繊度用、中単
糸繊度用および太単糸繊度用吐出孔群であり、図
中の矢印は冷却風の吐出方向である。更に各吐出
孔群の配列は単糸繊度の大きさの順に配置してお
くのが分割しやすく便利である。
図に示すごとくフイラメントを分割しやすいよう
に、各単糸繊度毎に吐出孔がブロツク状に配列さ
れているものが良好に使用される。第3図におい
て、A,BおよびCはそれぞれ単糸繊度用、中単
糸繊度用および太単糸繊度用吐出孔群であり、図
中の矢印は冷却風の吐出方向である。更に各吐出
孔群の配列は単糸繊度の大きさの順に配置してお
くのが分割しやすく便利である。
本発明はポリエステル、ポリアミドなどの熱可
塑性高分子重合体の溶融紡糸に適用可能であり、
特に紡糸時の空気抵抗が大きな問題となる紡糸速
度が2000m/分を越える高速紡糸に有効である。
塑性高分子重合体の溶融紡糸に適用可能であり、
特に紡糸時の空気抵抗が大きな問題となる紡糸速
度が2000m/分を越える高速紡糸に有効である。
以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例 1
オルトクロロフエノール溶媒中25℃で測定した
極限粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートチ
ツプを紡糸温度290℃で15個の細単糸繊度フイラ
メント用吐出孔と2個の太単糸繊度フイラメント
用吐出孔を有する口金から吐出量56g/分で吐出
し、単糸繊度が6.8デニールのフイラメント15本
からなる細単糸繊度のフイラメント群と単糸繊度
が34デニールのフイラメント2本からなる太単糸
繊度のフイラメント群に分割し、口金下5mの位
置で油剤を付与した後、該細単糸繊度のフイラメ
ント群はその周速度が3000m/分の第1ゴデツト
ロールの大径部(直径159.16mm)を通過させ、一
方該太単糸繊度のフイラメント群はその周速度が
2982m/分の第1ゴデツトロールの小径部(直径
158.20mm)を通過させた後、両者を周速3000m/
分の第2ゴデツトロール上で合糸して巻取り張力
20gで巻取り、170デニールの未延伸糸を得た。
巻取り状況を観察した結果、太単糸繊度のフイラ
メント群のタルミは発生せず、巻取りドラムの形
状も良好で、糸質も問題なかつた。
極限粘度が0.63のポリエチレンテレフタレートチ
ツプを紡糸温度290℃で15個の細単糸繊度フイラ
メント用吐出孔と2個の太単糸繊度フイラメント
用吐出孔を有する口金から吐出量56g/分で吐出
し、単糸繊度が6.8デニールのフイラメント15本
からなる細単糸繊度のフイラメント群と単糸繊度
が34デニールのフイラメント2本からなる太単糸
繊度のフイラメント群に分割し、口金下5mの位
置で油剤を付与した後、該細単糸繊度のフイラメ
ント群はその周速度が3000m/分の第1ゴデツト
ロールの大径部(直径159.16mm)を通過させ、一
方該太単糸繊度のフイラメント群はその周速度が
2982m/分の第1ゴデツトロールの小径部(直径
158.20mm)を通過させた後、両者を周速3000m/
分の第2ゴデツトロール上で合糸して巻取り張力
20gで巻取り、170デニールの未延伸糸を得た。
巻取り状況を観察した結果、太単糸繊度のフイラ
メント群のタルミは発生せず、巻取りドラムの形
状も良好で、糸質も問題なかつた。
比較実施例 1
第1ゴデツトロールを直径159.16mmの通常のゴ
デツトロールとする以外は、実施例1と同一条件
で紡糸したところ太単糸繊度のフイラメント群に
著しいタルミが発生し、第2ゴデツトロールへの
糸巻き付き、糸切れが多発して安定して巻取るこ
とができなかつた。
デツトロールとする以外は、実施例1と同一条件
で紡糸したところ太単糸繊度のフイラメント群に
著しいタルミが発生し、第2ゴデツトロールへの
糸巻き付き、糸切れが多発して安定して巻取るこ
とができなかつた。
第1図は本発明の実施態様を示す工程の正面図
であり、第2図は第1図の要部を示す側面図であ
る。第3図は本発明を実施する場合の好適な口金
の孔配列図である。 1:口金、2:細単糸繊度のフイラメント群、
3:太単糸繊度のフイラメント群、4:オイリン
グローラ、5:ガイド、6:糸条分離ガイド、
7:第1ゴデツトロール、8:第2ゴデツトロー
ル、9:巻取りドラム、10:合糸ガイド。
であり、第2図は第1図の要部を示す側面図であ
る。第3図は本発明を実施する場合の好適な口金
の孔配列図である。 1:口金、2:細単糸繊度のフイラメント群、
3:太単糸繊度のフイラメント群、4:オイリン
グローラ、5:ガイド、6:糸条分離ガイド、
7:第1ゴデツトロール、8:第2ゴデツトロー
ル、9:巻取りドラム、10:合糸ガイド。
Claims (1)
- 1 同一口金から単糸繊度の異なる2種以上のフ
イラメントを同時に紡糸して引取るに際し、細単
糸繊度のフイラメント群と太単糸繊度のフイラメ
ント群に分割し、第1ゴデツトロールを大径部と
小径部を有する段付ゴデツトロールとなし、該細
単糸繊度のフイラメント群は第1ゴデツトロール
の大径部を、該太単糸繊度のフイラメント群は第
1ゴデツトロールの小径部を走行させた後、両フ
イラメント群を合糸して巻取ることを特徴とする
紡糸巻取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3426979A JPS55128008A (en) | 1979-03-26 | 1979-03-26 | Taking up in spinning |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3426979A JPS55128008A (en) | 1979-03-26 | 1979-03-26 | Taking up in spinning |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55128008A JPS55128008A (en) | 1980-10-03 |
JPS621006B2 true JPS621006B2 (ja) | 1987-01-10 |
Family
ID=12409434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3426979A Granted JPS55128008A (en) | 1979-03-26 | 1979-03-26 | Taking up in spinning |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55128008A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4834524A (ja) * | 1971-09-03 | 1973-05-19 | ||
JPS528111A (en) * | 1975-07-04 | 1977-01-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Method for high-speed winding |
-
1979
- 1979-03-26 JP JP3426979A patent/JPS55128008A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4834524A (ja) * | 1971-09-03 | 1973-05-19 | ||
JPS528111A (en) * | 1975-07-04 | 1977-01-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Method for high-speed winding |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55128008A (en) | 1980-10-03 |
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