JPS6190707A - 中空糸膜の製造方法 - Google Patents

中空糸膜の製造方法

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JPS6190707A
JPS6190707A JP21046484A JP21046484A JPS6190707A JP S6190707 A JPS6190707 A JP S6190707A JP 21046484 A JP21046484 A JP 21046484A JP 21046484 A JP21046484 A JP 21046484A JP S6190707 A JPS6190707 A JP S6190707A
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polyolefin
hollow fiber
fiber membrane
producing
liquid
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高原 和明
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清田 由紀夫
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一弘 下田
Shunji Ichikawa
俊二 市川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 10発明の背景 技術分野 本発明は、中空糸膜の製造方法に関するものである。詳
しく述べると、人工肺または血漿分離等に使用される中
空糸膜の製造方法に関するものである。特に、長期間使
用に際して血漿流出がなくかつ高ガス交換能を有し、人
工肺用に好適な多孔質中空糸膜の製造方法に関するもの
である。
先行技術 一般に心臓手術等において、患者の血液を体外に導き、
これに酸素を添加しかつ炭酸ガスを除去するために、体
外循環回路内に中空糸膜型人工肺が用いられている。こ
のような人工肺において使用される中空糸膜としては、
均質膜と多孔質膜の2種類がある。均質膜は、透過する
気体の分子が膜に溶解し、拡散することによってガスの
移動が行なわれる。この代表的なものにシリコーンゴム
があり、コロポー膜型肺として製品化されている。
しかしながら、均質膜は、ガス透過性の点から現在使用
可能のものとしてはシリコーンゴムのみしか知られてお
らず、また該シリコーンゴム膜は弾痕的に膜厚100μ
蛮以下にすることはできない。
このためガス透過に限界があり、特に炭酸ガスの透過が
悪い。また、前記シリコーンゴムは高価で、しかも加工
性が悪いという欠点があった。
一方、多孔質膜は、核間の有する微細孔が透過すべき気
体分子に比べて著しく大きいため、体積流として細孔を
通過する。例えばマクロポーラスポリプロピレンS等の
多孔質膜を使用した人工肺が種々提案されている。例え
ばポリプロピレンを中空糸製造用ノズルを用いて、紡糸
温度210〜270℃、ドラフト比180〜600で溶
融紡糸し、ついで155℃以下で第1段熱処理を行なっ
たのち、110℃未満で30〜200%延伸し、しかる
のちに第1段熱処理濡洩以上155°C以下で第2段熱
処理することにより多孔質ポリプロピレン中空糸を製造
することが提案されている(特公昭56−52,123
号〉。しかしながら、このようにして得られる多孔質中
空糸はポリプロピレン中空糸を延伸することにより物理
的に細孔を形成するので、該細孔は膜厚方向にほぼ水平
な直線状細孔であり、かつ延伸度に応じて中空糸の軸線
方向に亀裂を生じて生成する細孔であるから断面がほぼ
正方形ないし長方形である。又、細孔はぽは直線的に連
続貫通し、かつ空孔率が高い。このため、該多孔質中空
糸は水蒸気の透過性が高く、結露水によって性能が低下
するだけでなく、長期間血液を循環させて使用すると、
血漿が漏出で−るという欠点があった。
■1発明の目的 したがって、本発明の目的は、新規な中空糸膜の製造方
法を提供することにある。本発明の他の目的は、高ガス
交換能を有する多孔質中空糸膜の製造方法を提供づ゛る
ことにある。本発明のざらに他の目的は、長期間使用に
際して血漿流出がなくかつ高ガス交換能を右し、人工肺
用に好適な多孔質中空糸膜の製造方法を提供することに
ある。
これらの開目的は、第1に、ポリオレフィンおよび該ポ
