JPS6156800A - プレス装置の過負荷安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、プレス装置に過負荷が作用したときにプレス
装置を保護する安全装置に関する。

〔背景技術とその問題点コ 機械プレスの過負荷の一例として、上下動するスライド
の下面に取付けられた上型と、ボルスタの上面に取付け
られた下型とでブランクをプレス加工するプレス装置に
おいて、複数枚のブランクや所定厚以上のブランクが供
給された場合が挙げられる。この場合、装置は過負荷の
ために損傷する虞れがあるため、この過負荷からプレス
機械を構成している部材を保護する過負荷安全装置とし
て本出願人の特公昭４２−１６３８８号が知られている
。この装置は以下の構成１作用になっている。

第２図において、クランク軸である駆動軸に連結され上
下往復動する連結杆４１に前記スライド４２が取付けら
れ、スライド４２の内部に連結杆４１の下端ポール部４
ＬＡと接触して連結杆４１のプレス圧力を受けこのプレ
ス圧力をスライド４２に伝える受圧部材４３が設けられ
る。また、スライド４２の内部に油圧室４４が形成され
、この油圧室４４に前記受圧部材４３が上下移動自在に
配置される。受圧部材４３は下部が大きい段付形状で、
段部の上向き面４３Ａと油圧室４４の下向き面４４Ａと
は受圧部材４３の上下動に伴い接離し、この接離部が受
圧部材４３の上下移動に伴い開閉するシール部４５にな
っており、このシール部４５には油の逃がし経路が接続
されている。

前記油圧室４４には一定圧力の油が供給され、前記連結
杆４１．スライド４２の下降によりブランクがプレスさ
れるときは、連結杆４１．受圧部材４３のプレス圧力が
油圧室４４の油圧を介してスライド４２に伝達される。

スライド４２に過負荷が作用したときは、連結杆４１の
押下力にょって受圧部材４３は油圧室４４の油圧に抗し
て下方。

へ移動し、これにより前記シール部４５が開き、油圧室
４４の油はこのシール部４５を通って前記））　　　曲
進がし経路に逃がされる。この結果、連結杆４１はスラ
イド４２に対し相対移動可能となって過負荷が吸収され
る。

以上の従来装置においては、過負荷の原因となったブラ
ンクが取除かれて次のプレス加工が行われるときまでに
は、前記シール部が閉じ、油圧室には一定圧力の油が戻
されていなければならない、従来では、受圧部材の上方
への復帰移動や油圧室への油の戻りを行わせるために受
圧部材の下部にスプリング式やエアピストン式による機
械的リフト装置を設けることが行われていた。このため
、スライドの内部にリフト装置をスライドの内部機構と
は別に設置することが必要とされ、また、リフト装置の
部品製作、スライド内部への組込み作業が必要となって
いた。

［発明の目的］ 本発明の目的は、受圧部材の上方への復帰移動を機械的
リフト装置を用いずに行わせることができ、従ってスラ
イド内部の従来のリフト装置を省略できるプレス装置の
過負荷安全装置を提供するところにある。

［問題点を解決するための手段および作用コこのため本
発明の構成は、駆動軸に連結された連結杆にスライドを
取付け、このスライドの内部に前記連結杆のプレス圧力
を受ける受圧部材を設け、この受圧部材を前記スライド
の内部に形成された油圧室に上下移動自在に配置するこ
とにより受圧部材の上向き面とこの油圧室の下向き面と
で開閉自在なシール部を形成し、前記油圧室に前記受圧
部材のプレス圧力を前記スライドに伝達する油圧を供給
するとともに、前記シール部に過負荷時に開いたこのシ
ール部を通して前記油圧室の油を逃がす曲進がし経路を
接続したプレス装置の過負荷安全装置において、前記曲
進がし経路に設けられる油タンクの油に圧力を加える流
体加圧手段を用い、過負荷解除時にこの流体加圧手段の
圧力によって前記油タンクの油を前記曲進がし経路を通
して前記シール部、前記油圧室に戻し、これにより前記
受圧部材の上方への復帰移動を行わせ。

且つこの復帰移動を迅速に行わせることができるように
した点に特徴を有する。

［実施例］ 図面は本発明に係る装置の一実施例を示す縦断面図であ
り、連結杆１の上端は駆動軸としてのクランク軸に連結
され、連結杆１の下端に取付けられるスライド２はクラ
ンク軸の回転により上下往復動する。スライド２の下面
には図示しない上型が固定され、図示しないボルスタの
上面に固定される下型とこの上型とでスライド２の下降
によってブランクは所定形状にプレス加工される。

連結杆１の下端ポール部ＩＡはスライド２に形成された
凹部３に没入され、凹部３の上部に嵌入固定されたリン
グ状の抑え部材４．５がポール部ＩＡの１球面部を抑え
、これにより連結杆ｌとスライド２どの連結が行われる
。凹部３の下部にはポール受部材６が配置され、ポール
受部材６の上面に形成された球面凹部６Ａにポール部Ｉ
Ａの子球面部が嵌合される。この結果、連結杆１はポ−
ル受部材６と球面接触し、前記クランク軸の回転はスラ
イド２の上下往復動に変換される。ポール受部材６．は
連結杆１のプレス圧力を受ける受圧部材であり、球面接
触部からこのプレス圧力が伝達される。

