JPS617240A - 化学的接触加水分解によるα‐アミノ酸の連続合成方法および装置 - Google Patents

化学的接触加水分解によるα‐アミノ酸の連続合成方法および装置

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JPS617240A
JPS617240A JP60122352A JP12235285A JPS617240A JP S617240 A JPS617240 A JP S617240A JP 60122352 A JP60122352 A JP 60122352A JP 12235285 A JP12235285 A JP 12235285A JP S617240 A JPS617240 A JP S617240A
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JP60122352A
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オーギユスト・コメイラ
ジヤツク・タヤード
ジヤン・ブリユージドウ
ルイ・ミオン
レジヌ・ソラ
ロベル・パスカル
モニク・ラスプラ
アレレン・ルーセ
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Centre National de la Recherche Scientifique CNRS
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Centre National de la Recherche Scientifique CNRS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/26Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton from compounds containing carboxyl groups by reaction with HCN, or a salt thereof, and amines, or from aminonitriles

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、触媒を用いた化学的接触加水分解によるα−
アミノ酸やその塩の合成法に関するものである。
特に本発明は、α−アミノ酸類を触媒による化学的加水
分解により対応するα−アミノニトリルもしくはその塩
類から連続的に合成する方法を目的とする。
本発明はまた、この合成法を実施するための装置にも関
するものである。
(従来の技術) α−アミノ酸類、特に必須アミノ酸と呼ばれるα−アミ
ノ酸類が、今日明らかに産業的重要性を帯び、しかもそ
の重要性がますます増大しつつあるのが現況である。事
実、これらのアミノ酸のあるものは医学や獣医学におい
て用いることができ、特に発展途上国でのある種の動物
性蛋白質の欠乏症の抑制、あるいは家畜や家禽の飼料に
用いられる植物性蛋白質の補充に用いられる。また別の
アミノ酸は、例えば石鹸や化粧品の成分に入れることも
可能である。
従来の技術では、α−アミノ酸類の製造は、それぞれ対
応するアルデヒド前駆体を原料とし、シュトレソカー合
成や、この合成法の多くの改良法のどれか、特にフラン
ス特許第2,372,797号に記  ′載の方法によ
り行われていた。このフランス特許の方法に従えば、中
間体のα−アミノニトリルまたはその塩をアルカリ溶液
中で触媒により接触加水分解させる。これは少なくとも
1種のカルボニル誘導体を含む水溶液を水酸化物イオン
の存在下で上記α−アミノニトリルまたはその塩と反応
させるものである。この方法は非常に選択度も高く、経
済的にも有利だが、反応媒質からカルボニル触媒を分離
し、場合によってはそれを再循環させる必要がある。そ
れに加え、この方法では、均質な塩基性媒質中での安定
性が要求されるので、カルボニル触媒の選択範囲が非常
に限定されてしまう。
フランス特許第2.519.973号には、上記の欠点
の一部を解決するα−アミノ酸類の製法が記載されてい
る。この特許に開示の方法では、原料のα−アミノニト
リルの化学的接触加水分解は均一相において行われるの
ではなく、不均一相において行われている。したがって
、反応媒質中に溶解しているカルボニル触媒を使う代わ
りに、カルボニル基を含む適当なポリマー樹脂を用いる
。この方法に従って、不溶性のカルボニル含有ポリマー
樹脂の懸濁粒子と水酸化物イオンとを含む水溶液に、α
−アミノニトリルまたはその塩を加えると、原料のα−
アミノニトリルに対応するα−7ミノアミドが極めて迅
速に得られる。塩基性水性媒質に不溶性であるカルボニ
ル含有ポリマー樹脂は、単なる濾過や遠心分離により反
応媒質から分離することができ、何ら再生の過程を必要
とせずに再循環させることができる。その上、従来は触
媒再循環の必要から不連続操作であったものが、カルボ
ニル含有ポリマー樹脂の使用によって、固定化カルボニ
ル触媒にα−アミノニトリルまたはその塩を接触させる
ことにより、連続的にこの製造方法を実施することが可
能となる。
