JPS6151148B2 - - Google Patents

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JPS6151148B2
JPS6151148B2 JP13813181A JP13813181A JPS6151148B2 JP S6151148 B2 JPS6151148 B2 JP S6151148B2 JP 13813181 A JP13813181 A JP 13813181A JP 13813181 A JP13813181 A JP 13813181A JP S6151148 B2 JPS6151148 B2 JP S6151148B2
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JP
Japan
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signal
voltage
transistor
output
circuit
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JP13813181A
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JPS5841261A (ja
Inventor
Juji Komya
Hideki Ninomya
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP13813181A priority Critical patent/JPS5841261A/ja
Publication of JPS5841261A publication Critical patent/JPS5841261A/ja
Publication of JPS6151148B2 publication Critical patent/JPS6151148B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • F02P3/04Layout of circuits
    • F02P3/045Layout of circuits for control of the dwell or anti dwell time
    • F02P3/0453Opening or closing the primary coil circuit with semiconductor devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関の点火装置、特に点火プラグ
に点火電圧を供給するための点火コイルの導電時
間(閉角度)と基準点火時からの進みしや断時間
(進角度)とを要求に合わせて任意に設定できる
電子式の点火装置に関する。 この種の電子式点火装置は、多くの場合単安定
回路による一定の閉角幅パルスを回転数に応じた
進角分だけ移動させる方式を採用しているが、こ
の方式では導通開始時点においてすでに当該サイ
クルにおける進角度を決定しておかねばならない
ため、回転数の急変への追随性が悪く、また多種
多様な回転数―進角特性への対応が面倒であつ
た。 本発明は、所望の回転数―進角特性に精度よく
適合させることができ、かつその特性の設定変更
が簡単に行える点火装置を提供することを目的と
するものである。 本発明によればこの目的は、内燃機関の基準点
火位置信号によつて起動され相前後して短時間継
続する第1の信号および第2の信号を発生する回
路と、前記第1の信号により充電を停止し第2の
信号により放電しその後再充電される第1のコン
デンサと、前記第1の信号の継続期間中に第1の
コンデンサの電圧に相当する電圧まで充電されか
つ次の第1の信号到来までこれを保持する第2の
コンデンサと、前記第1コンデンサの充電電圧と
所定の回転数に対応する基準電圧とを比較し所望
の回転数―進角度特性に相当する曲線にて出力電
流を切り換える充電回路と、前記第1または第2
の信号にて放電しその後前記充電回路の出力電流
により充電される第3のコンデンサと、前記第2
のコンデンサの電圧と第3のコンデンサの電圧と
を比較しその出力により進角度を定める進角制御
回路と、前記第2のコンデンサの電圧から所定値
を差引いた電圧と前記第1または第3のコンデン
サの電圧とを比較しその出力により閉角度を定め
る閉角度制御回路とを備えることによつて達成さ
れる。 以下図面を参照して本発明の原理ならびに実施
例について詳細に説明する。 第1図は本発明の実施例のブロツク回路図で、
後述する第4図の具体的実施例の理解を容易なら
しめるためにこの図を用いて概略の動作説明を行
う。 第1図において、は入力回路部で、たとえば
4気筒の内燃機関の回転に同期する信号を得るた
めに二つの電磁ビツクアツプコイルPAおよびPB
の出力信号を入力とし、信号Aおよび信号Bを出
力とするもので、入出力信号の一例の関係を第2
図イ〜ニに示す。すなわち、電磁ピツクアツプコ
イルPA,PBはたとえばエンジンのシヤフトに直
結した回転子PRを挾むように配置され、回転子
PRの先端が通過するごとに第2図イまたはロに
示すような急峻な交番信号を誘導的に発生するも
ので、入力回路部はこの信号を波形整形し電流
増幅して第2図ハまたはニに示すような幅パルス
