JPS6157870B2 - - Google Patents

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JPS6157870B2
JPS6157870B2 JP53061296A JP6129678A JPS6157870B2 JP S6157870 B2 JPS6157870 B2 JP S6157870B2 JP 53061296 A JP53061296 A JP 53061296A JP 6129678 A JP6129678 A JP 6129678A JP S6157870 B2 JPS6157870 B2 JP S6157870B2
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JP
Japan
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colorant
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water
colored
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JP53061296A
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English (en)
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JPS54152006A (en
Inventor
Koichi Watanabe
Hiroaki Harada
Akira Kotone
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Yamamoto Chemicals Inc
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamamoto Chemicals Inc, Sakai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Yamamoto Chemicals Inc
Priority to JP6129678A priority Critical patent/JPS54152006A/ja
Priority to US05/919,693 priority patent/US4218432A/en
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Publication of JPS6157870B2 publication Critical patent/JPS6157870B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、水洗式便器着色洗浄水の処理方法に
関し、詳しくは、所定の着色剤にて着色した水洗
式便器洗浄水を塩素系脱色剤又は微生物処理によ
つて容易且つ完全に脱色する方法に関する。 従来の技術 従来、一般家庭やビル内の通常の水洗式便器に
おいても、使用後に視覚的に清潔感や爽快感を与
えるために、一般に青色に着色した洗浄水や殺菌
消毒水が使用されている。 特に、車輛、航空機、船舶等のように、限られ
た洗浄水を繰返して使用する必要がある場合に
は、洗浄水を殺菌、消毒すると共に、不快な屎尿
色を隠蔽して清潔感を与えるために、主に青色に
着色した洗浄水が好んで用いられている。 しかしながら、洗浄水を青色に着色するため
に、従来、使用されてきた着色剤の多くは、洗浄
水の使用後、その最終処理段階を経ても、通常、
行なわれている処理方法によつては、全く脱色さ
れないか、或いは不完全にしか脱色されないの
で、着色排水として流出し、二次公害の原因とな
つている。 即ち、洗浄水を青色に着色するために、従来
は、メチレンブルー、スレン系ブルー等の青色着
色剤が使用されているが、これらは中性乃至アル
カリ性においては、過剰の塩素、次亜塩素酸塩水
溶液等の塩素系脱色剤で処理しても、全くか、或
いは不完全にしか脱色されないから、その洗浄水
は、一般家庭における浄化処理、或いは空気曝
気、活性汚泥処理等のような通常の下水処理によ
つては勿論、これらの通常の処理の後、河川等へ
