JP3392738B2 - 鍛造用金型装置 - Google Patents

鍛造用金型装置

Info

Publication number
JP3392738B2
JP3392738B2 JP33592397A JP33592397A JP3392738B2 JP 3392738 B2 JP3392738 B2 JP 3392738B2 JP 33592397 A JP33592397 A JP 33592397A JP 33592397 A JP33592397 A JP 33592397A JP 3392738 B2 JP3392738 B2 JP 3392738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold member
forging
punch
die
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33592397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11169996A (ja
Inventor
優一 長尾
善久 土井
司志 大浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP33592397A priority Critical patent/JP3392738B2/ja
Priority to US09/177,364 priority patent/US6035688A/en
Publication of JPH11169996A publication Critical patent/JPH11169996A/ja
Priority to US09/487,884 priority patent/US6189362B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3392738B2 publication Critical patent/JP3392738B2/ja
Priority to US10/437,074 priority patent/US7043955B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに接合された
上部ダイスおよび下部ダイスに形成されるキャビティに
鍛造用素材が配設され、ポンチの加圧作用下に鍛造成形
することが可能な鍛造用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、互いに接合された上部ダイス
および下部ダイスに形成される鍛造用キャビティに鍛造
用素材を挿入し、ポンチを介して前記鍛造用素材に加圧
力を付与することにより該鍛造用素材を所定形状に鍛造
成形する金型装置が知られている。
【0003】この場合、ポンチを往復運動させる加工機
械として、図7に示されるような機械プレス1が一般的
に知られている。この機械プレス1は、クランク機構を
有するクランクプレスからなり、ボルスタ2に立設され
たフレーム3a、3bと、前記フレーム3a、3bに回
動自在に軸支されるクランク軸4と、前記クランク軸4
に連結された連結棒5を介して前記フレーム3a、3b
の案内作用下に上下方向に沿って往復運動するラム6と
を有する。
【0004】前記ボルスタ2の上面には型部材7を介し
て素材8が配設され、前記ラム6に固定されたポンチ9
が該ラム6と一体的に上下方向に沿って往復運動し、前
記素材8に対して加圧力を付与することにより、所定の
形状に鍛造成形される。
【0005】このクランクプレスでは、モータの回転駆
動力をクランク軸4に伝達し、前記クランク軸4に連結
された連結棒5を介してラム6およびポンチ9の往復運
動に変換して素材8に対する成形荷重を発生させてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな周知の機械プレスを用いて鍛造成形を行った場合、
機械プレスを構成するフレーム、連結棒およびラム等に
延びが発生することにより、上下方向に往復運動するポ
ンチの下死点が変動し、得られる鍛造製品の厚さ方向の
寸法にばらつきが生ずるという不都合がある。
【0007】例えば、前記機械プレスを用いて等速ジョ
イントを構成するアウタカップを鍛造成形した場合、前
記延びの影響によってアウタカップのカップ部の底厚寸
法にばらつきが発生する。
【0008】このため、従来技術では、アウタカップの
カップ部の底厚寸法を一定とするために、鍛造成形後に
切削加工を施さなければならないという不都合があっ
た。
【0009】また、前記延びの影響によって素材に付与
される成形荷重が予め設定された値を遥かに超えた場合
(オーバーロードの成形荷重が付与された場合)には、
機械プレスがロック状態となって停止してしまい、連続
成形を施すことができないという不都合がある。
【0010】本発明は、前記の種々の不都合を克服する
ためになされたものであり、切削加工を不要としてオー
バーロードの成形荷重となることを防止し、しかも、得
られる鍛造製品の厚み精度を高精度に保持することが可