ポール受部材６は下部の大径部６Ｂと上部の小径ｓｅｃ
とからなる段付の短円柱状で、大径部６Ｂは前記凹部３
の下部に連続して形成された油圧室７に臨み、ポール受
部材６はスライド２の内部のこの油圧室７に上下移動自
在に配置されている。油圧室７よりも大径に形成された
凹部３の底面３Ａにはポルト８でリング状の閉塞部材９
が取付けられ、ポール受部材６の前記小径部６Ｃの外周
面がこの閉塞部材９の内周面にシールされつつポール受
部材６は前記油圧室７に対し上下移動す閉塞部材９の内
直径は油圧室７の直径よりも小さいため、閉塞部材の内
径部９Ａは油圧室７の内方へ突出し、このため閉塞部材
９の内径部下面によって油圧室７の下向き面７Ａが形成
される。一方、前記段付形状のポール受部材６の大径部
６Ｂ１　　の上面によってポール受部材６の上向き面６
Ｄが゛）　　形成され、これらの上向き面６Ｄと下向き
面７Ａとは上下方向に対面する。ポール受部材６が上下
移動することによりこれらの面６Ｄ　、７Ａは接離する
ため、ポール受部材６と閉塞部材９とでシール部１０が
形成され、このシール部１０はポール受部材６の上下移
動に伴って開閉動を行う。

閉塞部材９の内周面下部には回油路１１が環状に形成さ
れ、この回油路１１に閉塞部材９に形成された油通路１
２が接続される。閉塞部材９の径方向への長さを有する
油通路１２は屈曲路１３により下方へ曲げられ、屈曲路
１３は管部材１４の上端に接続される。この管部材１４
はスライド２に穿設された下方へ延びる穴に嵌入固定さ
れており、管部材１４の下端はスライド２の内部に形成
された油タンク１５に突出する０以上の回油路１１、油
通路１２、屈曲路１３、管部材１４によって油逃がし経
路１６が形成され、この油逃がし経路１６の終端に油タ
ンク１５が設けられる。油逃がし経路１６の始端は前記
シール部１０に接続されているため、このシール部１０
が開いたときは前記油圧室７の油はシール部ｌＯを通っ
て油逃がし経路１６へと逃がされる。

前記ポール受部材６の端部富り内部には油通路１７が上
下方向に形成され、この油通路１７の下端はポール受部
材６の下面に開口しているため前記油圧室７に臨む、油
通路１７の上端はポール受部材６の外径方向へ屈曲せし
められ、これに閉塞部材９の内部に内外方向に貫通形成
された連通路１８が接続される。Ｊ１！通路１８には封
塞部材１９に形成された連絡路２０が接続され、スライ
ド２に密嵌固定されたこの封塞部材１９にジヨイント部
材２１が取付けられる。ジヨイント部材２１は前記油タ
ンク１５に設置された油ポンプ２２に管路２３を介して
接続され、このため油タンク１５の油は管路ｚ３、ジヨ
イント部材２１、連絡路２０、連通路１８、油通路１７
よりなる油圧供給経路２４を介して前記油圧室７に供給
される。この場合、油圧室７に供給された油は、油ポン
プ２２によってプレス加工するに必要な一定の圧力に増
圧されている０本実施例ではスライド２の側面に穿設形
成された油タンク１５の開口部は油ポンプ２２の背面に
よって閉塞され、従って油ポンプ２２は油タンク１５の
蓋部材を兼ねる。

油タンク１５の上部においてスライド２の側面には空気
溜り部２５が穿設形成され、この空／ｉ、溜り部２５は
油タンク１５に連通路２６を介して接続される。空気溜
り部２５の開口部を閉塞する蓋部材２７には連結口２８
が形成され、この連結口２８にニアコンプレッサに連な
る管路２９が接続される０以上のニアコンプレッサ、管
路２９、連結口２８、空気溜り部２５．連通路２６によ
り油タンク１５の油を加圧する流体加圧手段３０が構成
され、空気溜り部２５の空気圧はニアコンプレッサによ
って　　えば５　Ｋｇ／ｃｍ’程度の常圧に高められ、
この空気圧は連通路２６を通って油タンク１５の油に作
用する。

次に作用について述べる。

前記上型と下型との間に供給されたブランクのプレス加
工を行う際は、油タンク１５の油が前記油圧供給経路２
４を介して油圧室７に供給され、油圧室７には一定圧力
の油が充填されているため、前記ポール受部材６は上昇
位置にあり、従って前記シール部１０は閉じている。プ
レス加工すべく連結杆１．スライド２が下降すると、連
結杆１のプレス圧力を受圧部材としてのポール受部材６
が受け、このプレス圧力は油圧室７の油圧を介してスラ
イド２に伝達され、スライド２の下死点においてブラン
クはプレス加工される。

