JPS6158915B2 - - Google Patents
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- JPS6158915B2 JPS6158915B2 JP53108321A JP10832178A JPS6158915B2 JP S6158915 B2 JPS6158915 B2 JP S6158915B2 JP 53108321 A JP53108321 A JP 53108321A JP 10832178 A JP10832178 A JP 10832178A JP S6158915 B2 JPS6158915 B2 JP S6158915B2
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
この発明は、複音の発生が可能な電子楽器の自
動演奏装置に関し、特に複数演奏系列(例えばピ
アノとフルートを同時に演奏する場合におけるピ
アノセクシヨンとフルートセクシヨン)のデイジ
タル演奏情報を各演奏系列毎にそれぞれ独立して
記録チヤンネルに記録し、この各記録チヤンネル
に記録されたデイジタル演奏情報にもとずいて複
数演奏系列の楽音を同時に自動的に発生するよう
にしたものである。 電子楽器の自動演奏装置は、予め記録された演
奏情報(鍵情報や発音タイミング情報)にしたが
つて自動的に楽音を発生して自動演奏を行なうも
のであり、演奏楽音の楽音特性(演奏速度、音
高、音色等)を適宜修正(変更)して自動演奏す
る場合等に有用である。 このような自動演奏装置としては、例えば米国
特許第3890871号公報に示されるように、一系列
の演奏情報をデイジタル信号として記録し、この
記録された演奏情報を順次再生して単一の楽音発
生回路に供給することにより単音で自動演奏を行
なうものがある。 しかしながら、上記自動演奏装置は一系列の再
生演奏情報に対応して自動演奏を行なうものであ
るために、一般の複音演奏には全く利用すること
ができず、複音の発生が行なえる自動演奏装置の
出現が強く望まれている。 従つて、この発明による目的は複数系列の演奏
情報を複数の記録チヤンネルに記録し、この各記
録チヤンネルに記録された演奏情報を同時に順次
再生することによつて各演奏情報に対応した楽音
を同時に発生する電子楽器の自動演奏装置を提供
することである。 このような目的を達成するために、この発明に
よる電子楽器の自動演奏装置は、複数演奏系列
(例えばピアノセクシヨン、トランペツトセクシ
ヨン等)のデイジタル演奏情報を各演奏系列毎に
それぞれ独立して記録チヤンネルに記録し、この
各記録チヤンネルに記録されたデイジタル演奏情
報を同時に再生して各記録チヤンネル毎に独立し
て楽音形成部に供給することにより複数系列のデ
イジタル演奏情報に対応した楽音を同時に自動的
に発生するようにしたものである。 以下、図面を用いてこの発明による電子楽器の
自動演奏装置を詳細に説明する。 第1図はこの発明による電子楽器の自動演奏装
置の一実施例を示す全体構成略示ブロツク図であ
つて、キーコーダ100は各鍵にそれぞれ設けら
れたキースイツチのうち、押鍵によつて動作(メ
ーク接点の場合は閉動作、ブレーク接点の場合は
開動作)したキースイツチを検出し、この検出し
たキースイツチを表わすコード化した鍵情報とし
てのキーコードKCを発生する。このキーコーダ
100から出力されるキーコードKCは、チヤン
ネルプロセツサ200において同時発音可能な複
数の発音チヤンネル(鍵の数よりはるかに少ない
数で、例えばこの実施例では8チヤンネルとなつ
ている)のうちのいずれかのチヤンネルに割当て
られる。そしてこのチヤンネルプロセツサ200
はこのキーコードKCの割当てに対応して該割当
てチヤンネルにおいてキーオン信号KONを出力
する動作を実行する。このチヤンネルプロセツサ
200から各チヤンネル別に時分割されて出力さ
れるキーコードKCは、演奏情報出力部300に
おいてシリアル信号に変換されて演奏情報信号
MDとして演奏情報記録再生部400に入力され
る。演奏情報記録再生部400は、複数(同時発
音可能チヤンネル数以下)の記憶ブロツクを構成
する複数台の磁気記録再生装置を有して演奏情報
出力部300から出力されるシリアルな演奏情報
信号MDおよび後述するクロツクパルスφを各演
奏系列毎に磁気記録再生装置に記録するととも
に、各磁気記録再生装置に記録された演奏情報信
号MDおよびクロツクパルスφを互いに位相を一
致させて同時に再生して出力する。この演奏情報
記録再生部400の各磁気記録再生装置から再生
出力される複数系列(各演奏系列)の演奏情報信
号MD(シリアル信号である)は、演奏情報入力
部500においてそれぞれパラレル信号に変換さ
れた後、演奏情報信号MDを構成するキーコード
KCは各系列毎で時分割的に出力されるととも
に、キーオン信号KONは各系列毎にパラレルに
出力される。この場合、キーコードKCの上述し
た時分割出力タイミングは、同時発音可能チヤン
ネル数に等しい複数(この実施例では8個)のタ
イムスロツトを順次各発音チヤンネルに割当たチ
ヤンネル時間(第1〜第8チヤンネル時間)に対
応している。演奏情報入力部500から時分割的
に出力される各系列のキーコードKCは、キーコ
ード音高電圧変換器600において該キーコード
KCに対応した音高電圧KVに変換されて各発音チ
ヤンネルを構成する楽音形成部700a〜700
hにパラレルに出力される。各楽音形成部700
a〜700hは入力される音高電圧KVにそれぞ
れ対応した音高の楽音信号を発生して出力する。
なお、800は前述した各部に種々のタイミング
信号を供給するタイミング信号発生部、901は
クロツクパルスφを発生するクロツクパルス発生
回路、902,903は演奏情報記録再生部40
0の磁気記録再生装置に演奏情報信号MDを記録
する記録モードまたは該記録演奏情報信号MDを
再生する再生モードを選択設定するための互に連
動する第1、第2モードスイツチであつて、記録
モード時においては第1モードスイツチ902が
クロツクパルス発生回路901側に接続されてク
ロツクパルスφがタイミング信号発生部800に
供給されるとともに、第2モードスイツチ903
が閉じて発音チヤンネル規制回路904に“1”
信号が供給されてチヤンネルプロセツサ200の
割当てチヤンネル数を規制する。また、再生モー
ド時には第1モードスイツチ902が演奏情報記
録再生部400側に接続されて再生クロツクパル
スφ′がタイミング信号発生部800に供給され
るとともに、第2モードスイツチ903が開とな
つて発音チヤンネル規制回路904の動作が停止
される。 キーコーダ100においては、押下鍵に対応し
たキースイツチの音名を表わすノートコードNC
とオクターブを表わすブロツクコードBCとの組
合せによつて構成されるキーコードKCを出力す
る。なお、このキーコーダ100は本願出願人が
先願として出願した特願昭50−100879(特開昭52
−24518):発明の名称「キースイツチ検出処理
装置」や特願昭51−75065号(特開昭53−1014
号):発明の名称「電子楽器」に詳記されている
ため、その詳細説明は省略する。 次に、チヤンネルプロセツサ200は、キーコ
ードメモリ201と、キーオン・オフ検出回路2
02と、トランケート回路203および押鍵状態
メモリ204とによつて構成されている。 キーコードメモリ201は同時発音可能なチヤ
ンネル数に対応する特定数の記憶回路を備えてお
り、この記憶回路は循環シフトレジスタで構成す
ると好都合である。この場合、チヤンネル数が
A、キーコードKCのビツト数がBであるとする
と、Aステージ(1ステージ=Bビツト)のシフ
トレジスタが用いられ、このシフトレジスタに記
憶された(既に割当てられた)キーコードKCは
クロツクパルスφによつて順次シフトして時分割
的に送り出されて楽音波形発生のための制御信号
として利用されるとともに、このシフトレジスタ
の入力側に帰還されて循環するようになつてい
る。 キーオン・オフ検出回路202は、キーコーダ
100から供給される入力キーコードKCとキー
コードメモリ201から順次時分割的に送り出さ
れる全記憶キーコードKCとを比較し、一致した
場合には入力キーコードKCと同一のキーコード
KCがあるチヤンネルにすでに割当てられている
ものとして該入力キーコードKCのキーコードメ
モリ201への記憶を阻止し、つまりチヤンネル
の割当てを中止する。また、上述した比較結果が
不一致の場合には、新たな鍵が押鍵されたもので
あるから、この入力キーコードKCをキーコード
メモリ201の空いているチヤンネルのすべてに
記憶させる。更に、上述した比較結果が不一致で
かつ全チヤンネルにキーコードKCが割当てられ
ている場合には、トランケート回路203によつ
てすでに離鍵されている音で最も減衰が進んでい
る音が割当てられているチヤンネルを検出し、こ
のチヤンネルに記憶されているキーコードKCを
入力キーコードKCに強制的に書き換えるように
制御する。また、キーオン・オフ検出回路202
は、各チヤンネルへのキーコードKCの割当て状
態をその都度押鍵状態メモリ204に供給して記
憶させ、その読み出し出力であるキーオン信号
KON1〜KON8によつて後述する各チヤンネルの
発音動作制御を行なわせるとともに、離鍵を検出
して押鍵状態メモリ204の対応する記憶内容を
変更し、そのチヤンネルの発音を所定の条件に従
いながら終了させる。以後の動作においては、押
鍵状態メモリ204の記憶内容から空チヤンネル
を選択し、キーコードメモリ201の対応するチ
ヤンネルのステージに入力キーコードKCを記憶
する。なお、キーコードメモリ201と押鍵状態
メモリ204は互いに同期した状態で各チヤンネ
ルに対応した部分が時分割的に選択されて信号の
記憶が行なわれるようになつている。 次に演奏情報出力部300は、パラレルイン・
シリアルアウトのシフトレジスタによつて構成さ
れるパラレル・シリアル変換回路301を有して
おり、タイミング信号発生部800から出力され
る前述した第1チヤンネル時間に同期したパルス
信号によつてチヤンネルプロセツサ200のキー
コードメモリ201から時分割的に出力されるキ
ーコードKCおよび押鍵状態メモリ204から出
力される第1発音チヤンネル制御用のキーオン信
号KON1をロードし、以後はクロツクパルス発生
回路901から出力されるクロツクパルスφでロ
ードした信号をシフトすることによつて、シリア
ルな演奏情報信号MDを出力する。 次に演奏情報記録再生部400は、複数トラツ
ク(この場合は3トラツク)の記録再生が行なえ
る同時発音チヤンネル数以下(この場合は8個)
の数の磁気記録再生装置401a〜401hを備
えた磁気記録再生部402と、各磁気記録再生装
置401a〜401hのスタート、ストツプおよ
びスピードの制御を行なう同期制御回路403と
から構成されている。そして、各磁気記録再生装
置401a〜401hにはそれぞれ記録モードス
イツチAと再生モードスイツチBが設けられてい
るとともに、それぞれの磁気テープの第1トラツ
クには同期制御回路403から出力されるスター
ト信号STSおよび同期制御パルスSPを記録し、
第2トラツクにはクロツクパルス発生回路901
から出力されるクロツクパルスφを記録し、第3
トラツクには演奏情報出力部300から出力され
る演奏情報信号MDを記録するようになつてい
る。また、各磁気記録再生装置401a〜401
hの第1トラツクから再生された各同期制御パル
スSP′は同期制御回路403にそれぞれ入力され
同期制御回路403において内蔵されている基準
周波数信号との比較(例えば位相比較)がそれぞ
れ行なわれ、各比較結果が各磁気記録再生装置4
01a〜401hの駆動部にフイードバツクされ
て各磁気記録再生装置401a〜401hの再生
速度が一定値に保持される。また、各磁気記録再
生装置401a〜401hの第2トラツクから再
生されたクロツクパルスφ′は、そのいずれか1
つのクロツクパルスφ′、この実施例では磁気記
録再生装置401aから再生されたクロツクパル
スφ′のみが再生モード時に第1モードスイツチ
902を介してタイミング信号発生部800のク
ロツク入力端に供給される。一方、同期制御回路
403はスタートスイツチ404を有しており、
同期制御回路403は磁気記録再生装置401a
〜401hのいずれかが記録モードに設定されて
いる(スイツチAが投入されている)状態におい
てスタートスイツチ404が一瞬オンされると、
スタート信号STSを出力して該記録モード状態に
ある磁気記録再生装置の第1トラツクに該スター
ト信号STSを記録される。また、同期制御回路4
03は磁気記録再生装置401a〜401hから
スタート信号STSが再生されると、該スタート信
号STSを再生した磁気記録再生装置の動作をスト
ツプさせて頭出しが行なわれ、この状態でスター
トスイツチ404を一瞬オンすると停止制御(頭
出し状態で停止)されている各磁気記録再生装置
401a〜401hが同時に再スタート(再生)
される。 次に演奏情報入力部500は、各磁気記録再生
装置401a〜401hの第3トラツクから再生
される演奏情報信号MDをそれぞれパラレル信号
に変換するシリアル・パラレル変換器501a〜
501hと、各シリアル・パラレル変換器501
a〜501hから出力される演奏情報信号MDの
うちキーコードKCを各チヤンネル時間に同期し
て時分割的にキーコード・音高電圧変換部600
に出力する時分割ゲート502とから構成されて
いる。また、各シリアル・パラレル変換器501
a〜501hから出力されるキーオン信号KON1
〜KON8は対応する楽音形成部700a〜700
hにそれぞれ供給される。 次にキーコード・音高電圧変換器600は、サ
ンプリング回路601と、サンプリング周期を制
御するサンプリング制御回路602と、デジタル
アナログ変換回路603とから構成されている。
そして、このキーコード・音高電圧変換部600
は、チヤンネルプロセツサ200または演奏情報
入力部500から供給されるキーコードKCをサ
ンプリング回路601において減速サンプリング
し、このサンプリングしたキーコードKCをデジ
タル・アナログ変換回路603に供給する。この
場合、サンプリング回路601はサンプリング制
御回路602の出力によつてサンプリング周期が
決定されており、その周期は減速サンプリングが
得られる周期となつている。この減速サンプリン
グされた各キーコードKCはデジタル・アナログ
変換回路603においてアナログ信号の音高電圧
KVに変換され、各楽音形成部700a〜700
hにパラレルでかつスタテイツクに供給される。 次に、楽音形成部700a〜700hは電圧制
御型可変周波数発振器701(以下VCOと称
す。)、電圧制御型可変フイルタ702(以下
VCFと称す。)および電圧制御型可変利得増幅器
703(以下VCAと称す。)と、これらVCO70
1、VCF702、VCA703の特性を時間的に
制御するエンベロープ波形を発生するエンベロー
プジエネレータ704〜706(以下EGと称
す。)と、各エンベロープジエネレータ704〜
706から発生されるエンベロープ波形の波形形
状を設定する設定器707とから構成されてい
る。そして、デジタル・アナログ変換回路603
から音高電圧KVが供給されると、VCO701が
入力音高電圧KVに対応した周波数で発振を行な
う。このVCO701の発振出力はVCF702、
VCA703を介して楽音信号として送出され、
ミキシング用の抵抗905a〜905hにおいて
他の楽音形成部から出力される楽音信号と混合さ
れた後、出力端子906を介して図示しないスピ
ーカに供給されるようになつている。この場合、
VCO701、VCF702およびVCA703を設
定器707の設定出力に対応して各EG704〜
706から出力されるエンベロープ波形信号にし
たがつて制御することにより、VCO701では
発振周波数が微少変化し、またVCF702では
その周波数特性が変化して自然性、音楽性の豊か
な楽音信号が形成され、更にVCA703ではエ
ンベロープ波形にしたがつて発生楽音の振幅エン
ベロープが制御される。そして、各EG704〜
706のエンベロープ波形発生開始タイミング
は、押鍵状態メモリ204または演奏情報入力部
500から供給される各チヤンネル別のキーオン
信号KON1〜KON8によつて行なわれる。 タイミング信号発生部800は、クロツクパル
ス発生回路901から出力されるクロツクパルス
φまたは磁気記録再生装置401aから再生され
るクロツクパルスφ′を第1モードスイツチ90
2を介して選択入力し、この入力されたクロツク
パルス(φまたはφ′)をカウントして種々のタ
イミング信号を作り、このタイミング信号を各部
に供給して全体としての動作を制御している。 以上の説明が、この発明による自動演奏装置の
一実施例を示す全体構成略示ブロツク図(第1
図)に対する要部構成とその動作の説明である。
以下、第1図に示す各部ブロツクを具体化回路で
表わした図面およびその要部の動作波形図を用い
てその構成および動作を詳細に説明する。 第2図は、第1図に示すタイミング信号発生部
800の要部を示す具体的な回路図であり、この
電子楽器における動作の基準となるタイミング信
号を発生する部分である。したがつて、まずこの
タイミング信号発生部800を最初に説明する。
このタイミング信号発生部800は、4ビツトの
カウンタ801と、チヤンネル数に等しいステー
ジ(この実施例においては8ステージ)を有する
シフトレジスタ802とから構成されている。そ
して、カウンタ801は第1図に示す第1モード
スイツチ902を介して入力される第3図aに示
すクロツクパルスφをカウントする。このクロツ
クパルスφのパルス間隔は例えば1μsの極めて
高速パルスとなつており、このパルス間隔を以下
「チヤンネル時間」と称することにする。この自
動演奏装置における同時発音数を8音とすると全
チヤンネル数は8チヤンネルであり、クロツクパ
