JPS6154861B2 - - Google Patents

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JPS6154861B2
JPS6154861B2 JP58046009A JP4600983A JPS6154861B2 JP S6154861 B2 JPS6154861 B2 JP S6154861B2 JP 58046009 A JP58046009 A JP 58046009A JP 4600983 A JP4600983 A JP 4600983A JP S6154861 B2 JPS6154861 B2 JP S6154861B2
Authority
JP
Japan
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added
hardness
head
alloy
alloys
Prior art date
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Expired
Application number
JP58046009A
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English (en)
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JPS59173242A (ja
Inventor
Koichi Tamaki
Tsutomu Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tohoku Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はFe―Si―A系合金に関し、特に耐
摩耗性が優れさらに硬さを向上させた磁気ヘツド
コア用磁性合金に関する。 近年VTR分野における高記録密度化に伴ない
8mmTVRが提案されており、記録媒体およびヘ
ツドコア材の見直しが図られている。記録媒体と
しては、高保磁力化のために、従来のγ―Fe2O3
塗布型テープから塗付型メタルテープや蒸着型メ
タルテープへの移行が提案されている。一方、ヘ
ツドコア材料としては、従来のフエライト単結晶
では飽和磁束密度が小さすぎるため、高飽和磁束
密度を有する材料、例えば結晶質材料ではFe―
Si―A系合金が、またCo―Fe―Si―B系に代
表される非晶質合金が期待されている。 非晶質合金をヘツドコア材料として用いる場
合、これは薄いリボン状の材料であるため、ギヤ
ツプを正確に作ることが極めて困難でヘツド化し
にくく、また経年変化等の安定性についての実績
がない。さらには耐摩耗性がFe―Si―A系合
金よりも悪いため実用化は今後の課題である。 そこで注目されているのがFe―Si―A系合
金であり、これは一部放送用4ヘツド形VTRに
おいて実際に使用されており磁気特性上は特に大
きな問題はない。しかし、Fe―Si―A系合金
をヘツドコアに使用したヘツドでは、テープ走行
時にコアのテープ摺動面に焼付き現象が生じ出力
特性が低下してしまい、ヘツドとしての特性が劣
化するという問題があつた。 さらに、ヘツド組立ての容易さ、特に巻線の容
易さの点からはコアの材料が硬い方が望ましい。
しかし従来のFe―Si―A系合金ではビツカー
ス硬さはHv=480〜530と硬いが、巻線時にひず
みが導入されたり割れたりするため、さらに硬い
材料が望まれている。 本発明者らはテープ走行時に焼付きがなくかつ
硬さの高いFe―Si―A系合金を得るために各
種の添加元素について検討したところ、2wt%
(以下単に%と略す)以上のTiの添加が焼付防止
かつ硬さの向上に効果的であることを見い出し
た。しかし2%以上Tiを添加すると飽和磁束密
度B10が8000ガウス以下となりFe―Si―A系合
金の大きな特徴の1つである高飽和磁束密度が損
なわれてしまう。ところがFe―Si―A−Ti合
金にCoを少量添加すると、FeとCoとの相乗作用
によりB10が飛躍的に向上することをさらに知見
し本発明に至つたものである。 すなわちSi4〜12%、A3〜8%、Ti2〜5
%、Co1〜5%残部が実質的にFeよりなる合金は
従来のFe―Si―A系合金と同等以上の磁気特
性を有し、さらに焼付きがなく硬さが向上する。 本発明に関連する先行特許としては特公昭45−
32338が知られている。同特許公報記載の発明は
「b.8b〜10.8%のSi、3.92%〜6.86%のA、1.96
%以下のTi、1.96%以下のCo、残部Feよりなる
高導磁率合金」であり、「Fe―Si―A合金にTi
とCoを複合添加することによつてμeを高め、
かつ耐摩耗性に関係の深い硬度(HV)を高めた
新しい合金」の提供を目的としている。また、同
特許公報には、「TiとCoを複合添加したときには
…Tiはμeを上げる効果がありCoはHvをあげる
効果をもつている。」との記載があるが、本発明
者らによる詳細な実験によればTiは確かにμe
を上げる効果は認められるがCoは硬さをあげる
効果が全く認められなかつた。更に同特許公報に
は「Fe―Si―A合金100に対して2.5以上のCo
添加では、Fe,Si,Aの組成に関係なくいず
れも悪作用を及している。同様にTi量も2を越
えて添加されCoが共存しているときにはμeを
劣化させる」と述べられている。しかしFe―Si
―A合金にTiを添加すると磁歪定数λsを負
の方向へ変化させ、Coを添加するとλsを正の
方向に変化させることを本発明者らは実験により
確認した。さらにFe―Si―A合金にCoを添加
する場合λs≒0とし良好な磁気特性を得るには
2%以上のTiの添加が必要であることも確認し
た。本発明は上述した新規な知見にもとづくもの
で前述の特許公報記載の発明とは異なるものであ
る。 本発明においてSi量を4〜12%、A量を3〜
8%としたのはこの範囲外では磁気特性なかでも
保磁力および実効透磁率が著しく劣化するためで
ある。Tiは焼付防止および硬さの向上のために
添加するもので、2%未満の添加でも硬さは若干
向上するのが焼付防止とならないため2%以上の
添加が必要である。しかしながら、5%を越えて
添加すると切削加工が極めて困難となり、さらに
飽和磁束密度B10が小さくなりすぎてしまい後述
するCoの添加によつてもB10が向上しない。その
ためTiの添加量は2〜5%が良く、さらに好ま
しくは3〜5%が良い。 CoはFe―Si―A合金にTiを2〜5%添加し
たときに低下する飽和磁束密度B10をFeとの相乗
作用で向上するために添加するもので、1%未満