上型、下型の間に複数枚のブランクや所定厚以上のブラ
ンクが供給されてスライド２に過負荷が生じたときは、
それ以上下降しないスライド２に対しポール受部材６は
連結杆１の押下刃のために油圧室７の油圧に抗して油圧
室７内を下方へ移動する。この結果、ポール受部材６の
上向き面６Ｄと油圧室７の下向き面７Ａとは離れ、前記
シール部１０は開く、このため、油圧室７の油はポール
受部材６の前記大径部６Ｂの外周側に設けられた隙間３
１および開いたシール部１ｏを通って前記回油路１１に
逃げ、更にこの油は前記曲進がし経路１６を流通して油
タンク１５に流入する。従っ１　　　て油圧室７の油圧
は低下し、ポール受部材６はスライド２に対し下降し、
油圧室７の深さ分だけポール受部材６は下方へ移動する
ため過負荷は回避される。

連結杆１、スライド２を上昇させた後、過負荷の原因と
なったブランクが取除かれ、次のプレス加工を行うまで
には油圧室７に油が戻されていなければならないが、こ
の作動は以下の通り行われる。

袖タンク１５の油には前記流体加圧手段３０による空気
圧が加えられているため、油タンク１５の袖は前記管部
材１４、屈曲路１３、油通路１２、回油路１１を逆流し
、前記シール部１０、油圧室７に常時戻される。この場
合、空気圧で加圧されている油の油圧はポール受部材６
の前記大径部６Ｂの上向き面６Ｄとこの大径部６Ｂの下
面とに作用するが、大径部６Ｂの下面の方が前記小径部
６Ｃの断面積分だけ面積が大きいため、結局。

油の圧力に小径部６Ｃの断面積を乗算した大きさの上方
への移動力がポール受部材６に作用し、これによりポー
ル受部材６は迅速に上方への復帰動を行い、油圧室７の
大半は前記逆流した油にょって満たされて前記シール部
ｌＯが閉じる。なお。

この場合、前記油ポンプ２２によって油タンク１５の油
は前記油圧供給経路２４を介して油圧室７に供給されて
おり、従って前記の通りシール部１０が閉じることによ
り、微量の油が油圧供給経路２４から油圧室７に供給さ
れるだけで油圧室７の油圧は所定の一定力に向上し、短
時間で全てが所期の状態に復帰する。また、油タンク１
５の油を加圧する空気溜り部２５の圧力は例えば５　Ｋ
ｇ／ｃｍ″程度の常圧でよいため、工場等に常設されて
いる空気圧力源を空気溜り部２５の圧力源に利用でき、
特別の空気圧力源を準備する必要はない。

本実施例では曲進がし経路に設（すられる油タンクはス
ライドの内部に形成されていたが、本発明に係る装置は
、スライドから導出された曲進がし経路に油タンクを設
けてスライドの外部に油タンクを配置した場合にも適用
でき、要すれば、曲進がし経路に設けられる油タンクの
油に圧力を加え、前記シール部、油圧室に油を戻す流体
加圧手段を備えていればよい、また、本発明に係る装置
は本実施例で示されたスライドの内部構造以外の構造が
採用されたプレス装置にも適用でき、要すればスライド
の内部において油圧室に上下移動自在に配置された受圧
部材の上向き面と油圧室の下向き面とで開閉自在なシー
ル部が形成され、このシール部に曲進がし経路が接続さ
れたプレス装置であれば適用できる。また、本実施例で
は流体加圧手段の加圧流体は空気であり、加圧流体とし
てこれ以外の流体を採用できるが１本実施例のように空
気とすることによりその取扱いの容易化、配管系統の簡
略化を実現できる。

［発明の効果］ 本発明によれば、従来スライドの内部に設けていた機械
的リフト装置を廃止でき、従ってスライドの内部構造の
ｍ素化１岨立作業等の作業性の向上を達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の係る装置の一実施例を示す縦断面図、
第２図は従来例を示す縦断面図である。 １・・・ｉ！ｌｌｕ結杆、２・・・スライド、６・・・
受圧部材であるポール受部材、６Ｄ・・・上向き面、７
・・・油圧室、７Ａ・・・下向き面、１０・・・シール
部、１５・・・油タンク、１６・・・曲進がし経路、３
０・・・流体加圧手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）駆動軸に連結された連結杆にスライドを取付け、
   このスライドの内部に前記連結杆のプレス圧力を受ける
   受圧部材を設け、この受圧部材を前記スライドの内部に
   形成された油圧室に上下移動自在に配置することにより
   受圧部材の上向き面とこの油圧室の下向き面とで開閉自
   在なシール部を形成し、前記油圧室に前記受圧部材のプ
   レス圧力を前記スライドに伝達する油圧を供給するとと
   もに、前記シール部に過負荷時に開いた前記シール部を
   通して前記油圧室の油を逃がす油逃がし経路を接続した
   プレス装置の過負荷安全装置において、前記油逃がし経
   路に設けられる油タンクの油に圧力を加え、前記シール
   部、前記油圧室に油を戻す流体加圧手段を備えたことを
   特徴とするプレス装置の過負荷安全装置。