JPS6177544A - 自動車用防音材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） この発明は、自動車用の防音材に関する。

（従来技術とその問題点） 周知のように、自動車、特に乗用車では、騒音の発生を
極力抑制して車室内外の静粛性を実現するために、ｈｉ
　＝の発生源（例えばエンジンルームの周辺など）には
防音処理が施されている。

従来、この防音処理に用いられている防音材としては、
第６図に示すように、グラスウールまたはフェルトのよ
うな吸音層１の表裏面に不織布２゜３を貼着したちのが
一般的である。

このような防音材は、通常、ホットプレスにより施工場
所の車体パネルの曲面形状に沿った曲面に成形される。

しかしながら、この種の防音材にあっては、次のような
問題点が指摘されており、改善が望まれていた。

まず、防音材としては、遮音性能も必要であるが、従来
の防音材は吸音性能を主体としたものであるから、防音
効果が不充分である。

また、プレス成形によって剛性を保持するようになって
いるため、圧縮部分以外では保形性が悪い。

さらに、所定の剛性を１９で保形性を保つためには、そ
の部分を充分にプレス成形する必要があるが、そうする
とその部分の吸音性能が低下する。

加えて、吸音層をなすフェルトやグラスウールは、その
表裏面の毛羽立らを防止する必要があり、また多孔質の
ものであるから撥水処理が必要であり１表裏面に不織布
を貼着しなければならず、工数が増大する。

最後に、吸音性能は材料の目付ｍによって持たせるため
、嵩高を厚くしなければならず、通常グラスウールの場
合には厚み約２０ｍｍと極めて厚いものとなる。

従って、その吸音性能の割りには重量が重くなりからで
あり、車体の軽量化という意味ではあまり好ましくない
。

（発明の目的） この発明は、成形が簡単であり、軽量かつ剛性に富み、
しかもその吸音特性も従来のものに略匹敵するか、これ
を上回る特性で、かつ遮音特性を具備した自動車用防音
材を提供することを目的とする。

（発明の構成と効果） 前記目的を達成するために、この発明は、合成樹脂製繊
維からなる板状不織布の裏面に、合成樹脂製の粘弾性体
を添設してなることを特徴とする。

この構成によれば、板状不ｍ布によって吸音特性を得、
粘弾性体によって遮音特性を得ることができる。このと
き、板状不織布の吸音特性は、繊ｒ４径を小さくするこ
とにより従来のものを上回るものにすることができ、か
つ場所による性能差は少い。

また、保形性は板状不織布によって得られるが、これは
バインダの含有型に応じたものであるから、充分な剛性
を得ることが容易である。

さらに、成形が極めて短時間に行なえ、かつ吸音材であ
る板状不織布の嵩高は厚くしなくても済むので、従来よ
りも重量が軽減する。

最後に、粘弾性体は副搬効果も備えており、板状不織布
なる拘束層によりその効果を一層高めることができると
いう優れた効果も得られる。

（実施例の説明） 第１図はこの発明の一実施例に係る防音材を示す。

この防音材は、所定の曲面形状に成形された合成樹脂製
板状不織布１の裏面に、合成樹脂製粘弾性体Ｉ！！２を
貼着したものである。

合成樹脂製板状不織布１は、ポリエステル、ナイロン、
レーヨン、ビニロン、アセテート等の短繊維からなるも
ので、この不織布１００部に対し、変成アクリル樹脂、
メチルメタアクリレート・スチレン共重合体、ポリプロ
ピレン等の熱可塑性樹脂を２０〜１００部、好ましくは
２５〜５０部含浸した２００〜８００（＋　／ＩＩ　２
の目イ寸量のブランクを原料として作られるものである
。

この実施例では、不織布の構成材料としてポリエステル
樹ＱＥｔｌｌ維からなる不織布を用い、バインダをアク
リル樹脂として、不織布１０ｏ部に対し３２部混入した
ブランクを用いた。

ざらに、耐熱性を要求されるものは、上記ブランクに対
し熱硬化性樹脂、例えばポリエステル樹脂、フェノール
樹脂、メラニン樹脂等のプレポリマを５〜５０部含浸さ
せる。

なお、合成樹脂製板状不織布１を構成する短繊維の繊維
径は１０デニール以下、もしくは５ないし３デニール以
下にすると、その吸音性能が良好になる。

ここで、本発明で定義するデニールという単位は、通常
の繊維径を示す単位として用いられているものであり、
その値が小さければ小さい程性能の向上が顕著であるの
で、上述の範囲以下とする。