しかし、かかる連続的な化学的接触加水分解によるα−
アミノ酸の製造は、−見するよりはるかに難しい。特に
、末端カルボニル基の被毒のために、触媒活性が徐々に
低下してくる。かかる触媒活性の著しい劣化はこの製法
の工業的利用を大きく妨げるものであり、世界市場にお
ける需要が増々増大しているα−アミノ酸類の合成にお
けるこの製法の普及の最大の障害となっている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上述したカルボニル触媒の被毒に関する難点
を解決することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) よって、本発明は、塩基性水性媒質中において少なくと
も1種のカルボニル誘導体の存在下に、α−アミノニト
リルまたはその塩の化学的接触加水分解によるα−アミ
ノ酸の連続合成を下記の2段階: (a)低濃度の水酸化物イオンの存在下に、触媒として
塩基性水性媒質に不溶のカルボニル含有ポリマー樹脂を
用いて、原料のα−アミノニトリルまたはその塩から、
接触水和反応により対応するα−アミノアミドを製造す
る第1段階;および (b)得られたα−アミノアミドを、α−アミノアミド
の濃度とほぼ等モルの濃度の水酸化物イオンの存在下で
、対応するα−アミノ酸の塩に加水分解する第2段階; からなる工程で行う方法であって: 第2段階の反応媒質の一部を抜き取り、これを冷却後に
第1段階の反応媒質に再循環させ、その際に上記抜き取
り・再循環の割合を、第1段階の反応媒質に導入された
α−アミノニトリルまたはその塩の希釈を確保しつつ、
しかも第1段階の反応媒質中のα−アミノアミドの濃度
をカルホニル含有ポリマー樹脂の被毒限界より低濃度に
保持するような割合とすることを特徴とする、α−アミ
ノ酸の連続合成力法にある。
このように、本発明の方法の両段階のそれぞれにおiJ
る水酸化物イオンの濃度水準、ならびに第1段階の反応
媒質中のα−アミノアミドの濃度、という2つのパラメ
ータか、本発明の製法では決定的な影響を及はずようで
ある。
本発明者は鋭意研究の結果、η−成したα−アミノアミ
ドによるカルボニル樹脂の被毒機構の解明を進展させ、
目的とするα−−アミノ酸の連続合成と両立するα−ア
ミノアミドの濃度の数値を得ることができた。
こうして、本発明の製法の1つの特徴によると、カルホ
ニル含有ポリマー樹脂の被毒限界は、約0゜20M/ρ
以下のα−アミノアミド“を含む第1段階の反応媒質の
平均濃度により決定される。
本発明によると、濃度xMのα−アミノ酸をその塩の形
態で、同じxMの?a度のα−アミノニトリルまたはそ
の塩を原料として合成し、その際に第2段階の反応媒質
の抜き取り・再循環の割合を、第1段階の反応媒質中の
α−アミノアミドの濃度が実質的に0.1xMになるよ
うな割合とすることを特徴とする。
より具体的には、濃度1Mのα−−アミノニトリルまた
はその塩を原料として、同じ1Mの濃度でα−アミノ酸
をその塩の形態で本発明により合成する方法では、抜き
取られて再循環される第2段階の反応媒質の割合は、第
1段階の媒質中のα−アミノアミドの?農度力くほぼ1
デシモル(0,1モル)になるという特徴をもつ。
本発明の製法の別の特徴としては、水酸化物イオンが第
2段階の反応媒質に、第1段階からくるα−アミノアミ
ド゛と実質的に等モルの量で入れられることである。
本発明の製法のもう1つの特徴としては、第1段階の触
媒作用に必要な水酸化物イオンが、第2段階の反応媒質
の−・部再循環によって供給される点である。
本発明の連続合成法の実現のために最適の条件は以−に
に示したが、それを得るに至った研究を以下に報告する
本製法の実施に適したカルボニル・ポリマー樹脂に関し
ては、フランス特許第2,519,973号に記載の末
端カルボニル基を側鎖に有するポリマー樹脂およびその
製造方法を参照できるが、これらに限られるわけではな
い。
これらの樹脂の触媒活性を、連続方式において試験した
。これらの事前テストに基づいて下記式Iに活性モチー
フを示すポリ−N−アソル・ピペリドン樹脂を得た。
I2 この樹脂はアクリロイルピペリドンC1l。−C1l−
GO−のN、 N’−ビス−アクリロイルピペラジンC
112=CH−C0れは非常に効果が高く (塩基性媒
質に調節後に2゜5meq/gの能力)、その上にその
調製が比較的容易である。
触媒作用の機構は下記の図式1に簡略に示した。
反応は速度論的に見て2段階からなると考えられ、1つ
は中間体イミンの生成であり、もう1つは律速段階であ
る触媒再生を伴う生成イミンの加水分解である。
分析、特にNMRによる分析を行いやすいように、主に
α−アミノプロピオニトリル(式■)を基質に用いて、
この触媒作用の機構を研究した。
この化合物はメチオニンの先駆体であるα−アミノメチ
ルメルカプトブチロニトリル(弐■)の反応特性をよく
示すので研究に利用した。
撃引惑1:触媒水和反応過程の機構 ○:ボリマー母体(マトリックス) 複雑な動的挙動を伴うカルボニル樹脂の触媒作用の解釈
は、反応性の分布がポリマーに固定された触媒サイトの
量に比例しないことから説明される。
濃度0.1モルのα−アミノニトリルにおいては、触媒
(1)は十分な触媒活性を示し、アセトンよりすぐれた