ルスφによつて順次区切られる1μs幅のタイム
スロツトは第1チヤンネル〜第8チヤンネルに順
次対応する。また、上述したチヤンネル時間は、
第4図bに示すように各タイムスロツトを順に第
1チヤンネル時間〜第8チヤンネル時間とする
と、各チヤンネル時間は8チヤンネル時間毎に循
環して発生されることになる。つまり、カウンタ
801の入力端子にクロツクパルスφが供給され
ると、このカウンタ801はクロツクパルスφを
順次カウントし、このカウント結果が並列4ビツ
ト構成によるバイナリデシマルコード出力とし出
力される。この出力のうち、最上位ビツトの出力
は、インバータ803dを介して第4図cに示す
ように第1チヤンネル時間〜第8チヤンネル時間
の範囲にわたつて出力を送出するパルスS1〜S8と
して取り出される。また、最上位ビツトからは、
そのままの状態で第4図dに示すようにパルスS1
〜S8を反転した状態のパルスS9〜S16が取り出さ
れる。また、カウンタ801から出力される並列
4ビツト出力信号は、アンドゲート804におい
て一致を求めることによつてフルカウント状態が
検出され、このフルカウント時における出力を第
4図eに示すようにパルスS16として取り出し、
またこのパルスS16をインバータ805を介して
取り出すことによつてパルス16を得ている。つ
まり、このパルスS16はチヤンネルプロセツサ2
00における一回の割当て処理動作時間毎(16μ
s)に発生させるものであり、各チヤンネル時間
が2循環する時間に対応する。これはチヤンネル
プロセツサ200が、始めの8チヤンネル時間で
入力キーコードKCとすでに割当て処理が完了し
ている記憶キーコードKCとの比較を行ない、続
く8チヤンネル時間で書き込み処理を行なつてい
るためであり、上述した第4図c,dに示すパル
スS1〜S8とパルスS9〜S16は前半の8チヤンネル
時間と後半の8チヤンネル時間を分離している。
また、アンドゲート806はカウンタ801から
出力される並列4ビツト出力の内の第1〜第3ビ
ツト出力の一致をアンドゲート806において求
めることにより、第4図gに示すように第8チヤ
ンネル時間に出力を発生するパルスS8,S16を得
ている。このアンドゲート806から送出される
パルスS8,S16は8ステージのシフトレジスタ8
02に供給されて順次シフトされ、各ステージの
出力端からは第4図j〜qに示すように第1〜第
8チヤンネル時間に同期したパルスBT1〜BT8が
得られる。更に、シフトレジスタ802の第1〜
第7ステージ出力は、オアゲート807を介して
取り出され、アンドゲート808においてこのオ
アゲート807の出力とカウンタ801の最上位
ビツト出力との一致を求めることによつて第4図
hに示すクロツクパルスφAを得ている。また、
アンドゲート809はオアゲート807の出力と
インバータ803dの出力との一致を求めること
によつて第4図iに示すクロツクパルスφBを得
ている。 このようなパルス信号およびクロツクパルスを
タイミング信号として各部の動作が実行されてい
る。以下、上述したタイミング信号を用いて各部
の動作をそのブロツク毎に順次詳細に説明する。 チヤンネルプロセツサ200 次に、チヤンネルプロセツサ200の構成およ
びその動作を詳細に説明する。第4図〜第7図は
チヤンネルプロセツサ200を構成するキーコー
ドメモリ201、キーオン・オフ検出回路20
2、トランケート回路203および押鍵状態メモ
リ204の具体的な実施例を示す回路図である。
第4図に示すキーコードメモリ201は、キーコ
ードKCの各ビツトKN1〜KB3毎にシフトレジス
タ205a〜205gを有しており、このシフト
レジスタ205a〜205gのステージ数(記憶
位置の数)は、同時に発音できる楽音数、つまり
チヤンネル数(この実施例では前述したように8
チヤンネル)に一致している。そして、このシフ
トレジスタ205a〜205gは、第3図aに示
すクロツクパルスφと、このクロツクパルスφに
対して逆位相のクロツクパルスφとからなる2相
クロツクパルスによつて駆動されて順次シフト
し、最終ステージから出力される出力信号は各ア
ンドゲート206a〜206gおよび各オアゲー
ト207a〜207gを介して各シフトレジスタ
205a〜205gの各入力側に帰還されるよう
になつている。したがつて、シフトレジスタ20
5a〜205gは全体としてキーコードKCをチ
ヤンネル数だけ記憶することができるステージ数
を有する8ステージ7ビツトの循環シフトレジス
タを構成していることになる。また、この各シフ
トレジスタ205a〜205gの入力側には、ビ
ツトKN1〜KB3によつて構成されるキーコード
KCが各アンドゲート208a〜208gおよび
各オアゲート207a〜207gを介して供給さ
れている。したがつて、ライン209に後述する
キーオン・オフ検出回路202からセツト信号が
供給されると、各アンドゲート208a〜208
gが開いて、キーコードKCの各ビツト信号KN1
〜KB8が取り込まれ、各シフトレジスタ205a
〜205gのまだキーコードKCが割当てられて
いないチヤンネルに対応するステージ部分にすべ
て書き込まれて記憶保持される。記憶されたキー
コードKC(KN1〜KB3)がどのチヤンネルに割当
てられているかは、クロツクパルスφ,で駆動
されている各シフトレジスタ205a〜205g
の出力タイミングによつて判別することができ
る。これは、クロツクパルスφ,と時分割的に
割当て処理が行なわれるチヤンネルとが同期しか
つ対応しているためである。したがつて、各チヤ
ンネルに割当てられた記憶キーコードKCは、第
3図bに示すチヤンネル時間毎に順次時分割的に
出力され、出力端子210a〜210gを介して
演算情報出力部300またはキーコード・音高電
圧変換部600に順次供給されるとともに、各シ
フトレジスタ205a〜205gの入力側にも帰
還されて記憶が保持し続けられる。なお、オアゲ
ート207gにはイニシアルクリア信号ICが供
給されてそのタイミングで強制的に“1”信号を
書き込むようになつている。 次に、第5図に示すキーオン・オフ検出回路2
02は、キーコード比較回路211を有してお
り、上記キーコードメモリ201の各シフトレジ
スタ205a〜205gから出力される記憶キー
コードKCとキーコーダ100から現在供給され
ているキーコードKCとを比較している。この場
合、キーコード比較回路211に供給される各チ
ヤンネルに対応した記憶キーコードKCは、第3
図dに示す1割当て時間TPの間に2回循環して
供給されるようになつている。つまり、前半割当
て期間TP1(第3図)で第1〜第8までの各チヤ
ンネル時間が1循環し、後半割当て時間TP2(第
3図)においてもう1循環するためである。これ
に対し、キーコーダ100から出力されるキーコ
ードKCは、第3図iに示すクロツクパルスφBに
よつて読み出されているために、このキーコード
KCの内容は1割当て期間TPの間は変化しない。
したがつて、このように構成された回路において
は、1割当て期間TP内において各シフトレジス
タ205a〜205gの内容を2回循環させて出
力させることにより、前半割当て期間TP1におい
て現在キーコーダ100から出力されているキー
コードKCがすでに記憶されているか否か(すで
にあるチヤンネルに割当てられているかどうか)
の比較動作を行ない、後半割当て期間TP2におい
ては前半の比較結果に基ずく割当て動作を行な
う。また、上記キーコード比較回路211から出
力される一致検出信号EQは、上記比較の結果一
致が得られた場合が“1”で不一致の場合は
“0”である。検出したキーコードKCがどのチヤ
ンネルに割当てられているキーコードKCと一致
したのかは、一致検出信号EQが“1”となつた
チヤンネル時間によつて判定される。そして、例
えば前半割当て期間TP1の終了時において、キー
コード比較回路211から一致検出信号EQとし
て“0”信号(入力キーコードKCがまだどのチ
ヤンネルにも割当てられていないことを示す)が
出力されると、アンドゲート212の出力もこれ
に伴なつて“0”となる。この結果、アンドゲー
ト212の“0”出力信号はオアゲート213お
よびアンドゲート214を介して遅延フリツプフ
ロツプ215に記憶される。この場合、アンドゲ
ート214の一方の入力端には、第3図fに示す
パルス信号16が供給されているために、遅延フ
リツプフロツプ215の記憶内容は1割当て期間
TPの終了時まで保持される。そして、この遅延
フリツプフロツプ215の出力信号“0”は、イ
ンバータ216において反転されてアンドゲート
217に供給される。この場合、チヤンネル数に
対応した記憶ステージ数(この実施例では8ステ
ージ)を有し、クロツクパルスφ1,φ2によつ
て各チヤンネル時間に同期して駆動されるシフト
レジスタ218が設けられており、このシフトレ
ジスタ218には各チヤンネルの割当て状態が空
白チヤンネル“0”、割当てチヤンネル“1”と
して書き込まれて順次シフトしている。したがつ
て、このシフトレジスタ218の出力を判別しか
つその“0”出力の発生チヤンネル時間によつて
空白チヤンネルが指定される。後半割当て期間
TP2において、シフトレジスタ218から空白チ
ヤンネルを示す“0”信号が発生されると、この
“0”信号はインバータ219を介してアンドゲ
ート217に供給される。この場合、アンドゲー
ト217の他の3つの入力端にはインバータ21
6を介して供給された“1”信号、第3図dに示
すパルスS9〜S16およびキーコードKCが供給され
ていることを検出するオアゲート220からの
“1”信号がそれぞれ供給されているために、シ
フトレジスタ218から空白チヤンネルに対応し
たチヤンネル時間に“0”信号が出力される毎に
アンドゲート217の出力も“1”となり、この
“1”信号がキーコードメモリ201のライン2
09にセツト信号として供給される。このセツト
信号が供給されると、キーコードメモリ201は
前述したように入力キーコードKCを空白チヤン
ネルに対応したステージに記憶する。この場合、
シフトレジスタ218はすべての空白チヤンネル
に対してその対応するチヤンネル時間に“0”信
号を出力するために、キーコードメモリの空白チ
ヤンネルに対応するステージにそれぞれ同一の入
力キーコードKCが書き込まれることになる。ア
ンドゲート221(第5図)は、アンドゲート2
17のゲート入力とトランケート信号とをゲート
入力としている。このトランケート信号について
は後述するように最も古く離鍵されたチヤンネル
に対応するチヤンネル時間に発生されるものであ
り、特に後半割当て時間の該当するチヤンネル時
間に1個のみ発生するようになつている。したが
つて、アンドゲート221からは、アンドゲート
217から送出されたセツト信号によつて入力キ
ーコードKCが書き込まれたチヤンネルのうち、
最も古く離鍵されたチヤンネルに対応するチヤン
ネル時間においてのみ“1”信号が出力される。
このアンドゲート221の“1”出力信号は、オ
アゲート222を介してシフトレジスタ218の
当該チヤンネルに対応するステージ、つまりアン
ドゲート217から出力されたセツト信号により
入力キーコードKCが書き込まれたチヤンネルで
かつトランケート信号により指定されたチヤンネ
ルに対応する記憶ステージにすでに割当てが完了
していることを表わす信号として書き込まれる。 次に、入力キーコードKCがすでにキーコード
メモリ201に記憶されていてあるチヤンネルへ
の割当てが完了している場合について説明する。
入力キーコードKCがすでにあるチヤンネルに割
当てられている場合には、キーコード比較回路2
11の一致検出信号EQはいずれかのチヤンネル
時間において“1”となる。この一致検出信号
EQ=“1”は、アンドゲート212に供給され
る。このアンドゲート212の入力はシフトレジ
スタ218の出力を除いてすべて“1”である。
したがつて、一致検出信号EQが“1”で、かつ
シフトレジスタ218の出力信号が“1”である
タイミングにおいてアンドゲート212は条件が
成立して“1”信号を出力する。この“1”信号
はオアゲート213およびアンドゲート214を
介して遅延フリツプフロツプ215に供給され、
前述した場合と同様に1割当て期間TP(第3
図)の終了時まで保持される。しかし、この遅延
フリツプフロツプ215の出力側にはインバータ
216が設けられており、キーコード比較回路2
11から一致検出信号EQ=“1”が出力された状
態においてはアンドゲート217およびアンドゲ
ート221から“1”信号を得ることができず、
割当て動作は実行されない。 以上の動作はキーオン・オフ検出回路202に
おける入力キーコードKCのチヤンネル割当て動
作である。次に、キーオン・オフ検出回路202
の離鍵検出動作について説明する。上述したチヤ
ンネル割当て動作において、アンドゲート221
からは割当てが実行されたチヤンネルに対応する
チヤンネル時間に“1”信号が出力されてシフト
レジスタ218のそのチヤンネルに対応するステ
ージに割当てが完了していることを表わす“1”
信号が書き込まれた。したがつて、このシフトレ
ジスタ218は各チヤンネルの割当状態を記憶し
ていることになり、このシフトレジスタ218の
記憶内容はチヤンネル時間に対応したクロツクパ
ルスφ1,φ2で順次シフトされ、最終ステージ
から順次出力されて次に説明する押鍵状態メモリ
204に供給されるとともに、アンドゲート22
3およびオアゲート222を介して入力側に加え
られることにより順次循環して記憶が保持されて
いる。 一方、アンドゲート221から出力される割当
てチヤンネルを示す信号は、オアゲート224を
介して、シフトレジスタ218と同一構成による
8ステージシフトレジスタ225に順次書き込ま
れて記憶される。したがつて、この時点において
はシフトレジスタ225の内容はシフトレジスタ
218の内容と同一となり、また同一のクロツク
パルスφ,によつて順次シフトされるととも
に、最終ステージから出力された信号はアンドゲ
ート226を介して入力側にもどされて保持され
る。次に、前述した第1図のキーコーダ100か
ら操作キースイツチのすべてを対応するキーコー
ドKCに変換して送り出しを完了する毎にクロツ
クパルスφBのタイミングで送り出される信号X
が供給されると、この信号Xはインバータ227
を介してアンドゲート226に供給され、アンド
ゲート226をインヒビツトして、これによりシ
フトレジスタ225の記憶内容がすべてリセツト
される。このリセツト動作が完了した後、シフト
レジスタ225はアンドゲート221の出力信号
およびアンドゲート228を介してアンドゲート
212の出力信号を書き込む。このような動作を
行なわせることによつて、シフトレジスタ225
には、キーコーダ100から上記信号Xが送出さ
れた後において操作されているキースイツチが割
当てられたチヤンネルに対応するステージに
“1”信号が書き込まれ、次に信号Xが発生する
まで自己保持する。 これに対し、シフトレジスタ218はリセツト
動作を何ら行なつていないために、その後に離鍵
されたチヤンネルに対してもその対応するステー
ジに“1”信号を記憶し続けている。この場合、
次に再び信号Xが供給されると、シフトレジスタ
225の出力信号が入力側に帰還されなくなるが
インバータ229を介してナンドゲート230に
供給される。このナンドゲート230には、第3
図eに示すパルス信号S1〜S8、信号X、シフトレ
ジスタ225の反転出力信号およびシフトレジス
タ218の出力信号が供給されている。したがつ
て、信号Xの発生期間でかつパルス信号S1〜S8の
期間(前半割当て期間TP1)においてのみシフト
レジスタ218とシフトレジスタ225の出力が
比較されることになる。そして、シフトレジスタ
218の出力が“1”でシフトレジスタ225の
出力が“0”となつている場合、つまり最も新し
い信号Xの発生後において済に割当てられたキー
コードKCが供給され続けていない場合(すなわ
ち離鍵されている)には、インバータ229の出
力が“1”となるために、ナンドゲート230の
出力が“0”となつて離鍵状態にあるチヤンネル
を検出する。したがつて、このナンドゲート23
0から出力される“0”信号のチヤンネル時間を
判別することによつてどのチヤンネルで離鍵され
たのかがわかる。このナンドゲート230の
“0”出力信号は、アンドゲート223をインヒ
ビツトするために、シフトレジスタ218の
“1”出力信号が入力側にもどされなくなり、こ
れによつてすでに離鍵されているチヤンネルに対
応したステージの“1”信号が強制的に“0”信
号に書き変えられる。 なお、231はナンドゲート230から出力さ
れる離鍵チヤンネルを検出したことを表わす
“0”信号を反転した“1”信号を次に説明する
トランケート回路203に供給するインバータで
あり、232,233は後述するイネーブル信号
INBによつてシフトレジスタ218,225に
“1”信号を強制的に書き込ませるためのインバ
ータである。 次にトランケート回路203について説明す
る。第6図はトランケート回路203の具体的な
実施例を示すものであつて、上述したキーオン・
オフ検出回路202のナンドゲート230から離
鍵されたチヤンネルが検出されると、この離鍵チ
ヤンネル検出信号はインバータ231において
“1”信号に反転されてオアゲート234を介し
て遅延フリツプフロツプ235に記憶される。こ
の遅延フリツプフロツプ235の出力信号はアン
ドゲート236およびオアゲート234を介して
入力側にもどされて保持される。したがつて、こ
の遅延フリツプフロツプ235の帰還路に設けら
れているアンドゲート236の他の入力には、第
3図fに示すパルス信号16が供給されているた
めに、割当て期間TPの終了時まで保持された後
にリセツトされる。この状態において、キーオ
ン・オフ検出回路202のシフトレジスタ218
から出力が送出されると、後半割当て期間(パル
