JPS6191297A - 香気性にすぐれかつ感作性の低いイランイラン油の製造法 - Google Patents

香気性にすぐれかつ感作性の低いイランイラン油の製造法

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JPS6191297A
JPS6191297A JP21489984A JP21489984A JPS6191297A JP S6191297 A JPS6191297 A JP S6191297A JP 21489984 A JP21489984 A JP 21489984A JP 21489984 A JP21489984 A JP 21489984A JP S6191297 A JPS6191297 A JP S6191297A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、イランイラン油に含まれる接触皮膚アレルギ
ーを起す性質(以下、感作性という)を有する物5t、
(以下、感作性物質という)を減圧蒸留によって除去し
、留出した精油に、後記の一般式で表わされる化合物と
ペンジルペンゾエートトを配合することによって、香気
性(匂い、残香性)にすぐれかつ感作性の低いイランイ
ラン油を製造する方法に関する。
(従来の技術) イランイラン油は、マダカヌカルや東南アジア等に産す
るカナンガーオドラータ(イランイラン)の花を水蒸気
蒸留して得られる精油であり、古くよりオーデコロン、
香水、ヘアートニック、クリーム等、化粧料全般の着香
料の1つとして広く用いられているものである。
近年、イランイラン油における感作性物質の存在が報告
されている(中山秀夫:日本皮膚科学会雑誌第84巻、
第12号、654〜667頁、石原勝:日木香粧品科学
会誌、M1巻、第1号、87〜101頁)。
しかしながら、このイランイラン油に存在する感作性物
質の本体については、未だ充分解明されておらず、唯そ
の本体が高沸点部に存在していることが確められている
に過ぎない(特開昭58−98400号)。
従来、天然精油からその高沸点部を除去する方法の一つ
に、天然精油を減圧下に蒸留し、留出精油と高沸点部で
ある蒸留残査を分別する所謂蒸留法が知られている。
蒸留法にては、感作性物五が高沸点部に存在するため除
去できるが、イランイラン油の香気成分として重要な高
沸点部が失われ、香料精油としての価値が低下すると共
に、低沸点部(留出精油)だけでは匂い(香り立ち)も
残香性(香気の持続性)も劣り、満足できるものではな
い。
(発明が解決しようとする間印点) 本発明者等は、従来技術の6点を解消せんとして鋭意研
究した結果、イランイラン油の減圧蒸留によって留aし
た珊油(低沸点部)に後記一般式で表わされる化合物(
糖誘導体)の少なくとも一ツト、ベンジルベンゾエート
を配合することによって、イランイラン油の香気1色咽
、成分バランスに悪影響を与えることなく、原精油や留
出8油よりも残香性(香気の持続性)が高く匂い(香り
立ち)の良い、かり感作性の低いイランイラン油が容易
に得られることを見出し、本発明を完成した。
本発明の目的は、香気性(匂い、残香性)に優れかつ感
作性の低いイランイラン油を工業的に容易にスj造し得
る;1法を折伏することにるる。
(問題点を触法するための手段) 本発明は、イランイラン油の香気成分を変化せしめない
程度の温度で減圧蒸留を行なって留出精油を取得した後
、前記留出精油に、 一般式 %式% (上記式中で、C3H904は5炭lq!I残基、C6
H1105は6炭糖残基、Rは炭ギ数1〜6のアルキル
基である) で表わされる化合物(以下、便宜上糖誘導体という)の
少なくとも一つと、ベンジルベンゾエートと分配金せし
めることを特徴とする、香気性にすぐれかつ感作性の低
いイランイラン油の!Il!!造法である。
本発明は、イランイラン油の有する低沸、点部の香気取
分を天然精油が有するそのま\のバランヌで保持するた