活性が見られた。この条件下で、温度約0.1モル/j
l!の苛性ツーダイ孜心Pで反応を行うと、この触媒は
α−アミノニトリルを定量的にα−アミノアミドに転化
させ、いかなる著しい活性低下も見られなかった。
これに対して、数モルという濃度のα−アミノニトリル
では、触媒活性が次第に低下する現象が見られた。触媒
のこのような被毒の原因は、イミダゾリジノン−4の生
成にあり、その被毒機構はカルボニル化合物の性質に依
存する。具体的にケトン化合物の場合、イミダゾリジノ
ンは中間体イミンから、次の反応式に従って生成する。
/、。
■はポリマー母体を表す。
この副反応は、α−アミノニトリル濃度が高いために、
樹脂の触媒サイ1−上にα−アミノアミドのイミンの蓄
積が起こることにより助長される。
この反応が平衡状態に達して、触媒の被毒は可逆的とな
る。このようにして不活性となった樹脂の再生は、たと
えばこれに80℃の水を通ずことにより実施することが
できる。この条件において、イミダゾリジノンはα−ア
ミノアミドに加水分解され、同時に樹脂は当初の触媒活
性を取りもどす。
そこで触媒の最適の利用条件を引き出すためには、触媒
作用自体に関連した要件のみでなく、副反応、すなわち
口触反応やイミダゾリジノンの生水分解である。その活
性化エネルギーは16kcal/mo1程度で、全体と
して3 kcal/mo1程度でしかない第1段階の活
性化エネルギーを明らかに上回っている。
従って、触媒サイトの飽和を避け、触媒の働き(tur
n−over)を増加させるためには、反応温度を高く
して第2段階を加速するのが適当であると思われる。他
方これはまた、水和物に対するカルボニル化物の割合の
増加、また必然的に反応性の増大に好都合である。
しかしこの考察だけで満足することはできない。
事実これ以外の多数の現象が介入してくる。
第1にα−アミノニトリルの水和に必要な塩基性の条件
下では、これが次の反応に従って徐々に(R”=CH3
ではkD = 3.3 x 1.0−”分−′)分解し
てしまう。
これはp)Iとは無関係であるが、温度の−1−昇によ
り非常に加速される (R’−CIIaでEA =23
kcal/mol)。
媒質中に生成したアルデヒドは、その大きな反応性から
、ニトリルの水和触媒の役割を果たすことができる (
1?’−C11,ではに’n =4X10−”分−’m
ore−2β2)。
見かりとは逆にこの反応は不都合である。なぜなら、塩
基性媒質中のアルデヒ1′はいくつかの反応(媒質中に
存在するアミンへの付加、アノ【川−一ル化、クロトン
化)により急速に減少し、反応の全体的効率を極度に低
下させるからである (α−アミノメチルメルカプトブ
チルアミドの場合で70%)。そこで上記口触反応を触
媒過程で置換することが必要になる。つまり触媒カラム
の最大効率を得る条件下で反応させること、ずなゎち比
率εm:樹脂の質量 CI]c=o  :樹脂の容量 Vr: (溶液が占める)カラムの残留体積正確に充填
されたある一定の樹脂カラムの場合、この比率εを大き
くする唯一の可能性はα−アミノニトリルの濃度を小さ
くすることである。
この考察の結果、高い濃度のα−−−アミノニI・すル
で反応を行うことができないことになる。この制限はイ
ミダゾリジノンの生成反応により加えられる制限と一致
するものである。これはα−−アミノアミド、すなわち
その先駆体であるα−アミノニトリルを高濃度で使用で
きないことを意味する。
担体に担持したカルホニル触媒の使用条件がこの分析か
ら明らかになる。
・第1に、反応温度を制限すべきこと。受入れられる妥
協点は30’C前後である。
・第2に、α−アミノニトリルの濃度は0.2モルフ1
217)値を超えてはならない。超過すると副反応を助
長することになり、その結果、反応効率を低下さ−U、
また可逆的ではあるが避LJるのが望ましい触媒の被毒
をもたらず。
かかる触媒の使用条イ′ロ;1.最終段階で1モル/a
程度の沿容=1能なン農度でα−−−アミノ酸を得るた
めに比較的高濃度のα−アミノニトリル溶液を使って反
応を行いたいという経済十の要求と対立する。費用のか
かる濃縮工程をなくし、膜体の規模を小さくすることは
1確かに重要である。
このような問題に対処し、反応面と経済面から発生する
要求を両立させるために、本発明は、触媒カラムを使っ
てα−−アミノニトリルを対応するα−アミノ酸溶液で
希釈することからなる技術的解決策を提案するものであ
る。このα−アミノ酸類の連続合成法の原理は、本発明
による製造設備の具体的な実現法を図式的例示する添付
図面に示されている。この図面にある流量、濃度、温度
等はアラニンの製造に関するものである。
この化学的接触加水分解によるα−アミノ酸類の連続合
成の原理に関する研究により、この合成法を最適な形で
実施するための装置も開発された。
かくして、本発明のもう1つの対象は、α−アミノ酸の
連続合成装置に関するもので、この装置は次の(a)〜
(g)からなる。
(a)α−アミノニトリルまたはその塩を供給する供給
槽(]0)、 (bl供給槽(10)を(c1の触媒カラムに接続する
、ポンプ(14)を備えた接続管(12)、(c)塩基
性水性媒質に不溶のカルボニル含有ボリマー樹脂(18
)が内部に充填されている第1段階反応用の触媒カラム