信号AまたはBに変換する。ここで時点t0,t3
の信号PA,PBの零点通過時点を基準点火時点
(または位置)という。 は分配信号発生部で、信号AおよびBを入力
として第2図ホまたはヘに示すような分配信号G
またはを出力する。分配信号Gおよびは50%
デユーテイ(信号間隔と信号幅とが等しい)の信
号で、それぞれオア回路OR1またはOR2を介して
制御トランジスタQ1またはQ2を導通させる(以
下オンさせるまたはオンするという)。制御トラ
ンジスタQ1は点火コイルIC1に直列接続された出
力トランジスタQ3のベース・エミツタ間を短絡
することにより当該出力トランジスタQ3を遮断
させる(以下オフさせるまたはオフするとい
う)。制御トランジスタQ2は点火コイルIC2に直
列接続された出力トランジスタQ4のベース・エ
ミツタ間を短絡することにより当該出力トランジ
スタQ4をオフさせる。したがつて、分配信号G
は、信号有りの状態でオア回路OR1への他の入力
信号の有無に無関係に出力トランジスタQ3をオ
フ状態に維持する。同様に分配信号は信号有り
の状態でオア回路OR2への他の入力信号の有無に
無関係に出力トランジスタQ4をオフ状態に維持
する。 MV1およびMV2は単安定マルチ(バイブレー
タ)で、まず単安定マルチMV1は入力回路部
の出力信号AおよびBを入力として、一定時間だ
け“H”レベルとなる信号P1と、同じ時間
“L”レベルとなる信号とを出力する。単安
定マルチMV2は上記信号P1を入力し、信号P1の
立下りから一定時間だけ“H”レベルとなる信号
P2と、同じ時間だけ“L”レベルとなる信号
とを出力する。信号P1を第2図トに、信号P2
を第2図チに示す。信号およびは信号
P1およびP2を反転しただけの信号であるので図
示を省略してある。 オア回路OR3は単安定マルチMV1の出力信号
P1とMV2の出力信号P2とを入力として出力をオ
ア回路OR1およびOR2に共通に与えている。した
がつて前述の説明から、オア回路OR3により出力
トランジスタQ3およびQ4は信号P1およびP2の持
続期間中ともにオフ状態に維持されるということ
が判る。 単安定マルチMV1およびMV2の出力信号は、
回転数検出部と回転数切換部とに与えられて
いる。 回転数検出部は単安定マルチMV1および
MV2の出力信号P1およびP2を入力として
回転数に関係するランプ信号(以下回転数信号と
いう)Vnとその波高値のホールド値VNとを出力
する。これらの信号の関係を第2図リに示す。回
転数信号Vnは一定の勾配で上昇し、信号P1また
にてホールドされ、信号P2にて0まで下降
し、再び上昇を繰返す。ホールド値VNは後に詳
述する手段により別途半周期間一定に保持され、
回転数は一定の場合には一定レベルの直流信号と
して作用する。このホールド値VNは回転数が低
ければ大きく、高ければ小さい値をとるから回転
数に関係する電圧という意味で以後ホールド値V
Nを「回転数検出電圧」と呼ぶ。 回転数検出電圧VNは進角度制御回路の主要部
をなす進角度用コンパレータCP1のマイナス入力
端子に与えられる。また回転数検出電圧VNから
一定値を差引いた電圧(以下閉角度電圧という)
DWが作られ、これが閉角度制御回路の主要部を
なす閉角度用コンパレータCP2のプラス入力端子
に与えられる。進角度用コンパレータCP1のプラ
ス入力端子と閉角度用コンパレータCP2のマイナ
ス入力端子には、充電回路により充電されるコ
ンデンサCθの充電電圧Vθが与えられる。 閉角度用コンパレタCP2は、電圧V〓が回転数
検出電圧VNから一定電圧を差引いた電圧VDW
上回つている間、“L”レベルの出力信号CLSを
切換回路SWに与える。 進角度用コンパレータCP1は、電圧V〓が回転
数検出電圧VNを上回つている間、“H”レベルの
出力信号ADVを切換回路SWに与える。閉角度用
コンパレータCP2の出力信号CLSを第2図ヲに、
進角度用コンパレータCP1の出力信号ADVを第
2図ワに示す。 切換回路SWは、回転数切換部のちの低速切
換部41から、そのときの回転数Nが低速切換回
転数N1以下であることを示す信号41Aを受け
ているときは、出力を“L”レベルのままとす
る。信号41Aが消滅したとき、すなわちそのと
きの回転数Nが低速切換回転数N1を越えときに
は、閉角度信号CLSおよび進角度信号ADVをオ
ア回路OR1およびOR2に共通に送る。 一方、回転数切換部の低速切換部41は、そ
のときの回転数Nが低速切換回転数N1以下のと
きには、入力回路部の出力信号AおよびBをそ
れぞれ反転して対応するオア回路OR1またはOR2
に送るが、回転数Nが低速切換回転数N1を越え
たときには、対応する出力を“L”レベルとす
る。 したがつて低速切換回転数N1を境にして、回
転数NがN1以下のときには低速切換部41から
の、また回転数NがN1を越えたときには切換回
路SWからの信号が制御トランジスタQ1,Q2、
したがつて出力トランジスタQ3,Q4のオンオフ
を司ることになる。 第2図カおよびヨは、回転数Nが低速切換回転
数N1を越えているときの、したがつて切換回路
SWがその入力に応じた信号を出力しているとき
の、点火コイルIC1およびIC2に流れる電流波形
を示すものである。すなわち、時点t1において電
圧Vθが電圧VDWを越えると、閉角度用コンパレ
ータCP2の出力信号である閉角度信号CLSは
“H”レベルから“L”レベルに切り換わる。こ