ではB10を向上させ得なく、5%を越えると実効
透磁率が劣化してしまうため、Coの添加量とし
ては1〜5%が良くさらに好ましくは2〜4%が
良い。また、上述した通りCoを添加するために
はTiを2%以上添加することが必要である。 以下本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 1 Si10%、A6%一定としこれにTiを0.5〜6
%まで添加したときの飽和磁束密度B10およびビ
ツカース硬さHv(荷重500g)を測定した。測定
に供した試料は、アーク溶解により作製されたイ
ンゴツトを、1200℃で2時間均質化焼鈍を施した
後、放電加工および機械加工により作製した。
B10測定には外径8mm、内径4mm、厚さ10mmのリ
ング状試料をHv測定には20×20×10(厚み)の
試料を用いた。測定に先立ち900℃で3時間の磁
性焼鈍を施した。この結果を第1図に示す。Ti
の添加量が増加するにしたがいB10は直線的に減
少し、Hvはほぼ放物線的に5%Tiまで増加する
が5%を越えると急激な硬さの上昇が認められ
る。このTi添加量が5%を越えたときの硬さの
急激な上昇部では加工性が著しく劣化していた。 次にこれらの合金を用いてビデオヘツドを試作
し耐摩耗性試験を行なつた。このとき用いた磁気
テープ塗布型メタルテープ(保磁力:約
1500Oe)であり、テープとヘツドの相対速度は
3.415m/秒としビデオデツキは市販の家庭用と
した。100時間テープ走行後のヘツド表面の焼付
きの有無および摩耗深さを調べた。Tiを2%以
上添加した試料については焼付きは全く認められ
なかつたがTi=0〜1.5%では顕著な焼付きが認
められた。また摩耗深さはTi添加と共に減少す
る傾向があり0%Tiでは1.5μm、2%Tiでは0.6
μm、3%Ti以上では0.5μm以下で測定が不可
能であつた。 以上よりTiの添加は耐摩耗性を改善するのに
有効であるがB10を著しく劣化させていることが
わかつた。 実施例 2 実施例1と同様にSi10%、A6%一定とし
Coを0.5〜6%まで添加した時の硬さを調査し
た。結果を第2図に示す。これよりCo添加は硬
さにはほとんど影響していないことがわかる。 またビデオヘツドを試作し耐摩耗試験を行なつ
た。Co添加によつても焼付きはほとんど改善さ
れず、摩耗深さはCo添加量によらず1.5μm程度
であつた。 実施例 3 Si10%、A6%一定とし、これにTiおよび
Coをそれぞれ6%まで複合添加したときのビツ
カース硬さHvの変化を第3図に、飽和磁束密度
B10の変化を第4図に示す。 第3図よりTiとCoを複合添加した場合でも硬
さの向上はTiのみの効果であり、Coはほとんど
硬さの向上には寄与していないことがわかる。ま
たこのときの磁気テープ走行によるヘツド摺動面
の焼付現象はTiによる効果が大であることが確
認された。 一方第4図よりTiとCoを複合添加するとB10
第1図のように単調に減少せず著しく増加してお
り特にCo1%以上の添加の場合その効果が大であ
ることがわかる。 実施例 4 実施例1と同様な方法で表―1に示す組成の試
料を作製し、磁気特性および耐摩耗性を調査し
た。5MHzでのμe測定には外径8mm、内径4
mm、厚さ30μmのリング試料を用いた。ここで摩
耗深さが<0.5μmとなつているものはほとんど
摩耗せず測定不能であつた。また本発明に示した
No.1〜No.8はいずれも焼付きがなかつた。 以上述べた如く、本発明はFe―Si―A合金
に2%以上のTiを添加し、さらにTi添加による
飽和磁束密度B10の低下をCoの添加により逆に向
上させたもので、本発明合金はFe―Si―A合
金の致命的な欠点と考えられていた焼付現象が全
くおこらない画期的な合金であり、これはVTR
の画像ヘツドコア材に用いて好適であり、さらに
はVTRの音声コントロールヘツドまたオーデイ
オ分野、コン
【表】 ピユータ分野等の各種磁気記録分野のヘツドにも
好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はSi10%、A6%一定としたときにTi
を0.5〜6%添加したときの飽和磁束密度B10とビ
ツカース硬さの変化を表わした図、第2図はCo
を0.5〜6%添加したときの硬さの変化を表わし
た図、第3図および第4図はそれぞれSi10%、A
6%一定としTiとCoを複合添加した時のビツ
カース硬さHvおよびB10の変化を表わした図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量%で、Si4〜12%、A3〜8%、Ti2〜
    5%、Co1〜5%、残部が実質的にFeよりなるこ
    とを特徴とする耐摩耗性高透磁率合金。
JP58046009A 1983-03-22 1983-03-22 耐摩耗性高透磁率合金 Granted JPS59173242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58046009A JPS59173242A (ja) 1983-03-22 1983-03-22 耐摩耗性高透磁率合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58046009A JPS59173242A (ja) 1983-03-22 1983-03-22 耐摩耗性高透磁率合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59173242A JPS59173242A (ja) 1984-10-01
JPS6154861B2 true JPS6154861B2 (ja) 1986-11-25

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ID=12735061

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JP58046009A Granted JPS59173242A (ja) 1983-03-22 1983-03-22 耐摩耗性高透磁率合金

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JPH0510990Y2 (ja) * 1985-04-23 1993-03-17
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JPS59173242A (ja) 1984-10-01

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