JPS6157673A - 水性ボ−ルペン用インキ逆流防止体組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野Ｊ 本発明は粘度５０〜２０００（ＩＴ’Ｓ（２５℃ニオい
て）の水性インキを使用したボールペンにおいて、その
インキ収容管内におけるインキ上部に備えられたインキ
逆流防止体組成物の改良に関し、符にインキ収容管内面
への付着を極力防止した水性ボールペン用インキ逆流防
止体組成物に関する。

（従来の技術） 従来から油性インキ使用のボールペンなどに使用されて
いる油性インキは、その粘度が数千〜１万（ＦＳといっ
た如く非常に高いものであるため、これを収容するイン
キ収容管の内径が２．８（１ａＬ）以下の場合は必ずし
もインキ逆流防止体組成物を具備せしめる必要が無いが
、その内径が２．８（藺）以上の場合は、筆記によるイ
ンキの消費に従いペン先方向へ確実に前進し、且つ。

筆記具に衝撃が加わった際、或いは高温の環境下に置か
れた際にはインキ収容管後端よりのインキ洩れが十分に
懸念されるためこれを防止し得るようなワセリン、シリ
コーングリース、　　シリコーンオイル１　または流動
パラフィンとワセリンとの混合物などよりなるインキ逆
流防止体組成物をインキ収容管内のインキ上部に備える
必要があることが知られている。

かようなインキ逆流防止体組成物を具備した油性ボール
ペンは、そのインキが高粘性であることに起因して、筆
記に際してはインキが大気圧或いは自重を利用すること
Ｋより過不足なくペン先へ導出され、インキ逆流防止体
組成物もそのインキの消費に伴って確実にインキ収容管
内面に付着することなくインキに追従して、インキ収容
管後端からのインキ洩れを防止できるす７トソの本来の
目的を達成し得るものであるが。

この様なインキ逆流防止体組成物を油性インキに比して
低粘性である粘度５０〜２０００（１位）水性インキを
使用したボールペンにそｏｔｔ利用すると以下の様な問
題を招来することになる。

即ち、低粘性の水性インキを使用したボールペンのペン
先におけるインキの吐出量は、一般の油性のそれの値で
ある約０．０３　Ｃｊ９／２００ｍンに比較して、約０
．２　（１／　２００　ｍ　）といった如く非常に大き
なものとなり、それ放水性ボールペンにおけるインキ逆
流防止体組成物のインキに対する追従速度も自ずと速い
ものとなってくる。而してこのインキ逆流防止体組成物
はインキの消費に速やかに対応して確実に追従すること
が要求されるところであるが、実際の処。

このインキ逆流防止体組成物はインキの消費速度に追従
不可能となシ、その結果油性のものと比べて相対的にイ
ンキ収容管内面に付着し易くなシ、インキ収容管内にお
ける減圧によるインキ吐出不良を招くばか）か、インキ
逆流防止体組成物には除々に欠損を生じ、減少して、遂
にはそのものすら消失してしまって１本来の目的を果せ
なくなってしまうという問題である。

（発明の目的） 本発明者等は上述した事情に鑑み、粘度が５０〜２００
００ＰＳの水性インキを使用したボールペンにおけるこ
の様なインキ逆流防止体組成物のインキ収容管内面への
付着を防止すべくａ々の添加剤について研究を行なった
結果、炭化水素類より選ばれた難揮発性有機液体或いは
不揮発性有機液体を基剤とし、これにゲル化剤およびポ
リオキシエチレン誘導体を添加してなるものが最適であ
ることを見い出し、遂に本発明を完成したものである。

（発明の構成） 即ち本発明は、インキ収容管内に２５°Ｃにおける粘度
が５０〜２０００ＣＰＳである水性インキを充填した水
性ボ、−ルペン用のインキ逆流防止体組成物であって、
該インキ逆流防止体組成物は炭化水素類より選ばれた難
揮発性有機液体或いは不揮発性有機液体を基剤とし、こ
れにゲル化剤およびポリオキシエチレン誘導体の１種も
しくは２種以上が添加されてなることを特徴とする水性
ボールペン用インキ逆流防止体組成物を要旨とするもの
である。