の信号は切換回路SWを経てオア回路OR1および
OR2に同時に加わるが、オア回路OR1には時点t0
からt3まで分配信号部からの信号Gが継続して
加わつているので、切換回路SWからの信号はオ
ア回路OR1したがつて出力トランジスタQ3には
何らの変化ももたらさず、出力トランジスタQ3
はオフしたままである。 一方オア回路OR2に対しては、時点t1において
オア回路OR3の出力は既に“L”,低速切換部4
1の出力も前提により“L”,分配信号からの
信号も“L”であるので、切換回路SWの出力
が時点t1において閉角度信号CLSにより“H”→
“L”に切り換わると同時に、オア回路OR2の出
力も“H”→“L”に切り換わり、制御トランジ
スタQ2をオンからオフに、したがつて出力トラ
ンジスタQ4をオフからオンに切り換える。かく
して時点t1より点火コイルIC2に電流が流れはじ
める。この電流は主として回路抵抗とコイルイン
ダクタンスとで定まる時定数でもつて立上る。時
点t2において電圧Vθが回転数検出電圧VNを越
えると、切換回路SWは進角度信号ADVを出力す
る。この信号はオア回路OR2を介して制御トラン
ジスタQ2をオンさせるので、それまで導通して
いた出力トランジスタQ4は急激にオフする。こ
の結果点火コイル(正しくは点火コイル一次巻
線)IC2に流れる電流も急激にしや断されるの
で、図示しない点火コイル二次巻線に急峻な立上
りのパルス電圧が誘導され、図示しない点火プラ
グを点火させる。 進角度信号ADVがないときは、点火コイルIC2
に流れる電流のしや断時点はt3すなわち基準点火
時点となるから、ADVがある場合の時点t2から時
点t3までの時間、すなわち進角度信号ADVの持続
時間は進角時間に相当する。これに対して時点t1
から時点t2までの時間は閉角時間となり、これは
閉角度信号CLSが“L”レベルとなつている時間
よりも進角時間だけ短い。このことは閉角度信号
CLSが点火コイルの通流開始時点を定め、進角度
信号ADVが点火コイルの通流しや断時点を定め
ることを意味する。 したがつてこれらの信号を発生するコンパレー
タCP1,CP2ならびに切換回路SWさらにはオア
回路OR1,OR2等は上述の信号関係満足するよう
にその入力極性、出力レベル等を定めればよいこ
とが判る。 次にVθとVNとから回転数に応じた進角特性
が得られる理由を説明する。 第3図イは一般的に要求される回転数―進角度
特性を模擬した一例を示すもので、回転数N1
下では進角度O,回転数N1からN2の間ではθ
,回転数N2からN3の間ではθ,回転数N3
上ではθなる特性を有するものとする。ここ
で、θおよびθは回転数Nの一次関数、θ
は回転数Nに関係なく一定値とする。 さて、このような回転数―進角度特性を得るた
めに、第1図の進角度用コンパレータCP1におい
て回転数検出電圧VNと比較さる電圧Vθを、第
3図ロに示すように回転数の増加とともに減少
し、かつ回転数N2およびN3において屈曲点を持
つ特性とする。これは回転数切換部の中速切換
部43と高速切換部45,ならびに充電回路
よつて達成される。その詳細は第4図に委ねるこ
ととし、ここでは回転数に応じた進角特性が得ら
れる理由を説明する。 第3図ハは第3図ロを横軸を時間軸にとつて書
き直し、新たに回転数検出電圧VNを付加したも
のである。いま、時点t0(=0)を基準点火時点
とし、第2図ト,チの信号P1およびP2の持続時
間を充分小とみなして無視すると、回転数検出電
圧VNはそのときの回転数に見合つたある値にホ
ールドされている。時点t3を次の基準点火時点と
し、1サイクル内では回転数はほぼ一定とみなす
とすると、 VN=A・t3 (1) となる。Vθは時点t2でこのVNの値を越える。
したがつて時点t2とt3との間が進角度に相当する
時間Tθとなる。 Vθ=B・t+K (2) とすると、時点t2におけるVθの値が(1)式のV
Nと等しいから、 A・t3=B・t2+K (3) 基準点火時点t0=0とすれば、時点t3はそのとき
の周期TNの1/2,したがつて回転数Nに対しては
1/2Nに相当するから、 t2=1/B(A・1/2N−K) (4) そのときの進角度θは、 θ=t−t/t×180゜ ={1−1/B(A−2K・N)}×180゜ (5) となり、第3図ニに示すように回転数Nに対して
正の傾斜を持つ直線となる。縦軸の切片は傾きA
とBとの相互の大きさにより正または負となる。 これに対してθはVθの傾きをCとすれ
ば、(5)式と同様に θ={1−1/C(A−2K・N)}×180゜ (6) となり、A>Cに選べば、傾きがより急で縦軸切
片が負となる直線が得られる。VNとVθとの
交点は回転数N1に相当する。 また、θはVθの傾きをDとすれば、 θ=(1−A/D)×180゜ (7) となり、D>Aであるからθは正の一定値とな
る。 (5)式はN3≧N≧N2に対して、 (6)式はN2≧N≧N1に対して、 (7)式は N≧N3に対して、 それぞれ成立するから、これらを合成すると第3
図イの回転数―進角度特性が得られる。 かくして第3図イに示す回転数―進角度特性を
得るためには、第3図ロに示す特性の電圧Vθを
作ればよいことが判明する。かかる電圧は三つの
定電流供給回路と一つのコンデンサとで簡単に形
成することができ、その際回転数に応じた切換は
第1図の電圧Vnと所定量との比較により簡単に
実現できる。 第3図イは所望の回転数―進角度特性を3本の