放流する際の塩素滅菌等の高級処理によつても、
脱色は極めて困難であり、従つて、現在、屎尿処
理等の後に簡単且つ完全に脱色することができる
水洗式便器洗浄水のための着色剤の開発が強く要
望されている。 本発明者らは、上記した諸問題を考慮し、鋭意
研究を重ねた結果、ピラゾロン環を含むある種の
ポリメチン系有色化合物が極めて低濃度の塩素系
処理剤、更には、通常の微生物処理によつて、完
全且つ容易に脱色されることを見出して、本発明
を完成するに至つたものである。 発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明は、水洗式便器着色洗浄水の処
理方法を提供することを目的とし、特に、予め所
定の着色剤により着色した水洗式便器洗浄水を水
洗式便器の洗浄に使用した後、極めて低濃度の塩
素系処理剤による処理又は通常の微生物処理によ
つて、簡単且つ完全に脱色する方法を提供するこ
とを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明による水洗式便器着色洗浄水の処理方法
は、一般式 (但し、A1及びA2はそれぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 低級アルキル基、 (c) −COOM若しくは−SO3M(但し、Mはアル
カリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又
は低級アルキルアンモニウムである。)を置換
基として有する低級アルキル基、又は (d) −COOM若しくは−SO3M(但し、Mは上記
と同じである。)を置換基として有し、且つ、
OR1(但し、R1は水素、低級アルキル基若しく
は置換基を有していてもよいフエニル基であ
る。)、ハロゲン若しくは複素環式化合物基を置
換基として有していてもよいフエニル又はナフ
チル基を示し、 B1及びB2はそれぞれ独立にメチル基又はフエ
ニル基を示し、 nは0〜2の数を示す。) で表わされる少なくとも一種の着色剤を含有する
着色洗浄液を塩素系脱色剤又は微生物処理によつ
て脱色することを特徴とする。 本発明においては、前記一般式で表わされる着
色剤において、ポリメチン鎖末端の両ピラゾロン
環は同一の構造を有していてもよく、又は異なる
構造を有していてもよい。従つて、置換基A1
A2と同一であつてもよいが、異なつていてもよ
い。同様に、置換基B1も、B2と同一であつても
よく、或いは異なつていてもよい。また、A1
び/又はA2が−COOM又は−SO3Mを置換基とし
て有する低級アルキル基、フエニル基、ナフチル
基等であるとき、Mとしては、カリウム、ナトリ
ウム等のアルカリ金属が着色剤の製造上の見地か
らは好ましいが、カルシウム等のアルカリ土類金
属であつてもよい。更に、アンモニウム、ジメチ
ルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テト
ラメチルアンモニウム等の低級アルキルアンモニ
ウムであつてもよい。 次に、A1及び/又はA2が−COOM又は−
SO3Mを置換基として有していてもよい低級アル
キル基である場合は、A1及び/又はA2は、好ま
しくはメチル基若しくは一般式 −(CH2)p−COOM又は−(CH2)qSO3M (但し、pは1又は2の整数を示し、qは1〜4
の整数を示す。)で表わされる基である。また、
A1及び/又はA2が−COOM又は−SO3Mを置換
基として有するフエニル基又はナフチル基である
場合には、その芳香環は更に置換基として、水酸
基、低級アルコキシ基、フエノキシ基、塩素や臭
素等のハロゲン原子、アミノ基等を有していても
よい。尚、上記芳香環がこれら付加的な置換基を
有しないとき、及び付加的な置換基が水酸基、低
級アルコキシ基若しくはハロゲンであるときは、
着色剤が大きい水溶性を有するように、−COOM
であることが好ましい。 A1及び/又はA2が複素環式化合物基を置換基
として有するフエニル基であるときは、そのよう
な複素環式化合物として、例えば、ベンゾチアゾ
ール誘導体を例示することができる。従つて、
A1及び/又はA2の一つの好適な具体例として、 を挙げることができる。 次に、B1及び/又はB2は、メチル基又はフエ
ニル基である。 前記一般式で表わされる着色剤において、nは
