JPS6159110B2 - - Google Patents

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JPS6159110B2
JPS6159110B2 JP58137309A JP13730983A JPS6159110B2 JP S6159110 B2 JPS6159110 B2 JP S6159110B2 JP 58137309 A JP58137309 A JP 58137309A JP 13730983 A JP13730983 A JP 13730983A JP S6159110 B2 JPS6159110 B2 JP S6159110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egg yolk
oil
present
raw materials
protein
Prior art date
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Expired
Application number
JP58137309A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6027370A (ja
Inventor
Kazuhiko Kaneda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kewpie Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
Application filed by QP Corp filed Critical QP Corp
Priority to JP58137309A priority Critical patent/JPS6027370A/ja
Publication of JPS6027370A publication Critical patent/JPS6027370A/ja
Publication of JPS6159110B2 publication Critical patent/JPS6159110B2/ja
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は流動食品の新規製造法に関するもので
ある。 従来より、咀しやくができない病人、あるいは
手術後で体力が低下している患者等に対する栄養
補給の方法の一例として、各種の流動食品を経口
投与する方法、あるいは経管投与する方法が知ら
れている。この際投与する流動食品としては、そ
の栄養補給という投与目的などから一般的に食用
油脂および蛋白質原料等を含ませた流動食品、あ
るいはそれらの含有量を高めた高カロリー、高蛋
白質流動食品であつて、かつ消化吸収並びに注入
等を良好にならしめるために乳化状態としたもの
が望まれている。ところで、投与の対象が病人で
あることあるいは保存性を与えることなどからこ
れら流動食品は加熱殺菌(通常100℃以上)する
のが一般的であるが、上記したような食用油脂、
蛋白質原料等を含ませた流動食品はこのような殺
菌処理によつて蛋白質が凝固し、延いては乳化状
態の破壊、油脂の分離等が起こり、よつて良好な
消火吸収並びに注入等が図り難いものとなるとい
う問題がある。このような問題は、乳化剤として
卵黄、ゼラチン、その他食品添加が容認されてい
る加熱凝固性のものを用いた場合は無論のこと、
酵素処理等により幾分耐熱性が向上された卵黄を
用いた場合であつても加熱殺菌を100℃以上の温
度で行うと依然かなりの程度で認められ、しかも
この耐熱性卵黄はそれ自身、にがみ、異臭を有し
ているためにこれを用いると最終製品に好ましく
ない影響を与えるなどという問題もある。 このような現状にあつて本発明は、食用油脂お
よび蛋白質原料等を含ませかつ100℃以上の温度
で加熱殺菌しても蛋白質の凝固が生じ難く、乳化
状態が安定な流動食品を製造することができる方
法を提供することを目的とする。 本発明者らは上記の目的に即して鋭意研究を重
ねた結果、食用油脂および蛋白質原料等を含ませ
た流動食品を製造するにあたり、卵黄燐脂質を加
えてこれらの原料を乳化するならば次いで100℃
以上の温度で加熱殺菌しても含有蛋白質が凝固し
難く、安定な乳化状態を維持することができ、得
られた流動食品は良好な消化吸収が期待できるも
のであり、かつ経管投与に際しても管をつまらせ
ることなどもなく注入をスムーズに行うことがで
きるものであることを見い出した。 本発明はこのような知見に基づいて完成された
ものであつて、食用油脂、蛋白質、およびその他
の原料を乳化し、次いで得られた乳化状物を加熱