リオレフィンの溶融下で該ポリオレフィンに均一に分散
し10かつ使用する抽出液に対して易溶性である有機充
填剤を混練し、このようにして1qられる混練物を溶融
状態で環状紡糸孔から吐出させ同時に内部中央部に不活
性ガスを充1眞し、該中空状物を前記ポリA1ノンイン
を溶解しない冷却固化液と接触させて冷却固化し、つい
で冷却固化した中空状物を前記ポリオレフィンを溶解し
ない抽出液と接触させて前記有機充1眞剤を抽出除去ザ
ることを特徴どする中空糸膜の製造方法により達成され
る。
これらの開目的は、第2に、ポリオレフィンおよび該ポ
リオレフィンの溶融下で該ポリオレフィンに均一に分散
し1i7かつ使用J−る抽出液に対して易溶性である有
機充填剤を混練し、このようにして得られる混練物を溶
融状態で環状紡糸孔から吐出させ同時に内部中央部に不
活性ガスを充填し、該中空状物を前記ポリオレフィンを
溶解しない冷却固化液と接触さUて冷却固化し、ついで
冷却固化した中空状物を前記ポリオレフィンを溶解しな
い抽出液と接触させて前記有機充填剤を抽出除去し、さ
らに熱処理することを特徴とする中空糸膜の製造方法に
より達成される。
また、本発明は、ポリオレフィンがポリプロピレンであ
る中空糸膜の製造方法である。さらに、本発明は、有機
充填剤が沸点が前記ポリオレフィンの融点以上の炭化水
素類である中空糸膜の製造方法である。本発明は、炭化
水素類が流動パラフィンまたはα−オレフィンオリゴマ
ーである中空糸膜の製造方法である。また本発明はポリ
オレフィン100重量部に対する有機充填剤の配合旦が
35〜150重量部である中空糸膜の製造方法である。
さらに、本発明は、冷却固化液と前記中空状物との接触
が並流接触である中空糸膜の製造方法。本発明は、冷却
固化液が水、アルコール類、液状脂肪酸類またはそのエ
ステル類、液状炭化水素類およびハロゲン化炭化水素類
より仕る群から選ばれた少なくとも1種のものである中
空糸膜の製造方法である。また、本発明は、冷却固化液
がハロゲン化炭化水素類である中空糸膜の製造方法であ
る。さらに、本発明は、抽出液がアルコール類およびハ
ロゲン化炭化水素類よりなる群から選ばれた少なくとも
1種のものである中空糸膜の製造方法である。また、本
発明は、熱処理が100〜160℃の温度で行なわれて
なる中空糸膜の製造方法である。
■1発明の具体的構成 つぎに、図面を参照しながら本発明を具体的に説明する
。すなわち、第1図に示すように、ポリオレフィンと有
機充填剤との配合物1を、ホッパ=2から混練機、例え
ば二軸型スクリュ式押出機3に供給して、該配合物を溶
融混練し押出したのち、紡糸袋@4に送り、口金装置5
の環状紡糸孔(図示せず)からガス状雰囲気、例えば空
気中に吐出さけ、同時にライン6J:り供給される不活
性ガスを内部中央部に導入し、このようにして形成され
る中空状物7を冷ムロ固化液8を収納した冷却槽9に導
入し、該冷却固化液8と接触さけることにより冷却固化
さける。この場合、前記中空状物7と冷却固化液8との
接触は、第1図に示すように、例えば前記冷却槽9の底
部に貫通して下方に向って設けられた冷却固化液流通管
10内に前記冷IA囚化液8を流下させ、その流れに治
って前記中空状物7を並流接触させることが望ましい。
流下した冷却固化液8は固化槽]1で受けて貯蔵し、そ
の中に前記中空状物7を導入し、変向棒12により変向
させて該冷却固化液8と充分接触さけて固化させたのち
、巻取ボビン13により巻取る。
蓄積してくる冷却固化液は、ライン14より排出させ、
ポンプ15にj:り前記冷却槽つへ循環する。
なお、冷却固化液が後)ボするj:うに炭化水索煩、ハ
ロゲン炭化水素類等の」:うに高揮発性でかつ水不混和
性である場合には、蒸発防+トのために上図として水等
の層16を設Cプてもよい。
このJ−うにして冷却固化した中空状物8はボビン13
に巻取ったのち、所定の寸θ、に切断し、ついて抽出液
中に浸)6して1iir記切断中空状物8から前記41
機充填剤を抽出除去し、ノ必要により乾燥を行なうこと
により中空糸IQが11Vられる。また、このようにし
て1!7られた中空糸膜は、熱処理を施すことによりさ
らに\1法安定性の良好イW中空糸膜が1ワられる。
本発明で原料どして使用されるポリオレフィンとしては
、ポリプロピレン、ポリエチレン等があるが、でのメル
j〜インデックス(M、J、)が5〜70のもが好まし
く、特に、M、[、が10〜40のものが好ましい。J