0〜2の数である。nが0又は1の場合、着色剤
は黄系色乃至は赤系色を呈するが、nが2の場合
は青系色を呈する。本発明においては、水洗式便
器洗浄水に視覚的な清潔感、爽快感を与えるため
に、一般的には、これにnが2である青色系着色
剤を溶解させる。しかし、例えば、屎尿色等の不
快成分の隠蔽効果を大きくするために、又はその
他の理由によつて、必要に応じて、nが0又は1
である着色剤を併用することができる。所望なら
ば、nが0又は1である着色剤を単独で用いるこ
ともできる。 次に、本発明において使用する着色剤の好まし
い例を示す。 上記の着色剤は、前記一般式においてnが2で
ある場合であるが、nが0である着色剤の例を挙
げる。 尚、構造式を記載することは省略するが、上記
の構造式において、Mがカルシウム、アンモニウ
ム又は低級アルキルアンモニウムであつてよいの
は勿論である。 本発明の方法が適用される水洗式便器着色洗浄
水は、前記一般式で表わされる着色剤を通常、
0.0005〜0.01%(%は重量%を示す。以下におい
ても同じ。)、好ましくは0.001〜0.005%の範囲で
含有し、目的とする清潔感を与えるための視覚効
果、屎尿の隠蔽効果等に応じて、その最適の使用
量が決定される。 本発明において好ましく用いられるこれら前記
一般式で表わされる着色剤は、比較的容易に製造
され、或いは、工業的、経済的に有利に入手し得
るものであつて、しかも、これらの着色剤は、微
量の塩素系脱色剤、例えば、塩素ガスや次亜塩素
酸塩水溶液によつて容易且つ完全に脱色されるの
で、上記例示した着色剤を含め、前記一般式で表
わされる着色剤を含有する水洗式便器用着色洗浄
水は、清潔感、爽快感を有すると共に、不快な屎
尿色等を隠蔽するばかりではなく、その洗浄排水
は、その屎尿処理後、微量の上記塩素系処理剤に
て処理すれば、直ちに完全に脱色されるのであ
る。 更に、本発明において用いるこれら着色剤は、
上記塩素系処理剤による処理だけでなく、通常の
下水処理で行なわれている微生物処理によつて
も、吸着、凝集等による物理的な見掛けの脱色で
はなく、微生物によつて化学的に分解されて完全
に脱色される。尚、本発明の方法において採用し
得る微生物による処理は、酸素の存在下に好気性
菌を用いる活性汚泥法、散水濾床法等による処
理、及び嫌気性菌を用いる嫌気性消化槽法等によ
る処理を含む。ここに、上記好気性菌としては、
ズウグレア菌やスフエロテイルス菌等を例示する
ことができ、嫌気性菌としては、シユードモナス
菌、メタン菌等を例示することがきる。従つて、
前記着色剤によつて着色した洗浄水を上記した塩
素系脱色剤及び/又は微生物によつて処理すれ
ば、屎尿処理や下水処理の後に、尚、着色排水が
流出するというようなことがない。 本発明の方法が適用される水洗式便器着色洗浄
水は、前記一般式で表わされる着色剤に直接に洗
浄水に投入、溶解させて調製してもよく、或い
は、この着色剤と共に殺菌消毒剤、界面活性剤、
キレート化剤、香料等を含む着色剤組成物とし、
水溶液として、又は粉末やペレツト等に賦形され
た固形物として、これを洗浄水に投入、溶解させ
て調製してもよい。 上記着色剤組成物を水溶液として使用する場合
は、水洗式便器の使用洗浄時に手操作によつて、
又は自動操作によつて、一定量が洗浄水中に混入
されるようにする。水洗式便器の循環洗浄の場合
には、上記着色剤組成物を粉末状とし、或いは、
賦形剤を用いて水溶性のペレツト等に成形し、予
め洗浄水槽に浸漬して、所定量を徐溶させるよう
にして使用するのが便利なこともある。 本発明による水洗式便器用着色洗浄水に含有さ
せ得る殺菌消毒剤は、前記着色剤を破壊しない限
りは、特に制限はないが、第四級アンモニウム塩
として、ベンジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ドデシルジメチルアンモニウムクロライド、
ドデシルピリジニウムクロライド、ジクロルベン
ジルメチルドデシルアンモニウムクロライド、
Aerosol M、即ち、 Zephirol M、即ち、 Emcol E−607、即ち、 オクチルフエノキシエトキシエチルジメチルベ
ンジルアンモニウムクロライド等を例示すること
ができ、有機イオウ系殺菌剤として、テトラメチ
ルチウラム、ナトリウムメチルチオカーバメー
ト、アンモニウムメチルカーバメート、N−(p