殺菌して流動食品を製造するに際して、乳化を卵
黄燐脂質を加えて行なうことを特徴とする、流動
食品の製造法を提供するものである。 以下、本発明を詳しく説明する。 本発明の方法において用いる食用油脂、蛋白
質、およびその他の原料は、いずれも当分野にお
いて従来用いられているものと特に異ならず、そ
の使用目的および量と共に本発明において特に限
定的ではない。これらの原料について例を挙げて
以下説明する。 主にカロリー源として用いる食用油脂原料とし
ては植物性のものが好ましく、例えば、大豆油、
米油、サフラワー油、綿実油、トウモロコシ油等
のサラダ油あるいはこれらの混合油を挙げること
ができる。尚、動物性のもの、例えば、牛脂、豚
脂、羊脂、魚油など、はコレステロール含有量が
比較的に多いこと、あるいは通常常温で固体であ
ることなどから必ずしも好ましいとはいい難い。
食用油脂原料の使用量は、病人に対する一般的な
栄養物摂取パランスの観点からこの原料に基づく
脂肪分含量が最終製品において約2〜5%程度と
なるような量が好ましい。 主に栄養源として用いる蛋白質原料としては植
物性のもの、あるいは動物性のもののいずれであ
つてもよく、前者の例としては、大豆タンパク、
小麦タンパク、豆乳等を、また後者の例として
は、牛乳、脱脂粉乳、卵黄、卵白、全卵、肉エキ
ス等を挙げることができる。蛋白質原料の使用量
は、主に病人に対する一般的な栄養物摂取バラン
スの観点から最終製品における蛋白質分含量が約
2〜6%程度となるような量が好ましい。これは
6%を超えると加熱殺菌時に凝固が始まる傾向が
あるからでもある。 その他の原料としては、例えば、他のカロリー
源として用いる砂糖、粉飴などの糖質類、また最
終製品の呈味付けとして用いる香辛料、塩などの
調味料等を挙げることができる。これら他の原料
の使用量は、主に病人に対する一般的な栄養物摂
取バランスの観点から、あるいは特に経口投与を
目的とする場合には食感の観点からも最終製品に
おけるそれらの含量が約2〜6%程度となるよう
な量が好ましい。 本発明の方法によれば、上記したような原料を
乳化して乳化状物とするに際してこの乳化を卵黄
燐脂質を加えて行なう。 卵黄燐脂質としては、卵黄から抽出して得た卵
黄油(燐脂質含量は通常約30%程度)の形態で用
いるのが本発明において一般的であるが、あるい
はこれを精製して燐脂質含量を100%までの範囲
で一段と高めたもの、あるいはまた、これを例え
ば清水等で希釈して燐脂質含量を約30〜10%と低
下させたもの等として用いても何ら差し支えな
い。 卵黄燐脂質の使用量は、最終製品において約
0.1〜3%程度となるような量でよい。この範囲
程度で用いると100℃以上の温度で加熱殺菌して
も蛋白質の凝固が生じ離く、最終製品を安定した
乳化状態に維持することができる。0.1%より含
量が少なくなると乳化状態の安定化効果は得難く
なり、一方3%を超えると最終製品の栄養価バラ
ンスが崩れるようになる。卵黄燐脂質の含量が約
30%の卵黄油の形態で用いると、これが適度の粘
度を有するので他の原料との混合が容易になる
等、使用上便利である。このような卵黄油を使用
する場合のその使用量は、最終製品におけるその
卵黄油含量が約0.5〜10%程度となるような量で
よい。 乳化の方法は、当分野において従来行なわれて
いるいずれの方法であつてもよく、本発明におい
て特に限定的ではない。例えば、予定せる原料す
べてを予めミキサー等を用いて混合した後、高圧
ホモゲナイザー等を用いて流体粒子を乳化分散さ
せ、好ましくは粒子径が10μ以下程度となるよう
にする。 本発明の方法によれば、このようにして得られ
た乳化状物を次いで加熱殺菌し、流動食品とす
る。加熱殺菌の方法も当分野において従来行なわ
れているいずれの方法であつてもよく、本発明に
おいて特に限定的ではない。例えば、乳化状物を
缶詰、レトルトパウチ、瓶等に充填した後常法に
準じてレトルト殺菌を行い、流動食品とする。本
発明において加熱殺菌は110〜125℃で20〜30分間
という条件下で行うのが好ましい。 次に、上記したような本発明の方法によるなら
ば100℃以上の温度で加熱殺菌しても蛋白質の凝
固が生じ難く、よつて乳化状態の破壊、油脂の分
離等が生じにくいことを以下の試験例の結果でも
つて示す。尚、本発明において%は重量%を意味
する。 試験例 下記の表1に示した配合割合の成分原料をミキ
サーで混合後、米国のマントンガウリン社製の高
圧ホモゲナイザーで200Kg/cm2の下で乳化を行い
(粒子径はほぼ10μ以下となる)、次いで得られた
乳化状物をB1号缶に130gずつ充填、密封した後
116℃の30分間レトルト殺菌して本発明による流
動食品を製造した。 対照として、上記の成分原料のうち卵黄油(燐
脂質含有量約30%)のみを同量の大豆レシチン