能な鍛造用金型装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転駆動源の回転駆動力をラムの往復
運動に変換する機械プレスを用い、鍛造用素材に対して
鍛造成形を施す装置において、鍛造用素材が配設される
キャビティが形成された第1型部材と、前記ラムと一体
的に往復運動し、キャビティに配設された鍛造用素材に
対して加圧力を付与する第2型部材と、前記第1型部材
または第2型部材のいずれか一方に設けられ、下死点に
到達する前に前記第2型部材が前記第1型部材に当接す
ることにより前記第1型部材と第2型部材の高さ方向の
位置を位置決めし、さらに、前記第2型部材が前記第1
型部材に当接してから前記下死点に到達するに至るまで
の剰余の変位量を吸収する緩衝機構と、を備え、前記緩
衝機構は、圧力流体が充填された圧力室に沿って変位自
在に設けられたピストンを有し、前記剰余の変位量は、
前記ピストンの変位作用下に圧力流体によって吸収され
ることを特徴とする。
【0012】
【0013】本発明によれば、緩衝機構を介して、下死
点に到達する前に第2型部材が第1型部材に当接するこ
とによりその変位量が規制され、前記第1型部材と第2
型部材の高さ方向の位置が正確に位置決めされる。しか
も、前記第2型部材が第1型部材に当接して下死点に到
達するに至るまでの該第2型部材の剰余の変位量が緩衝
機構によって吸収される。
【0014】この結果、得られる鍛造製品の厚み寸法を
高精度に保持することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る鍛造用金型装置につ
いて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0016】図1において、参照数字10は、本実施の
形態に係る鍛造用金型装置を示し、この鍛造用金型装置
10は、四隅角部に近接して複数のガイド手段12a〜
12dが立設された第1ダイホルダ14と、前記第1ダ
イホルダ14の中心部に積層して設けられた第2ダイホ
ルダ16および第3ダイホルダ18とを有する。
【0017】前記第2ダイホルダ16上には、一体的に
形成された厚肉の圧入リング20が締結手段22を介し
て固定され、前記圧入リング20の孔部内には、薄肉に
形成されたスリーブ24を介して上部ダイス26および
下部ダイス28が一体的に接合される。
【0018】前記圧入リング20の上部側に形成された
環状の凹部30には、孔部32が形成された第1リング
体34と、前記第1リング体34に外嵌される第2リン
グ体36と、前記第1リング体34および第2リング体
36を保持する締結リング38とが設けられる。前記第
1リング体34および第2リング体36は、圧入リング
20の上部側に形成され、後述するキャビティ46と同
心加工された孔部37内に同心度よく圧入される。この
場合、第1リング体34および第2リング体36をそれ
ぞれ別体で構成せずに、リング体として一体的に形成し
てもよい。
【0019】前記上部ダイス26およびスリーブ24の
上面部には、後述するポンチ40と一体的に変位する第
2プレート42と当接することにより、該ポンチ40の
変位量を規制する第1プレート44が設けられる。な
お、前記第1プレート44を含む上部ダイス26および
下部ダイス28等は、第1型部材として機能するもので
ある。
【0020】第1リング体34は、例えば、超硬材料に
よって形成され、焼ばめ処理が施された第2リング体3
6によって中心に向かって強く締め付けられた状態にあ
る。また、前記第1リング体34および第2リング体3
6は、キャビティ46と同心加工された孔部37に圧入
され、しかも、圧入リング20のねじ孔に螺入される締
結リング38のテーパ部によって緊締されることによ
り、キャビティ46と同心度よく圧入リング20の凹部
30に一体的に接合されている。
【0021】この場合、上部ダイス26および下部ダイ
ス28によってキャビティ46が形成され、前記キャビ
ティ46の下部側には、鍛造品を押し出すためのノック
アウトピン48が第2ダイホルダ16および第3ダイホ
ルダ18に形成された孔部50に沿って進退自在に配設
される。このキャビティ46には、鍛造用素材として図
3Dに示されるような第2次成形品52が装填される。
【0022】圧入リング20から所定距離離間する上方
には、図7に示される機械プレス1のラム6に連結さ
れ、前記機械プレス1の駆動作用下にラム6と一体的に
上下方向に沿って変位する昇降部54が設けられる。
【0023】この昇降部54は、ポンチ40が鍛造用素
材に当接して鍛造成形が開始され、下死点に到達する前
に上下型が当接することにより鍛造用素材に対する鍛造
成形を終了し、その後、下死点に到達するに至るまでの
剰余の変位量を吸収するための緩衝機構56を有する。
【0024】この緩衝機構56は、内部に圧力室58が
形成され、前記圧力室58に沿って上下方向に変位自在
に設けられたピストン60を有する有底円筒状のブロッ
ク体62と、前記ブロック体62と液密に連結され、前
記圧力室58に連通する通路64が形成された一組の連
