JPS617593A - エレクトロルミネツセンス発光素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、結合剤中に螢光体粒子を分散させた分１［エ
レクトロルミネッセンス発光素子（以下、ＥＬ発光素子
という）に関する。

さらに詳しくは、親規な材料でシールされた発光寿命の
改良された分散型ＥＬ発光素子に関する。

従来の分散型ＥＬパネルの典型的な構造は、ＩＴＯなど
の導電性薄膜を形成したポリエステルフィルムからなる
透明電極フィルムと該導電゛性薄膜に対峙するアルミニ
ウム薄板の背面電極を平行に配置し、該両電極間に、螢
光体粒子と、チタン酸バリウムなどの無機高誘電性微粒
子とを分散させた厚さ数十ミクロンの高誘電性有機結合
剤からなる有機分散層をサンドイッチ状に圧着した積層
パネルである。

そして、こ＼で用いられる螢光体は点灯している内に発
光輝度が大巾に低下する傾向がある為、種々の工夫がな
され、この事がＥＬ素子の重要な技術的ポイントの１つ
となっている。

現状では、上記積層パネルを吸湿性薄膜と共に透湿性の
極めて低いフッ素樹脂系フィルム（ポリクロロトリフロ
ロエチレンやその共重合体）により防湿シールすること
で輝度寿命の延長をはか２ている。

しかし、ここで用いられているフッ素樹脂系死ルム、詳
しくはポリクロロトリフロロエチレンや、クロロトリフ
ロロエチレン（ＣＴＦＥ）とフッ化ビニリデンとのコポ
リマーあるいはＣＴＦＥとフッ化ビニリデンとテトラフ
ロロエチレンとの三元共重合体などであるが、は高価な
材料であり、ＥＬ発光素子の原材料に占める割合が無視
できないものである。さらにこれらフッ素樹脂フィルム
は、耐候性が悪く使用中にストレス・クラックが生成し
やすいといった物性上の大きな問題率をかかえている。

本発明者らは、これらの問題点を解消できる材料はない
か、材料加工面の方からも鋭意検討を続けた結果、本発
明に到達したものである。

即ち、本発明は透明電極と対向電極との間に螢光体層、
又は螢光体層および絶縁体層とを挾持してなる電場発光
素子を構成する材料の少なくとも１種が、圧延法により
一軸延伸の施されたポリプロピレンを主要成分とするフ
ィルム又はシートであることを特徴とする電場発光素子
に関するものである。

ここで圧延法により一軸延伸の施されたポリプロピレン
・フィルム（以下ジートモ含める）は可視波長域におけ
る平均光線透過率が４０％以上、さらに好ましくは６０
％以上であり、かつ透湿度（測定法：ＪＩＳ−Ｚ−０２
０８，４０℃−９０％ＲＨ）が４２／ｄｅ日以下さらに
好ましくは２ｙ／ｒｒｚ・８以下であるものである。ま
た１００μｍ以下の肉厚において前述した透湿度を有す
るものが軽量化、薄肉化という面及び光線透過率を高く
するという点においても好ましい。

さらに該フィルムは使用に際してはポリプロピレンベー
ス単独でも、又圧延加工前又は圧延加工後に軟化点１０
０℃以下の低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル
共重合体やアイオノマー樹脂などの接着剤層と積層され
たフィルムの形態でもよい。

また、圧延後のフィルムは平面性を改良される目的で熱
処理等の二次加工を必要に応じて実施してもよい。

このようにして得られる圧延法により一軸延伸の施され
たポリプロピレン・フィルム（以下ＰＰフィルムと称す
〕でＥＬ発光素子を包封することにより極めて優れた輝
度寿命が得られる７ 従来、未ｍ伸のポリオレフィン系フィルムでは、このよ
うな効果は全く期待できないことからすると驚くべきこ
とである。

さらに前述したように、現在ＥＬ％光素子の唯一の包封
材料であるフッ素系樹脂フィルムに比べ耐候性に優れ、
さらに価格的に格段に有利であることから、本産業及び
技術分野に寄与するところ大であると考えられるもので
ある。

本圧延ＰＰフィルムのＥＬ発光素子への使用形態として
は上述のようにＥＬ発光素子の保護シールパブケージ材
として用いる外、該フィルムにインジウム−錫オキサイ
ドの如き透明性の導電層を片面に形成して透明電極フィ
ルムとして、あるいは金属箔をフィルム片面に貼り対向
電極として使用することができる。

又、該圧延ＰＰフィルムによるＥＬ発光素子のシール加
工などの方法にういては、従来から用いられている加熱
バ一式シーラーや加熱ローラ一式ラミネーター、あるい
は超音波式ウエルダーなどで行なうことができる。

ここで用いられる螢光体は発光色により、銅、マンガン
、鉛および銀などの活性剤、並びに塩素、臭素、ヨウ素
、アルミニウムなどの共活性剤の１楓又は２種以上で活
性化した硫化亜鉛または硫化カドミニウム亜鉛など通常
、ＥＬ発光素子用として用いられる螢光体であればいず
れでもよい。一般には、硫化亜鉛を母体としたものが好
ましい。