(16)、 (d)触媒カラム(16)を(elの反応装置に接続す
る接続管(20)、 (e1反応媒質の加熱および攪拌手段を備え、生成した
α−アミノ酸の貯槽の役割も同時に果たす第2段階反応
用の加水分解反応装置(22)、ならびに、この反応装
置に設けられた、ff) (Jj給槽(24)、管(2
6)およびポンプ(28)を包含する水酸化物イオン供
給手段、および (gl生成したα−アミノ酸塩の排出管(30)。
この装置は、冷却器(34)とポンプ(36)とを備え
た再循環管(32)をさらに有しており、この再循環管
は加水分解反応装置(22)を触媒カラム(16)の人
口に接続するものであって、それにより触媒カラムに導
入されるα−アミノニトリルまたはその塩の供給流の希
釈が達成されることを特徴とする。
上記装置の別の特徴によると、α−アミノニ;−リルま
たはその塩の供給管(12)、水酸化物イオンの供給管
(26)、および第2段階の反応媒質再循環管(32)
にそれぞれ取付けられたポンプ(14)、(28)、お
よび(36)が、流量制御可能な遠心ポンプである。
この装置のもう1つの特徴は、加水分解反応装置(22
)が、該反応装置内上部の気体部分に通じる管(38)
をさらに備えており、この管により第2段階で発生した
アンモニアを再循環させて、原料のα−アミノニトリル
またはその塩の反応系内での製造に利用することである
さらに別の特徴は、本発明の装置が第1の触媒カラム1
6に対して並列に配置された第2の触媒カラムを1つ以
上保有していることで、これらが交互に用いられる。各
触媒カラムにはカルボニル含有ポリマー樹脂の再生に必
要な手段が備えられており、この複数の触媒カラムを交
互に使えるように弁機構も設けられている。
カルボニル含有ポリマー樹脂の再生に必要な手段は、約
80℃に加熱された水の取入れ部を備えた洗浄回路(+
)、および上記回路に同伴されてくるアミドを固定する
ためのスルホン化樹脂を収容した再生カラム(11)か
らなり、該再生カラムが接続管(iii )によって触
媒カラムの入口および出口に接続されている。
スルホン化樹脂自体は、アンモニア水による溶離で再生
することができる。
以下にその詳しい機能を部活に説明する。機能は次のよ
うに展開する。
α−アミノニトリルは5Mのアンモニア水の存在下に、
濃度1モル/lかつ低温(0℃)で貯蔵する。これは最
良の熱力学的安定を得るためである。
このα−アミノニトリルは、α−アミノ酸の塩基性溶液
の再循環により希釈された後、カルボニル樹脂を充填し
た水和触媒カラム内に連続的に導入される。触媒カラム
の出口からニトリルの水和により生成した濃度Amzと
して0.1モル/l程度のα−アミノアミドが、80℃
に加熱された加水分解反応装置に導入され、そこで加水
分解されてα−アミノ酸となる。加水分解に必要な苛性
ソーダは、非常に高い濃度で極少量が連続的に加えられ
る。反応装置に入れたアンモニアとアミドの加水分解に
より生じたアンモニアは容易に回収され、アルデヒドと
シアン化水素酸を使ったα−アミノニトリルの合成に再
利用される。
塩の形で合成されたα−アミノ酸生成物は、最初に触媒
カラムに入れたα−アミノニトリルと事実上同量が加水
分解反応装置から取り出される(加えた極少量の苛性ソ
ーダ溶液を無視した場合)。こうして合成されたα−ア
ミノ酸の濃度は1モル/l程度である。
以下に参考として、本発明の化学的触媒加水分解法によ
るα−アミノ酸類の連続合成の本発明の設備を用いたい
くつかの具体例を例示する。
実施±1 A−操業条件の決定: アルデヒドが対応α−アミノ酸に転化する過程について
、反応機構および各種の速度論的パラメータの徹底的な
基礎研究により、パイロット設備の良好な機能を決定す
る各種パラメータ(流量、濃度、温度)の数値を予測す
ることができた。
−口=(接刃り□水才(1)賠 1.5gのN−アシルピペリlン樹脂(I) 〔これは
ン易潤樹脂5,5gに相当〕が入っている30°Cに恒
温化された触媒カラム(高さ250mm 、直径6mm
)を使用する。残留容積Vrは約5cm3である。樹脂
の触媒容量が2.5meq/gであることから、この触
媒カラムは接近可能な有効ケトン基を約3.7meq/
g含んでいることになる。
α−アミノニトリルの水和反応は次のような化学的支配
下にある。α−アミノニトリルの消滅速度は触媒のカル
ボニルザイトの数に比例し、α−アミノニトリルおよび
水酸化物イオンの各濃度に対して一次反応となる。
下記の条件: ・ピペリISン樹脂(1)]、、55 g[011−3=  0.15 M g2 ・溶液の体積: 5cm3 ・t−20°C では、1回分代ヨ操作で決定されるα−アミノニトリル
の消滅反応の半減時間は分のオーダーである。そこでニ
トリルの消滅は全体で3分、すなわち3xz/2と考え
られる。
この結果は触媒カラムの連続運転の場合にそのまま利用
できる。触媒カラム出口のα−アミノニトリルの濃度″
C”は、触媒カラム入口のα−アミノニトリルの濃度加
0′から次式により得られる。
C=  Co−e−” τ:触触媒カラ円内滞留時間 に:実験速度定数 完全な水和を得るための触媒カラムへのニトリルの流入
量“d゛を近位的に決定することが可能である。
dl、5 1c…37分の流量を採用することにより、特にα−ア