スS9〜S16)において割当てが行なわれていないチ
ヤンネルに対応したチヤンネル時間に、インバー
タ237から“1”信号が供給されるため、アン
ドゲート236からシフトレジスタ218の
“0”出力に対応してパルス信号が送り出され
る。なお、後述説明するがナンドゲート239の
出力およびイネーブル信号INBはこの場合“1”
である。このアンドゲート238の出力信号は、
加算器240の入力端子CIに供給され、これに
よつて入力端子A1〜A3に供給される3ビツトの
被加算信号に「1」が加算され、この加算結果が
3ビツトの信号として出力端子S1〜S3から出力さ
れる。この場合、加算器240の出力端子S1〜S3
には、インバータ237の出力を一方の入力信号
とするアンドゲート241a〜241cがそれぞ
れ接続されており、インバータ237から“1”
信号が出力された場合のみ、つまり割当てが行な
われていないチヤンネルに対応したチヤンネル時
間の時のみアンドゲート241a〜241cが開
かれてオアゲート242およびアンドゲート24
3,244を介してシフトレジスタ245a〜2
45cの入力端にそれぞれ供給されるようになつ
ている。なお、アンドゲート243,244は、
インバータ246を介して供給される“1”信号
(この場合にはイニシアルクリア信号ICが発生さ
れていない)によつて開かれている。シフトレジ
スタ245a〜245cはチヤンネル数に等しい
記憶ステージ(この実施例では8ステージ)を有
するシフトレジスタによつて構成されており、チ
ヤンネル時間に同期したクロツクパルスφ1,φ
2によつて順次シフトされて最終ステージから出
力信号が送出されている。このシフトレジスタ2
45a〜245cの各出力信号は、前述した加算
器240の被加算信号用の各入力端子A1〜A3に
それぞれ供給されている。したがつて、これらの
部分はキーオン・オフ検出回路202が前述した
離鍵を検出する毎に各シフトレジスタ245a〜
245cの各ステージのうち、シフトレジスタ2
18の空白チヤンネルに対応したステージにおい
て、現在のカウント値に順次1加算するような離
鍵チヤンネル経過記憶回路247を構成している
ことになる。この離鍵チヤンネル経過記憶回路2
47は、8ステージ構成によるシフトレジスタ2
45a〜245cを3段並列構成として使用して
いるために、各チヤンネル毎に与えられた並列3
ビツトの離鍵経過信号がチヤンネル時間に対応し
て順次シフトしていることになり、最も古く離鍵
されたチヤンネルに対応するチヤンネル時間に最
も大きな値の離鍵経過信号が3ビツト信号として
出力される。この場合、離鍵チヤンネル経過記憶
回路247は、前述したように3ビツト構成とな
つているために、その出力値の最大は7
(“111”)となり、これに1加算を行なうと0
(“000”)となつて最古の離鍵チヤンネルが最も
新しく離鍵されたものとなつてしまう不都合があ
る。このために、各シフトレジスタ245a〜2
45cの出力側には、3ビツト信号の一致を求め
るナンドゲート239が設けられており、このナ
ンドゲート239の出力信号によつてアンドゲー
ト238をインヒビツトすることによりそのチヤ
ンネルにおいては以後の加算を停止して上述した
不都合を除去している。以上のような動作を行な
わせることによつて、以後に説明する回路によつ
て離鍵の最も古いチヤンネルから順次割当て動作
を行なうことができる。これは、離鍵後において
サステインが加わつているために、操作された鍵
が多い場合には、最も古い離鍵チヤンネルを判別
して新たなキーコードKCを割当てる必要がある
ためである。離鍵チヤンネル経過記憶回路247
から各チヤンネル時間に対応して出力される3ビ
ツトの離鍵経過信号は、各ビツト毎にアンドゲー
ト248a〜248cおよびオアゲート249a
〜249cを介して遅延フリツプフロツプ250
a〜250cに供給されて記憶されるようになつ
ている。この場合、各遅延フリツプフロツプ25
0a〜250cに記憶された3ビツトの信号は、
クロツクパルスφで読み込まれてクロツクパルス
で読み出されているために、1クロツクパルス
分だけ遅延されて出力されることになり、この各
出力信号は各アンドゲート251a〜251cお
よび各オアゲート249a〜249cを介して入
力側にもどされて記憶が保持されるようになつて
いる。遅延フリツプフロツプ250a〜250c
の出力信号は、3ビツトの離鍵経過信号として比
較器252に供給される。比較器252は、遅延
フリツプフロツプ250a〜250cから供給さ
れる1クロツク時間遅延された離鍵経過信号Bと
離鍵チヤンネル経過記憶回路247から供給され
る新たな離鍵経過信号Aとを比較し、A>Bの場
合のみ“1”出力を発生するように構成されてい
る。この比較器252から出力された“1”信号
は、ノアゲート253を介して各アンドゲート2
41a〜241cに“0”信号として供給される
ために、各遅延フリツプフロツプ250a〜25
0cの出力が入力側にもどるのを阻止する。ま
た、この比較器252から出力された“1”信号
は、アンドゲート254に供給されるために、こ
のアンドゲート254が前半割当て期間TP1にお
ける比較器252の出力送出タイミングにおいて
アンド条件が成立し、その出力によつて記憶回路
247からの新たな離鍵経過信号Aの各ビツト信
号がアンドゲート248a〜248cを介して遅
延フリツプフロツプ250a〜250cに記憶さ
れる。したがつて、これらは各チヤンネルの離鍵
経過信号のうち最大のものを抽出する最大離鍵経
過信号抽出回路255を構成していることにな
り、前半割当て期間TP1の終了時には最大離鍵経
過信号のみが遅延フリツプフロツプ250a〜2
50cに記憶され、パルス信号S16(第3図e)
によつて1割当て期間TPの終了とともにリセツ
トされる。また、前半割当て期間TP1において発
生されるアンドゲート254の出力信号は、各ア
ンドゲート256a〜256cに供給され、この
タイミングにおいて、第2図に示すタイミング信
号発生部800から出力される3ビツトの各チヤ
ンネルをコード化した信号、すなわちチヤンネル
コード信号HC1〜HC3(チヤンネル時間をバイナ
リイコードにしたもの)を各オアゲート257a
〜257cを介して、各遅延フリツプフロツプ2
58a〜258cにそれぞれ記憶する。そして、
この遅延フリツプフロツプ258a〜258cの
内容は、前記最大離鍵経過信号抽出回路255の
場合と同様に、ノアゲート253の出力信号をア
ンドゲート259a〜259cに供給しているた
めに、前半割当て期間TP1内における最大離鍵経
過信号が生ずるチヤンネルを表わすチヤンネルコ
ード信号HC1〜HC8が記憶されることになる。こ
の各遅延フリツプフロツプ258a〜258cに
記憶された最大離鍵経過信号の生じたチヤンネル
を表わすチヤンネルコード信号HC1〜HC8は、1
割当て期間TPの終了時まで保持される。ノアゲ
ート253を介して供給されるパルス信号S16に
よりリセツトされる。また、この遅延フリツプフ
ロツプ258a〜258cに記憶されているチヤ
ンネルコード信号HC1〜HC3は、比較器260に
供給されて入力チヤンネルコード信号HC1〜HC3
との一致が求められる。両信号が一致すると、そ
のタイミングにおいて一致信号“1”を出力して
キーオン・オフ検出回路202にトランケート信
号として供給する。この場合、チヤンネルコード
信号HC1〜HC3は1割当て期間TPの期間に2回
循環するために、第1回目の1循環期間(前半割
当て期間TP1)において各遅延フリツプフロツプ
258a〜258cへの書き込みが行なわれるた
めに、比較器260における一致出力信号は、後
半割当て期間TP2においてあるチヤンネル時間に
1回のみ出力されることになる。したがつて、こ
れらの回路は離鍵最古チヤンネル抽出回路261
を構成していることになり、各割当て期間の後半
割当て期間TP2において、最も古い離鍵チヤンネ
ル(トランケートが最も進行しているチヤンネ
ル)に対応したチヤンネル時間にトランケート信
号としてのパルス信号が出力され、キーオン・オ
フ検出回路202に対して新たなキーコードKC
を割当てるべきチヤンネルが1回だけ確実に指定
される。なお、離鍵チヤンネル経過記憶回路24
7において、イニシヤルクリアIC信号をオアゲ
ート242を介してシフトレジスタ245aのみ
に書き込むのは、最初にシフトレジスタ245a
の全ステージに“1”信号を書き込んで最初の状
態におけるトランケート動作を確実にするための
ものである。つまり、シフトレジスタ245a〜
245cの内容がすべてリセツトされた状態にな
ると、最大離鍵経過信号抽出回路255における
比較器252からA>Bなる場合に出力される
“1”信号が得られなくなつてしまう。この結
果、離鍵最古チヤンネル抽出回路261の各遅延
フリツプフロツプ258a〜258cにチヤンネ
ルコード信号HC1〜HC3が記憶されなくなり、各
遅延フリツプフロツプ258a〜258cはリセ
ツトされた状態を続ける。その結果比較器260
においてA=Bなる条件が得られず、トランケー
ト信号の発生がなされなくなり、最初に発生され
るキーコードKCが割当てられなくなつてしまう
不都合が生ずる。このような問題を解決するため
に、イニシヤルクリア信号ICを用いてシフトレ
ジスタ245aの全ステージに“1”信号を強制
的に書き込んでいるものである。 以上の説明が最もトランケートの進んでいるチ
ヤンネルを1個のみ指定するトランケート回路2
03の動作である。 次に押鍵状態メモリ204について詳細に説明
する。 第7図は押鍵状態メモリ204の具体的な実施
例を示すものであつて、各アンドゲート262a
〜262hには前述したキーオン・オフ検出回路
202のシフトレジスタ218からの出力信号が
供給されている。このシフトレジスタ218は、
前述したようにキーコードKCの割当てが行なわ
れているチヤンネルに対応したステージにのみ
“1”信号が書き込まれており、また離鍵された
チヤンネルに対応するステージは“0”に書き変
えられている。このようなシフトレジスタ218
の出力信号が押鍵状態メモリ204に供給される
と、その出力信号の“1”状態、つまり割当てら
れたキーコードKCに対応する鍵が押鍵されてい
るチヤンネル時間において、第2図に示すタイミ
ング信号発生部800から各チヤンネル時間に対
応して第3図j〜qに示すように順次時分割的に
出力されるチヤンネル信号BT1〜BT8のうち該チ
ヤンネル時間に対応する信号がアンドゲート26
2a〜262h、オアゲート263a〜263h
を介して遅延フリツプフロツプ264a〜264
hに記憶される。遅延フリツプフロツプ264a
〜264hの出力はアンドゲート265a〜26
5hおよびオアゲート263a〜263hを介し
て入力側にもどされることによつて保持される。
したがつて、シフトレジスタ218から供給され
る押鍵チヤンネルを示す“1”信号によつて、第
1〜第8チヤンネルを担当する遅延フリツプフロ
ツプ264a〜264hの対応するチヤンネル担
当部分にのみ“1”信号が記憶され、時分割的に
発生される次の対応するチヤンネル信号BT1〜
BT8がインバータ266a〜266hを介してア
ンドゲート265a〜265hをインヒビツトす
るまで保持し続けられることになる。 例えば第3図に示す第3チヤンネル時間におい
てシフトレジスタ218から“1”信号が出力さ
れると、この第3チヤンネル時間に発生されるチ
ヤンネル信号は第3図lに示すようにチヤンネル
信号BT3のみである。この結果、アンドゲート2
62cにおいてのみ条件が成立し、その出力信号
がオアゲート263cを介して遅延シフトレジス
タ264cに書き込まれる。これらの回路部分
は、チヤンネル時間に対応して時分割的にシリア
ルに出力されるシフトレジスタ218の押鍵チヤ
ンネルを表わす信号を8チヤンネルのパラレル信
号に変換するシリアル・パラレル変換回路267
を構成していることになる。そして、このシリア
ル・パラレル変換回路267からは、各チヤンネ
ルに対応する出力ライン268a〜268hのう
ち、キーコードKCが割当てられており、かつそ
のキーコードKCに対応する鍵が押鍵されている
チヤンネルのみに“1”信号が出力される。例え
ば上述したように第3チヤンネルにおいて、押鍵
されている場合にはライン268cに“1”信号
が出力される。このように、押鍵チヤンネルに対
応して出力された“1”信号は、各ノアゲート2
69a〜269hを介して電界効果型トランジス
タ270a〜270hのゲート電極に供給され、
この電界効果型トランジスタをオフさせて第1〜
第8チヤンネルに対応して設けられた入出力兼用
端子271a〜271hに“1”信号を送出す
る。したがつて、この入出力兼用端子271a〜
271hのうちで、“1”信号が送出された部分
が対応するチヤンネルにおいて、鍵が押されてい
ることを示す。そして、この“1”信号、すなわ
ちキーオン信号KON(KON1〜KON8)は対応する
楽音形成部700a〜700hの各EG704〜
706の動作を制御する。また、この押鍵状態メ
モリ204には発音チヤンネル規制回路904か
ら出力される制御信号MNによつて制御されて発
音チヤンネル数を切換えるためのモード端子27
2が設けられている。各入出力兼用端子271b
〜271hにはそれぞれオアゲート273a〜2
73hの片側入力端が接続されている。そして、
このオアゲート273a〜273hの他方の入力
端には、隣接する下位(この場合にはチヤンネル
番号の多いもの)のオアゲート273c〜273
hの出力信号が供給されるように接続されてい
る。また、各オアゲート273b〜273hの出
力は、インバータ274b〜274hを介してノ
アゲート269a〜269hの入力側に供給され
ている。また、制御チヤンネル数を切替えるため
の制御を行なうモード端子272は最下位のオア
ゲート273hの一方の入力端に接続されるとと
もに、インバータ274iを介して最下位のチヤ
ンネルに設けたノアゲート269hの一つの入力
となつている。 このように構成された回路において、全チヤン
ネルを独立して動作させる場合には、第1図に示
す第2モードスイツチ903を開いて発音チヤン
ネル規制回路904から制御信号MN(M=
“1”、N=“0”)を出力させ、この制御信号MN
によつてモード端子272を“1”レベルとす
る。この結果、モード端子272の“1”信号は
インバータ274iを介してその反転信号“0”
がノアゲート269hに供給されているために、
このノアゲート269hの出力側に接続されたト
ランジスタ270hは遅延フリツプフロツプ26
4hの制御下におかれている。また、他のノアゲ
ート269g〜269aもモード端子272に供
給された“1”信号がオアゲート273h〜27
3bを介し更にインバータ274h〜274bを
介して反転された“0”信号が供給されているた
めに、ノアゲート269a〜269hの出力側に
接続されているすべてのトランジスタ270a〜
270gは各遅延シフトレジスタ264a〜26
4gの制御下におかれて全チヤンネルが発音可能
となる。また、インバータ274c〜274iの
出力信号A0〜A7を一方の入力とするタイミング
信号発生回路800のアンドゲート810a〜8
10hの出力信号は常に“0”となり、これに伴
なつてナンドゲート811から送出されるイネー
ブル信号INBが第1〜第8チヤンネル期間におい
て“1”となり、前述した各部の制御が行なわれ
る。 また、この押鍵状態メモリ204は、前述した
ように発音チヤンネル規制回路904から出力さ
れる制御信号MNによつて記録モード時には第1
チヤンネルのみを作動させ、再生モード時には全
チヤンネルを作動させるように制御される。つま
り、記録モード時において第2モードスイツチ9
03が閉られると、発音チヤンネル規制回路90
4から出力される制御信号MN(M=“0”、N=
“1”)によつて第7図に示す押鍵状態メモリ20
4のモード端子272が“0”に、また入出力兼
用端子271bが“1”に設定される。このよう
な制御が行なわれると、インバータ274iの出
力信号が“1”、またはオアゲート273c〜2
73hの出力は“0”となつてインバータ274
c〜274hの出力が“1”となり、各トランジ
スタ270b〜270hは常にオフ状態となる。
なお、オアゲート273bは、入出力兼用端子2
71bに“1”信号が供給されているとともに、
トランジスタ270bがオフとなつているために
出力“1”を送出している。従つて、インバータ
274bの出力信号A0のみが“0”でインバー
タ274c〜274iの出力信号A1〜A7はすべ
て“1”となり、これによつてトランジスタ27
0aのみが遅延フリツプフロツプ264aの制御
下におかれる。また、インバータ274c〜27
4iの出力信号A1〜A7が“1”となることによ
つて、第2図のタイミング信号発生部800のア
ンドゲート810b〜810hがチヤンネル信号
BT2〜BT8のタイミングにおいて条件が成立する
ために、ノアゲート811から出力されるイネー
ブル信号INBはチヤンネル信号BT1の発生期間
(第1チヤンネル時間)においてのみ発生される
信号となる。このようにイネーブル信号INBが第
2〜第8チヤンネル時間において“0”になる
と、前述したキーオン・オフ検出回路202(第
5図)のアンドゲート212の出力を第2〜第8
チヤンネル時間において強制的に“0”とする。
また、第2〜8チヤンネル時間において“0”と
なるイネーブル信号INBは、キーオン・オフ検出
回路のインバータ232,233をそれぞれ介し
て反転された後、オアゲート222およびオアゲ
ート224を介してシフトレジスタ218,22
5の入力側にそれぞれ供給される。したがつて、
第2〜8チヤンネル時間においては、第2〜8チ
ヤンネル時間において“0”となる反転イネーブ
ル信号によつてシフトレジスタ218,22
5の対応するステージに“1”が強制的に書き込
まれることになる。この結果、第2〜8チヤンネ