線分にて模擬したものであるが、より正確に模擬
する必要がある場合には折線の数を増せばよく、
これは相応して電圧Vθの折線特性を細かくする
ことにより達成できる。 次に第4図について第1図と対応させながら詳
細に説明する。 入力回路部 入力回路部はロータPRを挾んで対向する電
磁ピツクアツプコイルPAおよびPBの出力を入力
としている。ダイオード101と抵抗102との
直列回路およびダイオード103と抵抗104と
の直列回路はそれぞれ電磁ピツクアツプコイルの
出力端子にたすき掛けに接続されているが、これ
は一方の電磁ピツクアツプコイルが出力を発生し
ているときに誘導により他方の電磁ピツクアツプ
コイルに干渉電圧が生じることがあるのでこれを
防ぐためのものである。 入力回路部は互いに対称な一対の回路構成か
ら成る。抵抗105とトランジスタのコレクタを
ベースに直結してなるトランジスタダイオード1
06とが直流電源ラインDC1―DC0間に接続され
ている。抵抗105とトランジスタダイオード1
06との接続点107には抵抗108とコンデン
サ109との直列回路が接続され、その両端子1
07と110に電磁ピツクアツプコイルPAの出
力が供給される。この出力は抵抗111を介して
電流に変換されトランジスタ112のベースに供
給される。トランジスタ112および113は抵
抗114〜117とコンデンサ118とともに公
知のシユミツト回路を構成し、ヒステリシス特性
を持つオンオフレベルを有している。119はト
ランジスタ保護用ダイオードである。 以上の左半分の回路に対し右半分の回路も全く
同一の回路構成となつているので、それぞれ対応
する素子に対して20を加算した符号(たとえば
抵抗105に対応する抵抗は125)を付すにと
どめ、各素子の説明は省略する。 次に入力回路部の動作について第2図を参照
しながら説明する。第2図の時点t0において電磁
ピツクアツプコイルPAの出力が正の値から負の
値に急激に下降すると、いままで導通していたト
ランジスタ112のベースエミツタ間は急激に逆
バイアスとなつてトランジスタ112はオフ状態
に移行し、エミツタ抵抗116の正帰還作用も加
わつて、トランジスタ113が急激にオン状態に
移行する。したがつて信号Aは“H”レルから
“L”レベルへ落ちる。ここで“H”レベルとは
電源ラインDC1の電圧レベルもしくはこれに近い
電圧レベルを意味し、“L”レベルとは電源ライ
ンDC0の電圧レベルもしくはこれに近い電圧レベ
ルを意味する。ところで電磁ピツクアツプコイル
PAに急激なピークパルスが発生すると、電磁ピ
ツクアツプコイルPBにも誘導が生じて不都合な
干渉電圧が生ずることがある。この干渉電圧はと
くに電磁ピツクアツプコイルの出力が正から負の
方向に急峻に落ち込むときに有害な大きさとな
る。このために、第4図の実施例では電磁ピツク
アツプコイルPAの出力が負方向に反転するとき
に、接続点127の電位を、抵抗104,ダイオ
ード103,電磁ピツクアツプコイルPA,接続
点107,トランジスタダイオード106の径路
と電磁ピツクアツプコイルPAの起電力とで負方
向に(トランジスタダイオード126に逆方向の
ダイオードが接続されていればダイオードの順方
向電圧降下分だけ)引張り、電磁ピツクアツプコ
イルPBに誘起される干渉電圧による接続点13
0の電位上昇を実質上0にしてトランジスタ13
2の不都合なオン動作を阻止している。 次に電磁ピツクアツプコイルPBの出力が立上
り、トランジスタ132,133を含むシユミツ
ト回路のオンレベルを越えると、トランジスタ1
32がオン、トランジスタ133がオフとなり、
信号Bは“H”レベルとなる。この状態は時点t3
で電磁ピツクアツプコイルPBの出力信号が極性
反転するまで接続する。時点t3において、トラン
ジスタ132はオンからオフに、トランジスタ1
33はオフからオンに移行し、信号Bは“H”レ
ベルから“L”レベルに下降する。このとき電磁
ピツクアツプコイルPAに生ずる干渉電圧は、ダ
イオード101と抵抗102とを含む回路が自動
的に除去する。 以上の動作を電磁ピツクアツプコイルPAおよ
びPBの出力信号にもとづいて繰返すことによ
り、入力回路部は第2図ハおよびニに示す信号
AおよびBを交互に発生する。 後述するようにこの信号AおよびBは低回転数
領域における閉角そのものを定めるから、とくに
その立上り、すなわちシユミツト回路の初段トラ
ンジスタのオンレベルは適切に選ばなければなら
ない。 分配信号部 入力回路部の出力信号AおよびBは分配信号
の入力となる。200〜213は抵抗、21
4〜222はトランジスタで、トランジスタ21
4〜217はフリツプフロツプ回路を構成し、抵
抗211および抵抗210をそれぞれ介する信号
AおよびBによつて、トランジスタ216および
217のコレクタ側端子223に、信号Bの始端
から信号Aの始端まで“H”レベルとなる信号を
生ずる。この信号は抵抗207を介してトランジ
スタ218に与えられるが、このトランジスタ2
18には信号Aによりオンとなるトランジスタ2
19が並列接続されているので、端子224には
信号Aの終端から信号Bの始端まで“H”レベル
となる信号が生ずる。この信号はトランジスタ2
20のベースに与えられこのトランジスタには信
号Bによりオンとなるトランジスタ221が並列
接続されているので、端子225には信号Bの終
