JPS619849A - 熱磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、熱磁気光学記録媒体の改良に関するものであ
る。更に詳しくは、熱磁気記録媒体のトラッキングガイ
ドに関する。

〔従来技術〕

従来は一般に、熱磁気記録媒体の記録・再生・消去の過
程で記録トラックを、正確にトラッキングするためにト
ランクサーボ用のガイドトラックを記録トラックに隣接
して設けている。このガイドトラックをディスク状の熱
磁気記録媒体に設けた例を第５図に示した。透明なプラ
スチック基板１に凹凸を刻設し、次に記録層２を埋設し
、ガイドトラック２ａと記録トラック２ｂを設けである
。

しかしこの媒体は基板ｌの複屈折の影響でＳ／Ｎ比が低
下するという欠点があった。さらに物理的に凹凸を設け
る構成である為情報記録密度が低い欠点もあった。また
基板ｌをガラスで構成する場合には、凹凸を設けること
は製造工程が複雑でコスト高になるという欠点があった
。

この他に、特開昭５６−８１０３１．特開昭５８−６１
０３２、特開昭５７−７４８５４等では、非晶質磁性薄
膜からなる記録層に高パワーのレーザー光線を照射し、
照射部分を結晶化させるか、面内磁化層に変化させるこ
とによりガイドトラックを形成した熱磁気記録媒体が提
案されている。この例を第６図に示した。しかしながら
、非晶質磁性体の結晶化温度は３５０〜４００℃である
ため、結晶化には高パワーのレーザー照射が必要である
。又、面内磁化層への変化もやはり高パワーのレーザー
照射が必要である。

〔発明の開示〕

本発明の目的は、低パワーのレーザー光線でガイドトラ
ックを設けることができ、高密度記録が可能な熱磁気記
録媒体を提供することを目的とする。

本発明の目的は、次の熱磁気記録媒体によって達成され
る。

すなわち、基板上に、少なくとも焉土類−遷移金属非晶
質磁性薄膜からなる記録層と、反射層および補助層とを
具備する熱磁気記録媒体において、該反射層が、非晶質
磁性薄膜材料の結晶化温度より低く、記録時の前記記録
層の温度より高い温度で光学特性又は形状が変化するよ
うな性質の材料から構成されることを特徴とする熱磁気
記録媒体である。

前記反射層の材料としては、非晶質磁性薄膜材料の結晶
化温度より低く、記録時の記録層の温度より高い温度で
光学特性又は形状が変化するようなものであれば広く用
いることができ、１種あるいは２種以上の物質よりなる
複合材料であっても構わない。使用しうる材料は、記録
層を形成する非晶質磁性薄膜材料との組合わせにおいて
、適切なものが選ばれる。１５０’〜４００°において
光学特性又は形状が変化するものが好ましく、また、反
射層は、一層であっても、上記材料より成る層を組み合
わせて二層以上より成る多層構造としてもよい。例えば
、銅とヨウ化鉛の複合材料、銀と銅−フタロシアニンの
複合材料、セレンアンチモン合金層と銀層の二層、スチ
レンオリゴマ一層とアルミニウム層の二層、或はスパッ
タ法、プラズマ重合法などにより水素、アルゴンなどの
気体分子を含んだ無機、有機の薄膜と金、銅などの金属
層との二層膜などを用いることができる。

反射層の膜厚は、　３００人〜３０００人か適しており
、特に好ましくは５００Ａ〜２０００Ａである。

」１記材料を用い、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、ス
パッター、イオンブレーティング、プラズマ重合法など
の方法により形成する。

前記光学特性の変化とは、例えば、屈折率、カー回転角
の変化をいい、形状の変化とは、孔があく、凹凸が形成
される等の変化をいう。

本発明の熱磁気記録媒体は、所望により、反射防止層、
保護層、中間層などの補助層を設けることもできる。

以下１本発明を図面を参照してその実施例に基づいて説
明する。第１図は本発明の一実施例の部分断面図である
。基板ｌは、ガラス、ブラスチンク等から成る透明な薄
板である。基板ｌに記録層２が積層される、さらに記録
層２の上に透明誘電体層３が積層され、さらに反射層４
、次に保護層５が順次積層される。

次に、保護層５側よりレーザー光線を照射し記録層２の
結晶化温度である約３５０−４００℃以下であり、記録
時の記録層の温度より高い温度で反射層４の光学的性質
あるいは形状を変化させて、ガイドトラック４ａ及び反
射効果部分４ｂを形成する。