、た、前記ポリオレフィンのうち、特にポリプロピレン
が最も好ましい。
有[幾充j眞剤どしては、前記ポリオレフィンの溶融下
で該ポリオレフィンに均一に分散することができかつ後
)ボするように抽出液に対して易溶↑ノ1のものである
ことが必要である。このようイr充屓剤どしては、流動
パラフィン(数平均分子但100      。
〜2,000>、α−オレフィンAリゴマー[例えば、
Tヂ1ノン到りゴマ−(数平均分子ff1.100〜2
.○OO)、プロピレンオリゴマー(数平均分子邑10
0〜2,000)、エチレン−プロピレンオリゴマー(
数平均分子ff1700〜2.000)等コ、パラフィ
ンワックス(数平均分子間200〜2.500>、各種
炭化水素等があり、好ましくは流動パラフィンである。
ポリオレフィンと前記有機充填剤との配合割合は、ポリ
オレフィン100重量部に対して有機充填剤が35〜1
50重量部、好ましくは50〜100市本部である。す
なわち、有機充填剤が35重串部未満では充分なガス透
過能を右する多孔質の中空糸膜が得られず、一方、15
0flZm部を越えると、粘度が低くなりすぎて中空状
への成形加工性が低下するからである。このような原料
配合は、例えば二軸型押出機等の押出機を用いて所定の
組成の混合物を溶融混練し、押出したのち、ペレット化
するという前混練方法により原料を調製(設計)する。
このようにして調製された原料配合物を、ざらに二軸押
出機等の押出機を用いて、例えば160〜250℃、「
好ましくは180〜220 ℃の温度」で溶融して混練
し、紡糸装置の環状孔からガス雰囲気中に吐出させ、同
時にイの内部中央部に窒素、炭酸ガス、ヘリウム、アル
ゴン、空気等の不活性ガスを導入することににり中空状
物を形成させ、この中空状物を落下させ、ついで、冷却
槽内の冷却固化液ど接触させる。この落下距離は5〜1
0Qmmが好ましく、特に10〜50’Ommが好まし
い。すなわち、落下距離が5mm未満の場合には脈動を
生じて冷却固化液に前記中空状物が進入ザる際に潰れる
ことがあるからである。この冷却槽内で前記中空状物は
未だ充分に固化しておらず、しかも中央部は不活性ガス
であるために、外力により変形しやすいので、第1図に
示すように、例えば冷却槽9の底部に貫通して下方に向
って設けられた冷却固化液流通管10内に前記冷却固化
液8を流下さけ、その流れに沿って前記中空状物をj1
tL流接触させることにより前記中空状物を下方に強制
的に移動させ、かつ外力(流体圧等〉による中空状物の
変形は防止できる。このときの冷却固化液の流速は自然
流下で充分である。また、このときの冷却温度は10〜
60℃、好ましくは20〜50℃である。すなわち、1
0°C未満では冷却固化速度が速過すぎて肉厚部の大部
分が緻密層となるノこめにガス交換能が低く 7.>る
一方、60℃を越えると、ポリオレフィンの結晶化速度
が遅くなり外面側の微粒子の粒径が大きくなりすぎて微
細連通孔が大きくなりすぎるだけでなく、前記緻密層が
極めて薄くなるか、あるいはさらに高温になると全くな
くなり、このため例えば人工肺に使用した場合に目詰ま
りを生じたり、あるいは血漿流出を生じたりする恐れが
あるからである。しかし、このような膜であっても、内
面側又は外面側を親水化処1ff! (例えば、アルコ
ール処理)により血漿分離内の中空糸膜に使用すること
かできる。
冷却固化液としては、ポリオレフィンを溶解せずかつ比
較的沸点が高く、しかも前記有機充填剤を溶解し得るも
のであればいずれも使用できる。
−例を挙げると、例えば、水、メタノール、エタ/−)
l/、7’ロバノール類、ブタノール類、ヘキサノール
類、オクタツール類、ラウリルアルコール等のアルコー
ル類、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステ
アリン酸等の液状脂肪酸類およびそのアルキルエステル
類(例えばメチル、エチル、イソプ[1ビル、ブチル等
のニス7−ルj:n )、オクタン、ノナン、デカン、
灯油、軽油、1〜ルエン、キシレン、メチルナフタレン
等の液状炭化水素類、1,1.2−1へりクロロ−1,
2,2−1−リフルオロエタン、1〜リクロロフルオロ
メタン、ジクロロフルオロメタン、1,1,2.2−デ
トラクロロ〜 1,2−ジフルオロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、特に塩化弗化炭化水素類等があり、これ