以上の組成のブランクは、ヒータ等により加熱軟化され
コールドプレス成形により厚さ０．５〜３ＩｌｌＩＩｌ
の所定の曲面形状に形成される。

この場合に、含浸された樹脂材料として、前述の如き熱
可塑性のバインダの場合には、その融点以上に熱せられ
ることによって一旦溶融し、コールドプレス成形により
冷却され、その形状に固化される。

また、さらに熱可塑性樹脂に加え、ポリエステル樹脂等
のプレポリマを含浸した場合には、前記加熱により部分
的に架橋反応が行なわれ、その状態でコールドプレスす
ることによって、成形がなされることになる。

熱硬化性バインダは耐熱グレードを要求される部位に用
いられる。

このように形成される板状不織布１の裏面に貼着される
粘弾性体層２は、アスファルト発泡体またはアスファル
ト入ウレタンフオームあるいはゴム系弾性体からなる。

゛このような構成としたので、第２図および第３図に示
す如き特性が得られた。

第２図は、垂直入射吸音率と周波数の関係を示し、曲線
Ａはこの第１実施例に係るもの（２デニールの短繊維を
用いた不織布で測定）、曲線Ｂは従来のグラスウールを
用いたらのをそれぞれ示す図からも明らかなように、吸
音特性は測定周波数の全範囲において改善され、しかも
大幅に改善されている。特に、吸音特性は板状不織布１
によって（ｑれるが、曲線Ａで示す特性は測定部位の形
状等に依存せず、板状不織布１面の任意の部位で得られ
るものである。

これに対し曲線Ｂで示す特性は非圧締部分で１ｑられる
もので、圧締部分ではこれよりも劣る特性となることは
良く知られている通りである。

また、第３図は遮音率（Ｎ　Ｒ：　Ｎｏ１ｓｅ　　Ｒｅ
ｃｌｕｃｔｉＯロ　ｒａｔｉｏ　＞と周波数の関係を示
し、曲線Ｃはこの第１実施例に係るもの、曲線りは従来
に係るものをそれぞれ示す。

図からも明らかなように、遮音率は周波数が高くなる程
改善の度合が大きくなっている。つまり可聴周波数帯で
の遮音特性が一段と向上するのである。

この遮音特性は粘弾性体層２によって得られるが、この
粘弾性体層２によって制振効果も得られる。このら１１
撮効果は、板状不織布１なる拘束層によりその効果が高
められることはその構造から容易に推測できる。

また、防音材としての表面形状は板状不織布１により保
持されるので、粘弾性体層２は均一で柔かいものを使用
することができ、吸音特性および遮音特性を一段と向上
させ得る。このとき、板状不織布１の保形性はバインダ
の含有世に応じてその剛性を適宜に設定できるものであ
る。

なお、弾性体ＷＪ２は、第４図に符号２ａ、２ｂ。

２Ｃと示すように、複数のブロックに分別したものを、
個別に貼着するようにしても、第１実施例と同様な炸用
効果を得ることができる また、上記各実施例では、粘弾性体層は板状不織布の裏
面に貼着するようにしたが、この発明はこれに限定され
るものではなく、プレス金型にょって一体的に成形する
ようにしてもよい。このよう（こすれば、表面スキンが
形成されるので、表面逸理が不要となる。

次に、この発明に係る防音材をエンジンルームインシュ
レータに適用した例を示す。

第５図（ａ　＞　　（ｂ　）は、エンジンルームインシ
ュレータの取付構造を示し、成形されたエンジンルーム
インシュレータは、その目付量を最低２００Ｆ＋　／ｍ
　２１Ｊ、上とし、好ましくは３００〜６００ｇ、／ｍ
２程度にすることが好ましい。

以上にように構成されたエンジンルームインシュレータ
Ｉは、同図＜ａ）、（ｂ）に示すように、エンジンルー
ムＥ内のフードパネル４１の内面またはダッシュパネル
４２のエンジンルーム側壁面あるいはエンジン４３の底
部、ざらにはホイールハウス４４の内面に取り付けられ
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る防音材を示す断面図
、第２図は垂直入射吸音率を従来のものと比較して示す
グラフ、第３図は遮音率（ＮＲ）を従来のものと対比し
て示すグラフ、第４図は他の実施例に係る防音材を示す
断面図、　第５図（ａ　）　　（ｂ　）はこの発明に係
る防＠材で形成したエンジンルームインシュレータの取
付部位を示す概略図、第６図は従来の防音材を示す断面
図である。 １・・・板状不織布

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂繊維からなる板状不織布の裏面に、合成
   樹脂製の粘弾性体を添設してなることを特徴とする自動
   車用防音材。