また、高誘電体微粉末としては、例えばチタン酸バリウ
ム、チタン酸鉛および二酸化チタンなどが挙げられる。

結合剤としては、一般には多糖類や多価アルコール類の
低分子あるいは高分子量物のシアノエチル化物、高誘電
性のフッ素系ポリマーやアクリロニトリルと他モノマー
との共重合体などが用いられる。

また、通常はポリエステルフィルムに１Ｈ１ｔ層を形成
させたものを透明電極に用い、対向電極として厚さ５０
〜１００μｍのアルミニウム板が用いられるが、これら
に限定されろものではない。

シール内゛部の微量湿気の除去は、一般に行なわれてい
るナイロン６やナイロン６６などの吸湿性フィルムや、
その他一般的な吸湿剤を封じ込むことによりなされる。

このようにして得られた本発明になるＥＬ発光素子は実
施例にて示す如く輝度寿命が予想以上に大きく延長され
ることが確認された。

これにより本発明になるＥＬ発光素子が外部雰囲気から
極めて効果的に湿気が遮断シールされていることが伺わ
れる。

さらにサンシャインウェザ−・メーターによる耐候性試
験においてＣＴＦＥとフッ化ビニリデンとのコポリマー
フィルムでシールパッケージされたＥＬ発光累子サンプ
ルに比へて、本発明になる素子は極めて優れた耐候性を
示している。

次に本発明を実施例により、さらに詳しく説明する。

実施例 厚さ８０μｍのアルミニウム板にチタン酸バリウム／ク
リセロールプルランのシアノエチル化物／乾燥゛ジメチ
ルホルムアミド（ＤＭＦ）からなる均一分散ペーストを
塗布し乾燥膜厚１２μｍの均一膜（Ａ）を得た。

一方、透明電極フィルム（東し社製ハイビーム７５Ｌ−
ＢＬＯ２）の導電性面に。

螢光体ＺｎＳ：Ｃｕ、Ａ＃　　（日並化学社製、ＧＥＬ
−０７２）／グリセロールプルランのシアノエチル化物
／ＤＭＦからなる均一分散ペーストを塗布し、乾燥膜厚
８５μｍの均一膜（Ｂ）を得た。

上記塗布シート（Ａ）と（Ｂ）に電極端子をとり付けた
後熱圧着した。

他方、ポリプロピレン（住友化学社製、住友ノーブレノ
　ＦＳ−２０１１）を６倍圧延加工することに、より、
１００１１ｍの透明性答こ優れたフィルムを得り。

このフィルムに低密度ポリエチレン（スミカセン■Ｌ７
０５）８０μｍフィルムをラミネート加工により貼合わ
せすることにより、１８０μｍのラミネート・フィルム
を得た。このフィルムの透湿度を測定したところ１．２
ｙ／ｗ・日であり、光線透過率は８５％であった。

上記熱圧１ｆシートをナイロン６フィルムとともに、シ
ール・パッケージすることにより目的のＥＬ発光素子を
得た。

これと並行して、上記、圧延Ｐフィルムの代りに、ポリ
エステルＱラミネートψフィルム（ポリエステル／低密
度ポリ量チレンー１２０μｍ／３０μｍ）でシーＪし拳
パッケージして比較用ＥＬ発光素子を得た。

両光光素子を２５℃、７５％ＲＨ雰囲気下で、１００Ｖ
６０Ｈｚで点灯テストしたところ、本発明になるＥＬ発
光素子の初期輝度の半減期寿命は比較品の５倍以上に達
した。

他力、上記本発明になるＥＬ発光素子と、ＣＴＦＥとフ
ッ化ビニリデンとの共重合体フィルムでパッケージした
従来のＥＬ発光素子との双方をサンシャイン・ウェサー
・メーター（降雨なし、ブラック・パネル表面温度８３
°Ｃ）により耐候性テストをした。

その結果、フッ素系樹脂フィルムの方は照射１週間でＥ
Ｌ発光素子表面に数本のクラックを生じたのに比べ、本
発明になるＥＬ発光素子は照射８週間後でも何ら変化な
く良好な耐候性を示した。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明電極と対向電極との間に螢光体層、又は螢光
   体層および絶縁体層とを挾持して なるエレクトロルミネッセンス発光素子を 構成する材料の少なくとも１種が圧延法に より一軸延伸の施されたポリプロピレンを 主要成分とするフィルム又はシートである ことを特徴とするエレクトロルミネッセン ス発光素子。
2. （２）圧延法により一軸延伸の施されたポリプロピレン
   を主要成分とするフィルム又はシ ートが、可視波長域における平均光線透過 率が４０％以上であり透湿度が４ｇ／ｍ＾２・日以下で
   あることを特徴とする特許請求の 範囲第１項記載のエレクトロルミネッセン ス発光素子。
3. （３）圧延法により一軸延伸の施されたポリプロピレン
   を主要成分とするフィルム又はシ ートが、圧延加工前又はその後に、軟化点 １００℃以下である接着剤層と積層された 構造であることを特徴とする特許請求の範 囲第１項記載のエレクトロルミネッセンス発光素子。