端から信号Aの終端まで“H”レベルとなる信号
が生ずる。これを抵抗209を介して取り出した
のが信号で、トランジスタ222で反転させて
取り出したのがG信号である。これらは第2図ホ
およびヘに示すとおりの始端および終端を有して
いる。 単安定マルチ 単安定マルチMV1およびMV2は公知の回路で
あるので、第1図と同様にブロツク回路でしか示
していない。 単安定マルチMV1は第2図で時点t0,すなわち
信号Aが“H”レベルから“L”レベルになると
作動し、一定時間“H”レベルとなる信号P1と、
これの反転信号、すなわち一定時間“L”レベル
となる信号とを出力する。この一定時間は後
述する電圧ホールドやコンデンサ放電に必要な時
間であり、1サイクルの時間に比して僅かなもの
であるので、前に回転数―進角度特性の算出の際
には無視したものである。単安定マルチMV1か
らは多数の出力が出ているように見えるがP1
のいずれかである。 単安定マルチMV2は信号P1を受けて一定時間
“H”レベルの信号P2と、これの反転信号、すな
わち一定時間“L”レベルとなる信号とを出
力する。この一定時間も前記同様短いものであ
る。信号P1とP2の例は第2図ホとヘに示すとおり
であ。についてはP1とP2とを反転する
だけなので特に図示していない。 回転数検出部 回転数検出部はコンデンサ301,302と
オペアンプ303,304等を主回路要素とする
もので、信号P1またはを入力として回転数信
号Vnと回転数検出電圧VNとを出力する。コンデ
ンサ301は、単安定マルチMV2の出力信号P2
が消滅してトランジスタ305がオフすると、ト
ランジスタ306を介して定電流で充電される。
307はトランジスタダイオード、308は抵抗
である。信号P1が抵抗310を介してトランジス
タ309のベースに与えられると、トランジスタ
309はオンし、トランジスタ306はオフす
る。この結果コンデンサ301への充電電流はし
や断され、コンデンサ301の電位はP1の期間ホ
ールドされる。オペアンプ303はボルテージフ
オロワとして構成されその出力電圧Vnはコンデ
ンサ301の電位と同値である。同時に信号P1
よりトランジスタ313,314をオンしてコン
デンサ301の電位をオペアンプ303の電位に
等しくする。信号P1が消滅するとトランジスタ3
13,314はオフとなりコンデンサ302の電
位は次の信号P1がくるまでホールドされる。これ
はポルテージフオロワとして構成されたオペアン
プ304を介して回転数検出電圧VNとして出力
される。この回転数検出電圧VNは、エンジン回
転数に対応した直流電圧値となつている。 次に信号P2によりトランジスタ305をオンさ
せ、抵抗312を介してコンデンサ301を放電
させる。ことき、本実施例では信号の消滅に
よりトランジスタ306がコンデンサ301の充
電電流を流しはじめるが、放電電流の方がはるか
に大きいので、コンデンサ301の電位は信号P2
の規間ではこの放電電流に支配され、ほぼOVま
で低下する。トランジスタ301の導通による上
記期間の充電電流を嫌う場合には、トランジスタ
309を信号のみならず信号の期間にも
オンさせるようにすればよい。 そして信号P2が消滅すると、コンデンサ301
は解放され、再びトランジスタ306により充電
が開始される。この様子は第2図リに示すとおり
であり、コンデンサ301の端子電圧、すなわち
オペアンプ303の出力である回転数電圧Vn
は、単安定マルチの出力信号毎に充放電を繰り返
す歯先のなまつた鋸歯状波形を呈する。回転数電
圧Vnの傾斜は一定であるから、回転数が増大し
て信号P1の間隔が狭くなるにつれてその波高値す
なわち回転数検出電圧VNは小さくなることが了
解されよう。なお、トランジスタ313,314
は電解効果トランジスタに置き換えてもよい。ダ
イオード315は電源投入時に出力トランジスタ
がオフを保つようにするためのもので、Vθ>V
Nを満足させる機能を持つ。 回転数切換部 回転数切換部は、低速切換部41と中速切換
43と高速切換部45とから成る。低速切換部
41と残り二つの切換部とは機能が異なる。前者
は出力トランジスタの制御信号の切換用、後者は
進角度設定用コンデンサへの充電電流切換用であ
る。 低速切換部41はコンパレータ400を持つ。
そのプラス入力端子には回転数検出電圧VNを加
え、マイナス入力端子には切換えたい回転数N1
に相当する基準電圧を抵抗401と402の分圧
の形で加える。信号P1が生じるとトランジスタ4
03がオンし、コンパレータ400の出力レベル
に無関係にトランジスタ404をオフし、直流電
源ラインDC1の電圧を抵抗405とダイオード4
06とを介してコンパレータ400のマイナス端
子に加えてリセツト状態にする。次に信号P2によ
つてトランジスタ407をオンしてダイオード4
06を不導通とし、ホールドの完了した回転数検
出電圧VNと抵抗401,402による基準電圧
との比較をコンパレータ400に行わせる。 回転数検出電圧VNが回転数N1に相当する基準
電圧よりも大きい場合(低速を意味する)、コン
パレータ400の出力は“H”レベルとなる。こ
の出力は一方では抵抗408を介してトランジス
タ404をオンし、コンパレータ400のマイナ
ス端子電位をOVにラツチしてコンパレータ出力
を安定にする。コンパレータ400の出力は他方
では抵抗401を介してトランジスタ411をオ
