JPS6152316B2 - - Google Patents

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JPS6152316B2
JPS6152316B2 JP55060993A JP6099380A JPS6152316B2 JP S6152316 B2 JPS6152316 B2 JP S6152316B2 JP 55060993 A JP55060993 A JP 55060993A JP 6099380 A JP6099380 A JP 6099380A JP S6152316 B2 JPS6152316 B2 JP S6152316B2
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slurry
pressure
soil
pressure chamber
face
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JP55060993A
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Hiroshi Matsushima
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Hitachi Zosen Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は従来の泥水加圧シールド掘進機及び土
圧シールド掘進機の長期を兼ね備えた全く新規な
泥漿加圧シールド掘進機の掘削土の排出、泥漿の
回収及び循環に係る掘削制御方法に関するもので
ある。従来の特殊シールド(泥水加圧シールド及
び土圧シールド)は、その適応性が極めて小範囲
の土質に限られており、適応土質に対しては好結
果を生んでもわずかに性状の異なる土質に対して
は適応できない欠点があつた。また適応できたと
してもそれは消極的であり極めて不経済な施工を
余儀なくされるという欠点があつた。
崩壊性の帯水地層で、シールドの掘削切羽の応
力解放した地山の表面を抑えて切羽を安定化する
ためには、シールドの圧力室内において地山の土
粒子の流土圧と間隙水圧に対抗する手段が必要で
ある。
第1図は帯水地層を掘削するシールド1の掘削
切羽2の崩壊圧力を示すものであるが、垂直応力
σv、水平応力σh=υ.σvの弾性応力状態にあ
る地山3は、掘削による弛みの発生によつて崩壊
圧力〔F+γw・(hw+h)〕を発生するので、
掘削切羽を安定化するためにはシールドの圧力室
4内において保持圧力〔p+γw・(hw+h)〕
を与えて地山を保護する必要がある。密閉隔壁を
備えた特殊シールド1は圧力室4内に水圧γw
(hw+h)を保持することによつて、間隙水圧
γw・(hw+h)に対抗することができる。土粒
子の流土圧Fに対しては圧力室内で保持圧力pを
加えることが必要である。
第2図は泥水加圧シールドの切羽の圧力関係
(液性加圧)を示し、地山の流土圧〔γ s(hs
+h)・tan2(π/4−φ/2)−2cstan(π/4−
φ/2)〕に対 して、圧力室内の泥水は密度圧γ n・hと過剰
圧4pによつて切羽を抑えている。過剰圧が作用
するためには掘削切羽5の地山の表面に泥水によ
る難浸透層が形成されることが必要である。然る
に高透水性の土質(透水係数kが大きい)に対し
ては通常の泥水(粘性係数μ=5〜10dyne.sec/
cm2、剪断応力降伏値τy=10〜30dyne/cm2)では
粘性が不足して難浸透層を形成することが困難
で、溢泥現象を発生し掘削切羽を安定化すること
ができない。また軟弱な土質(内部摩擦角φS
小さい、粘着力CSが小さい)に対しては通常の
泥水の密度(γn=1.30〜1.40g/cm3)では密度
圧γ1m・hが不足して掘削切羽を安定化するこ
とができない。第3図は、土圧シールドの切羽の
圧力関係(塑性受圧)を示し、地山の流土圧塑性
化された崩壊土砂の圧力)〔γ s(hs+h)・
tan2(π/4−φ/2)−2cstan(π/4−φ/2
)〕に対して圧 力室内に留められた掘削土は土圧〔γ ihtan2
(π/4−φ/2)−2citan(π/4−φ/2)〕
と内部応力Rを発 生して切羽を抑えている。然るに圧力室内の掘削