ル部分は割当て済みの状態となり、つまり入力キ
ーコードKCの割当てが不能の状態となる。した
がつて、キーコーダ100から送出されるキーコ
ードKCは第1チヤンネルのみに割当てられるこ
とになり、これによつて発音チヤンネルを第1チ
ヤンネルのみに規制される。これは、記録モード
においては、磁気記録再生装置401a〜401
hのいずれか1台を用いて順次各演奏系列別に独
立した磁気テープを作成するためである。また、
再生モード時においては、第2モードスイツチ9
03が開かれるために発音チヤンネル規制回路9
04から出力される制御信号MN(M=“1”、N
=“0”)によつて第7図に示す押鍵状態メモリ2
04のモード端子272が“1”となり全チヤン
ネルにキーコードKCの割当てが可能となる。 なお、上述したように押鍵状態メモリ204を
制御する発音チヤンネル規制回路904として
は、例えば第8図に示すように第2モードスイツ
チ903の出力で動作するトランジスタ904
a,904bを設け、トランジスタ904aはプ
ルアツプ抵抗904cの出力側をアース電位に落
してモード端子272に供給する制御信号M
(“0”)を発生し、トランジスタ904bは電気
+Vを入力して入出力兼用端子217bに供給す
る制御信号N(“1”)を発生するように構成すれ
ば良い。 演奏情報出力部300 次に演奏情報出力部300について詳細に説明
する。第9図は演奏情報出力部300の具体的な
実施例を示すものであつて、この演奏情報出力部
300は16ステージのシリアルイン・パラレルア
ウトのシフトレジスタ302を有する。そして、
このシフトレジスタ302には、左側から1ビツ
トのキーオン信号KON1、7ビツトのキーコード
KCの各ビツトKC1〜KC7および“10000001”に
固定された8ビツトのポジシヨンコードPCがパ
ラレルに供給される。一方、タイミング信号発生
部800から供給される第1チヤンネル時間に同
期した信号BT1(第10図b)は、フリツプフロ
ツプ303において1/2分周されて第10図cに
示すように8チヤンネル時間に一致するパルスが
取り出される。このフリツプフロツプ303の出
力は、アンドゲート304において信号BT1と一
致が求められる。したがつて、アンドゲート30
4からは各チヤンネル時間が2循環する毎に、つ
まりチヤンネルプロセツサ200におけるキーコ
ードKCの割当て周期毎に第10図dに示す信号
が発生されることになる。このアンドゲート30
4の出力信号はアンドゲート305においてクロ
ツクパルスφとの一致が求められてアンドゲート
305から第10図eに示すロード信号Lが出力
される。このロード信号Lがシフトレジスタ30
2のロード入力端に供給されると、前述したよう
にパラレルに入力されているキーオン信号
KON1、キーコードKC、ポジシヨンコードPCが
シフトレジスタ302に同時にロードされる。次
に、アンドゲート304の出力が“0”になる
と、インバータ306の出力が“1”となつてア
ンドゲート307から第10図fに示すシフトパ
ルスSが出力される。このシフトパルスSがシフ
トレジスタ302のシフト入力端に供給される
と、パラレルにロードした情報(KON1,KC,
PC)が順次シフトされてシフトレジスタ302
から第10図gに示すようにシリアルな演奏情報
信号MDとして出力される。 演奏情報記録再生部400 次に演奏情報記録再生部400は、8台の磁気
記録再生装置401a〜401hを備えた磁気記
録再生部402と同期制御回路403とから構成
されており、演奏情報の記録を行なう場合には、
磁気記録再生装置401a〜401hのいずれか
1台のみを用いて記録する。例えば磁気記録再生
装置401aを用いる場合には、この磁気記録再
生装置401aの記録モードスイツチAのみを閉
じて記録モードで作動させる。次に、スタートス
イツチ404を1瞬閉じると、同期制御回路40
3からスタート信号STSが出力されて磁気記録再
生装置401aにセツトされた磁気テープの第1
トラツクに第11図に示すようにスタート信号
STSが記録され、その後は同期制御回路403か
ら連続的に出力される同期信号SPが記録され
る。また、第2トラツクには第11図に示すよう
にクロツクパルス発生回路901から出力される
クロツクパルスφが記録される。更に、第1、第
2モードスイツチ902,903を記録モード
(図示状態)にセツトすると、前述したように発
音チヤンネル規制回路904から出力される制御
信号MNによつてチヤンネルプロセツサ200に
おける発音割当てが第1チヤンネルのみに特定さ
れる。したがつて、この状態において鍵操作を行
なうと、この鍵操作に対応したキーコードKCが
第1チヤンネルに割当てられ、該キーコードKC
は第1チヤンネル時間に同期してチヤンネルプロ
セツサ200から出力される。このキーコード
KCおよびこのキーコードKCが割当てられた第1
チヤンネルに対応するキーオン信号KON1は、演
奏情報出力部300においてシリアルの演奏情報
信号MDに変換されて磁気記録再生装置401a
に供給されて第11図に示すように第3トラツク
に記録される。なお、この記録モードにおいて
は、単音演奏形式で押鍵操作を行なうようにす
る。 このようにして、磁気記録再生装置401aに
セツトする磁気テープをピアノセクシヨン、ベー
スセクシヨン等の演奏系列別に独立させて順次記
録する。なお、記録用の磁気記録再生装置を特定
せずに演奏系列毎に記録用磁気記録再生装置を変
えて作動させても良く、要は演奏系列別(例えば
ピアノセクシヨン、ベースセクシヨン、トランペ
ツトセクシヨン等)に成立した磁気テープに記録
すれば良い。以上が、演奏情報記録再生部400
の記録動作である。 次に、演奏情報記録再生部400に記録された
各演奏系列の演奏情報信号MDを再生する場合に
は、まず第1図に示す第1、第2モードスイツチ
902,903を図示と逆の状態に切換えて再生
モードとする。この状態において各磁気記録再生
装置401a〜401hにそれぞれ記録済みの各
演奏系列毎の磁気テープをセツトした状態におい
て、それぞれ再生モードスイツチBを閉じて、磁
気テープを走行させると、同期制御回路403は
各装置401a〜401hの磁気テープの第1ト
ラツクからスタート信号STSが読み出された時点
において該スタート信号STSの読み出された磁気
記録再生装置401a〜401hを停止させて各
磁気テープの頭出しを行なう。これは、各磁気テ
ープを同時にスタートさせる必要性からである。
このようにして、各磁気テープの頭出しが完了し
たならば、すなわち、各磁気記録再生装置401
a〜401hからスタート信号STSが読み出され
たならば、スタートスイツチ404を一瞬閉じ
る。スタートスイツチ404が一瞬閉じられる
と、同期制御回路403は頭出し状態で停止して
いる各磁気記録再生装置401a〜401hを同
時にスタートさせる。各磁気記録再生装置401
a〜401hがスタートすると、各磁気テープの
第1トラツクから同期信号SPが再生されて同期
制御回路403にそれぞれ供給される。同期制御
回路403は各磁気記録再生装置401a〜40
1hから供給される同期信号SPと基準周波数信
号との位相比較を行ない、その比較出力信号を各
磁気記録再生装置401a〜401hの駆動部に
フイードバツクすることにより、各磁気記録再生
装置401a〜401hを予め定められたスピー
ドで再生駆動する。一方、磁気記録再生装置40
1aの第2トラツクからはクロツクパルスφが再
生されて出力される。この再生クロツクパルス
φ′は、再生モード状態にある第1モードスイツ
チ902を介してタイミング信号発生部800に
供給される。したがつて、再生時においては磁気
記録再生装置401aから再生されるクロツクパ
ルスφ′がクロツクパルス発生回路901から出
力されるクロツクパルスφの代りとなり、このク
ロツクパルスφ′を基準としてすべての動作が実
行されることになる。一方、各磁気記録再生装置
401a〜401hの各第3トラツクからは、そ
れぞれ互いに異なつた演奏情報信号MDが読み出
されてシリアルに出力される。以上の説明が演奏
情報記録再生部400における再生動作である。
なお、各磁気記録再生装置401a〜401hの
再生スピードの変動が同期信号SPの1周期以上
にわたつて変動する場合には、同期信号SPを低
周波信号でFM変調して用いることにより、1周
期ずれを検出することができる。 演奏情報入力部500 次に演奏情報入力部500について詳細に説明
する。第12図は演奏情報入力部500を構成す
るシリアル・パラレル変換器501a〜501h
の具体的な実施例を示し、第1図の磁気記録再生
装置401a〜401hの第3トラツクから再生
して出力されるシリアルな演奏情報信号MDをク
ロツクパルスφ′に同期して順次ロードするシリ
アルイン・パラレルアウトのシフトレジスタ50
3と、シフトレジスタ503の下位8ビツト出力
をラツチするラツチ回路504とを備えている。
またシフトレジスタ503の最上位ビツト出力と
上位から8ビツト目の出力はインバータ504,
505によつて反転されており、このインバータ
504,505の出力およびシフトレジスタ50
3の上位2〜7ビツトの出力をノアゲート506
に供給し、このノアゲート506から“1”信号
が出力されることによつてシフトレジスタ503
の上位8ビツトに演奏情報出力部300で強制的
に入力したポジシヨンコードPC“10000001”が
検出され、以後に続く8ビツトの信号が7ビツト
のキーコードKCと1ビツトのキーオン信号
KON1であることを確認する。このように、記録
時に特定コードPCに続けてデータ(KC,
KON)を記録しておくことにより、再生時にこ
の特定コードPCを判別することによつてデータ
の位置確認が容易となるものである。そして、ノ
アゲート506から出力される“1”信号は、ラ
ツチ回路504にロード信号Lとして供給され
る。したがつて、シフトレジスタ503の上位8
ビツトにポジシヨンコードPC“10000001”が入
力されると、ラツチ回路504が以後に続く8ビ
ツトの信号、つまりシフトレジスタ503の下位
8ビツト出力をラツチしてパラレルに出力する。
この結果、ラツチ回路504の下位1ビツト信号
はキーオン信号KON1であり、他の7ビツト信号
はキーコードKC(KC1〜KC7)となる。このよう
にして各シリアル・パラレル変換器501a〜5
01hから出力された各キーオン信号KON1は、
第1図に示す対応するチヤンネルの楽音形成部7
00a〜700hにそれぞれ供給される。一方、
各シリアル・パラレル変換器501a〜501h
から出力される各キーコードKCは、時分割ゲー
ト502において、タイミング信号発生部800
から供給されるタイミング信号BT1′〜BT8′によ
つて時分割されて第1図に示すキーコード・音高
電圧変換部600に供給される。したがつて、こ
の時分割ゲート502から各チヤンネル時間に同
期して時分割されて出力されるキーコードKCは
チヤンネルプロセツサ200から出力されるキー
コードKCと同一態様となる。 キーコード・音高電圧変換部600 キーコード・音高電圧変換部600に関する詳
細は、前述の特願昭51−75065号(特開昭53−
1014号)において説明されているので、ここでの
説明は省略する。 このように構成された装置において、第1、第
2モードスイツチ902,903を前述した記録
モード(図示状態)にセツトした状態において
は、押鍵に伴なつてキーコーダ100から出力さ
れるキーコードKCがチヤンネルプロセツサ20
0において第1チヤンネルのみに割当てられて出
力される。この第1チヤンネルに割当てられて出
力されるキーコードKCはキーコード・音高電圧
変換部600において該キーコードKCに対応し
た音高電圧KVに変換されて第1チヤンネルを担
当する楽音形成部700aに供給され、ここに於
いて対応する楽音が発生される。 一方、この状態において、磁気記録再生装置4
01a〜401hの1個を選択してその記録モー
ドスイツチAを閉じると、該磁気記録再生装置4
01a〜401hにチヤンネルプロセツサ200
から出力されるキーコードKCおよびキーオン信
号KONが記録される。このような操作を系列毎
(例えばピアノセクシヨン、ベースセクシヨン、
トランペツトセクシヨン等)に単音演奏形式で行
なつて互いに独立した磁気テープを作成し、この
磁気テープを同時に再生して時分割的にキーコー
ド・音高電圧変換部600に供給することにより
8種類の互いに異なつた楽音を同時に(複音)で
発生することができ、これに伴なつて磁気テープ
を一部変換することによつて、例えばピアノセク
シヨンとトランペツトセクシヨンからなる発生楽
音の一部、例えばピアノセクシヨンのみを容易に
変換することができる。また、各磁気記録再生装
置(磁気テープ)から再生した演奏情報を用いて
自動演奏を行なつている状態においては、各磁気
記録再生装置の出力に対する発音チヤンネルが固
定されているために、各楽音形成部700a〜7
00hを複数種の楽器にそれぞれ対応した音色の
楽音を形成するように設定することによつて、複
数種の楽器による演奏と同様な演奏音を容易に得
ることができる。この場合、各種音色設定器を設
けておき、この音色設定器の出力を切換えて各楽
音形成部700a〜700hのEG704〜70
6に供給するように構成することによつて発生楽
音の音色設定が容易になる。 なお、上述した実施例においては、演奏情報入
力部500の各シリアル・パラレル変換器501
a〜501hから出力されるキーオン信号KON1
をスタテイツクな信号としてパラレルに取り出し
て各楽音形成部700a〜700hに供給した場
合について説明したが、このキーオン信号KON
を時分割ゲート502を介して取り出して押鍵状
態メモリの入力側に供給しても同様な動作が得ら
れる。 また、上述した実施例では、楽音形成部700
a〜700hとして、VCO701、VCF70
2、VCA703、EG704〜706を用いた所
謂シンセサイザ方式で構成した場合につき説明し
たが、楽音形成部はこれに限定されるものではな
く、他の種々の楽音形成方式(例えば波形メモリ
読出し方式など)を用いることができるものであ
り、さらに1つの楽音形成部を各チヤンネルで時
分割使用するようにしてもよい。この場合には、
使用する楽音形成方式に対応して上記実施例のキ
ーコード・音高電圧変換部600以降の構成を変
更するようにすることは勿論である。 以上説明したように、この発明による自動演奏
装置によれば複音の自動演奏が極めて簡単な構成
でありながら容易に行なえ、これに伴なつて互い
に異なる複数種の演奏情報に対応した発生楽音の
一部を容易に変更することができる等の種々優れ
た効果を有する。
動演奏装置に関し、特に複数演奏系列(例えばピ
アノとフルートを同時に演奏する場合におけるピ
アノセクシヨンとフルートセクシヨン)のデイジ
タル演奏情報を各演奏系列毎にそれぞれ独立して
記録チヤンネルに記録し、この各記録チヤンネル
に記録されたデイジタル演奏情報にもとずいて複
数演奏系列の楽音を同時に自動的に発生するよう
にしたものである。 電子楽器の自動演奏装置は、予め記録された演
奏情報(鍵情報や発音タイミング情報)にしたが
つて自動的に楽音を発生して自動演奏を行なうも
のであり、演奏楽音の楽音特性(演奏速度、音
高、音色等)を適宜修正(変更)して自動演奏す
る場合等に有用である。 このような自動演奏装置としては、例えば米国
特許第3890871号公報に示されるように、一系列
の演奏情報をデイジタル信号として記録し、この
記録された演奏情報を順次再生して単一の楽音発
生回路に供給することにより単音で自動演奏を行
なうものがある。 しかしながら、上記自動演奏装置は一系列の再
生演奏情報に対応して自動演奏を行なうものであ
るために、一般の複音演奏には全く利用すること
ができず、複音の発生が行なえる自動演奏装置の
出現が強く望まれている。 従つて、この発明による目的は複数系列の演奏
情報を複数の記録チヤンネルに記録し、この各記
録チヤンネルに記録された演奏情報を同時に順次
再生することによつて各演奏情報に対応した楽音
を同時に発生する電子楽器の自動演奏装置を提供
することである。 このような目的を達成するために、この発明に
よる電子楽器の自動演奏装置は、複数演奏系列
(例えばピアノセクシヨン、トランペツトセクシ
ヨン等)のデイジタル演奏情報を各演奏系列毎に
それぞれ独立して記録チヤンネルに記録し、この
各記録チヤンネルに記録されたデイジタル演奏情
報を同時に再生して各記録チヤンネル毎に独立し
て楽音形成部に供給することにより複数系列のデ
イジタル演奏情報に対応した楽音を同時に自動的
に発生するようにしたものである。 以下、図面を用いてこの発明による電子楽器の
自動演奏装置を詳細に説明する。 第1図はこの発明による電子楽器の自動演奏装
置の一実施例を示す全体構成略示ブロツク図であ
つて、キーコーダ100は各鍵にそれぞれ設けら
れたキースイツチのうち、押鍵によつて動作(メ
ーク接点の場合は閉動作、ブレーク接点の場合は
開動作)したキースイツチを検出し、この検出し
たキースイツチを表わすコード化した鍵情報とし
てのキーコードKCを発生する。このキーコーダ
100から出力されるキーコードKCは、チヤン
ネルプロセツサ200において同時発音可能な複
数の発音チヤンネル(鍵の数よりはるかに少ない
数で、例えばこの実施例では8チヤンネルとなつ
ている)のうちのいずれかのチヤンネルに割当て
られる。そしてこのチヤンネルプロセツサ200
はこのキーコードKCの割当てに対応して該割当
てチヤンネルにおいてキーオン信号KONを出力
する動作を実行する。このチヤンネルプロセツサ
200から各チヤンネル別に時分割されて出力さ
れるキーコードKCは、演奏情報出力部300に
おいてシリアル信号に変換されて演奏情報信号
MDとして演奏情報記録再生部400に入力され
る。演奏情報記録再生部400は、複数(同時発