ンする。この結果、抵抗413を介してトランジ
スタ414がオフし、そのコレクタ抵抗415を
介して信号線416を“H”レベルとして後述す
る閉角ないし進角度制御部の出力を無効ならしめ
る。トランジスタ411のオンにより抵抗417
を介してトランジスタ418および419がオフ
される。この結果トランジスタ420および42
1が活かされることになり、抵抗422を介する
信号Aと抵抗423を介する信号Bとをそれぞれ
反転してダイオード12またはダイオード22を
介して制御トランジスタQ1またはQ2に送る。か
くして出力トランジスタQ3は信号Aが“H”レ
ベルの間、そして出力トランジスタQ4は信号B
が“H”レベルの間、それぞれ導通することにな
る。 すなわち、回転数がN1以下のときは、出力ト
ランジスタQ3,Q4は信号A,Bによつて閉角制
御されることになり、この場合の進角はほぼ0で
ある。 逆に回転数がN1以上の場合、すなわち回転数
検出電圧VNが回転数N1に相当する基準電圧より
も小さい場合には、コンパレータ400の出力
“L”レベルであり、トランジスタ411はカツ
トオフとなるので、一方ではトランジスタ414
のオンにより信号線416を“L”レベルとし、
他方ではトランジスタ418,419をオンとし
てトランジスタ420,421を無効とし、信号
A,Bの出力トランジスタへの関与を阻止する。
409,412,424および425はそれぞれ
抵抗である。 次に中速切換部43と高速切換部45の動作で
あるが、理解を容易にするために高速切換部45
の方を先に説明する。 高速切換部45はコンパレータ450を持つ。
そのプラス入力端子には回転数電圧Vnが、マイ
ナス入力端子には回転数N3に対応する基準電圧
が抵抗451と452により分圧の形で印加され
る。 回転数がN3よりも高い場合には、回転数電圧
VnはN3に対応する基準電圧に到達する前にホー
ルドおよびリセツトされてしまうから、コンパレ
ータ450の出力は“L”レベルのままであり、
トランジスタ455および458はオフ、トラン
ジスタ459はオンである。 回転数がN3より下がると、コンパレータ450
の出力は“H”レベルとなり、トランジスタ45
5はオン、トランジスタ459はオフとなる。 以上をまとめると、 【表】 となる。なお453,454,456,457,
460および461は抵抗である。 次に中速切換部43はコンパレータ430を持
つ。そのプラス入力端子には回転数電圧Vnが、
マイナス入力端子には回転数N2に相当する基準
電圧が抵抗431と432とによる分圧の形で印
加される。 回転数がN2より大きい場合(従つてN3より大
きい場合も当然含まれる。)コンパレータ430
の出力は“L”レベルのままであり、トランジス
タ436,440はオフ、トランジスタ437は
オンとなつている。 回転数がN2以下になると、コンパレータ43
0は“H”レベルの出力を出し、トランジスタ4
37をオフにする一方、トランジスタ440をオ
ンして高速切換部45のトランジスタ459をオ
ンさせる。 以上の中速、高速切換部の動作をまとめると、 【表】 のようになる。 なお、電源のまわりについては、必要とする電
位と温度補償の必要性とに応じて直流電源ライン
DC1そのもの、あるいはこれから抵抗461とダ
イオード463,ツエナーダイオード464とか
ら成る定電圧源、あるいは抵抗462とツエナー
ダイオード465とから成る定電圧源が用いられ
る。ダイオード463はトランジスタダイオード
307,503,513および523の温度補償
用のものである。 進角度設定用コンデンサの充電回路 充電回路は前項で述べた回転数切換部の出
力にもとづいて進角度設定用コンデンサCθの充
電電流を切換えるもので、抵抗501,トランジ
スタ502,トランジスタダイオード503,ト
ランジスタ504および抵抗505を備える定電
流I1供給回路と、抵抗511,トランジスタ51
2,トランジスタダイオード513,トランジス
タ514および抵抗515を備える定電流I2供給
回路と、抵抗521,トランジスタ522,トラ
ンジスタダイオード523,トランジスタ524
および抵抗525を備える定電流I3供給回路とか
ら成る。各定電流供給回路は素子の値は別として
同一の回路構成を有しており、それぞれの初段の
トランジスタ502,512および522がオン
すると電流供給用トランジスタ504,514お
よび524がそれぞれオフとなり、各初段トラン
ジスタがそれぞれオフすると、トランジスタダイ
オード503,513および523ならびに抵抗
505,515および525の助けをかりて電流
供給用トランジスタ504,514および524
がそれぞれオンして一定の電流を供給する。 定電流I,供給回路の初段トランジスタ502
のベースは回転数切換部のトランジスタ455
の主導電路(コレクターエミツタ回路)に接続さ
れており、定電流I2供給回路の初段トランジスタ
512のベースは同じくトランジスタ459の主
導電回路に接続されており、定電流I3供給回路の
初段トランジスタ522のベースは同じくトラン
ジスタ437の主導電路に接続されている。 これらの回転数切換部におけるトランジスタ
と各定電流供給回路の初段トランジスタとはオン
オフが一致するが、前者と電流供給トランジスタ
とはオンオフが相反する。したがつて前項でまと
めた表にもとづいて回転数と電流との関係を表示