−フエノール)ジメチルチオカーバメート、1・
2−ベンゾイソチアゾロン、メチレンビスチオシ
アナート等を、また、有機窒素系殺菌剤として、
ナトリウムアジド、N−(p−フエノール)トリ
クロロアルキルシアン、ニトロフラン、ハロゲン
アセトアミド、1・3−ジノニルベンズイミダゾ
リウムブロマイド、1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−1−ベンジル−2−トリデシルイミダゾリ
ウム、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタ
ン、1−N−ピペラジノ−2−ニトロプロピルベ
ンゼン、2・6−ビスメチルアミノメチルシクロ
ヘキサノン等を例示することができる。このほか
に、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、β−
アルキルアミノプロピオナート、ドデシルジメチ
ルベタイン、ドデシルメチルベンジルベタイン、
セチルジメチルベタイン等の両性殺菌剤、ペンタ
クロロフエノール、トリクロロフエノール、o−
ベンジル−p−クロロフエノール、2・2′−チオ
ビス(4・6−ジクロロフエノール)等の塩素系
殺菌剤、トリブチル錫オキサイド等の有機錫系殺
菌剤を例示することができる。 これらの殺菌消毒剤は、単独で、或いは二種以
上の混合物として使用され、また、これらの殺菌
消毒剤のなかには、酸性側又はアルカリ性側にお
ける方が殺菌力の強いものがあり、目的に応じ
て、殺菌消毒剤の種類、濃度等を有利に選択し、
必要ならば、例えば、ソーダ灰、ピロリン酸テト
ラナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、酢
酸、酢酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、水酸化カルシウム、炭酸水素ナトリウム等
のPH調整剤が併用される。 また、洗浄時の防臭又は芳香の付与のために、
上記着色剤組成物は、種々の香料又は防臭剤を含
有し得る。例えば、アニスアルデヒド、アセト酢
酸エチル、アニソール、アネトール、アミルシン
ナミツクアルデヒド、アンスラニル酸メチル、安
息香酸メチル、ギ酸ゲラニル、桂皮アルコール、
桂皮アルデヒド、酢酸テルピニル、酢酸ブチルシ
クロヘキシル、酢酸ベンジル、サリチル酸メチ
ル、ジクロネロール、テルピネオール、β−フエ
ニルエチルアルコール、ベンジルアルコール、メ
チルアセトフエノン、メントール等を挙げること
ができ、また、調合された香料も当然に用いるこ
とができる。 界面活性剤としては、種々の脂肪酸のナトリウ
ム塩、カリウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、高級アルコール硫酸エステル塩、α
−オレフインスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
エニルエーテル、ポリオキシエチレングリコール
脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル等を挙げることができる。 所望ならば、本発明においては、水洗式便器着
色洗浄水は、キレート化剤を含有していてもよ
い。キレート化剤としてはトリポリリン酸ナトリ
ウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、EDTA、ニ
トリロ三酢酸、アミノメチレンホスホン酸塩、メ
チレンホスホン酸、ホスホノカルボン酸塩等を例
示することができる。 次に、着色剤組成物を適宜形状に賦形するため
の賦形剤としては、CMC、CMS、PEG、PPG、
PVA及びこれらの混合物を例示することがで
き、賦形時には、前記した殺菌剤、界面活性剤、
香料、PH調整剤、キレート化剤のほかに、充填剤
又は増量剤を使用することができる。充填剤とし
ては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アン
モニウム、尿素等を挙げることができる。 賦形剤としてPEGを用いる場合を例にとつて
説明すると、好ましくは重合度が6000〜20000程
度のPEGを加熱融解し、これに前記着色剤、殺
菌剤、更に必要に応じて充填剤、界面活性剤、香