音可能チヤンネル数以下)の記憶ブロツクを構成
する複数台の磁気記録再生装置を有して演奏情報
出力部300から出力されるシリアルな演奏情報
信号MDおよび後述するクロツクパルスφを各演
奏系列毎に磁気記録再生装置に記録するととも
に、各磁気記録再生装置に記録された演奏情報信
号MDおよびクロツクパルスφを互いに位相を一
致させて同時に再生して出力する。この演奏情報
記録再生部400の各磁気記録再生装置から再生
出力される複数系列(各演奏系列)の演奏情報信
号MD(シリアル信号である)は、演奏情報入力
部500においてそれぞれパラレル信号に変換さ
れた後、演奏情報信号MDを構成するキーコード
KCは各系列毎で時分割的に出力されるととも
に、キーオン信号KONは各系列毎にパラレルに
出力される。この場合、キーコードKCの上述し
た時分割出力タイミングは、同時発音可能チヤン
ネル数に等しい複数(この実施例では8個)のタ
イムスロツトを順次各発音チヤンネルに割当たチ
ヤンネル時間(第1〜第8チヤンネル時間)に対
応している。演奏情報入力部500から時分割的
に出力される各系列のキーコードKCは、キーコ
ード音高電圧変換器600において該キーコード
KCに対応した音高電圧KVに変換されて各発音チ
ヤンネルを構成する楽音形成部700a〜700
hにパラレルに出力される。各楽音形成部700
a〜700hは入力される音高電圧KVにそれぞ
れ対応した音高の楽音信号を発生して出力する。
なお、800は前述した各部に種々のタイミング
信号を供給するタイミング信号発生部、901は
クロツクパルスφを発生するクロツクパルス発生
回路、902,903は演奏情報記録再生部40
0の磁気記録再生装置に演奏情報信号MDを記録
する記録モードまたは該記録演奏情報信号MDを
再生する再生モードを選択設定するための互に連
動する第1、第2モードスイツチであつて、記録
モード時においては第1モードスイツチ902が
クロツクパルス発生回路901側に接続されてク
ロツクパルスφがタイミング信号発生部800に
供給されるとともに、第2モードスイツチ903
が閉じて発音チヤンネル規制回路904に“1”
信号が供給されてチヤンネルプロセツサ200の
割当てチヤンネル数を規制する。また、再生モー
ド時には第1モードスイツチ902が演奏情報記
録再生部400側に接続されて再生クロツクパル
スφ′がタイミング信号発生部800に供給され
るとともに、第2モードスイツチ903が開とな
つて発音チヤンネル規制回路904の動作が停止
される。 キーコーダ100においては、押下鍵に対応し
たキースイツチの音名を表わすノートコードNC
とオクターブを表わすブロツクコードBCとの組
合せによつて構成されるキーコードKCを出力す
る。なお、このキーコーダ100は本願出願人が
先願として出願した特願昭50−100879(特開昭52
−24518):発明の名称「キースイツチ検出処理
装置」や特願昭51−75065号(特開昭53−1014
号):発明の名称「電子楽器」に詳記されている
ため、その詳細説明は省略する。 次に、チヤンネルプロセツサ200は、キーコ
ードメモリ201と、キーオン・オフ検出回路2
02と、トランケート回路203および押鍵状態
メモリ204とによつて構成されている。 キーコードメモリ201は同時発音可能なチヤ
ンネル数に対応する特定数の記憶回路を備えてお
り、この記憶回路は循環シフトレジスタで構成す
ると好都合である。この場合、チヤンネル数が
A、キーコードKCのビツト数がBであるとする
と、Aステージ(1ステージ=Bビツト)のシフ
トレジスタが用いられ、このシフトレジスタに記
憶された(既に割当てられた)キーコードKCは
クロツクパルスφによつて順次シフトして時分割
的に送り出されて楽音波形発生のための制御信号
として利用されるとともに、このシフトレジスタ
の入力側に帰還されて循環するようになつてい
る。 キーオン・オフ検出回路202は、キーコーダ
100から供給される入力キーコードKCとキー
コードメモリ201から順次時分割的に送り出さ
れる全記憶キーコードKCとを比較し、一致した
場合には入力キーコードKCと同一のキーコード
KCがあるチヤンネルにすでに割当てられている
ものとして該入力キーコードKCのキーコードメ
モリ201への記憶を阻止し、つまりチヤンネル
の割当てを中止する。また、上述した比較結果が
不一致の場合には、新たな鍵が押鍵されたもので
あるから、この入力キーコードKCをキーコード
メモリ201の空いているチヤンネルのすべてに
記憶させる。更に、上述した比較結果が不一致で
かつ全チヤンネルにキーコードKCが割当てられ
ている場合には、トランケート回路203によつ
てすでに離鍵されている音で最も減衰が進んでい
る音が割当てられているチヤンネルを検出し、こ
のチヤンネルに記憶されているキーコードKCを
入力キーコードKCに強制的に書き換えるように
制御する。また、キーオン・オフ検出回路202
は、各チヤンネルへのキーコードKCの割当て状
態をその都度押鍵状態メモリ204に供給して記
憶させ、その読み出し出力であるキーオン信号
KON1〜KON8によつて後述する各チヤンネルの
発音動作制御を行なわせるとともに、離鍵を検出
して押鍵状態メモリ204の対応する記憶内容を
変更し、そのチヤンネルの発音を所定の条件に従
いながら終了させる。以後の動作においては、押
鍵状態メモリ204の記憶内容から空チヤンネル
を選択し、キーコードメモリ201の対応するチ
ヤンネルのステージに入力キーコードKCを記憶
する。なお、キーコードメモリ201と押鍵状態
メモリ204は互いに同期した状態で各チヤンネ
ルに対応した部分が時分割的に選択されて信号の
記憶が行なわれるようになつている。 次に演奏情報出力部300は、パラレルイン・
シリアルアウトのシフトレジスタによつて構成さ
れるパラレル・シリアル変換回路301を有して
おり、タイミング信号発生部800から出力され
る前述した第1チヤンネル時間に同期したパルス
信号によつてチヤンネルプロセツサ200のキー
コードメモリ201から時分割的に出力されるキ
ーコードKCおよび押鍵状態メモリ204から出
力される第1発音チヤンネル制御用のキーオン信
号KON1をロードし、以後はクロツクパルス発生
回路901から出力されるクロツクパルスφでロ
ードした信号をシフトすることによつて、シリア
ルな演奏情報信号MDを出力する。 次に演奏情報記録再生部400は、複数トラツ
ク(この場合は3トラツク)の記録再生が行なえ
る同時発音チヤンネル数以下(この場合は8個)
の数の磁気記録再生装置401a〜401hを備
えた磁気記録再生部402と、各磁気記録再生装
置401a〜401hのスタート、ストツプおよ
びスピードの制御を行なう同期制御回路403と
から構成されている。そして、各磁気記録再生装
置401a〜401hにはそれぞれ記録モードス
イツチAと再生モードスイツチBが設けられてい
るとともに、それぞれの磁気テープの第1トラツ
クには同期制御回路403から出力されるスター
ト信号STSおよび同期制御パルスSPを記録し、
第2トラツクにはクロツクパルス発生回路901
から出力されるクロツクパルスφを記録し、第3
トラツクには演奏情報出力部300から出力され
る演奏情報信号MDを記録するようになつてい
る。また、各磁気記録再生装置401a〜401
hの第1トラツクから再生された各同期制御パル
スSP′は同期制御回路403にそれぞれ入力され
同期制御回路403において内蔵されている基準
周波数信号との比較(例えば位相比較)がそれぞ
れ行なわれ、各比較結果が各磁気記録再生装置4
01a〜401hの駆動部にフイードバツクされ
て各磁気記録再生装置401a〜401hの再生
速度が一定値に保持される。また、各磁気記録再
生装置401a〜401hの第2トラツクから再
生されたクロツクパルスφ′は、そのいずれか1
つのクロツクパルスφ′、この実施例では磁気記
録再生装置401aから再生されたクロツクパル
スφ′のみが再生モード時に第1モードスイツチ
902を介してタイミング信号発生部800のク
ロツク入力端に供給される。一方、同期制御回路
403はスタートスイツチ404を有しており、
同期制御回路403は磁気記録再生装置401a
〜401hのいずれかが記録モードに設定されて
いる(スイツチAが投入されている)状態におい
てスタートスイツチ404が一瞬オンされると、
スタート信号STSを出力して該記録モード状態に
ある磁気記録再生装置の第1トラツクに該スター
ト信号STSを記録される。また、同期制御回路4
03は磁気記録再生装置401a〜401hから
スタート信号STSが再生されると、該スタート信
号STSを再生した磁気記録再生装置の動作をスト
ツプさせて頭出しが行なわれ、この状態でスター
トスイツチ404を一瞬オンすると停止制御(頭
出し状態で停止)されている各磁気記録再生装置
401a〜401hが同時に再スタート(再生)
される。 次に演奏情報入力部500は、各磁気記録再生
装置401a〜401hの第3トラツクから再生
される演奏情報信号MDをそれぞれパラレル信号
に変換するシリアル・パラレル変換器501a〜
501hと、各シリアル・パラレル変換器501
a〜501hから出力される演奏情報信号MDの
うちキーコードKCを各チヤンネル時間に同期し
て時分割的にキーコード・音高電圧変換部600
に出力する時分割ゲート502とから構成されて
いる。また、各シリアル・パラレル変換器501
a〜501hから出力されるキーオン信号KON1
〜KON8は対応する楽音形成部700a〜700
hにそれぞれ供給される。 次にキーコード・音高電圧変換器600は、サ
ンプリング回路601と、サンプリング周期を制
御するサンプリング制御回路602と、デジタル
アナログ変換回路603とから構成されている。
そして、このキーコード・音高電圧変換部600
は、チヤンネルプロセツサ200または演奏情報
入力部500から供給されるキーコードKCをサ
ンプリング回路601において減速サンプリング
し、このサンプリングしたキーコードKCをデジ
タル・アナログ変換回路603に供給する。この
場合、サンプリング回路601はサンプリング制
御回路602の出力によつてサンプリング周期が
決定されており、その周期は減速サンプリングが
得られる周期となつている。この減速サンプリン
グされた各キーコードKCはデジタル・アナログ
変換回路603においてアナログ信号の音高電圧
KVに変換され、各楽音形成部700a〜700
hにパラレルでかつスタテイツクに供給される。 次に、楽音形成部700a〜700hは電圧制
御型可変周波数発振器701(以下VCOと称
す。)、電圧制御型可変フイルタ702(以下
VCFと称す。)および電圧制御型可変利得増幅器
703(以下VCAと称す。)と、これらVCO70
1、VCF702、VCA703の特性を時間的に
制御するエンベロープ波形を発生するエンベロー
プジエネレータ704〜706(以下EGと称
す。)と、各エンベロープジエネレータ704〜
706から発生されるエンベロープ波形の波形形
状を設定する設定器707とから構成されてい
る。そして、デジタル・アナログ変換回路603
から音高電圧KVが供給されると、VCO701が
入力音高電圧KVに対応した周波数で発振を行な
う。このVCO701の発振出力はVCF702、
VCA703を介して楽音信号として送出され、
ミキシング用の抵抗905a〜905hにおいて
他の楽音形成部から出力される楽音信号と混合さ
れた後、出力端子906を介して図示しないスピ
ーカに供給されるようになつている。この場合、
VCO701、VCF702およびVCA703を設
定器707の設定出力に対応して各EG704〜
706から出力されるエンベロープ波形信号にし
たがつて制御することにより、VCO701では
発振周波数が微少変化し、またVCF702では
その周波数特性が変化して自然性、音楽性の豊か
な楽音信号が形成され、更にVCA703ではエ
ンベロープ波形にしたがつて発生楽音の振幅エン
ベロープが制御される。そして、各EG704〜
706のエンベロープ波形発生開始タイミング
は、押鍵状態メモリ204または演奏情報入力部
500から供給される各チヤンネル別のキーオン
信号KON1〜KON8によつて行なわれる。 タイミング信号発生部800は、クロツクパル
ス発生回路901から出力されるクロツクパルス
φまたは磁気記録再生装置401aから再生され
るクロツクパルスφ′を第1モードスイツチ90
2を介して選択入力し、この入力されたクロツク
パルス(φまたはφ′)をカウントして種々のタ
イミング信号を作り、このタイミング信号を各部
に供給して全体としての動作を制御している。 以上の説明が、この発明による自動演奏装置の
一実施例を示す全体構成略示ブロツク図(第1
図)に対する要部構成とその動作の説明である。
以下、第1図に示す各部ブロツクを具体化回路で
表わした図面およびその要部の動作波形図を用い
てその構成および動作を詳細に説明する。 第2図は、第1図に示すタイミング信号発生部
800の要部を示す具体的な回路図であり、この
電子楽器における動作の基準となるタイミング信
号を発生する部分である。したがつて、まずこの
タイミング信号発生部800を最初に説明する。
このタイミング信号発生部800は、4ビツトの
カウンタ801と、チヤンネル数に等しいステー
ジ(この実施例においては8ステージ)を有する
シフトレジスタ802とから構成されている。そ
して、カウンタ801は第1図に示す第1モード
スイツチ902を介して入力される第3図aに示
すクロツクパルスφをカウントする。このクロツ
クパルスφのパルス間隔は例えば1μsの極めて
高速パルスとなつており、このパルス間隔を以下
「チヤンネル時間」と称することにする。この自
動演奏装置における同時発音数を8音とすると全
チヤンネル数は8チヤンネルであり、クロツクパ
ルスφによつて順次区切られる1μs幅のタイム
スロツトは第1チヤンネル〜第8チヤンネルに順
次対応する。また、上述したチヤンネル時間は、
第4図bに示すように各タイムスロツトを順に第
1チヤンネル時間〜第8チヤンネル時間とする
と、各チヤンネル時間は8チヤンネル時間毎に循
環して発生されることになる。つまり、カウンタ
801の入力端子にクロツクパルスφが供給され
ると、このカウンタ801はクロツクパルスφを
順次カウントし、このカウント結果が並列4ビツ
ト構成によるバイナリデシマルコード出力とし出
力される。この出力のうち、最上位ビツトの出力
は、インバータ803dを介して第4図cに示す
ように第1チヤンネル時間〜第8チヤンネル時間
の範囲にわたつて出力を送出するパルスS1〜S8と
して取り出される。また、最上位ビツトからは、
そのままの状態で第4図dに示すようにパルスS1
〜S8を反転した状態のパルスS9〜S16が取り出さ
れる。また、カウンタ801から出力される並列
4ビツト出力信号は、アンドゲート804におい
て一致を求めることによつてフルカウント状態が
検出され、このフルカウント時における出力を第
4図eに示すようにパルスS16として取り出し、
またこのパルスS16をインバータ805を介して
取り出すことによつてパルス16を得ている。つ
まり、このパルスS16はチヤンネルプロセツサ2
00における一回の割当て処理動作時間毎(16μ
s)に発生させるものであり、各チヤンネル時間
が2循環する時間に対応する。これはチヤンネル
プロセツサ200が、始めの8チヤンネル時間で
入力キーコードKCとすでに割当て処理が完了し
ている記憶キーコードKCとの比較を行ない、続
く8チヤンネル時間で書き込み処理を行なつてい
るためであり、上述した第4図c,dに示すパル
スS1〜S8とパルスS9〜S16は前半の8チヤンネル
時間と後半の8チヤンネル時間を分離している。
また、アンドゲート806はカウンタ801から
出力される並列4ビツト出力の内の第1〜第3ビ
ツト出力の一致をアンドゲート806において求
めることにより、第4図gに示すように第8チヤ
ンネル時間に出力を発生するパルスS8,S16を得
ている。このアンドゲート806から送出される
パルスS8,S16は8ステージのシフトレジスタ8
02に供給されて順次シフトされ、各ステージの
出力端からは第4図j〜qに示すように第1〜第
8チヤンネル時間に同期したパルスBT1〜BT8が
得られる。更に、シフトレジスタ802の第1〜
第7ステージ出力は、オアゲート807を介して
取り出され、アンドゲート808においてこのオ
アゲート807の出力とカウンタ801の最上位
ビツト出力との一致を求めることによつて第4図
hに示すクロツクパルスφAを得ている。また、
アンドゲート809はオアゲート807の出力と
インバータ803dの出力との一致を求めること
によつて第4図iに示すクロツクパルスφBを得
ている。 このようなパルス信号およびクロツクパルスを
タイミング信号として各部の動作が実行されてい
る。以下、上述したタイミング信号を用いて各部
の動作をそのブロツク毎に順次詳細に説明する。 チヤンネルプロセツサ200 次に、チヤンネルプロセツサ200の構成およ
びその動作を詳細に説明する。第4図〜第7図は
チヤンネルプロセツサ200を構成するキーコー
ドメモリ201、キーオン・オフ検出回路20
2、トランケート回路203および押鍵状態メモ
リ204の具体的な実施例を示す回路図である。
第4図に示すキーコードメモリ201は、キーコ
ードKCの各ビツトKN1〜KB3毎にシフトレジス
タ205a〜205gを有しており、このシフト
レジスタ205a〜205gのステージ数(記憶
位置の数)は、同時に発音できる楽音数、つまり
チヤンネル数(この実施例では前述したように8
チヤンネル)に一致している。そして、このシフ
トレジスタ205a〜205gは、第3図aに示
すクロツクパルスφと、このクロツクパルスφに
対して逆位相のクロツクパルスφとからなる2相
クロツクパルスによつて駆動されて順次シフト