結ブロック66a、66bとを含む。前記ブロック体6
2の底面部には、前記ピストン60の下降を阻止するた
めのリング状のストッパ68が固定されている。
【0025】なお、一方の連結ブロック66aには、チ
ューブ70を介してチェック弁71および圧油供給源7
3が接続され、他方の連結ブロック66bには、チュー
ブ75を介してリリーフ弁77および圧油貯留用のタン
ク79が接続されている。圧力室58および通路64に
は、圧油供給源73から供給された所定量の圧油が充填
され、ピストン60の外周部には、環状溝を介してリン
グ状の高圧用パッキン72、低圧用パッキン74および
ウエアプレート76がそれぞれ装着されている。
【0026】前記ピストン60の底面部にはポンチプレ
ート78が固定され、前記ポンチプレート78には、外
周面の一部を囲繞するホルダ80を介してポンチ40が
固定される。また、前記ホルダ80の外周部には円筒状
の金属製材料で形成されたガイドスリーブ82が外嵌さ
れ、該ホルダ80の底面部には第2プレート42が固設
される。
【0027】なお、ガイドスリーブ82は、例えば、S
KD11、FC25またはFC30等の金属製材料によ
って形成され、また、第1リング体34は、ガイドスリ
ーブ82よりも硬質な材料によって形成されると好適で
ある。
【0028】なお、ポンチ40を含むホルダ80、ガイ
ドスリーブ82および第2プレート42等は、第2型部
材として機能するものである。また、ポンチ40は、第
1ダイホルダ14に立設された複数のガイド手段12a
〜12dの案内作用下に昇降部54と一体的に上下方向
に沿って変位自在に設けられる。
【0029】本発明の実施の形態に係る鍛造用金型装置
10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作並びに作用効果について説明する。な
お、鍛造品として等速ジョイントを構成するアウタカッ
プを鍛造成形する場合を例にして以下説明する。
【0030】図3Aに示されるような円柱状のビレット
84に対し図示しない金型装置によって第1次鍛造成形
を施すことにより、図3Bに示されるように中間部の段
部を介して直径がそれぞれ異なる第1次成形品86が得
られる。続いて、前記第1次成形品86に対して予備成
形を施した後(図3C参照)、さらに、図示しない他の
金型装置によって第2次鍛造成形を行うことにより、図
3Dに示されるようなカップ部88と軸部90とからな
る第2次成形品52が得られる。
【0031】本実施の形態に係る鍛造用金型装置10
は、この第2次成形品52を鍛造用素材としてさらに第
3次鍛造成形を施すものである。
【0032】まず、準備作業として、第1リング体34
の孔部32内にガイドスリーブ82を挿入した状態にお
いて、上部ダイス26、下部ダイス28、スリーブ24
および圧入リング20等を一体的に組み付けることによ
り、上部ダイス26および下部ダイス28に形成される
キャビティ46に対してポンチ40が位置決めされる。
なお、圧力室58には、圧油供給源73の駆動作用下に
チェック弁71に連通する通路64を介して所定量の圧
油を充填しておく。
【0033】次に、ポンチ40が図示しない上昇位置に
配置された状態において、キャビティ46に鍛造用素材
である第2次成形品52を装填する。そして、機械プレ
ス1の駆動作用下にラム6に連結された昇降部54と一
体的にポンチ40が下降し、図1に示す状態となること
により鍛造成形が開始される。
【0034】なお、ポンチ40が昇降部54と一体的に
下降する際、前記昇降部54と第1ダイホルダ14との
間に設けられた複数のガイド手段12a〜12dによっ
て横方向の偏荷重が好適に吸収され、ガイドスリーブ8
2を介してポンチ40をキャビティ46と同軸に配設さ
れた第1および第2リング体34、36の孔部32の中
心に円滑に圧入することができる。
【0035】鍛造成形を開始する際、ポンチ40の外周
面の一部に外嵌されたガイドスリーブ82は、第1リン
グ体34の孔部32の上端部に形成された図示しない環
状の溝部の案内作用下に進入し、さらに、ポンチ40が
下降することにより、ポンチ40、ホルダ80およびガ
イドスリーブ82は、第1リング体34の孔部32内に
圧入された状態で一体的に変位する。
【0036】ここで、ポンチ40の変位量と圧力室58
に充填された圧油との関係を図4に示す。図4におい
て、実線で示される曲線Aは、機械プレス1の駆動作用
下にラム6と一体的に変位するポンチ40の変位量、二
点鎖線で示される曲線Bは、圧力室58に充填された圧
油の圧力値、一点鎖線で示される曲線Cは、変位側に設
けられた第2プレート42と固定側に設けられた第1プ
レート44との離間距離D(図1参照)をそれぞれ示し
ている。
【0037】機械プレス1のラム6が所定の上昇位置か
ら下方側に向かって変位し、前記ラム6と一体的にポン
チ40および第2プレート42等が一体的に下降するこ
とにより、固定側の第1プレート44と変位側の第2プ
レート42との離間間隔Dが徐々に小さくなる。なお、
ピストン60は、ストッパ68に保持されて下方側に対
する変位が阻止された状態にあり、また、圧力室58に