料等を添加し、十分に撹拌して均一な組成とした
後、冷却し、固化し、成形する。尚、液体状の香
料を使用する場合には、例えば、その香料と
PEG、アルキルフエノールのポリエチレンオキ
サイド等との共融固化物に例示される水溶性固形
物を予め形成し、これを賦形時に使用してもよ
い。 本発明において使用する前記着色剤は、通常、
従来より公知の方法にて容易に製造することがで
きる。即ち、前記一般式において、n=0である
着色剤を得るには、ピラゾロン誘導体2モルをオ
ルソギ酸エチル又はジフエニルフルオルムアミジ
ン1モルと、n=1である着色剤を製造するに
は、ピラゾロン誘導体2モルをプロペンジアニル
塩酸塩又はテトラメトキシプロパン1モルと、ま
た、n=2である着色剤を製造するには、ピラゾ
ロン誘導体2モルをグルタコンジアルデヒドジア
ニル塩酸塩、ジニトロフエニルピリジニウムクロ
ライド又はN−シアノピリジニウムブロマイド等
とそれぞれ塩基触媒を用いて縮合反応させる。 塩基触媒化合物としては、例えば、トリエチル
アミン、ピリジン、ピペリジン、アンモニアガス
等が用いられ、反応溶剤としては、ピラゾロン誘
導体を溶解する溶剤、例えば、メタノール、エタ
ノール、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等が使用される。 縮合反応は、通常、使用する溶剤の沸点以下の
温度で常圧下に行なうが、前記一般式においてn
=2である着色剤のなかには、熱に対して不安定
なものもあるため、反応は、低温、例えば40〜70
℃の温度で行なうのが有利であることが多い。 尚、異なるピラゾロン誘導体各1モルの混合物
を例えばグルタコンジアルデヒドジアニル塩酸塩
と縮合させたとき、ポリメチン鎖両端のピラゾロ
ン構造の同一のものと異なるものとの混合物が得
られ、所望ならば、これらを単一の着色剤に分離
してもよいが、本発明おいては、これらの混合物
のまま使用して何ら支障はない。 発明の効果 本発明において用いられる前記一般式で表わさ
れる着色剤は、微量の塩素系脱色剤によつて容易
且つ完全に脱色される。また、前記着色剤は、通
常の下水処理で行なわれている微生物処理によつ
ても、完全に脱色される。従つて、本発明の方法
によれば、水洗式便器着色洗浄排水を塩素系脱色
剤及び/又は微生物によつて処理すれば、屎尿処
理や下水処理の後に、尚、着色排水が流水すると
いうようなことがない。 実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。 先ず、本発明に使用する前記着色剤の合成例を
以下に示す。尚、以下において、部はすべて重量
部を示す。 合成例 1 (前記着色剤(1)の合成) グルタコンジアルデヒドジアニル塩酸塩6.2部
に無水エタノール50部とトリエチルアミン11部を
加え、更に、3−メチル−5−ピラゾラン4.3部
を加えて、40〜50℃の温度で2時間反応させた。
この後、反応混合物を冷却して生成物を濾別し、
アセトンで洗滌し、乾燥した。黒味濃青色結晶性
粉末5.5部を得た。 本品は、水に溶解して、青色を呈した。 合成例 2 (前記着色剤(6)の合成) 1−(4′−スルホフエニル)−3−フエニル−5
−ピラゾロン12.6部とグルタコンジアルデヒドジ
アニル塩酸塩6.2部を無水エタノール60部中に投
じ、これにアンモニアガスを吹き込みながら、30
〜40℃の温度にて3時間反応させた。次いで、無
水酢酸ナトリウム4部を水5部に溶解させた溶液
を加えて、着色剤をナトリウム塩として取り出
し、濃青色結晶性粉末16部を得た。 本品は、水に溶解して、青色を呈した。 合成例 3 (前記着色剤(12)の合成) 1−〔5′−ヒドロキシ−7′−スルホナフタレン
(2)〕−3−メチル−5−ピラゾロン14.2部とグル
タコンジアルデヒドジアニル塩酸塩6.2部とを無
水エタノール70部中に入れ、これにトリエチルア
ミン11部を加えた後、30〜40℃の温度にて3時間
反応させた。以下、合成例3と同様に処理して、
生成物をカリウム塩として取り出し、濃青色結晶
性粉末17部を得た。 本品は、水に溶解して、青色を呈した。 合成例 4 (前記着色剤(16)の合成 3−メチル−5−ピラゾロン2部(0.02モ
ル)、1−カルボキシメチル−3−メチル−5−
ピラゾロン3.2部(0.02モル)及びグルタコンジ