し、最終ステージから出力される出力信号は各ア
ンドゲート206a〜206gおよび各オアゲー
ト207a〜207gを介して各シフトレジスタ
205a〜205gの各入力側に帰還されるよう
になつている。したがつて、シフトレジスタ20
5a〜205gは全体としてキーコードKCをチ
ヤンネル数だけ記憶することができるステージ数
を有する8ステージ7ビツトの循環シフトレジス
タを構成していることになる。また、この各シフ
トレジスタ205a〜205gの入力側には、ビ
ツトKN1〜KB3によつて構成されるキーコード
KCが各アンドゲート208a〜208gおよび
各オアゲート207a〜207gを介して供給さ
れている。したがつて、ライン209に後述する
キーオン・オフ検出回路202からセツト信号が
供給されると、各アンドゲート208a〜208
gが開いて、キーコードKCの各ビツト信号KN1
〜KB8が取り込まれ、各シフトレジスタ205a
〜205gのまだキーコードKCが割当てられて
いないチヤンネルに対応するステージ部分にすべ
て書き込まれて記憶保持される。記憶されたキー
コードKC(KN1〜KB3)がどのチヤンネルに割当
てられているかは、クロツクパルスφ,で駆動
されている各シフトレジスタ205a〜205g
の出力タイミングによつて判別することができ
る。これは、クロツクパルスφ,と時分割的に
割当て処理が行なわれるチヤンネルとが同期しか
つ対応しているためである。したがつて、各チヤ
ンネルに割当てられた記憶キーコードKCは、第
3図bに示すチヤンネル時間毎に順次時分割的に
出力され、出力端子210a〜210gを介して
演算情報出力部300またはキーコード・音高電
圧変換部600に順次供給されるとともに、各シ
フトレジスタ205a〜205gの入力側にも帰
還されて記憶が保持し続けられる。なお、オアゲ
ート207gにはイニシアルクリア信号ICが供
給されてそのタイミングで強制的に“1”信号を
書き込むようになつている。 次に、第5図に示すキーオン・オフ検出回路2
02は、キーコード比較回路211を有してお
り、上記キーコードメモリ201の各シフトレジ
スタ205a〜205gから出力される記憶キー
コードKCとキーコーダ100から現在供給され
ているキーコードKCとを比較している。この場
合、キーコード比較回路211に供給される各チ
ヤンネルに対応した記憶キーコードKCは、第3
図dに示す1割当て時間TPの間に2回循環して
供給されるようになつている。つまり、前半割当
て期間TP1(第3図)で第1〜第8までの各チヤ
ンネル時間が1循環し、後半割当て時間TP2(第
3図)においてもう1循環するためである。これ
に対し、キーコーダ100から出力されるキーコ
ードKCは、第3図iに示すクロツクパルスφBに
よつて読み出されているために、このキーコード
KCの内容は1割当て期間TPの間は変化しない。
したがつて、このように構成された回路において
は、1割当て期間TP内において各シフトレジス
タ205a〜205gの内容を2回循環させて出
力させることにより、前半割当て期間TP1におい
て現在キーコーダ100から出力されているキー
コードKCがすでに記憶されているか否か(すで
にあるチヤンネルに割当てられているかどうか)
の比較動作を行ない、後半割当て期間TP2におい
ては前半の比較結果に基ずく割当て動作を行な
う。また、上記キーコード比較回路211から出
力される一致検出信号EQは、上記比較の結果一
致が得られた場合が“1”で不一致の場合は
“0”である。検出したキーコードKCがどのチヤ
ンネルに割当てられているキーコードKCと一致
したのかは、一致検出信号EQが“1”となつた
チヤンネル時間によつて判定される。そして、例
えば前半割当て期間TP1の終了時において、キー
コード比較回路211から一致検出信号EQとし
て“0”信号(入力キーコードKCがまだどのチ
ヤンネルにも割当てられていないことを示す)が
出力されると、アンドゲート212の出力もこれ
に伴なつて“0”となる。この結果、アンドゲー
ト212の“0”出力信号はオアゲート213お
よびアンドゲート214を介して遅延フリツプフ
ロツプ215に記憶される。この場合、アンドゲ
ート214の一方の入力端には、第3図fに示す
パルス信号16が供給されているために、遅延フ
リツプフロツプ215の記憶内容は1割当て期間
TPの終了時まで保持される。そして、この遅延
フリツプフロツプ215の出力信号“0”は、イ
ンバータ216において反転されてアンドゲート
217に供給される。この場合、チヤンネル数に
対応した記憶ステージ数(この実施例では8ステ
ージ)を有し、クロツクパルスφ1,φ2によつ
て各チヤンネル時間に同期して駆動されるシフト
レジスタ218が設けられており、このシフトレ
ジスタ218には各チヤンネルの割当て状態が空
白チヤンネル“0”、割当てチヤンネル“1”と
して書き込まれて順次シフトしている。したがつ
て、このシフトレジスタ218の出力を判別しか
つその“0”出力の発生チヤンネル時間によつて
空白チヤンネルが指定される。後半割当て期間
TP2において、シフトレジスタ218から空白チ
ヤンネルを示す“0”信号が発生されると、この
“0”信号はインバータ219を介してアンドゲ
ート217に供給される。この場合、アンドゲー
ト217の他の3つの入力端にはインバータ21
6を介して供給された“1”信号、第3図dに示
すパルスS9〜S16およびキーコードKCが供給され
ていることを検出するオアゲート220からの
“1”信号がそれぞれ供給されているために、シ
フトレジスタ218から空白チヤンネルに対応し
たチヤンネル時間に“0”信号が出力される毎に
アンドゲート217の出力も“1”となり、この
“1”信号がキーコードメモリ201のライン2
09にセツト信号として供給される。このセツト
信号が供給されると、キーコードメモリ201は
前述したように入力キーコードKCを空白チヤン
ネルに対応したステージに記憶する。この場合、
シフトレジスタ218はすべての空白チヤンネル
に対してその対応するチヤンネル時間に“0”信
号を出力するために、キーコードメモリの空白チ
ヤンネルに対応するステージにそれぞれ同一の入
力キーコードKCが書き込まれることになる。ア
ンドゲート221(第5図)は、アンドゲート2
17のゲート入力とトランケート信号とをゲート
入力としている。このトランケート信号について
は後述するように最も古く離鍵されたチヤンネル
に対応するチヤンネル時間に発生されるものであ
り、特に後半割当て時間の該当するチヤンネル時
間に1個のみ発生するようになつている。したが
つて、アンドゲート221からは、アンドゲート
217から送出されたセツト信号によつて入力キ
ーコードKCが書き込まれたチヤンネルのうち、
最も古く離鍵されたチヤンネルに対応するチヤン
ネル時間においてのみ“1”信号が出力される。
このアンドゲート221の“1”出力信号は、オ
アゲート222を介してシフトレジスタ218の
当該チヤンネルに対応するステージ、つまりアン
ドゲート217から出力されたセツト信号により
入力キーコードKCが書き込まれたチヤンネルで
かつトランケート信号により指定されたチヤンネ
ルに対応する記憶ステージにすでに割当てが完了
していることを表わす信号として書き込まれる。 次に、入力キーコードKCがすでにキーコード
メモリ201に記憶されていてあるチヤンネルへ
の割当てが完了している場合について説明する。
入力キーコードKCがすでにあるチヤンネルに割
当てられている場合には、キーコード比較回路2
11の一致検出信号EQはいずれかのチヤンネル
時間において“1”となる。この一致検出信号
EQ=“1”は、アンドゲート212に供給され
る。このアンドゲート212の入力はシフトレジ
スタ218の出力を除いてすべて“1”である。
したがつて、一致検出信号EQが“1”で、かつ
シフトレジスタ218の出力信号が“1”である
タイミングにおいてアンドゲート212は条件が
成立して“1”信号を出力する。この“1”信号
はオアゲート213およびアンドゲート214を
介して遅延フリツプフロツプ215に供給され、
前述した場合と同様に1割当て期間TP(第3
図)の終了時まで保持される。しかし、この遅延
フリツプフロツプ215の出力側にはインバータ
216が設けられており、キーコード比較回路2
11から一致検出信号EQ=“1”が出力された状
態においてはアンドゲート217およびアンドゲ
ート221から“1”信号を得ることができず、
割当て動作は実行されない。 以上の動作はキーオン・オフ検出回路202に
おける入力キーコードKCのチヤンネル割当て動
作である。次に、キーオン・オフ検出回路202
の離鍵検出動作について説明する。上述したチヤ
ンネル割当て動作において、アンドゲート221
からは割当てが実行されたチヤンネルに対応する
チヤンネル時間に“1”信号が出力されてシフト
レジスタ218のそのチヤンネルに対応するステ
ージに割当てが完了していることを表わす“1”
信号が書き込まれた。したがつて、このシフトレ
ジスタ218は各チヤンネルの割当状態を記憶し
ていることになり、このシフトレジスタ218の
記憶内容はチヤンネル時間に対応したクロツクパ
ルスφ1,φ2で順次シフトされ、最終ステージ
から順次出力されて次に説明する押鍵状態メモリ
204に供給されるとともに、アンドゲート22
3およびオアゲート222を介して入力側に加え
られることにより順次循環して記憶が保持されて
いる。 一方、アンドゲート221から出力される割当
てチヤンネルを示す信号は、オアゲート224を
介して、シフトレジスタ218と同一構成による
8ステージシフトレジスタ225に順次書き込ま
れて記憶される。したがつて、この時点において
はシフトレジスタ225の内容はシフトレジスタ
218の内容と同一となり、また同一のクロツク
パルスφ,によつて順次シフトされるととも
に、最終ステージから出力された信号はアンドゲ
ート226を介して入力側にもどされて保持され
る。次に、前述した第1図のキーコーダ100か
ら操作キースイツチのすべてを対応するキーコー
ドKCに変換して送り出しを完了する毎にクロツ
クパルスφBのタイミングで送り出される信号X
が供給されると、この信号Xはインバータ227
を介してアンドゲート226に供給され、アンド
ゲート226をインヒビツトして、これによりシ
フトレジスタ225の記憶内容がすべてリセツト
される。このリセツト動作が完了した後、シフト
レジスタ225はアンドゲート221の出力信号
およびアンドゲート228を介してアンドゲート
212の出力信号を書き込む。このような動作を
行なわせることによつて、シフトレジスタ225
には、キーコーダ100から上記信号Xが送出さ
れた後において操作されているキースイツチが割
当てられたチヤンネルに対応するステージに
“1”信号が書き込まれ、次に信号Xが発生する
まで自己保持する。 これに対し、シフトレジスタ218はリセツト
動作を何ら行なつていないために、その後に離鍵
されたチヤンネルに対してもその対応するステー
ジに“1”信号を記憶し続けている。この場合、
次に再び信号Xが供給されると、シフトレジスタ
225の出力信号が入力側に帰還されなくなるが
インバータ229を介してナンドゲート230に
供給される。このナンドゲート230には、第3
図eに示すパルス信号S1〜S8、信号X、シフトレ
ジスタ225の反転出力信号およびシフトレジス
タ218の出力信号が供給されている。したがつ
て、信号Xの発生期間でかつパルス信号S1〜S8の
期間(前半割当て期間TP1)においてのみシフト
レジスタ218とシフトレジスタ225の出力が
比較されることになる。そして、シフトレジスタ
218の出力が“1”でシフトレジスタ225の
出力が“0”となつている場合、つまり最も新し
い信号Xの発生後において済に割当てられたキー
コードKCが供給され続けていない場合(すなわ
ち離鍵されている)には、インバータ229の出
力が“1”となるために、ナンドゲート230の
出力が“0”となつて離鍵状態にあるチヤンネル
を検出する。したがつて、このナンドゲート23
0から出力される“0”信号のチヤンネル時間を
判別することによつてどのチヤンネルで離鍵され
たのかがわかる。このナンドゲート230の
“0”出力信号は、アンドゲート223をインヒ
ビツトするために、シフトレジスタ218の
“1”出力信号が入力側にもどされなくなり、こ
れによつてすでに離鍵されているチヤンネルに対
応したステージの“1”信号が強制的に“0”信
号に書き変えられる。 なお、231はナンドゲート230から出力さ
れる離鍵チヤンネルを検出したことを表わす
“0”信号を反転した“1”信号を次に説明する
トランケート回路203に供給するインバータで
あり、232,233は後述するイネーブル信号
INBによつてシフトレジスタ218,225に
“1”信号を強制的に書き込ませるためのインバ
ータである。 次にトランケート回路203について説明す
る。第6図はトランケート回路203の具体的な
実施例を示すものであつて、上述したキーオン・
オフ検出回路202のナンドゲート230から離
鍵されたチヤンネルが検出されると、この離鍵チ
ヤンネル検出信号はインバータ231において
“1”信号に反転されてオアゲート234を介し
て遅延フリツプフロツプ235に記憶される。こ
の遅延フリツプフロツプ235の出力信号はアン
ドゲート236およびオアゲート234を介して
入力側にもどされて保持される。したがつて、こ
の遅延フリツプフロツプ235の帰還路に設けら
れているアンドゲート236の他の入力には、第
3図fに示すパルス信号16が供給されているた
めに、割当て期間TPの終了時まで保持された後
にリセツトされる。この状態において、キーオ
ン・オフ検出回路202のシフトレジスタ218
から出力が送出されると、後半割当て期間(パル
スS9〜S16)において割当てが行なわれていないチ
ヤンネルに対応したチヤンネル時間に、インバー
タ237から“1”信号が供給されるため、アン
ドゲート236からシフトレジスタ218の
“0”出力に対応してパルス信号が送り出され
る。なお、後述説明するがナンドゲート239の
出力およびイネーブル信号INBはこの場合“1”
である。このアンドゲート238の出力信号は、
加算器240の入力端子CIに供給され、これに
よつて入力端子A1〜A3に供給される3ビツトの
被加算信号に「1」が加算され、この加算結果が
3ビツトの信号として出力端子S1〜S3から出力さ
れる。この場合、加算器240の出力端子S1〜S3
には、インバータ237の出力を一方の入力信号
とするアンドゲート241a〜241cがそれぞ
れ接続されており、インバータ237から“1”
信号が出力された場合のみ、つまり割当てが行な
われていないチヤンネルに対応したチヤンネル時
間の時のみアンドゲート241a〜241cが開
かれてオアゲート242およびアンドゲート24
3,244を介してシフトレジスタ245a〜2
45cの入力端にそれぞれ供給されるようになつ
ている。なお、アンドゲート243,244は、
インバータ246を介して供給される“1”信号
(この場合にはイニシアルクリア信号ICが発生さ
れていない)によつて開かれている。シフトレジ
スタ245a〜245cはチヤンネル数に等しい
記憶ステージ(この実施例では8ステージ)を有
するシフトレジスタによつて構成されており、チ
ヤンネル時間に同期したクロツクパルスφ1,φ
2によつて順次シフトされて最終ステージから出
力信号が送出されている。このシフトレジスタ2
45a〜245cの各出力信号は、前述した加算
器240の被加算信号用の各入力端子A1〜A3に
それぞれ供給されている。したがつて、これらの
部分はキーオン・オフ検出回路202が前述した
離鍵を検出する毎に各シフトレジスタ245a〜
245cの各ステージのうち、シフトレジスタ2
18の空白チヤンネルに対応したステージにおい
て、現在のカウント値に順次1加算するような離
鍵チヤンネル経過記憶回路247を構成している
ことになる。この離鍵チヤンネル経過記憶回路2
47は、8ステージ構成によるシフトレジスタ2
45a〜245cを3段並列構成として使用して
いるために、各チヤンネル毎に与えられた並列3
ビツトの離鍵経過信号がチヤンネル時間に対応し
て順次シフトしていることになり、最も古く離鍵
されたチヤンネルに対応するチヤンネル時間に最
も大きな値の離鍵経過信号が3ビツト信号として
出力される。この場合、離鍵チヤンネル経過記憶
回路247は、前述したように3ビツト構成とな
つているために、その出力値の最大は7
(“111”)となり、これに1加算を行なうと0
(“000”)となつて最古の離鍵チヤンネルが最も
新しく離鍵されたものとなつてしまう不都合があ
る。このために、各シフトレジスタ245a〜2
45cの出力側には、3ビツト信号の一致を求め
るナンドゲート239が設けられており、このナ
ンドゲート239の出力信号によつてアンドゲー
ト238をインヒビツトすることによりそのチヤ
ンネルにおいては以後の加算を停止して上述した
不都合を除去している。以上のような動作を行な
わせることによつて、以後に説明する回路によつ
て離鍵の最も古いチヤンネルから順次割当て動作
を行なうことができる。これは、離鍵後において
サステインが加わつているために、操作された鍵
が多い場合には、最も古い離鍵チヤンネルを判別
して新たなキーコードKCを割当てる必要がある
ためである。離鍵チヤンネル経過記憶回路247
から各チヤンネル時間に対応して出力される3ビ
ツトの離鍵経過信号は、各ビツト毎にアンドゲー
ト248a〜248cおよびオアゲート249a
〜249cを介して遅延フリツプフロツプ250
a〜250cに供給されて記憶されるようになつ
ている。この場合、各遅延フリツプフロツプ25
0a〜250cに記憶された3ビツトの信号は、
クロツクパルスφで読み込まれてクロツクパルス
で読み出されているために、1クロツクパルス