すると、 【表】 のようになる。 かくして進角度設定用コンデンサCθの電位は
第5図に示すように折線状に変化する。第5図の
横軸は左に向かつて増加する回転数になつている
が、これを右に向つて増加する時間にとつても同
じことである。コンデンサCθの放電は信号P1
より抵抗544とトランジスタ543とにより行
われる。 閉角度(導通時間)制御 閉角度制御には閉角度用コンパレータ540が
関与する。このコンパレータのマイナス入力端子
には電圧Vθが、プラス入力端子には回転数検出
電圧VNから所定値を差し引いた閉角度電圧VDW
がそれぞれ与えられる。この所定値は抵抗530
における電圧降下の形で与えられ、抵抗530に
流れる電流は抵抗531,トランジスタ532お
よびトランジスタダイオード533により定めら
れる。トランジスタ534およびトランジスタダ
イオード535は、閉角度特性に電源電圧依存性
を持たせるためのもので、バツテリBBの電圧が
高くなると、抵抗536を介してトランジスタ5
34を導通制御し、トランジスタ532,したが
つて抵抗530を流れる電流を減らして閉角度電
圧を大きくし、結果的に閉角度が小さくなるよう
にする。 さて、閉角度用コンパレータ540(第1図の
CP2に相当)は電圧VθとVDWとを比較し、Vθ
がVDWを越えると出力CLSを“H”レベルから
“L”レベルにし、抵抗541を介するトランジ
スタ542のベース電流をなくしてこれをオフさ
せる。このとき、回転数検出電圧VNは閉角度電
圧VDWよりも大きいから、進角用コンパレータ5
50の出力も“L”レベルのままであり、トラン
ジスタ552もオフとなつている。かくしてVθ
がVDWを越えた瞬間に、トランジスタ542,5
52のコレクタは“H”レベルとなり、トランジ
スタ560がオンする。ところで、トランジスタ
560にはトランジスタ570が並列接続され、
そのベースに回転数切換部の低速切換部41
らの信号線416が接続されている。前述のとお
り、回転数がN1以下の場合には信号線416は
“H”レベルであるから、トランジスタ570は
オンしたままであり、上述のトランジスタ560
のオフからオンへの切り換わりは出力回路に何ら
も影響も及ぼさない。しかしながら、回転数が
N1以上の場合には信号線416は“L”レベル
を維持しているため、トランジスタ570はオン
のままである。したがつてトランジスタ560の
オフからオンへの切り換わりはそのコレクタ電位
を“H”から“L”レベルへ変更させる結果をも
たらす。この出力変動はダイオード13を介して
制御トランジスタQ1をオフさせるか、またはダ
イオード23を介して制御トランジスタQ2をオ
フさせる結果を生じる。いずれの制御トランジス
タをオフさせるかは分配信号部からのG信号あ
るいは信号による。 かくして回転数N1以上のときは閉角度用コン
パレータ540の出力にもとづき、出力トランジ
スタQ3またはQ4が導通を開始し、点火コイル
IC1またはIC2に電流が流れはじめる。 進角度制御 進角度の制御には進角度用コンパレータ550
が関与する。このコンパレータは回転数検出電圧
Nと電圧Vθとを比較するもので、VθがVN
越えると出力ADVが“L”レベルから“H”レ
ベルに変化し、それまでオフ状態にあつたトラン
ジスタ552(542も同様)をオンさせ、その
結果トランジスタ560をオフさせる。かくして
トランジスタ560のコレクタ電位“L”レベル
から“H”レベルに変つて、抵抗561を介する
ベース電流がダイオード13または23を通つて
制御トランジスタQ1またはQ2に与えられ、それ
までオフ状態にあつた制御トランジスタを導通さ
せ、それまでオン状態にあつた出力トランジスタ
をオフさせる。オンオフの変化する制御トランジ
スタおよび出力トランジスタは信号Gないしに
より選択されることは前述のとおりである。 いままでオンしていた出力トランジスタが急に
オフすることによつて、点火コイルの一次巻線
IC1またはIC2を流れていた電流が急激にしや断
され、その結果図示しない二次巻線に急峻なパル
ス電圧が誘起されてこれが点火プラグを点弧させ
る。 以上の説明から、閉角度用コンパレータの出力
信号が出力トランジスタの導通開始時点を定め、
進角度用コンパレータの出力信号が出力トランジ
スタのしや断時点、すなわち点火プラグの点火時
点を定め、これらの切換えをトランジスタ54
2,552,560および570からなる切換回
SWが行なつているということが判る。 出力回路 第4図に示される回路装置の出力回路は、ベー
スエミツタ間に抵抗614,615を持つ制御ト
ランジスタQ1,Q2ならびにベース抵抗612,
613を持つ出力トランジスタQ3,Q4を主たる
構成要素とする回路で、大方の回路動作は既述し
たため重複記述を避け、未記述の部分について説
明する。 制御トランジスタQ1またはQ2のベースには、
それぞれダイオード11または12を介しててト
ランジスタ600の出力電流が供給される。この
トランジスタ600のベースには単安定マルチ
MV1の出力と単安定マルチMV2の出力
とが与えられているので、P1+P2の期間だけオン
して上記出力電流を供給する。これは各サイクル
の最初の期間に出力トランジスタを確実にオフし
ておくためのものである。601は抵抗を示す。
第1図ではこの部分を信号P1とP2とのオア回路で
示したが同義である。 ツエナーダイオード602は、ロードダンプと
通称されるサージ電圧発生時に、抵抗536と5