アルデヒドジアニル塩酸塩5.7部(0.02モル)を
エタノール60部中に入れ、これにトリエチルアミ
ン7部を加え、40℃の温度にて3時間反応させ
た。次に、この反応混合物に30%炭酸カリウム水
溶液20部を加え、室温で一晩撹拌した後、生成し
た着色物を濾別し、エタノール洗滌及びアセトン
洗滌し、乾燥して、青色結晶性粉末6部を得た。 本品は、前記構造式(1)、(2)及び(16)の混合物
であり、水に溶解して、青色を呈した。尚、
(16)において、ケトエノールの位置は互変関係
にある。 合成例 5 (前記着色剤(17)の合成) 1−(2′−ヒドロキシ−5′−スルホフエニル)−
3−メチル−5−ピラゾロン5.5部及びジフエニ
ルフオルムアミジン2.5部をエタノール30部中に
入れ、これにトリエチルアミン5部を加えて、50
℃の温度にて1時間撹拌した。次いで、無水酢酸
カリウム3.5部をエタノール25部に溶解させた溶
液を反応混合物に加え、析出した沈殿を濾取し、
アセトンで洗滌した後、乾燥して、黄色結晶性粉
末5部を得た。 本品は、水に溶解して、黄色を呈した。 実施例 以下に本発明を更に詳細に説明するために実施
例を挙げるが、本発明は勿論、これら実施例によ
つて制限されるものではない。 実施例 1 (着色剤組成物の製造) PEG(重合度6000)88部に水5部を加えて加
熱融解し、前記着色剤(1)1部及び香料5部を加
え、溶解分散させた。これを円筒形ガラス瓶に入
れ、冷却、固化させて、本発明による固形状洗浄
液着色用組成物を製造した。これを家庭用水洗式
便器の20容量の洗浄水槽に浸漬したところ、
除々に溶解して、青色洗浄水を与えた。 同様にして、前記着色剤(6)3部、(10)3部又は
(15)2.8部を用いて、それぞれ固形状の洗浄液着
色剤組成物を得た。これらの組成物も、上記同様
に洗浄水槽に投入すると、青色洗浄水を与えた。 実施例 2 (着色剤組成物の製造) PEG(重合度6000)60部、尿素20部、ベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド5部、前記
着色剤(2)2部、香料5部及び水7部を実施例1と
同様に処理して、着色用組成物を製造した。これ
を洗浄水槽に浸漬して、青色の殺菌性洗浄水を得
た。 実施例 3 (着色剤組成物の製造) ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド12
部、尿素50部、無水酢酸ナトリウム5部、香料3
部、前記着色剤(7)1.4部及びPEG(重合度10000)
10部を加熱融解混合し、冷却固化させた後、これ
を粉砕して、粉末状着色剤組成物を得た。 本品は、例えば、30の洗浄水に溶解させて、
この着色洗浄水を繰返して使用する。 実施例 4 (着色剤組成物の製造) ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド20
部、EDTA50部、硫酸ナトリウム100部、香料5
部、非イオン系界面活性剤5部及び前記着色剤(12)
5.8部を混合して粉末状とし、これをPVAフイル
ムで包み、循環式洗浄水に浸漬する殺菌性着色用
組成物とした。 実施例 5 種々の着色剤を使用して、次の配合により洗浄
液着色用組成物を調製し、それぞれ水に溶解し
て、10の着色洗浄水を得た。 ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド
20 g 尿 素 37 g 無水酢酸ナトリウム 12 g 香 料 5 g PEG(重合度10000) 7 g 着色剤 0.9g 先ず、上記配合において、着色剤(10)を用いた組
成物について、上記洗浄水100c.c.を取り、人尿100
c.c.を加えて、一昼夜放置した後、0.05%の次亜塩
素酸ナトリウム水溶液による脱色試験を行なつた
ところ、4.34c.c.加えただけで、着色剤は完全に脱
色された。尚、この場合の次亜塩素酸の濃度は、
約10ppmに相当する。 これに対して、上記配合において、着色剤をメ
チレンブルー(C.I.52015)とした場合には、
0.05%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を250c.c.加え
ても、着色剤は脱色されなかつた。着色剤とし
て、アシツドブリリアントブルーAF(C.