分だけ遅延されて出力されることになり、この各
出力信号は各アンドゲート251a〜251cお
よび各オアゲート249a〜249cを介して入
力側にもどされて記憶が保持されるようになつて
いる。遅延フリツプフロツプ250a〜250c
の出力信号は、3ビツトの離鍵経過信号として比
較器252に供給される。比較器252は、遅延
フリツプフロツプ250a〜250cから供給さ
れる1クロツク時間遅延された離鍵経過信号Bと
離鍵チヤンネル経過記憶回路247から供給され
る新たな離鍵経過信号Aとを比較し、A>Bの場
合のみ“1”出力を発生するように構成されてい
る。この比較器252から出力された“1”信号
は、ノアゲート253を介して各アンドゲート2
41a〜241cに“0”信号として供給される
ために、各遅延フリツプフロツプ250a〜25
0cの出力が入力側にもどるのを阻止する。ま
た、この比較器252から出力された“1”信号
は、アンドゲート254に供給されるために、こ
のアンドゲート254が前半割当て期間TP1にお
ける比較器252の出力送出タイミングにおいて
アンド条件が成立し、その出力によつて記憶回路
247からの新たな離鍵経過信号Aの各ビツト信
号がアンドゲート248a〜248cを介して遅
延フリツプフロツプ250a〜250cに記憶さ
れる。したがつて、これらは各チヤンネルの離鍵
経過信号のうち最大のものを抽出する最大離鍵経
過信号抽出回路255を構成していることにな
り、前半割当て期間TP1の終了時には最大離鍵経
過信号のみが遅延フリツプフロツプ250a〜2
50cに記憶され、パルス信号S16(第3図e)
によつて1割当て期間TPの終了とともにリセツ
トされる。また、前半割当て期間TP1において発
生されるアンドゲート254の出力信号は、各ア
ンドゲート256a〜256cに供給され、この
タイミングにおいて、第2図に示すタイミング信
号発生部800から出力される3ビツトの各チヤ
ンネルをコード化した信号、すなわちチヤンネル
コード信号HC1〜HC3(チヤンネル時間をバイナ
リイコードにしたもの)を各オアゲート257a
〜257cを介して、各遅延フリツプフロツプ2
58a〜258cにそれぞれ記憶する。そして、
この遅延フリツプフロツプ258a〜258cの
内容は、前記最大離鍵経過信号抽出回路255の
場合と同様に、ノアゲート253の出力信号をア
ンドゲート259a〜259cに供給しているた
めに、前半割当て期間TP1内における最大離鍵経
過信号が生ずるチヤンネルを表わすチヤンネルコ
ード信号HC1〜HC8が記憶されることになる。こ
の各遅延フリツプフロツプ258a〜258cに
記憶された最大離鍵経過信号の生じたチヤンネル
を表わすチヤンネルコード信号HC1〜HC8は、1
割当て期間TPの終了時まで保持される。ノアゲ
ート253を介して供給されるパルス信号S16に
よりリセツトされる。また、この遅延フリツプフ
ロツプ258a〜258cに記憶されているチヤ
ンネルコード信号HC1〜HC3は、比較器260に
供給されて入力チヤンネルコード信号HC1〜HC3
との一致が求められる。両信号が一致すると、そ
のタイミングにおいて一致信号“1”を出力して
キーオン・オフ検出回路202にトランケート信
号として供給する。この場合、チヤンネルコード
信号HC1〜HC3は1割当て期間TPの期間に2回
循環するために、第1回目の1循環期間(前半割
当て期間TP1)において各遅延フリツプフロツプ
258a〜258cへの書き込みが行なわれるた
めに、比較器260における一致出力信号は、後
半割当て期間TP2においてあるチヤンネル時間に
1回のみ出力されることになる。したがつて、こ
れらの回路は離鍵最古チヤンネル抽出回路261
を構成していることになり、各割当て期間の後半
割当て期間TP2において、最も古い離鍵チヤンネ
ル(トランケートが最も進行しているチヤンネ
ル)に対応したチヤンネル時間にトランケート信
号としてのパルス信号が出力され、キーオン・オ
フ検出回路202に対して新たなキーコードKC
を割当てるべきチヤンネルが1回だけ確実に指定
される。なお、離鍵チヤンネル経過記憶回路24
7において、イニシヤルクリアIC信号をオアゲ
ート242を介してシフトレジスタ245aのみ
に書き込むのは、最初にシフトレジスタ245a
の全ステージに“1”信号を書き込んで最初の状
態におけるトランケート動作を確実にするための
ものである。つまり、シフトレジスタ245a〜
245cの内容がすべてリセツトされた状態にな
ると、最大離鍵経過信号抽出回路255における
比較器252からA>Bなる場合に出力される
“1”信号が得られなくなつてしまう。この結
果、離鍵最古チヤンネル抽出回路261の各遅延
フリツプフロツプ258a〜258cにチヤンネ
ルコード信号HC1〜HC3が記憶されなくなり、各
遅延フリツプフロツプ258a〜258cはリセ
ツトされた状態を続ける。その結果比較器260
においてA=Bなる条件が得られず、トランケー
ト信号の発生がなされなくなり、最初に発生され
るキーコードKCが割当てられなくなつてしまう
不都合が生ずる。このような問題を解決するため
に、イニシヤルクリア信号ICを用いてシフトレ
ジスタ245aの全ステージに“1”信号を強制
的に書き込んでいるものである。 以上の説明が最もトランケートの進んでいるチ
ヤンネルを1個のみ指定するトランケート回路2
03の動作である。 次に押鍵状態メモリ204について詳細に説明
する。 第7図は押鍵状態メモリ204の具体的な実施
例を示すものであつて、各アンドゲート262a
〜262hには前述したキーオン・オフ検出回路
202のシフトレジスタ218からの出力信号が
供給されている。このシフトレジスタ218は、
前述したようにキーコードKCの割当てが行なわ
れているチヤンネルに対応したステージにのみ
“1”信号が書き込まれており、また離鍵された
チヤンネルに対応するステージは“0”に書き変
えられている。このようなシフトレジスタ218
の出力信号が押鍵状態メモリ204に供給される
と、その出力信号の“1”状態、つまり割当てら
れたキーコードKCに対応する鍵が押鍵されてい
るチヤンネル時間において、第2図に示すタイミ
ング信号発生部800から各チヤンネル時間に対
応して第3図j〜qに示すように順次時分割的に
出力されるチヤンネル信号BT1〜BT8のうち該チ
ヤンネル時間に対応する信号がアンドゲート26
2a〜262h、オアゲート263a〜263h
を介して遅延フリツプフロツプ264a〜264
hに記憶される。遅延フリツプフロツプ264a
〜264hの出力はアンドゲート265a〜26
5hおよびオアゲート263a〜263hを介し
て入力側にもどされることによつて保持される。
したがつて、シフトレジスタ218から供給され
る押鍵チヤンネルを示す“1”信号によつて、第
1〜第8チヤンネルを担当する遅延フリツプフロ
ツプ264a〜264hの対応するチヤンネル担
当部分にのみ“1”信号が記憶され、時分割的に
発生される次の対応するチヤンネル信号BT1〜
BT8がインバータ266a〜266hを介してア
ンドゲート265a〜265hをインヒビツトす
るまで保持し続けられることになる。 例えば第3図に示す第3チヤンネル時間におい
てシフトレジスタ218から“1”信号が出力さ
れると、この第3チヤンネル時間に発生されるチ
ヤンネル信号は第3図lに示すようにチヤンネル
信号BT3のみである。この結果、アンドゲート2
62cにおいてのみ条件が成立し、その出力信号
がオアゲート263cを介して遅延シフトレジス
タ264cに書き込まれる。これらの回路部分
は、チヤンネル時間に対応して時分割的にシリア
ルに出力されるシフトレジスタ218の押鍵チヤ
ンネルを表わす信号を8チヤンネルのパラレル信
号に変換するシリアル・パラレル変換回路267
を構成していることになる。そして、このシリア
ル・パラレル変換回路267からは、各チヤンネ
ルに対応する出力ライン268a〜268hのう
ち、キーコードKCが割当てられており、かつそ
のキーコードKCに対応する鍵が押鍵されている
チヤンネルのみに“1”信号が出力される。例え
ば上述したように第3チヤンネルにおいて、押鍵
されている場合にはライン268cに“1”信号
が出力される。このように、押鍵チヤンネルに対
応して出力された“1”信号は、各ノアゲート2
69a〜269hを介して電界効果型トランジス
タ270a〜270hのゲート電極に供給され、
この電界効果型トランジスタをオフさせて第1〜
第8チヤンネルに対応して設けられた入出力兼用
端子271a〜271hに“1”信号を送出す
る。したがつて、この入出力兼用端子271a〜
271hのうちで、“1”信号が送出された部分
が対応するチヤンネルにおいて、鍵が押されてい
ることを示す。そして、この“1”信号、すなわ
ちキーオン信号KON(KON1〜KON8)は対応する
楽音形成部700a〜700hの各EG704〜
706の動作を制御する。また、この押鍵状態メ
モリ204には発音チヤンネル規制回路904か
ら出力される制御信号MNによつて制御されて発
音チヤンネル数を切換えるためのモード端子27
2が設けられている。各入出力兼用端子271b
〜271hにはそれぞれオアゲート273a〜2
73hの片側入力端が接続されている。そして、
このオアゲート273a〜273hの他方の入力
端には、隣接する下位(この場合にはチヤンネル
番号の多いもの)のオアゲート273c〜273
hの出力信号が供給されるように接続されてい
る。また、各オアゲート273b〜273hの出
力は、インバータ274b〜274hを介してノ
アゲート269a〜269hの入力側に供給され
ている。また、制御チヤンネル数を切替えるため
の制御を行なうモード端子272は最下位のオア
ゲート273hの一方の入力端に接続されるとと
もに、インバータ274iを介して最下位のチヤ
ンネルに設けたノアゲート269hの一つの入力
となつている。 このように構成された回路において、全チヤン
ネルを独立して動作させる場合には、第1図に示
す第2モードスイツチ903を開いて発音チヤン
ネル規制回路904から制御信号MN(M=
“1”、N=“0”)を出力させ、この制御信号MN
によつてモード端子272を“1”レベルとす
る。この結果、モード端子272の“1”信号は
インバータ274iを介してその反転信号“0”
がノアゲート269hに供給されているために、
このノアゲート269hの出力側に接続されたト
ランジスタ270hは遅延フリツプフロツプ26
4hの制御下におかれている。また、他のノアゲ
ート269g〜269aもモード端子272に供
給された“1”信号がオアゲート273h〜27
3bを介し更にインバータ274h〜274bを
介して反転された“0”信号が供給されているた
めに、ノアゲート269a〜269hの出力側に
接続されているすべてのトランジスタ270a〜
270gは各遅延シフトレジスタ264a〜26
4gの制御下におかれて全チヤンネルが発音可能
となる。また、インバータ274c〜274iの
出力信号A0〜A7を一方の入力とするタイミング
信号発生回路800のアンドゲート810a〜8
10hの出力信号は常に“0”となり、これに伴
なつてナンドゲート811から送出されるイネー
ブル信号INBが第1〜第8チヤンネル期間におい
て“1”となり、前述した各部の制御が行なわれ
る。 また、この押鍵状態メモリ204は、前述した
ように発音チヤンネル規制回路904から出力さ
れる制御信号MNによつて記録モード時には第1
チヤンネルのみを作動させ、再生モード時には全
チヤンネルを作動させるように制御される。つま
り、記録モード時において第2モードスイツチ9
03が閉られると、発音チヤンネル規制回路90
4から出力される制御信号MN(M=“0”、N=
“1”)によつて第7図に示す押鍵状態メモリ20
4のモード端子272が“0”に、また入出力兼
用端子271bが“1”に設定される。このよう
な制御が行なわれると、インバータ274iの出
力信号が“1”、またはオアゲート273c〜2
73hの出力は“0”となつてインバータ274
c〜274hの出力が“1”となり、各トランジ
スタ270b〜270hは常にオフ状態となる。
なお、オアゲート273bは、入出力兼用端子2
71bに“1”信号が供給されているとともに、
トランジスタ270bがオフとなつているために
出力“1”を送出している。従つて、インバータ
274bの出力信号A0のみが“0”でインバー
タ274c〜274iの出力信号A1〜A7はすべ
て“1”となり、これによつてトランジスタ27
0aのみが遅延フリツプフロツプ264aの制御
下におかれる。また、インバータ274c〜27
4iの出力信号A1〜A7が“1”となることによ
つて、第2図のタイミング信号発生部800のア
ンドゲート810b〜810hがチヤンネル信号
BT2〜BT8のタイミングにおいて条件が成立する
ために、ノアゲート811から出力されるイネー
ブル信号INBはチヤンネル信号BT1の発生期間
(第1チヤンネル時間)においてのみ発生される
信号となる。このようにイネーブル信号INBが第
2〜第8チヤンネル時間において“0”になる
と、前述したキーオン・オフ検出回路202(第
5図)のアンドゲート212の出力を第2〜第8
チヤンネル時間において強制的に“0”とする。
また、第2〜8チヤンネル時間において“0”と
なるイネーブル信号INBは、キーオン・オフ検出
回路のインバータ232,233をそれぞれ介し
て反転された後、オアゲート222およびオアゲ
ート224を介してシフトレジスタ218,22
5の入力側にそれぞれ供給される。したがつて、
第2〜8チヤンネル時間においては、第2〜8チ
ヤンネル時間において“0”となる反転イネーブ
ル信号によつてシフトレジスタ218,22
5の対応するステージに“1”が強制的に書き込
まれることになる。この結果、第2〜8チヤンネ
ル部分は割当て済みの状態となり、つまり入力キ
ーコードKCの割当てが不能の状態となる。した
がつて、キーコーダ100から送出されるキーコ
ードKCは第1チヤンネルのみに割当てられるこ
とになり、これによつて発音チヤンネルを第1チ
ヤンネルのみに規制される。これは、記録モード
においては、磁気記録再生装置401a〜401
hのいずれか1台を用いて順次各演奏系列別に独
立した磁気テープを作成するためである。また、
再生モード時においては、第2モードスイツチ9
03が開かれるために発音チヤンネル規制回路9
04から出力される制御信号MN(M=“1”、N
=“0”)によつて第7図に示す押鍵状態メモリ2
04のモード端子272が“1”となり全チヤン
ネルにキーコードKCの割当てが可能となる。 なお、上述したように押鍵状態メモリ204を
制御する発音チヤンネル規制回路904として
は、例えば第8図に示すように第2モードスイツ
チ903の出力で動作するトランジスタ904
a,904bを設け、トランジスタ904aはプ
ルアツプ抵抗904cの出力側をアース電位に落
してモード端子272に供給する制御信号M
(“0”)を発生し、トランジスタ904bは電気
+Vを入力して入出力兼用端子217bに供給す
る制御信号N(“1”)を発生するように構成すれ
ば良い。 演奏情報出力部300 次に演奏情報出力部300について詳細に説明
する。第9図は演奏情報出力部300の具体的な
実施例を示すものであつて、この演奏情報出力部
300は16ステージのシリアルイン・パラレルア
ウトのシフトレジスタ302を有する。そして、
このシフトレジスタ302には、左側から1ビツ
トのキーオン信号KON1、7ビツトのキーコード
KCの各ビツトKC1〜KC7および“10000001”に
固定された8ビツトのポジシヨンコードPCがパ
ラレルに供給される。一方、タイミング信号発生
部800から供給される第1チヤンネル時間に同
期した信号BT1(第10図b)は、フリツプフロ
ツプ303において1/2分周されて第10図cに
示すように8チヤンネル時間に一致するパルスが
取り出される。このフリツプフロツプ303の出
力は、アンドゲート304において信号BT1と一
致が求められる。したがつて、アンドゲート30
4からは各チヤンネル時間が2循環する毎に、つ
まりチヤンネルプロセツサ200におけるキーコ
ードKCの割当て周期毎に第10図dに示す信号
が発生されることになる。このアンドゲート30
4の出力信号はアンドゲート305においてクロ
ツクパルスφとの一致が求められてアンドゲート
305から第10図eに示すロード信号Lが出力
される。このロード信号Lがシフトレジスタ30
2のロード入力端に供給されると、前述したよう
にパラレルに入力されているキーオン信号
KON1、キーコードKC、ポジシヨンコードPCが
シフトレジスタ302に同時にロードされる。次
に、アンドゲート304の出力が“0”になる
と、インバータ306の出力が“1”となつてア
ンドゲート307から第10図fに示すシフトパ
ルスSが出力される。このシフトパルスSがシフ
トレジスタ302のシフト入力端に供給される
と、パラレルにロードした情報(KON1,KC,
PC)が順次シフトされてシフトレジスタ302
から第10図gに示すようにシリアルな演奏情報
信号MDとして出力される。 演奏情報記録再生部400 次に演奏情報記録再生部400は、8台の磁気
記録再生装置401a〜401hを備えた磁気記
録再生部402と同期制御回路403とから構成
されており、演奏情報の記録を行なう場合には、
磁気記録再生装置401a〜401hのいずれか
1台のみを用いて記録する。例えば磁気記録再生
装置401aを用いる場合には、この磁気記録再
生装置401aの記録モードスイツチAのみを閉
じて記録モードで作動させる。次に、スタートス
イツチ404を1瞬閉じると、同期制御回路40
3からスタート信号STSが出力されて磁気記録再
生装置401aにセツトされた磁気テープの第1
トラツクに第11図に示すようにスタート信号
STSが記録され、その後は同期制御回路403か