(大豆の全燐脂質中約60%を占める粗製大豆レシ
チン)、卵黄液(割卵分離して得たもの)、庶糖脂
肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸エステルで
それぞれ代えて用いた他はすべて同様にしてそれ
ぞれ対照の流動食品を製造した。 次いで得られた各流動食品を10日間経過後開缶
し、それぞれの乳化状態を観察した。尚、同時に
下記の表2に示した各項目についても調べた。結
果は表2にまとめて示してある。 表 1成分原料 配合割合(Kg) 大豆サラダ油 2 卵黄液(割卵分離して得たもの) 2 豆 乳 47 牛 乳 37 脱脂粉乳 5 上白砂糖 1 粉 飴 4卵黄油(燐脂質含有量約30%) 2 合 計 100Kg
【表】 上記の結果より、本発明の方法によれば乳化に
際して卵黄燐脂質を加えることにより100℃以上
の温度で加熱殺菌しても蛋白質の凝固が生じ難く
することができ、よつて得られた流動食品は良好
は消化吸収性を有し、かつその経管投与等の使用
に際して注入が図り易いものであることが理解さ
れる。卵黄燐脂質の添加によつてどうしてこのよ
うな効果が得られるのかその理由は定かではない
が、多分卵黄燐脂質は蛋白の凝固を防止する働き
をするためではないかと推定される。 以下、本発明を実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 下記の表3に示した配合割合の成分原料を用い
て上記試験例に準じて本発明による缶詰入り流動
食品を645缶製造した。 表 3成分原料 配合割合(Kg) 大豆サラダ油 5 卵黄液(割卵分離して得たもの) 3 豆 乳 40 牛 乳 40 脱脂粉乳 5 上白砂糖 2卵黄油(燐脂質含有量約30%) 5 合 計 100Kg 実施例 2 下記の表4に示した配合割合の成分原料をミキ
サーで混合後、イズミフードマシナリ製のホモゲ
ナイザーで200Kg/cm2の下で乳化を行い(粒子径
はほぼ10μ以下となる)次いで得られた乳化物を
B1号缶に130gずつ充填、密封した後116℃で30
分間レトルト殺菌して本発明による缶詰入り流動
食品を630缶製造した。 表 4成分原料 配合割合(Kg) 大豆サラダ油 5 卵黄液(割卵分離して得たもの) 3 牛 乳 50 脱脂粉乳 5 大豆タンパク 10 上白砂糖 2 粉 飴 5 卵黄油(燐脂質含有量約30%) 5水 15 合 計 100Kg 上記の実施例1および2で得られた各食品を開
缶してそれぞれの乳化状態を調べたところいずれ
も極めて良好であつた。凝固物の発生も認められ
なかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 食用油脂、蛋白質、およびその他の原料を乳
    化し、次いで得られた乳化状物を加熱殺菌して流
    動食品を製造するに際して、乳化を卵黄燐脂質を
    加えて行なうことを特徴とする、流動食品の製造
    法。
JP58137309A 1983-07-27 1983-07-27 流動食品の製造法 Granted JPS6027370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58137309A JPS6027370A (ja) 1983-07-27 1983-07-27 流動食品の製造法

Applications Claiming Priority (1)

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JP58137309A JPS6027370A (ja) 1983-07-27 1983-07-27 流動食品の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS6027370A JPS6027370A (ja) 1985-02-12
JPS6159110B2 true JPS6159110B2 (ja) 1986-12-15

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ID=15195668

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Cited By (3)

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US10767615B2 (en) 2016-03-03 2020-09-08 Kubota Corporation Multipurpose vehicle

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