JPS6168831A - 高圧ナトリウムランプの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高圧ナトリウムランプの製造方法に関するもの
である。

従来例の構成とその問題点 透光性アルミナ発光管内にナトリウム、緩衝ガス用金属
および始動用ガスを封入した高圧ナトリウムランプは高
効率なところから省エネルギ一時代に適したランプとし
て注目され普及しつつある。

とくに演色性を平均演色評価数Ｒａにして６ｏ以上に高
めた高圧ナトリウムランプは、屋内照明に使用できるこ
ともあって普及が大である。ががる演色性を高めたラン
プにおいてはその外管を露出させて外管自体を装飾とし
て用いることがあり、かかる場合には外管形状が球形で
しかも外管内面に拡散膜を形成した、いわゆる拡散形の
ものが使用されることが多い。

そして、高圧ナトリウムランプにおいては通常発光管内
に過剰のナトリウムと緩衝ガス用金属が封入されており
、外界からの影響を小さくするために、外管内はバリウ
ムゲッタを用いて真空に保たれている。この場合バリウ
ムは通常ニッケルまたはニッケルメッキ鉄からなるリン
グに保持されている。外管内が排気された後、排気管が
チップオフされ高周波によりリングが加熱されて、バリ
ウムゲッタが飛散してバリウムの膜が外管端部近傍上に
形成されてゲッタが完成する。この後、外管端部から引
き出された２本の外部リード線にそれぞれ口金のシェル
およびアイレットが接続され外管端部に口金がセメント
により固着される。

一般に発光管が長短２本のステム線により保持されてな
る高圧ナトリウムランプにおいて、外部リード線と口金
との接続にあたり、短いステム線を電源の非接地側に接
続したときと長いステム線を非接地側に接続したときと
ではランプの始動電圧に差が生じ前者の方が始動動電圧
が低いことが知られている。始動電圧が低いほど実用上
有利なことはいうまでもなく、したがって短い方のステ
ム線を口金のアイレットに接続する必要がある。

ところが、拡散形の高圧ナトリウムランプにおいて、外
管がＢ形またはＢＴ形のように、ネック部が比較的長い
場合には問題はないが、外管が球形の場合にはネック部
が短いので外管の端部近傍上にゲッタ膜を形成させた後
においては各々の外部リード線が長短いずれのステム線
に接続されているのか判別し難く、そのため各々の外部
リード線を口金の所定個所に接続する作業に長時間を要
し、作業能率が悪い上、誤接続を招くことがあるという
問題があった。

発明の目的 本発明は２本の外部リード線が長短いずれのステム線に
接続されているかを容易に判別でき、外部リード線を口
金の所定個所に迅速に作業性よくかつ正しく接続するこ
とのできる高圧ナトリウムランプの製造方法を提供する
ものである。

発明の構成 本発明は球形の外管内に発光管が長短２本のステム線に
よシ保持され、前記外管内面に拡散膜が形成される高圧
ナトリウムランプの製造方法であって、前記長短２本の
ステム線に互いに色を異ならせた外部リード線を接続し
、高周波により前記外管内の端部近傍にバリウムゲッタ
を飛散させてこの外管の端部近傍上にゲッタ膜を形成し
、前記外管端部にシェルに絶縁物を介してアイレットが
設けられた口金を固着し、前記長いステム線側の外部リ
ード線を前記シェルに接続するとともに、前記短いステ
ム線側の外部リード線を前記アイレットに接続する高圧
ナトリウムランプの製造方法を特徴とするものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する
。