ら連続的に出力される同期信号SPが記録され
る。また、第2トラツクには第11図に示すよう
にクロツクパルス発生回路901から出力される
クロツクパルスφが記録される。更に、第1、第
2モードスイツチ902,903を記録モード
(図示状態)にセツトすると、前述したように発
音チヤンネル規制回路904から出力される制御
信号MNによつてチヤンネルプロセツサ200に
おける発音割当てが第1チヤンネルのみに特定さ
れる。したがつて、この状態において鍵操作を行
なうと、この鍵操作に対応したキーコードKCが
第1チヤンネルに割当てられ、該キーコードKC
は第1チヤンネル時間に同期してチヤンネルプロ
セツサ200から出力される。このキーコード
KCおよびこのキーコードKCが割当てられた第1
チヤンネルに対応するキーオン信号KON1は、演
奏情報出力部300においてシリアルの演奏情報
信号MDに変換されて磁気記録再生装置401a
に供給されて第11図に示すように第3トラツク
に記録される。なお、この記録モードにおいて
は、単音演奏形式で押鍵操作を行なうようにす
る。 このようにして、磁気記録再生装置401aに
セツトする磁気テープをピアノセクシヨン、ベー
スセクシヨン等の演奏系列別に独立させて順次記
録する。なお、記録用の磁気記録再生装置を特定
せずに演奏系列毎に記録用磁気記録再生装置を変
えて作動させても良く、要は演奏系列別(例えば
ピアノセクシヨン、ベースセクシヨン、トランペ
ツトセクシヨン等)に成立した磁気テープに記録
すれば良い。以上が、演奏情報記録再生部400
の記録動作である。 次に、演奏情報記録再生部400に記録された
各演奏系列の演奏情報信号MDを再生する場合に
は、まず第1図に示す第1、第2モードスイツチ
902,903を図示と逆の状態に切換えて再生
モードとする。この状態において各磁気記録再生
装置401a〜401hにそれぞれ記録済みの各
演奏系列毎の磁気テープをセツトした状態におい
て、それぞれ再生モードスイツチBを閉じて、磁
気テープを走行させると、同期制御回路403は
各装置401a〜401hの磁気テープの第1ト
ラツクからスタート信号STSが読み出された時点
において該スタート信号STSの読み出された磁気
記録再生装置401a〜401hを停止させて各
磁気テープの頭出しを行なう。これは、各磁気テ
ープを同時にスタートさせる必要性からである。
このようにして、各磁気テープの頭出しが完了し
たならば、すなわち、各磁気記録再生装置401
a〜401hからスタート信号STSが読み出され
たならば、スタートスイツチ404を一瞬閉じ
る。スタートスイツチ404が一瞬閉じられる
と、同期制御回路403は頭出し状態で停止して
いる各磁気記録再生装置401a〜401hを同
時にスタートさせる。各磁気記録再生装置401
a〜401hがスタートすると、各磁気テープの
第1トラツクから同期信号SPが再生されて同期
制御回路403にそれぞれ供給される。同期制御
回路403は各磁気記録再生装置401a〜40
1hから供給される同期信号SPと基準周波数信
号との位相比較を行ない、その比較出力信号を各
磁気記録再生装置401a〜401hの駆動部に
フイードバツクすることにより、各磁気記録再生
装置401a〜401hを予め定められたスピー
ドで再生駆動する。一方、磁気記録再生装置40
1aの第2トラツクからはクロツクパルスφが再
生されて出力される。この再生クロツクパルス
φ′は、再生モード状態にある第1モードスイツ
チ902を介してタイミング信号発生部800に
供給される。したがつて、再生時においては磁気
記録再生装置401aから再生されるクロツクパ
ルスφ′がクロツクパルス発生回路901から出
力されるクロツクパルスφの代りとなり、このク
ロツクパルスφ′を基準としてすべての動作が実
行されることになる。一方、各磁気記録再生装置
401a〜401hの各第3トラツクからは、そ
れぞれ互いに異なつた演奏情報信号MDが読み出
されてシリアルに出力される。以上の説明が演奏
情報記録再生部400における再生動作である。
なお、各磁気記録再生装置401a〜401hの
再生スピードの変動が同期信号SPの1周期以上
にわたつて変動する場合には、同期信号SPを低
周波信号でFM変調して用いることにより、1周
期ずれを検出することができる。 演奏情報入力部500 次に演奏情報入力部500について詳細に説明
する。第12図は演奏情報入力部500を構成す
るシリアル・パラレル変換器501a〜501h
の具体的な実施例を示し、第1図の磁気記録再生
装置401a〜401hの第3トラツクから再生
して出力されるシリアルな演奏情報信号MDをク
ロツクパルスφ′に同期して順次ロードするシリ
アルイン・パラレルアウトのシフトレジスタ50
3と、シフトレジスタ503の下位8ビツト出力
をラツチするラツチ回路504とを備えている。
またシフトレジスタ503の最上位ビツト出力と
上位から8ビツト目の出力はインバータ504,
505によつて反転されており、このインバータ
504,505の出力およびシフトレジスタ50
3の上位2〜7ビツトの出力をノアゲート506
に供給し、このノアゲート506から“1”信号
が出力されることによつてシフトレジスタ503
の上位8ビツトに演奏情報出力部300で強制的
に入力したポジシヨンコードPC“10000001”が
検出され、以後に続く8ビツトの信号が7ビツト
のキーコードKCと1ビツトのキーオン信号
KON1であることを確認する。このように、記録
時に特定コードPCに続けてデータ(KC,
KON)を記録しておくことにより、再生時にこ
の特定コードPCを判別することによつてデータ
の位置確認が容易となるものである。そして、ノ
アゲート506から出力される“1”信号は、ラ
ツチ回路504にロード信号Lとして供給され
る。したがつて、シフトレジスタ503の上位8
ビツトにポジシヨンコードPC“10000001”が入
力されると、ラツチ回路504が以後に続く8ビ
ツトの信号、つまりシフトレジスタ503の下位
8ビツト出力をラツチしてパラレルに出力する。
この結果、ラツチ回路504の下位1ビツト信号
はキーオン信号KON1であり、他の7ビツト信号
はキーコードKC(KC1〜KC7)となる。このよう
にして各シリアル・パラレル変換器501a〜5
01hから出力された各キーオン信号KON1は、
第1図に示す対応するチヤンネルの楽音形成部7
00a〜700hにそれぞれ供給される。一方、
各シリアル・パラレル変換器501a〜501h
から出力される各キーコードKCは、時分割ゲー
ト502において、タイミング信号発生部800
から供給されるタイミング信号BT1′〜BT8′によ
つて時分割されて第1図に示すキーコード・音高
電圧変換部600に供給される。したがつて、こ
の時分割ゲート502から各チヤンネル時間に同
期して時分割されて出力されるキーコードKCは
チヤンネルプロセツサ200から出力されるキー
コードKCと同一態様となる。 キーコード・音高電圧変換部600 キーコード・音高電圧変換部600に関する詳
細は、前述の特願昭51−75065号(特開昭53−
1014号)において説明されているので、ここでの
説明は省略する。 このように構成された装置において、第1、第
2モードスイツチ902,903を前述した記録
モード(図示状態)にセツトした状態において
は、押鍵に伴なつてキーコーダ100から出力さ
れるキーコードKCがチヤンネルプロセツサ20
0において第1チヤンネルのみに割当てられて出
力される。この第1チヤンネルに割当てられて出
力されるキーコードKCはキーコード・音高電圧
変換部600において該キーコードKCに対応し
た音高電圧KVに変換されて第1チヤンネルを担
当する楽音形成部700aに供給され、ここに於
いて対応する楽音が発生される。 一方、この状態において、磁気記録再生装置4
01a〜401hの1個を選択してその記録モー
ドスイツチAを閉じると、該磁気記録再生装置4
01a〜401hにチヤンネルプロセツサ200
から出力されるキーコードKCおよびキーオン信
号KONが記録される。このような操作を系列毎
(例えばピアノセクシヨン、ベースセクシヨン、
トランペツトセクシヨン等)に単音演奏形式で行
なつて互いに独立した磁気テープを作成し、この
磁気テープを同時に再生して時分割的にキーコー
ド・音高電圧変換部600に供給することにより
8種類の互いに異なつた楽音を同時に(複音)で
発生することができ、これに伴なつて磁気テープ
を一部変換することによつて、例えばピアノセク
シヨンとトランペツトセクシヨンからなる発生楽
音の一部、例えばピアノセクシヨンのみを容易に
変換することができる。また、各磁気記録再生装
置(磁気テープ)から再生した演奏情報を用いて
自動演奏を行なつている状態においては、各磁気
記録再生装置の出力に対する発音チヤンネルが固
定されているために、各楽音形成部700a〜7
00hを複数種の楽器にそれぞれ対応した音色の
楽音を形成するように設定することによつて、複
数種の楽器による演奏と同様な演奏音を容易に得
ることができる。この場合、各種音色設定器を設
けておき、この音色設定器の出力を切換えて各楽
音形成部700a〜700hのEG704〜70
6に供給するように構成することによつて発生楽
音の音色設定が容易になる。 なお、上述した実施例においては、演奏情報入
力部500の各シリアル・パラレル変換器501
a〜501hから出力されるキーオン信号KON1
をスタテイツクな信号としてパラレルに取り出し
て各楽音形成部700a〜700hに供給した場
合について説明したが、このキーオン信号KON
を時分割ゲート502を介して取り出して押鍵状
態メモリの入力側に供給しても同様な動作が得ら
れる。 また、上述した実施例では、楽音形成部700
a〜700hとして、VCO701、VCF70
2、VCA703、EG704〜706を用いた所
謂シンセサイザ方式で構成した場合につき説明し
たが、楽音形成部はこれに限定されるものではな
く、他の種々の楽音形成方式(例えば波形メモリ
読出し方式など)を用いることができるものであ
り、さらに1つの楽音形成部を各チヤンネルで時
分割使用するようにしてもよい。この場合には、
使用する楽音形成方式に対応して上記実施例のキ
ーコード・音高電圧変換部600以降の構成を変
更するようにすることは勿論である。 以上説明したように、この発明による自動演奏
装置によれば複音の自動演奏が極めて簡単な構成
でありながら容易に行なえ、これに伴なつて互い
に異なる複数種の演奏情報に対応した発生楽音の
一部を容易に変更することができる等の種々優れ
た効果を有する。
第1図はこの発明による自動演奏装置を適用し
た電子楽器の一実施例を示す全体構成図、第2図
は第1図に示すタイミング信号発生部の一例を示
す詳細回路図、第3図は第2図に示すタイミング
信号発生部において作られる各種タイミング信号
を示す波形図、第4図は第1図に示すキーコード
メモリの一例を示す詳細回路図、第5図は第1図
に示すキーオン・オフ検出回路の一例を示す詳細
回路図、第6図は第1図に示すトランケート回路
の一例を示す詳細回路図、第7図は第1図に示す
押鍵状態メモリの一例を示す詳細回路図、第8図
は第1図に示す発音チヤンネル規制回路の一例を
示す詳細回路図、第9図は第1図に示す演奏情報
出力部の一例を示す詳細回路図、第10図は第9
図の各部動作波形図、第11図は第1図に示す演
奏情報記録再生部における磁気テープの記録状態
を示す図、第12図は第1図に示す演奏情報入力
部の一例を示す詳細回路図である。 100……キーコーダ、200……チヤンネル
プロセツサ、300……演奏情報出力部、301
……パラレル・シリアル変換器、400……演奏
情報記録再生部、401……磁気記録再生装置、
402……磁気記録再生部、403……同期制御
回路、404……スタートスイツチ、500……
演奏情報入力部、501……シリアル・パラレル
変換器、502……時分割ゲート、600……キ
ーコード・音高電圧変換部、700……楽音形成
部、800……タイミング信号発生部、901…
…クロツクパルス発生回路、902,903……
第1、第2モードスイツチ、904……発音チヤ
ンネル規制回路。
た電子楽器の一実施例を示す全体構成図、第2図
は第1図に示すタイミング信号発生部の一例を示
す詳細回路図、第3図は第2図に示すタイミング
信号発生部において作られる各種タイミング信号
を示す波形図、第4図は第1図に示すキーコード
メモリの一例を示す詳細回路図、第5図は第1図
に示すキーオン・オフ検出回路の一例を示す詳細
回路図、第6図は第1図に示すトランケート回路
の一例を示す詳細回路図、第7図は第1図に示す
押鍵状態メモリの一例を示す詳細回路図、第8図
は第1図に示す発音チヤンネル規制回路の一例を
示す詳細回路図、第9図は第1図に示す演奏情報
出力部の一例を示す詳細回路図、第10図は第9
図の各部動作波形図、第11図は第1図に示す演
奏情報記録再生部における磁気テープの記録状態
を示す図、第12図は第1図に示す演奏情報入力
部の一例を示す詳細回路図である。 100……キーコーダ、200……チヤンネル
プロセツサ、300……演奏情報出力部、301
……パラレル・シリアル変換器、400……演奏
情報記録再生部、401……磁気記録再生装置、
402……磁気記録再生部、403……同期制御
回路、404……スタートスイツチ、500……
演奏情報入力部、501……シリアル・パラレル
変換器、502……時分割ゲート、600……キ
ーコード・音高電圧変換部、700……楽音形成
部、800……タイミング信号発生部、901…
…クロツクパルス発生回路、902,903……
第1、第2モードスイツチ、904……発音チヤ
ンネル規制回路。
Claims (1)
- 1 演奏内容にしたがつて操作される鍵に対応し
た情報を複数ビツトのデイジタル演奏情報として
出力する装置およびこのデイジタル演奏情報に応
動して所定の楽音信号を形成する複数の楽音形成
部とを有する電子楽器と、上記デイジタル演奏情
報をシリアルデータに変換する第1の変換器と、
上記第1の変換器から出力されるシリアルデータ
のデイジタル演奏情報を記録し得る複数の記録チ
ヤンネルを有するとともに、各記録チヤンネルに
記録された該デイジタル演奏情報を同時に再生出
力する記録再生装置と、上記記録再生装置から出
力される各記録チヤンネルのデイジタル演奏情報
を各記録チヤンネル別にパラレルデータに変換す
る第2の変換器と、上記第2の変換器から出力さ
れるパラレルデータの各デイジタル演奏情報を上
記複数の楽音形成部の各々に対して分配供給する
分配装置とを具備してなる電子楽器の自動演奏装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10832178A JPS5534378A (en) | 1978-09-04 | 1978-09-04 | Automatic performing unit of electronic musical instrument |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10832178A JPS5534378A (en) | 1978-09-04 | 1978-09-04 | Automatic performing unit of electronic musical instrument |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5534378A JPS5534378A (en) | 1980-03-10 |
JPS6158915B2 true JPS6158915B2 (ja) | 1986-12-13 |
Family
ID=14481738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10832178A Granted JPS5534378A (en) | 1978-09-04 | 1978-09-04 | Automatic performing unit of electronic musical instrument |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5534378A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63184610U (ja) * | 1987-05-20 | 1988-11-28 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5835597A (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-02 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器の自動演奏装置 |
JP2599351B2 (ja) * | 1985-01-19 | 1997-04-09 | カシオ計算機株式会社 | 波形読み出し装置 |
JPH0413188A (ja) * | 1990-05-02 | 1992-01-17 | Brother Ind Ltd | 楽器音合奏機能付きカラオケ装置 |
-
1978
- 1978-09-04 JP JP10832178A patent/JPS5534378A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63184610U (ja) * | 1987-05-20 | 1988-11-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5534378A (en) | 1980-03-10 |
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