ミノアミドのイミンが触媒サイトを部分的に占領した場
合を考慮しても、安全のための十分な余裕を得ることが
できる。
(し加水分解反応 塩基性媒質におけるα−アミノアミドのα−アミノ酸へ
の加水分解の速度は、アミFおよび水酸化物イオンの各
濃度に対して一次である。反応の活性化エネルギーは1
3.5kca11モル、速度定数は35℃においてに=
2.9 XIO−2M−’である。加水分解反応装置の
容積■は、定常状態における反応装置の入口と出[1に
おけるα−アミノアミドの物質収支から決定される。次
の等式に含まれる各種変数は下記式で定義される。
dz  (Am)  2  =  d3 (八m)  
+ V  −K   (Oll−)   Cへm〕転化
率をとりあえず90%とすると、 (A旧 。
〔へ門〕
等式に導入される各種パラメータは下記のように決定さ
れる。
a)梳−」 触媒カラムにおける滞在時間の算出から、流入量は1m
7!/分と決められる。
ずなわち: d2= l m117分。
他方、比率dJdzは1/10にするが、これは触媒カ
ラム内のニトリル流度を0.1 モルとするためである
。すなわち: do=o、] m C7分。
この結果、再循環流量はd3=d2−d、から、d3=
0.90m n 7分となる。
b)加水分解反応−装置内のソーダー溶液の4−廉9火
定触媒カラムの入口と出口におけるソーダの物質収支は
次のように表わすことができる。
(dz  do)  C0II−) = dz C01
1−) 2この値を:  (Oll−) 2・0.15
M/ lとして算出すると、 (OH−) −〇、15x −−0,166モル/ p
l−0,1 となる。
C)加ネタ1述■8灯19番■ 加水分解反応装置の容積を小さくするために80℃の反
応温度が選ばれた(この値は絶対的ではない)。この条
件では加水分解の速度定数には約0゜36M−’分用程
度となる。
反応装置の容積は既に導かれた次式によって表V = 
152 cm3 d)力n7八”反応装置の 口における 留アミ「1度 以下の関係式は触媒カラムと加水分解反応装置のそれぞ
れにおけるα〜ルアミノアミド物質収支を表す。
do  Xo  十  (dz   do)   (A
m)   =   dz  (Am)  2導入ニトリ
ル 再循環アミド  生成アミドdz CAm) 2 
 =  d、3(Am)  + VK (OH−)  
(Am)導入アミド  再循環アミド  生成アミノ酸
この2つの式を結合すると、次式が得られる。
d3[Aml +Vk[OH] [Am] = dox
□ +(dl −60) [Aml媒質の希釈を避ける
ためdlの値は極く小さい0.01mA/分とする。
[Aml  −0,01モル/7! e)連゛的に添加されるソーダ溶液の濃IU+JL触媒
カラムと加水分解反応装置それぞれの入口と出口におけ
るソーダの物質収支を表した以下の式から求められる。
(d、−d。)  (OH−)  =  dl(Oll
−’+  2導入ソーダ     流出ソーダ d+ (011) + + dz [011−) z 
= di [OH−) + Vk (Oll−)  (
^m〕追加ソーダ 流入ソーダ  再循環ソーダ  消
費ソーダdl[OH11+(dl −do) [OH−
] = d3[OH−] + VJOH−] (Aml
d3= cll + dl cll [OH−]1 = [(dl + 62)、−
(dl −do)〕ron ] + Vk[OH−] 
lAm1ct1fOH−11= [OHHtfJl、 
+ do) + Vk[OH−] [Am][OH−]
1 =     (fo、01 + 0.1) + 1
52 x O,36x O,0110,01 rOH]1  =  10−9  五lし/1f)加水
 角” 窓装置におけるアンモニア−の■ 先と同様、触媒カラムと加水分解反応装置のそれぞれに
おけるアンモニアの物質収支は次の通り。
do[f(3]o+ (dl −dol[NH3] =
 62[NH312Vk[QH] [Aml + 62
[NH3]2 = d3[NH3]上記2式を組合せる
と次式が得られる。
(d3−62 + do) [NH3] −do[NH
3]。= Vk[OH−] lAm1(dl +do)
 [NH3] −66[NH3]。= Vk[OH−]
 [Am][NH3] =  5.36モル/1Lh)
生 α−アミノ酸の濃度の算出 加水分解反応装置と触媒カラムにおけるα−アミノ酸の
物質収支はそれぞれ次の式で表される。
(dz  +L)  (Ac)  =  dz (Ac
) 2V、に、  (OH−)  (Am) + dz
 (Ac)z=d、(八〇〕これら2式よりン2式が得
られる。
(da−dz  + do)  (Ac:l   = 
 Vk   (Oll−)   (Am)他方数に次の
式が得られている。
Vk   COH−)   (Am)  =  d。 
Xo  −(dol d+)  (Am)またd3= 
dz+d+ であり、 以」二から次式が得られる。
(dl 十d。)  〔八c〕  =   d。 xo
 −(d0+ dl) 〔八m〕” 0.90モル/J
! これらの採用操業条件においては、生成アミノ酸の濃度
は導入α−アミノニトリルの濃度の90%になる。
α−アミノ酸は流量D:do + do=0. Ilm
 j! /分で取出される。