らのうち、後)ボするように前記有機充填剤を溶解し得
るもの、例えばハロゲン化炭化水素類が特にり′i′ま
しい。すなわち、ハ[1グン化炭化水素煩を使用した場
合には固化槽で中空状物を固化さゼる間にも有機充填剤
の抽出がある程度行なわれるばかりでなく、後工程であ
る抽出工程で使用される抽出液と同じものを使用すれば
、冷却固化液の洗好除去が不要どなり、しかも抽出液を
汚損する心配がイrいからである。また、ハロゲン化炭
化水素類を使用すれば火災の心配もない。これらのハロ
ゲン化炭化水素類のうち、特に塩化弗化炭化水素類は、
人体に対し安全であるので好ましい。
前記冷却固化液流通管を流通した冷却固化液は下部に設
けられた固化槽で受けて貯留し、この固化槽中の冷却固
化液中を通過させることにより前記中空状物を完全に固
化させる。ついで固化した中空状物は巻取られる。
巻取られた中空状物は、所定の寸法、例えば20〜5Q
cmに切断されたのち、抽出液中に0〜50℃、好まし
くは20〜40℃の温度に1〜30分間、好ましくは3
〜20分間浸漬することにJ:り中空糸膜が得られる。
この場合、抽出処理の全課程で長さを一定にするいわゆ
る定長抽出が最も好ましい。
抽出液としては、中空糸膜を構成するポリオレフィンを
溶解せず、かつ有機充填剤を溶解抽出し得るものであれ
ばいずれも使用できる。−例を挙げると、例えば炭化水
素類、i、1.2−トリクロロ−  1.2.2−1−
リフルオロエタン、1〜リクロロフル副ロメタン、ジク
ロロフルオロメタン、1,1,2.2−テ1〜ラクロロ
ー 1.2−ジフルオロエタン等のハロゲン化炭化水素
類等があり、これらのうち右(幾充填剤に対する抽出能
力の点からハロゲン化炭化水素類が好ましく、特に人体
に対づる安全1〕1の点から塩化弗化炭素類が好ましい
このようにして得られる中空糸膜は、さらに必要ににり
熱処理が施される。熱処理は、空気、窒素、炭酸ガス等
のガス状雰囲気中で50〜160℃、好ましくは70〜
140℃の温度で1〜120分間、好ましくは2〜60
分間行なわれる。この熱処理にJ:り中空糸膜の構造安
定化がイ≧され、寸法安定性が高くなる。また、この場
合、熱処理前または熱処理時に延伸を行なってもよい。
このようにして1gられる中空糸膜は、内径が150〜
300f1m1好ましくは180〜250μ痛、肉厚が
10〜150μm1好J:シフは2o〜100μmの真
円形のものである。その断面構造は、中空糸膜の製造条
件にj−って変るが、前記のようにアルコール類やハロ
ゲン化炭化水素類のごとき有機充填剤を溶解し得る液体
を冷却固化液として使用することにより、倍率1.00
]!:Sの走査型電子顕微鏡写真である第2〜5図がか
ら明らかなにうに内表面から外表面に向うにしたがって
ポリオレフィンの微粒子が独立に形成されていて、内裏
面部付近に緻密層を有し、外表面部付近には多孔質層よ
りなるものが得られる。この断面構造は冷却固化液の温
度により異なり、温度が高くなるにつれてポリオレフィ
ンの微粒子形成が内表面部方向に進行している。しかし
、いずれの場合も、内部付近の微粒子は緻密であるのに
対して、外面部付近では微粒子は独立に存在した集合体
となっている。しかして、冷却固化液の温度は、第2図
の場合は一1〜o℃、第3図の場合は8℃、第4図の場
合は17〜20℃、第5図の場合は24〜27℃である
。また第6〜9図は、内表面の倍率3.000倍の走査
型電子顕微鏡写真であり、該内表面はポリオレフィンの
粒子が部分的に融着した亀甲形態をとり、しかも表面は
比較的平滑である。なお、冷却固化液の温度は、第6図
の場合は一1〜O℃、第7図の場合は8℃、第8図の場
合は17〜20℃、第9図の場合は24〜27℃である
。一方、第10〜13図は、外表面の倍率3゜000倍
の走査型電子顕微鏡写真であり、該外表面はポリオレフ
ィンの微粒子が独立に形成されていて、微粒子間に多く
の間隙を右している。なお、冷却固化液の温度は、第1
0図の場合は一1〜0°C1第11図の場合は8℃、第
12図の場合は17〜20℃、第13図の場合は24〜
27℃である。このようにして外面部に形成されるポリ
オレフィンの微粒子の平均粒径は0.1〜10μm1好
ましくは1〜7μ空であり、中空糸膜製造条件により、
これらの微粒子の分布度が異なり、それによって粒子間
隙の微小空孔を大きさと割合を異になる膜構造体が得ら