土は圧力室から排出される過程で剪断変形して縮
流するために次式(1),(2)で示す抵抗圧力Pを発生
する。
(1) 飽和粘性土(Ci≠0・φi=0) P=Ci〔−6.9log10 β/100+π/3〕……(
1) (2) 砂分を含んだ飽和粘性土
(Ci≠0・φi=0) P=Ci〔K+π/3 {(Ksinφ+cosφ)cosφ/1−
sinφ}〕……(2) K=2cosφ+sinφ+1/2sinφ+(1+sinφ)tanφ〔(100/β)〔2sinφ
i+(1+sinφi)tanφi/1−sinφi1.0〕−1.0〕 この抵抗圧力Pは掘削切羽の地山の受働破壊土
圧〔γ s(hs+h)tan2(π/4+φ/2)+2Cst
an (π/4−φ/2)〕を超えると切羽の地山を隆起さ
せる ことになる。従つて圧力室内の掘削土の粘着力c
i内部摩擦角φiが大きいと抵抗圧力Pは地山の受
働破壊土圧より大きくなるので、掘削土を圧力室
から排出することが困難となる。このようなとき
は圧力室内に水を混入して粘着力Ciを低下した
りまたは滑性材を混入して内部摩擦角φiを小さ
な値に改善することができるが、掘削地山の粘着
力CS、内部摩擦角φSが大きいときは、改善効果
を期持してもなお圧力室内の掘削土の粘着力C
i、内部摩擦角φiの値は充分に大きいのでシール
ドの掘進が困難となる。第4図は本発明に係る泥
漿加圧シールド掘進機の液性加圧状態における基
本原理を示すものであつて、圧力関係は前記泥水
加圧シールドと同様であるが、泥漿の粘性(塑性
粘度μ〓=50〜100dynesec/cm2、剪断応力降伏
値γyB=100〜300dyne/cm2)は充分に大きいの
で高透水性の土質に対しても難浸透層を形成する
ことができる。従つてこの難浸透層を介して過剰
圧Δpを加圧することにより掘削切羽を安定化す
ることができる。また泥漿の密度(γM=1.40〜
1.60g/cm3)は充分に大きく、軟弱な土質に対し
ても充分な密度圧γ M・hをもつているので掘
削切羽を安定化することができる。第5図は本発
明に係る泥漿加圧シールド掘進機の塑性受圧状態
における基本原理を示すものであつて圧力関係は
前記土圧シールドと同様であるが、圧力室内に溜
められた掘削土の粘着力CM、内部摩擦角φMは充
分に小さいので、圧力室内の掘削土が圧力室から
排出される過程で発生する抵抗圧力は充分に小さ
く、地山の流土圧の範囲内で塑性流動化して掘削
土を圧力室から排出することができる。第6図は
本発明に係る泥漿加圧シールド掘進機の掘削制御
方法のブロツク図であり、第7図及び第8図は
夫々液性加圧状態及び塑性受圧状態の泥漿の循環
フローを示し、第9図及び第10図は夫々沈降排
出行程:沈降排出モード(液性加圧)及び塑性化
排出行程:塑性化排出モード(塑性受圧)の循環
泥漿のマスバランスを開示したものである。掘削
切羽の土質が礫質土で高透水性のときは第6図、
第7図、及び第9図に示すようにシールド掘進機
の掘削制御方法は沈降排出モードの運転状態を維
持している。第7図に示す圧力室10内の泥漿は
前記の過剰圧の作用によつて掘削切羽の表層を脱
水して地山11へ浸透し、切羽の表層に難浸透層
を形成するので、液性加圧効果により切羽の流土
圧(塑性化された崩壊土砂の圧力)を保持するこ
とができる。シールドの掘進によつて圧力室10
に取り込まれた掘削土は泥漿(粘土が主体でベン
トナイトを添加し、さらに増粘材としてカルボキ
シメチルセルロースを添加したもの)と混合し、
圧力室10に連結する搬出機12によつて後方へ
搬出される。掘削土に含まれる懸濁性の細粒土は
搬出機内で泥漿に懸架して該搬出機12に連結す
る溢流路13を通つて脱漿システム14の泥漿ホ
ツパ15の終段部に流送される。掘削土に含まれ
る沈降性の粗粒土は搬出機12内で沈降して搬出
機12に連結する放出機16に投入され、混在す
る泥漿とともに脱漿システム14に排出される。
脱漿システム14は溢流路13から流送された細
粒土と、放出機16から排出された粗粒土から泥
漿を回収して再循環するためのもので、脱漿シス
テムにより脱漿された排出土は排土装置17を経
て排土される。第7図の脱漿システム14は上段
粗粒篩18と下段細粒篩19を併設し、脱漿循環
ポンプ(Pnp)を備えた脱水機の一例を示してい
る。脱漿システム14として遠心脱水機、その他