め、イランイラン油の香気取分を変化せしめない程度の
温度で減圧蒸留することよりはじまる。イランイラン油
の香気成分を変化せしめない程度の温度とは、蒸留液肥
の蒸留缶内の液温が140°Cを越えな込ことであり、
好ましくは120 ’C以下が適轟である。この折合の
換作減圧度は低い程良いが通常10nynHg以下の条
件が採用される。一般に温度おXび減圧度とも低い方を
選択するのが好°ましい。
また減圧蒸留による留出量は、一般に仕込みのイランイ
ラン油(原精油)に対して約80−程度の留出πが採用
される。香気が損わない程度でできるだけ留出させるこ
とが好ましい。
上述の如く連光条件下でイランイラン油(原精油)を減
圧蒸留すると、イランイラン油中の感作性物質が高篩点
の香気成分等と共に¥留残渣中に残留し、蒸留残渣とし
て留出精油と分別される。
かくして得られた留出精油は、M(作性物質を含有して
いない。
次に、前記の留出精油に対する前記糖誘導体の少なくと
も一つとベンジルベンゾエートとの配合は、通常f+v
呂留油を撹拌し々がらこれに曲記希誘導体とベンジルベ
ンゾエートとを所要迫当介添加して、均一に溶解せしめ
ることによって行なわれる。
前記糖誘導体の少なくとも一つの配合h1(使用量)は
、前記留出精油の重量を基準として1〜15重量%、好
ましくは8〜lO重延チである。
ベンジルベンゾエートの配合#、(使用量)は前記留出
精油の重kをT、準として1〜20重量%、好ましくは
8〜151景チである。
この場合、前記糖誘導体とペンジルベゾエートとの配合
割合は重量比で1対1〜1対8の範囲が好ましい。
本発明に使用する、前記一般式で表わされる化合物(I
J誘導体)としては、例えば、(8,6−ジオキサオク
タニル)−グルコピラノシド、(8,6−ジオキサオク
タニル)−ガラクトピラノシド。
(8,6−ジオキサオクタニル)−キシロピラノシド、
(8,6−ジオキサノナニル)−グルコピラノシド、(
8;6−ジオキサノナニル)−ガラクトピラノシド、C
B、6−ジオキサノナニル)−キシロピラノシド、(8
,6−ジオキサデカニル)−グルコピラノシド、(a、
6−ジオキサデカニル)−ガラクトピラノシド、(8,
6−ジオキサデカニル)−キシロピラノシド、(8,6
−ジオキサへブタニル)−グルコピラノシド、(3,6
−ジオキサへブタニル)−ガラクトピラノシド、(16
−ジオキサヘプタニル)−キシロピラノシド、(3,6
−ジオキサドデカニル)−グルコピラノシド、(8,6
−ジオキサドデカエル)−ガラクトピラノシもド。
(3,6−ジオキサドデカニル)−キシロピラノシド等
を挙げることができる。
前記一般式で表わされる化合物(m銹導体)は、例えば
5炭糖また6炭糖の粘がをアセチル化した後、臭素化し
て得られた生成物とジエチレングリコールモノアルキル
エーテルとを縮合し、得られた化合物を次いで脱アセチ
ル化反応を施して製造される。
前記糖誘導体およびベンジルベンゾエートは皮膚刺激や
感作性がなく安全であり、そして前記留出精油に可溶で
ある。
(発明の効果) 本発明の方法によって得られたイランイラン油は、感作
性物質が除かれ、天然のイランイラン油の有する香気を
そのま\保有し、いわゆるナチユラリティーに富んだ香
シを有している。しかもその残香性(香気の持続性)は
、当該留出精油や減圧蒸留前の邑該原閉油よりもすぐれ
ている。また匂い(香り立ち)も当該留出精油や轟該原
精油よりも良く、皮膚刺激や感作性は全く認められなか
った0 本発明によれば、天然のイランイラン油の香気。
色調、成分バランスに悪影警を与えることなく、残香性
にすぐれ、句いも住良でかつ感作性の認められない高品
質のイランイラン油を工業的容易に力・り再環性よく得
られ、その作用効果の特異性は著しい。
以下、実施例について説明する。
実施例に示す%は、重量チを意味する。また感作性、残
香性、香り立ち(匂い)等の試験方法は下記の通りであ
る。
(1)感作性の試験方法 体重850〜400Ji’のハートレイ系モルモット(