れる。さらに、冷却固化液どして前記のように有機充填
剤を溶解し得る液体を使用しない場合(例えば水を使用
した場合)には、倍率1,000倍の走査型電子顕微鏡
写真である第14〜17図および3,000倍の写真で
ある第18〜25図から明らかなように、内外表面とも
ポリオレフィンの粒子が部分的に融着した亀の甲形態を
とって平滑表面であり、断面も均一な対称構造を有して
いる。しかして、第14図は液温35℃の場合の外面/
断面、第15図は液温35℃の場合の内面/断面、第1
6図は液温45℃の場合の外面/断面、第17図は液温
45℃の場合の内面/断面を表わす。また、第18図は
液温35℃の場合の正面からの内表面、第19図は同じ
く斜からの内表面、第20図は液温45℃の場合の正面
からの内表面、第21図は同じく斜からの内表面を表わ
す。さらに、第22図は液温35℃の場合の正面からの
外表面、第23図は同じく斜からの外表面、第24図は
液温45℃の場合の正面からの外表面、第25図は同じ
く斜からの外表面を表わす。
また、ドラフト比は20〜1000.好ましくは50〜
500であり、さらにガスフラックスは1.0X10−
5〜2.OXl 03m1/min −am2−atm
、好ましくは1.0x10−3〜1.0x10” ml
、 /min −cn+2− atm rある。
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
実施例1〜8 Mj、が23のポリプロピレン100重量部当り40唄
fi%の流動パラフィン(数平均分子量324)を仕込
み、二軸型押出機(池貝鉄工株式会社製PCM−30−
25>により溶融混練し、押出ししたのちペレット化し
た。このぺ1ノツトを第2図に示す装置を用いて、二軸
型押出機(池貝鉄工株式会社PCM−30−25)13
を用いて200〜210′Cで溶融し、芯径1.□mm
、内径2.9mm、外径3.7mm、ランド長15.0
mmの環状紡糸孔15より14 、80 /minの吐
出量で空気中に吐出させるとともに、窒素ガスを内部中
央部に8.5ml/1lltnの割合で導入して溶融中
空状物17を落下さけた。落下路tijlt:355m
mで冷却槽19内の1.1.2− トリクロロ−1,2
,2−1−リフルオロエンタン(以下、フレオン113
という。
)と接触さぜたのち、冷却固化液流通管20内を自然流
下するフリオン113と並流接触させて冷却した。この
ときのフリオン113の液温は第1表に示すとおりであ
った。ついで、前記中空状物17を固化V!18内のフ
レオン113中に導入したのち、変向枠22により変向
させてほぼ水平に約りm走行させて完全に固化させ、つ
いでボビン23により巻取った。このときの巻取速度お
にびドラフト比は第1表に示すとおりであった。ボビン
に巻取られた中空状物を長さ30cmに切断したのち、
液温23°Cのフレオン113中に5分間2回浸漬して
定長抽出を行ない、ついで140°C空気中で2分間熱
処理を行なったところ、第1表に示す性質を有する中空
糸膜が得られた。
実施例9〜14 実施例1と同様の方法において、流動パラフィンの代り
に水添ポリ−α−オレフィン型合成抽出(数平均分子f
f1480>を使用し、第1表に示す条件下に紡糸を行
なった以外は同様な方法を行なったところ、第1表の結
果が1qられた。
実施例15〜16および比較例1 実施例1と同様の方法において流動パラフィンの仕込部
および紡糸条件を第2表に示すように種々変えて中空糸
膜を製造したところ、第2表の結果が19られた。
比較例2 市販の人工肺用ポリプロピレン中空糸膜について、実施
例15〜17ど同様な試験を行なったところ、第2表の
結果が得られた。
実施例18〜25 実施例1と同様の方法において、フレオン113の代り
に水を使用して第1表に示す紡糸条件下に中空糸膜を製
造し、同様な試験を行なったところ、第3表の結果が得
られた。
(以下余白) 194040〜41  300   102  395
     20820    40   /15〜46
  300    102  395     222
21    40  49へ−50300102395
23823554,0〜41  300     98
  380     229211、   55  4
5〜46  300    98  380     
23825    55  49〜50  300  
   98  380     232膜 厚    