の脱水機を採用してもよい。また第7図は脱漿シ
ステム14をシールド掘進機の後方直後に設けた
一例であり、放出機16及び溢流路13から排出
される掘削土をずりトロその他の排送手段を用い
て排送することにより脱漿システム14を後方立
坑部に設けることもできる。補給水路20は脱漿
システム14に給水するもので、これにより脱漿
効率を向上するとともに給水量の増減により循環
泥漿のマスバランスを達成することができる。脱
漿システム14で回収された泥漿は泥漿回収ポン
プ(Pn2)によつて泥漿タンク21に回送され
る。補給泥漿路22は泥漿タンク21の泥漿を所
定の粘度に保つために補給泥漿を供給するもので
あり、前記の補給水量及び補給泥漿量の増減は泥
漿タンク21内の泥漿の粘稠度を自動的に検出し
て常に循環泥漿の粘稠度を所定の値に保つように
制御(自動または手動)される。第7図に示す搬
出機12の溢流路13に設けた検出器(例えば同
軸回転粘度計が用いられ、この粘度計によつて測
定された流体の剪断速度およびトルクをもとにし
て剪断応力降伏値が求められる。)23は溢流路
13を通過する流体の粘稠度を検出するものであ
り、また泥漿タンク21内の泥漿は泥漿循環ポン
プ(Pn1)によつて圧力室10へ送られる。
掘削切羽の地山11の土質が砂質土または粘性
土のときは掘削土に含まれる大部分の土粒子は泥
漿に懸濁して搬出機12内の排出物の粘稠度を増
加するので、検出器23は粘稠度の増加を検出し
て、シールド掘進機の掘削は塑性化排出モードの
運転状態に制御(自動または手動)される。例え
ば排出モードの切換えは、溢流路を通る排出物の
剪断応力降伏値が100〜300dyne/cm2を境界とし
て以下になれば沈降排出モードとし、以上になれ
ば塑性化排出モードとする。なお、このように、
粘稠度を検出して排出モードの切換えを行なうの
は、排出物の塑性化状態を知ることができるから
である。すなわち、切羽の安定に泥漿が注入され
るとともにシールド掘進機による掘削土砂にこの
泥漿が混合されて排出されるが、粘土のような細
粒土は泥漿と混合されるとさらに塑性化が進みど
ろどろの状態となつて粘稠度が高くなり、泥漿の
供給量を少なくする必要が生じる。一方、砂、礫
のような粗粒土では、泥漿が粗粒土に付着して沈
降し、上方部が薄くなつて透水性が増加する。こ
のため、泥漿の供給量を増加して塑性化を図るの
である。第6図、第8図及び第10図は塑性化排
出モードの運転状態を示すものである。塑性化排
出モードの運転状態においては第8図に示す溢流
路13に設けられた検出器23の閉止弁24は遮
断され、搬出機12内の排出物は全部放出機16
に投入されて脱漿システム14により泥漿を脱漿
し、排出度は排土装置17を経て排土される。回
収された泥漿は前記沈降排出モードの運転状態と
同様に圧力室10へ循環される。塑性化排出モー
ドの運転状態においても脱漿、泥漿の回収、泥漿
の循環、泥漿のマスバランス等の制御は前記の沈
降排出モードの運転状態と同様であるが、塑性化
排出モードの運転状態においては泥漿循環ポンプ
(Pn1)は吐出量を低減して少量の泥漿をシール
ド掘進機の圧力室10内に還流するので、圧力室
10内の掘削土は泥漿と混合して塑性流動化し、
塑性受圧効果により掘削切羽の流土圧を保持する
ことができる。
塑性化排出モードの運転状態において掘削切羽
の地山11が高透水性の礫質土に変化すると掘削
土に含まれる大部分の土粒子は搬出機12内で沈
降して排出されるので搬出機12内の溢流物質の
粘稠度は低下することとなり、検出器23は粘稠
度の低下を検出して閉止弁24は流路を開放して
再び沈降排出モードの運転状態(第6図、第7
図、第9図)に遷移するものである。
このように沈降排出モード及び塑性化排出モー
ドの運転状態は地山の土質状態に応じて相互に遷
移して制御されるので、土質の状態に適応して地
山を安定しつつ、効率的なシールドの掘進を可能
とするものである。
なお、前記及び第1図〜第10図においてσv
は弾性地山の垂直応力、σhは水平応力、υは地
山の土のポアソン比、Fは地山の流土圧、Pは保
持圧力、γwは水の密度、hwは地山の間隙水の
水頭、hは圧力室内の位置高さ、γSは地山の土
粒子の水中密度、hSは地山の弛み高さ、φSは地
山の土の内部摩擦角、CSは粘着力、γWは泥水の