メス)の肩甲骨上の4×6cT!Lの皮膚を刈毛し、1
列に8つの皮肉注射を次の順序にしたがって2列に行な
った。
■ 70インド コンプリート アジュバント(Fre
unds’ complete adjuvant )
を左右2ケ所に0.05 wlずつ皮肉注射。
■ 未処理イランイラン油等の試験サンプル10チオリ
ーブ油溶液を左右2ケ所に0.051ずつ皮肉注射。
■ 未処理イランイラン油等の試験サンプル20チ含有
FCA溶液に同量の滅菌水を加え乳化した溶液を左右2
ケ所に0.05 y1反内法射。
これらの操作1週間後に同じ部位を刈毛し、10チラウ
リル硫酸ソーダ含有ワセリンを塗擦し、軽度の炎症を起
こさせた。塗布24時間後に同部位に未処理イランイラ
ン油等の試験サンプル10%含有オリーブ油溶ffi 
0.2 glをガーゼに塗布して、48時間閉塞貼布し
た。皮肉注射後21日日に腹側部を別宅し、未処理イラ
ンイラン油等の試むサンプル1%、5%、10%各オリ
ーブ油溶液を24時間rA寒貼布した。判定は、24時
間後と48時ri11後に表1に示したtl’ ft5
 ’Z& Q’に従って肉眼により行なった。
表1 評価基準 性とrfL精油、留出精油および調整精油の残香性を比
較するために下記の官能テストを採用した。
試料精油150〜を55−5X15f1の匂い紙に均一
に塗布し、官能検査室(温度25°C1湿度60ヂ。
風速0.1 m 7秒以下)中に垂直状態で放置する。
4布後適蟲時間(例えば0分、80分、1時間。
2時間、4時間)仔過した時点で、それぞれの匂い紙に
付着した試IfA−精油の残香強度の比較を10名の調
香専門パネラ−により10回繰返して判定する。
(8)香シ立ち(匂い)の試F方法 本発明の方法によって得られた本発明精油の香り立ちと
原精油、留出精油および調整P1油の香り立ちを比較す
るために下記の官能テストを採用した。
試料精油を80チアルコール溶液とし、匂い紙に同量ず
つ塗布し、それぞれの匂い紙に付着した試料精油の香り
立ちの比較を10名の調査専門パネラ−により10回繰
返して判定する。
実艶例1 イランイラン油(フルボン産)1kgを減圧度2mmH
g、缶温120″Cにて、減圧蒸留し無色透明の留出精
油812gを得た。次に、この留出精油100!ik%
に対し、ベンジルベンゾエート10チの¥1j合で均一
に広解したもの(以下、Fl整精油(1)と称す。)、
(8,6−シオキサオクタニル)−ガラクトピラノシド
10%の割合で均一にニ解したもの(以下、訳整粁沖(
2)と称す6)、また、留出%Fj油100チに対し、
ベンジルベンゾエート5チと(8,6−シオキサオクタ
ニル)−ガラクトピラノシド5%を均一に溶解したもの
(以下、本発明精油(1)と称す、、)を暉合した。こ
の零発、明精油(1)と原粘油、留出精油および詞整■
1油(1) 、 (2)の感作性v、@を前記方法で行
なった。その結果表2に示すように1本発明によるイラ
ンイラン油には、表        2 注)PRj感作率(陽性動物数/使用動物数)MR二反
応E点の平均値 次に、ht+記外香性試秒方法により、本発明粗油(1
)のり香性と、留出精油、原閉油、瀘整れ′1油(1)
および(2)の残香性を比軸した、その結果、表εの如
く、本発明門油(1)は、嫂香強度も高く(弘〈)すぐ
れた灯1香性を有していることをHめた。
許        8 (注) 上記表8中の各数値はパネラ−10人の10回
テストによる延べ人数100人中の延べ人数である。
次に、前記本発明精油(1)と、tarJ記の留出精油
原精油、網整精油(1)および(2)とのVり立ちにつ
いて、前記方法により警部テス)k行なった。その結果
を表4に示した。
表        4 上記表4の結果からも明らか外ように、香り立ち(匂い
)においても、木ざこ明精油(1)の万が、留昌情油、
原精油、藺移精油(1)および(2)よりも良く、香気
的にも好まし込。
実がi B>l 2 笑加例1において用いた留出精油に刻して、前P 糖?