i)井1詣■監−視− 反応状態の監視は種々の段階で、またいくつかの異なっ
た方法を用いて行う。
触媒カラムの流出液はNMRにより分析される。
アラニン系列においてα−アミノニトリルのアミドへの
水和が完全かどうかを確認する。反応が行われるpiに
おいては、アミノ酸、α−アミノニトリルおよびα−ア
ミノアミドの各メチル基のジグナルが実際に分離してい
る。
同じ(NMRにより加水分解反応装置の反応状態も監視
できる。
α−アミノ酸の純度は薄層クロマトグラフィー(SiO
□; ?容離液: プロパノ−ルー2734%アンモニ
ア水・70/30;発色剤;ニンヒドリン)によって監
視できる。
電位差滴定法を使い、50 cm3のメタノールで希釈
した1 cm3の採取試料について以下をIIcI (
IN)を用いて順次定量する。水酸化物イオン(O1+
−)、アンモニア(N113 ) 、アミノ酸のアミン
官能基、次にα−アミノ酸のカルホキシル基。また事前
にアンモニアを除去することも可能である。
次の結果; が得られるということは別の純度の基準となる。
旦二ヱプ三Z曳迷練介底 加水分解反応装置に、下記を含む溶液150 cm3を
装入する。
アラニンナトリウム塩0.88M 苛性ソーダ0.166M アンモニア5.4M これば即座に定常状態を得るためである。これを80〜
85℃に加熱する。
1Mのα−アミノプロピオニトリルを5Mのアンモニア
水にとかして得た0℃で貯蔵された溶液を、流IX。−
0,10mn/分で導入する。これは触媒カラムの入口
で、0.9  mj!/分の流量で再循環される塩基性
のα−アミノ酸溶液によって希釈される。
150時間の連続運転の後でも、29〜30℃に保たれ
た触媒カラムの効果にはいかなる変動もなかった。
回収されたアミノ酸の定量による収率は96%である。
この間に、0.863Mのアラニンナトリウム溶液が1
50 X 60 X 0.1=900  mβ得られた
天斯l澹り 方法はアラニンの場合(実施例1)と同じである。ただ
し1モルのα−アミノメチルメルカプトブチロニトリル
は、15規定のアンモニア水の中でα−ヒドロキシメチ
ルメルカプトブチロニトリルを45℃に1時間30分加
熱して得られる。これを35℃の温度で貯蔵し、2gの
ピペリドン樹脂を充填した37℃に温度制御されている
触媒カラムに0.06 m17分の流量で導入する(c
pe−o = 2.4meq/g)。
α−アミノニトリルは触媒カラムの入口で、0゜92 
mβ7分の流量で再循環されているα−アミノ酸1Mお
よび苛性ソーダ0.15Nの塩基性溶液により希釈され
る。加水分解反応装置は90℃に保持される。
アミノ酸のカルボキシ基の定量により求めた収率は95
%であった。
反応状態の監視はNMRによって行われる。この反応が
行われるpl+では、α−アミノニトリルとα−アミノ
アミドの各メチル基のシグナルは十分に分離しているの
で、水和反応の監視が可能である。
実施±1 □1触Iし左*rLエブソヘラ一方式の比較触媒方式の
効率をより良く判断するには、メチオニンの工業的合成
に現在利用されているブソヘラー・ヘルク反応を基礎と
した「ブ・2ヘラ−1方式と比較することが適当であろ
う。
この2つの方式の主な段階は第1表にまとめられている
が、そのどちらも同じ反応中間物、すなわちα−アミノ
ニトリルから、 (ブソヘラ一方式では)中間物ヒダン
トインを経て、あるいは(触媒方式では)中間物α−ア
ミノアミドを経て、α−アミノ酸のナトリウム塩を得る
触媒方式ではα−アミノニトリルを接触水和前に予め合
成してお(。これに対してブノヘラ一方式では、α−ア
ミノニトリルの生成とヒダントインの生成が同じ反応媒
質中で行われるが、これは必ずしも有利であるとはいえ
ない。事実、十分なヒダントイン生成速度を得るために
は比較的高い温度条件が必要で、これは熱力学的にはα
−アミノニトリルの分解生成物の形成を助長する。
比較はこの両方式の下記の重要な4点について行った。
・収率 ・反応性 ・全体的物質収支 ・合成中間物の再循環 以」二の4点を順次以下に分析する。
上目間車 −にに記jホしたパイロット設備では、アラニンナトリ
ウム塩の収率は原料のアセトアルデヒドに対して96%
程度であった。ブソヘラ一方式では同じくアラニンナト
リウム塩の収率はアセl−アルデヒドに対して場合によ
るが85〜90%程度である。
叢し反応」髪 2つの方式の反応速度論的比較は、この2つの方式に其
通の中間物α−アミノニトリルからアミノ酸す1−リウ
ム塩の生成までについて行うことができる。
各方式の反応速度は、一方はヒダントインの生成(kl
B)と加水分解(k2B)の速度によって、他方ではα
−アミノアミドの生成(k+c) と加水分解(k2C
)の速度により決まる。
」二記の各種速度定数の値はアラニンの場合についての
め比較したが、これらの値は大体においてメチオニン先
駆体の反応性の傾向も示すことが知られている。
・占浸(看l−ご1とΦ−生成−に+B−ヒダントイン
生成速度はα−アミノニ1〜リルのカルバメート濃度に
対して一次である。 (技術的には実現不可能であるが
)α−アミノニトリルのすべてが、カルバメートの状態
にあるという最も好都合な条件(cO□の分圧、pl+
、無視できる程度のα−−−アミノニトリルの分解)を