本発明において使用される基剤たる炭化水素類より選ば
れた難揮発性有機液体或いは不揮発性有機液体としては
、ポリブテンＬｖ−ｉｏｏ。

同ＨＶ−１５，同１−Ｉ　Ｖ　−５５Ｃ以上１日本石油
■製）、流動パラフィン１　αオレフインオリゴマー１
　スピンドル油、ワセリン等が挙げられ。

これらは１種もしくは２種以上混合して使用可能である
。

また本発明で使用されるゲル化剤としては。

アエロジル（日本アエロジル（掬製）などの微粒子シリ
カ、ディスパロン３０５（楠本化成■製）などの水添ヒ
マシ油系のもの、ソロイド（三晶■製）などのセルロー
ス系のもの、更に金属セ　Ｓッケン類、ベントナイトな
どが挙げられる。ゲし、その−次粒径が数ｍμ〜５０７
Ｆ１μである微粒子シリカを使用すれば、インキ逆流防
止体組成物としての透明感が醸し出せ、インキ収容管自
体も透明のものであれば外観上見映えの良いものがイ４
Ｉられる。

本発明に赴いて使用されるポリオキシエチレン誘導体と
しては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ホリオ
キシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルエーテル。

ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート。

ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート等のポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸゛エステル等が挙げ
られ、これらも同様に単独もしくは混合して使用可能と
なる。

尚１本発明によるインキ逆流防止体組成物の使用対象と
なる水性インキは１その粘度が２５℃において５０〜２
０００Ｇ？３であることが好ましい。これは本発明者等
が、従来の油性ボールペンのもつ長所である構造的に簡
単な点と、従来の数ＣＰＳという極めて低粘度のインキ
を使用した水性ボールペンのもつ長所である瑞々しい鮮
明な筆跡が得られる点の両方を兼ね備えたボールペンを
得るべく種々検討を重ねた末に得るに至った一つの知見
からくるものである。

（実施例） 以下２本発明を実施例により更に詳細に説明するが、実
施例中「部」とあるのは「重ｆ部」を示す。

実施例１ ポリブテンＨｖ−１５（日本石油■製）９４．６部 アエロジルｌ（，９７２（ゲル他剤１日本ア２０ジル■
製）　　　　　　　　　　　　　Ｓ、　ＯＳポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート（レオドールＴＷ−
Ｌ１２０．花王石鹸■製）０．４部 以上の配合物をニーダ−に入れ、加熱攪拌を２〜３時間
行ない、水性ボールペン用インキ逆流防止体組成物を得
た。

実施例２ ポリブテンＬＶ−１００９３部 アエロジルＲ９７２６，０部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル （Ｎ　Ｉ　Ｋ　Ｋ　ＯＬ　　Ｂ　Ｌ　−２、日光ケミカ
ルｔＰＬｌ製〕　　　　　　　　　　　　１・０部以上
の配合物を実施例１と同様の方法により。

水性ボールペン用インキ逆流防止体組成物を得た。

比較例 実施例１におけるポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレートを除去した以外は全て実施例１と同様になした
ものを比較例としｆｃｃ（発明の効果） 以上実施例１．２．比較例で得られたインキ逆流防止体
組成初冬々を、内部に下記組成よりなる粘度２５００Ｐ
Ｓの水性インキを充填し、一端に洋白のボールペンチッ
プを取り付けたインキ収容管（材質：ポリプロピレン、
内径＝３．２′ｍＩＬ）内のインキ上部に充填し、筆記
荷重１００１、筆記角度７０°ｌ筆記速度７α／　Ｓ　
ｅ　ｃの条件で螺線筆記を行なった。

結果は下表のとおシである。

（水性インキの組成） ウォーターブラック　１８７Ｌ （オリエント化学工業■製）８，０部 ポリビニルピロリドンに−９０１０部 エチレングリコール　　　　　　　１５５部サンニック
スル１’−ａ。

（潤滑剤、三洋化成（作製）　　　１０部水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５７
　部以上の説明からも明らかな如く１本発明における水
性ボールペン用インキ逆流防止体組成物によれば、その
粘度が５０〜２００００ＰＳの水性インキの使用艮対し
ても、インキの消費減酋に伴ってそれがインキ収容管内
面に付着することなく確実に追従して行き、途中でイン
キ逆流防止体組成、物が消失したりすることがないもの
で、優れた効果を奏するものと言える。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インキ収容管内に２５℃における粘度が５０〜２０００
   ＣＰＳである水性インキを充填した水性ボールペン用の
   インキ逆流防止体組成物であって、該インキ逆流防止体
   組成物は炭化水素類より選ばれた難揮発性有機液体或い
   は不揮発性有機液体を基剤とし、これにゲル化剤および
   ポリオキシエチレン誘導体の１種もしくは２種以上が添
   加されてなることを特徴とする水性ボールペン用インキ
   逆流防止体組成物。