充填された圧油の圧力は、成形開始後、ポンチ40に付
与される荷重の増加に伴って徐々に上昇する。
【0038】なお、リリーフ弁77の作動圧力は、ピス
トン60の反力が鍛造用素材に対する成形荷重以上でオ
ーバーロードの成形荷重以下となるように設定し、鍛造
用素材に対する成形荷重は、圧力室58に充填された圧
油によって支持される。
【0039】図1に示す状態からポンチ40がさらに下
降して下死点に到達する直前、第2プレート42が第1
プレート44と当接し、すなわち、第1プレート44と
第2プレート42との離間距離Dが0となることによ
り、ポンチ40の下方側に対する変位が規制され、鍛造
用素材に対する厚みが正確に規制されて鍛造成形が終了
する。さらに、ポンチ40が微少距離だけ下降して圧力
室58内の油圧が前記設定圧力に到達することによりリ
リーフ弁77が弁開状態となり、圧力室58内の圧油が
吐出されてピストン60のストローク作用下に図2に示
す状態に至る。
【0040】この時、本実施の形態では、通常、鍛造用
素材の厚さ寸法の変動原因となるフレーム3a、3b、
連結棒5等の延びによる変動分が、ピストン60のスト
ローク量の変化として吸収され、しかも、素材厚さ寸法
は上下型の当接で規定されるため、前記フレーム3a、
3b等の延びによる影響を受けることがない。
【0041】このように、鍛造製品92として得られる
アウタカップのカップ部94の底厚T(図5参照)の寸
法は、ポンチ40側に設けられた第2プレート42と圧
入リング20側に設けられた第1プレート44とが当接
することにより決定される。従って、鍛造製品92とし
て得られるアウタカップのカップ部94の底厚Tの寸法
にばらつきが発生することがなく、カップ部94の底厚
Tの寸法精度が高精度に保持される。
【0042】次に、成形ショット数と底厚Tの変化量と
の関係を図6に示す。本実施の形態に係る鍛造用金型装
置10を用いた場合には、破線Eで示されるように、成
形ショットの回数が増大してもカップ部94の底厚Tの
変化量は許容誤差の範囲内に保持されるのに対し、比較
例に係る一般の鍛造用金型装置(図示せず)を用いた場
合には、実線Fで示されるように、成形ショット数が増
大するとともに底厚Tの変化量が許容誤差を超えてばら
つきが発生してしまうという不都合がある。
【0043】このようにしてポンチ40が下降し、図1
に示される成形開始位置から図2に示される成形終了位
置に到達することにより、このポンチ40と下部ダイス
28および上部ダイス26を介して鍛造用素材に対して
鍛造成形が施され、前記鍛造用素材がキャビティ46の
形状に沿って塑性流動する。
【0044】このようにして鍛造成形が終了した後、機
械プレス1の駆動作用下にラム6に連結された昇降部5
4と一体的にポンチ40が所定位置まで上昇することに
より、該ポンチ40、ホルダ80およびガイドスリーブ
82が第1リング体34の孔部32から離間し、次なる
工程の待機状態となる。そして、ノックアウトピン48
の変位作用下に鍛造製品92(図5参照)が取り出され
る。
【0045】本実施の形態では、ポンチ40が下死点に
到達する直前、変位側の第2プレート42が固定側の第
1プレート44と当接してその離間距離Dが0となり、
ポンチ40の下方側に対する変位が規制されることによ
り、鍛造製品92として得られるアウタカップのカップ
部94の底厚Tの寸法を略一定とすることができる。従
って、得られる鍛造製品92の厚み精度を高精度に保持
することができる。
【0046】また、本実施の形態では、鍛造成形後にお
いて、従来技術において必要とされたアウタカップのカ
ップ部の底厚寸法を一定とする切削加工が不要となるた
め、製造工程を簡略化して生産効率を向上させることが
できる。
【0047】さらに、本実施の形態では、鍛造用素材に
付与される成形荷重を、実際に必要とされる最小成形荷
重よりも大きく、オーバーロードの成形荷重よりも小さ
く設定することができるため、機械プレス1がロック状
態となって停止することを防止し、連続して鍛造成形を
行うことができる。
【0048】なお、本実施の形態では、等速ジョイント
を構成するアウタカップを鍛造用素材として用いている
がこれに限定されるものではなく、例えば、図示しない
段付き部品、段付き歯車等のように部品の厚さ方向の寸
法精度が必要とされる種々の鍛造成形品に適用すること
ができることは、勿論である。
【0049】加えて、本実施の形態では、緩衝機構56
を変位側の昇降部54に設けているが、これに限定され
るものではなく、上部ダイス26および下部ダイス28
等の固定側に緩衝機構56を設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0051】すなわち、下死点に到達する前に第2型部
材が第1型部材に当接することによりその変位量が規制
され、しかも、前記第2型部材が第1型部材に当接して
下死点に到達するに至るまで、予め設定された成形荷重
を超える剰余の成形荷重が緩衝機構によって好適に吸収
される。
【0052】この結果、得られる鍛造製品の厚み寸法を
高精度に保持することが可能となる。また、切削加工を