蟹、定した場合、各温度におけるヒダンI・イン出現の
速度定数klBの値は次のようになる。
この反応の速度はヒダントインの濃度に対して一次であ
る。十分に塩基性の媒質(、COH−3−0゜IN)で
は、ヒダントイン(a)は主にイオンtb+の状態にあ
る。反応媒質のpHとL才無関係の加水分解反応の低速
(律速)段階は、イオン化されてI、zなI、zヒダン
トインに011−が作用する段階である。
80  ’C3Xl0−’ カルボニル樹脂の質量に比例するα−アミノニトリルの
接触水和の反応速度は、α−アミノニトリルと水酸化物
イオンの各濃度に対して一次である。こうして1回分式
」試験により決定された各温度における速度定数は以下
の通り。
この反応は機構面では1官能性アミドの塩基性加水分解
と同様である。これはα−−アミノアミ1と水酸化物イ
オンの各濃度に対して一次である。
以上に得られた各速度定数を次表にまとめる。
速度定数に、Bとに、Cの数値上の直接比較はかなり難
しい。しかし常i!、 (Eaが実質上ゼロ)で行った
α−アミノアミドの生成が明らかにヒダントインの生成
より速いことは確かである。
また、75℃においてヒダントインの172生成に要す
る時間は約15分である。 (この理論最適値はα−ア
ミノニトリルの平衡分解を考慮に入れていない。) 代表的な条件(〔ニトリル) =  (O4l−) =
0.05M、樹脂質量1.5g、 Cpc=o = 1
.4meq/g、溶液の体積15cm3、t=20℃)
では、α−アミノニトリルの172水和反応の所要時間
は2分でしかない。
1規定の苛性ソーダ中でのアラニンナトリウム塩の生成
速度定数kzCとに、Rとは直接比較することができる
。上に示した条件(80°C)では、α−アミノアミド
の加水分解速度がヒダントインの加水分解速度より10
倍も速いことが確認される。ただしこの差は温度が高く
なると小さくなる。これは2つの反応の活性化エネルギ
ーに差異があるためである。
1工1」1月11収支 物質収支では明らかに触媒法が有利である。アミノ酸生
成物1モルを生産するのに、もっばらアラニンナトリウ
ムの中和からくるNazSOnが0.5モル生成するに
すぎない。一方ブソヘラ一方式では、反応物質としてl
lCNではなく NaCNを用いるので、アミノ酸生成
物1ρモルを生産するのに、アラニンナトリウムの中和
とヒダントインの加水分解時に生成した炭酸ナトリウム
の中和の両方に起因する1、5モルのNazSO4が生
成してしまう。
この商品価値のない副生物(NazSO4)の生成に関
する比較は、今日ブノヘラ一方弐により合成されるメチ
オニンの莫大な量を考えると非常に大きな意味をもって
いる。
k月令成中間物q再循環 反応性水準や副生物の生成量の面で触媒方式の優位が明
瞭であるようであるが、ブソヘラ一方式と比べた操作の
単純さはさらにはるかに明らかである。
ブソヘラ一方式では2つの物質(co□とN 113)
を反応の3つの段階で順次再循環しなければならないの
に対して、触媒方式は比較的容易なアンモニアの1段階
での再循環を必要とするのめである。
以上の分析は明らかに本発明の対象である触媒方式の利
点を示すものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明にかかる装置を模式的に示す説明図で
ある。 10:供給槽、 12:接続管、   14:ポンプ、
16:触媒カラム、22:加水分解反応装置、24:供
給槽、 26:管、 28:ポンプ、30:排出管、 
32:再循環管、 34:冷却管、36:ポンプ 出願人 サンドル・ナシオナル・ドウ・う・ルシエルシ
ュ・シアンティフィーク (セーエヌエールエス)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩基性水性媒質中において少なくとも1種のカル
    ボニル誘導体の存在下に、α−アミノニトリルまたはそ
    の塩の化学的接触加水分解によるα−アミノ酸の連続合
    成を下記の2段階: (a)低濃度の水酸化物イオンの存在下に、触媒として
    塩基性水性媒質に不溶のカルボニル含有ポリマー樹脂を
    用いて、原料のα−アミノニトリルまたはその塩から、
    接触水和反応により対応するα−アミノアミドを製造す
    る第1段階;および (b)得られたα−アミノアミドを、α−アミノアミド
    の濃度と実質的に等モルの濃度の水酸化物イオンの存在
    下で、対応するα−アミノ酸の塩に加水分解する第2段
    階; からなる工程で行う方法であって: 第2段階の反応媒質の一部を抜き取り、これを冷却後に
    第1段階の反応媒質に再循環させ、その際に上記抜き取
    り・再循環の割合を、第1段階の反応媒質に導入された
    α−アミノニトリルまたはその塩の希釈を確保しつつ、
    しかも第1段階の反応媒質中のα−アミノアミドの濃度
    をカルボニル含有ポリマー樹脂の被毒限界より低濃度に
    保持するような割合とすることを特徴とする、α−アミ
    ノ酸の連続合成方法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載の合成方法であって、
    カルボニル含有ポリマー樹脂の上記被毒限界が約0.2