保護層５の厚さの設定については、ガイドトラック形成
用に照射するレーザーの波長を保護層材料の屈折率の４
倍で割った値の奇数倍の厚さに設定すると、より少ない
レーザーノくワーでガイドトラックの形成が可能になる
。

第２図にガイドトラックおよび記録トラックが形成され
た記録層部分の平面図を示す。

第２図において４８は、レーザー照射により、反射層が
変成した部分でガイドトランクを示し、４Ｃは、レーザ
ー非照射部で記録トラックを示す。記録トラック４Ｃは
、記録ピッ）４ｄが形成され、記録がされる。ガイドト
ラックは反射層の光学特性、形状の変化により、トラッ
キングに十分なトラッキング信号を発生し得る部分であ
る。

第２図では、ガイドトラック４ａと記録トラック４ｃが
平行に形成されているが、必ずしも平行である必要はな
く、ガイドトランクにトランク番号や、トラックをセク
ターごとに分けるためのセクタ一番号を書き込んでもよ
い。

本発明の熱磁気記録媒体は第２図に示す、ような構造ば
かりでなく、第３図、第４図に示すような貼り合わせ構
造あるいはサンドインチ構造にすることも可能である。

以下、実施例を掲げて、本発明を更に具体的に説明する
。

実施例１ 第２図に示す構成の熱磁気記録媒体を以下のようにして
作成した。

プラスチックの透光性基板ｌ上に、記録層２としてスパ
ッタ法にてＧｄＴｂＦｅ合金薄膜を膜厚２６０人に、製
膜した。

次に誘電体層３として電子ビーム蒸着法により　ＳｉＯ
を膜厚７００人に製膜した。

反射層４はＣｕ：　　Ｐｔ＋１２　＝９：１　　（体積
比）となるように共蒸着により膜厚８００Ａに製膜した
。

保護層５として電子ビーム蒸着法によりＺｒＯ２を膜厚
２５０ＯＡに形成した。

出力５００ｍＷのＡｒレーザーを約１４系のスポットに
集光し、基板を１５０〜１０００ｒｐ＋＊で回転させな
がら照射し、ガイドトドラック４ｄを形成し、熱磁気記
録媒体を作成した。

作成した熱磁気記録媒体に、約１μ系のスポットに集光
した半導体レーザー光（波長８３０ｎｍ）を照射して媒
体面での反射光強度を測定することにより記録トラ・ン
ク、ガイドトラック各部の反射率を求めた。結果を第１
表に示した。

このように形成されたガイドトラックに基づき信号記録
・再生を行なうことによりトラッキングに十分なトラッ
キング信号を得ることができた。

実施例２〜４ 実施例１の反射層４を第１表に示す条件で設けた他は、
実施例１と同様な熱磁気記録媒体を作成した。

実施例３．４においては、誘導体層３側からＳｂ２　Ｓ
ｅ３層、Ａｇ層の順に、スチレンオリゴマ一層、Ａ１層
の順に製膜した。

作成した熱磁気記録媒体の記録トラック、ガイドトラ・
ンク各部の反射率を実施例１と同様にして求めた。結果
を第１表に示す。

いずれも実施例１同様トラツキングに十・分なトラッキ
ング信号を得ることができた。

以上、本発明の熱磁気記録媒体は低パワーのレーザー光
線で、トラッキングに十分なトラッキング信号を得るこ
とのできるトラッキングガイドを設けることができ、し
かも高密度記録が可能であった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の熱磁気記録媒体の部分断面図、第２
図は、第１図の熱磁気記録媒体の部分平面図、第３図、
第４図は、本発明の他の実施態様の部分断面図であり、
第５図は、従来の熱磁気記録媒体の部分断面図、第６図
は従来の他の熱磁気記録媒体の部分断面図である。 １−ｍ−基板　　　　　２−ｍ−記録層３−−−透明誘
電体層　４−ｍ−反射層５−−−保護層　　　　６一−
−接着層２ａ、４ａ−−−ガイドトラック ４ｂ−ｍ−反射効果部分 ２ｂ、４ｃｍ−一記録トラック ４ｄ−ｍ−記録ピット 第　　２　　図 第　　３　　図 第　　４　　図 第　　６　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基板上に少なくとも希土類−遷移金属非晶質磁性薄膜か
   らなる記録層と、反射層とを具備する熱磁気記録媒体に
   おいて、該反射層が、非晶質磁性薄膜材料の結晶化温度
   より低く、記録時の前記記録層の温度より高い温度で光
   学特性又は形状が変化するような性質の材料から構成さ
   れることを特徴とする熱磁気記録媒体。