j 4体とベンジルベンゾエートを表5に示す各配合f
A添加し7、均一にr、9解して、本発明椿油を得た。
これらの本ゲ0明精油の感作性試験を行なった結果、何
れも−1に作性は締出されなかった。また前記放置時間
2時間後の残香りについて、原精油と比佇試珍した結果
、木戸&明精油は何れも原精油よりも−6い残香強度2
示した。更に、留呂粁油との香り立ちについての比較試
験結果では、本発明r1盾の方が良好で香気的にもすぐ
れていた。
表         5 (注)1.上記表中で、残香強度の人数は、対照r料の
w、PL油よりもが香性が高いと答えた人の延べ人P(
100人中)である。
2 LJいが良いの人数は、対照試料の(ψ出。
精油よりも匂いが良いと答えた人の延べ人数(100人
中)である。
実施例8 実施例1において用いた留出オ;゛イ沖に対して、前記
糖誘導体の混合物とベンジルベンゾエートを表6に示す
各配合量添加し、均一に溶解して本発明を精油を得た。
これらの不発、明精油の感4′F:性試験を行なった結
果、何れも感作性は検出されなかった。ま六前記放置時
n(12時間後の残香性について原精油と比重試験した
結果、本発明精油は何れもW、精油よりも高い残香強度
を示した。更に留出精油との香り立ちについての比較試
験結果では本発明精油の方が良好で香気的にもすぐれて
いた。
(注)1.上記表中で、残香強度の人数は、対F!@試
料の原精油よりも残置性が高いと答えた人の延べ人数(
100人中)である。
2、 匂いが良いの人做は対照試料の留出精油よりも匂
いが良いと答えた人の延べ人数(100人中)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イランイラン油の香気成分を変化せしめない程度
    の温度で減圧蒸留を行なって留出精油を取得した後、前
    記留出精油に、 一般式 C_5HgO_4−OCH_2CH_2−O−CH_2
    CH_2−O−Rおよび C_6H_1_1O_5−OCH_2CH_2−O−C
    H_2CH_2−O−R(上記式中で、C_5H_9O
    _4は5炭糖残基、C_6H_1_1O_5は6炭糖残
    基、Rは炭素数1〜6のアルキル基である) で表わされる化合物の少なくとも一つと、ベンジルベン
    ゾエートとを配合せしめることを特徴とする、香気性に
    すぐれかつ感作性の低いイランイラン油の製造法。
  2. (2)イランイラン油の香気成分を変化せしめない程度
    の温度が、140℃以下である特許請求の範囲第(1)
    項記載の製造法。
  3. (3)前記一般式で表わされる化合物の少なくとも一つ
    が、留出精油の重量を基準として1〜15重量%配合さ
    れる特許請求の範囲第(1)項記載の製造法。
  4. (4)ベンジルベンゾエートが、留出精油の重量を基準
    として1〜20重量%配合される特許請求の範囲第(1
    )項記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01254628A (ja) * 1988-04-05 1989-10-11 Shiseido Co Ltd 意識水準を鎮静させる吸入投与用組成物
JPH01254629A (ja) * 1988-04-05 1989-10-11 Shiseido Co Ltd 意識水準を高揚させる効果をもつ室内用芳香剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01254628A (ja) * 1988-04-05 1989-10-11 Shiseido Co Ltd 意識水準を鎮静させる吸入投与用組成物
JPH01254629A (ja) * 1988-04-05 1989-10-11 Shiseido Co Ltd 意識水準を高揚させる効果をもつ室内用芳香剤
JP2652552B2 (ja) * 1988-04-05 1997-09-10 株式会社資生堂 意識水準を鎮静させる吸入投与用組成物

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