    0M/l以下のα−アミノアミドを含む第1段階の反応
    媒質の平均濃度により決定されることを特徴とする方法
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項記載の合成方
    法であって、濃度xMのα−アミノ酸をその塩の形態で
    、同じxMの濃度のα−アミノニトリルまたはその塩を
    原料として合成し、その際に第2段階の反応媒質の抜き
    取り・再循環の割合を、第1段階の反応媒質中のα−ア
    ミノアミドの濃度が実質的に0.1xMになるような割
    合とすることを特徴とする方法。
  4. (4)特許請求の範囲第3項記載のα−アミノ酸の合成
    方法であって、濃度1Mのα−アミノ酸をその塩の形態
    で、同じ濃度1Mのα−アミノニトリルまたはその塩を
    原料として合成し、その際に第2段階の反応媒質の抜き
    取り・再循環の割合を、第1段階の反応媒質中のα−ア
    ミノアミドの濃度がほぼ1デシモル(0.1M)になる
    ような割合とすることを特徴とする方法。
  5. (5)特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載
    の合成方法であって、第1段階から出るα−アミノアミ
    ドとほぼ等モル量の割合で水酸化物イオンを第2段階の
    反応媒質に導入することを特徴とする方法。
  6. (6)特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載
    の合成方法であって、第1段階の触媒作用に必要な量の
    水酸化物イオンが、第2段階の反応媒質の一部再循環に
    よって供給されることを特徴とする方法。
  7. (7)(a)α−アミノニトリルまたはその塩を供給す
    る供給槽(10)、 (b)供給槽(10)を(c)の触媒カラムに接続する
    、ポンプ(14)を備えた接続管(12)、 (c)塩基性水性媒質に不溶のカルボニル含有ポリマー
    樹脂(18)が内部に充填されている第1段階反応用の
    触媒カラム(16)、 (d)触媒カラム(16)を(e)の反応装置に接続す
    る接続管(20)、 (e)反応媒質の加熱および攪拌手段を備え、生成した
    α−アミノ酸の貯槽の役割も同時に果たす第2段階反応
    用の加水分解反応装置(22)、ならびに、この反応装
    置に設けられた、 (f)供給槽(24)、管(26)およびポンプ(28
    )を包含する水酸化物イオン供給手段、および (g)生成したα−アミノ酸塩の排出管(30)、から
    構成されるα−アミノ酸の連続合成装置であって、冷却
    器(34)とポンプ(36)とを備えた再循環管(32
    )をさらに有しており、この再循環管は加水分解反応装
    置(22)を触媒カラム(16)の入口に接続するもの
    であって、それにより触媒カラムに導入されるα−アミ
    ノニトリルまたはその塩の供給流の希釈が達成されるこ
    とを特徴とする、α−アミノ酸の連続合成装置。
  8. (8)特許請求の範囲第7項記載の装置であって、α−
    アミノニトリルまたはその塩の供給管(12)、水酸化
    物イオンの供給管(26)、および第2段階の反応媒質
    再循環管(32)にそれぞれ取付けられたポンプ(14
    )、(28)、および(36)が、流量制御可能な遠心
    ポンプであることを特徴とする装置。
  9. (9)特許請求の範囲第7項または第8項記載の装置で
    あって、加水分解反応装置(22)が、該反応装置内上
    部の気体部分に通じる管(38)をさらに備えており、
    この管により第2段階で発生したアンモニアを再循環さ
    せて、原料のα−アミノニトリルまたはその塩の反応系
    内での製造に利用することを特徴とする装置。
  10. (10)特許請求の範囲第7項〜第9項のいずれかに記
    載の装置であって、第1の触媒カラム(16)に並列に
    設けられた少なくとも1つの第2の触媒カラムをさらに
    備え、これらのカラムを交互に機能させ、各触媒カラム
    に、カルボニル含有ポリマー樹脂(18)の再生手段と
    、この複数の触媒カラムを交互に機能させるための弁機
    構とが設けられていることを特徴とする装置。
  11. (11)特許請求の範囲第10項記載の装置であって、
    カルボニル含有ポリマー樹脂の再生手段が、約80℃に
    加熱された水の取入れ部を備えた洗浄回路(i)、およ
    び上記回路に同伴されてくるアミドを固定するためのス
    ルホン化樹脂を収容した再生カラム(ii)からなり、
    該再生カラムが接続管(iii)によって触媒カラムの
    入口および出口に接続されていることを特徴とする装置
JP60122352A 1984-06-05 1985-06-05 化学的接触加水分解によるα‐アミノ酸の連続合成方法および装置 Pending JPS617240A (ja)

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