ガスフラックス    ポリオレフイン53   2、
II 5x10−’    2.8−4:0.’ 55
4     0.287    2.74:0.351
0.2642.7A二〇、5 519.52.9下!:0.4 605.32.6十0.;う 55    14、8     2.9±0.354 
   19.7      3.0±0.452   
 28、/I       2.8±0.5IV、′f
f:明の具体的効果 J’;)、 J、= iボべたように、本発明は、ポリ
オレフィンおよび該ポリオレフィンの溶融下で該ポリオ
レフィンに均一に分散しjqかつ使用づ−る抽出液に対
して易溶性である有機充填剤を混練し、このようにして
jqられる混練物を溶融状態で環状紡糸孔から吐出させ
同時に内部中央部に不活性ガスを充填し、該中空状物を
前記ポリオレフィンを溶解しない冷却固化液と接触させ
て冷却固化し、ついで、冷却固化した中空状物を抽出液
と接触させて前記有機充填剤を抽出除去することを特徴
とする中空糸膜の製造方法であるから、溶融下で均一溶
融物と4470たポリオレフィン組成物を冷却固化させ
る過程において、該組成物溶融物中のポリ調レフインど
右1幾充填剤を相分離させ、該有機充填剤を抽出するこ
とによりポリオレフィン間隙に微小空孔を形成ざゼるこ
とができ、この場合、冷却温度(冷却速度)を変えるこ
とにより相分illをど冷却固化液ないし抽出液の溶解
性(有機充填剤の移行速度)から生ずる相分離1とを膜
厚方向において制御することができる。
また、相分離は、有機充填剤の配合比、冷大口調度、有
機充填剤と冷1、f1同化液ないし抽出液との溶解性、
紡糸ピラフ1〜等により制御Jることが可能である。さ
らに、本発明ににれば、中空糸膜の微小空孔の形成は相
分離方法によるものであるために、空孔形状は膜厚方向
に直線的に貞通したものではなく、外表面から内部に互
いにつながった多数の微小空孔からなってるため、均一
性が非常に高い。このため、前記中空糸膜を、例えば人
工肺に使用した場合、長期間使用しても血漿流出がなく
かつ高いガス交換01≦を有している。また、さ1要に
よって(よ、製)告時に延伸することによってポリオレ
フィン間隙を拡張し、孔径を大きくすることも可能であ
る。
一般に、中空部形成剤どして気体を用いる溶融紡糸方法
は、真円形状の中空糸を得るには不利とされているが、
本発明ににれば、冷却方法において空冷を用いずに、冷
却効果の高い液体を使用したことにより、特に中空状物
の落下方向に並流して冷却固化液を接触さけ−て冷却固
化する方法を採用したことにより、中空糸構造体の形成
過程で膜厚方向に外向がかからず、真円形状を保持する
ことが可能となった。また、このような紡糸方法により
、冷、tI]装置の簡略化による作:2慴および容易な
温麿管理による品質の安定性が向上した。
また、有機充填剤を抽出除去したのらに熱処理すること
により構造が安定し、このため寸法安定性が良好となる
だけでなく膜性能も向−ヒする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による中空糸膜の’F18方法において
使用される装置の概略断面図であり、また第2〜25は
本発明方法により得られる中空糸膜断面の組織を表わす
電子顕微鏡写真である。 1・・・原料ペレット、  2・・・ホッパー、3・・
・押出機、 4・・・紡糸装置、 5・・・口金装置、
6・・・不活性ガス供給ライン、  7・・・中空状物
、8・・・冷却固化液、   9・・・冷却槽、10・
・・冷却固化液流通管、  11・・・固化槽、= 2
9− 12・・・変向棒、   13・・・ボビン、14・・
・冷ムD固化液111)環ライン、15・・・循環ポン
プ、 16・・・蒸発防止水層。 特許出願人      テルモ株式会社代理人  弁理
士   八 1) 中♀ ム(F′〜、′ っ」   
。 /τ 〜     − 一 二す\

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィンおよび該ポリオレフィンの溶融下
    で該ポリオレフィンに均一に分散し得かつ使用する抽出
    液に対して易溶性である有機充填剤を混練し、このよう
    にして得られる混練物を溶融状態で環状紡糸孔から吐出
    させ同時に内部中央部に不活性ガスを充填し、該中空状
    物を前記ポリオレフィンを溶解しない冷却固化液と接触