I.42080)、カヤラススープラブルーFFR6(C.
I.51320)をそれぞれ配合した着色用組成物を用
いた場合も、同様であつた。また、ニチロンピユ
アブルー7Gを配合した組成物の場合は、0.05%
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を300c.c.加えても、
着色剤は脱色されなかつた。 また、着色剤(5)を使用した組成物については、
上記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を4.20c.c.加えた
とき、着色剤は完全に脱色された。 実施例 6 (脱色試験) 実施例5において、着色剤として前記着色剤(10)
を含有する着色剤組成物を水に溶解して、0.25
%、0.15%、0.075%、0.025%及び0.0125%の組
成物濃度を有する着色洗浄水をそれぞれ調製し
た。試薬はJIS K−0102に準じた。 次に、上記各濃度の洗浄水400mlをそれぞれ1
容量のビーカーに入れ、それぞれに活性汚泥
(堺市下水処理場から得たもので、MLSS8600g/
ml、COD2900g/ml)200mlを加え、標準物質グ
ルコースとグルタミン酸を加えて、計算上、
BODが6100g/mlになるように試料を調製し、常
時、曝気した。調製直後及び1日後、2日後並び
に7日後に各ビーカーから内容物を分取し、遠
沈、濾過後、濾液について、水を対照液として、
前記着色剤(10)の最大吸収波長613mμにおけるそ
の吸光率を測定することにより、活性汚泥による
着色剤の脱色性を試験した。下表に結果を示すよ
うに、着色剤組成物濃度が0.025%の場合は、僅
か1日後に脱色された。
【表】 しかしながら、比較のために、チチロンピユア
ブルーG1.0gを着色剤とする洗浄水について、
上記と同じように試験したところ、着色剤組成物
濃度が0.0125%の場合においても、活性汚泥菌が
染色されて、着色剤自身の脱色は認められなかつ
た。 実施例 7 (脱色試験) 前記着色剤(17)0.9gを水1に溶解して、
着色洗浄水を調製し、この洗浄水200c.c.に0.05%
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を5.0c.c.加えたとこ
ろ、洗浄水は完全に脱色された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (但し、A1及びA2はそれぞれ独立に、 (a) 水素、 (b) 低級アルキル基、 (c) −COOM若しくは−SO3M(但し、Mはアル
    カリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又
    は低級アルキルアンモニウムである。)を置換
    基として有する低級アルキル基、又は (d) −COOM若しくは−SO3M(但し、Mは上記
    と同じである。)を置換基として有し、且つ、
    OR1(但し、R1は水素、低級アルキル基若しく
    は置換基を有していてもよいフエニル基であ
    る。)、ハロゲン若しくは複素環式化合物基を置
    換基として有していてもよいフエニル基又はナ
    フチル基 を示し、 B1及びB2はそれぞれ独立にメチル基又はフエ
    ニル基を示す。) nは0〜2の数を示す。) で表わされる少なくとも一種の着色剤を含有する
    着色洗浄液を塩素系脱色剤又は微生物処理によつ
    て脱色することを特徴とする水洗式便器着色洗浄
    水の処理方法。 2 塩素系脱色剤が塩素又は次亜塩素酸塩である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の水
    洗式便器着色洗浄水の処理方法。 3 微生物処理が活性汚泥法であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の水洗式便器着色
    洗浄水の処理方法。 4 着色洗浄水が殺菌剤、PH調整剤、香料、界面
    活性剤及びキレート化剤よりなる群から選ばれる
    少なくとも一種の添加剤を含有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項乃至第3項いずれかに
    記載の水洗式便器着色洗浄水の処理方法。
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