水中密度、Δpは過剰圧、kは地山の透水係数、
μは泥水の粘性係数、τyは剪断応力降伏値、γ
iは圧力室内の土の水中密度、φiは圧力室内の
土の内部摩擦角、Ciは粘着力、Rは圧力室内に
発生する受圧応力、Pは土の縮流抵抗圧力、βは
縮流率、Kは土圧係数、μ〓は泥漿の塑性粘度、
τyBは泥漿の剪断応力降伏値、γMは泥漿の密
度、γ Mは泥漿の水中密度、γ Mは塑性化土の
水中密度、φMは塑性化土の内部摩擦角、CMは粘
着力、Pnpは脱漿循環ポンプ、Pn1は泥漿循環ポ
ンプ、Pn2は泥漿回収ポンプ、Spは地山の砂礫
土の真体積、Mpは地山の粘性土の真体積、Wp
地山の水の体積、βpは泥漿の粘土の真体積、wo
は泥漿の水の体積、βaは補給泥漿の粘土の真体
積、waは補給泥漿の水の体積、Waは補給水の体
積、Wbは回収される補給水の体積、S1は溢流す
る砂礫土の真体積、βは溢流する泥漿の粘土の
真体積、w1は溢流する泥漿の水の体積、β
回収される泥漿の粘度の真体積、w2は回収され
る泥漿の水の体積である。
以下第11図により本発明の一実施例を説明す
る。
シールド掘進機本体30の前端部に組み込まれ
たカツタドラム31は油圧モータ32によりカツ
タドラム31に設けられたリングギヤ33を介し
て回転駆動される。カツタドラム31後方の圧力
室34は泥漿によつて充たされており、泥漿は泥
漿注入管35の先端部に接合された回転ジヨイン
ト36を通過してカツタスポーク前面及び側面に
設けられた注入口より圧力室内に送泥される。カ
ツタによつて掘削した土砂は圧力室34内に取り
込まれ、泥漿に懸架して搬出機37を通過して後
方に設けられた放出機38へ圧送される。掘削土
に含まれる礫、固結土などの泥漿中に沈降する物
質は、カツタの回転により圧力室34内でカツタ
ドラム31に設けられたねぢり羽根状の掻き上げ
板39を介して圧力室34の後方に組み込んだホ
ツパ40を経て搬出機37内に投入される。搬出
機37は中筒形のケーシング41の内面に内歯リ
ボンスクリユ42を備えており、ケーシング41
はリングギヤ43を介して油圧モータ44により
回転駆動され、搬出機37内で沈降する礫、固結
土などの粗粒土を後方の放出機38に排出すると
同時に、カツタの圧力室34内で泥漿に懸濁する
細粒土を泥漿とともに搬出機37の後端に設けら
れた溢流室45に圧送する機能を有する。搬出機
37はパツキング46により密封された自在接手
47を備えており、これにより接続されたケーシ
ング41相互の偏心ずれによる回転を容易にする
ものである。溢流室45に連結する溢流路48は
粘稠度検出器49を備えており、泥漿ホツパ50
に連結されている。検出器49は閉止弁が設けら
れており、この閉止弁は沈降排出モードの運転状
態においては溢流物質を通過させるために開放さ
れているが、掘削地山が変化してカツタ圧力室3
4内の塑性化が進むと塑性化排出モードの運転状
態に遷移して閉止弁は遮断される。放出機38は
円筒形ケーシング51の内面にスクリユ羽根52
が設けられており、ケーシング51はパツキング
を介して外蓋53と接触し、図外の油圧モータに
より回転駆動される。搬出機37より排出された
掘削土か混在する泥漿とともに放出機38のケー
シング51の回転により脱漿システム54に放出
される。脱漿システム54は上段篩55と下段篩
56を備えており、上段篩55は掘削土に含まれ
る礫、固結土などの粗粒土を選別し、下段篩56
は砂質土と泥漿を分離するもので、上段篩55及
び下段篩56の網上物質は脱漿排出土となつて排
土装置57に排出され、下段篩56の網下物質は
泥漿ホツパ50に集積され回収泥漿として図外の
泥漿回収ポンプにより後方に設けられた泥漿タン
クに圧送される。泥漿タンクは図外の泥漿循環ポ
ンプを併設しており、この循環ポンプはシールド
掘進機の沈降排出モード及び塑性化排出モードの
運転状態に応じて所定量の泥漿をカツタ圧力室3
4に圧送するものであり、圧力室34内の泥漿圧
力を検知して所定の圧力に保持するように制御運
転される。なおホツパ40は図外の密閉ゲートを
有しており、これによりカツタ圧力室34内の泥
漿圧力を保持したまま、後方の機器を圧力開放し
て維持、管理を施すことができるようになつてい
る。また搬出機37としては内軸回転式のスクリ
ユ排出機、リボン排出機、スクレーパを備えたド