37の接続部538の電圧が上昇してきて、この
ツエナー電圧以上になると抵抗603およびダイ
オード14ならびに抵抗604およびダイオード
24をそれぞれ介して制御トランジスタQ1およ
びQ2をともにオンさせる。これにより出力トラ
ンジスタをオフさせて保護を行うものであ。した
がつてツエナーダイオード602は常時は不導通
でサージ電圧、発生時のみ導通するようなツエナ
ー電圧の高いものが用いられる。 ツエナーダイオード605と抵抗610とから
成る回路も上記サージ電圧到来時に作動する。こ
のとき制御トランジスタQ1およびQ2のコレクタ
電流はツエナーダイオード605のツエナー電圧
と抵抗606,607で決まり、ある値以上には
ならない。したがつてこのとき導通している制御
トランジスタQ1およびQ2のコレクタ飽和電圧を
低く抑えることができ、出力トランジスタの保護
に寄与する。つまり飽和電圧が大きくなつて出力
トランジスタがオンしてしまい大電流が流れて破
壊することが防止できる。 ツエナーダイオード608,コンデンサ611
および抵抗609で出力回路を除く他の制御回路
に電圧を供給しているが、これは出力回路と分離
することにより抵抗609の電圧降下を小さくし
て電源電圧特性を改善し、低電源まで安定な動作
を保証するためである。 その他の回路 700は負圧進角用の回路で、通常の真空進角
のための負圧センサ701の出力にもとづいて、
充電回路5の充電電流を制御して負圧に対する進
角度を決定することができる。 800はノツク信号用回路で、ノツクセンサ8
01の出力にもとづいて、同じく充電回路5の充
電電流を制御してある時間の間、進角度をある値
だけ遅らせようにするためのものである。 これらの回路は本発明の要旨とは直接に関連し
ないので詳細な説明は省略する。 変形例 第4図の閉角度用コンパレータ540のマイナ
ス入力端子には電圧Vθを加えているが、これは
高速時に進角に相当する分だけ閉角度が小さくな
るのを補うためであり、この補正が不要の場合に
は、回転数電圧Vnをかわりに用いてもよい。 また充電回路において、電流I1,I2,I3を択
一的に切換えているが、回転数切換部との関係
を少し工夫することにより、第6図に示すように
互いに重畳するような供給方法を採用することも
可能である。 また回転数検出部における回転数電圧Vn,
すなわちコンデンサ301の電圧の放電タイミン
グP2と、電圧Vθ,すなわちコンデンサCθの電
圧の放電タイミングP1とが異なつているが、これ
は高回転数での進角補正を適切に行うためにコン
デンサCθの方を先に放電させているもので、同
時に放電させても問題がない場合には、P2信号に
て両者を放電させればよい。 本発明によれば次のような作用効果が得られ
る。 (イ) 回転数―進角度特性は、回転数切換部の切換
回転数と充電回路の充電電流値の組合せで任意
所望の特性に精度良く合致させることができ
る。 (ロ) 切換回転数も充電電流値も抵抗の調整のみで
行うことができるので、設定変更がきわめて簡
単である。 (ハ) 進角度と閉角度は独立に設定可能であり、閉
角の終端を当該サイクル内での条件(Vθ>V
N)にて定めて進角度としているので、回転数
急変時にも追随性が良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のブロツク回路図、第
2図、第3図、第5図および第6図は本発明の実
施例の動作を説明するための波形図ないし特性線
図、第4図は本発明の実施例の回路接続図であ
る。 ……入力回路部、……分配信号部、……
回転数検出部、……回転数切換部、5……充電
回路、301……第1のコンデンサ、302……
第2のコンデンサ、Cθ……第3のコンデンサ、
CP1(550)……進角度用コンパレータ、CP2
(540)……閉角度用コンパレータ、Q1,Q2
……制御トランジスタ、Q3,Q4……出力トラン
ジスタ、MV1,MV2……単安定マルチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内燃機関の基準点火位置信号によつて起動さ
    れ相前後して短時間継続する第1の信号および第
    2の信号を発生する回路と、前記第1の信号によ
    り充電を停止し第2の信号により放電しその後再
    充電される第1のコンデンサと、前記第1の信号
    の継続期間中に第1のコンデンサの電圧に相当す
    る電圧まで充電されかつ第1の信号到来までこれ
    を保持する第2のコンデンサと、前記第1のコン
    デンサの充電電圧と所定の回転数に対応する基準
    電圧とを比較し所望の回転数一進角度特性に相当
    する曲線にて出力電流を切り換える充電回路と、
    前記第1または第2の信号にて放電しその後前記
    充電回路の出力電流により充電される第3のコン
    デンサと、前記第2のコンデンサの電圧と第3の
    コンデンサの電圧と比較しその出力により進角度
    を定める進角度制御回路と、前記第2のコンデン
    サの電圧から所定値を差引いた電圧を前記第1ま
    たは第3のコンデンサの電圧とを比較しその出力
    により閉角度を定める閉角度制御回路とを備えた
    内燃機関用電子式点火装置。
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