    させて冷却固化し、ついで冷却固化した中空状物を前記
    ポリオレフィンを溶解しない抽出液と接触させて前記有
    機充填剤を抽出除去することを特徴とする中空糸膜の製
    造方法。
  2. (2)ポリオレフィンがポリプロピレンである特許請求
    の範囲第1項に記載の中空糸膜の製造方法。
  3. (3)有機充填剤は沸点が前記ポリオレフィンの融点以
    上の炭化水素類である特許請求の範囲第1項または第2
    項に記載の中空糸膜の製造方法。
  4. (4)炭化水素類が流動パラフィンまたはα−オレフィ
    ンオリゴマーである特許請求の範囲第3項に記載の中空
    糸膜の製造方法。
  5. (5)ポリオレフィン100重量部に対する有機充填剤
    の配合量が35〜150重量部である特許請求の範囲第
    1項または第2項に記載の中空糸膜の製造方法。
  6. (6)冷却固化液と前記中空状物との接触が並流接触で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の中空糸膜の製造方法
  7. (7)冷却固化液が水、アルコール類、液状脂肪酸類ま
    たはそのエステル類、液状炭化水素類およびハロゲン化
    炭化水素類よりなる群から選ばれた少なくとも1種のも
    のである特許請求の範囲第1項または第6項に記載の中
    空糸膜の製造方法。
  8. (8)冷却固化液がハロゲン化炭化水素類である特許請
    求の範囲第7項に記載の中空糸膜の製造方法。
  9. (9)抽出液がアルコール類およびハロゲン化炭化水素
    類よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである
    特許請求の範囲第1項に記載の中空糸膜の製造方法。
  10. (10)ポリオレフィンおよび該ポリオレフィンの溶融
    下で該ポリオレフィンに均一に分散し得かつ使用する抽
    出液に対して易溶性である有機充填剤を混練し、このよ
    うにして得られる混練物を溶融状態で環状紡糸孔から吐
    出させ同時に内部中央部に不活性ガスを充填し、該中空
    状物を前記ポリオレフィンを溶解しない冷却固化液と接
    触させて冷却固化し、ついで冷却固化した中空状物を前
    記ポリオレフィンを溶解しない抽出液と接触させて前記
    有機充填剤を抽出除去し、さらに熱処理することを特徴
    とする中空糸膜の製造方法。
  11. (11)ポリオレフィンがポリプロピレンである特許請
    求の範囲第10項に記載の中空糸膜の製造方法。
  12. (12)有機充填剤は沸点が前記ポリオレフィンの融点
    以上の炭化水素類である特許請求の範囲第10項または
    第11項に記載の中空糸膜の製造方法。
  13. (13)炭化水素類が流動パラフィンまたはα−オレフ
    ィンオリゴマーである特許請求の範囲第12項に記載の
    中空糸膜の製造方法。
  14. (14)ポリオレフィン100重量部に対する有機充填
    剤の配合量が35〜150重量部である特許請求の範囲
    第10項または第11項に記載の中空糸膜の製造方法。
  15. (15)冷却固化液と前記中空状物との接触が並流接触
    である特許請求の範囲第10項に記載の中空糸膜の製造
    方法。
  16. (16)冷却固化液が水、アルコール類、液状脂肪酸類
    またはそのエステル類、液状炭化水素類およびハロゲン
    化炭化水素類よりなる群から選ばれた少なくとも1種の
    ものである特許請求の範囲第10項または第15項に記
    載の中空糸膜の製造方法。
  17. (17)冷却固化液がハロゲン化炭化水素類である特許
    請求の範囲第16項に記載の中空糸膜の製造方法。
  18. (18)抽出液がアルコール類およびハロゲン化炭化水
    素類よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものであ
    る特許請求の範囲第10項に記載の中空糸膜の製造方法
  19. (19)熱処理は100〜160℃の温度で行なわれて
    なる特許請求の範囲第10項に記載の中空糸膜の製造方
    法。
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