ラグチエーン排出機等その他の搬出装置を設けて
もよい。また放出機38としては直羽根を備えた
ロータリー排出機、ルーツ排出機等その他の密封
排出機を備えてもよい。
以上のように本発明は高透水性の砂礫土に対し
ても、また砂質土、粘性土に対しても適応しうる
ものであつて、従来の泥水加圧シールド掘進機は
高透水性の土質に対しては適応が困難であり、ま
た粘性土質を掘進するときは排土処理において、
凝集沈澱、脱水工程を含む不経済な施工を余儀な
くされるという欠点を有し、また従来の土圧シー
ルド掘進機は適切な含水状態の粘土質に対して適
応しうるもので高粘着力の粘性土、砂質土につい
ては水または滑性材を付与して塑性流動化を期待
しても、滑性化の効果が乏しく、シールドの圧力
室内の土が固結して掘進を困難とする欠点を有す
るのに対し、本発明によればあらゆる土質に対し
て合理的で経済的な施工を達成しうるシールド掘
進機の提供が可能となる。特に、土質が高透水性
の砂礫質の場合には、多量に泥漿を必要とするた
め、搬出機内で土砂が沈降した上澄部分である泥
漿だけを抜き出して脱漿システムの終段部に搬出
するので、脱漿システムの能力を増大させること
なく対処し得、また土質が砂質又は粘性質の場合
には、粘稠度が増大して泥漿が少なくてよいた
め、圧力室内の掘削土及び泥漿をそのまま搬出機
を通して脱漿システムに導くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は応力解放した掘削地山の土圧を示す説
明図、第2図〜第5図は各種シールドの掘削切羽
の安定原理を示す説明図、第6図は本発明に係る
掘削制御方法のブロツク図、第7図は沈降排出モ
ードにおけるフロー図、第8図は塑性化排出モー
ドにおけるフロー図、第9図は沈降排出モードの
泥漿循環のマスバランスを示すブロツク図、第1
0図は塑性化排出モードにおける泥漿循環のマス
バランスを示すブロツク図、第11図は本発明の
一実施例におけるシールド掘進機の概略縦断面図
である。 30……シールド掘進機本体、34……圧力
室、35……泥漿注入管、37……搬出機、38
……放出機、45……溢流室、48……溢流路、
49……粘稠度検出器、50……泥漿ホツパ、5
4……脱漿システム、55……上段篩、56……
下段篩、57……排土装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シールド掘進機本体における切羽対向部分
    に、該切羽の静止土圧と間隙水圧とに均衡する泥
    漿圧を保持するための圧力室を有し、かつ圧力室
    内の掘削土を泥漿とともに脱漿システムに搬出す
    る搬出機を有する泥漿加圧シールド掘進機におい
    て、高密度、高粘度の泥漿により掘削切羽の地山
    の表面に難浸透層を形成して加圧することにより
    切羽を安定化し、掘削土を圧力室内の泥漿に懸架
    した後、前記搬出機を介して脱漿システムに搬出
    し、泥漿を回収して圧力室に循環するとともに、
    前記搬出機内途中における泥漿を抜き出して脱漿
    システムの終段部に直接搬出する工程と、前記循
    環する泥漿が掘削土を懸濁して粘稠度の高い泥漿
    を創成し圧力室内が塑性流動化するとき、その粘
    稠度を検出して前記工程における搬出機途中から
    の泥漿の抜き出しを停止させ、搬出機を通過した
    少量の泥漿を循環して圧力室内の塑性流動圧によ
    り掘削切羽の崩壊圧力を保持する工程とからなる
    泥漿加圧シールド掘進機の掘削制御方法。
JP6099380A 1980-05-07 1980-05-07 Mechanical system for silt pressure shielded excavator Granted JPS56156393A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5416829A (en) * 1977-07-07 1979-02-07 Hitachi Shipbuilding Eng Co Mud pressure shielding excavator

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