第１図は外管の排気が終了し排気管が焼切られた状態の
高圧ナトリウムランプの一部切欠正面図を示している。

外管１は直径９５ｍの球形をしており、内面にはビロリ
ン酸カルシウム（Ｃａ２Ｐ２０７）からなる拡散膜２が
被着されている。外管１内には全長４０胴のｓｏＷの高
演色性高圧ナトリウムランプの発光管３が直径１．４ｍ
ｍ、長さ２８ＷＩｎのニッケルメッキ鉄からなる短いス
テム線４と直径１．４門、長さ７２圏のニッケルメッキ
鉄からなる長いステム線５との長短２本のステム線によ
り保持されている。短いステム線４には直径０．６Ｍの
銅線からなυコバルト青などの青色無機顔料層６を形成
した外部リード線７が接続され、また長いステム線６に
は直径０．６ｍｍの銅線からなる外部リード線８が接続
されている。外部リード線７への青色無機顔料層６の形
成は、例えばコバルト青と２％のニトロセルローズと酢
酸ブチルとの混合液を外部リード線７の表面に塗布し乾
燥することにより行う。

かかるランプにおいて排気管９の焼切後高周波により外
管１内に設けられたゲッタリング１０を加熱して外管１
の端部近傍にバリウムゲッタを飛散させて外管１の端部
近傍上にバリウムのゲッタ膜１１を形成させる（第２図
参照）。しかる後外部リード線７を口金１２のアイレッ
ト１３に配置し、また外部リード線８を口金１２の７エ
ル１４に配置する。次いで、外管１の端部に口金１２を
石粉とフェノール樹脂とを主体とするセメント（図示せ
ず）で固着するか、またはメカニカル法（ガラスにねじ
をあらかじめ形成しておく方法）により固着する。そし
て、口金１２のアイレット１３および７エル１４と外部
リード線７，８とを半田または電気溶接によりそれぞれ
固定し、ランプが完成する（第２図）。

このような製造方法により、ランプを５００本製造した
ところ各々の外部リード線と口金との接続作業がスムー
ズに行え、しかも外部リード線の配線間違いもなかった
。また、これらのランプについて第３図に示すような点
灯回路で始動試験を行ったところ、良好な始動特性が得
られた。

なお、本発明においては外管の端部に口金を固着した後
、外管内のバリウムゲッタを飛散させて外管の端部近傍
上にゲッタ膜を形成させるようにしてもよくその順序は
何らとわない。

なお、２本の外部リード線を互いに異なる色にするには
上記実施例で述べたような顔料のみならず他の塗料を用
いてももちろんよい。また２本の外部リード線のうち少
なくとも一方に任意の色の着色を施せばよい。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば外管が球形かつ拡散
形の場合でも、２本の外部リード線と口金のアイレット
およびシェルとの各々の接続が迅速かつ正しく行え作業
性がよく、良好な始動特性を得ることのできる高圧ナト
リウムランプの製造方法を提供することができるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である高圧ナトリウムランプ
の製造方法を説明するための一部切欠正面図、第２図は
本発明の製造方法により得られた高圧ナトリウムランプ
の一部切欠正面図、第３図は同高圧ナトリウムランプの
点灯回路図である。 １・・・・・・外管、２・・・・・・拡散膜、３・・・
・・・発光管、４゜５・・・・・ステム線、６・・・・
・・青色無機顔料層、７，８・・・・・・外部リード線
、９・・・・・・排気管、１０・・・・・・ゲッタリン
グ、１１・・・・・・ゲッタ膜、１２・・・・・・口金
、１３・・・・・・アイレット、１４・・・・・・シェ
ル。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名人２
図 第　３　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 球形の外管内に発光管が長短２本のステム線により保持
   され、前記外管内面に拡散膜が形成される高圧ナトリウ
   ムランプの製造方法であつて、前記長短２本のステム線
   に互いに色を異ならせ外部リード線を接続し、高周波に
   より前記外管内の端部近傍にバリウムゲッタを飛散させ
   てこの外管の端部近傍上にゲッタ膜を形成し、前記外管
   端部にシェルに絶縁物を介してアイレットが設けられた
   口金を固着し、前記長いステム線側の外部リード線を前
   記シェルに接続するとともに、前記短いステム線側の外
   部リード線を前記アイレットに接続することを特徴とす
   る高圧ナトリウムランプの製造方法。