省略することができるため、製造工程を簡略化すること
ができ、製造コストを低減することができる。さらに、
オーバーロードの成形荷重となることを防止することが
できるため、機械プレスが停止することを阻止し、連続
した鍛造成形を遂行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鍛造用金型装置の縦
断面図である。
【図2】図1に示す鍛造成形開始位置からポンチが下降
して鍛造成形が終了した状態を示す動作説明図である。
【図3】図3A〜図3Dは、それぞれ、等速ジョイント
を構成するアウタカップの製造工程を示す説明図であ
る。
【図4】ポンチの変位量と圧油の圧力値の関係を示す説
明図である。
【図5】鍛造製品として得られるアウタカップのカップ
の底厚の寸法を示す説明図である。
【図6】成形ショット数と鍛造製品として得られるアウ
タカップのカップの底厚の変化量の関係を示す説明図で
ある。
【図7】ポンチを往復動作させる加工機械として用いら
れる機械プレスの概略構成図である。
【符号の説明】
10…鍛造用金型装置 12a〜12d
…ガイド手段 14、16、18…ダイホルダ 20…圧入リン
グ 26、28…ダイス 30…凹部 34、36…リング体 40…ポンチ 42、44…プレート 46…キャビテ
ィ 48…ノックアウトピン 54…昇降部 56…緩衝機構 58…圧力室 60…ピストン 62…ブロック
体 92…鍛造製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−51785(JP,A) 特開 平2−80148(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00 B30B 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源の回転駆動力をラムの往復運動
    に変換する機械プレスを用い、鍛造用素材に対して鍛造
    成形を施す装置において、 鍛造用素材が配設されるキャビティが形成された第1型
    部材と、 前記ラムと一体的に往復運動し、キャビティに配設され
    た鍛造用素材に対して加圧力を付与する第2型部材と、 前記第1型部材または第2型部材のいずれか一方に設け
    られ、下死点に到達する前に前記第2型部材が前記第1
    型部材に当接することにより前記第1型部材と第2型部
    材の高さ方向の位置を位置決めし、さらに、前記第2型
    部材が前記第1型部材に当接してから前記下死点に到達
    するに至るまでの剰余の変位量を吸収する緩衝機構と、 を備え、前記緩衝機構は、圧力流体が充填された圧力室
    に沿って変位自在に設けられたピストンを有し、前記剰
    余の変位量は、前記ピストンの変位作用下に圧力流体に
    よって吸収されることを特徴とする鍛造用金型装置。
  2. 【請求項2】請求項記載の装置において、 圧力流体は、圧油からなることを特徴とする鍛造用金型
    装置。
JP33592397A 1997-12-05 1997-12-05 鍛造用金型装置 Expired - Fee Related JP3392738B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33592397A JP3392738B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 鍛造用金型装置
US09/177,364 US6035688A (en) 1997-12-05 1998-10-23 Forging die apparatus
US09/487,884 US6189362B1 (en) 1997-12-05 2000-01-20 Forging die apparatus
US10/437,074 US7043955B2 (en) 1997-12-05 2003-05-14 Forging die apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33592397A JP3392738B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 鍛造用金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11169996A JPH11169996A (ja) 1999-06-29
JP3392738B2 true JP3392738B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=18293877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33592397A Expired - Fee Related JP3392738B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 鍛造用金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3392738B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109663876A (zh) * 2017-10-14 2019-04-23 辽宁五八内燃机配件有限公司 一种适用于锻造自动化生产线的切边冲孔校正复合模具及其使用方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6205828B1 (en) 1998-08-24 2001-03-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Forging die, and method and apparatus for controlling the same
CN101885031B (zh) * 2010-07-07 2012-02-29 哈尔滨工业大学 利用活动阻尼块控制非对称复杂曲面筋锻件成形的模具
JP7115273B2 (ja) * 2018-12-10 2022-08-09 日本製鉄株式会社 中空部品の製造方法および製造装置
JP7115274B2 (ja) * 2018-12-10 2022-08-09 日本製鉄株式会社 冷間鍛造方法および冷間鍛造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109663876A (zh) * 2017-10-14 2019-04-23 辽宁五八内燃机配件有限公司 一种适用于锻造自动化生产线的切边冲孔校正复合模具及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11169996A (ja) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5288440A (en) Method and apparatus for controlling powder molding press
EP0116877A2 (en) Method and apparatus of producing a stepped hollow article
US3664784A (en) Compacting press
US4265102A (en) Method for molding a bulge
US6250128B1 (en) Forging die and upset forging method
US4321818A (en) Closed forging press
JP3579936B2 (ja) 有底筒状製品の成形方法
SU797559A3 (ru) Устройство дл импульсной обработкидАВлЕНиЕМ зАгОТОВОК
JP3392738B2 (ja) 鍛造用金型装置
US4651548A (en) Wobble-die forging machine
US6698267B1 (en) Method and impact machine for forming a body
US7367211B2 (en) Forging device and method for forging work
US5913956A (en) Apparatus and method for progressive fracture of work pieces in mechanical presses
US20020040589A1 (en) Device and method for forming, particularly with a hydraulic clamping device
Pale et al. Recent developments in tooling, machines and research in cold forming of complex parts
JP3930160B2 (ja) 鍛造用金型の制御方法および装置
JP2812171B2 (ja) 段付き細長円筒鍛造品の孔抜き用油圧プレスの油圧ダイクッション装置
JP3540617B2 (ja) 鍛造用金型の制御方法および装置
WO2001083135B1 (en) Method and impact machine for forming a body
RU1810185C (ru) Устройство дл получени полых изделий из трубчатых заготовок
RU1810186C (ru) Способ обработки труб
JPH02200340A (ja) 閉塞鍛造装置用ダイホルダー
SU1238877A1 (ru) Способ изготовлени деталей типа стаканов и устройство дл его осуществлени
RU2252097C1 (ru) Штамп для реверсивной вырубки
CN219820718U (zh) 一种多工位偏载压力机

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees